JP2003025011A - 湿式伸線機 - Google Patents

湿式伸線機

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JP2003025011A
JP2003025011A JP2001211620A JP2001211620A JP2003025011A JP 2003025011 A JP2003025011 A JP 2003025011A JP 2001211620 A JP2001211620 A JP 2001211620A JP 2001211620 A JP2001211620 A JP 2001211620A JP 2003025011 A JP2003025011 A JP 2003025011A
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capstan
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Yoshihiro Kawamura
義廣 河村
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MIYAZAKI IRON WORKS Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 最終ダイスを角度調整するために、第1、第
2キャプスタンとは独立して仕上りキャプスタンを設け
ると、これを駆動するための機構が必要となり、機械の
大型化を招く。 【解決手段】 仕上りキャプスタン5を第2キャプスタ
ン2と同一軸上に設ける。仕上りキャプスタン5と対向
する第1キャプスタン1との間に、最終ダイス4を配置
する。最終ダイス4のダイスホルダ11を縦軸周りおよ
び横軸周りに回動可能に支持することにより、最終ダイ
ス4は、線材の進行方向に対してその角度を調整するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、曲がり癖の付きや
すい銅合金線等の伸線を行う湿式伸線機に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に銅合金線等の細線は、湿式伸線機
により製造される。図5にこの湿式伸線機を示す。1、
2は線材を走行させる前置キャプスタンである第1、第
2キャプスタン、3はダイス群、4は角度調整機構を有
する最終ダイス、5は仕上りキャプスタンである。第
1、第2キャプスタン1、2は、多段のブロックからな
るコーン型キャプスタンであり、互いに平行な回転軸に
支持され、モータによって回転駆動される。そして、第
1、第2キャプスタン1、2は、シャワー方式により潤
滑液を塗布され、ダイス群3へ入る線材には、入る直前
に潤滑液が塗布される。 【0003】図示しない線材供給ボビンから繰り出され
た線材は、上流側の第1キャプスタン1と下流側の第2
キャプスタン2との間を1回経由するたびにダイスを1段
ずつ通過して、順次絞られていく。そして、仕上りキャ
プスタン5により最終ダイス4から引き抜かれ、所望線
径に仕上られ、図示しない巻取ボビンに巻き取られる。 【0004】最終ダイス4は角度を調整可能とされ、ダ
イス孔の向きを線材の進行方向に対して調整できる。す
なわち、線材に曲がり癖が付いていると、伸線後の真直
性が悪くなるので、最終ダイス4の角度を調整して、線
材に付いている曲がり癖を最終ダイス4により矯正す
る。これによって、高品質な伸線製品を製造することが
できる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで、銅合金線は
線癖が付きやすいので、最終ダイスは必ず角度調整が必
要とされる。そのため、角度調整機構を有する最終ダイ
スは他のダイスとは別置きしなければならず、仕上りキ
ャプスタンも別置きする必要があった。上記の構造で
は、前置キャプスタンとは独立して設けられた仕上りキ
ャプスタンを駆動するための機構が必要となり、機械の
大型化を招いてしまう。 【0006】そこで、本発明は、上記に鑑み、従来の構
造を見直すことにより、省スペース化を図ることができ
る湿式伸線機の提供を目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明による課題解決手
段は、伸線用ダイス群を挟んで対向配置された一対の第
1、2キャプスタンと、線材を仕上り線径にする角度調
整機構付き最終ダイスと、最終ダイスから線材を一定の
速度で引き抜く仕上りキャプスタンとを備えたものであ
り、仕上りキャプスタンが、前記キャプスタンのうち下
流側に位置する第2キャプスタンと同一軸上に設けら
れ、最終ダイスが、上流側に位置する第1キャプスタン
と仕上りキャプスタンとの間にダイス群に並んで配置さ
れる。 【0008】そして、最終ダイスは第1キャプスタンと
仕上りキャプスタンとの間に配置されるが、最終ダイス
は線材の曲がり癖を矯正しながら最終的に所望の線径に
伸線するものであるので、線材の進行方向に対して角度
を可変できる構造とする必要がある。そのため、限られ
たスペースにおいて回動させる必要性から、線材の進行
方向に垂直な面に沿って傾けるようにすればよく、最終
ダイスのダイスホルダが線材の進行方向に対して直交す
る2軸周りに回動可能に支持される構造とされ、各軸周
りに回動させる回動手段をそれぞれ設ける。このような
角度調整機構を採用することによって、第1キャプスタ
ンと仕上りキャプスタンとの間の狭いスペースにおい
て、最終ダイスを角度調整可能に設置することができ
る。 【0009】したがって、従来では一対の前置キャプス
タンの外側に位置していた仕上りキャプスタンおよび最
終ダイスを前置キャプスタンの近傍に配置することが可
能になり、キャプスタンの駆動機構を仕上りキャプスタ
ンの駆動機構と共用させることができ、専用の駆動機構
が不要となり、省スペース化を図れる。 【0010】 【発明の実施の形態】本発明の一実施形態の湿式伸線機
を図1に示す。本伸線機は、伸線用ダイス群3を挟んで
対向配置された一対の第1、第2キャプスタン1、2
と、角度調整機構付きの最終ダイス4と、最終ダイス4
から線材を一定の速度で引き抜く仕上りキャプスタン5
とを備えており、基本的な構造は図5に示す従来のもの
と同じである。 【0011】本伸線機では、仕上りキャプスタン5およ
び最終ダイス4の配置が従来とは異なり、仕上りキャプ
スタン5が第2キャプスタン2と同一軸上に設けられ、
第2キャプスタン2に一体化されている。すなわち、第
2キャプスタン2はコーン型キャプスタンであり、多段
のブロックを有しているが、その最大径となる最終ブロ
ックが仕上りキャプスタン5とされる。そして、第2キ
ャプスタン2を支持する回転軸は、モータによって回転
駆動され、仕上りキャプスタン5を一定速度で回転させ
る。なお、第1キャプスタン1を支持する回転軸にも回
転駆動力を伝達してもよいが、回転駆動せずに従動回転
させてもよい。 【0012】そして、第1、第2キャプスタン1、2の
各ブロックに対応して複数のダイスが、ダイスホルダに
保持されて、両キャプスタン1、2の間のダイスボック
ス10内に千鳥状に配置され、ダイス群3を形成してい
る。最終ダイス4が、ダイスホルダ11に保持されて、
第1キャプスタン1の最終ブロックと仕上りキャプスタ
ン5との間に他のダイスと同様に配置される。 【0013】角度調整機構としては、図2〜4に示すよ
うに、ダイスホルダ11が、互いに直交する2軸周りに
回動可能に支持された構造とされ、ダイスホルダ11を
線材の進行方向に対して各軸周りに回動させる回動手段
によって構成される。ここで、進行方向をX軸とし、X
軸に対して水平方向、鉛直方向に直交する軸をそれぞれ
Y軸、Z軸とする。 【0014】ダイスホルダ11は、縦軸12を介してホ
ルダ受け体13に回動自在に支持され、Z軸周りに回動
する。ホルダ受け体13は、横軸14を介してダイスボ
ックス10に回動自在に支持され、Y軸周りに回動す
る。これにより、最終ダイス4は、Y軸周りおよびZ軸
周りに回動する。 【0015】ダイスホルダ11には、Y軸方向に突片1
5が突設され、突片15を挟んで両側に横ボルト16が
水平方向に設けられ、横ボルト16はホルダ受け体13
にX軸方向に移動自在に支持されている。各横ボルト1
6は突片15に当接しており、両側から挟みつけること
によってダイスホルダ11を動かないように保持してい
る。各横ボルト16を同方向に移動させることにより、
ダイスホルダ11が縦軸12周りに回動する。したがっ
て、突片15、横ボルト16といった各部材によって縦
軸12に対する回動手段が構成される。 【0016】また、横軸14の端部に、移動体17が嵌
合され、移動体17を挟んで上下両側に縦ボルト18が
設けられ、縦ボルト18はダイスボックス10にZ軸方
向に移動自在に支持されている。各縦ボルト18は移動
体17に当接しており、両側から挟みつけることによっ
てホルダ受け体13を動かないように保持している。各
縦ボルト18を同方向に移動させることにより、ホルダ
受け体13が横軸14周りに回動する。したがって、移
動体17、縦ボルト18といった各部材によって横軸1
4に対する回動手段が構成される。 【0017】上記の湿式伸線機において、線材供給ボビ
ンから繰り出された線材は、潤滑液に浸漬されて第1キ
ャプスタン1および第2キャプスタン2に対してスリッ
プしながら走行し、ダイスを1段ずつ通過して、順次絞
られていく。そして、第1キャプスタン1の最終ブロッ
クを通過して、仕上りキャプスタン5により最終ダイス
4から引き抜かれ、所望線径に仕上られ、図示しない巻
取ボビンに巻き取られる。 【0018】そして、線材の曲がり癖を矯正するために
最終ダイス4の角度を調整する場合、縦ボルト18を移
動させると、最終ダイス4がY軸周りに回動する。また
横ボルト16を移動させると、最終ダイス4がZ軸周り
に回動する。これによって、線材の進行方向に対して最
終ダイス4の角度が調整され、線材の曲がり癖を矯正し
て、線材の真直性を高めることができる。 【0019】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多く
の修正および変更を加え得ることは勿論である。角度調
整機構として、縦軸および横軸にギアを取り付けて、こ
れらのギアを回転させるようにギアを組み合わせて、レ
バーによってギアを回転させて、最終ダイスのダイスホ
ルダを回動させる機構としてもよい。 【0020】 【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、最終ダイスの角度調整機構をコンパクトにする
ことによって、スペースの狭い場所でも最終ダイスの角
度調整が可能となり、最終ダイスを他のダイスの近傍に
並べて配置することができる。そのため、仕上りキャプ
スタンを前置キャプスタンに一体的に設けることが可能
となり、仕上りキャプスタン用の駆動機構をなくすこと
ができ、伸線機としての省スペース化を図ることができ
る。 【0021】したがって、本構造を採用することによっ
て、線癖の付きやすい銅合金線に対する伸線機を小型化
することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施形態の湿式伸線機の平面図 【図2】最終ダイスの回動手段を示す平面図 【図3】最終ダイスの回動手段を示す正面図 【図4】最終ダイスの回動手段を示す側面図 【図5】従来の湿式伸線機の平面図 【符号の説明】 1 第1キャプスタン 2 第2キャプスタン 3 ダイス群 4 最終ダイス 5 仕上りキャプスタン 11 ダイスホルダ 12 縦軸 13 ホルダ受け体 14 横軸 15 突片 16 横ボルト 17 移動体 18 縦ボルト

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 伸線用ダイス群を挟んで対向配置された
    一対の第1、2キャプスタンと、線材を仕上り線径にす
    る最終ダイスと、該最終ダイスから線材を一定の速度で
    引き抜く仕上りキャプスタンとを備え、前記最終ダイス
    が、前記キャプスタンのうち上流側に位置する第1キャ
    プスタンと仕上りキャプスタンとの間で前記ダイス群に
    並んで配置され、前記最終ダイスのダイスホルダが、線
    材の進行方向に対して直交する2軸周りに回動可能に支
    持されたことを特徴とする湿式伸線機。
JP2001211620A 2001-07-12 2001-07-12 湿式伸線機 Expired - Lifetime JP3616039B2 (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100377801C (zh) * 2005-12-05 2008-04-02 刘文虎 一种用于金属材料的拉丝机
CN102327916A (zh) * 2011-09-13 2012-01-25 江苏宝钢精密钢丝有限公司 一种水箱拉丝机的拉丝模模架
CN103464492A (zh) * 2013-09-03 2013-12-25 张家港市胜达钢绳有限公司 湿式拉丝机模架及拉丝机
CN103464488A (zh) * 2013-09-03 2013-12-25 张家港市胜达钢绳有限公司 拉丝机、拉丝系统及拉丝机的冷却方法
CN113787106A (zh) * 2021-10-13 2021-12-14 泰州和润自动化科技有限公司 水箱拉丝机

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