JP2000176597A - 線材矯正供給装置 - Google Patents
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Abstract
時に生じる圧造成型機の作動の中断時間をできるだけ短
くすることにより、該圧造成型機による作業効率を向上
させること。 【解決手段】 支軸を有する線材矯正供給機構10を2
つターンテーブル3上に設置し、該テーブル3の周囲に
チェーンを巻き付けてテーブル回転機構30のスプロケ
ットと係合させ、モータにより該テーブル3を回転させ
ると共に、下方延設部の下端4箇所に突出部を設け、テ
ーブル停止機構40の係合部材の係合部が、シリンダに
よりターンテーブル3の回転による上記突出部の移動経
路上に進入して上記テーブル3の回転を停止させるよう
にした。
Description
はその他のパーツ類を圧造する圧造成形機へ線材を供給
する線材矯正供給装置に関し、金属部品の製造技術の分
野に属する。
5号公報等に開示されているように、所定寸法に切断さ
れた金属等でなる素材を複数段の圧造ステーションに順
次供給することにより、該素材を次第に所定形状の製品
に仕上げるようにした圧造成形機が実用化されている。
般に、上記線材を該成形機に供給する線材矯正供給装置
が並設される。この線材矯正供給装置には、該装置の本
体から水平方向に突出する線材吊下用の支軸や、線材を
成形機に繰り出す繰出用ローラ、もしくは線材を繰り出
す際に該線材を直線状に矯正する矯正用ローラが備えら
れる。
る線材は、コイル状に巻かれ、拡散しないように周囲複
数箇所を結束部材で結束されている。
する際には、上記のようなコイル状の線材を上記支軸に
クレーン等を用いて吊り下げて結束部材を切断した後、
この線材の端末部を探し出し、該端末部を上記供給装置
の各ローラで挟持して直線状に矯正しながら成形機側へ
繰り出すことになる。また、上記のように繰り出された
線材を、成形機内部へ取り込む取込用ローラに挟持させ
ることにより、成形機への線材の供給が可能となる。
で製造すべき製品の変更等により、完全に使い切る前に
径や材質の異なる他の線材に交換する必要が生じる場合
がある。
機のローラに挟持された直線状の線材を除去すると共
に、支軸に残っている線材を支軸の軸心方向に拡散した
状態から密に寄せ集め、再び結束部材により結束した上
で該支軸からクレーン等を用いて取り除いたのち、次に
交換する線材を支軸に吊り下げて上記のような供給準備
作業を行うことになるが、このような交換作業や供給準
備作業は大がかりな作業で時間が掛かる。特に、線材の
径等に応じて該線材の矯正状態を調整する作業に時間が
掛かり、このような作業をしている間は、圧造成形機の
稼動を中断する必要がある。
いては、線材を支持する支軸が1つしか設けられていな
いために、支軸に残っている線材を該支軸から取り除く
まで次に交換する線材をセットしておくことができず、
圧造成形機の稼動の中断時間が長くなり、該成形機によ
る作業効率を大きく低減させていた。
いて、上記のような線材の交換作業時に生じる圧造成形
機の稼動の中断時間をできるだけ短くすることにより、
該圧造成形機による作業効率を向上させることを課題と
する。
記課題を解決するため、次のように構成したことを特徴
とする。
1発明」という。)は、線材を繰り出す複数のローラ部
材と、本体から水平方向に突設された支軸とを備え、該
支軸に吊り下げられたコイル状の線材を、上記複数のロ
ーラ部材を介して直線状に矯正しながら繰り出して成形
機に供給する線材矯正供給装置であって、上記支軸が本
体に少なくとも2本その突出方向が異なるように設けら
れていると共に、上記複数のローラ部材が各支軸に対応
して設けられており、かつ、本体をその垂直軸中心に回
転させる駆動手段と、回転する本体を、上記ローラ部材
による線材の繰出し方向と成形機に備えられたローラ部
材による線材の取込み方向とが一致するように停止させ
ることにより、いずれか1本の支軸を成形機に線材を供
給する所定位置にセットする停止手段とが備えられてい
ることを特徴とする。
2発明」という。)は、成形機による所定量の製品の生
産終了後、繰り出されて直線状に矯正された線材を該成
形機のローラ部材を反転させて巻き戻す際に、当該供給
装置に備えられたローラ部材のうち所定のローラ部材と
で上記線材を挟持することにより、該線材を支軸に残存
する線材のコイル径の円弧に曲成する曲成ローラ部材が
設けられていることを特徴とする。
よれば、それぞれ次のような作用が得られる。
ば、一の支軸が使用され、他の支軸が予備の支軸として
空いているから、次に交換する線材が判っている場合
は、上記一の支軸が使用されている間に、その次の線材
を他の支軸に予めセットしておくことができる。また、
交換する時点で次の線材が判った場合でも、一の支軸か
ら線材を撤去する作業と時間的にオーバーラップさせて
次の線材を他の支軸にセットすることができる。
によって完全に使い切る前に径や材質の異なる他の線材
に交換する必要が生じた場合、従来では、線材を支軸か
らクレーン等を用いて取り除くまで上記他の線材を供給
することができなかったが、上記のような構成とするこ
とにより次の線材が速やかに交換される。
ば、金属等で構成された線材を、直線状に矯正された状
態から支軸に残存する線材のコイル径の円弧に曲成する
には非常に大がかりで時間の掛かる作業であったが、線
材を巻き戻す際に、該線材を支軸に残存する線材のコイ
ル径の円弧に曲成する曲成ローラ部材を設けたから、上
記のような作業が比較的簡単に、かつ、速やかに行われ
ることになる。
て説明する。
に係る線材矯正供給装置1は圧造成形機2に隣接して配
置されており、該供給装置1から繰り出された線材Xが
圧造成形機2内に配設された送りローラ2a…2aによ
り送り込まれて該成形機2の所定の位置に供給される。
ブル3と、該テーブル3上に固設された線材矯正供給機
構10と、上記テーブル3を回転させるテーブル回転機
構30と、該機構30により回転したテーブル3を停止
させるテーブル停止機構40とを有する。
すように、ターンテーブル3の略中央部に立設された本
体11と、該本体11の一方の側面の上下方向の中間部
から水平方向に架設された横フレーム12と、該横フレ
ーム12の反本体側の端部に連接された縦フレーム13
とを有し、この縦フレーム13の上端に取り付けられた
ブラケット14と上記本体11の側面との間に、コイル
状の線材Xを吊り下げ支持する支軸15を水平方向に架
設した構成とされている。
ローラ16が設けられ、モータ17により回転駆動され
るようになっていると共に、該ローラ16の上方には、
線材の繰り出し時に該ローラ16とで線材Xを挟持する
押えローラ18が配置され、かつ、この押えローラ18
を下方の線材挟持位置と上方の退避位置との間で昇降さ
せるシリンダ19が備えられている。
可能とされ、送り出しローラ16と押えローラ18との
間に線材Xを挟持した状態で反転することにより、線材
Xの状態から前方(図3の左側)へ繰り出した線材Xを
支軸側に巻き戻すことができる。
送り出しローラ16と押えローラ18との配設位置の前
方には、これらのローラ16,18に挟持されて繰り出
された線材Xを上下から保持して、円形に曲成した状態
から直線状に矯正する矯正ローラ20〜22が配置され
ている。また、送り出しローラ16と押えローラ18の
配設位置より後方には、線材Xの巻き戻し時に該線材X
を上方から押えることにより、直線状に矯正された線材
Xを再度円形に曲成させるコイリングローラ23が配置
され、かつ、このコイリングローラ23を鎖線で示す下
方の線材押え位置と実線で示す上方の退避位置との間で
昇降させるシリンダ24が備えられている。
線材押さえ位置が変更可能とされており、該線材押さえ
位置の設定位置によって再度曲成される線材のコイル径
が決定されるようになっている。
により作動する油圧シリンダ25,25が本体11の側
面に支持部材26,26を介して取り付けられており、
矯正ローラ20〜22は、該シリンダ25,25のロッ
ド25a,25aの先端に取り付けられている。そし
て、該矯正ローラ20〜22が、油圧シリンダ25によ
り、線材Xを矯正する線材矯正位置(鎖線)と線材の矯
正を解除する矯正退避位置(実線)との間で自動的に昇
降される。
aのうち反ローラ側にはねじ部25a′,25a′が形
成されており、ロッド25a,25aが本体11の上面
及び側面に取り付けられた支持板27,27の孔27
a,27aに挿通している。また、ロッド25a,25
aのねじ部25a′,25a′にはナット28,28が
螺合されており、図5に示すように、支持板27に矯正
ローラ20〜22の上下方向の移動量に対応するナット
28,28の回動量を示す目盛り27b,27bが付さ
れている。これにより、矯正ローラ20〜22の線材矯
正位置が、その目盛り27b,27bを基にナット2
8,28を回動させることにより変更されることにな
り、上記矯正ローラ20〜22の線材矯正位置を簡単に
調節することができる。
ケット14には、支軸15上の線材Xの該支軸15から
の脱落を防止するためのストッパ29が設けられてい
る。
された線材供給機構が、後述するターンテーブル3上に
2つ(10,10′)互いに背反するように固設されて
いる。
うに、円形の平板部3aと、該平板部3aの端部から下
方に延設された下方延設部3bとを有し、テーブル支持
台4上に複数のローラ部材5…5を介して回転自在に支
持されている。
囲にはチェーン6が巻き付けられており、該チェーン6
は、図7、図8に示すように、下方延設部3bに設けら
れたチェーン取付溝3b′に収納され、固着部材7によ
り該取付溝3b′内に取り付けられており、また、上記
下方延設部3bの下端4箇所には、後述する係合部材に
係合し得る突出部3b″が設けられている。
に、取付台31上に取り付けられたモータ32と、該モ
ータ32の駆動軸32aとベルト33を介して連結され
たプーリ34、及び、上記チェーン6に係合するスプロ
ケット35を有するギヤボックス36とを有し、上記モ
ータ32の駆動力がギヤボックス36を介してスプロケ
ット35に伝達されることによりターンテーブル3が回
転する。
うに、ターンテーブル3の周囲3箇所に配設されてお
り、取付台41に支持された支持ブロック42と、該ブ
ロック42に揺動自在に支持された略L字型の係合部材
43と、該係合部材43の一端部43aにロッド44a
が連結されて、該部材43を揺動させるシリンダ44と
を有する。係合部材43の他端部43bには、該他端部
43bから突出する係合部43b′が設けられており、
シリンダ44の作動により該係合部材43が揺動する
と、その係合部43b′がターンテーブル3の回転によ
る突出部3b″の移動経路上に進入して、突出部3b″
が該係合部43b′に当接したときにターンテーブル3
の回転が停止される。
る。
15にコイル状の線材Xをクレーン等を用いて挿通して
吊り下げ状態にした後、該線材Xの一端部を送り出しロ
ーラ16と押えローラ18との間に挟持させ、モータ1
7により送り出しローラ16を所定方向に回転させて線
材Xを引き出し、矯正ローラ20〜22により該線材X
を直線状に矯正しながら前方へ繰り出して圧造成形機2
に供給する。
に、押えローラ18を上方に退避させ、かつ、送り出し
ローラ16のモータ17を線材Xの繰り出しスピードに
合わせることにより、直線状に矯正された線材Xが上記
圧造成形機側の送りローラ2a…2aにより線材Xが順
次繰り出されて該圧造成形機2に連続的に供給される。
供給している間に、他方の線材矯正供給機構10′の支
軸15′に次回供給用の線材Y(図2参照)を上記と同
様にセットして、モータ17′により送り出しローラ1
6′を所定方向に回転させて線材Yを引き出し、矯正ロ
ーラ20〜22により直線状に矯正した状態にしてお
く。
の支軸15の線材Xを使い切る前に圧造成形機2で所定
数の製品が製造され、次に他方の線材矯正供給機構1
0′の支軸15′に吊り下げた次回供給用の線材Yを材
料とする製品の製造を開始する場合が生じたときには、
圧造成形機2を停止させ、上記一方の線材矯正供給機構
10における送り出しローラ16と押えローラ18とで
再び線材Xを挟持させて、モータ17を反転させること
により線材Xを該支軸側に巻き戻すことになる。
機構30のモータ32の作動により回転し、送り出しロ
ーラ16及び押えローラ18による線材の送り出し方向
が、成形機2の送りローラ2a…2aによる線材の取り
込み方向に一致するように停止する。
0′において、上記と同様に、矯正ローラ20′〜2
2′を介して前方へ繰り出して圧造成形機2に供給して
該成形機2を作動させると共に、送り出しローラ16の
モータ17によって繰り出せば、上記圧造成形機側の送
りローラ2a…2aにより線材Yが順次繰り出されて該
圧造成形機2に連続的に供給される。
10の支軸15に残った線材Xをクレーン等を用いて該
支軸15から取り除き、別の線材を該支軸15に吊り下
げてセットすることになる。
15から残った線材Xを取り除く作業が完了するのを待
つことなく次の線材Yに交換することができるから、次
の線材Yが速やかに供給され、その結果、圧造成形機2
の作動を中断させる時間が短くなって圧造成形機2によ
る作業効率を従来より大幅に向上させることができる。
形に曲成させるコイリングローラ23を設け、コイリン
グローラ23の線材押さえ位置の変更により、直線状に
矯正された線材を再び曲成するときのコイル径が決定さ
れるようにしたから、従来では、金属等で構成された線
材を直線状に矯正された状態から支軸に残存する線材の
コイル径の円弧に曲成するというような非常に大がかり
で時間の掛かっていた作業を、比較的簡単に、かつ、速
やかに行うことができる。
れば、一の支軸が使用され、他の支軸が予備の支軸とし
て空いているから、次に交換する線材が判っている場合
は、上記一の支軸が使用されている間に、その次の線材
を他の支軸に予めセットしておくことができる。また、
交換する時点で次の線材が判った場合でも、一の支軸か
ら線材を撤去する作業と時間的にオーバーラップさせて
次の線材を他の支軸にセットすることができる。
によって完全に使い切る前に径や材質の異なる他の線材
に交換する必要が生じた場合、従来では、線材を支軸か
らクレーン等を用いて取り除くまで上記他の線材を供給
することができなかったが、上記のような構成とするこ
とにより次の線材が速やかに交換される。その結果、成
形機の作動を中断させる時間が短くなって該成形機によ
る作業効率を従来より大幅に向上させることができる。
の場合は、供給装置1台のスペースに従来の2台分の供
給装置が備えられることとほぼ同様になり、スペースの
高効率化が実現されることになる。
ば、金属等で構成された線材を、直線状に矯正された状
態から支軸に残存する線材のコイル径の円弧に曲成する
には非常に大がかりで時間の掛かる作業であったが、線
材を巻き戻す際に、該線材を支軸に残存する線材のコイ
ル径の円弧に曲成する曲成ローラ部材を設けたから、上
記のような作業が比較的簡単に、かつ、速やかに行われ
ることになる。
と圧造成形機のレイアウトを示す正面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 線材を繰り出す複数のローラ部材と、本
体から水平方向に突設された支軸とを備え、該支軸に吊
り下げられたコイル状の線材を、上記複数のローラ部材
を介して直線状に矯正しながら繰り出して成形機に供給
する線材矯正供給装置であって、上記支軸が本体に少な
くとも2本その突出方向が異なるように設けられている
と共に、上記複数のローラ部材が各支軸に対応して設け
られており、かつ、本体をその垂直軸中心に回転させる
駆動手段と、回転する本体を、上記ローラ部材による線
材の繰出し方向と成形機に備えられたローラ部材による
線材の取込み方向とが一致するように停止させることに
より、いずれか1本の支軸を成形機に線材を供給する所
定位置にセットする停止手段とが備えられていることを
特徴とする線材矯正供給装置。 - 【請求項2】 成形機による所定量の製品の生産終了
後、繰り出されて直線状に矯正された線材を該成形機の
ローラ部材を反転させて巻き戻す際に、当該供給装置に
備えられたローラ部材のうち所定のローラ部材とで上記
線材を挟持することにより、該線材を支軸に残存する線
材のコイル径の円弧に曲成する曲成ローラ部材が設けら
れていることを特徴とする請求項1に記載の線材矯正供
給装置。
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Family Applications (1)
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- 1998-12-15 JP JP35597598A patent/JP3658220B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1999
- 1999-12-13 KR KR1019990057035A patent/KR100357811B1/ko not_active IP Right Cessation
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