JP3615188B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、誘電体薄膜を有する半導体装置の製造方法に係わり、特に誘電体薄膜をスパッタによって形成するようにした半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、キャパシタ絶縁膜としてBaTiO等のエピタキシャル強誘電体薄膜を用いた半導体メモリが種々提案されている。この種の用途に用いられるエピタキシャル強誘電体薄膜は、基板上で均一な電気特性を示す薄膜でなくてはならない。
【0003】
エピタキシャル強誘電体薄膜はスパッタ法によって形成されるが、この方法では良質の薄膜を形成するのは難しい。従来は、電気特性の基板内位置変化があまりに大きいため、幅2cm以内の小さな帯状の基板領域上においてのみ、かろうじて実用となる強誘電体電気特性を得る方法しか存在しなかった。このような小さな基板領域上に強誘電体薄膜を作製する従来手法では、1回の成膜当たりで作製できる半導体装置の数が限られるため、製品の付加価値に対する製造コストが見合わず、実際の製品には適用できなかった。
【0004】
また、ZrSiOなどのアモルファス誘電体薄膜を用いた半導体装置をスパッタ法にて作製する場合、従来は作製した薄膜層の下層部分にダメージを与えてしまう問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来、スパッタ法でエピタキシャル強誘電体薄膜を作製する場合、該薄膜を基板内均一性良く作製することは困難であった。このため、大きな基板の全面にエピタキシャル強誘電体薄膜を成膜することはできず、1回の成膜当たり作製される半導体装置の数は少ないものであり、これがエピタキシャル強誘電体薄膜を用いた半導体装置の製造コストを増大させる要因となっていた。また、アモルファス誘電体薄膜をスパッタ法にて作製する場合、該薄膜の下層部分にダメージを与えてしまう問題があった。
【0006】
本発明は、上記事情を考慮して成されたもので、その目的とするところは、エピタキシャル強誘電体薄膜の基板内均一性を向上させることができ、エピタキシャル強誘電体薄膜を用いた半導体装置の製造コストの低減に寄与し得る半導体装置の製造方法を提供することにある。
【0007】
また、本発明の他の目的は、アモルファス誘電体薄膜の下層にダメージを与えないように成膜することを可能にした半導体装置の製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(構成)
上記課題を解決するために本発明は次のような構成を採用している。
【0009】
即ち本発明は、基板に対して直接又は間接にエピタキシャル積層された強誘電体薄膜、又はアモルファス誘電体薄膜を有する半導体装置の製造方法であって、
(1)強誘電体薄膜に加える電圧Vを増加させながら測定したキャパシタンスCに対して|max(dC/dV)|<|min(dC/dV)|で、かつ電圧Vを減少させながら測定したキャパシタンスCに対して|max(dC/dV)|>|min(dC/dV)|が、基板中心からの基板内距離r[cm]と基板面内角度方向θを用いて0≦θ<2π及び0≦r<20[cm]の範囲において成り立つような積層膜を作製するに際し、
(2)強誘電体薄膜における誘電損失 tanδ に対して max(tanδ)<0.07で、かつ基板位置での電圧の絶対値|V|>3[V]が、基板中心からの基板内距離r[cm]と基板面内角度方向θを用いて0≦θ<2π及び0≦r<20[cm]の範囲において成り立つような積層膜を作製するに際し、
(3)強誘電体薄膜の表面に垂直な方向の結晶格子定数cに対して 0.410nm≦c<0.433nmが、基板中心からの基板内距離r[cm]と基板面内角度方向θを用いて0≦θ<2π及び0≦r<20[cm]の範囲において成り立つような積層膜を作製するに際し、
(4)強誘電体薄膜の面内方向の結晶格子定数aに対して 0.390nm≦a<0.398nmが、基板中心からの基板内距離r[cm]と基板面内角度方向θを用いて0≦θ<2π及び0≦r<30[cm]の範囲において成り立つような積層膜を作製するに際し、
強誘電体薄膜の厚さt[nm]、基板温度T[℃]、基板表面と強誘電体ターゲット面とのなす角度φ[度]、基板と強誘電体ターゲットとの間の最短距離l[cm]、基板の自転速度ω[rpm]、スパッタガス圧p[Pa]、スパッタガス中の酸素分圧pO2[Pa]、ターゲット面積当たりのRF電力Ps[W/cm]の間に、
【数6】
Figure 0003615188
(但しpはp>40の偶数)という関係式が成り立つような条件でRFマグネトロンスパッタを行い、スパッタ粒子のエネルギーを前記条件によって適切な状態に制御することで前記積層膜の下層に前記強誘電体薄膜の構成原子が混入した遷移層電極を形成し、前記遷移層電極内に面内欠陥を導入することで前記強誘電体薄膜の面内方向の欠陥を抑制することを特徴とする。
【0010】
また本発明は、基板に対して直接又は間接に積層されたアモルファス誘電体薄膜を有する半導体装置の製造方法であって、前記アモルファス誘電体薄膜の誘電率εに対して、4.1≦ε≦16.0が基板中心からの基板内距離r[cm]と基板面内角度方向θを用いて0≦θ<2π及び0≦r<30[cm]の範囲において成り立つような積層膜を作製するに際し、アモルファス誘電体薄膜の厚さt[nm]、基板温度T[℃]、基板とアモルファス誘電体ターゲット面のなす角度φ[度]、基板とアモルファス誘電体ターゲットの間の最短距離l[cm]、基板の自転速度ω[rpm]、スパッタガス圧p[Pa]、スパッタガス中の酸素分圧pO2[Pa]、ターゲット面積当たりのRF電力Ps[W/cm]の間に、
【数7】
Figure 0003615188
(但しpはp>40の偶数)という関係式が成り立つような条件でRFマグネトロンスパッタを行い、スパッタ粒子のエネルギーを前記条件によって適切な状態に制御することで前記積層膜の下層にアモルファス誘電体薄膜の構成原子が混入した遷移層を形成し、アニール又はプラズマ酸化等によって前記遷移層中に微量の酸素を拡散させてを前記アモルファス誘電体薄膜と同一化させることを特徴とする。
【0011】
(作用)
前述した従来技術による問題点は、エピタキシャル強誘電体薄膜の場合も、アモルファス誘電体薄膜の場合も、スパッタ法の持つ本質的に同一の原理によって発生していると予想される。即ち、酸化物などのスパッタ法では、スパッタターゲット面に対して垂直な方向に、数十から数百エレクトロンボルトに達する高エネルギーを持つ粒子ビームのフラックスが発生することが避けられない。高い運動エネルギーを持つ粒子が基板に入射すると、基板の結晶を破壊してしまい、基板上の薄膜もエピタキシャル成長できない。
【0012】
かかる制約下で上記の課題を達成するために、本発明は上記に示した条件でスパッタを行った。
【0013】
ここで、厚さtが厚すぎると(120nm以上)結晶性が悪くなり、後述する図4、5の特性が得られなくなる。tが薄すぎると(25nm以下)、漏れ電流の増大を招く。基板温度Tが高すぎると(600℃以上)、LSI製造工程で他の部品プロセスに悪影響を及ぼす。Tが低すぎると(450℃以下)、後述する図4、5の特性が得られなくなる。
【0014】
角度φが大きすぎると(110度以上)、基板にダメージが発生する。φが小さすぎると(70度以下)、成長速度が遅くなり結晶品質の低下を招く。距離lが遠すぎると(125cm以上)、基板に入射するエネルギーが弱くなり結晶性が悪くなる。lが短すぎると(35cm以下)、基板に入射するエネルギーが強くなりダメージの発生を招く。自転速度ωが速すぎると(25rpm以上)、ダストの発生を招く。
【0015】
ガス圧pが高すぎると(0.3Pa以上)、エネルギーが低下し結晶成長を補助できなり、結果として成長速度が遅くなる。酸素分圧pO2が高すぎると(0.01Pa以上)、他の材料の成長が阻害されて結晶性が悪くなる。RF電力Psが大きすぎると(7.4W/cm以上)と、基板にダメージが発生する。Psが小さすぎると(2W/cm以下)、成長速度が遅くなり結晶品質の低下を招く。
【0016】
前記した数式は、これらの条件を表したものと等価である。
【0017】
また、ターゲットの個数は1〜5個が望ましく、ターゲットの直径は4〜15cmが望ましい。さらに、基板はSi,SOI,SiGe,SrTiO,又はLaAlOが望ましい。このとき、下地として基板上にバッファ層を形成するのが望ましく、バッファ層としては、SrRuO,Sr(Ti1−x,Ru)O,SrNbO,SrVO,(Ti,Al)N,Pt,Ir,又はRuが望ましい。
【0018】
また、前記(1)〜(4)で定義した強誘電体薄膜に関する条件は、それぞれ良質のエピタキシャル強誘電体薄膜となる条件である。同様に、前記(5)で定義した誘電体薄膜に関する条件は、良質のアモルファス誘電体薄膜となる条件である。さらに、0≦θ<2π及び0≦r<30[cm]の範囲という条件は、この種の薄膜を形成するために用いられる基板として、十分に大きなものを含む条件である。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の詳細を図示の実施形態によって説明する。
【0020】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に使用したスパッタ装置の基本構成を示す図である。
【0021】
図中の11は真空チャンバ、12は被処理基板、13を基板12を保持して回転する回転機構、14は基板12を加熱するためのヒータ、15はスパッタターゲット、16はターゲット15を保持すると共にRF電力を印加するためのスパッタカソード、17は基板12とターゲット15との間にスパッタガスを供給するためのガス導入管、18はチャンバ11内を排気するための排気ポンプを示している。
【0022】
なお、図には示さないが、基板12とターゲット15との空間に磁場を印加するためのマグネットがカソード内に配置されており、これによりマグネトロンスパッタが可能となっている。また、ターゲット15は基板表面に対して90度傾けて配置するようになっている。このように、ターゲット15を傾けて配置するのは、ある程度の成長速度を確保しながらも、基板12に対するダメージ発生を防止するためである。
【0023】
図2は、本発明の第1の実施形態に係わる半導体装置の製造工程を示す断面図である。
【0024】
まず、図2(a)に示すように、SrTiO(以下、STOと略記する)基板21上にスパッタ法によってSrRuO(以下、SROと略記する)薄膜22をエピタキシャル積層し、その上にスパッタ法にてBaTiO(以下、BTOと略記する)薄膜23をエピタキシャル積層し、さらにその上にスパッタ法にてSRO薄膜24をエピタキシャル積層した。ここで、BTO薄膜22の形成に際してのスパッタ条件としては、BTO薄膜の厚さt=40nm、基板温度T=550℃、基板表面とターゲット面とのなす角度φ=90度、基板と強誘電体ターゲットとの間の最短距離l=65mm、ターゲット直径Rt=5.08cm、ターゲット個数n=1個、基板の自転速度ω=12rpm、スパッタガス圧p=0.27Pa、スパッタガス中の酸素分圧pO2=0.034Pa、ターゲット面積当たりのRF電力PsPs=7.3W/cmとした。
【0025】
次いで、図2(b)に示すように、この積層薄膜上に大気中でレジスト25を塗布し、このレジスト25に紫外線で電極パターンを露光した。その後、レジスト25をマスクに、電極部の上部SRO薄膜24とBTO薄膜23を順番にエッチングして、下層のSRO薄膜22の電極パターンを作製した。
【0026】
次いで、レジスト25を除去した後、図2(c)に示すように、再びレジスト26を塗布し、このレジスト26に紫外線でキャパシタパターンを露光した。この状態で上部にレジスト26のパターンと上層のSRO薄膜24の表面が露出している。
【0027】
次いで、図2(d)に示すように、レジスト26上及び露出したSRO薄膜24上に真空中でPtをスパッタし、Pt膜27を形成した。その後、レジスト26を除去することにより、Ptのキャパシタ上部電極パターンを作製した。
【0028】
次いで、図2(e)に示すように、Pt膜27が付着していない部分の上部SRO薄膜24をエッチング除去することにより、上下SRO電極に挟まれたBTOキャパシタが作製されることになる。
【0029】
この過程中の最初のSRO薄膜22(下部電極)を成膜後、BTO強誘電体薄膜23を成膜する過程が本発明において特に重要な点である。この過程ではスパッタターゲットから発生した高速酸素負イオンビームによって様々な励起状態にある粒子が存在する。これらは数エレクトロンボルト程度の内部エネルギーを持っているため、下層のSRO薄膜22の表面のみならず、表面から数原子層下まで到達する。従ってこの領域において、SRO薄膜22からBTO薄膜23に連続的に遷移する層が形成される。
【0030】
Ba原子はTi原子やO原子の質量より重いため、図3に示すように、SRO薄膜22に混入されて(Sr,Baδ)RuOからなる遷移層31が出現する。この層31の格子定数はSROの格子定数より若干大きいため、面内方向に格子欠陥が導入される。金属状態である電極中の欠陥は、本半導体装置の動作に与える影響を無視できる。但し、この遷移層31は形成されない場合もある。
【0031】
Tiも高いエネルギーを持っているので、図3に示すように、SRO薄膜22に混入されて(Sr1−x ,Bax+ δ)(Ru1−x ,Ti)O3+ δというもう一つの遷移層32が上記の遷移層31の上に形成される。ここで、xは0から1の間を無限連続的に変化し、下部SRO層付近でx=0、上部BTO層方向でx=1となる。らさに、δは下層のSRO層付近で0≦δ≦0.1なる値をとり、上部BTO層付近でδ=0となる。なお、この遷移層32も形成されない場合もある。
【0032】
これらの遷移層31,32はバンド構造的には金属であるため、本半導体装置においては電極として作用する。これらの遷移層31,32の格子定数はSROの格子定数より若干大きいため、面内方向に格子欠陥が導入される。金属状態である電極中の格子欠陥は、本半導体装置の動作に与える影響を無視できる。遷移層31,32の上にBTO薄膜23を形成するため、BTO薄膜23は遷移層薄膜上にキューブオンキューブ型の成長形式をとりやすくなる。この欠陥がBTO強誘電体中に導入された場合、誘電損失などが大きくなって半導体装置として動作しなくなる。
【0033】
上記機構のため、BTO結晶は本来の結晶格子定数より小さな格子定数を取らざるを得ない。従って、BTO薄膜23には面内方向の圧縮応力が働いていることになる。この圧縮応力によってBTO中のTi原子のダブルポテンシャルの底が深くなり、本来のBTO結晶より高い臨海温度まで強誘電体となる。従って、BTO薄膜23の強誘電体電気特性が前記(1)に示したような望ましい状態となる。
【0034】
上記遷移層31,32は、プラズマを用いない成膜方法、即ちゾルゲル法或いは各種CVD法などでは生成されない。この場合、薄膜成長はキューブオンキューブ型ではなく、BTO本来の結晶格子定数のまま薄膜成長する。一方で並行平板型のスパッタなど、ターゲットからの高エネルギービームが直接基板に入射する成膜方法では、薄膜がダメージを受けてエピタキシャル成長しない。或いは基板に直接高エネルギービームを入射させない方法でも、高エネルギービームによって励起された各種粒子のエネルギー分布が不均一となる場合は、上記遷移層が均一に作製されない。このことが従来技術にて均一なエピタキシャル薄膜を作製できなかった原因である。
【0035】
本実施形態では図1に示すように、ターゲット面に対して鉛直方向に発生する高エネルギービームが、基板表面に近いところを基板表面に対して平行に飛来するように基板とターゲットを配置する。このときの基板12とターゲット15のなす角度φ及び距離lの好ましい値は、(作用)の項に示した範囲に存在する。φが小さすぎれば基板にダメージが発生し、φが大きすぎれば励起粒子が基板に到達する量が少なすぎる。lが小さすぎれば上記遷移層が厚くなりすぎ、lが大きすぎれば上記遷移層が不足する。
【0036】
このBTOキャパシタのCV電気特性を調べたものが、図4である。直径20cmの基板内のr=1.5cmの位置に作製したキャパシタと、r=3.5cmの位置に作製したキャパシタと、r=8.5cmの位置に作製したキャパシタのCV電気特性を図4の上から順に(a)(b)(c)で並べた。
【0037】
図4から分かるように、キャパシタに加えた電圧Vが増大しているとき、キャパシタンスはなだらかな曲線を描いて増大する。分極反転電圧Vc1(Vc1>0)を超えて増大すると、キャパシタンスは急激に減少し、その後非常に緩やかに減少する。キャパシタンスが増大して、その増加率dC/dVが最大となった値max(dC/dV)と、キャパシタンスが減少して、その増加率(減少率)dC/dVが最小となった値min(dC/dV)を比較すると、
|max(dC/dV)|<|min(dC/dV)|
が成り立っている。図4で示した全ての基板位置で、CV曲線は上記特徴を満足している。
【0038】
分極反転後、キャパシタに加えた電圧Vを減少させているとき、キャパシタンスはなだらかな曲線を描いて増大する。再び分極が反転電圧する−|Vc2|(Vd2>0)を超えて電圧が減少すると、キャパシタンスは急激に減少し、その後非常に緩やかに減少する。キャパシタンスが増大して、その増加率dC/dVが最大となった値max(dC/dV)と、キャパシタンスが減少して、その増加率(減少率)dC/dVが最小となった値min(dC/dV)を比較すると、
|max(dC/dV)|<|min(dC/dV)|
が成り立っている。図4で示した全ての基板位置で、CV曲線は上記特徴を満足している。
【0039】
図5は、このことをより明白に示すために、電圧Vに対してキャパシタンスの変化率dC/dVをプロットしたものである。即ち、図5(a)に示すような前記図4(a)と同様のCV曲線に対し、キャパシタンスの変化率dC/dVをプロットすると図5(b)のようになり、このdC/dV曲線から、全ての基板位置で上に述べた関係式が成り立っていることが分かる。
【0040】
このように本実施形態によれば、図1のようなスパッタ装置を用い、STO基板21上に下部電極としてのSRO薄膜22を形成し、その上にエピタキシャル強誘電体薄膜としてのBTO薄膜23を形成し、さらにその上に上部電極としてのSRO薄膜24を形成することにより、強誘電体キャパシタを作製することができる。そしてこの場合、BTO薄膜23をスパッタで形成する際の条件を最適に設定することにより、BTO薄膜23の基板内均一性を向上させることができ、BTO薄膜を用いた強誘電体キャパシタ等の半導体装置の製造コストの低減をはかることができる。
【0041】
(第2の実施形態)
図6は、本発明の第2の実施形態に係わる半導体装置の概略構造を示す断面図である。
【0042】
Si基板51上に、スパッタ法によってTiAlN膜52をエピタキシャル積層し、その上にスパッタ法によってIr膜53をエピタキシャル積層し、さらにその上にスパッタ法によってSr(Ru,Ti)O膜(図示せず)をエピタキシャル積層した。
【0043】
次いで、先に説明した第1の実施形態と同様に、スパッタ法によってSRO薄膜54をエピタキシャル積層し、その上に第1の実施形態と同じスパッタ条件でBTO薄膜55をエピタキシャル積層し、さらにその上にスパッタ法によってSRO薄膜56をエピタキシャル積層した。その後、第1の実施形態と同様に、レジストパターンの形成、選択エッチングを行うことにより、SRO電極に挟まれたBTOキャパシタが作製されることになる。
【0044】
このBTOキャパシタのtanδ−V電気特性を調べたものが、図7である。直径20cmの基板内のr=1.5cmの位置に作製したキャパシタと、r=3.5cmの位置に作製したキャパシタと、r=8.5cmの位置に作製したキャパシタのtanδ−V電気特性を、図7の上から順に(a)(b)(c)で並べた。
【0045】
キャパシタに加えた電圧を上昇していくと誘電損失 tanδ が上昇し、分極反転電圧以上で tanδ が減少する。このとき電圧を増大させても誘電損失、即ちリーク電流が増大しない。分極反転後、電圧を低下させると誘電損失 tanδ が上昇し、再び分極が反転する電圧以下で tanδ が減少する。このときも電圧を負に増大させても、誘電損失すなわちリーク電流が減少しない。
【0046】
何れの場合も、全ての基板位置で電圧の絶対値が|V|>3Vであるときに誘電損失tanδ<0.07を満たし、BTO薄膜54が良質のエピタキシャル膜であることが分かった。
【0047】
(第3の実施形態)
本実施形態では、先の第1の実施形態と同様に、STO基板上にスパッタ法によってSRO薄膜をエピタキシャル積層し、その上に第1の実施形態と同様のスパッタ条件でBTO薄膜をエピタキシャル積層し、さらにその上にスパッタ法によってSRO薄膜を積層した。
【0048】
このSRO/BTO/SRO/STO積層薄膜の面に垂直な方向の格子定数を調べたものが、図8(a)である。図8(b)には、比較のためにSi上に積層膜を形成した場合の例を示している。図8では薄膜面内方向の結晶格子定数に対応した位置にX線回折ピークが現れるようにして測定した結果である。
【0049】
また、SRO/BTO/SRO/STO積層薄膜の面内方向の格子定数を調べたものが、図9(a)〜(c)である。図9は、横軸が面内方向、縦軸が面に垂直方向とした、逆格子マップである。
【0050】
図9から、全ての基板位置で0.410nm≦c<0.433nmを満たしている。また、STO基板、SRO薄膜、BTO薄膜の面内方向の格子定数が全て0.390nm≦a<0.395nmなる関係を満たしている。なお、図10(a)〜(c)には、第2の実施形態のようにSi上に積層膜を形成した場合の結果を示しておく。
【0051】
(第4の実施形態)
図11は、本発明の第4の実施形態に係わる半導体装置の概略構造を示す断面図である。
【0052】
Si基板71を濃硫酸と過酸化水素の混合液及び希フッ酸の水溶液にて処理した後、Si基板71上にスパッタ法にてアモルファス(Si1−x ,Zr)O(但しxは0.01〜0.95の範囲)薄膜74を作製した。このときのスパッタ条件は、t=40nm、T=500℃、φ=90度、l=65mm、Rt=5.08cm、n=1個、ω=12rpm、p=0.27Pa、pO2=0.000Pa、Ps=7.4W/cmとした。
【0053】
Si基板71上に上記条件でアモルファス(Si1−x ,Zr)O薄膜74を作製すると、スパッタガス中の酸素はターゲット酸化物由来のものしか存在せず、最小限に抑制できる。酸素の存在量が僅かなので、ターゲット鉛直方向の高速酸素負イオンビームの強度も最小限になる。さらに、高速ビームは基板に対して平行に飛来するので、直接基板を損傷することもない。
【0054】
Si基板71上にアモルファス(Si1−x ,Zr)O薄膜74を作製する場合、アモルファス薄膜中のSi原子やZr原子に対する酸素原子の配位数が充分に大きくないと、アモルファス(Si1−x ,Zr)O薄膜74の誘電率εSiZrOが充分大きくならない。Si原子やZr原子に対する酸素原子の配位数を大きくするためには、アモルファス(Si1−x ,Zr)O薄膜74中のSi原子やZr原子のエネルギーが充分高く、酸素の配位数が多くなるよう再配置が起こる必要がある。
【0055】
しかしながら、基板の温度を上昇させてSi原子やZr原子の再配置を起こすことを狙うと、高温下におけるSi基板の自然酸化が起こる。この場合、アモルファス(Si1−x ,Zr)O薄膜の誘電率εSiZrOは、直列静電容量の計算式
(1/εSiZrO)=(1/εSiO)+(1/εZrO
によってSiOの誘電率εZrOと比較して僅かしか上昇しない。
【0056】
本実施形態に示すように、上記条件を用いてアモルファス(Si1−x ,Zr)O薄膜74を作製すると、図11に示すように、Zrの質量がSiやOの質量より重いことに対応し、Si基板直上にZrが混入した遷移層72,73ができる。但し図11において、ZrリッチなSi1−x Zrx+ δ2+ δ(但し0.01≦x≦0.95の範囲、0.0≦δ≦0.1の範囲)遷移層73は存在しない場合もある。
【0057】
その後、800℃でアニールすることでZrが混入した遷移層中に微量の酸素が移動し、図12に示すようなSi基板上の誘電体薄膜構造となる。但し、図12におけるSi(1− α Zrαアモルファス誘電体遷移層薄膜75において0≦α≦0.7を満たす。
【0058】
この構造上にポリシリコンのゲート電極79などを成膜することで、図13のような界面層の存在しないSi1−x Zrアモルファス誘電体のゲート絶縁膜構造が製造された。上記スパッタ条件が、αを最適な値となる条件であったためであると考えられる。
【0059】
ここで、Zrのエネルギーが不足するとαがxより遙かに小さくなり、直列誘電率が低下する。Zrのエネルギーが高すぎると、Si1−x Zr遷移層が残留し、ゲート電極の移動度を低下させるなどの悪い作用がある。上記のスパッタ条件にて作製した場合のみ、実用に耐えうるアモルファス(Si1−x ,Zr)O誘電体薄膜を有するゲート絶縁膜が作製される。
【0060】
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではない。本発明に使用するスパッタ装置は前記図1に示す構造に限るものではなく、基板表面とターゲット面との成す角φを90±20度の範囲に設定できる機構、基板を回転させる機構を有するものであればよい。また、製造する薄膜はBTOやSiZrOにに限るものではなく、エピタキシャル成長できる強誘電体、又はアモルファス誘電体であればよい。さらに、電体薄膜の厚さt、基板温度T、基板表面と強誘電体ターゲット面とのなす角度φ、基板と誘電体ターゲットとの間の最短距離l、基板の自転速度ω、スパッタガス圧p、スパッタガス中の酸素分圧pO2、ターゲット面積当たりのRF電力Ps等のスパッタ条件は、実施形態に何ら限定されるものではなく、前述した(作用)の項に示した望ましい範囲内で適宜変更可能である。
【0061】
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施することができる。
【0062】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、基板に対して直接又は間接にエピタキシャル積層された強誘電体薄膜を有する半導体装置を製造するに際し、スパッタ条件を最適化してRFマグネトロンスパッタを行うことにより、強誘電体の強誘電電気特性の基板内分布を抑制することができ、エピタキシャル強誘電体薄膜を用いた半導体装置の製造コストの低減に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に使用したスパッタ装置の基本構成を示す図。
【図2】第1の実施形態に係わる半導体装置の製造工程を示す断面図。
【図3】エピタキシャル積層薄膜を作製するときに介在する遷移層を示す図。
【図4】エピタキシャル薄膜で得られたCV電気特性を示す図。
【図5】エピタキシャル薄膜で得られたdC/dV特性を示す図。
【図6】第2の実施形態に係わる半導体装置の概略構造を示す断面図である。
【図7】第2の実施形態におけるエピタキシャル薄膜で得られたtanδ−V電気特性を示す図。
【図8】第3の実施形態におけるエピタキシャル積層薄膜で得られた面内方向のX線回折プロファイルを示す図。
【図9】第3の実施形態におけるエピタキシャル積層薄膜で得られた面内及び面に垂直な方向の逆格子マッピングを示す図。
【図10】第3の実施形態におけるエピタキシャル積層薄膜で得られた面内及び面に垂直な方向の逆格子マッピングを示す図。
【図11】第4の実施形態に係わる半導体装置の製造工程を説明するためのもので、アモルファス積層薄膜を成膜している最中に遷移層が生じる様子を示す図。
【図12】第4の実施形態を説明するためのもので、アモルファス積層薄膜を成膜後にアニールすることで生じる積層薄膜構造を示す図。
【図13】第4の実施形態を説明するためのもので、ゲート電極を作製後に生じる積層薄膜構造を示す図。
【符号の説明】
11…真空チャンバ
12…被処理基板
13…回転機構
14…ヒータ
15…スパッタターゲット
16…スパッタカソード
17…ガス導入管
18…排気ポンプ
21…SrTiO(STO)基板
22…SrRuO(SRO)薄膜
23…BaTiO(BTO)薄膜
24…SrRuO(SRO)薄膜
25,26…レジスト
27…Pt膜
31…(Sr,Ba)RuO薄膜
32…(Sr,Ba)(Ru,Ti)RuO薄膜
51…Si基板
52…(Ti,Al)Nエピタキシャル薄膜
53…Irエピタキシャル薄膜
54…SRO薄膜
55…BTO薄膜
56…SRO薄膜
71…Si基板
72…Si基板中にZrが混入したSiZrδ遷移層
73…Si1−x Zrx+ δ2+ δ遷移層
74…Si1−x Zrアモルファス誘電体薄膜
75…Si1− αZrαアモルファス誘電体遷移層薄膜
77…Si1−x Zrアモルファス誘電体のゲート絶縁膜
79…ゲート電極

Claims (5)

  1. 基板に対して直接又は間接にエピタキシャル積層された強誘電体薄膜を有する半導体装置の製造方法であって、
    前記強誘電体薄膜に加える電圧Vを増加させながら測定したキャパシタンスCに対して|max(dC/dV)|<|min(dC/dV)|で、かつ電圧Vを減少させながら測定したキャパシタンスCに対して|max(dC/dV)|>|min(dC/dV)|が、基板中心からの基板内距離r[cm]と基板面内角度方向θを用いて0≦θ<2π及び0≦r<20[cm]の範囲において成り立つような積層膜を作製するに際し、
    強誘電体薄膜の厚さt[nm]、基板温度T[℃]、基板表面と強誘電体ターゲット面とのなす角度φ[度]、基板と強誘電体ターゲットとの間の最短距離l[cm]、基板の自転速度ω[rpm]、スパッタガス圧p[Pa]、スパッタガス中の酸素分圧pO2[Pa]、ターゲット面積当たりのRF電力Ps[W/cm]の間に、
    Figure 0003615188
    (但しpはp>40の偶数)という関係式が成り立つような条件でRFマグネトロンスパッタを行い、
    スパッタ粒子のエネルギーを前記条件によって適切な状態に制御することで前記積層膜の下層に前記強誘電体薄膜の構成原子が混入した遷移層電極を形成し、
    前記遷移層電極内に面内欠陥を導入することで前記強誘電体薄膜の面内方向の欠陥を抑制することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 基板に対して直接又は間接にエピタキシャル積層された強誘電体薄膜を有する半導体装置の製造方法であって、
    前記強誘電体薄膜における誘電損失 tanδ に対して max(tanδ)<0.07で、かつ基板位置での電圧の絶対値|V|>3[V]が、基板中心からの基板内距離r[cm]と基板面内角度方向θを用いて0≦θ<2π及び0≦r<20[cm]の範囲において成り立つような積層膜を作製するに際し、
    強誘電体薄膜の厚さt[nm]、基板温度T[℃]、基板表面と強誘電体ターゲット面とのなす角度φ[度]、基板と強誘電体ターゲットとの間の最短距離l[cm]、基板の自転速度ω[rpm]、スパッタガス圧p[Pa]、スパッタガス中の酸素分圧pO2[Pa]、ターゲット面積当たりのRF電力Ps[W/cm]の間に、
    Figure 0003615188
    (但しpはp>40の偶数)という関係式が成り立つような条件でRFマグネトロンスパッタを行い、
    スパッタ粒子のエネルギーを前記条件によって適切な状態に制御することで前記積層膜の下層に前記強誘電体薄膜の構成原子が混入した遷移層電極を形成し、
    前記遷移層電極内に面内欠陥を導入することで前記強誘電体薄膜の面内方向の欠陥を抑制することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 基板に対して直接又は間接にエピタキシャル積層された強誘電体薄膜を有する半導体装置の製造方法であって、
    前記強誘電体薄膜の表面に垂直な方向の結晶格子定数cに対して 0.410nm≦c<0.433nmが、基板中心からの基板内距離r[cm]と基板面内角度方向θを用いて0≦θ<2π及び0≦r<20[cm]の範囲において成り立つような積層膜を作製するに際し、
    強誘電体薄膜の厚さt[nm]、基板温度T[℃]、基板表面と強誘電体ターゲット面とのなす角度φ[度]、基板と強誘電体ターゲットとの間の最短距離l[cm]、基板の自転速度ω[rpm]、スパッタガス圧p[Pa]、スパッタガス中の酸素分圧pO2[Pa]、ターゲット面積当たりのRF電力Ps[W/cm]の間に、
    Figure 0003615188
    (但しpはp>40の偶数)という関係式が成り立つような条件でRFマグネトロンスパッタを行い、
    スパッタ粒子のエネルギーを前記条件によって適切な状態に制御することで前記積層膜の下層に前記強誘電体薄膜の構成原子が混入した遷移層電極を形成し、
    前記遷移層電極内に面内欠陥を導入することで前記強誘電体薄膜の面内方向の欠陥を抑制することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 基板に対して直接又は間接にエピタキシャル積層された強誘電体薄膜を有する半導体装置の製造方法であって、
    前記強誘電体薄膜の面内方向の結晶格子定数aに対して 0.390nm≦a<0.398nmが、基板中心からの基板内距離r[cm]と基板面内角度方向θを用いて0≦θ<2π及び0≦r<30[cm]の範囲において成り立つような積層膜を作製するに際し、
    強誘電体薄膜の厚さt[nm]、基板温度T[℃]、基板表面と強誘電体ターゲット面とのなす角度φ[度]、基板と強誘電体ターゲットとの間の最短距離l[cm]、基板の自転速度ω[rpm]、スパッタガス圧p[Pa]、スパッタガス中の酸素分圧pO2[Pa]、ターゲット面積当たりのRF電力Ps[W/cm]の間に、
    Figure 0003615188
    (但しpはp>40の偶数)という関係式が成り立つような条件でRFマグネトロンスパッタを行い、
    スパッタ粒子のエネルギーを前記条件によって適切な状態に制御することで前記積層膜の下層に前記強誘電体薄膜の構成原子が混入した遷移層電極を形成し、
    前記遷移層電極内に面内欠陥を導入することで前記強誘電体薄膜の面内方向の欠陥を抑制することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 基板に対して直接又は間接に積層されたアモルファス誘電体薄膜を有する半導体装置の製造方法であって、
    前記アモルファス誘電体薄膜の誘電率εに対して、4.1≦ε≦16.0が基板中心からの基板内距離r[cm]と基板面内角度方向θを用いて0≦θ<2π及び0≦r<30[cm]の範囲において成り立つような積層膜を作製するに際し、
    アモルファス誘電体薄膜の厚さt[nm]、基板温度T[℃]、基板とアモルファス誘電体ターゲット面のなす角度φ[度]、基板とアモルファス誘電体ターゲットの間の最短距離l[cm]、基板の自転速度ω[rpm]、スパッタガス圧p[Pa]、スパッタガス中の酸素分圧pO2[Pa]、ターゲット面積当たりのRF電力Ps[W/cm]の間に、
    Figure 0003615188
    (但しpはp>40の偶数)という関係式が成り立つような条件でRFマグネトロンスパッタを行い、
    スパッタ粒子のエネルギーを前記条件によって適切な状態に制御することで前記積層膜の下層にアモルファス誘電体薄膜の構成原子が混入した遷移層電極を形成し、
    アニール又はプラズマ酸化によって前記遷移層中に酸素を拡散させて前記アモルファス誘電体薄膜と同一化させることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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