JP3614927B2 - 張り合わせ半導体基板の作製方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は張り合わせ半導体基板の作製方法、詳しくはポリシリコン層を介在させた張り合わせ半導体基板の作製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の張り合わせ半導体基板の作製方法としては以下の方法が知られている。すなわち、LOCOS等でその表面に酸化膜を島状に形成したシリコンウェーハについて張り合わせは、以下のように行っていた。例えば酸化膜を含むシリコンウェーハの表面にCVDによりポリシリコン層を形成し、このポリシリコン層を支持基板(シリコンウェーハ)の表面に重ね合わせて張り合わせていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような張り合わせ半導体基板の作製方法にあっては、酸化膜を形成して段差が大きくなったウェーハ表面にポリシリコン膜を堆積したとしても、CVDでは上記段差部に巣(空隙)ができることがある。よって、張り合わせ後の熱処理などではその張り合わせ界面にボイドが発生して張り合わせ不良が多発してしまうという課題が生じていた。また、ポリシリコン膜の被着によりウェーハが反ってしまい、張り合わせたとしてもパターンずれが生じるという課題があった。
【0004】
そこで発明者らは、上記課題を解決すべく検討を重ねた結果、アニール後にポリシリコン膜の表面を研磨して平坦にすることにより、張り合わせ不良を低減することができることを見出した。
【0005】
この発明の目的は、島状に酸化膜を有するウェーハを用いて張り合わせウェーハを作製することである。張り合わせ不良を低減した張り合わせ方法を提供するものである。また、反りを防止してパターンずれのない張り合わせウェーハを得ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、一方のウェーハ表面に600〜650℃でCVD法によりポリシリコン層を堆積し、これに1100〜1250℃でアニールを施した後、このポリシリコン層を研磨し、このポリシリコン層と他方のウェーハ表面とを重ね合わせることにより、ウェーハ同士を張り合わせる張り合わせ半導体基板の作製方法である。
【0007】
【0008】
請求項2に記載の発明は、上記ポリシリコン層の研磨面はRa値で0.5nm以下とした請求項1に記載の張り合わせ半導体基板の作製方法である。
【0009】
請求項3に記載の発明は、上記一方のウェーハ表面の少なくとも一部は酸化膜で覆われた請求項1または請求項2に記載の張り合わせ半導体基板の作製方法である。
【0010】
【作用】
この発明にあっては、その表面に段差を有する半導体基板を張り合わせが可能な半導体基板に加工することができる。すなわち、ポリシリコン層の表面を研磨して平坦にすることができ、張り合わせ後に熱処理が施されても、張り合わせ界面にボイドが発生することはない。なお、ポリシリコン層にはドーパントを拡散することもできる。これは酸化膜を有しないウェーハの張り合わせを行う場合で、ウェーハ同士の導通を確保する場合に有用である。
【0011】
【実施例】
以下、図を用いて本発明の実施例を説明する。図1は、この発明に係る張り合わせウェーハの製造方法の一実施例での主要工程を示す断面図である。
この図に示すように、張り合わせ用のシリコンウェーハ11の表面側には例えば所定のプロセスを経て溝状の段差12が形成されている。例えば鏡面に深さ0.1μmの誘電体分離用の溝を形成してある。そして、この段差12を覆うように二酸化シリコン膜13が所定の厚さに被着されている。例えばウェーハ表面に厚さ1.0μmの二酸化シリコン膜13を熱酸化法で形成している。さらに、この二酸化シリコン膜13の上にはポリシリコン膜14が低温CVD(例えば620〜640℃)により所定の厚さ(例えば2〜3μm)だけ積層されている(図1(A))。
【0012】
続いて、このウェーハ11について高温でアニールを施す。1100〜1250℃でアニールする。この処理によりシリコンウェーハ11の反りを低減するものである。その後、このポリシリコン膜14の表面が、2μm□をAFM測定の条件において例えばRa値で0.5nm以下、望ましくは0.2nm以下となるように、所定の研磨を施す(図1(B))。
【0013】
そして、このポリシリコン膜14と所定の支持ウェーハ21の鏡面とを室温で重ね合わせてこれらを密着させる。この結果、シリコンウェーハ11は支持ウェーハ21に張り合わされることとなる(図1(C))。そして、この張り合わされたウェーハについては、例えば所定時間、所定温度(1000℃〜1200℃)で張り合わせ熱処理が行われる。
【0014】
最後に、張り合わせウェーハの片面(ウェーハ11側の表面)を研削、研磨して張り合わせウェーハを得る(図1(D))。すなわち、シリコンウェーハ11の裏面側から研削、研磨して二酸化シリコン膜13の一部を露出させ、これにより単結晶シリコン層11Aを絶縁分離した張り合わせウェーハが得られる。
【0015】
図2は、この発明に係る張り合わせウェーハの製造方法の他の実施例での主要工程を示す断面図である。この実施例では、シリコンウェーハ31の表面にはLOCOSで島状に二酸化シリコン膜32が形成されて存在している(図2(A))。そして、この二酸化シリコン膜32の表面はエッチングで除去される(図2(B))。さらに、このウェーハ表面にも上記実施例と同様にポリシリコン膜33を低温CVDで所定厚さに形成する(図2(C))。そして、高温でのアニール後、ポリシリコン膜33表面を研磨する。研磨面のRa値は0.5nm以下とする(図2(D))。
【0016】
そして、このポリシリコン膜33の研磨面を支持ウェーハ22の鏡面に重ね合わせて張り合わせる(図2(E))。さらに、シリコンウェーハ31の裏面側(上記二酸化シリコン膜形成面の裏面)を所定厚さだけ研削して二酸化シリコンの埋め込み層32を有する張り合わせシリコンウェーハを得る(図2(F))。
【0017】
【発明の効果】
この発明に係る張り合わせウェーハの作製方法によれば、島状に酸化膜を有するウェーハを用いて張り合わせウェーハを作製することができる。また、張り合わせ不良を低減することができる。また、反りの低減によりパターンずれのない張り合わせウェーハを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る一連の張り合わせ工程を示す流れ図である。
【図2】従来の張り合わせ方法に係る一連の張り合わせ工程を示す流れ図である。
【符号の説明】
11 シリコンウェーハ
13 二酸化シリコン膜
14 ポリシリコン膜
21 支持ウェーハ
Claims (3)
- 一方のウェーハ表面に600〜650℃でCVD法によりポリシリコン層を堆積し、これに1100〜1250℃でアニールを施した後、このポリシリコン層を研磨し、このポリシリコン層と他方のウェーハ表面とを重ね合わせることにより、ウェーハ同士を張り合わせる張り合わせ半導体基板の作製方法。
- 上記ポリシリコン層の研磨面はRa値で0.5nm以下とした請求項1に記載の張り合わせ半導体基板の作製方法。
- 上記一方のウェーハ表面の少なくとも一部は酸化膜で覆われた請求項1または請求項2に記載の張り合わせ半導体基板の作製方法。
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JP10473595A JP3614927B2 (ja) | 1995-04-04 | 1995-04-04 | 張り合わせ半導体基板の作製方法 |
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1995
- 1995-04-04 JP JP10473595A patent/JP3614927B2/ja not_active Expired - Fee Related
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