JP3616664B2 - 重量物の昇降装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、例えば、穀類容器などの重量物を運搬車の荷台に積み降しする際に使用して好適な昇降装置に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】
図6に示すように、例えば、コンバインにより刈取りし脱穀調整された穀類を圃場において受取り収容する穀類容器を運搬車に搭載する作業、及び収穫が終って穀類容器を運搬車から荷降しして格納する作業は全て人力に頼っていた。この穀類容器を構成するホッパー型の容器本体には、収容した穀類を容器本体の下底部に設けたスクリュー移送体により排出口部に誘導し、誘導された穀類をオーガ,スロワーなどの搬送手段により穀類乾燥機などの処理機に移注するための駆動源が装備されていることから重量は100kgを超えており、これを運搬車に搭載又は荷降しする作業には多くの人手を要するという課題があった。たとえ、クレーン設備をもつ農家であっても、荷降した穀類容器を移動格納する作業は人手に頼らざるを得ないものであった。
【0003】
本発明の目的は、穀類容器などの重量物を1人で運搬車などの荷台に搭載し、あるいは荷降しすることができ、大巾な省力化が図れる昇降装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
従来技術の課題を解決する本発明の構成は、穀類容器などの重量物に着脱自在にとりつけられる垂直姿勢の昇降杆に、後部に係合作用枠を軸支した自在鉤作用をもつ昇降作用板を遊嵌するとともに、昇降杆の下部に連結アームを介して垂直姿勢で短尺の摺動パイプを設け、この摺動パイプを下端に車輪を設け、かつ、支持ピンが挿脱しうる穴を段設した長尺の脚杆に対して昇降可能に外嵌せしめ、該脚杆に自在鉤作用をもつロック板を遊嵌し、このロック板の下面と前記摺動パイプの上端との間に、このロック板を水平姿勢に付勢しようとするスパイラル発条を弾設し、ロック板の先端と前記連結アームとを連杆にて接続した昇降作動機構Aと、前記脚杆に挿嵌され、かつ脚杆の所定の穴に挿嵌した支持ピン上に係合する梃子作用支点枠の後部に長尺の操作レバーを設けるとともに、梃子作用支点枠の先端に前記昇降作用板の係合作用枠に係合し梃子力点作用をなすフック部材を設けた梃子作用機構Bとからなること、および、前記梃子作用機構Bを構成する梃子作用支点枠の先端に、前記昇降作用板の係合作用枠を軸着連結するとともに、昇降作用板の先端に前記昇降杆に係脱自在とした缺円構造の昇降作用リングを設けたものである。
【0005】
【実施例】
次に、図面について本発明実施例の詳細を説明する。
図1は、本発明装置の使用状態を示す一部切欠正面図、図2は昇降作用を示す要部の一部切欠正面図、図3は斜視図、図4は梃子機構を示す斜視図、図5は梃子機構の別実施例を示す斜視図、図6は荷積,荷降しを示す説明図である。
【0006】
図1〜図4の実施例についてその詳細を説明する。Cは、水平枠杆1,垂直枠杆2を立方体構造に枠組みした枠体3の内側に、ホッパー構造の容器本体4を装着し、前記容器本体4の左右両側方に空間5を形成した穀類容器である。また、Aは昇降作動機構であって、該昇降作動機構Aは次のように構成されている。即ち、前記穀類容器Cを構成する左右の空間5に面する上方の水平枠杆1の前後部外側の四個所に、平面形状がU字形をした受枠6を夫々水平に設け、この受枠6内に垂直姿勢の昇降杆7の上端部を夫々挿嵌支持するとともに、該昇降杆7の下端に設けた挟着構造の固定金具8にて下方の水平枠杆1を挟着支持し、昇降杆7を枠体3に対して垂直に而も着脱可能に支着する。尚、昇降杆7の長さは上下の水平枠杆1間の距離に略等しいもので足りる。前記昇降杆7の下部に、これの長手軸線方向と直交した角筒構造の連結アーム9を介して垂直姿勢で短尺の摺動パイプ10をとりつける。尚、昇降杆7と摺動パイプ10の軸線は平行である。
【0007】
前記各昇降杆7に、後部に係合作用枠11を軸支した自在鉤作用をもつ昇降作用板12を遊嵌、詳しくは、昇降杆7の周面に係合,離脱する比較的径大の作用孔13を昇降作用板12に設け、この作用孔13に前記昇降杆7を遊嵌したものである。一方、前記摺動パイプ10に下端に転輪14を設けた長尺のパイプ構造よりなる脚杆15を挿嵌するとともに、該脚杆15に支持ピン16が挿脱しうる複数の穴17を段設する。更に、前記脚杆15に自在鉤作用をもつロック板18を遊嵌、即ち、脚杆15の周面に係合,離脱する比較的径大の作用孔19をロック板18に設け、この作用孔19に脚杆15を遊嵌せしめたものである。そして、ロック板18の下面と前記摺動パイプ10の上端との間に、ロック板18を水平姿勢に付勢しようとするスパイラル発条20を弾設するとともに、ロック板18の先端と前記連結アーム9とを連杆21にて接続したものである。昇降作動機構Aは上述のように構成されている。
【0008】
Bは梃子作用機構で、この梃子作用機構Bは次のように構成されている。即ち、前記脚杆15に挿嵌され、かつ、脚杆15の穴17に挿嵌した支持ピン16上に係合する凹部22をもつ梃子作用支点枠23の後部に長尺の操作レバー24を設け、梃子作用支点枠23の先端に前記昇降作用板12の係合作用枠11に下方から係合し、梃子力点作用をなすフック部材25を設けたもので、梃子作用機構Bは上述のように構成されている。
【0009】
【作用の説明】
図6に示すように、穀類容器Cを運搬車の荷台に搭載する作用について説明する。架台(図示略)上に載置されている穀類容器Cの左右側及び前後四個所の水平枠杆1間に夫々昇降作動機構Aの昇降杆7をとりつける。次に、所望の脚杆15の上方から梃子作用機構Bの梃子作用支点枠23を挿嵌し、所定の穴17に挿通した支持ピン16の上部に梃子作用支点枠23の凹部22を係合するとともに、フック部材25を昇降杆7に挿嵌した昇降作用板12の係合作用枠11を図1,図2に示すように係合させる。そして操作レバー24を上方に回動すると、昇降作用板12はフリーとなって略水平に姿勢が変化し、作用孔13が昇降杆7に対してフリーとなり昇降作用板12は下降する。
この状態で操作レバー24を図2の仮想線で示すように下向きに回動すると、昇降作用板12は傾斜し作用孔13の縁部が昇降杆7に係合して昇降杆7を上昇付勢する。この動きと同時に、連結アーム9を介して昇降杆7に連結されている摺動パイプ10も脚杆15に対してスライド上昇する。このスライド上昇作用が連杆21を介してロック板18の先端を上向きに回動するとともに、スパイラル発条20の弾性によりロック板18は水平姿勢となり、ロック板18の作用孔19が脚杆15に対してフリーとなることから、ロック板18は昇降杆7の上昇と共に移動し、昇降杆7を図2の仮想線で示すように一定ストローク上昇させる。そして支持ピン16を順次上段の穴17に移し換えながら上述の操作を四本の昇降杆7に対して交互に行い図6に示す位置まで穀類装置Cを扛上したのち、運搬車の荷台まで脚杆15の転輪14を利用して運行し、穀類容器Cの一端を荷台に載せたら先行の昇降作動機構Aを取り外し、穀類容器Cを荷台上に押し込み搭載し、後行の昇降作動機構Aを取り外すことにより搭載作業は終る。
【0010】
次に、収穫作業が終り穀類容器Cを運搬車の荷台から荷降しする作業について説明する。前述とは逆に荷台上の穀類容器Cを人手によって後方に引き出し、穀類装置Cの左右に昇降作動機構Aをとりつけ、脚杆15の転輪14を利用して穀類容器Cを更に引き出して残りの昇降作動機構Aをとりつけ、穀類容器Cの荷重を四組の昇降作動機構Aに預けたのち、この穀類容器Cを格納場所まで移動させる。そして所望の脚杆15の上方から梃子作用機構Bの梃子作用支点枠23を挿嵌し所定の穴17に挿通した支持ピン16の上部に梃子作用支点枠23の凹部22を係合させるとともに、フック部材25を昇降作用板12の係合作用枠11に係合させる。
そして前記とは逆に操作レバー24を上向きに回動させると昇降作用板12は水平姿勢に変化し作用孔13は昇降杆7に対してフリーとなり、昇降杆7は穀類容器Cの重量により自然に下降しようとする。しかし、ロック板18が傾斜姿勢にありこれの作用孔19が脚杆15の周面に係合しているため昇降杆7は下降が阻止される。そこで作業者が手動によりロック板18の後端を上方から下向きに押動すると、ロック板18はスパイラル発条20に抗して水平姿勢となり、作用孔19と脚杆15との係合関係が解かれて昇降杆7は一定ストローク下降する。昇降杆7が一定ストローク下降する作用によって昇降作用板12が図2の実線で示すように傾斜し、作用孔13が昇降杆7に係合した時点でこの昇降杆7、つまり穀類容器Cの下降は停止される。そして、支持ピン16を順次下段の穴17に移し換えながら上述の操作を四本の昇降杆7に対して交互に行い穀類装置Cを架台上に降下載置し、全ての昇降作動機構Aを穀類容器Cからとり外して格納作業は終る。
【0011】
図5は梃子作用機構Bの別実施例を示しており、梃子作用支点枠22の先端に昇降作用板12の係合作用枠11を軸着連結するとともに、昇降作用板12の先端に前記昇降杆7の周面に係脱可能で、かつ、側部を開口した缺円構造の昇降作用リング26を設けたものである。この実施例は昇降作用リング26が前記作用孔13の役割を果しており、又各昇降杆7に昇降作用板12を設置する必要をなくしたもので、作用は前記実施例と同様である。
【0012】
【発明の効果】
上述のように本発明の構成によれば、次のような効果が得られる。
(a)上述した本願発明の構成及び作用に示したように、穀類容器などの重量物を1人の作業者により運搬車などの荷台に搭載し、又は荷降しすることができ、大巾な省力化が図れる。
(b)自在鉤作用をもつ昇降作用板とロック板とを、梃子作用により夫々逆に作用することにより容易に重量物の昇降が容易かつ迅速になし得られ、その構成も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の使用状態を示す一部切欠正面図である。
【図2】昇降作用を示す要部の一部切欠正面図である。
【図3】斜視図である。
【図4】梃子機構を示す斜視図である。
【図5】梃子機構の別実施例を示す斜視図である。
【図6】荷積,荷降しを示す説明図である。
【符号の説明】
A 昇降作動機構
B 梃子作用機構
C 穀類容器
1 水平枠杆
2 垂直枠杆
3 枠体
4 容器本体
5 空間
6 受枠
7 昇降杆
8 固定金具
9 連結アーム
10 摺動パイプ
11 係合作用枠
12 昇降作用板
13 作用孔
14 転輪
15 脚杆
16 支持ピン
17 穴
18 ロック板
19 作用孔
20 スパイラル発条
21 連杆
22 凹部
23 梃子作用支点枠
24 操作レバー
25 フック部材
26 昇降作用リング
【産業上の利用分野】
本発明は、例えば、穀類容器などの重量物を運搬車の荷台に積み降しする際に使用して好適な昇降装置に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】
図6に示すように、例えば、コンバインにより刈取りし脱穀調整された穀類を圃場において受取り収容する穀類容器を運搬車に搭載する作業、及び収穫が終って穀類容器を運搬車から荷降しして格納する作業は全て人力に頼っていた。この穀類容器を構成するホッパー型の容器本体には、収容した穀類を容器本体の下底部に設けたスクリュー移送体により排出口部に誘導し、誘導された穀類をオーガ,スロワーなどの搬送手段により穀類乾燥機などの処理機に移注するための駆動源が装備されていることから重量は100kgを超えており、これを運搬車に搭載又は荷降しする作業には多くの人手を要するという課題があった。たとえ、クレーン設備をもつ農家であっても、荷降した穀類容器を移動格納する作業は人手に頼らざるを得ないものであった。
【0003】
本発明の目的は、穀類容器などの重量物を1人で運搬車などの荷台に搭載し、あるいは荷降しすることができ、大巾な省力化が図れる昇降装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
従来技術の課題を解決する本発明の構成は、穀類容器などの重量物に着脱自在にとりつけられる垂直姿勢の昇降杆に、後部に係合作用枠を軸支した自在鉤作用をもつ昇降作用板を遊嵌するとともに、昇降杆の下部に連結アームを介して垂直姿勢で短尺の摺動パイプを設け、この摺動パイプを下端に車輪を設け、かつ、支持ピンが挿脱しうる穴を段設した長尺の脚杆に対して昇降可能に外嵌せしめ、該脚杆に自在鉤作用をもつロック板を遊嵌し、このロック板の下面と前記摺動パイプの上端との間に、このロック板を水平姿勢に付勢しようとするスパイラル発条を弾設し、ロック板の先端と前記連結アームとを連杆にて接続した昇降作動機構Aと、前記脚杆に挿嵌され、かつ脚杆の所定の穴に挿嵌した支持ピン上に係合する梃子作用支点枠の後部に長尺の操作レバーを設けるとともに、梃子作用支点枠の先端に前記昇降作用板の係合作用枠に係合し梃子力点作用をなすフック部材を設けた梃子作用機構Bとからなること、および、前記梃子作用機構Bを構成する梃子作用支点枠の先端に、前記昇降作用板の係合作用枠を軸着連結するとともに、昇降作用板の先端に前記昇降杆に係脱自在とした缺円構造の昇降作用リングを設けたものである。
【0005】
【実施例】
次に、図面について本発明実施例の詳細を説明する。
図1は、本発明装置の使用状態を示す一部切欠正面図、図2は昇降作用を示す要部の一部切欠正面図、図3は斜視図、図4は梃子機構を示す斜視図、図5は梃子機構の別実施例を示す斜視図、図6は荷積,荷降しを示す説明図である。
【0006】
図1〜図4の実施例についてその詳細を説明する。Cは、水平枠杆1,垂直枠杆2を立方体構造に枠組みした枠体3の内側に、ホッパー構造の容器本体4を装着し、前記容器本体4の左右両側方に空間5を形成した穀類容器である。また、Aは昇降作動機構であって、該昇降作動機構Aは次のように構成されている。即ち、前記穀類容器Cを構成する左右の空間5に面する上方の水平枠杆1の前後部外側の四個所に、平面形状がU字形をした受枠6を夫々水平に設け、この受枠6内に垂直姿勢の昇降杆7の上端部を夫々挿嵌支持するとともに、該昇降杆7の下端に設けた挟着構造の固定金具8にて下方の水平枠杆1を挟着支持し、昇降杆7を枠体3に対して垂直に而も着脱可能に支着する。尚、昇降杆7の長さは上下の水平枠杆1間の距離に略等しいもので足りる。前記昇降杆7の下部に、これの長手軸線方向と直交した角筒構造の連結アーム9を介して垂直姿勢で短尺の摺動パイプ10をとりつける。尚、昇降杆7と摺動パイプ10の軸線は平行である。
【0007】
前記各昇降杆7に、後部に係合作用枠11を軸支した自在鉤作用をもつ昇降作用板12を遊嵌、詳しくは、昇降杆7の周面に係合,離脱する比較的径大の作用孔13を昇降作用板12に設け、この作用孔13に前記昇降杆7を遊嵌したものである。一方、前記摺動パイプ10に下端に転輪14を設けた長尺のパイプ構造よりなる脚杆15を挿嵌するとともに、該脚杆15に支持ピン16が挿脱しうる複数の穴17を段設する。更に、前記脚杆15に自在鉤作用をもつロック板18を遊嵌、即ち、脚杆15の周面に係合,離脱する比較的径大の作用孔19をロック板18に設け、この作用孔19に脚杆15を遊嵌せしめたものである。そして、ロック板18の下面と前記摺動パイプ10の上端との間に、ロック板18を水平姿勢に付勢しようとするスパイラル発条20を弾設するとともに、ロック板18の先端と前記連結アーム9とを連杆21にて接続したものである。昇降作動機構Aは上述のように構成されている。
【0008】
Bは梃子作用機構で、この梃子作用機構Bは次のように構成されている。即ち、前記脚杆15に挿嵌され、かつ、脚杆15の穴17に挿嵌した支持ピン16上に係合する凹部22をもつ梃子作用支点枠23の後部に長尺の操作レバー24を設け、梃子作用支点枠23の先端に前記昇降作用板12の係合作用枠11に下方から係合し、梃子力点作用をなすフック部材25を設けたもので、梃子作用機構Bは上述のように構成されている。
【0009】
【作用の説明】
図6に示すように、穀類容器Cを運搬車の荷台に搭載する作用について説明する。架台(図示略)上に載置されている穀類容器Cの左右側及び前後四個所の水平枠杆1間に夫々昇降作動機構Aの昇降杆7をとりつける。次に、所望の脚杆15の上方から梃子作用機構Bの梃子作用支点枠23を挿嵌し、所定の穴17に挿通した支持ピン16の上部に梃子作用支点枠23の凹部22を係合するとともに、フック部材25を昇降杆7に挿嵌した昇降作用板12の係合作用枠11を図1,図2に示すように係合させる。そして操作レバー24を上方に回動すると、昇降作用板12はフリーとなって略水平に姿勢が変化し、作用孔13が昇降杆7に対してフリーとなり昇降作用板12は下降する。
この状態で操作レバー24を図2の仮想線で示すように下向きに回動すると、昇降作用板12は傾斜し作用孔13の縁部が昇降杆7に係合して昇降杆7を上昇付勢する。この動きと同時に、連結アーム9を介して昇降杆7に連結されている摺動パイプ10も脚杆15に対してスライド上昇する。このスライド上昇作用が連杆21を介してロック板18の先端を上向きに回動するとともに、スパイラル発条20の弾性によりロック板18は水平姿勢となり、ロック板18の作用孔19が脚杆15に対してフリーとなることから、ロック板18は昇降杆7の上昇と共に移動し、昇降杆7を図2の仮想線で示すように一定ストローク上昇させる。そして支持ピン16を順次上段の穴17に移し換えながら上述の操作を四本の昇降杆7に対して交互に行い図6に示す位置まで穀類装置Cを扛上したのち、運搬車の荷台まで脚杆15の転輪14を利用して運行し、穀類容器Cの一端を荷台に載せたら先行の昇降作動機構Aを取り外し、穀類容器Cを荷台上に押し込み搭載し、後行の昇降作動機構Aを取り外すことにより搭載作業は終る。
【0010】
次に、収穫作業が終り穀類容器Cを運搬車の荷台から荷降しする作業について説明する。前述とは逆に荷台上の穀類容器Cを人手によって後方に引き出し、穀類装置Cの左右に昇降作動機構Aをとりつけ、脚杆15の転輪14を利用して穀類容器Cを更に引き出して残りの昇降作動機構Aをとりつけ、穀類容器Cの荷重を四組の昇降作動機構Aに預けたのち、この穀類容器Cを格納場所まで移動させる。そして所望の脚杆15の上方から梃子作用機構Bの梃子作用支点枠23を挿嵌し所定の穴17に挿通した支持ピン16の上部に梃子作用支点枠23の凹部22を係合させるとともに、フック部材25を昇降作用板12の係合作用枠11に係合させる。
そして前記とは逆に操作レバー24を上向きに回動させると昇降作用板12は水平姿勢に変化し作用孔13は昇降杆7に対してフリーとなり、昇降杆7は穀類容器Cの重量により自然に下降しようとする。しかし、ロック板18が傾斜姿勢にありこれの作用孔19が脚杆15の周面に係合しているため昇降杆7は下降が阻止される。そこで作業者が手動によりロック板18の後端を上方から下向きに押動すると、ロック板18はスパイラル発条20に抗して水平姿勢となり、作用孔19と脚杆15との係合関係が解かれて昇降杆7は一定ストローク下降する。昇降杆7が一定ストローク下降する作用によって昇降作用板12が図2の実線で示すように傾斜し、作用孔13が昇降杆7に係合した時点でこの昇降杆7、つまり穀類容器Cの下降は停止される。そして、支持ピン16を順次下段の穴17に移し換えながら上述の操作を四本の昇降杆7に対して交互に行い穀類装置Cを架台上に降下載置し、全ての昇降作動機構Aを穀類容器Cからとり外して格納作業は終る。
【0011】
図5は梃子作用機構Bの別実施例を示しており、梃子作用支点枠22の先端に昇降作用板12の係合作用枠11を軸着連結するとともに、昇降作用板12の先端に前記昇降杆7の周面に係脱可能で、かつ、側部を開口した缺円構造の昇降作用リング26を設けたものである。この実施例は昇降作用リング26が前記作用孔13の役割を果しており、又各昇降杆7に昇降作用板12を設置する必要をなくしたもので、作用は前記実施例と同様である。
【0012】
【発明の効果】
上述のように本発明の構成によれば、次のような効果が得られる。
(a)上述した本願発明の構成及び作用に示したように、穀類容器などの重量物を1人の作業者により運搬車などの荷台に搭載し、又は荷降しすることができ、大巾な省力化が図れる。
(b)自在鉤作用をもつ昇降作用板とロック板とを、梃子作用により夫々逆に作用することにより容易に重量物の昇降が容易かつ迅速になし得られ、その構成も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の使用状態を示す一部切欠正面図である。
【図2】昇降作用を示す要部の一部切欠正面図である。
【図3】斜視図である。
【図4】梃子機構を示す斜視図である。
【図5】梃子機構の別実施例を示す斜視図である。
【図6】荷積,荷降しを示す説明図である。
【符号の説明】
A 昇降作動機構
B 梃子作用機構
C 穀類容器
1 水平枠杆
2 垂直枠杆
3 枠体
4 容器本体
5 空間
6 受枠
7 昇降杆
8 固定金具
9 連結アーム
10 摺動パイプ
11 係合作用枠
12 昇降作用板
13 作用孔
14 転輪
15 脚杆
16 支持ピン
17 穴
18 ロック板
19 作用孔
20 スパイラル発条
21 連杆
22 凹部
23 梃子作用支点枠
24 操作レバー
25 フック部材
26 昇降作用リング
Claims (2)
- 穀類容器などの重量物に着脱自在にとりつけられる垂直姿勢の昇降杆に、後部に係合作用枠を軸支した自在鉤作用をもつ昇降作用板を遊嵌するとともに、昇降杆の下部に連結アームを介して垂直姿勢で短尺の摺動パイプを設け、この摺動パイプを下端に車輪を設け、かつ、支持ピンが挿脱しうる穴を段設した長尺の脚杆に対して昇降可能に外嵌せしめ、該脚杆に自在鉤作用をもつロック板を遊嵌し、このロック板の下面と前記摺動パイプの上端との間に、このロック板を水平姿勢に付勢しようとするスパイラル発条を弾設し、ロック板の先端と前記連結アームとを連杆にて接続した昇降作動機構Aと、
前記脚杆に挿嵌され、かつ脚杆の所定の穴に挿嵌した支持ピン上に係合する梃子作用支点枠の後部に長尺の操作レバーを設けるとともに、梃子作用支点枠の先端に前記昇降作用板の係合作用枠に係合し梃子力点作用をなすフック部材を設けた梃子作用機構Bとからなることを特徴とする重量物の昇降装置。 - 前記梃子作用機構Bを構成する梃子作用支点枠の先端に、前記昇降作用板の係合作用枠を軸着連結するとともに、昇降作用板の先端に前記昇降杆に係脱自在とした缺円構造の昇降作用リングを設けたことを特徴とする請求項1記載の重量物の昇降装置。
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JP28597694A JP3616664B2 (ja) | 1994-10-26 | 1994-10-26 | 重量物の昇降装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP28597694A JP3616664B2 (ja) | 1994-10-26 | 1994-10-26 | 重量物の昇降装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH08116783A JPH08116783A (ja) | 1996-05-14 |
JP3616664B2 true JP3616664B2 (ja) | 2005-02-02 |
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ID=17698414
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP28597694A Expired - Fee Related JP3616664B2 (ja) | 1994-10-26 | 1994-10-26 | 重量物の昇降装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109081138A (zh) * | 2018-08-08 | 2018-12-25 | 张勤 | 一种应用于水泥管道的手动缓降装卸机 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100844388B1 (ko) * | 2008-03-11 | 2008-07-07 | 이강영 | 상차대 |
CN104429408B (zh) * | 2014-11-28 | 2016-05-25 | 北京华卓精科科技股份有限公司 | 粮仓注粮防偏仓装置及具有该装置的粮仓 |
-
1994
- 1994-10-26 JP JP28597694A patent/JP3616664B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109081138A (zh) * | 2018-08-08 | 2018-12-25 | 张勤 | 一种应用于水泥管道的手动缓降装卸机 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08116783A (ja) | 1996-05-14 |
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