JP3048754B2 - 半導体基板 - Google Patents

半導体基板

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JP3048754B2
JP3048754B2 JP4167555A JP16755592A JP3048754B2 JP 3048754 B2 JP3048754 B2 JP 3048754B2 JP 4167555 A JP4167555 A JP 4167555A JP 16755592 A JP16755592 A JP 16755592A JP 3048754 B2 JP3048754 B2 JP 3048754B2
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silicon
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光弘 杉山
田代  勉
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  • Formation Of Insulating Films (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体基板に関し、特
に、基板貼り合わせによるSOI(Silicon o
n Insulator)構造を持った半導体基板に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、SOI構造形成のために、様
々な方法が試みられている。主なものとしては、絶縁物
上へ直接単結晶シリコンをエピタキシャル成長させる方
法や、絶縁物上へ非晶質シリコンを堆積させた後に、熱
処理によって単結晶化させる方法などが知られている。
【0003】更に近年さかんに行われるようになった方
法としては、シリコン基板に酸素をイオン注入して、熱
処理によりSiO2 層を埋め込むSIMOX(Sepa
ration by IMplanted OXyge
n)法や、SiO2 付Si基板同士の貼り付けによる貼
り合わせ法(この貼り合わせ法の技術は、例えば、19
91.Symposium on VLSI Tech
nology Digest of Technica
l Papers “Fully SiO2 isola
ted high speed self−align
ed Bipolar Tr. on thin SO
L”p.p.51、52に記載されている)などが提案
されている。
【0004】これら種々の方法のうち、現在のシリコン
集積回路プロセスに整合し、しかも結晶性や酸化膜(絶
縁膜)層の膜厚、膜質などを考慮した場合には、Si基
板貼り合わせ法は非常に有望と言える。特に最近は、ウ
ェハの研磨技術が進歩してきているために、絶縁膜上の
単結晶シリコン層の膜厚制御性が向上してきていること
から、今後更に需要が増すと考えられる。
【0005】 図4は貼り合わせ法によるSOI基板の
一例を示したものである。貼り合わせ法の場合、一般に
貼り付け面が鏡面状態であれば、Si同志、SiO2
志、SiとSiO2など、どのような場合でも貼り付け
可能である。図は、Si面とSiO2面を貼り付けた
場合である。
【0006】工程としては、まずSi基板を熱酸化し
て、シリコン酸化膜12を形成する。このときのSi基
板は後工程で素子形成層13が形成される基板である。
この後、支持基板11となるSi基板とシリコン酸化膜
12面とを貼り付ける。次に、熱酸化を行ったSi基板
を研磨して、素子形成層13を残す。貼り付け面14を
支持基板側にしている理由は、素子形成層側の汚染を避
けるためである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上述
べた貼り合わせ法による従来例では、まず、Si基板を
熱酸化することで基板に反りが生じる。また貼り付け時
に高温の熱処理を行うために、この時点で基坂内に応力
が生じてしまう。この応力は、素子形成層側を研磨して
いくことで、基板の反りとなって現れ、最終的には凸状
の反りとなる。この反り量は、シリコン酸化膜が厚いほ
ど大きくなり、膜厚1.0μmのシリコン酸化膜を形成
した場合には、5″φウェハで30μm以上の反りが生
じる。このような基板の反りは、後のシリコン集積回路
プロセスの精度を低下させるという課題を惹起する。
【0008】本発明は従来の上記実情に鑑みてなされた
ものであり、従って本発明の目的は、従来の技術に内在
する上記課題を解決することを可能とした新規な半導体
基板を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本発明に係る半導体基板は、単結晶シリコン基板上
に絶縁膜が形成され、この絶縁膜上に単結晶シリコン層
を有する半導体基板において、前記絶縁膜が圧縮応力を
有する絶縁膜と引張り応力を有する絶縁膜との複数の絶
縁膜から構成され、圧縮応力および引張り応力の相反す
る方向の応力をほぼ完全にキャンセルするように、前記
圧縮応力を有する絶縁膜と前記引張り応力を有する絶縁
膜を所定の膜厚から構成している。
【0010】
【作用】本発明のように、熱膨張率の異なる複数の層か
ら成る絶縁膜を持つSOI基板では、単層の絶縁膜のも
つ応力を相互に打ち消し合って、SOI基板の反りを低
減させる作用を持つ。
【0011】
【実施例】次に本発明をその好ましい各実施例について
図面を参照して具体的に説明する。
【0012】図1(a)、(b)は本発明による第1の
実施例を説明するために工程順に示した断面図である。
【0013】図1(a)、(b)を参照するに、まず図
1(a)に示すように、シリコン基板7を熱酸化するこ
とでシリコン酸化膜2を形成した後に、CVD法により
シリコン窒化膜6を推積させる。次にこの2層絶縁膜の
付いたシリコン基板7と、シリコン基板である支持基板
1を図1(b)に示す貼り付け面4で貼り合わせる。
【0014】この貼り合わせの方法は、一般的に、貼り
合わせ面が鏡面研磨された平坦な面であれば、原子間力
によって貼り付いてしまうが、化学的に接着させるため
に、この後に、1100℃程度の熱処理を行うのが普通
である。この後、シリコン基板7を研磨していき、所望
の厚さの素子形成層3を残して完成する。
【0015】本第1の実施例の特徴は、シリコン基板表
面のシリコン窒化膜6には引張り応力が働くということ
であり、これは、シリコン酸化膜6の圧縮応力を打ち消
す方向に働くので、基板が凸型に反るのを防止する効果
があるということである。
【0016】図2(a)、(b)は本発明による第2の
実施例を説明するための工程順に示した断面図である。
【0017】 図2(a)、(b)を参照するに、まず
(a)に示すように、シリコン基板7を熱酸化する
ことでシリコン酸化膜2を形成した後に、CVD法によ
ってPSG膜(りんガラス膜)8を堆積させる。続い
て、同じくCVD法によってシリコン窒化膜6を堆積さ
せる。次にこの3層絶縁膜の付いたシリコン基板7とシ
リコン基板である支持基板1を図2(b)に示す貼り付
け面で貼り合わせる。
【0018】貼り合わせ法については、前記第1の実施
例と同じである。この後第1の実施例と同様に、シリコ
ン基板7を研磨していき、所望の厚さの素子形成層3を
残して完成する。
【0019】本第2の実施例の特徴は、シリコン酸化膜
2とシリコン窒化膜6の間のPSG膜8が不純物に対す
るバッシベーション効果を持つとともにシリコン窒化膜
と同様に、引張り応力を持つということである。
【0020】以上のように、応力方向の異なる膜を多層
化することで、各膜の応力を打ち消しあい、基板の反り
を小さくすることが可能である。ただし、各膜の膜厚を
適当な値にしないと、かえって基板の反りを大きくする
こともありうる。
【0021】そこで、各膜の応力について考えてみる
と、まず熱酸化膜は、一般に約3×1019dyn/cm
2 程度の圧縮応力、またシリコン窒化膜は約1×1020
dyn/cm2 程度の引張り応力、CVD PSG膜は
一般に約1×1019dyn/cm2 の引張り応力を持
つ。
【0022】これらの値は膜成長条件で異なるが一般的
な目やすとして、上記値を考えた場合には、第1の実施
例のシリコン酸化膜厚を1.0μとした場合、シリコン
窒化膜厚を約0.3μとすることで、応力を打ち消すこ
とが可能である。第2の実施例におけるPSG膜の応力
はシリコン窒化膜の応力の1/10と小さいので、シリ
コン窒化膜と同程度の厚さにしたとしても効果は変わら
ない。
【0023】貼り合わせ法による5″φSOI基板の反
り量はシリコン酸化膜単層では、膜厚0.5μで15μ
m以上膜厚1.0μでは30μm程度の反りを生じる
が、本実施例のような絶縁膜多層構造とすることで、図
3に示すように、反りを低減させることができる。
【0024】たとえば、シリコン酸化膜1.0μ、シリ
コン窒化膜0.1μの組合せでは、反りは約20μとま
る。更に、両者の応力を考慮してシリコン酸化膜1.0
μ、シリコン窒化膜0.3μにすると、反りは約15μ
となり、ほぼ通常のシリコン基板と同等の値にまで低減
させることが可能となる。
【0025】本発明の更に他の実施例として、本発明の
特徴である多層絶縁膜は、シリコン窒化膜がシリコン酸
化膜で挟まれた構造でもよいし、またシリコン酸化膜と
りんガラス膜から成る構造でもよい。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば貼
り合わせ法によるSOI基板において、熱膨張率の異な
る絶縁膜を多層に組み合わせることで、各絶縁膜の応力
を打ち消し合って最終的なSOI基板の反りを小さくす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)は、本発明による第1の実施例
について工程順に示した断面図である。
【図2】(a)、(b)は、本発明による第2の実施例
について工程順に示した断面図である。
【図3】本発明による基板反り量の低減を示すグラフで
ある。
【図4】従来構造の断面図である。
【符号の説明】
1…支持基板(シリコン基板) 2…シリコン酸化膜 3…素子形成層 4…貼り付け面 5…研磨面 6…シリコン窒化膜 7…シリコン基板 8…PSG膜
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 21/762 H01L 27/00 301 21/84 301W 27/00 301 27/12 B 21/84 27/12 21/76 D (56)参考文献 特開 昭54−51388(JP,A) 特開 平2−219252(JP,A) 特開 平4−365377(JP,A) 特開 平3−132055(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】単結晶シリコン基板上に絶縁膜が形成さ
    れ、この絶縁膜上に単結晶シリコン層を有する半導体基
    板において、前記絶縁膜が圧縮応力を有する絶縁膜と引
    張り応力を有する絶縁膜との複数の絶縁膜から構成さ
    れ、圧縮応力および引張り応力の相反する方向の応力を
    ほぼ完全にキャンセルするように、前記圧縮応力を有す
    る絶縁膜と前記引張り応力を有する絶縁膜を所定の膜厚
    にしたことを特徴とする半導体基板。
  2. 【請求項2】前記絶縁膜は、圧縮応力が働くシリコン酸
    化膜と引張り応力が働くシリコン窒化膜から成る多層膜
    であることを更に特徴とする請求項1に記載の半導体基
    板。
  3. 【請求項3】前記絶縁膜は、圧縮応力が働くシリコン酸
    化膜と、引張り応力が働くりんガラス膜及びシリコン窒
    化膜とから成る多層膜であることを更に特徴とする請求
    項1に記載の半導体基板。
  4. 【請求項4】SOI型の半導体基板において、半導体素
    子を形成する基板と支持基板との間に、圧縮応力および
    引張り応力の相反する方向の応力を持ち互いの応力を
    ぼ完全にキャンセルする膜厚の絶縁膜を有することを特
    徴とする半導体基板。
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