JP3616319B2 - Cpuの診断装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CPUの診断装置に関し、特に、制御モード等に応じた複数個の演算処理状態より選択された一つの演算処理状態を取り得ることができ、選択された演算処理状態に応じた演算式により実演算処理を行うCPUの診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車用のコンピュータシステムによる制御装置で、CPUが故障すると、運転性を損なう可能性のある制御装置に対しては、CPUの監視を行って動作保証を行うCPUの診断装置がある。
【0003】
CPUの診断装置としては、特表平10−507805号公報や特開2000−29734公報に示されているようなものが既が提案されている。これらの公報に示されているCPUの診断装置は、少なくとも2つのレベル、すなわち機能レベル(実制御演算処理レベル)と、モニタリングレベル(診断のための演算処理レベル)を形成することにより、少なくともエラーケース以外においては、相互にその機能に影響を与えない2つのチャネルが計算要素(CPU)内に設けられ、これにより1つの計算要素によって2つの計算要素に匹敵する運転の確実性および利用度が達成される。また、第2のレベルの動作検査を行う第3のレベルは、動作検査を質問/応答動作として実行する能動的なウォッチドッグを使用している。
【0004】
上述のようなCPUの診断装置では、CPUの外部よりCPUに例題が与えられ、該CPUにおいて、実制御のための演算処理とは別に、例題の演算を行い、その演算結果(解答)を例題側(CPU外部)に返し、その解答に基づいてCPUが正常であるか否かを診断することが行われる。
【0005】
【発明が解決しょうとする課題】
ところで、上述のような従来のCPUの診断装置は、第1のレベルを実行する関数と、第2のレベルを実行する関数と、第2のレベルの動作検査を行う第3の関数によって構成されている。ここで、診断対象のCPUの動作を考えると、第1のレベルを実行する関数や、第2のレベルを実行する関数が、条件の変化によって変わる可能性がある。
【0006】
例えば、エンジンの制御装置では、エンジンの燃焼モードが、ストイキモード、均質リーンモード、成層リーンモードと云うように、3種類あるが、それぞれ、第1のレベルで各アクチュエータへの出力を決定する関数も、第2のレベルで例えば出力トルクを推定する関数もモードによって変わる。このことに対して、従来のCPUの診断装置は、いずれも格別の配慮をなされていない。
【0007】
これは、CPUが複数個の演算処理状態、例えば、ストイキモード、均質リーンモード、成層リーンモードの各燃焼モードより選択された一つの演算処理状態を取り得ることができ、選択された演算処理状態に応じた実効の演算処理を行うことを意味し、現在の演算処理状態で、正常な演算処理が行われているかを診断する必要がある。
【0008】
本発明は、上述の如き問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、CPUの演算処理状態によって監視(診断)態様を変化し、現在の演算処理状態での演算処理が正常に行われているかの診断を、大きいリソースを要することなく効率よく最適に行うCPUの診断装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成すべく、本発明に係るCPUの診断装置は、複数個の演算処理状態より選択された一つの演算処理状態を取り得ることができ、選択された演算処理状態に応じた実効の演算処理を行うCPUの診断装置であって、例題を出題する例題出題部と、前記複数個の演算処理状態の各々に対応して設けられ、前記例題出題部が出題する例題を演算する例題演算処理部とを有し、前記例題演算処理部による例題演算の解答に基づいてCPUが正常であるか否かを診断するものである。
【0010】
これにより、CPUの演算処理状態によって監視(診断)態様を変化させて現在の演算処理状態での演算処理が正常に行われているかの診断を行うことができる。
本発明に係るCPUの診断装置の一つの実施の形態は、前記CPUは演算処理状態に応じて異なる関数により演算処理を行うものであり、前記例題演算処理部は、複数の関数のうちからCPUが現在取り得ている状態に対応した関数を選択して例題演算を行うものである。
【0011】
この場合、CPUが現在取り得ている状態に対応した関数とは、現在取り得ている状態で使用している関数である。
また、本発明に係るCPUの診断装置の一つの実施の形態では、前記例題出題部は、複数種類の例題を出題する。
【0012】
また、本発明に係るCPUの診断装置では、前記例題出題部は、前記CPUの外部に設けられ、例題を前記CPUに送信し、前記CPUによる前記例題演算処理部より解答を受信するものである。
また、本発明に係るCPUの診断装置の一つの実施の形態では、前記例題演算部は、実効の演算処理と同一の演算処理状態に対応する例題演算処理部を選択され、選択された前記例題演算処理部が前記例題出題部よりの例題を演算するものである。
【0013】
また、本発明に係るCPUの診断装置の他の実施の形態では、前記例題演算処理部は、各演算処理状態に対応する例題演算処理部をサイクリックに順次選択され、選択された前記例題演算処理部が前記例題出題部よりの例題を演算するものである。
また、本発明に係るCPUの診断装置は、更に、前記例題演算処理部が、各々複数種類の例題演算処理部を有し、選択された例題演算処理部によって前記例題出題部よりの例題を演算するものである。
【0014】
また、本発明に係るCPUの診断装置では、前記例題演算処理部は、乱数を用いて例題演算を実行する例題演算処理部を選択することができる。
この場合、CPUのタイマまたはカウンタの一部または全ての桁の所定時間経過毎の数値を乱数として使用することができる。
【0015】
また、本発明に係るCPUの診断装置は、診断されるCPUが、エンジン制御用のCPUとすることができる。
この場合、CPUの複数個の演算処理状態は、エンジンが取り得る複数個の燃焼モードに応じて設定され、その燃焼モードは、ストイキモードとリーンモードとを含んでいるもの、更には、ストイキモードと、均質リーンモードと、成層リーンモードの3種類であるものとすることができる。
【0016】
また、本発明に係るCPUの診断装置は、CPUが正常でないと診断した場合には、正常でないと診断した燃焼モードによる運転を禁止し、それ以外の燃焼モードによってエンジンが運転されるように指令するものである。
また、本発明に係るCPUの診断装置では、診断されるCPUが、車輪のトルク、速度を制御する制御装置用のCPUであり、車輪の速度、加速度、駆動トルク、制動トルクのいずれか、またはそれら複数のパラメータの組合せを例題として例題の演算を行うものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明のCPUの診断装置をエンジン制御装置に適用した一実施形態について説明する。
【0018】
図1は、本実施形態の筒内噴射エンジン507の制御システムの全体構成を示したものである。エンジン507の燃焼室507cに導入される空気(流量Qc)は、吸入空気(流量Qa)とEGRガス(流量Qe)とが合わさったものであり、吸入空気は、エアクリーナ502の入口部502aから取り入れられ、エンジン507の運転状態計測手段の一つである空気流量計(エアフロセンサ)503を通り、吸気流量を制御する電制スロットル弁505aが収容されているスロットルボディ505を通ってコレクタ506に入る。電制スロットル弁505aは電制スロットル・モータ526によって駆動される。
【0019】
エアフロセンサ503からは、吸気流量Qaを表す信号がエンジン制御装置であるコントロールユニット515に出力されている。
スロットルボディ505には、電制スロットル弁505aの開度を検出するエンジンの運転状態計測手段の一つであるスロットルセンサ504が取り付けられており、その信号もコントロールユニット515に出力されるようになっている。
【0020】
吸気管501と排気管519との間には、側路管525が備えられて排気ガスを再循環させるためのバイパス管路を形成しており、該側路管525には、排気ガスの再循環流量を調節する手段の一つである電制式のEGR弁524が設けられている。
【0021】
コレクタ506に吸入された空気(圧力Pm)は、エンジン507の各シリンダ507bに接続された各吸気管501に分配された後、EGRガスと合流してシリンダ507b内の燃焼室507cに導かれる。
【0022】
ガソリン等の燃料は、燃料タンク514から燃料ポンプ510により一次加圧されて燃圧レギュレータ512により一定の圧力(一次規定圧)に調圧されるとともに、燃料ポンプ511でより高い圧力に二次加圧されて燃圧レギュレータ513によって一定の圧力(二次規定圧)に調圧され、各気筒毎に設けられているインジェクタ509から燃焼室507cに直接噴射される。燃焼室507cに噴射された燃料は、点火コイル522で高電圧化された点火信号により点火プラグ508で着火される。
【0023】
エンジン507のクランク軸507dに取り付けられたクランク角センサ516(図2参照)は、クランク軸507dの回転位置を表す回転信号(回転数)検出用の角度信号POSをコントロールユニット515に出力する。
排気管519の途中には触媒コンバータ520が設けられており、触媒コンバータ520の上流に設けられたA/Fセンサ518は、排気ガス成分を検出し、その検出信号がコントロールユニット515に出力されている。
【0024】
コントロールユニット515は、図2に示されているように、CPU601と、ROM602と、RAM604と、A/D変換器を含むI/O・LSI604等で構成され、エンジンの運転状態を計測(検出)する手段である上述の各センサ、ならびに、アクセル開度センサ(APS)521、燃圧センサ523、スタータスイッチ527からの信号を入力として取り込み、所定の演算処理を実行し、この演算結果として算定された各種の制御信号を出力し、各インジェクタ509、点火コイル522、電制スロット・モータ526、EGR弁524等に所定の制御信号を供給して燃料供給量制御、点火時期制御、スロット開度制御、EGR制御等を実行するものである。
【0025】
図3、図4は、筒内噴射エンジン507において、コントロールユニット515で実行される制御のブロック図の全体概要を示したものであり、紙面の大きさの関係上、図3と図4とで一つの制御ブロック図が完成する。
エアフロセンサ503によって検出された吸入空気流量Qaの信号はフィルタ処理手段102でフィルタ処理を施される。この後に、基本燃料噴射量決定手段103にて、吸入空気量Qaをエンジン回転数Neで除するとともに、空燃比がストイキ(A/F=14.7)となるような係数kを乗じて1シリンダ当たりの基本燃料噴射パルス幅、すなわち、基本燃料噴射量Tp1が求められる。
【0026】
ストイキ時(ストイキモード時)には、エアフロセンサ503とインジェクタ509との個々の特性差及び経時変化により生ずる特性ずれを補正するため、基本燃料噴射量補正手段117によって基本燃料噴射量Tp1とエンジン回転数Neとから決まる動作点毎に、後述する燃料噴射量Tpの算出に用いられるO2F/B補正係数を学習する。
【0027】
一方、後述する基準燃料噴射量決定手段101では、エンジン回転数Neとアクセル開度Accとから、基本燃料噴射量Tp1と同次元で、目標燃料噴射量Tp3の基準になる基準燃料噴射量Tp2が基準Tpマップにより求められる。
【0028】
基本燃料噴射量Tp1と基準燃料噴射量Tp2との関係は、アクセル開度Accとエンジン回転数Neで決まる動作点において、ストイキで運転した場合の基準燃料噴射量Tp2が基本燃料噴射量Tp1になるような基準燃料噴射量Tp2の前記マップの値をあらかじめ設定しておく。ただし、実車でのセンサ等のばらつきに対応し、ストイキ時の基本燃料噴射量Tp1(実Tp)に基づいて基準燃料噴射量Tp2(基準Tp)が学習できるように、基準燃料噴射量Tp2の前記マップは書換え可能となっている。
【0029】
本実施形態では、エンジン507の制御パラメータである空燃比、点火時期、燃料噴射時期、EGR率の各マップは、エンジン回転数Neと基準燃料噴射量Tp2との二変数を軸として検索できるようになっている。基準燃料噴射量Tp2は、エンジン負荷の関数として示されるものであるから、該基準燃料噴射量Tp2の軸は、エンジンの負荷の軸に置換えることができるとともに、アクセル開度Accの軸にすることもでき、さらに、ストイキ時においては、基本燃料噴射量Tp1と一致する。
【0030】
前記各パラメータのうち空燃比設定マップIは、ストイキA/Fマップ104と均質リーンA/Fマップ105と成層リーンA/Fマップ106の3枚から構成され、点火時期マップIIは、ストイキ点火マップ107と均質リーン点火マップ108と成層リーン点火マップ109の3枚から構成され、噴射時期マップIIIは、ストイキ噴射時期マップ110と均質リーン噴射時期マップ111と成層リーン噴射時期マップ112の3枚から構成され、さらに、EGR率マップIVは、ストイキEGRマップ113と均質リーンEGRマップ114と成層リーンEGRマップ115の3枚から構成されており、この空燃比、点火時期、燃料噴射時期、及びEGR率の各パラメータにおいて、どのマップを使用するかは、燃焼モード切換手段120で決定される。なお、該燃焼モード切換手段120中の処理については図7を参照して後述する。
【0031】
エンジン運転の空燃比を決定する目標の吸入空気流量Q及び燃料噴射量Tpの二要素は、いずれも基準燃料噴射量Tp2に基づいて計算される。燃料噴射量Tpは、基準燃料噴射量補正手段123で基準燃料噴射量Tp2に基準変化量ΔTp2を加算して補正後の基準燃料噴射量Tp2′とした後、該基準燃料噴射量Tp2′にインジェクタ509の無効噴射パルス幅TSを加えて求められる。なお、ストイキ制御の場合には、基本燃料噴射量Tp1で補正し、O2F/B補正係数を乗じて求められる。
【0032】
吸入空気流量Qは、上述の補正後の基準燃料噴射量Tp2′がスロットル開度設定手段130に入り、目標燃料噴射量算出手段124で基準燃料噴射量Tp2′に目標空燃比(例えば40)を乗ずるとともに、ストイキの空燃比14.7で除することにより、前記目標空燃比を達成するのに必要な目標燃料噴射量Tp3を算出する。ただし、目標燃料噴射量Tp3は、制御上、燃料噴射量の目標値としてでなく、吸入空気量の目標値として使われる。
【0033】
目標燃料噴射量Tp3と基本燃料噴射量Tp1とは、後述するI−PD制御手段118で比較されてスロットル開度をフィードバック制御し、基本燃料噴射量Tp1を目標燃料噴射量Tp3に追従させて目標の吸入空気流量Qを制御する。上述のように設定される吸入空気流量Qと燃料噴射量Tpとによって所望の空燃比に合わせ込むことができる。
【0034】
本実施形態のエンジン制御装置515は、燃料変化をベースにして吸入空気流量Qaのフィードバック制御を電制スロットル弁505aで常に行っており、EGR弁524を閉弁してEGRを停止する場合には、吸入空気流量Qaである新気の割合が増加するので、電制スロットル弁505aの開度を低減し、これに対し、EGR弁524を開弁する場合には、新気の割合が減少するので、電制スロットル弁505aの開度を増大する制御が行われる。
【0035】
I−PD制御手段118は、目標燃料噴射量Tp3(目標Tp)と基本燃料噴射量Tp1(実Tp)とを比較し、その偏差からスロットル目標開度を決定するTpフィードバック制御を行うものであり、スロットル目標開度のトルク分である操作量TORDTYは、数式(1)により求められる。
TORDTY=TORDT1+TPFB …(1)
【0036】
ここで、TORDT1は10ms前の操作量であり、TPFBはTpフィードバック分である制御量であり、数式(2)により求められる。
TPFB=TPFBI+TPFBP+TPFBD …(2)
【0037】
ここで、TPFBIはTpフィードバック分の積分分、TPFBPはTpフィードバック分の比例分、TPFBDはTpフィードバック分の微分分であり、これらの総和を制御量としている。なお、積分分TPFBI、比例分TPFBP、微分分TPFBDは、数式(3)〜(5)により求められる。
TPFBI=KTPFBI#×DELTP …(3)
なお、DELTP=TARGTP−TPである。
【0038】
ここで、KTPFBIは積分ゲインであり、DELTPはTpの偏差分を示している。TARGTPは目標燃料噴射量Tp3であり、前述のように、ストイキ制御では基本燃料噴射量Tp1になるが、リーン制御では基準燃料噴射量Tp2′に目標空燃比を乗ずるとともに、ストイキの空燃比14.7で除して求められる。
TPFBP=KTPFBP#×(TPK1−TP) …(4)
TPFBD=KTPFBD#×(2×TPK1−TPK2−TP)…(5)
【0039】
すなわち、Tpフィードバック制御は、アナログ方式のPID制御を離散時間用の差分式に書換えており、さらに、制御量TPFBを1時刻前の操作量TORDT1に足し込んでいく速度アルゴリズムを用いることにより、APS及びAFM信号の瞬断、瞬停、ノイズ等によるスロットル開度の急変を抑える性質を制御自体に持たせている。そして、スロットル目標開度司令(操作量)TORDTYは、TCM(Throttle Control Module)119に出力されてスロットル開度が制御されている。
【0040】
図5は、本実施形態の筒内噴射エンジン507の空燃比設定マップIを表したものであり、これに基づいてストイキA/F、均質リーンA/F、及び成層リーンA/Fの3枚のマップに展開される。この空燃比設定マップIをみると、アイドル領域は成層リーンで空燃比40となっているが、このマップはエンジン暖機時のものであり、エンジン冷機時には安定した成層リーンの燃焼ができないことからストイキの燃焼となり、エンジン507の制御パラメータである空燃比、点火時期、燃料噴射時期、EGR率の各マップもストイキ用のマップによってパラメータが検索されている。
【0041】
図6は、トルク及びエンジン回転数の二変数におけるEGR率との関係を示したものであり、空燃比設定マップIと比較すると、成層リーン及びストイキ制御の場合にはEGR装置を作動させるのに対し、均質リーン制御の場合にはEGR装置を作動させないことが分かる。
このように、燃焼モードを決定するのが燃焼モード切換え手段120であり、図7を参照してその処理内容を説明する。図7は燃焼モード切換え手段120の状態遷移図を示したものである。
【0042】
エンジン507のスタート時は、まず、(A)ストイキモードとなる。(A)ストイキモードから(B)均質リーンモードに移行するには、条件Aが成立しなければならない。さらに、(B)均質リーンモードの運転中に条件Bが成立すれば、(C)成層リーンモードに移行する。そして、(C)成層リーンモードの運転中に条件Cが成立すれば、(A)ストイキモードに戻り、また、(C)成層リーンモードの運転中に条件Eが成立すれば、(B)均質リーンモードに戻る。なお、(B)均質リーンモードの運転中に条件Dが成立すると、(A)ストイキモードに戻る。条件A乃至Eの例を次に示す。
【0043】
条件A:次のA1乃至A3がすべて成立すること。
A1:ストイキ空燃比マップ104で検索した目標A/F≧20
A2:エンジン冷却水温TWN≧40℃
A3:エンジン始動後の増量係数=0
条件B:均質リーン空燃比マップ105で検索した目標A/F≧30であること。
条件C:減速時の燃料カット条件が成立したこと。
条件D:均質リーン空燃比マップ105で検索した目標A/F≦19であること。
条件E:成層リーン空燃比マップ106で検索した目標A/F≦28であること。
【0044】
このように、燃焼モード切換手段120によって燃焼モードが決定すると、空燃比のほか、点火時期、噴射時期、EGR率もまた各モード用のマップで設定値が検索される。
【0045】
つぎに、本発明によるCPUの診断装置について図8を参照して説明する。CPU601は、実制御用演算処理部201と例題演算処理部211とをソウトフェア的に具現化し、外部に設けられた例題出題・判定部301と双方向にデータ伝送する。
【0046】
実制御用演算処理部201は、選択された演算処理状態に応じた実効の演算処理を行うものであり、CPU601の3つの演算処理状態(制御実行状態)、つまり、(A)ストイキモード、(B)均質リーンモード、(C)成層リーンモードに応じた個別の関数による演算処理を行うストイキモード演算処理部(関数1)202と、均質リーンモード演算処理部(関数2)203と、成層リーン演算処理部(関数3)204と、これら演算処理部の一つを選択的に使用するための入力側スイッチ205および出力側スイッチ206とを含んでいる。入力側スイッチ205および出力側スイッチ206が図3に示されている燃焼モード切換え手段120と考えることができる。
【0047】
例題演算処理部211は、CPU601の3つの演算処理状態(制御実行状態)、つまり、(A)ストイキモード、(B)均質リーンモード、(C)成層リーンモードに応じた個別の関数によって例題を演算するストイキモード用例題演算処理部(関数1)212と、均質リーンモード用例題演算処理部(関数2)213と、成層リーン用例題演算処理部(関数3)214と、これら例題演算処理部の一つを選択的に使用するための関数選択部215と、解答選択部216とを含んでいる。
【0048】
関数選択部215と解答選択部216はスイッチ要素であり、燃焼モード切換え手段120によって選択された燃焼モードと同じとなるように入力スイッチ205、出力スイッチ206と同一ポジションに切り換えられる。すなわち、CPU601は、例題演算処理部211が燃焼モード切換え手段120によって選択された燃焼モードと同じとなるように関数選択部215を切り換え、ストイキモード用例題演算処理部212、均質リーンモード用例題演算処理部213、成層リーン用例題演算処理部214の何れかにて、いずれかの関数で演算した解答を、関数選択部215と同じポジションになるようなスイッチ要素である解答選択手部216にて選択し、解答を例題出題・判定部301へ出力する。
【0049】
例題出題・判定部301は、m種類の例題を出題するために、例題1出題部3021〜302mを有しており、例題1〜例題mのうちのいずれか一つををCPU状態と関係なく、例題選択部303にて選択してCPU601に送信する。CPU601は、受信した例題を現在取り得ている状態固有の関数で解くように、関数選択部215で選択して例題演算処理部212,213,214の何れかに与える。
【0050】
つぎに、上述した構成によるCPUの診断装置の動作を図9に示されているフローチャートを参照して説明する。一連の処理は、一定周期(例えば10ms)で実行され、割り込みによって処理を開始し、リターンでもとに戻る。始めに、例題を受信し(ステップ1502)、現在の燃焼状態(燃焼モード)を判定する(ステップ1503)。
【0051】
ここで、ストイキモードであれば、ストイキモードに対応した関数1による解答演算を行い(ステップ1504)、均質リーンモードであれば、均質リーンモードに対応した関数2による解答演算を行い(ステップ1505)、成層リーンモードであれば、成層リーンモードに対応した関数3による解答演算を行う(ステップ1506)。そして、解答演算の結果(解答)を送信して終了する(ステップ1507)。
【0052】
他の実施の形態として、各例題演算処理部213〜214は、図10に示されているように、例題拡張手段として、複数個の解答演算部217a、217bを持つことができ、互いに同一ポジションを取る選択部218、219によって解答演算部217aと217bの何れかを選択使用することができる。この場合には、例題を関数選択部215によって現在のCPU状態を表す関数に分配し、乱数を入力とした乱数による選択部218によって解答演算部217aと217bの何れかに分配するようにしている。
【0053】
選択部219は選択部218と同じポジションを取り、例題の演算結果(解答結果)を解答チェッカー220に入力する。解答チェッカー220は、予め記憶している解答と解答結果が同じであるかをチェックし、同じであれば、解答を解答選択部216を介して例題出題・判定部301へ送信する。例題出題・判定部301は、CPU601よりの解答を解答選択部304で受け取る。
【0054】
図11は例題拡張手段をさらに、もう1段加えたものであり、第1群の解答演算部221a、221bと、第2群の解答演算部222a、222bとを有している。この実施の形態では、例題を関数選択部215によって現在のCPU状態を表す関数に分配し、さらに、乱数Aを入力とした乱数による選択部223によって第1群の解答演算部221a、221bと、第2群の解答演算部222a、222bの何れかに分配する。さらに、乱数Bを入力とした乱数による選択部224によって何れかの群の何れか一つの解答演算部に分配する。なお、解答出力側にも同等の選択部225,226が設けられており、演算結果を解答チェッカー220に渡すようになっている。
【0055】
ここで、例題の種類がm、関数選択部215による分岐数がn、第1段の乱数による選択手段がp1種類、第2段の乱数による選択手段がp2種類とすれば、例題演算はm×n×p1×p2種類に拡張できる。
上述した解答演算部選択のための乱数は、CPU211のタイマまたはカウンタの一部または全ての桁の所定時間経過毎の数値をもちいることができ、奇数、偶数で、各選択部のポジションを反転させることができる。
【0056】
乱数発生について、図12、図13を参照して説明する。図12は、連続的に増加するCPU601の2バイトのタイマまたはカウンタ波形を示している。ここで、ある一定周期tで上記タイマまたはカウンタの数値を読み込む。ある一定周期というのは、例えばCPU601の10ms周期JOB中の、ある命令でカウンタ値を取り込むが、10ms周期JOBそのものの周期が正確に10msでなく数usから数十usの誤差を含んでいてもよい。図12に10ms周期JOBで取り込んだカウンタ値を黒丸で示す。
【0057】
図13は各10msJOBで取り込んだタイマまたはカウンタ値を矩形波で示す。この結果を乱数による選択部218等に適用する場合、例えば、偶数だったらスイッチを上側、奇数だったらスイッチを下側に倒すというように設定しておく。
【0058】
つぎに、上述した例題拡張手段を含むCPUの診断装置(図10に示されているもの)の動作を図14に示されているフローチャートを参照して説明する。この場合も、一連の処理は、一定周期(例えば10ms)で実行され、割り込みによって処理を開始し、リターンでもとに戻る。始めに、例題を受信し(ステップ1602)、次に、タイマ値Tを読み込む(ステップ1603)。次に、タイマ値Tが偶数であるか否かを判定する(ステップ1604)。
【0059】
ここで、タイマ値Tが偶数であれば、ステップ1605へ進み、偶数でなければ、ステップ1606へ進む。これは、選択部218の切り換えを意味し、偶数であれば、解答演算部217aがアクティブになって解答演算部217bがスリープし、これとは反対に、偶数でなければ、解答演算部217aがスリープして解答演算部217bがアクティブになる。
【0060】
何れの場合も、現在の燃焼状態(燃焼モード)を判定する(ステップ1605あるいはステップ1606)。ここで、ストイキモードであれば、ストイキモードに対応した関数1による解答演算を行い(ステップ1607あるいはステップ1610)、均質リーンモードであれば、均質リーンモードに対応した関数2による解答演算を行い(ステップ1608あるいはステップ1611)、成層リーンモードであれば、成層リーンモードに対応した関数3による解答演算を行う(ステップ1609あるいはステップ1612)。そして、解答演算の結果(解答)を送信して終了する(ステップ1613)。
【0061】
次に、解答演算の具体的な例について図15、図16を用いて説明する。
図15に示されている例では、CPU601が全3段のブロックで構成される。
上段は、ドライバ要求トルク、TCS、ATの中からトルク選択手段1201で目標トルクTTQを演算する。さらに、負荷変換手段1202で負荷値KIJUNTPに変換する。
【0062】
中段は、MAFS1204で計測した吸入空気量の値Qaを元に基本燃料噴射量算出部1206にて基本燃料噴射量TPを計算し、さらに空燃比センサ518が検出した値REALKMRと補正係数COEF、ALPHAで補正して実際の負荷値Actual KIJUN TPを計算する。
【0063】
このようにして求めた上段のKIJUN TPと中段のActual KIJJUN TPを負荷比較手段1203によって比較することにより、目標の負荷と実際の負荷が等しいか、あるいは所定の範囲内にあるか否かによって、負荷に関するセンサ、演算、アクチュエータの診断を行うことができる。目標の負荷と実際の負荷が所定値以上、異なっている場合には、アクチュエータの停止、トルク制限等のフェイルセーフの動作を行う。
【0064】
ここで、中段のトルク推定が正しく動作しているかどうかチェックするために下段では、中段と同じブロック構成のもの(例題演算処理部211)に例題を出題し、機能のチェックを行う。
【0065】
基本燃料噴射量の例題演算部1207にはMAFS1204で計測した吸入空気量の値Qaと同じ次元のダミー値を例題として入力し、その入力値を元にダミー基本燃料噴射量TEST TPを計算し、さらに空燃比センサと同じ次元のダミー値TESTKMRと補正係数COEF1、ALPHA1で補正して実際の負荷値Actual KIJUN TPを計算する。このようにして求めたTEST KIJUN TPを解答として、例題出題・判定部301に送信する。
【0066】
ここで、CPU状態がストイキモードの時には空燃比センサ518で検出する空燃比A/F=REALKMR=14.7付近の値を負荷値計算に使用する。同時に、ストイキモードでは、例題演算処理部211でも実動作状態に近いTESTKMR=14.7として、例題演算を行い、解答を計算する。
【0067】
これに対し、CPU状態が均質リーンモードの時には、空燃比センサ518で検出する空燃比A/F=REALKMR=20〜23付近の値を負荷値計算に使用する。同時に、均質リーンモードでは、例題演算処理部211でも実動作状態に近いTESTKMR=22として、例題演算を行い、解答を計算する。
また、CPU状態が成層リーンモードの時には、空燃比センサ518で検出する空燃比A/F=REALKMR=36〜44付近の値を負荷値計算に使用する。同時に、成層リーンモードでは、例題演算処理部211でも実動作状態に近いTESTKMR=40として、例題演算を行い、解答を計算する。
【0068】
つぎに、図16に示されている例について説明する。図16に示されているもと、図15に示されているものとの違いは、負荷を無次元化した負荷値として比較しているか、トルクとして比較しているかの違いである。
図16に示されている例でも、CPU601は全3段のブロックで構成される。
【0069】
上段は、ドライバ要求トルク、TCS、ATの中からトルク選択手段1201で目標トルクTTQを演算する。さらに、負荷変換手段1202で負荷値KIJUNTPに変換し、その後に、補正処理等の関数を実行した後、トルク変換手段1301でトルク値に変換する。
【0070】
中段は、MAFS1204で計測した吸入空気量の値Qaを元に基本燃料噴射量算出部1206にて基本燃料噴射量TPを計算し、さらに空燃比センサ518で検出した値REALKMRと補正係数COEF、ALPHAで補正して実際の負荷値Actual KIJUN TPを計算し、その後に、トルク変換手段1301でトルク値KIJUN TRQに変換する。
【0071】
このようにして求めた上段のKIJUN TRQと中段のActual TRQとを負荷比較気1203で比較し、目標のトルクと実際のトルクが等しいか所定の範囲にあれば、トルクに関するセンサ、演算、アクチュエータが正常と診断できる。これに対し、目標のトルクと実際のトルクが所定値以上離れていると、アクチュエータの停止、トルク制限等のフェイルセーフの動作を行う。
ここで、中段のトルク推定が正しく動作しているかどうかチェックするために下段では中段と同じブロック構成のもの(例題演算処理部211)に例題を出題し、機能のチェックを行う。
【0072】
基本燃料噴射量の例題演算部1207にはMAFS1204で計測した吸入空気量の値Qaと同じ次元のダミー値を例題として入力し、その入力値を元にダミー基本燃料噴射量TEST TPを計算し、さらに空燃比センサ518と同じ次元のダミー値TESTKMRと補正係数COEF2、ALPHA2で補正して推定負荷値TEST KIJUN TPを計算する。さらに、トルク変換手段1301でトルク値に変換したTEST KIJUN TRQを解答として例題出題・判定部301に送信する。
【0073】
この場合も、CPU状態がストイキモードの時には、空燃比センサ518で検出する空燃比A/F=REALKMR=14.7付近の値を負荷値計算に使用する。同時に、ストイキモードでは、例題演算処理部211でも実動作状態に近いTESTKMR=14.7として、例題演算を行い、解答を計算する。
【0074】
これに対し、CPU状態が均質リーンモードの時には、空燃比センサ518で検出する空燃比A/F=REALKMR=20〜23付近の値を負荷値計算に使用する。同時に、均質リーンモードでは、例題演算処理部211でも実動作状態に近いTESTKMR=22として、例題演算を行い、解答を計算する。
また、CPU状態が成層リーンモードの時には、空燃比センサ518で検出する空燃比A/F=REALKMR=36〜44付近の値を負荷値計算に使用する。同時に、成層リーンモードでは、例題演算処理部211でも実動作状態に近いTESTKMR=40として、例題演算を行い、解答を計算する。
【0075】
このようにして、本発明装置によれば、CPU601の診断をCPU601の状態によらずに確実に実行することができる。
上述のようなCPU601の診断において、CPU601が正常でないと診断した場合には、正常でないと診断した燃焼モードによる運転を禁止し、それ以外の燃焼モードによってエンジンが運転されるように指令を出すことができる。
【0076】
図17はこの発明によるCPUの診断装置の他の実施形態を示したものである。この実施の形態では、関数選択部215と解答選択部216の切換動作が、CPU601の演算処理状態(燃焼モード)によらずに、サイクリックな切換信号発生部250が発生する切換信号により行われる。これにより、各燃焼モードに対応する例題演算処理部212、213,214がサイクリックに順次選択され、選択された例題演算処理部が例題出題・判定部301よりの例題を受取って例題の演算を行う。
【0077】
この場合には、CPU601の現在の状態以外の状態時の関数による例題演算も行われるが、現在の状態に対応する関数による例題演算の解答を採用することにより、上述の実施の形態のものと同様の効果が得られる。
以上、本発明のいくつかの一実施の形態について詳説したが、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の精神を逸脱しない範囲で、設計において種々の変更ができるものである。
【0078】
例えば、上述の実施の形態におけるエンジン制御装置をブレーキ制御装置と読み替え、さらに、上述の実施の形態におけるエンジントルク推定をブレーキトルク推定と読み替えてもよく、この場合にもCPUの故障を確実に判定することができる。この場合、診断されるCPUは、車輪のトルク、速度を制御する制御装置用のCPUであり、車輪の速度、加速度、駆動トルク、制動トルクのいずれか、またはそれら複数のパラメータの組合せを例題として例題の演算を行うことができる。
【0079】
【発明の効果】
以上の説明から理解できるように、本発明のCPU診断装置は、CPUの状態によらずに、現在使っている関数と等価な関数で例題演算を行うため、確実にCPUの診断を行うことができる。
また、本発明のCPU診断装置を適用したエンジン制御装置のCPUは、燃焼状態の3つのモード(ストイキモード、均質リーンモード、成層リーンモード)それぞれに対応した関数を用いてCPUの診断を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるCPU診断装置が適用される筒内噴射エンジンの全体構成図。
【図2】本発明によるCPU診断装置が適用される筒内噴射エンジンの制御系を示すブロック図。
【図3】エンジン制御装置の前段制御ブロック図。
【図4】エンジン制御装置の後段制御ブロック図。
【図5】エンジン制御装置の空燃比の設定例を示す図。
【図6】エンジン制御装置のEGR率の設定例を示す図。
【図7】エンジン制御装置の燃焼モード切換え手段の状態遷移図。
【図8】本発明によるCPUの診断装置の一つの実施の形態を示すブロック図。
【図9】本発明によるCPUの診断装置の動作を示すフローチャート。
【図10】本発明によるCPUの診断装置の他の実施の形態の例題演算部を示すブロック図。
【図11】本発明によるCPUの診断装置のもう一つの他の実施の形態の例題演算部を示すブロック図。
【図12】CPUのタイマ、カウンタの動作を示す説明図。
【図13】CPUのタイマ、カウンタの動作と取り込みタイミングを示す説明図
【図14】本発明によるCPUの診断装置の動作を示すフローチャート。
【図15】本発明によるCPU診断装置のエンジン制御装置への組み込み例を示す説明図。
【図16】本発明によるCPU診断装置のエンジン制御装置への他の組み込み例を示す説明図。
【図17】本発明によるCPUの診断装置の更に他の実施の形態を示すブロック図。
【符号の説明】
201 実制御用演算処理部
202 ストイキモード演算処理部
203 均質リーンモード演算処理部
204 成層リーン演算処理部
205 入力側スイッチ
206 出力側スイッチ
211 例題演算処理部
212 ストイキモード用例題演算処理部
213 均質リーンモード用例題演算処理部
214 成層リーン用例題演算処理部
215 関数選択部
216 解答選択部
301 例題出題・判定部
3021〜302m 例題1出題部〜例題m出題部
303 例題選択部
304 解答選択部
601 CPU

Claims (15)

  1. 複数個の演算処理状態より選択された一つの演算処理状態を取り得ることができ、選択された演算処理状態に応じた実効の演算処理を行うCPUの診断装置であって、
    例題を出題する例題出題部と、
    前記CPU内に、前記複数個の演算処理状態の各々に対応して設けられ、前記例題出題部が出題する例題を演算する例題演算処理部を有し、
    前記例題演算処理部による例題演算の解答に基づいて前記CPUが正常であるか否かを診断することを特徴とするCPUの診断装置。
  2. 前記CPUは演算処理状態に応じて異なる関数により演算処理を行うものを実効の演算処理とし、前記例題演算処理部は、複数の関数のうちから前記CPUが現在取り得ている状態に対応した関数を選択して例題演算を行うことを特徴とする請求項1に記載のCPUの診断装置。
  3. 前記例題出題部は、複数種類の例題を出題することを特徴とする請求項1又は2に記載のCPUの診断装置。
  4. 前記例題出題部は、前記CPUの外部に設けられ、例題を前記CPUに送信し、前記CPUによる前記例題演算処理部より解答を受信することを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載のCPUの診断装置。
  5. 前記例題演算部は、実効の演算処理と同一の演算処理状態に対応する例題演算処理部を選択され、選択された前記例題演算処理部が前記例題出題部よりの例題を演算することを特徴とする請求項1、の何れか1項に記載のCPUの診断装置。
  6. 前記例題演算処理部は、各演算処理状態に対応する例題演算処理部をサイクリックに順次選択され、選択された前記例題演算処理部が前記例題出題部よりの例題を演算することを特徴とする請求項1、の何れか1項に記載のCPUの診断装置。
  7. 前記例題演算処理部は、複数種類の関数用例題演算処理部を有し、選択された関数用例題演算処理部によって前記例題出題部よりの例題を演算することを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載のCPUの診断装置。
  8. 前記例題演算処理部は、乱数を用いて例題演算を実行する関数用例題演算処理部を選択することを特徴とする請求項に記載のCPUの診断装置。
  9. 前記例題演算処理部は、CPUのタイマまたはカウンタの一部または全ての桁の所定時間経過毎の数値を乱数として演算処理に使用することを特徴とする請求項に記載のCPUの診断装置。
  10. 診断されるCPUは、エンジン制御用のCPUであることを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載のCPUの診断装置。
  11. 複数個の演算処理状態は、エンジンが取り得る複数個の燃焼モードに応じて設定されていることを特徴とする請求項10に記載のCPUの診断装置。
  12. エンジンが取り得る前記燃焼モードは、ストイキモードとリーンモードとを含んでいることを特徴とする請求項11に記載のCPUの診断装置。
  13. エンジンが取り得る前記燃焼モードは、ストイキモードと、均質リーンモードと、成層リーンモードの3種類であることを特徴とする請求項11に記載のCPUの診断装置。
  14. エンジンのモードを切換える切換え手段を備え、前記切換え手段は、前記CPUが正常でないと診断した場合には、正常でないと診断した燃焼モードによる運転を禁止し、それ以外の燃焼モードによってエンジンが運転されるように指令することを特徴とする請求項1113の何れか1項に記載のCPUの診断装置。
  15. 診断されるCPUは、車輪のトルク、速度を制御する制御装置用のCPUであり、車輪の速度、加速度、駆動トルク、制動トルクのいずれか、またはそれら複数のパラメータの組合せを例題として例題の演算を行うことを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載のCPUの診断装置。
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