JPH0925035A - スリッターラインのスリット条巻取装置 - Google Patents

スリッターラインのスリット条巻取装置

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JPH0925035A
JPH0925035A JP17492395A JP17492395A JPH0925035A JP H0925035 A JPH0925035 A JP H0925035A JP 17492395 A JP17492395 A JP 17492395A JP 17492395 A JP17492395 A JP 17492395A JP H0925035 A JPH0925035 A JP H0925035A
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guide
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TOKIWA KOUTAI KK
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SANUMA SEISAKUSHO KK
TOKIWA KOUTAI KK
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    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2301/00Handling processes for sheets or webs
    • B65H2301/50Auxiliary process performed during handling process
    • B65H2301/51Modifying a characteristic of handled material
    • B65H2301/513Modifying electric properties
    • B65H2301/5133Removing electrostatic charge

Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属の薄板の条帯を所定の幅に裁断したもの
を、巻取装置を用いて巻き取ってコイルとして構成する
際に、案内ロールを用いて押圧しながら巻き込むことに
より、コイルに乱れが生じないようにする。 【構成】 金属の幅広の条帯をスリッターにより裁断し
てスリット条を作成する装置の終端部に巻取装置1を配
置し、巻取軸5に巻き込みを行う。前記巻取装置1の上
流部には移動案内装置20に支持される案内ロール24
を配置し、前記移動案内装置20をシリンダ31により
駆動される装置を構成し、コイル3の径が増大すること
により案内ロールを押圧する力に対して、油圧回路の油
圧調整回路を介してシリンダを作動させて、案内ロール
をコイルに一定の圧力で押圧しながら、移動案内装置を
移動させるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属の幅の広い条帯を
スリッターを通して幅の狭いスリット条として裁断し、
幅の狭いスリット条を巻き取る装置に関し、特に、巻取
動作の途中でコイルの径が増大する(拡径)状態で、案
内ロールによる幅の狭いウエブの幅方向の案内位置を一
定に維持する手段を設けたスリッターラインのウエブ巻
取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】アルミやその他の金属の加工工程におい
ては、幅の広い条帯を所定の幅に裁断してから、次の折
り曲げや打ち抜き等の加工に向けて供給する手段を設け
ている。例えば、金属の条帯を裁断して別のコイルとし
て巻き取るために、特公昭61−45928号公報等に
示されるような装置を用いることが知られている。前記
従来例においては、幅の広い金属条帯をスリッター装置
を通して幅の狭いスリット条として裁断し、その幅の狭
いスリット条を巻取装置を用いてコイル状に巻き取る装
置を構成している。スリッターにより裁断された幅の狭
いスリット条を巻き取るために、巻取装置においては、
巻き取るスリット条に対して案内部材を配置して、巻き
取り端面に不揃い等が生じないようにしている。さら
に、前記従来例の巻取装置に設ける案内部材において
は、巻き芯に巻かれるコイルの径が大きくなることに追
従し、その巻き取ったコイルの外形に対応させて、案内
部材を揺動させる手段を設けている。
【0003】前記従来例において、巻取装置の上流部に
配置して、スリッターにより裁断して作成する幅の狭い
スリット条の案内を行うための案内装置は、図5に示さ
れるように構成されているもので、巻取装置1aの巻取
軸5に巻き取りリール等を配置して、スリット条を巻き
取ってコイル3を形成する。なお、以下に説明する従来
例および、本発明の実施例においては、巻取軸に対して
スリット条を直接巻き込んでコイルを作成する場合を例
にとって説明するが、巻取軸に対して任意の形状のリー
ルを配置し、そのリールにスリット条を巻いた状態のコ
イルを作成する場合も多くある。また、前記巻取装置1
aの上流部には、スリット条2を案内する案内装置10
を配置し、前記案内装置10の支持フレーム11に配置
する3つの案内ロール13〜15を介してスリット条を
蛇行状態に案内させ、コイル3に向けて案内する。前記
構成に加えて、幅の狭いスリット条を巻き取る巻取り装
置に対して、スリッター装置との間に張力付与装置を配
置しており、スリット条に一定の値の張力を付与してお
くことにより、巻き芯に巻き取られたコイルにゆるみや
端面の不揃い等が生じないようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記図5に示されるよ
うな装置において、巻取装置1aの上流部に配置する案
内装置10が、基部フレーム12に対して支持フレーム
11を介して固定位置に配置されており、前記支持フレ
ーム11に配置する案内ロール15と巻取軸5との間
に、間隔Aが設定されているが、前記スリット条を巻取
軸5に巻き取ることにより、前記コイルの径がRからR
1,R2と次第に増加し、コイルの外周部と案内ロール
との間隔がAからA1,A2と次第に小さくなる。そし
て、案内ロール15からコイルに向けてスリット条を案
内する角度が、巻取軸にスリット条を巻き込む最初の段
階の軸の径がRの状態では、水平面(またはスリット条
の移動方向のパスライン)に対して、角度αであるが、
コイルの径がR1となり、間隔がA1となった状態で
は、角度がα1と変化する。さらに、スリット条の巻き
込み動作の最終段階でのコイルの径がR2となった状態
では、間隔A2が非常に小さくなるとともに、スリット
条の角度α2が非常に大きな値となる。したがって、ス
リット条を巻き取ることにより外径が増大するコイルに
対して、案内装置から案内されるスリット条の角度が変
化すること、および、案内ロールとコイルとの間隔が変
化することにより、スリット条に対する案内の作用が不
安定となり、コイルに対して別のガイド部材を配置した
としても、コイルの端面が不揃いになりやすいという問
題が残る。
【0005】そこで、前述したような問題を解消するた
めに、例えば、特公昭62−15294号公報等に示さ
れるように、案内ロールを前後および上下方向に移動可
能に構成し、案内ロールとコイルとの間で案内されるス
リット条に対して、ほぼ一定の角度でコイルの表面に向
けて案内する装置を構成することも提案されている。し
かしながら、前記従来例のように、案内ロールを支持フ
レームに対して単独で移動させる機構を構成する場合に
は、案内ロールを移動させるための装置の構成が複雑に
なるという問題があり、装置の製造コスト等にも大きな
影響が発生する。また、前記案内ロールをコイルの径に
対応させて移動させるためには、その駆動機構に対する
制御の動作も複雑になるという問題が残る。
【0006】
【発明の目的】本発明は、前述したようなスリット条の
案内の問題を解消するもので、コイルに対して一定の圧
力で案内ロールを押圧しながら、前記案内ロールをコイ
ルの径方向に移動させる移動案内装置を配置し、案内ロ
ールからコイルに向けてスリット条を直接巻き付けるこ
とができるようなスリッターラインのウエブ巻取装置を
提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、スリッターを
用いて金属の条帯を所定の幅で裁断したスリット条を巻
取機によりコイル状に巻き取る装置に関する。本発明に
おいては、前記巻取機の上流部に配置し、巻き取った幅
の狭いスリット条のコイル外周面に押圧する案内ロール
を設けた案内装置と、前記案内装置を巻取機の巻取軸と
前記案内ロールとの軸芯を結ぶ線と平行に移動させる移
動装置と、前記移動装置を巻き取ったコイルの拡径に応
じて、前記案内ロールのコイル外周面押圧力を一定に保
持して移動させる駆動装置とを有している。また、本発
明において、前記駆動装置には、案内ロールが拡径する
コイル外周面に押圧する力を一定に保持するように前記
移動装置を後退動する油圧駆動回路を有するシリンダ装
置を設けている。さらに、本発明において、前記案内装
置に設ける案内ロールは、巻き取るスリット条に対する
案内と押圧作用を行う部材として用いることができる。
【0008】
【作用】前述したように構成した本発明の装置では、ス
リット条をコイルとして作成する際に、コイルの径が増
大することに対して、案内ロールを一定の圧力で押圧す
るので、コイルにスリット条を巻き込む位置で、案内ロ
ールとコイルの間に遊び部分が形成されずに、スリット
条が幅方向に振れたりすることを防止できる。また、案
内ロールがコイルに押圧される位置で、スリット条がコ
イルの表面に案内ロールを介して遊びのない状態で直接
供給されるので、巻き込まれるスリット条にゆるみ等が
生じることがなく、案内ロールによる押圧作用と位置決
め作用とにより、コイルの側面が乱れたりすることも防
止される。さらに、案内ロールがコイルの表面に押圧さ
れる力を、駆動装置に配置するシリンダと油圧駆動回路
により一定に維持することができるので、押圧力の制御
機構の構成を複雑にすることがない。前記構成に加え
て、本発明においては、案内ロールを用いてコイルに対
する押圧とスリット条の案内の動作を行うために、従来
の装置のように、コイルに対する巻き込みの整合機構
や、案内機構を別体に設ける必要がなく、装置の構成を
簡素化することが可能である。
【0009】
【実施例】図示される例にしたがって、本発明のスリッ
ターラインのスリット条巻取装置を説明する。図1に示
される例は本発明の巻取装置の側面図、図2は巻取装置
の平面図である。本発明の実施例において、前記巻取装
置1は、金属の薄板としてのアルミの薄板製造工場にお
いて、幅の広い薄板としての条帯を円筒状に巻いたもの
をスリッターを用いて所定の幅に裁断し、幅の狭いスリ
ット条2として作成してから、巻取装置に配置する巻取
軸5に巻き取る装置を示している。前記巻取装置1に
は、図2に示されるように、支持フレーム6に軸受部材
7を介して支持される巻取軸5を配置し、前記巻取軸5
に対して入力プーリ9と、減速機構を組み込んだ駆動伝
達装置8とを介して、図示を省略した駆動モータ等によ
り駆動する装置を構成している。
【0010】前記巻取装置1の上流部には、基部フレー
ム25に設けた摺動フレーム27を介して移動案内装置
20の支持フレーム21を移動可能に配置している。前
記支持フレーム21には、2つのロール部材を配置して
おり、スリッター側に配置する入口ロール23と、巻取
軸5側に配置する案内ロール24を介して、スリット条
2を案内する装置を構成している。また、前記支持フレ
ーム21の下部にはスライドフレーム22を配置し、前
記スライドフレーム22を摺動フレーム27の両側に設
けた案内部26を介して案内することにより、支持フレ
ーム21を巻取軸に対して矢印X方向に移動可能に設け
ている。なお、前記移動案内装置20に配置するロール
部材の上流部と、スリッターとの間には、スリット条に
対して張力を付与する装置を配置しており、前記張力付
与装置では、案内板部材に対して、フェルト等を配置し
て押圧する部材を設けて、スリット条を案内する途中で
摩擦抵抗を付与する手段を設けており、前記スリット条
を移動案内装置のローラ部材を介してコイルに向けて供
給する際に、スリット条にたるみ等が生じないようにす
る手段を設けている。
【0011】前記移動案内装置20の支持フレーム21
を移動させるために、駆動装置30を設けている。前記
駆動装置30においては、シリンダ31の基部を基部フ
レーム25に対してシリンダ支持部34を介して保持
し、ロッド32の端部をロッド固定部33を介して支持
フレーム21に接続している。また、前記巻取軸5と移
動案内装置に配置する2つのロール部材23,24は、
図1に示されるように、各軸の中心線を水平線Hに沿う
一直線上に配置し、スリッターから繰り出されるスリッ
ト条2を、入口ロール23の上から案内ロール24の下
部を通して案内し、巻取軸5に巻き付けられたコイル3
の表面に案内ロール24を押圧する状態で、巻き込みの
動作が行われる。そして、スリッターを通して幅の狭い
ものとして作成したスリット条2を、前記巻取装置1の
巻取軸5に対して巻き込む動作を行う際に、コイル3の
外周部に対して、案内ロール24を押圧しながら、巻取
軸5の回転させてコイルを作成する動作対応させて、ス
リット条を案内ロールによりコイル3の表面に向けて繰
り出す動作を行い、巻ゆるみを生じさせないように硬く
巻き付けたコイル3を作成する。
【0012】前述したように構成した巻取装置1におい
ては、図3に示すように、巻取軸5にスリット条を巻き
付けて作成するコイル3に対して、そのコイルの径が増
大する作用に対して、移動案内装置20の支持フレーム
21を巻取軸から離間させる方向に駆動するように構成
している。前記図3に示される例において、巻取軸5に
対してスリット条2を巻き付ける最初の段階では、巻取
軸5の外周部に案内ロール24を接触させる状態にあ
り、前記案内ロール24が巻取軸5に押圧される位置B
でロールの中心線を位置決めして、スリット条を巻取軸
に巻き付ける動作を開始する。前記巻取軸5に巻かれる
状態で、コイル3の径がR1,R2と増大するにしたが
って、移動案内装置20に配置する駆動装置30を作動
させて、案内ロール24をコイル3の表面に所定の圧力
で押圧しながら、支持フレーム21を移動させる動作を
行い、前記コイルの径に対応させて案内ロールの中心線
の位置をB1,B2と微速度で順次移動させながら、ス
リット条を巻き取る動作を行う。
【0013】したがって、前述したようにして、スリッ
ト条を巻き取ってコイルを形成する際には、コイルの外
周部で巻取軸と案内ロールおよび入口ロールのそれぞれ
の中心線を結ぶ方向に一致させて、前記案内ロール24
を移動させるので、案内ロール24はコイル3の外周部
の一定の位置に押圧される状態となる。そして、コイル
として巻き込まれるスリット条は、前記案内ロールによ
りコイルの表面に一定の圧力で押し付けられながら、コ
イルの接線方向に供給されるので、案内ロールとコイル
との間でスリット条が自由に幅方向の動きを行う余裕が
なく、巻き込まれたコイルに乱れ等が生じることがな
い。さらに、前記案内ロール24は、コイルを支持する
巻取軸5の回転に追従して、押圧作用を行いながら回転
するとともに、前記移動案内装置の上流部に配置する張
力付与装置で、スリット条に対して加えられる張力とに
より、巻き込まれたコイルが硬く締め込まれる状態とな
り、コイルを巻取軸から取り外しても、ゆるみを生じた
りすることがない。
【0014】本発明の巻取装置において、コイル3の表
面部に対して案内ロール24を押圧する際に、両部材の
間での押圧力は、例えば、アルミの薄板を巻き込む例で
は、コイルの表面に対して案内ロール24を50kg程度
の押圧力で押圧する状態で巻き込み作用を行わせること
により、コイルの形成作用が良好に行わせることができ
る。そこで、前述したようにして、案内ロール24をコ
イル3の表面に押圧する作用を行わせるために、本発明
においては、図4に示すような油圧回路40を用いて、
駆動装置30のシリンダ31に油圧を供給する。前記図
4に示される油圧回路40において、タンクTに設けた
ポンプPからシリンダ31に圧油を供給する供給管路4
1と、シリンダからタンクTに向けて圧油を戻す戻し管
路42を配置し、前記供給管路41の途中に、ソレノイ
ドにより駆動する切換バルブ45と、コントロールバル
ブ46を配置しており、さらに、戻し管路42には、減
圧バルブ47とスタックバルブ48をそれぞれ直列に配
置している。
【0015】前記管路に配置する弁装置において、切換
バルブ45は管路の切換を行う回路を構成しており、前
記バルブをソレノイドにより作動させることにより、シ
リンダに対する圧油の供給と、戻しの動作を任意に行わ
せるようにする。また、前記切換バルブ45とシリンダ
の間で、供給管路41に配置するコントロールバルブ4
6は、装置の操作盤に設けるチェック付きフローコント
ロールバルブとして構成される。戻し管路42に設け
る、減圧バルブ47は操作盤に設けるバルブであり、ス
タックバルブ48はスタック弁チェック機能付フローコ
ントロールバルブとして構成される。
【0016】前述したように構成される油圧回路40に
おいて、図1に示すように、巻取軸5に対して移動案内
装置20を押圧する状態で位置決めする際には、油圧供
給管路41を介してシリンダ31に向けて圧油を供給
し、ロッド32を突出させて案内ロール24を巻取軸5
に対して押圧する。その状態で、巻取軸にスリット条を
巻き込んでコイルを形成する途中で、案内ロール24が
径が増大するコイルの表面に接してされると、その押圧
力によりロッド32が押される状態となる。そして、シ
リンダの内部で圧力が増加すると、絞り弁機能と一方向
弁機能とが圧力を解放する方向に作動して、シリンダ内
の圧油を戻す動作を行う。したがって、ロッド32が押
される圧力をコイルの径に対応させて解放する作用を行
うので、移動案内装置20を戻す方向に移動させる動作
を行い、前記図3に示したように、移動案内装置20を
Bの位置からB1,B2の位置へと、微速度で移動させ
ながら、コイルの外周面に対して案内ロール24を一定
の圧力で押圧し、スリット条を巻き込んでコイルを形成
する動作を行うようにする。
【0017】前記巻取装置1においては、例えば、移動
案内装置20の重量が数トンあり、案内ロールをコイル
に向けて押圧する力を50kg程度に設定した場合に、移
動案内装置のスライドフレーム22を介して摺動フレー
ム27の案内部26に摺動させるためには、油圧回路に
より比較的大きな力を加えることが必要である。そこ
で、本発明の図4に示されるような油圧回路40では、
案内ロールを介してコイルからロッド32に加えられる
力に対応させて、油圧回路においてロッドを戻す方向に
油圧を加えて案内ロールを微速で戻し方向に移動させる
作用を行い、コイル3の表面に対して案内ロールを押圧
する力を所定の値となるように制御する。また、前記油
圧回路に配置するコントロールバルブ46とスタックバ
ルブ48に対して、油圧の調整作用を行うための設定値
は任意に設定が可能であり、例示するアルミの薄板の場
合には、例示したような値となるが、前記アルミの板厚
が異なる場合には、案内ロールをコイルに押圧する力が
異なることは当然である。
【0018】さらに、スリット条が他の金属板の場合に
は、同一の構成の巻取装置を用いた場合でも、油圧回路
に対する圧油の供給系統に配置するコントロールバルブ
に対して、異なる圧力値で調整を行う手段を構成するこ
とができる。そして、前記コントロールバルブとスタッ
クバルブに設定する圧力調整値は、装置の操作盤を介し
て容易に設定できるようにする。前述したような構成を
有する巻取装置において、アルミの薄板を対象にして、
スリッターを用いて幅の狭いスリット条を作成する際
に、そのスリット条の幅と板厚等の条件が変化すると、
コイルの表面に案内ロールを押圧する圧力の設定値を変
更する必要があるので、そのような条件の変更は、装置
の操作盤に配置する圧力設定用の入力手段を用いて行う
ようにする。
【0019】なお、前記本発明の装置において、移動案
内装置20を摺動フレーム27に対して摺動させるため
に、任意の手段を用いて構成することが可能である。ま
た、案内ロールがコイルにより押圧される力に対して、
油圧回路を反応させるために、案内ロールまたは移動案
内装置の案内ロール支持部材に対して圧力検知手段を配
置し、前記圧力検知手段から出力される情報に応じて、
コントロールバルブ等を作動させるようなシステムを用
いることも可能である。さらに、本発明の巻取装置は、
アルミの薄板に対する巻き込み装置を構成することの他
に、他の任意の金属等の薄板に対する巻き取り装置とし
て構成することも可能である。
【0020】
【発明の効果】本発明のスリッターラインのウエブ巻取
装置は、前述したように構成しているものであるから、
スリット条をコイルとして作成する際に、コイルの径が
増大することに対して、案内ロールを一定の圧力で押圧
する作用を継続しながら巻き取りを行うことができる。
そして、コイルにスリット条を巻き込む位置で、案内ロ
ールとコイル外周面との間に遊び部分が形成されないの
で、スリット条が幅方向に振れたりすることを防止でき
る。また、案内ロールがコイルに押圧される位置で、ス
リット条がコイルの表面に案内ロールを介して遊びのな
い状態で直接供給されるので、巻き込まれるスリット条
にゆるみ等が生じることがなく、案内ロールによる押圧
作用と位置決め作用とにより、コイルの側面が乱れたり
することも防止される。さらに、案内ロールがコイルの
表面に押圧される力を、駆動装置に配置するシリンダと
油圧駆動回路により一定に維持することができるので、
押圧力の制御機構の構成を複雑にすることがない。前記
構成に加えて、本発明においては、案内ロールを用いて
コイルに対する押圧とスリット条の案内の動作を行うた
めに、従来の装置のように、コイルに対する巻き込みの
整合機構や、案内機構を別体に設ける必要がなく、装置
の構成を簡素化することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の装置の構成を示す側面図。
【図2】 図1の装置の平面図。
【図3】 コイルの径の変化と移動案内装置の移動の状
態を示す説明図。
【図4】 本発明の移動案内装置の移動を行うための油
圧回路の回路図。
【図5】 従来の巻取装置の構成を示す説明図。
【符号の説明】
1 巻取装置 2 スリット条 3
コイル 5 巻取軸 10 案内装置 2
0 移動案内装置 21 支持フレーム 22 スライドフレーム 2
3 入口ロール 24 案内ロール 25 基部フレーム 2
7 摺動フレーム 30 駆動装置 31 シリンダ 4
0 油圧回路 41 供給管路 42 戻し管路 4
5〜48 バルブ部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スリッターを用いて金属の条帯を所定の
    幅で裁断したスリット条を巻取機によりコイル状に巻き
    取る装置において、 前記巻取機の上流部に配置し、巻き取った幅の狭いスリ
    ット条のコイル外周面に押圧する案内ロールを設けた案
    内装置と、 前記案内装置を巻取機の巻取軸と前記案内ロールとの軸
    芯を結ぶ線と平行に移動させる移動装置と、 前記移動装置を巻き取ったコイルの拡径に応じて、前記
    案内ロールのコイル外周面押圧力を一定に保持して移動
    させる駆動装置とを有することを特徴とするスリッター
    ラインのスリット条巻取装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動装置には、案内ロールが拡径す
    るコイル外周面に押圧する力を一定に保持するように前
    記移動装置を後退動する油圧駆動回路を有するシリンダ
    装置が設けられている請求項1に記載のスリッターライ
    ンのスリット条巻取装置。
  3. 【請求項3】 前記案内装置に設ける案内ロールは、巻
    き取るスリット条に対する案内と押圧作用を行う部材と
    して用いることを特徴とする請求項1に記載のスリッタ
    ーラインのスリット条巻取装置。
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