JP3918132B1 - 伸線機と伸線方法 - Google Patents

伸線機と伸線方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3918132B1
JP3918132B1 JP2006082903A JP2006082903A JP3918132B1 JP 3918132 B1 JP3918132 B1 JP 3918132B1 JP 2006082903 A JP2006082903 A JP 2006082903A JP 2006082903 A JP2006082903 A JP 2006082903A JP 3918132 B1 JP3918132 B1 JP 3918132B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
wire drawing
capstan
roller
winding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006082903A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007253211A (ja
Inventor
道則 橋詰
二郎 梶野
康介 竹本
薫 志水
Original Assignee
株式会社アスク
有限会社エフ・エー電子
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社アスク, 有限会社エフ・エー電子 filed Critical 株式会社アスク
Priority to JP2006082903A priority Critical patent/JP3918132B1/ja
Priority to TW096109523A priority patent/TW200800431A/zh
Priority to CNA2007800061959A priority patent/CN101389418A/zh
Priority to PCT/JP2007/056747 priority patent/WO2007111360A1/en
Priority to KR1020087023153A priority patent/KR20080106553A/ko
Priority to EP07740185A priority patent/EP1986797A1/en
Priority to US12/224,059 priority patent/US7640774B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3918132B1 publication Critical patent/JP3918132B1/ja
Publication of JP2007253211A publication Critical patent/JP2007253211A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21CMANUFACTURE OF METAL SHEETS, WIRE, RODS, TUBES OR PROFILES, OTHERWISE THAN BY ROLLING; AUXILIARY OPERATIONS USED IN CONNECTION WITH METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL
    • B21C1/00Manufacture of metal sheets, metal wire, metal rods, metal tubes by drawing
    • B21C1/02Drawing metal wire or like flexible metallic material by drawing machines or apparatus in which the drawing action is effected by drums
    • B21C1/04Drawing metal wire or like flexible metallic material by drawing machines or apparatus in which the drawing action is effected by drums with two or more dies operating in series
    • B21C1/08Drawing metal wire or like flexible metallic material by drawing machines or apparatus in which the drawing action is effected by drums with two or more dies operating in series in which the material does not slip on the drums
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21CMANUFACTURE OF METAL SHEETS, WIRE, RODS, TUBES OR PROFILES, OTHERWISE THAN BY ROLLING; AUXILIARY OPERATIONS USED IN CONNECTION WITH METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL
    • B21C1/00Manufacture of metal sheets, metal wire, metal rods, metal tubes by drawing
    • B21C1/02Drawing metal wire or like flexible metallic material by drawing machines or apparatus in which the drawing action is effected by drums
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21CMANUFACTURE OF METAL SHEETS, WIRE, RODS, TUBES OR PROFILES, OTHERWISE THAN BY ROLLING; AUXILIARY OPERATIONS USED IN CONNECTION WITH METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL
    • B21C1/00Manufacture of metal sheets, metal wire, metal rods, metal tubes by drawing
    • B21C1/02Drawing metal wire or like flexible metallic material by drawing machines or apparatus in which the drawing action is effected by drums
    • B21C1/12Regulating or controlling speed of drawing drums, e.g. to influence tension; Drives; Stop or relief mechanisms
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21CMANUFACTURE OF METAL SHEETS, WIRE, RODS, TUBES OR PROFILES, OTHERWISE THAN BY ROLLING; AUXILIARY OPERATIONS USED IN CONNECTION WITH METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL
    • B21C1/00Manufacture of metal sheets, metal wire, metal rods, metal tubes by drawing
    • B21C1/02Drawing metal wire or like flexible metallic material by drawing machines or apparatus in which the drawing action is effected by drums
    • B21C1/14Drums, e.g. capstans; Connection of grippers thereto; Grippers specially adapted for drawing machines or apparatus of the drum type; Couplings specially adapted for these drums

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Metal Extraction Processes (AREA)
  • Winding, Rewinding, Material Storage Devices (AREA)

Abstract

【課題】 複数の伸線ユニットを連設した場合にも連設方向の寸法を小さくした伸線機を提供する。
【解決手段】 線材11をボビン21から繰り出す線材供給手段20と、伸線した線材11を巻き取る線材巻取手段60と、線材11を伸線するための伸線ユニット40とを備える伸線機であって、前記伸線ユニット40を、線材11を縮径する伸線ダイス56と、伸線した線材11をノンスリップで走行させるキャプスタン57と、前記伸線ダイス56の伸線方向と略平行に直線移動することにより線材11にバックテンションを付与するダンサローラ45とより構成し、前記線材供給手段20と前記線材巻取手段60との間に、複数の伸線ユニットを上流の横一列と下流の横一列の上下横二列に連設配置した構成。
【選択図】 図1

Description

本発明は、伸線機に関し、特に、複数の伸線ダイスによって線径50μm以下の極細金属線の伸線を行うノンスリップ型の伸線機に関する。
従来、ノンスリップ型の伸線機として、被処理金属線を巻き出すための巻出手段と、被処理金属線を巻き取るための巻取手段と、被処理金属線を伸線するための伸線ユニットとを備える伸線機であって、前記伸線ユニットを、被処理金属線をノンスリップで引き取る(走行させる)キャプスタンと、被処理金属線にバックテンションを付与するダンサローラと、被処理金属線を縮径する伸線ダイスとにより構成し、前記巻出手段と巻取手段との間に、複数の伸線ユニットを連設したことを特徴とする伸線機として特開2005−103623号公報が提案されている。
また、伸線機の小型化を目的とし、伸線すべき線材を直列状に配置した複数個のキャプスタンに順次巻掛けつつ移送すると共に該キャプスタン間に配置されたダイスに通過させ、線材を各ダイスにより順次引抜縮径して伸線する装置において、上記各キャプスタンを線材の移送方向に千鳥状に順次配置して一組が隣る三個のキャプスタンからなる複数組のキャプスタン組を形成し、該各キャプスタン組のうちの三個のキャプスタンをそれぞれ相互に回転させる単一個の伝達歯車を配設して構成したものが特開平10−180342号公報に提案されている。
特開2005−103623号公報 特開平10−180342号公報
しかし特許文献1においては、伸線ユニットのバックテンションを付与するダンサローラ45がダンサアーム46により支点を中心に回動して円弧を描くごとく駆動されている。従って、ダンサローラ45は伸線ダイス56の伸線方向と平行に直線移動する構成でない。そして、ダンサローラを経た被処理金属線が直ちに伸線ダイスに挿通されず、入側ガイドローラ51を経由し,走行方向を反転して伸線ダイスに挿通する必要があった。
また、ダンサアーム46の揺動支点は伸線ダイス56の伸線方向と交叉する方向に離間して配置されており伸線ユニットの占有空間が大きかった。その結果、複数の伸線ユニットを連設した場合、伸線機を小型化できず、連設方向に長大化する恐れが有った。
さらに、被処理金属線をノンスリップで引き取る(走行させる)キャプスタン57の近傍に前記キャプスタン軸に対し傾斜した軸心を有するセパレートローラを配設する構成を開示するものでなかった。
特許文献2においては、バックテンションを付与するダンサローラを用いる構成を開示するものでない。また、キャプスタンの近傍に前記キャプスタン軸に対し傾斜した軸心を有するセパレートローラを配設する構成を開示するものでもない。
さらに、キャプスタンKとダイスDからなる伸線ユニットを上下二段に直列状に配置するものの、上流の第一列(上段)の被処理金属線走行面と下流の第二列(下段)の被処理金属線走行面とを図4の紙面と交叉する方向にずらし異ならせる構成となっていない。その結果、上段の伸線ユニットに線材を張架する際、下段の伸線ユニットが邪魔になり配線作業がやりにくくなる恐れがあった。さらに、被処理金属線を繰り出す金属線供給手段と縮径した金属線を巻き取る金属線巻取手段とが両端側に離間して配置され伸線ユニット連設方向の装置寸法が大きくなる恐れがあった。
本発明は、複数の伸線ユニットを連設した場合にも連設方向の寸法を小さくし、伸線機を小型にコンパクトに構成することを目的とする。
さらに、伸線ユニットを上一行と下一行の上下二行にわたって直列状に配置した場合にも被処理金属線(以下、線材と呼ぶ。)の配線処理を容易にし、作業性を阻害しないことを目的とする。さらに、キャプスタンの線材引っ張り力を向上させ、ノンスリップ状態で確実に安定して線材を走行させる(引き取る)ことを目的とする。
本発明にかかる第一の観点の伸線機は、線材にバックテンションを付与するダンサローラと、線材を縮径する伸線ダイスと、線材をノンスリップで走行させるキャプスタンとからなり、前記ダンサローラを前記伸線ダイスの伸線方向と略平行に直線移動させる様にして、ダンサローラの位置にかかわらずダンサローラを半周巻回した線材が直ちに伸線ダイスに挿通し、さらに、前記伸線ダイスを出た線材が直ちにキャプスタンによって引き取られるようにしたことを特徴としたもので、前記キャプスタンと前記セパレートローラに前記線材を少なくとも2回以上巻回することにより線材の走行方向を転換させるガイドローラの設置箇所を最小限に留めることができる。そして、複数の伸線ユニットを連設した場合にも連設方向の寸法を小さく、伸線機を小型にコンパクトに構成できる。(請求項1)
なお、第一の観点にかかる伸線機において、線材をノンスリップで走行させるキャプスタンの近傍に前記キャプスタン軸に対し傾斜した軸心を有するセパレートローラを配設したことを特徴としたもので、前記キャプスタンと前記セパレートローラに前記線材を少なくとも2回以上巻回することによりキャプスタンの線材引っ張り力を向上させ、確実に安定して線材を走行させることができる。(請求項2)
本発明にかかる第二の観点の伸線機は、線材を繰り出す線材供給手段と、伸線した線材を巻き取る線材巻取手段と、線材を伸線するための伸線ユニットとを備える伸線機であって、前記伸線ユニットを、線材を縮径する伸線ダイスと、伸線した線材をノンスリップで走行させるキャプスタンと、前記伸線ダイスの伸線方向と略平行に直線移動して線材にバックテンションを付与するダンサローラとより構成し、前記線材供給手段と前記線材巻取手段との間に、複数の前記伸線ユニットを直列に連設配置したことを特徴としたもので、これにより伸線機を小型にコンパクトに構成できる。(請求項3)
なお、第二の観点にかかる伸線機において、伸線した線材をノンスリップで走行させるキャプスタンの近傍に前記キャプスタン軸に対し傾斜した軸心を有するセパレートローラを配設したことを特徴としたもので、前記キャプスタンと前記セパレートローラに前記線材を少なくとも2回以上巻回することによりキャプスタンの線材引っ張り力を向上させ、確実に安定して線材を走行させることができる。(請求項4)
さらに第二の観点にかかる伸線機において、複数の伸線ユニットを複数行にわたって連設配置するとともに、前記伸線ユニットを配設する筐体主面を前記複数行の各行毎に順次、前記筐体の奥行き方向に後退させたことを特徴したもので、これにより伸線機をより一層、小型にコンパクトに構成できる。 (請求項5)
さらに、第二の観点にかかる伸線機において、複数の伸線ユニットを上流の横一列と下流の横一列の上下横二列に連設配置し、上流の横一列に連設する伸線ユニットを筐体の第一の平面及び第一の傾斜面に配設し、下流の横一列に連設する伸線ユニットを前記筐体の第二の平面及び第二の傾斜面に配設し、前記第一の平面及び第一の傾斜面より前記第二の平面及び第二の傾斜面を低く構成したことを特徴としたもので、これにより線材の配線処理を容易にし、作業性を阻害しない。(請求項6)
本発明にかかる第三の観点の伸線方法は、ダンサローラを略半周巻回してバックテンションを付与した線材を直ちに伸線ダイスに挿通し、前記伸線ダイスを通過した前記線材を直ちに表面が弾性体で被覆されたキャプスタンによりノンスリップ状態で引っ張り縮径するものであって、前記ダンサローラを前記伸線ダイスの伸線方向と略平行に直線移動させるようにしたことを特徴としたもので、これにより線材の縮径を確実に行え、伸線機を小型にコンパクトに構成できる。(請求項7)
さらに、第三の観点にかかる伸線方法において、縮径した線材をノンスリップで走行させるキャプスタンの近傍に前記キャプスタン軸に対し傾斜した軸心を有するセパレートローラを配設し、前記キャプスタンと前記セパレートローラとを前記縮径した線材が複数回にわたって位置をずらせて巻回するようにしたことを特徴としたもので、これにより伸線ダイスとキャプスタンとの間の張力(フロントテンション)が向上するとともに張力設定が容易となり線材の縮径を確実に行える。(請求項8)
上記構成により本発明装置は、複数の伸線ユニットを横一列に連設した場合にも連設方向の寸法を小さくでき伸線機を小型にコンパクトに構成できる。
さらに、伸線ユニットを複数行にわたって、例えば、上流の横一列と下流の横一列の上下横二列に連設配置した場合には更に連設方向の寸法を小さくできる。そして、伸線ユニットを配設する筐体主面を前記複数行の各行毎に順次、前記筐体の奥行き方向に後退させることにより各行における線材の配線処理を容易にし作業性を向上させる。
さらに、キャプスタンの線材引っ張り力を向上させ、ノンスリップで確実に安定して極細の線材を走行させることができる。
本発明にかかる伸線機は上述の通りである。本実施例の伸線機は、キャプスタンによりノンスリップ(スリップなし)で線材を走行させる(引き取る)ノンスリップ型の伸線機として構成される。特に、本実施例の伸線機は、線径0.05mm以下の極細金属線を伸線する極細金属線用伸線機として好適なものとなる。なお、金属線として、代表的には、金ボンディングワイヤが挙げられるが、これに限るものではない。金属線の材料としては、ステンレス、銅、アルミニウム、タングステン、モリブデン、チタン、その他の金属でもよい。
一般的に伸線機は線材に一方向の力を加えてダイスを通る抵抗に打ち勝って線材を引抜く。本実施例の伸線機では逆張力(バックテンション)を利用した伸線加工法を採用するのが好ましい。即ち、伸線ダイスに入る前の側で線材の走行方向と逆の方向の力、すなわち後方張力を加えながら引抜くものである。この逆張力利用の伸線機は、線材の両端を掴んで弾性限近くまで引張応力を加えておいて、そのままでこれをダイスに対して移動して引抜くと、伸線ダイスに加わる引抜き抵抗が普通の場合に比べてはるかに小さくなるといった原理を利用したものであり、材料内部の歪みの無理が改善されて変形が素直になること、及びダイスと材料との間で作用する接触圧力が低くなること等の利点を有する。
前記バックテンション(図1に符号BTで矢印表示。)は伸線ダイスより上流に配置したダンサローラにより所望に付与するのが好ましい。また、該ダンサローラは伸線ダイスの伸線方向と略平行に直線移動する構成とするのが好ましい。例えば、図1の紙面と交差する方向(紙面厚さ方向)に設けた揺動レバーとロータリーソレノイド等によりダンサローラを紙面と平行に直線移動させる構成とするのが好ましい。前記揺動レバーはカンチレバーであって、例えばロータリーソレノイド、トルクモータ、サーボモータ等から選んだ一つにより支点を中心に揺動する構成とするのが好ましい。なお、前記揺動レバーには歪ゲージやポテンショメータを連繋させ、線材のバックテンション、ダンサローラの移動位置等を検出し、必要に応じシステムコントローラへ信号を送り目標値に近づけるよう制御するのが好ましい。
伸線ダイスを通過させる線材引抜き力はキャプスタンによって付与され、ノンスリップ状態で行われるのが好ましい。キャプスタンの表面はポリウレタンゴム等の弾性部材で被覆しておくのが好ましい。併せて、キャプスタンの近傍にセパレートローラを配設し、該セパレートローラの軸心をキャプスタン軸心に対して前後左右の少なくとも一つの方向に傾斜させておくのが望ましい。これにより、キャプスタンとセパレートローラの各周面の一部を線材が周回する場合、周回高さが根本部と先端部とで異なり、線材の巻き付け過程で線材の重なりを防止できる。即ち、伸線ダイスを通り縮径した線材が前記キャプスタンと前記セパレートローラの周面の一部を複数回にわたって高さ方向の位置をずらせて巻回(周回)できる。そして、伸線ダイスとキャプスタンとの間の張力が安定する。また、張力設定が容易となり線材の縮径を安定・確実に行える。図1にフロントテンションを符号FTで矢印表示している。
なお、前記キャプスタンにエンコーダや歪ゲージを連繋させ線材の線速や伸線ダイスとキャプスタンとの間の線材引抜き力(フロントテンション)を検出する構成とするのが好ましい。また、必要に応じシステムコントローラへ信号を送り目標値に近づけるよう制御するのが好ましい。
本実施例におけるキャプスタンでは線材がスリップしない構成としている。従って、キャプスタンの上流側の張力と下流側の張力との関係(つながり)を断つことができる。このため、本実施例を構成する伸線ユニットにおいて、上流側のダンサローラの張力(バックテンションBT)の影響を受けることなく、下流側のキャプスタンと伸線ダイスとの間では、線材に正確で安定した張力(フロントテンションFT)を付与できる。
伸線ダイスは、前記ダンサローラと前記キャプスタンとの間に配設するのが好ましい。伸線ダイスのダイス孔を線材が通過することにより、線材が縮径(減面)されて、線材に伸線加工が施される。線材は、伸線ダイスの下流側に配設したキャプスタンの駆動により伸線ダイスから引き抜かれて伸線される。このとき、伸線ダイスの減面率(断面積減少率)に応じて線材が伸線される。そして、線材が伸線された分だけ、線材の線速が速くなる。
ダンサローラ、伸線ダイス、キャプスタンからなる複数の伸線ユニットを直列に連設配置した場合、縮径が進むにつれ、即ち、複数の伸線ダイスを通過するごとにキャプスタンによる線材の走行速度が早くなることは自明である。
一段目の伸線ユニットから最終の伸線ユニットへ、線材を徐々に縮径していくように、各伸線ユニットにそれぞれ適切な伸線ダイスが使用される。そして、最終の伸線ユニットの伸線ダイスには、線材を所望の線径(仕上がり線径)に縮径するようなダイス孔を有するものが用いられている。
なお、伸線ダイスを油中に浸漬しておくと、伸線ダイスを通過する線材の揺れ等を防止し、その安定性を向上させることができる。このため、伸線ダイスを油中に浸漬するための油溜を設けるのが望ましい。例えば、伸線ダイスをオイルタンク内に配置し、該オイルタンクを線材が上下または水平方向に貫通するように配置するのが好ましい。
伸線ダイスにおける引抜力、つまり、線材が伸線ダイスを通過するのに必要な加工動力は、前述のごとく伸線ダイスの出側張力(フロントテンションFT)と入側張力(バックテンションBT)との差となる。フロントテンションが、伸線ダイスで線材を引き抜くための引抜張力であることは前述した。
本実施例における伸線機は、複数の伸線ユニットを直列、たとえば横一列に連設配置しても伸線ユニットの横幅が小さいので装置の横幅寸法を小さく抑えられる。さらに、複数の伸線ユニットを上流の横一列と下流の横一列の上下横二列に連設配置すると更に装置の横幅寸法を小さく抑えられる。上下横二列に配置した場合、線材をUターンさせるごとく複数の伸線ユニットを配設するのが好ましい。これにより線材供給部と線材巻取り部とを同一側に配置できる。そして、装置の横幅寸法を更に短縮できる。
複数の伸線ユニットを上下横二列(上下二行)に連設した場合、上流(上段)の横一列の線材走行面と下流(下段)の横一列の線材走行面とを異ならせた構成とするのが好ましい。詳しくは、上流の横一列に連設した伸線ユニットを筐体の第一の平面及び第一の傾斜面に配設し、下流の横一列に連設した伸線ユニットを前記筐体の第二の平面及び第二の傾斜面に配設し、前記第一の平面及び第一の傾斜面より前記第二の平面及び第二の傾斜面を低く構成するのが好ましい。これにより下流における線材の配線処理(ダンサローラ、伸線ダイス、キャプスタン、ガイドローラ等へ線材を張架する作業)を容易にし、作業性が向上する。
次に、伸線すべき線材をボビンから繰り出す線材供給部と、所望に縮径を終えた線材をボビンに巻き取る線材巻取部について説明する。
線材供給部は線材を巻回したボビン、ボビンを回転駆動するモータ、線材を所定方向に案内するガイドローラ、線材供給部を制御するコントローラ等で構成するのが好ましい。併せて、繰り出す線材の張力検出用の歪みゲージ、および線材の線速(走行速度)検出用のエンコーダを備えるのが好ましい。歪みゲージとエンコーダは適宜前記ガイドローラに配設するのが好ましい。
線材巻取部は、ガイドローラ、巻取ボビン、巻取モータ、前記巻取ボビンのトラバース用スライドレール、スライドレール駆動モータ、線材巻取り部のコントローラ等により構成するのが好ましい。そして、ガイドローラには巻取速度検出用のエンコーダを配設するのが好ましい。巻取速度は巻取ボビンの周速、つまり、巻取モータ62の回転速度により決定される。
本実施例の伸線機には図2に示すように、制御手段であるシステムコントローラ80が備えられており、該システムコントローラ80は伸線機1全体を制御している。システムコントローラ80は、線材供給部20の制御手段である線材供給部コントローラ30、伸線ユニット40の制御手段である伸線ユニットコントローラ50、線材巻取部60の制御手段である線材巻取部コントローラ70とそれぞれ接続されている。なお、図2には、1つの伸線ユニット40しか示していない。
ここで、各部のコントローラ30・50・70は、線材供給部20・伸線ユニット40線材巻取部60における制御のみを行い、他のユニットや各部と連係する制御についてはシステムコントローラ80が行うようにしている。さらに、伸線ユニットコントローラ50は、該伸線ユニットコントローラ50と直接接続される伸線ユニット40における制御のみを行い、他の伸線ユニット40と連係する制御についてはシステムコントローラ80が行うようにしている。なお、各部コントローラ30・50・70を設けず、システムコントローラ80のみを設ける構成としてもよい。この場合には、システムコントローラ80のみにより伸線機1全体および線材供給部20・伸線ユニット40・線材巻取部60の制御を行うようにするのが好ましい。
また、システムコントローラ80には、各設定値設定手段81が接続されている。各設定値設定手段81により伸線機1の各種の設定値(例えば、線材11の張力の目標値)が設定され、設定された設定値はシステムコントローラ80または各部コントローラ30・50・70に記憶される。なお、各設定値設定手段を、各部コントローラ30・50・70毎に設けるようにしてもよいことは自明である。
以下、本発明の一実施例における伸線機を図面とともに説明する。図1は本発明の一実施例における伸線機の模式正面図、図2は伸線機の制御構成を示すブロック構成図、図3は図1の伸線機を構成するダンサローラ部の要部正面図、図4は図3の要部側面図、図5は図3の要部平面図、図6は図1の模式側面図である。
図1は、上下2行にわたって複数の伸線ユニット40A〜40Fを連設配置し6段の伸線(縮径)工程を経る伸線機1の例を示す。
伸線機1は、線材11たとえば金線をボビン21から繰り出す線材供給手段20と、伸線した線材11を巻き取る線材巻取手段60と、線材11を伸線するための伸線ユニット40とを備える伸線機であって、前記伸線ユニット40を、線材11を縮径する伸線ダイス56と、伸線した線材11をノンスリップで走行させるキャプスタン57と、前記伸線ダイス56の伸線方向と略平行に直線移動することにより線材11にバックテンションを付与するダンサローラ45とで構成し、前記線材供給手段20と前記線材巻取手段60との間に、6個の伸線ユニットを上流の横一列(4個の伸線ダイス56)と下流の横一列(2個の伸線ダイス56)の上下横二列に連設配置したことを特徴とする。
さらに、上流の横一列を筐体49の第一の平面149及び第一の傾斜面249に配設し、下流の横一列を前記筐体の第二の平面349及び第二の傾斜面449に配設し、前記第一の平面149及び第一の傾斜面249よりも前記第二の平面349及び第二の傾斜面449を低く構成したことを特徴とする
さらに、縮径した線材11をノンスリップで走行させるキャプスタン57の近傍に前記キャプスタン軸に対し傾斜した軸心を有するセパレートローラ90を配設し、前記キャプスタン57と前記セパレートローラ90とを前記縮径した線材11が複数回にわたって高さ位置をずらせて巻回するようにしたことを特徴とする。
詳しくは、上流の横一列には4個の伸線ユニット40A、40B、40Cと40Dの一部が配置され、下流の横一列には伸線ユニット40Dの残部と2個の伸線ユニット40E、40Fが筐体49の一方の主面側に配設されている。
上流の伸線ユニットの内、4個のダンサローラ45、4個の伸線ダイス56が筐体49の第一の平面149に配設されている。そして、第一の平面149に連続する第一の傾斜面249には3個のキャプスタン57と3個のセパレートローラ90が配設されている。
下流の伸線ユニットの内、3個のダンサローラ45、2個の伸線ダイス56が筐体49の第二の平面349に配設されている。そして、第二の傾斜面449には3個のキャプスタン57と3個のセパレートローラ90が配設されている。
第一の傾斜面249に配置されている上流側の3個のキャプスタン57は第一の傾斜面249と垂直に回転自在に取り付けられ各々モータ(図示せず)によって第1図で反時計方向に回動移転する。3個のセパレートローラ90の回転軸は第1図でやや右方向に傾いている。キャプスタン57に略180度巻回した線材11はセパレートローラ90に巻回されて再びキャプスタン57に巻回される。前述したように、セパレートローラ90は第1図でやや右方向に傾いているので線材11がセパレートローラ90に入ってきた時の高さ位置より巻回して出ていく時の高さ位置がやや高くなって出ていきキャプスタン57に再び巻回される。
この様にしてキャプスタン57に線材11を複数回巻回しても線材11は重なり合うことはない。
同様にして第二の傾斜面449に配置されている下流側の3個のキャプスタン57は第二の傾斜面449と垂直に回転自在に取り付けられ各々モータ(図示せず)によって第1図で時計方向に回動移転する。3個のセパレートローラ90の回転軸は第1図でやや左方向に傾いている。キャプスタン57に略180度巻回した線材11はセパレートローラ90に巻回されて再びキャプスタン57に巻回される。前述したように、セパレートローラ90は第1図でやや左方向に傾いているので線材11がセパレートローラ90に入ってきた時の高さ位置より巻回して出ていく時の高さ位置がやや高くなって出ていきキャプスタン57に再び巻回される。
この様にしてキャプスタン57に線材11を複数回巻回しても線材11は重なり合うことはない。
第二の平面349と第二の傾斜面449は第一の傾斜面249の下端側に連続して配置され、第一の平面149より図1の紙面厚さ方向に所定量だけ低い位置になるよう構成されている(図6参照)。即ち、上流の伸線ユニットに線材11を張架する際、下流の伸線ユニットが作業の邪魔にならぬ様、配慮したものである。
なお、線材供給手段20は第一の平面149に配設され、線材巻取手段60は第二の平面349に配設されている。
次に、ダンサローラ部について図3〜図5を用い簡単に説明する。ダンサローラ45は円盤の外周に略V溝を形成してなり、該V溝内に線材11を案内している。図1に示すようにダンサローラ45の上側半分180度の範囲に線材11が巻回している。上流に連設配置した4個のダンサローラ45は各々ダンサローラ45の円盤面が筐体49を構成する第一の平面149と略平行に直線移動する。下流に連設配置した3個のダンサローラ45は各々ダンサローラ45の円盤面が第二の平面349と略平行に直線移動する。
図5に示すようにダンサローラ45は断面形状が略コの字型のプレート353の一方の主面に回転可能に取り付いている。プレート353は該プレート353の両側面に設けた4個のローラ351と1個のローラ350を介し4本の軸340により摺動可能に保持されている。そして、プレート353は該プレート353の一端に取り付けたローラ352を介し断面形状が円形の揺動アーム346により駆動される。即ち、ダンサローラはそれぞれ前述のごとく筐体49の第一の平面149及び第二の平面349と平行に直線移動する。なお、上流側の揺動アーム346の回動面は前記第一の平面149と略直交している。同様に下流側の揺動アーム346の回動面は第二の平面349と略直交している。
揺動アーム346は支点347を回動中心にロータリーソレノイド47により歯車310、320を介して回動駆動される。なお、揺動アーム346にはポテンショメータ48が連繋しておりダンサローラ45の位置信号を伸線ユニットコントローラ50(図2参照)にフィードバックし、常時、揺動アーム346が基準位置たとえば揺動可能範囲の略中央の位置を保つよう制御される。
なお、前記ロータリーソレノイド47、歯車310、320、ポテンショメータ48等は第一の平面149及び第二の平面349の裏面側に配置されている。
線材供給部20は線材11を巻回したボビン21、該ボビン21を回動させるモータ22、線材を所定方向に案内するガイドローラ23、31、線材供給部を制御するコントローラ30(図2参照)等で構成している。線材供給部20は繰り出す線材の張力検出用の歪みゲージ、および線材の線速(走行速度)検出用のエンコーダを適宜、前記ガイドローラに備えるのが好ましい。さらに、モータ22は、揺動アーム346が基準位置にあるようにフィードバック制御するのが好ましい。線材供給部20は筐体49の第一の平面149に取り付けられ、1つのユニットとして構成されている。
線材11の引き出される速度は、エンコーダ33でガイドローラ23または31のいずれか一方の回転数を検出することによって測定され、線材供給部コントローラ30に入力される。線材供給部コントローラ30は、入力されたガイドローラ31での速度信号をモータ22へのフィードフォワード信号として処理する。フィードフォワード信号の誤差分である揺動アーム346の回動角は、ポテンショメータ48によって検出され、線材供給部コントローラ30に入力される。線材供給部コントローラ30は、入力された揺動アーム346の回動角と、基準位置にあるときの揺動アーム346の回動角との回動角偏差を演算する。そして、線材供給部コントローラ30は、この回動角偏差を0に近づけるように、モータ22の回転速度を決定し、該モータ22へ指令(回転速度指令)を送る。この場合、回動角偏差をフィードバック信号として、例えば、P制御、PI制御、PID制御のような制御によってモータ22の回転速度制御が行われている。
線材11は、上流側から順に、線材供給部20のボビン21、ガイドローラ23、ガイドローラ31、さらに、一段目の伸線ユニット40Aのダンサローラ45、伸線ダイス56、ガイドローラ51、キャプスタン57にわたって張架されている。ガイドローラ23、31、51は、それぞれ筐体29、49に回転自在に軸支されている。
線材11は、一段目の伸線ユニット40Aのキャプスタン57によって引き取られる。こうして、ボビン21とキャプスタン57との駆動により、線材供給部20において線材11が走行し、一段目の伸線ユニット40Aに線材11が送り出される。
一段目の伸線ユニット40Aのキャプスタン57に引き取られた線材は、ガイドローラ54を経て二段目の伸線ユニット40Bのダンサローラ45を巻回し二段目の伸線ダイスに挿通され、二段目のキャプスタン57に引き取られる。以降、同様の手順で線材11の縮径が複数段にわたって実施される。
線材巻取部60は、ガイドローラ31、63、線材を巻き取るボビン61、ボビン61を回動させるモータ62、ボビン61のトラバース用スライドレール79、スライドレール駆動モータ78、線材巻取部コントローラ70(図2参照)等により構成され、それぞれ筐体49に取り付けられて、1つのユニットとして構成されている。
ガイドローラ63または31のいずれか一方には、巻取速度検出用のエンコーダ73が取り付けられており線材11の線速検出を行っている。巻取速度はボビン61の周速、即ち、モータ62の回転速度により決定される。
線材巻取部60の制御手段である線材巻取部コントローラ70は、モータ62、エンコーダ73とそれぞれ接続されている。また、線材巻取部コントローラ70は、システムコントローラ80(図2参照)と接続されている。線材巻取部コントローラ70は、各設定値設定手段81(図2参照)により任意に設定された巻取指令速度とエンコーダ73により検出された線速(巻取速度)との速度偏差を演算する。そして、線材巻取部コントローラ70は、この速度偏差を0(ゼロ)に近づけるように、モータ62の回転速度を決定し、該モータ62へ指令(回転速度指令)を送る。この場合、速度偏差をフィードバック信号として、例えば、P制御、PI制御、PID制御のような制御によって巻取モータ62の回転速度制御が行われる。
なお、トラバース用スライドレール79によって、線材11がボビン61に整列されて巻き取られる。このとき、モータ62の回転速度に同期してスライドレール駆動モータ78が駆動し、これによりボビン61がトラバース用スライドレール79上を往復移動するようにしている。スライドレール駆動モータ78は、線材巻取部コントローラ70と接続されており、該線材巻取部コントローラ70の指令(トラバース位置指令)により駆動される。
上記実施例において、各ガイドローラ31、51、54、23、63等が必要に応じ線材11の張力を検出する歪ゲージ、線速を検出するエンコーダ等を付属してよいことは前述の通りである。
さらに、伸線ユニットを横一列(一行)または上下横二列(二行)に連設配置することの他に、三行、四行など複数行に連設配置してよいことは自明である。
以上のように本発明の伸線機は、複数の伸線ユニットを横一列に連設した場合にも連設方向の寸法を小さくでき伸線機を小型にコンパクトに構成できる。
さらに、伸線ユニットを上流の横一列と下流の横一列の上下横二列に連設配置した場合には更に連設方向の寸法を小さくできる。さらに、伸線ユニットを上流の横一列と下流の横一列の上下横二列に連設配置した場合にも、上流の線材走行面より下流の線材走行面を筐体の取り付け主面と交叉する奥行き方向に所定量だけ下げておくことにより、線材の配線処理を容易にし、作業性を向上させる。
さらに、軸心を傾けたセパレートローラをキャプスタンの近傍に配設し、該キャプスタン表面をゴム弾性体で被覆することにより線材引っ張り力を向上させ、ノンスリップで確実に安定して線材を走行させられる。その結果、複数段の伸線ダイスを経て0.01mm程度の極細線にまで伸線することが可能となる。
本発明にかかる伸線機は金線などの金属線のほかに、非金属部材からなる線材の伸線にも利用可能である。
本発明の一実施例における伸線機の模式正面図 図1の伸線機の制御構成を示すブロック図 図1の伸線機を構成するダンサローラ部の要部正面図 図3の要部側面図 図3の要部平面図 図1の模式側面図
符号の説明
1 伸線機
11 線材
20 線材供給部
21、61 ボビン
22、62、78 モータ
23、31、51、54、63 ガイドローラ
30 線材供給部コントローラ
32、52、55 歪ゲージ
33、53、73 エンコーダ
40 伸線ユニット
45 ダンサローラ
47 ロータリーソレノイド
48 ポテンショメータ
49 筐体
50 伸線ユニットコントローラ
56 伸線ダイス
57 キャプスタン
60 線材巻取部
70 線材巻取部コントーラ
79 スライドレール
80 システムコントローラ
81 各設定値設定手段
90 セパレートローラ
149 第一の平面
249 第一の傾斜面
349 第二の平面
449 第二の傾斜面
310、320 扇形歯車
340 軸
346 揺動アーム
347 支点
350、351、352 ローラ
BT バックテンション
FT フロントテンション

Claims (8)

  1. 線材にバックテンションを付与するダンサローラと、線材を縮径する伸線ダイスと、線材をノンスリップで走行させるキャプスタンとからなり、前記ダンサローラを前記伸線ダイスの伸線方向と略平行に直線移動させるようにしたことを特徴とする伸線機。
  2. 線材をノンスリップで走行させるキャプスタンの近傍に前記キャプスタン軸に対し傾斜した軸心を有するセパレートローラを配設したことを特徴とする請求項1記載の伸線機。
  3. 線材をボビンから繰り出す線材供給手段と、伸線した線材を巻き取る線材巻取手段と、線材を伸線するための伸線ユニットとを備える伸線機であって、前記伸線ユニットを、線材を縮径する伸線ダイスと、伸線した線材をノンスリップで走行させるキャプスタンと、前記伸線ダイスの伸線方向と略平行に直線移動して線材にバックテンションを付与するダンサローラとより構成し、前記線材供給手段と前記線材巻取手段との間に、複数の前記伸線ユニットを連設配置したことを特徴とする伸線機。
  4. 線材をノンスリップで走行させるキャプスタンの近傍に前記キャプスタン軸に対し傾斜した軸心を有するセパレートローラを配設したことを特徴とする請求項3記載の伸線機。
  5. 複数の伸線ユニットを複数行にわたって連設配置するとともに、前記伸線ユニットを配設する筐体主面を前記複数行の各行毎に順次、前記筐体の奥行き方向に後退させたことを特徴とする請求項3記載の伸線機。
  6. 複数の伸線ユニットを上流の横一列と下流の横一列の上下横二列に連設配置し、上流の横一列に連設する伸線ユニットを筐体の第一の平面及び第一の傾斜面に配設し、下流の横一列に連設する伸線ユニットを前記筐体の第二の平面及び第二の傾斜面に配設し、前記第一の平面及び第一の傾斜面より前記第二の平面及び第二の傾斜面を低く構成したことを特徴とする請求項3記載の伸線機。
  7. ダンサローラを略半周巻回してバックテンションを付与した線材を直ちに伸線ダイスに挿通し、前記伸線ダイスを通過した前記線材を直ちに表面が弾性体で被覆されたキャプスタンによりノンスリップ状態で引っ張り縮径するものであって、前記ダンサローラを前記伸線ダイスの伸線方向と略平行に直線移動させるようにしたことを特徴とする線材の伸線方法。
  8. 縮径した線材をノンスリップで走行させるキャプスタンの近傍に前記キャプスタン軸に対し傾斜した軸心を有するセパレートローラを配設し、前記キャプスタンと前記セパレートローラとを前記縮径した線材が複数回にわたって位置をずらせて巻回するようにしたことを特徴とする請求項7記載の伸線方法。



JP2006082903A 2006-03-24 2006-03-24 伸線機と伸線方法 Active JP3918132B1 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006082903A JP3918132B1 (ja) 2006-03-24 2006-03-24 伸線機と伸線方法
TW096109523A TW200800431A (en) 2006-03-24 2007-03-20 Wire drawing machine and wire drawing method
PCT/JP2007/056747 WO2007111360A1 (en) 2006-03-24 2007-03-22 Wire drawing machine and method
KR1020087023153A KR20080106553A (ko) 2006-03-24 2007-03-22 와이어 인발장치 및 방법
CNA2007800061959A CN101389418A (zh) 2006-03-24 2007-03-22 拉丝机和拉丝方法
EP07740185A EP1986797A1 (en) 2006-03-24 2007-03-22 Wire drawing machine and method
US12/224,059 US7640774B2 (en) 2006-03-24 2007-03-22 Wire drawing machine and method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006082903A JP3918132B1 (ja) 2006-03-24 2006-03-24 伸線機と伸線方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP3918132B1 true JP3918132B1 (ja) 2007-05-23
JP2007253211A JP2007253211A (ja) 2007-10-04

Family

ID=38017017

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006082903A Active JP3918132B1 (ja) 2006-03-24 2006-03-24 伸線機と伸線方法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US7640774B2 (ja)
EP (1) EP1986797A1 (ja)
JP (1) JP3918132B1 (ja)
KR (1) KR20080106553A (ja)
CN (1) CN101389418A (ja)
TW (1) TW200800431A (ja)
WO (1) WO2007111360A1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103464487A (zh) * 2013-09-30 2013-12-25 无锡常欣科技股份有限公司 翻转式水箱拉丝机
CN103646726A (zh) * 2013-12-11 2014-03-19 江苏省威能达电线电缆有限公司 一种铝丝拉丝绞合的生产工艺
CN110624964A (zh) * 2019-11-08 2019-12-31 北京老铺黄金文化发展有限公司 拉丝机、黄金制品制造设备和拉丝方法
CN110712081A (zh) * 2019-11-18 2020-01-21 湖南湘鹤集团电缆科技股份有限公司 一种矿物质绝缘防火电缆生产用铜线拉制机

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5602494B2 (ja) * 2010-05-20 2014-10-08 新日鉄住金マテリアルズ株式会社 伸線装置、及び伸線方法
KR101396645B1 (ko) * 2011-04-26 2014-05-27 미쯔비시 레이온 가부시끼가이샤 중공사막용 건조 장치
EP2866958B1 (en) * 2012-06-27 2017-01-04 Semplice S.p.A. Wet drawing machine, particularly for drawing very high strength steel wires
EP2878391A4 (en) * 2012-07-27 2016-03-30 Ivan Timofeevich Totsky COLD DEFORMATION METHOD OF UNINTERRUPTED METAL STRIP
EP2902125A4 (en) * 2012-09-20 2016-06-01 Fae Inc WIRE STRETCHING MACHINE AND WIRE STRETCHING METHOD
US20140132693A1 (en) * 2012-11-13 2014-05-15 Klein Tools, Inc. Method and System for Marking a Fish Tape Using a Laser Marking System
JP6139923B2 (ja) * 2013-03-11 2017-05-31 株式会社エフ・エー電子 伸線機及び伸線方法
US9676016B2 (en) 2013-09-23 2017-06-13 Manchester Copper Products, Llc Systems and methods for drawing materials
CN105562443A (zh) * 2014-11-10 2016-05-11 合肥神马科技集团有限公司 一种拉丝机及其张力反馈系统的调节和检测方法
CN104438393B (zh) * 2014-11-12 2016-05-25 天津市信九电子有限公司 一种快速测温热电偶用扁带的拉拔工艺
CN105964711A (zh) * 2016-06-25 2016-09-28 袁林 一种小型黄金拉丝机
CN110087788B (zh) * 2016-12-06 2021-02-12 工业自动化设备电子株式会社 拉拔机以及拉拔方法
US10737581B2 (en) 2018-06-04 2020-08-11 Industrial Technology Research Institute Adaptive power supply system and operation method thereof
TWI698067B (zh) * 2018-06-04 2020-07-01 財團法人工業技術研究院 可調變式電源供應系統及其操作方法
CN109317526A (zh) * 2018-12-11 2019-02-12 珠海桑贝思精密科技有限公司 拉丝装置和拉丝机
CN109647917A (zh) * 2019-01-17 2019-04-19 长沙晶创源机电设备有限公司 一种无滑移拉丝机线径的在线测量方法
CN110883119B (zh) * 2019-12-18 2024-09-13 江苏奇鹰电线电缆有限公司 多头高速拉丝机
CN113857274B (zh) * 2020-09-22 2024-04-30 长沙微制科技有限责任公司 一种紧凑型一体化无打滑拉丝机
CN112246895B (zh) * 2020-10-20 2022-07-22 芜湖巨科电气设备有限公司 一种铜丝多道分步拉丝生产线
CN112859755A (zh) * 2021-01-05 2021-05-28 厦门建霖健康家居股份有限公司 一种对拉丝轮线速度进行线性补偿的控制装置
CN113877971A (zh) * 2021-09-30 2022-01-04 海盐浩盛线缆制造股份有限公司 一种电缆生产线用铜丝拉模装置
CN115229700B (zh) * 2022-07-27 2024-07-23 镇江原轼新型材料有限公司 一种锯线
CN117983681B (zh) * 2024-01-09 2024-09-10 湖北中科华冶新材料科技有限公司 一种漆包六边形铜线及其拉拔系统
CN118237420B (zh) * 2024-05-28 2024-08-16 泉州市洪兴机械设备有限公司 一种稀土高铁铝合金导体芯制作设备及工艺

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB486997A (en) 1937-06-12 1938-06-14 Nat Standard Co A machine for drawing wire or strip
US2153192A (en) * 1937-09-25 1939-04-04 Nat Standard Co Control circuit
GB2038219B (en) * 1978-12-12 1982-08-18 Marshall Richards Barcro Ltd Wire drawing method and apparatus
JPS58116922A (ja) * 1981-12-30 1983-07-12 Toho Kinzoku Kk 伸線機
JPS63299810A (ja) * 1987-05-29 1988-12-07 Tanaka Electron Ind Co Ltd 伸線機
JP3069638B2 (ja) 1996-12-20 2000-07-24 株式会社サイカワ 伸線機駆動方法及びその装置
DE29802989U1 (de) * 1998-02-20 1998-06-18 Weeber, Volker, Dipl.-Ing., 74348 Lauffen Drahtziehmodul für eine Drahtziehmaschine und Drahtziehmaschine
JP3771918B2 (ja) 2003-10-01 2006-05-10 有限会社エフ・エー電子 伸線機

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103464487A (zh) * 2013-09-30 2013-12-25 无锡常欣科技股份有限公司 翻转式水箱拉丝机
CN103464487B (zh) * 2013-09-30 2015-09-16 无锡常欣科技股份有限公司 翻转式水箱拉丝机
CN103646726A (zh) * 2013-12-11 2014-03-19 江苏省威能达电线电缆有限公司 一种铝丝拉丝绞合的生产工艺
CN103646726B (zh) * 2013-12-11 2016-01-20 江苏省威能达电线电缆有限公司 一种铝丝拉丝绞合的生产工艺
CN110624964A (zh) * 2019-11-08 2019-12-31 北京老铺黄金文化发展有限公司 拉丝机、黄金制品制造设备和拉丝方法
CN110712081A (zh) * 2019-11-18 2020-01-21 湖南湘鹤集团电缆科技股份有限公司 一种矿物质绝缘防火电缆生产用铜线拉制机

Also Published As

Publication number Publication date
TW200800431A (en) 2008-01-01
JP2007253211A (ja) 2007-10-04
US20090229334A1 (en) 2009-09-17
CN101389418A (zh) 2009-03-18
EP1986797A1 (en) 2008-11-05
KR20080106553A (ko) 2008-12-08
WO2007111360A1 (en) 2007-10-04
US7640774B2 (en) 2010-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3918132B1 (ja) 伸線機と伸線方法
JP5325356B1 (ja) 伸線機及び伸線方法
JP3771918B2 (ja) 伸線機
KR101331117B1 (ko) 차량용 플렉시블 플랫 케이블의 제조장치
JP6139923B2 (ja) 伸線機及び伸線方法
JP5756609B2 (ja) コイルばね製造装置
JP6645854B2 (ja) ワイヤバッファ形成装置およびワイヤ送給装置
JP2010284678A (ja) 金属極細線用ノンスリップ型連続伸線装置
CN113039143B (zh) 卷绕数据制作方法以及长丝卷绕装置
DE102014219186B4 (de) Drahtsäge und Verfahren zum Schneiden eines Werkstücks mit einem Draht
US6018975A (en) Multipass wiredrawing machine with wire tension control device
JP3616039B2 (ja) 湿式伸線機
JP4605093B2 (ja) 極細線伸線方法および極細線伸線装置
CN212633881U (zh) 一种钢筋绕线装置、钢筋放线架及钢筋放线装置
CN2372294Y (zh) 排线器的辅助张力控制装置
JP2018089700A (ja) 引抜機及び引抜方法
CN110087788B (zh) 拉拔机以及拉拔方法
KR102461545B1 (ko) 합금 연선 도체 제조방법
WO2011001703A1 (ja) 伸線装置及び素線の製造方法
JPH1067465A (ja) ワイヤ処理装置
JP2007332502A (ja) 繊維束供給装置
JPH07112917B2 (ja) 巻取案内装置
CN116867594A (zh) 断线位置推定装置以及断线位置推定方法
JP2008188626A (ja) 極細線伸線装置及び極細線の伸線方法
JPH0239666Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070131

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3918132

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160223

Year of fee payment: 9

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160223

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250