JP3616039B2 - 湿式伸線機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、曲がり癖の付きやすい銅合金線等の伸線を行う湿式伸線機に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に銅合金線等の細線は、湿式伸線機により製造される。図5にこの湿式伸線機を示す。1、2は線材を走行させる前置キャプスタンである第1、第2キャプスタン、3はダイス群、4は角度調整機構を有する最終ダイス、5は仕上りキャプスタンである。第1、第2キャプスタン1、2は、多段のブロックからなるコーン型キャプスタンであり、互いに平行な回転軸に支持され、モータによって回転駆動される。そして、第1、第2キャプスタン1、2は、シャワー方式により潤滑液を塗布され、ダイス群3へ入る線材には、入る直前に潤滑液が塗布される。
【0003】
図示しない線材供給ボビンから繰り出された線材は、上流側の第1キャプスタン1と下流側の第2キャプスタン2との間を1回経由するたびにダイスを1段ずつ通過して、順次絞られていく。そして、仕上りキャプスタン5により最終ダイス4から引き抜かれ、所望線径に仕上られ、図示しない巻取ボビンに巻き取られる。
【0004】
最終ダイス4は角度を調整可能とされ、ダイス孔の向きを線材の進行方向に対して調整できる。すなわち、線材に曲がり癖が付いていると、伸線後の真直性が悪くなるので、最終ダイス4の角度を調整して、線材に付いている曲がり癖を最終ダイス4により矯正する。これによって、高品質な伸線製品を製造することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、銅合金線は線癖が付きやすいので、最終ダイスは必ず角度調整が必要とされる。そのため、角度調整機構を有する最終ダイスは他のダイスとは別置きしなければならず、仕上りキャプスタンも別置きする必要があった。上記の構造では、前置キャプスタンとは独立して設けられた仕上りキャプスタンを駆動するための機構が必要となり、機械の大型化を招いてしまう。
【0006】
そこで、本発明は、上記に鑑み、従来の構造を見直すことにより、省スペース化を図ることができる湿式伸線機の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明による課題解決手段は、伸線用ダイス群を挟んで対向配置された一対の第1、2キャプスタンと、線材を仕上り線径にする角度調整機構付き最終ダイスと、最終ダイスから線材を一定の速度で引き抜く仕上りキャプスタンとを備えたものであり、仕上りキャプスタンが、前記キャプスタンのうち下流側に位置する第2キャプスタンと同一軸上に設けられ、最終ダイスが、上流側に位置する第1キャプスタンと仕上りキャプスタンとの間にダイス群に並んで配置される。
【0008】
そして、最終ダイスは第1キャプスタンと仕上りキャプスタンとの間に配置されるが、最終ダイスは線材の曲がり癖を矯正しながら最終的に所望の線径に伸線するものであるので、線材の進行方向に対して角度を可変できる構造とする必要がある。そのため、限られたスペースにおいて回動させる必要性から、線材の進行方向に垂直な面に沿って傾けるようにすればよく、最終ダイスのダイスホルダが線材の進行方向に対して直交する2軸周りに回動可能に支持される構造とされ、各軸周りに回動させる回動手段をそれぞれ設ける。このような角度調整機構を採用することによって、第1キャプスタンと仕上りキャプスタンとの間の狭いスペースにおいて、最終ダイスを角度調整可能に設置することができる。
【0009】
したがって、従来では一対の前置キャプスタンの外側に位置していた仕上りキャプスタンおよび最終ダイスを前置キャプスタンの近傍に配置することが可能になり、キャプスタンの駆動機構を仕上りキャプスタンの駆動機構と共用させることができ、専用の駆動機構が不要となり、省スペース化を図れる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態の湿式伸線機を図1に示す。本伸線機は、伸線用ダイス群3を挟んで対向配置された一対の第1、第2キャプスタン1、2と、角度調整機構付きの最終ダイス4と、最終ダイス4から線材を一定の速度で引き抜く仕上りキャプスタン5とを備えており、基本的な構造は図5に示す従来のものと同じである。
【0011】
本伸線機では、仕上りキャプスタン5および最終ダイス4の配置が従来とは異なり、仕上りキャプスタン5が第2キャプスタン2と同一軸上に設けられ、第2キャプスタン2に一体化されている。すなわち、第2キャプスタン2はコーン型キャプスタンであり、多段のブロックを有しているが、その最大径となる最終ブロックが仕上りキャプスタン5とされる。そして、第2キャプスタン2を支持する回転軸は、モータによって回転駆動され、仕上りキャプスタン5を一定速度で回転させる。なお、第1キャプスタン1を支持する回転軸にも回転駆動力を伝達してもよいが、回転駆動せずに従動回転させてもよい。
【0012】
そして、第1、第2キャプスタン1、2の各ブロックに対応して複数のダイスが、ダイスホルダに保持されて、両キャプスタン1、2の間のダイスボックス10内に千鳥状に配置され、ダイス群3を形成している。最終ダイス4が、ダイスホルダ11に保持されて、第1キャプスタン1の最終ブロックと仕上りキャプスタン5との間に他のダイスと同様に配置される。
【0013】
角度調整機構としては、図2〜4に示すように、ダイスホルダ11が、互いに直交する2軸周りに回動可能に支持された構造とされ、ダイスホルダ11を線材の進行方向に対して各軸周りに回動させる回動手段によって構成される。ここで、進行方向をX軸とし、X軸に対して水平方向、鉛直方向に直交する軸をそれぞれY軸、Z軸とする。
【0014】
ダイスホルダ11は、縦軸12を介してホルダ受け体13に回動自在に支持され、Z軸周りに回動する。ホルダ受け体13は、横軸14を介してダイスボックス10に回動自在に支持され、Y軸周りに回動する。これにより、最終ダイス4は、Y軸周りおよびZ軸周りに回動する。
【0015】
ダイスホルダ11には、Y軸方向に突片15が突設され、突片15を挟んで両側に横ボルト16が水平方向に設けられ、横ボルト16はホルダ受け体13にX軸方向に移動自在に支持されている。各横ボルト16は突片15に当接しており、両側から挟みつけることによってダイスホルダ11を動かないように保持している。各横ボルト16を同方向に移動させることにより、ダイスホルダ11が縦軸12周りに回動する。したがって、突片15、横ボルト16といった各部材によって縦軸12に対する回動手段が構成される。
【0016】
また、横軸14の端部に、移動体17が嵌合され、移動体17を挟んで上下両側に縦ボルト18が設けられ、縦ボルト18はダイスボックス10にZ軸方向に移動自在に支持されている。各縦ボルト18は移動体17に当接しており、両側から挟みつけることによってホルダ受け体13を動かないように保持している。各縦ボルト18を同方向に移動させることにより、ホルダ受け体13が横軸14周りに回動する。したがって、移動体17、縦ボルト18といった各部材によって横軸14に対する回動手段が構成される。
【0017】
上記の湿式伸線機において、線材供給ボビンから繰り出された線材は、潤滑液に浸漬されて第1キャプスタン1および第2キャプスタン2に対してスリップしながら走行し、ダイスを1段ずつ通過して、順次絞られていく。そして、第1キャプスタン1の最終ブロックを通過して、仕上りキャプスタン5により最終ダイス4から引き抜かれ、所望線径に仕上られ、図示しない巻取ボビンに巻き取られる。
【0018】
そして、線材の曲がり癖を矯正するために最終ダイス4の角度を調整する場合、縦ボルト18を移動させると、最終ダイス4がY軸周りに回動する。また横ボルト16を移動させると、最終ダイス4がZ軸周りに回動する。これによって、線材の進行方向に対して最終ダイス4の角度が調整され、線材の曲がり癖を矯正して、線材の真直性を高めることができる。
【0019】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正および変更を加え得ることは勿論である。角度調整機構として、縦軸および横軸にギアを取り付けて、これらのギアを回転させるようにギアを組み合わせて、レバーによってギアを回転させて、最終ダイスのダイスホルダを回動させる機構としてもよい。
【0020】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな通り、本発明によると、最終ダイスの角度調整機構をコンパクトにすることによって、スペースの狭い場所でも最終ダイスの角度調整が可能となり、最終ダイスを他のダイスの近傍に並べて配置することができる。そのため、仕上りキャプスタンを前置キャプスタンに一体的に設けることが可能となり、仕上りキャプスタン用の駆動機構をなくすことができ、伸線機としての省スペース化を図ることができる。
【0021】
したがって、本構造を採用することによって、線癖の付きやすい銅合金線に対する伸線機を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の湿式伸線機の平面図
【図2】最終ダイスの回動手段を示す平面図
【図3】最終ダイスの回動手段を示す正面図
【図4】最終ダイスの回動手段を示す側面図
【図5】従来の湿式伸線機の平面図
【符号の説明】
1 第1キャプスタン
2 第2キャプスタン
3 ダイス群
4 最終ダイス
5 仕上りキャプスタン
11 ダイスホルダ
12 縦軸
13 ホルダ受け体
14 横軸
15 突片
16 横ボルト
17 移動体
18 縦ボルト

Claims (1)

  1. 伸線用ダイス群を挟んで対向配置された多段のブロックを有する一対の第1、2キャプスタンと、線材の曲がり癖を矯正しながら線材を仕上り線径にする最終ダイスと、該最終ダイスから線材を一定の速度で引き抜く仕上りキャプスタンとを備え、該仕上りキャプスタンが、前記第1キャプスタンよりも下流側に位置して回転駆動される前記第2キャプスタンの最終ブロックとされ、前記最終ダイスが、前記第1キャプスタンと仕上りキャプスタンとの間で前記ダイス群に並んで配置され、前記最終ダイスのダイスホルダが、線材の進行方向に対して直交する2軸周りに回動可能に支持されたことを特徴とする湿式伸線機。
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