JPH08309426A - 極細線伸線装置 - Google Patents
極細線伸線装置Info
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- JPH08309426A JPH08309426A JP11986095A JP11986095A JPH08309426A JP H08309426 A JPH08309426 A JP H08309426A JP 11986095 A JP11986095 A JP 11986095A JP 11986095 A JP11986095 A JP 11986095A JP H08309426 A JPH08309426 A JP H08309426A
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Abstract
の孔の軸心がダイスの中心軸から大きくずれたダイスの
使用をも可能にする。 【構成】金属線13を縮径させるダイス11の前後に
は、鉛直方向B及び水平方向Cにおいて移動可能な一対
のガイドプーリー10A,10Bが配置され、金属線1
3を支持している。ダイス11が取り付けられている移
動台座16はガイドレール15Aに沿って第一台座15
上を鉛直方向Bに移動可能であり、さらに、第一台座1
5が取り付けられている第二台座18はガイドレール1
8Aに沿って水平方向Cに移動可能である。このよう
に、ダイス11を鉛直及び水平方向に移動させることに
より、ダイスの孔の軸心がダイスの中心からずれたダイ
スを使用する場合でも、ダイスの孔12の位置を各ガイ
ドプーリー10A,10Bと揃えることができる。
Description
し、特に、半導体装置のワイヤーボンディングに使用さ
れる金、アルミニウム、銅などの極細線の伸線装置に関
する。
又はカールがないことが要求される。以前は、金属線の
縮径を行う仕上げ用ダイスの孔形状の精度を高めること
により、このような要求を満足させてきた。しかしなが
ら、孔形状の精度を高くしても、孔の軸心がダイスの中
心からずれていたり、あるいは、ダイスの外径寸法が均
一でないような場合には、伸線軸の精度を高めることが
難しく、伸線後の極細線のねじれ又はカールをなくすこ
とは極めて困難であった。このため、このような伸線軸
精度の低い仕上げ用ダイスを用いる場合には、ダイスを
その円周方向に回転させ、ねじれ又はカールが最小とな
る位置を探し、ダイスをその位置に固定した後で伸線を
行っていた。
回転により調整できる程度の伸線軸のずれに対しては有
効であるが、それでもねじれやカールを完全に除去でき
るものではなかった。さらに、伸線軸が大きくずれてい
る仕上げ用ダイスはこの方法によっても使用することは
不可能であった。
げ用ダイスに対処するための一つの装置が実公昭63−
50009号公報に記載されている。この装置は、仕上
げ用ダイスの前後に配置された一対のガイドプーリーを
伸線軸に対して鉛直方向及び水平方向に移動可能である
ように構成することによって、伸線軸を一直線状に調整
することができるようにしたものである。
装置においても、ダイスを交換したときに、交換後のダ
イスの外径にばらつきがあり、ダイスの外径が均一でな
いような場合には、一対のガイドプーリーを鉛直及び水
平方向に移動させて、伸線軸を再度調整することが必要
であった。また、ダイスの前後における極細線の直線性
を保つ必要からも、ダイスを交換した場合には、必ず一
対のガイドプーリーの各々の位置調整を行うことが必要
であった。このようなガイドプーリーの位置調整はかな
りの経験と時間を要する作業であり、伸線の作業効率の
向上を妨げる一因となっていた。
鑑みてなされたものであり、伸線装置における伸線軸を
容易に調節することができるとともに、従来の伸線装置
では使用できなかった、ダイスの孔の軸心がダイスの中
心軸から大きくずれたダイスの使用をも可能にする伸線
装置を提供することを目的とする。
め、本発明に係る伸線装置は、金属線を縮径させるダイ
スと、鉛直方向及び水平方向において移動可能であり、
前記ダイスの前後に配置された一対のガイドプーリーと
を備える伸線装置に改良を加え、伸線方向に直交し、か
つ、相互に直交する二つの方向に沿って前記ダイスを移
動させるダイス移動手段を備えていることを特徴とする
ものである。
記二つの方向としては鉛直方向と水平方向が選択され
る。
記ダイス移動手段は、鉛直方向に延びる第一台座と、鉛
直方向に移動可能であるように前記第一台座に取り付け
られ、前記ダイスを支持する移動台座と、前記第一台座
に対しては空転するように取り付けられ、前記移動台座
に対しては螺着されているネジと、水平方向に延び、水
平方向に移動可能に支持され、前記第一台座が固定され
ている第二台座と、前記第二台座以外の固定点に対して
は空転するように取り付けられ、前記第二台座に対して
は螺着されているネジとからなる。
伸線装置はV字型溝を有するホルダーを備えており、前
記ダイスは前記V字型溝上に支持される。
ス移動手段によって、伸線方向に直交し、かつ、相互に
直交する二つの方向、例えば、鉛直方向と水平方向とに
移動させることができるように構成されている。このた
め、外径が均一でないダイスを使用する場合や、孔軸が
ダイスの中心から外れているダイスを使用する場合に
は、ダイス移動手段を介して、ダイスを二つの方向にお
いて適当な量だけ移動させることによって、ダイスの前
後に配置されている二つのガイドプーリーとダイスとの
間における伸線軸を揃えることができる。すなわち、ダ
イス移動手段によりダイスの位置を微調整することによ
り、各ガイドプーリーとダイス孔軸との間における細線
の直線性を容易に確保することができる。
施例を示す。本伸線装置においては、ガイドプーリー1
0Aとダイス11とガイドプーリー10Bとがこの順番
に配置され、各ガイドプーリー10A,10Bの円周に
設けられた溝の接線方向にダイス11の中心に設けられ
た孔12が位置するように配置されている。このため、
ガイドプーリー10A、ダイス11及びガイドプーリー
10Bに渡って張り渡された金属の細線13は直線状に
張られた状態になっている。
11の孔12を通過する際に、所望の直径に縮径され
る。ガイドプーリー10A,10B及びダイス11は同
一の移動機構に取り付けられており、それぞれ鉛直方向
及び水平方向に所望の量だけ移動させることができるよ
うになっている。なお、ダイス11は、後述するよう
に、ダイスホルダー14を介して移動機構に取り付けら
れている。
一台座15を備えており、この第一台座15上には鉛直
方向Bに延びるガイドレール15Aが取り付けられてい
る。このガイドレール15Aには、移動台座16が鉛直
方向Bに慴動可能であるように取り付けられている。ダ
イス11を収納するダイスホルダー14はこの移動台座
16に固定的に取り付けられている。
って、移動台座16の鉛直方向における位置を調整する
ための調整ネジ17が取り付けられている。調整ネジ1
7は第一台座15に対しては単に回転自在に取り付けら
れているだけであり、調整ネジ17を回転させても、調
整ネジ17は第一台座15に対しては空転する。一方、
移動台座16には雌ネジ(図示せず)が形成されてお
り、調整ネジ17はこの雌ネジに螺合している。このた
め、調整ネジ17を回転させると、その回転方向及び回
転量に応じて、移動台座16が第一台座15に対して鉛
直方向上下に移動することができるようになっている。
の第二台座18が固定的に取り付けられている。この第
二台座18はガイドレール18Aに沿って水平方向Cに
移動可能であるように支持されており、第二台座18が
水平方向Cに移動することにより、第二台座18上に固
定されている第一台座15もともに水平方向Cに移動す
る。
置されており、この固定金具19と第二台座18の双方
に渡って、第二台座18の水平方向Cにおける位置を調
整するための調整ネジ20が取り付けられている。調整
ネジ20は固定金具19に対しては単に回転自在に取り
付けられているだけであり、調整ネジ20を回転させて
も、調整ネジ20は固定金具19に対しては空転する。
一方、第二台座18には雌ネジ(図示せず)が形成され
ており、調整ネジ20はこの雌ネジに螺合している。こ
のため、調整ネジ20を回転させると、その回転方向及
び回転量に応じて、第二台座18が固定金具19に対し
て水平方向Cに移動することができるようになってい
る。
着脱自在に支持されている。図2に示すように、ダイス
ホルダー14の内部にはV字型溝21が設けられてお
り、ダイス11はこのV字型溝21上に載せられた状態
で支持されている。
下のようにして用いられる。まず、各ガイドプーリー1
0A,10Bを支持している移動機構を、調整ネジ1
7,20を用いて鉛直方向及び水平方向に移動させ、二
つのガイドプーリー10A,10Bの円周に設けられて
いる溝の接線方向を一致させる。
に装着する。ダイス11を初めて装着して伸線を行う場
合、ダイス11の孔12の軸心がガイドプーリー10
A,10Bの円周溝の接線方向と微妙にずれていると、
伸線後の極細線にカールやねじれが発生する。このた
め、目視で判断して金属線13に曲がり又はねじれがあ
る場合には、ダイス11を支持している移動機構を、調
整ネジ17,20を用いて鉛直方向及び水平方向に移動
させ、ダイス11の孔12の軸心と各ガイドプーリー1
0A,10Bの円周溝とを一直線上に揃える。かかる操
作によって、伸線後の極細線のカールやねじれを除去す
ることができる。
えば、ダイス11の洗浄のためにダイス11を外した後
に再装着する場合であっても、伸線軸は揃ったままであ
るので、ダイス11の位置調整を行うことなく直ちに伸
線を再開することが可能である。
中心にあるが、外径が均一でないようなダイスを用いる
場合には、図2に示すように、前後方向の伸線軸のずれ
22と上下方向の伸線軸のずれ23とが生じる。ダイス
11を支持するダイスホルダー14の部分はV字型溝2
1として形成されているため、前後方向の伸線軸のずれ
22はダイス11をダイスホルダー14に装着するだけ
で解消させることができる。一方、上下方向の伸線軸の
ずれ23は、調整ネジ17により移動台座16ひいては
ダイスホルダー14を上下方向に移動させることにより
解消させることができる。このように、外径が均一でな
いダイスであっても、伸線後の極細線にカールやねじれ
を発生させることなく、本伸線装置において使用に供す
ることができる。
って、ダイスの片減りなどの異常摩耗を防止することも
できるため、ダイスの寿命を延ばし、極細線の真円度を
向上させることもできる。
能である。例えば、ダイス11を支持する移動機構は鉛
直方向と水平方向に移動可能であるように構成されてい
るが、移動可能な二つの方向はこれには限定されない。
伸線方向に直交し、かつ、相互に直交する二つの方向で
あれば、任意の二方向を選定することができ、本実施例
と同様に、ダイス11の孔12の軸心が各ガイドプーリ
ー10A,10Bの円周溝の接線方向と一致するように
ダイス11の位置を微調整することが可能である。
20を介して行われるが、各移動機構を移動させるため
の手段としては他の機構を用いることも可能である。例
えば、調整ネジ17,20に代えて、ステップモーター
を用いて各移動機構を移動させることもできる。
よれば、一旦ガイドプーリーの円周の溝とダイスの孔の
軸心との間の直線性を確保し得るように調整を行えば、
孔の軸心がダイスの中心からずれたダイスあるいは外径
が均一でないダイスを用いる場合であっても、ダイスの
位置を微調整することにより、それらのダイスを使用に
供することができる。また、2個のガイドプーリーを調
整する従来の方法と比較して、調整に要する作業時間は
ほぼ半減する。このため、極細線の品質向上のみなら
ず、極細線の生産性向上が可能になる。
る。
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 金属線を縮径させるダイスと、鉛直方向
及び水平方向において移動可能であり、前記ダイスの前
後に配置された一対のガイドプーリーとを備える伸線装
置において、 伸線方向に直交し、かつ、相互に直交する二つの方向に
沿って前記ダイスを移動させるダイス移動手段を備えて
いることを特徴とする伸線装置。 - 【請求項2】 前記二つの方向は鉛直方向と水平方向で
あることを特徴とする請求項1に記載の伸線装置。 - 【請求項3】 前記ダイス移動手段は、 鉛直方向に延びる第一台座と、 鉛直方向に移動可能であるように前記第一台座に取り付
けられ、前記ダイスを支持する移動台座と、 前記第一台座に対しては空転するように取り付けられ、
前記移動台座に対しては螺着されているネジと、 水平方向に延び、水平方向に移動可能に支持され、前記
第一台座が固定されている第二台座と、 前記第二台座以外の固定点に対しては空転するように取
り付けられ、前記第二台座に対しては螺着されているネ
ジとを備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の
伸線装置。 - 【請求項4】 前記伸線装置はV字型溝を有するホルダ
ーを備えており、前記ダイスは前記V字型溝上に支持さ
れていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項
に記載の伸線装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11986095A JP3591050B2 (ja) | 1995-05-18 | 1995-05-18 | 極細線伸線装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11986095A JP3591050B2 (ja) | 1995-05-18 | 1995-05-18 | 極細線伸線装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08309426A true JPH08309426A (ja) | 1996-11-26 |
JP3591050B2 JP3591050B2 (ja) | 2004-11-17 |
Family
ID=14772070
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11986095A Expired - Fee Related JP3591050B2 (ja) | 1995-05-18 | 1995-05-18 | 極細線伸線装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3591050B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007029998A (ja) * | 2005-07-27 | 2007-02-08 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | 極細線のダイス通し治具 |
CN110639972A (zh) * | 2019-10-28 | 2020-01-03 | 苏州俊卿辉机械有限公司 | 一种钢管拉伸机可调模具架 |
CN113682888A (zh) * | 2021-09-07 | 2021-11-23 | 张家港市苏闽金属制品有限公司 | 一种保证钢丝进模直线性的导向机构 |
-
1995
- 1995-05-18 JP JP11986095A patent/JP3591050B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007029998A (ja) * | 2005-07-27 | 2007-02-08 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | 極細線のダイス通し治具 |
JP4654816B2 (ja) * | 2005-07-27 | 2011-03-23 | 住友金属鉱山株式会社 | 極細線のダイス通し治具 |
CN110639972A (zh) * | 2019-10-28 | 2020-01-03 | 苏州俊卿辉机械有限公司 | 一种钢管拉伸机可调模具架 |
CN113682888A (zh) * | 2021-09-07 | 2021-11-23 | 张家港市苏闽金属制品有限公司 | 一种保证钢丝进模直线性的导向机构 |
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JP3591050B2 (ja) | 2004-11-17 |
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