JP2977468B2 - スリッターラインのスリット条巻取装置 - Google Patents
スリッターラインのスリット条巻取装置Info
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- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
- B65H2301/00—Handling processes for sheets or webs
- B65H2301/50—Auxiliary process performed during handling process
- B65H2301/51—Modifying a characteristic of handled material
- B65H2301/513—Modifying electric properties
- B65H2301/5133—Removing electrostatic charge
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属の幅の広い条帯を
スリッターを通して幅の狭いスリット条として裁断し、
幅の狭いスリット条を巻き取る装置に関し、特に、巻取
動作の途中でコイルの径が増大する(拡径)状態で、案
内ロールによる幅の狭いスリット条の幅方向の案内位置
を一定に維持する手段を設けたスリッターラインのスリ
ット条巻取装置に関する。
スリッターを通して幅の狭いスリット条として裁断し、
幅の狭いスリット条を巻き取る装置に関し、特に、巻取
動作の途中でコイルの径が増大する(拡径)状態で、案
内ロールによる幅の狭いスリット条の幅方向の案内位置
を一定に維持する手段を設けたスリッターラインのスリ
ット条巻取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】アルミやその他の金属の加工工程におい
ては、幅の広い条帯を所定の幅に裁断してから、次の折
り曲げや打ち抜き等の加工に向けて供給する手段を設け
ている。例えば、金属の条帯を裁断して別のコイルとし
て巻き取るために、特公昭61−45928号公報等に
示されるような装置を用いることが知られている。前記
従来例においては、幅の広い金属条帯をスリッター装置
を通して幅の狭いスリット条として裁断し、その幅の狭
いスリット条を巻取装置を用いてコイル状に巻き取る装
置を構成している。スリッターにより裁断された幅の狭
いスリット条を巻き取るために、巻取装置においては、
巻き取るスリット条に対して案内部材を配置して、巻き
取り端面に不揃い等が生じないようにしている。さら
に、前記従来例の巻取装置に設ける案内部材において
は、巻き芯に巻かれるコイルの径が大きくなることに追
従し、その巻き取ったコイルの外形に対応させて、案内
部材を揺動させる手段を設けている。
ては、幅の広い条帯を所定の幅に裁断してから、次の折
り曲げや打ち抜き等の加工に向けて供給する手段を設け
ている。例えば、金属の条帯を裁断して別のコイルとし
て巻き取るために、特公昭61−45928号公報等に
示されるような装置を用いることが知られている。前記
従来例においては、幅の広い金属条帯をスリッター装置
を通して幅の狭いスリット条として裁断し、その幅の狭
いスリット条を巻取装置を用いてコイル状に巻き取る装
置を構成している。スリッターにより裁断された幅の狭
いスリット条を巻き取るために、巻取装置においては、
巻き取るスリット条に対して案内部材を配置して、巻き
取り端面に不揃い等が生じないようにしている。さら
に、前記従来例の巻取装置に設ける案内部材において
は、巻き芯に巻かれるコイルの径が大きくなることに追
従し、その巻き取ったコイルの外形に対応させて、案内
部材を揺動させる手段を設けている。
【0003】前記従来例において、巻取装置の上流部に
配置して、スリッターにより裁断して作成する幅の狭い
スリット条の案内を行うための案内装置は、図5に示さ
れるように構成されているもので、巻取装置1aの巻取
軸5に巻き取りリール等を配置して、スリット条を巻き
取ってコイル3を形成する。なお、以下に説明する従来
例および、本発明の実施例においては、巻取軸に対して
スリット条を直接巻き込んでコイルを作成する場合を例
にとって説明するが、巻取軸に対して任意の形状のリー
ルを配置し、そのリールにスリット条を巻いた状態のコ
イルを作成する場合も多くある。また、前記巻取装置1
aの上流部には、スリット条2を案内する案内装置10
を配置し、前記案内装置10の支持フレーム11に配置
する3つの案内ロール13〜15を介してスリット条を
蛇行状態に案内させ、コイル3に向けて案内する。前記
構成に加えて、幅の狭いスリット条を巻き取る巻取り装
置に対して、スリッター装置との間に張力付与装置を配
置しており、スリット条に一定の値の張力を付与してお
くことにより、巻き芯に巻き取られたコイルにゆるみや
端面の不揃い等が生じないようにしている。
配置して、スリッターにより裁断して作成する幅の狭い
スリット条の案内を行うための案内装置は、図5に示さ
れるように構成されているもので、巻取装置1aの巻取
軸5に巻き取りリール等を配置して、スリット条を巻き
取ってコイル3を形成する。なお、以下に説明する従来
例および、本発明の実施例においては、巻取軸に対して
スリット条を直接巻き込んでコイルを作成する場合を例
にとって説明するが、巻取軸に対して任意の形状のリー
ルを配置し、そのリールにスリット条を巻いた状態のコ
イルを作成する場合も多くある。また、前記巻取装置1
aの上流部には、スリット条2を案内する案内装置10
を配置し、前記案内装置10の支持フレーム11に配置
する3つの案内ロール13〜15を介してスリット条を
蛇行状態に案内させ、コイル3に向けて案内する。前記
構成に加えて、幅の狭いスリット条を巻き取る巻取り装
置に対して、スリッター装置との間に張力付与装置を配
置しており、スリット条に一定の値の張力を付与してお
くことにより、巻き芯に巻き取られたコイルにゆるみや
端面の不揃い等が生じないようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記図5に示されるよ
うな装置において、巻取装置1aの上流部に配置する案
内装置10が、基部フレーム12に対して支持フレーム
11を介して固定位置に配置されており、前記支持フレ
ーム11に配置する案内ロール15と巻取軸5との間
に、間隔Aが設定されているが、前記スリット条を巻取
軸5に巻き取ることにより、前記コイルの径がRからR
1,R2と次第に増加し、コイルの外周部と案内ロール
との間隔がAからA1,A2と次第に小さくなる。そし
て、案内ロール15からコイルに向けてスリット条を案
内する角度が、巻取軸にスリット条を巻き込む最初の段
階の軸の径がRの状態では、水平面(またはスリット条
の移動方向のパスライン)に対して、角度αであるが、
コイルの径がR1となり、間隔がA1となった状態で
は、角度がα1と変化する。さらに、スリット条の巻き
込み動作の最終段階でのコイルの径がR2となった状態
では、間隔A2が非常に小さくなるとともに、スリット
条の角度α2が非常に大きな値となる。したがって、ス
リット条を巻き取ることにより外径が増大するコイルに
対して、案内装置から案内されるスリット条の角度が変
化すること、および、案内ロールとコイルとの間隔が変
化することにより、スリット条に対する案内の作用が不
安定となり、コイルに対して別のガイド部材を配置した
としても、コイルの端面が不揃いになりやすいという問
題が残る。
うな装置において、巻取装置1aの上流部に配置する案
内装置10が、基部フレーム12に対して支持フレーム
11を介して固定位置に配置されており、前記支持フレ
ーム11に配置する案内ロール15と巻取軸5との間
に、間隔Aが設定されているが、前記スリット条を巻取
軸5に巻き取ることにより、前記コイルの径がRからR
1,R2と次第に増加し、コイルの外周部と案内ロール
との間隔がAからA1,A2と次第に小さくなる。そし
て、案内ロール15からコイルに向けてスリット条を案
内する角度が、巻取軸にスリット条を巻き込む最初の段
階の軸の径がRの状態では、水平面(またはスリット条
の移動方向のパスライン)に対して、角度αであるが、
コイルの径がR1となり、間隔がA1となった状態で
は、角度がα1と変化する。さらに、スリット条の巻き
込み動作の最終段階でのコイルの径がR2となった状態
では、間隔A2が非常に小さくなるとともに、スリット
条の角度α2が非常に大きな値となる。したがって、ス
リット条を巻き取ることにより外径が増大するコイルに
対して、案内装置から案内されるスリット条の角度が変
化すること、および、案内ロールとコイルとの間隔が変
化することにより、スリット条に対する案内の作用が不
安定となり、コイルに対して別のガイド部材を配置した
としても、コイルの端面が不揃いになりやすいという問
題が残る。
【0005】そこで、前述したような問題を解消するた
めに、例えば、特公昭62−15294号公報等に示さ
れるように、案内ロールを前後および上下方向に移動可
能に構成し、案内ロールとコイルとの間で案内されるス
リット条に対して、ほぼ一定の角度でコイルの表面に向
けて案内する装置を構成することも提案されている。し
かしながら、前記従来例のように、案内ロールを支持フ
レームに対して単独で移動させる機構を構成する場合に
は、案内ロールを移動させるための装置の構成が複雑に
なるという問題があり、装置の製造コスト等にも大きな
影響が発生する。また、前記案内ロールをコイルの径に
対応させて移動させるためには、その駆動機構に対する
制御の動作も複雑になるという問題が残る。
めに、例えば、特公昭62−15294号公報等に示さ
れるように、案内ロールを前後および上下方向に移動可
能に構成し、案内ロールとコイルとの間で案内されるス
リット条に対して、ほぼ一定の角度でコイルの表面に向
けて案内する装置を構成することも提案されている。し
かしながら、前記従来例のように、案内ロールを支持フ
レームに対して単独で移動させる機構を構成する場合に
は、案内ロールを移動させるための装置の構成が複雑に
なるという問題があり、装置の製造コスト等にも大きな
影響が発生する。また、前記案内ロールをコイルの径に
対応させて移動させるためには、その駆動機構に対する
制御の動作も複雑になるという問題が残る。
【0006】
【発明の目的】本発明は、前述したようなスリット条の
案内の問題を解消するもので、コイルに対して一定の圧
力で案内ロールを押圧しながら、前記案内ロールをコイ
ルの径方向に移動させる移動案内装置を配置し、案内ロ
ールからコイルに向けてスリット条を直接巻き付けるこ
とができるようなスリッターラインのスリット条巻取装
置を提供することを目的としている。
案内の問題を解消するもので、コイルに対して一定の圧
力で案内ロールを押圧しながら、前記案内ロールをコイ
ルの径方向に移動させる移動案内装置を配置し、案内ロ
ールからコイルに向けてスリット条を直接巻き付けるこ
とができるようなスリッターラインのスリット条巻取装
置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、スリッターを用いて金属の条帯を所定の
幅で裁断したスリット条を巻取軸にコイル状に巻き取る
巻取機と、前記巻取機の上流側に隣接配置して、スリッ
ト条のコイル外周面を押圧する案内ロールを巻取軸の軸
芯を含む水平線に沿って移動させる移動案内装置と、前
記案内ロールのコイル外周面押圧力を一定に保持して、
前記移動案内装置を巻き取ったコイルの拡径に応じて移
動させる駆動装置とを備えたスリッターラインのスリッ
ト条巻取装置において、前記移動案内装置を移動させる
駆動装置は、油圧駆動回路40により駆動されるシリン
ダ装置を備え、前記油圧駆動回路には、タンクTに設け
たポンプPからシリンダ31に圧油を供給する供給管路
41及びシリンダからタンクTに向けて圧油を戻す戻し
管路42が設けられ、前記供給管路41の途中には、ソ
レノイドにより駆動する切換バルブ45及びコントロー
ルバルブ46が配置されると共に、戻し管路42には、
減圧バルブ及びスタックバルブ48がそれぞれ直列に配
置されたスリッターラインのスリット条巻取装置、とい
う構成としたものである。
決するために、スリッターを用いて金属の条帯を所定の
幅で裁断したスリット条を巻取軸にコイル状に巻き取る
巻取機と、前記巻取機の上流側に隣接配置して、スリッ
ト条のコイル外周面を押圧する案内ロールを巻取軸の軸
芯を含む水平線に沿って移動させる移動案内装置と、前
記案内ロールのコイル外周面押圧力を一定に保持して、
前記移動案内装置を巻き取ったコイルの拡径に応じて移
動させる駆動装置とを備えたスリッターラインのスリッ
ト条巻取装置において、前記移動案内装置を移動させる
駆動装置は、油圧駆動回路40により駆動されるシリン
ダ装置を備え、前記油圧駆動回路には、タンクTに設け
たポンプPからシリンダ31に圧油を供給する供給管路
41及びシリンダからタンクTに向けて圧油を戻す戻し
管路42が設けられ、前記供給管路41の途中には、ソ
レノイドにより駆動する切換バルブ45及びコントロー
ルバルブ46が配置されると共に、戻し管路42には、
減圧バルブ及びスタックバルブ48がそれぞれ直列に配
置されたスリッターラインのスリット条巻取装置、とい
う構成としたものである。
【0008】
【作用】前述したように構成した本発明のスリット条巻
取装置では、駆動装置に、案内ロールが拡径するコイル
外周面に押圧する力を一定に保持するように、移動装置
を後退動させる油圧駆動回路を有するシリンダ装置が設
けられているので、スリット条をコイルとして作成する
際に、コイルの径が増大することに対して、案内ロール
を一定の圧力で押圧することになると共に、コイルにス
リット条を巻き込む位置で、案内ロールとコイルの間に
遊び部分が形成されずに、スリット条が幅方向に振れた
りすることが防止される。また、案内ロールがコイルに
押圧される位置で、スリット条がコイルの表面に案内ロ
ールを介して遊びのない状態で直接供給されるので、巻
き込まれるスリット条にゆるみ等が生じることがなく、
案内ロールによる押圧作用と位置決め作用とにより、コ
イルの側面が乱れたりすることも防止される。さらに、
案内ロールがコイルの表面に押圧される力を、駆動装置
に配置するシリンダと油圧駆動回路により一定に維持す
ることができるので、押圧力の制御機構の構成を複雑に
することがない。前記構成に加えて、本発明において
は、案内ロールを用いてコイルに対する押圧とスリット
条の案内の動作を行うために、従来の装置のように、コ
イルに対する巻き込みの整合機構や、案内機構を別体に
設ける必要がなく、装置の構成を簡素化することが可能
である。
取装置では、駆動装置に、案内ロールが拡径するコイル
外周面に押圧する力を一定に保持するように、移動装置
を後退動させる油圧駆動回路を有するシリンダ装置が設
けられているので、スリット条をコイルとして作成する
際に、コイルの径が増大することに対して、案内ロール
を一定の圧力で押圧することになると共に、コイルにス
リット条を巻き込む位置で、案内ロールとコイルの間に
遊び部分が形成されずに、スリット条が幅方向に振れた
りすることが防止される。また、案内ロールがコイルに
押圧される位置で、スリット条がコイルの表面に案内ロ
ールを介して遊びのない状態で直接供給されるので、巻
き込まれるスリット条にゆるみ等が生じることがなく、
案内ロールによる押圧作用と位置決め作用とにより、コ
イルの側面が乱れたりすることも防止される。さらに、
案内ロールがコイルの表面に押圧される力を、駆動装置
に配置するシリンダと油圧駆動回路により一定に維持す
ることができるので、押圧力の制御機構の構成を複雑に
することがない。前記構成に加えて、本発明において
は、案内ロールを用いてコイルに対する押圧とスリット
条の案内の動作を行うために、従来の装置のように、コ
イルに対する巻き込みの整合機構や、案内機構を別体に
設ける必要がなく、装置の構成を簡素化することが可能
である。
【0009】
【実施例】図示される例にしたがって、本発明のスリッ
ターラインのスリット条巻取装置を説明する。図1に示
される例は本発明の巻取装置の側面図、図2は巻取装置
の平面図である。本発明の実施例において、前記巻取装
置1は、金属の薄板としてのアルミの薄板製造工場にお
いて、幅の広い薄板としての条帯を円筒状に巻いたもの
をスリッターを用いて所定の幅に裁断し、幅の狭いスリ
ット条2として作成してから、巻取装置に配置する巻取
軸5に巻き取る装置を示している。前記巻取装置1に
は、図2に示されるように、支持フレーム6に軸受部材
7を介して支持される巻取軸5を配置し、前記巻取軸5
に対して入力プーリ9と、減速機構を組み込んだ駆動伝
達装置8とを介して、図示を省略した駆動モータ等によ
り駆動する装置を構成している。
ターラインのスリット条巻取装置を説明する。図1に示
される例は本発明の巻取装置の側面図、図2は巻取装置
の平面図である。本発明の実施例において、前記巻取装
置1は、金属の薄板としてのアルミの薄板製造工場にお
いて、幅の広い薄板としての条帯を円筒状に巻いたもの
をスリッターを用いて所定の幅に裁断し、幅の狭いスリ
ット条2として作成してから、巻取装置に配置する巻取
軸5に巻き取る装置を示している。前記巻取装置1に
は、図2に示されるように、支持フレーム6に軸受部材
7を介して支持される巻取軸5を配置し、前記巻取軸5
に対して入力プーリ9と、減速機構を組み込んだ駆動伝
達装置8とを介して、図示を省略した駆動モータ等によ
り駆動する装置を構成している。
【0010】前記巻取装置1の上流部には、基部フレー
ム25に設けた摺動フレーム27を介して移動案内装置
20の支持フレーム21を移動可能に配置している。前
記支持フレーム21には、2つのロール部材を配置して
おり、スリッター側に配置する入口ロール23と、巻取
軸5側に配置する案内ロール24を介して、スリット条
2を案内する装置を構成している。また、前記支持フレ
ーム21の下部にはスライドフレーム22を配置し、前
記スライドフレーム22を摺動フレーム27の両側に設
けた案内部26を介して案内することにより、支持フレ
ーム21を巻取軸に対して矢印X方向に移動可能に設け
ている。なお、前記移動案内装置20に配置するロール
部材の上流部と、スリッターとの間には、スリット条に
対して張力を付与する装置を配置しており、前記張力付
与装置では、案内板部材に対して、フェルト等を配置し
て押圧する部材を設けて、スリット条を案内する途中で
摩擦抵抗を付与する手段を設けており、前記スリット条
を移動案内装置のローラ部材を介してコイルに向けて供
給する際に、スリット条にたるみ等が生じないようにす
る手段を設けている。
ム25に設けた摺動フレーム27を介して移動案内装置
20の支持フレーム21を移動可能に配置している。前
記支持フレーム21には、2つのロール部材を配置して
おり、スリッター側に配置する入口ロール23と、巻取
軸5側に配置する案内ロール24を介して、スリット条
2を案内する装置を構成している。また、前記支持フレ
ーム21の下部にはスライドフレーム22を配置し、前
記スライドフレーム22を摺動フレーム27の両側に設
けた案内部26を介して案内することにより、支持フレ
ーム21を巻取軸に対して矢印X方向に移動可能に設け
ている。なお、前記移動案内装置20に配置するロール
部材の上流部と、スリッターとの間には、スリット条に
対して張力を付与する装置を配置しており、前記張力付
与装置では、案内板部材に対して、フェルト等を配置し
て押圧する部材を設けて、スリット条を案内する途中で
摩擦抵抗を付与する手段を設けており、前記スリット条
を移動案内装置のローラ部材を介してコイルに向けて供
給する際に、スリット条にたるみ等が生じないようにす
る手段を設けている。
【0011】前記移動案内装置20の支持フレーム21
を移動させるために、駆動装置30を設けている。前記
駆動装置30においては、シリンダ31の基部を基部フ
レーム25に対してシリンダ支持部34を介して保持
し、ロッド32の端部をロッド固定部33を介して支持
フレーム21に接続している。また、前記巻取軸5と移
動案内装置に配置する2つのロール部材23,24は、
図1に示されるように、各軸の中心線を水平線Hに沿う
一直線上に配置し、スリッターから繰り出されるスリッ
ト条2を、入口ロール23の上から案内ロール24の下
部を通して案内し、巻取軸5に巻き付けられたコイル3
の表面に案内ロール24を押圧する状態で、巻き込みの
動作が行われる。そして、スリッターを通して幅の狭い
ものとして作成したスリット条2を、前記巻取装置1の
巻取軸5に対して巻き込む動作を行う際に、コイル3の
外周部に対して、案内ロール24を押圧しながら、巻取
軸5の回転させてコイルを作成する動作対応させて、ス
リット条を案内ロールによりコイル3の表面に向けて繰
り出す動作を行い、巻ゆるみを生じさせないように硬く
巻き付けたコイル3を作成する。
を移動させるために、駆動装置30を設けている。前記
駆動装置30においては、シリンダ31の基部を基部フ
レーム25に対してシリンダ支持部34を介して保持
し、ロッド32の端部をロッド固定部33を介して支持
フレーム21に接続している。また、前記巻取軸5と移
動案内装置に配置する2つのロール部材23,24は、
図1に示されるように、各軸の中心線を水平線Hに沿う
一直線上に配置し、スリッターから繰り出されるスリッ
ト条2を、入口ロール23の上から案内ロール24の下
部を通して案内し、巻取軸5に巻き付けられたコイル3
の表面に案内ロール24を押圧する状態で、巻き込みの
動作が行われる。そして、スリッターを通して幅の狭い
ものとして作成したスリット条2を、前記巻取装置1の
巻取軸5に対して巻き込む動作を行う際に、コイル3の
外周部に対して、案内ロール24を押圧しながら、巻取
軸5の回転させてコイルを作成する動作対応させて、ス
リット条を案内ロールによりコイル3の表面に向けて繰
り出す動作を行い、巻ゆるみを生じさせないように硬く
巻き付けたコイル3を作成する。
【0012】前述したように構成した巻取装置1におい
ては、図3に示すように、巻取軸5にスリット条を巻き
付けて作成するコイル3に対して、そのコイルの径が増
大する作用に対して、移動案内装置20の支持フレーム
21を巻取軸から離間させる方向に駆動するように構成
している。前記図3に示される例において、巻取軸5に
対してスリット条2を巻き付ける最初の段階では、巻取
軸5の外周部に案内ロール24を接触させる状態にあ
り、前記案内ロール24が巻取軸5に押圧される位置B
でロールの中心線を位置決めして、スリット条を巻取軸
に巻き付ける動作を開始する。前記巻取軸5に巻かれる
状態で、コイル3の径がR1,R2と増大するにしたが
って、移動案内装置20に配置する駆動装置30を作動
させて、案内ロール24をコイル3の表面に所定の圧力
で押圧しながら、支持フレーム21を移動させる動作を
行い、前記コイルの径に対応させて案内ロールの中心線
の位置をB1,B2と微速度で順次移動させながら、ス
リット条を巻き取る動作を行う。
ては、図3に示すように、巻取軸5にスリット条を巻き
付けて作成するコイル3に対して、そのコイルの径が増
大する作用に対して、移動案内装置20の支持フレーム
21を巻取軸から離間させる方向に駆動するように構成
している。前記図3に示される例において、巻取軸5に
対してスリット条2を巻き付ける最初の段階では、巻取
軸5の外周部に案内ロール24を接触させる状態にあ
り、前記案内ロール24が巻取軸5に押圧される位置B
でロールの中心線を位置決めして、スリット条を巻取軸
に巻き付ける動作を開始する。前記巻取軸5に巻かれる
状態で、コイル3の径がR1,R2と増大するにしたが
って、移動案内装置20に配置する駆動装置30を作動
させて、案内ロール24をコイル3の表面に所定の圧力
で押圧しながら、支持フレーム21を移動させる動作を
行い、前記コイルの径に対応させて案内ロールの中心線
の位置をB1,B2と微速度で順次移動させながら、ス
リット条を巻き取る動作を行う。
【0013】したがって、前述したようにして、スリッ
ト条を巻き取ってコイルを形成する際には、コイルの外
周部で巻取軸と案内ロールおよび入口ロールのそれぞれ
の中心線を結ぶ方向に一致させて、前記案内ロール24
を移動させるので、案内ロール24はコイル3の外周部
の一定の位置に押圧される状態となる。そして、コイル
として巻き込まれるスリット条は、前記案内ロールによ
りコイルの表面に一定の圧力で押し付けられながら、コ
イルの接線方向に供給されるので、案内ロールとコイル
との間でスリット条が自由に幅方向の動きを行う余裕が
なく、巻き込まれたコイルに乱れ等が生じることがな
い。さらに、前記案内ロール24は、コイルを支持する
巻取軸5の回転に追従して、押圧作用を行いながら回転
するとともに、前記移動案内装置の上流部に配置する張
力付与装置で、スリット条に対して加えられる張力とに
より、巻き込まれたコイルが硬く締め込まれる状態とな
り、コイルを巻取軸から取り外しても、ゆるみを生じた
りすることがない。
ト条を巻き取ってコイルを形成する際には、コイルの外
周部で巻取軸と案内ロールおよび入口ロールのそれぞれ
の中心線を結ぶ方向に一致させて、前記案内ロール24
を移動させるので、案内ロール24はコイル3の外周部
の一定の位置に押圧される状態となる。そして、コイル
として巻き込まれるスリット条は、前記案内ロールによ
りコイルの表面に一定の圧力で押し付けられながら、コ
イルの接線方向に供給されるので、案内ロールとコイル
との間でスリット条が自由に幅方向の動きを行う余裕が
なく、巻き込まれたコイルに乱れ等が生じることがな
い。さらに、前記案内ロール24は、コイルを支持する
巻取軸5の回転に追従して、押圧作用を行いながら回転
するとともに、前記移動案内装置の上流部に配置する張
力付与装置で、スリット条に対して加えられる張力とに
より、巻き込まれたコイルが硬く締め込まれる状態とな
り、コイルを巻取軸から取り外しても、ゆるみを生じた
りすることがない。
【0014】本発明の巻取装置において、コイル3の表
面部に対して案内ロール24を押圧する際に、両部材の
間での押圧力は、例えば、アルミの薄板を巻き込む例で
は、コイルの表面に対して案内ロール24を50kg程度
の押圧力で押圧する状態で巻き込み作用を行わせること
により、コイルの形成作用が良好に行わせることができ
る。そこで、前述したようにして、案内ロール24をコ
イル3の表面に押圧する作用を行わせるために、本発明
においては、図4に示すような油圧駆動回路40を用い
て、駆動装置30のシリンダ31に油圧を供給する。前
記図4に示される油圧駆動回路40において、タンクT
に設けたポンプPからシリンダ31に圧油を供給する供
給管路41と、シリンダからタンクTに向けて圧油を戻
す戻し管路42を配置し、前記供給管路41の途中に、
ソレノイドにより駆動する切換バルブ45と、コントロ
ールバルブ46を配置しており、さらに、戻し管路42
には、減圧バルブ47とスタックバルブ48をそれぞれ
直列に配置している。
面部に対して案内ロール24を押圧する際に、両部材の
間での押圧力は、例えば、アルミの薄板を巻き込む例で
は、コイルの表面に対して案内ロール24を50kg程度
の押圧力で押圧する状態で巻き込み作用を行わせること
により、コイルの形成作用が良好に行わせることができ
る。そこで、前述したようにして、案内ロール24をコ
イル3の表面に押圧する作用を行わせるために、本発明
においては、図4に示すような油圧駆動回路40を用い
て、駆動装置30のシリンダ31に油圧を供給する。前
記図4に示される油圧駆動回路40において、タンクT
に設けたポンプPからシリンダ31に圧油を供給する供
給管路41と、シリンダからタンクTに向けて圧油を戻
す戻し管路42を配置し、前記供給管路41の途中に、
ソレノイドにより駆動する切換バルブ45と、コントロ
ールバルブ46を配置しており、さらに、戻し管路42
には、減圧バルブ47とスタックバルブ48をそれぞれ
直列に配置している。
【0015】前記管路に配置する弁装置において、切換
バルブ45は管路の切換を行う回路を構成しており、前
記バルブをソレノイドにより作動させることにより、シ
リンダに対する圧油の供給と、戻しの動作を任意に行わ
せるようにする。また、前記切換バルブ45とシリンダ
の間で、供給管路41に配置するコントロールバルブ4
6は、逆止弁付可変流量調整弁からなるもので、スリッ
ト条巻取装置本体の操作盤に設けるチェック付きフロー
コントロールバルブとして構成される。戻し管路42に
設ける減圧バルブ47は操作盤に設けるバルブであり、
スタックバルブ48は、逆止弁と可変絞り弁とを備えた
積層弁で、スタック弁チェック機能付フローコントロー
ルバルブとして構成される。
バルブ45は管路の切換を行う回路を構成しており、前
記バルブをソレノイドにより作動させることにより、シ
リンダに対する圧油の供給と、戻しの動作を任意に行わ
せるようにする。また、前記切換バルブ45とシリンダ
の間で、供給管路41に配置するコントロールバルブ4
6は、逆止弁付可変流量調整弁からなるもので、スリッ
ト条巻取装置本体の操作盤に設けるチェック付きフロー
コントロールバルブとして構成される。戻し管路42に
設ける減圧バルブ47は操作盤に設けるバルブであり、
スタックバルブ48は、逆止弁と可変絞り弁とを備えた
積層弁で、スタック弁チェック機能付フローコントロー
ルバルブとして構成される。
【0016】前述したように構成される油圧駆動回路4
0において、図1に示すように、巻取軸5に対して移動
案内装置20を押圧する状態で位置決めする際には、油
圧供給管路41を介してシリンダ31に向けて圧油を供
給し、ロッド32を突出させて案内ロール24を巻取軸
5に対して押圧する。その状態で、巻取軸にスリット条
を巻き込んでコイルを形成する途中で、案内ロール24
が径が増大するコイルの表面に接してされると、その押
圧力によりロッド32が押される状態となる。そして、
シリンダの内部で圧力が増加すると、絞り弁機能と一方
向弁機能とが圧力を解放する方向に作動して、シリンダ
内の圧油を戻す動作を行う。したがって、ロッド32が
押される圧力をコイルの径に対応させて解放する作用を
行うので、移動案内装置20を戻す方向に移動させる動
作を行い、前記図3に示したように、移動案内装置20
をBの位置からB1,B2の位置へと、微速度で移動さ
せながら、コイルの外周面に対して案内ロール24を一
定の圧力で押圧し、スリット条を巻き込んでコイルを形
成する動作を行うようにする。
0において、図1に示すように、巻取軸5に対して移動
案内装置20を押圧する状態で位置決めする際には、油
圧供給管路41を介してシリンダ31に向けて圧油を供
給し、ロッド32を突出させて案内ロール24を巻取軸
5に対して押圧する。その状態で、巻取軸にスリット条
を巻き込んでコイルを形成する途中で、案内ロール24
が径が増大するコイルの表面に接してされると、その押
圧力によりロッド32が押される状態となる。そして、
シリンダの内部で圧力が増加すると、絞り弁機能と一方
向弁機能とが圧力を解放する方向に作動して、シリンダ
内の圧油を戻す動作を行う。したがって、ロッド32が
押される圧力をコイルの径に対応させて解放する作用を
行うので、移動案内装置20を戻す方向に移動させる動
作を行い、前記図3に示したように、移動案内装置20
をBの位置からB1,B2の位置へと、微速度で移動さ
せながら、コイルの外周面に対して案内ロール24を一
定の圧力で押圧し、スリット条を巻き込んでコイルを形
成する動作を行うようにする。
【0017】前記巻取装置1においては、例えば、移動
案内装置20の重量が数トンあり、案内ロールをコイル
に向けて押圧する力を50kg程度に設定した場合に、移
動案内装置のスライドフレーム22を介して摺動フレー
ム27の案内部26に摺動させるためには、油圧駆動回
路により比較的大きな力を加えることが必要である。そ
こで、本発明の図4に示されるような油圧駆動回路40
では、案内ロール24を介してコイル3からロッド32
に加えられる力に対応させて、油圧駆動回路40におい
てロッド32を戻す方向に油圧を加えて案内ロール24
を微速で戻し方向に移動させる作用を行い、コイル3の
表面に対して案内ロール24を押圧する力を所定の値と
なるように制御する。また、前記油圧駆動回路40に配
置するコントロールバルブ46とスタックバルブ48に
対して、油圧の調整作用を行うための設定値は任意に設
定が可能であり、例示するアルミの薄板の場合には、例
示したような値となるが、前記アルミの板厚が異なる場
合には、案内ロールをコイルに押圧する力が異なること
は当然である。
案内装置20の重量が数トンあり、案内ロールをコイル
に向けて押圧する力を50kg程度に設定した場合に、移
動案内装置のスライドフレーム22を介して摺動フレー
ム27の案内部26に摺動させるためには、油圧駆動回
路により比較的大きな力を加えることが必要である。そ
こで、本発明の図4に示されるような油圧駆動回路40
では、案内ロール24を介してコイル3からロッド32
に加えられる力に対応させて、油圧駆動回路40におい
てロッド32を戻す方向に油圧を加えて案内ロール24
を微速で戻し方向に移動させる作用を行い、コイル3の
表面に対して案内ロール24を押圧する力を所定の値と
なるように制御する。また、前記油圧駆動回路40に配
置するコントロールバルブ46とスタックバルブ48に
対して、油圧の調整作用を行うための設定値は任意に設
定が可能であり、例示するアルミの薄板の場合には、例
示したような値となるが、前記アルミの板厚が異なる場
合には、案内ロールをコイルに押圧する力が異なること
は当然である。
【0018】さらに、スリット条が他の金属板の場合に
は、同一の構成の巻取装置を用いた場合でも、油圧駆動
回路40に対する圧油の供給系統に配置するコントロー
ルバルブに対して、異なる圧力値で調整を行う手段を構
成することができる。そして、前記コントロールバルブ
46とスタックバルブ48に設定する圧力調整値は、装
置の操作盤を介して容易に設定できるようにする。前述
したような構成を有する巻取装置において、アルミの薄
板を対象にして、スリッターを用いて幅の狭いスリット
条を作成する際に、そのスリット条の幅と板厚等の条件
が変化すると、コイル3の表面に案内ロール24を押圧
する圧力の設定値を変更する必要があるので、そのよう
な条件の変更は、装置の操作盤に配置する圧力設定用の
入力手段を用いて行うようにする。
は、同一の構成の巻取装置を用いた場合でも、油圧駆動
回路40に対する圧油の供給系統に配置するコントロー
ルバルブに対して、異なる圧力値で調整を行う手段を構
成することができる。そして、前記コントロールバルブ
46とスタックバルブ48に設定する圧力調整値は、装
置の操作盤を介して容易に設定できるようにする。前述
したような構成を有する巻取装置において、アルミの薄
板を対象にして、スリッターを用いて幅の狭いスリット
条を作成する際に、そのスリット条の幅と板厚等の条件
が変化すると、コイル3の表面に案内ロール24を押圧
する圧力の設定値を変更する必要があるので、そのよう
な条件の変更は、装置の操作盤に配置する圧力設定用の
入力手段を用いて行うようにする。
【0019】なお、前記本発明の装置において、移動案
内装置20を摺動フレーム27に対して摺動させるため
に、任意の手段を用いて構成することが可能である。ま
た、案内ロールがコイルにより押圧される力に対して、
油圧駆動回路を反応させるために、案内ロールまたは移
動案内装置の案内ロール支持部材に対して圧力検知手段
を配置し、前記圧力検知手段から出力される情報に応じ
て、コントロールバルブ等を作動させるようなシステム
を用いることも可能である。さらに、本発明の巻取装置
は、アルミの薄板に対する巻き込み装置を構成すること
の他に、他の任意の金属等の薄板に対する巻き取り装置
として構成することも可能である。
内装置20を摺動フレーム27に対して摺動させるため
に、任意の手段を用いて構成することが可能である。ま
た、案内ロールがコイルにより押圧される力に対して、
油圧駆動回路を反応させるために、案内ロールまたは移
動案内装置の案内ロール支持部材に対して圧力検知手段
を配置し、前記圧力検知手段から出力される情報に応じ
て、コントロールバルブ等を作動させるようなシステム
を用いることも可能である。さらに、本発明の巻取装置
は、アルミの薄板に対する巻き込み装置を構成すること
の他に、他の任意の金属等の薄板に対する巻き取り装置
として構成することも可能である。
【0020】
【発明の効果】本発明のスリッターラインのスリット条
巻取装置は、前述したように構成しているものであるか
ら、スリット条をコイルとして作成する際に、コイルの
径が増大することに対して、案内ロールを一定の圧力で
押圧する作用を継続しながら巻き取りを行うことができ
る。そして、コイルにスリット条を巻き込む位置で、案
内ロールとコイル外周面との間に遊び部分が形成されな
いので、スリット条が幅方向に振れたりすることを防止
できる。また、案内ロールがコイルに押圧される位置
で、スリット条がコイルの表面に案内ロールを介して遊
びのない状態で直接供給されるので、巻き込まれるスリ
ット条にゆるみ等が生じることがなく、案内ロールによ
る押圧作用と位置決め作用とにより、コイルの側面が乱
れたりすることも防止される。さらに、案内ロールがコ
イルの表面に押圧される力を、駆動装置に配置するシリ
ンダと油圧駆動回路により一定に維持することができる
ので、押圧力の制御機構の構成を複雑にすることがな
い。前記構成に加えて、本発明においては、案内ロール
を用いてコイルに対する押圧とスリット条の案内の動作
を行うために、従来の装置のように、コイルに対する巻
き込みの整合機構や、案内機構を別体に設ける必要がな
く、装置の構成を簡素化することが可能である。また、
本発明は、前記移動案内装置を移動させる駆動装置に、
案内移動装置を後退動させる油圧駆動回路を有するシリ
ンダ装置が設けられ、その油圧駆動回路には、タンクに
設けたポンプからシリンダに圧油を供給する供給管路及
びシリンダからタンクに向けて圧油を戻す戻し管路が設
けられ、前記供給管路の途中には、ソレノイドにより駆
動する切換バルブ及びコントロールバルブが配置される
と共に、戻し管路には、減圧バルブ及びスタックバルブ
がそれぞれ直列に配置されているので、スリット条をコ
イルとして作成する際に、コイルの径が増大しても、案
内ロールを拡径するコイル外周面に押圧する力を一定の
圧力に保持して押圧することができる。
巻取装置は、前述したように構成しているものであるか
ら、スリット条をコイルとして作成する際に、コイルの
径が増大することに対して、案内ロールを一定の圧力で
押圧する作用を継続しながら巻き取りを行うことができ
る。そして、コイルにスリット条を巻き込む位置で、案
内ロールとコイル外周面との間に遊び部分が形成されな
いので、スリット条が幅方向に振れたりすることを防止
できる。また、案内ロールがコイルに押圧される位置
で、スリット条がコイルの表面に案内ロールを介して遊
びのない状態で直接供給されるので、巻き込まれるスリ
ット条にゆるみ等が生じることがなく、案内ロールによ
る押圧作用と位置決め作用とにより、コイルの側面が乱
れたりすることも防止される。さらに、案内ロールがコ
イルの表面に押圧される力を、駆動装置に配置するシリ
ンダと油圧駆動回路により一定に維持することができる
ので、押圧力の制御機構の構成を複雑にすることがな
い。前記構成に加えて、本発明においては、案内ロール
を用いてコイルに対する押圧とスリット条の案内の動作
を行うために、従来の装置のように、コイルに対する巻
き込みの整合機構や、案内機構を別体に設ける必要がな
く、装置の構成を簡素化することが可能である。また、
本発明は、前記移動案内装置を移動させる駆動装置に、
案内移動装置を後退動させる油圧駆動回路を有するシリ
ンダ装置が設けられ、その油圧駆動回路には、タンクに
設けたポンプからシリンダに圧油を供給する供給管路及
びシリンダからタンクに向けて圧油を戻す戻し管路が設
けられ、前記供給管路の途中には、ソレノイドにより駆
動する切換バルブ及びコントロールバルブが配置される
と共に、戻し管路には、減圧バルブ及びスタックバルブ
がそれぞれ直列に配置されているので、スリット条をコ
イルとして作成する際に、コイルの径が増大しても、案
内ロールを拡径するコイル外周面に押圧する力を一定の
圧力に保持して押圧することができる。
【図1】 本発明の装置の構成を示す側面図。
【図2】 図1の装置の平面図。
【図3】 コイルの径の変化と移動案内装置の移動の状
態を示す説明図。
態を示す説明図。
【図4】 本発明の移動案内装置の移動を行うための油
圧駆動回路の回路図。
圧駆動回路の回路図。
【図5】 従来の巻取装置の構成を示す説明図。
1・・・巻取装置 2・・・スリット条
3・・・コイル 5・・・巻取軸 10・・案内装置
20・・移動案内装置 21・・支持フレーム 22・スライドフレーム
23・・入口ロール 24・・案内ロール 25・・基部フレーム
27・・摺動フレーム 30・・駆動装置 31・・シリンダ
40・・油圧駆動回路 41・・供給管路 42・・戻し管路
45・・切換バルブ 46・コントロールバルブ 47・・減圧バルブ
48・・スタックバルブ T・・・タンク P・・・ポンプ
3・・・コイル 5・・・巻取軸 10・・案内装置
20・・移動案内装置 21・・支持フレーム 22・スライドフレーム
23・・入口ロール 24・・案内ロール 25・・基部フレーム
27・・摺動フレーム 30・・駆動装置 31・・シリンダ
40・・油圧駆動回路 41・・供給管路 42・・戻し管路
45・・切換バルブ 46・コントロールバルブ 47・・減圧バルブ
48・・スタックバルブ T・・・タンク P・・・ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−138057(JP,A) 特開 平1−172162(JP,A) 特開 昭61−295971(JP,A) 特開 昭55−106946(JP,A) 特開 昭63−180657(JP,A) 実開 平5−89350(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65H 23/18 - 23/198 B65H 18/00 - 18/28 B21C 47/02,47/26
Claims (3)
- 【請求項1】 スリッターを用いて金属の条帯を所定の
幅で裁断したスリット条を巻取軸にコイル状に巻き取る
巻取機と、 前記巻取機の上流側に隣接配置して、スリット条のコイ
ル外周面を押圧する案内ロールを巻取軸の軸芯を含む水
平線に沿って移動させる移動案内装置と、 前記案内ロールのコイル外周面押圧力を一定に保持し
て、前記移動案内装置を巻き取ったコイルの拡径に応じ
て移動させる駆動装置とを備えたスリッターラインのス
リット条巻取装置において、 前記移動案内装置を移動させる駆動装置は、油圧駆動回
路により駆動されるシリンダ装置を備え、 前記油圧駆動回路には、タンクに設けたポンプからシリ
ンダに圧油を供給する供給管路及びシリンダからタンク
に向けて圧油を戻す戻し管路が設けられ、 前記供給管路の途中には、ソレノイドにより駆動する切
換バルブ及びコントロールバルブが配置されると共に、
戻し管路には、減圧バルブ及びスタックバルブがそれぞ
れ直列に配置された ことを特徴とするスリッターライン
のスリット条巻取装置。 - 【請求項2】 前記油圧駆動回路により駆動されるシリ
ンダ装置の作動で押圧される案内ロールの押圧力の設定
は、スリット条巻取装置本体の操作盤に配置した入力手
段を用いて入力されることにより行われるようにしたこ
とを特徴とする請求項1記載のスリッターラインのスリ
ット条巻取装置。 - 【請求項3】 案内ロールに対して圧力検知手段を配置
し、前記圧力検知手段から出力される情報に応じて、コ
ントロールバルブ及びスタックバルブを作動させるよう
なシステムを用いて、案内ロールがコイルにより押圧さ
れる力に対して、油圧駆動回路を反応させるようにした
ことを特徴とする請求項1記載のスリッターラインのス
リット条巻取装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7174923A JP2977468B2 (ja) | 1995-07-11 | 1995-07-11 | スリッターラインのスリット条巻取装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7174923A JP2977468B2 (ja) | 1995-07-11 | 1995-07-11 | スリッターラインのスリット条巻取装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0925035A JPH0925035A (ja) | 1997-01-28 |
JP2977468B2 true JP2977468B2 (ja) | 1999-11-15 |
Family
ID=15987086
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7174923A Expired - Fee Related JP2977468B2 (ja) | 1995-07-11 | 1995-07-11 | スリッターラインのスリット条巻取装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2977468B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1716062B1 (de) * | 2004-02-20 | 2011-04-20 | Kampf GmbH & Co. Maschinenfabrik | Wickelmaschine zum aufwickeln von dünnen folien, insbesondere von dünnen aluminiumfolien |
CN103264067B (zh) * | 2013-04-28 | 2016-01-13 | 江苏澳洋顺昌股份有限公司 | 一种金属板材分条边料收卷装置 |
CN104128316B (zh) * | 2014-06-19 | 2016-05-25 | 中国重型机械研究院股份公司 | 一种极薄带钢高速精整机组正次品分选设备 |
CN107585637B (zh) * | 2017-08-01 | 2019-10-22 | 中高(泰州)知识产权管理咨询有限公司 | 一种汽车毛线坐垫毛线生产用收绕装置 |
CN111540539B (zh) * | 2020-05-10 | 2021-11-09 | 河北恒源线缆有限公司 | 一种钢绞线线宽自动监测控制设备 |
-
1995
- 1995-07-11 JP JP7174923A patent/JP2977468B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0925035A (ja) | 1997-01-28 |
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---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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