JP3613215B2 - 車輪用ハブおよびこの車輪用ハブを装備した車輪 - Google Patents

車輪用ハブおよびこの車輪用ハブを装備した車輪 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、緩衝手段を具備した車椅子や自転車などに装備される車輪用ハブに関し、特に車輪が、路面から受ける上下方向の衝撃を受けた際に、その衝撃を直接車体側に伝達することなく、これを緩衝して円滑に走行を可能にする緩衝機能付車輪用ハブおよびこの車輪用ハブを装備した車輪に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、わが国のほとんどの道路はアスファルトなどにより舗装されている。したがって、道路には大きな凹凸がなく、車椅子や自転車などの車輛がスムーズに通行できる。さらに、歩行者や、車椅子若しくは自転車などの車輛の通行の安全を確保するために、自動車道路の側部に車椅子若しくは自転車などの車輛が走行できる歩道が設けられている。そこで、車椅子や自転車などの車輛で外出する機会が増えてきている。また、21世紀には、日本では65歳以上の高齢者が人口の3人に1人を占める高齢者社会になると予想されている。人の寿命が延びるにしたがって、高齢により足腰の弱くなった人たちも急増するので、外出時に車椅子を利用する高齢者が増加すると推測される。
【0003】
さらに、戸外の道路に限らず、現在段差のない生活環境の整備が実施されている。しかし、多くの路面あるいは住宅施設にはなお段差が多く存在し、加えて、道路工事やガス工事などにより道路の舗装に生じた凹凸の段差や、大型車輛の走行によるわだちや、これらにより横断歩道に生じた段差や、車道と歩道の境目に生じる段差や、道路の経年変化による段差や、歩道上に設けた視覚障害者用の点字ブロックによる段差など、さまざまな部分的な場所に段差が存在している。このような路面や住宅施設などの生活環境において、存在する多くの段差により、高齢者など車椅子を利用する人達は不便を被っている。このため、平滑化すなわちバリアフリーが標榜される昨今であるが、車椅子や自転車などの車輛にとっては、かえって注意深く通行しなくてはならない問題がある。
【0004】
この問題を解消するために路面または住宅内のバリアフリー化の改良を一層進めなければならないが、このバリアフリー化の改良には、多大の時間および費用が必要となる。そこで、現在使用されている車椅子などの構造の一部を緩衝機構を備えた構造のものに変更することができれば、時間およびコストを節約した最良の手段である。
【0005】
ところで現在の車椅子や自転車などの車輛の車輪は、車軸に嵌合したハブから放射状にスポークを張ってリムに連結してスポークに張力を付与する構造として車輪全体の剛性を保持している。しかし、このような車輪は路面に対して垂直な縦方向へは弾性が作用しない構造となっている。そこで、このような構造の車輪を有する自転車や車椅子などの車輛で、道路や歩道を通行するときには、上記したさまざまな段差に乗り上げて通行することになる。この段差を通るときの下からの衝撃がハブの車軸よりフレームを介して直接に乗者に伝わるため、乗り心地が悪く、また、車輛本体の耐久性にも影響を与えていた。そこで、車椅子の前輪として装着している主としてキャスターからなる車輪により段差を乗り越えようとする場合、車輪を段差の高さ分持ち上げねばならず、このため乗者は大きな力を必要とする。そこで乗者は腕力により体重の移動を図って弾みを付けたり、あるいは反動を利用したりして段差を乗り越えることとなる。しかし、この段差を乗り越える時に受ける衝撃は極めて大きく、乗者にとって乗り心地のよいものではない。
【0006】
このような不都合を解消するために、自転車の場合、サドルにバネを入れたり、フレーム自体に適宜コイルバネなどの緩衝部材を設けているが、他にタイヤ内の空気圧を下げる手段を講じている。しかし、このタイヤの空気圧を下げる手段は空気圧を下げることによって車輪と路面との抵抗が大きくなり、走行時に乗者に負担がかかる不都合がさらにある。これらの不都合を解消するために、緩衝手段を付加した車輪が古くから提案されており、例えば、登録実用新案公報第365262号に記載の構成の車輪が開示されている。
【0007】
この先行技術の考案の車輪は、ハブ筺体(すなわちハブ筒体)の中央にボールベアリングまたはローラベアリングなどからなる軸受を設け、この軸受の外周に撥條受を放射状に具備させ、上記ハブ筺体の内周に撥條受を具備させ、この両者の撥條受間に渦状撥條を放射状に装備してなる車輪の緩衝装置である。
【0008】
ところが、この先行技術は確かに段差に乗り上げた時に車輪の上下動の衝撃には効力を発揮するが、放射状に設けた多数の渦状撥條のため車軸方向である横(左右)の剛性が弱く、車輪が捩れてしまうおそれがある。この結果、車輪としての機能を有しなくなり、安全性を損なうという決定的な不都合が生じる。この原因は、ハブを形成するハブ筒体が軸受からなる回転手段と渦状撥條からなる緩衝手段とが一体的に連結されて渦状撥條が車輪の回転と一緒に回転する構造となっているからである。
【0009】
さらに、車椅子の場合に段差から受ける衝撃を緩和するものとして、車輪を支持する既存のフレーム構造を利用した緩衝機構がある。この緩衝機構は、キャスター支持するためにその支持軸上部に連設嵌合するフレームである縦パイプの中に圧縮バネを内蔵してキャスターの支持軸を受ける構造とし、段差を越える際にキャスターの支持軸を弾性的にバネに抗して上方移動させ、段差を越えおわると再び元の状態に下方に移動させて復元可能とするものである。このキャスターの支持フレームに緩衝機構を具備させることで衝撃を吸収する構造は、特開平8−173482号公報の明細書中に開示されている。ところで、この緩衝機構付きの車椅子は、新しく製造するものとしては優れているが、通常の既成の緩衝機構のない車椅子に上記の構造を具備させようとすると、既成の通常の車椅子は、キャスターを支持するフレームである縦パイプは車椅子本体のフレーム構造の一部として溶接により溶着されて組み立てられているので、この縦パイプを上記の緩衝装置を具備した縦パイプと変更することは大掛かりな作業となり、時間とコストが掛かり実用的でない問題がある。
【0010】
一方、キャスターを構成しているホイールハブに下方に向けて付勢する戻しバネの一端を取り付け、この戻しバネの他端をキャスターを支持するフォークに取り付けてホイールハブとフォークの間に戻しバネを介在させ、この戻しバネによりフォークに対してキャスターを上下動させて衝撃を吸収する緩衝機構とした構造のキャスターを具備した車椅子が、実開平6−32108号公報に開示されている。しかし、この緩衝機構を具備したキャスターを、従来の車椅子のキャスターに変更しようとする場合には、その車椅子のキャスターを支持するフォークは戻しバネを取り付ける構造になっていないので、上記に開示されたバネを取り付け可能なフォークに変更する必要があり、この作業は容易に実施できない問題がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、ハブ筒体内部に緩衝機構を有する車輪用ハブにおいて、段差による大きな衝撃を緩和し、乗り心地や耐久性を向上させるとともに、車輪の車軸方向の左右の横捩れをなくして安全性を高めることのできる内部構造を有する車輪用ハブを提供することであり、さらに、この安全性の高い車輪用ハブを装備した車輪のみを交換するだけで他の部材を変更することなく、従来の車椅子や自転車などを容易に緩衝機構を有する車輛として提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するための本発明の手段は、請求項1の発明では、車両フレーム19を支持するフレーム軸20とハブ筒体11と、該ハブ筒体11の内部に車軸21と該車軸21を回転支持する回転手段26と該車軸21の回転に独立の緩衝手段40を配設したことを特徴とする車輪用ハブ10である。
【0013】
請求項2の発明では、緩衝手段40は、ハブ筒体11の回転手段26をリンク機構30(50)で回動自在に係合し、かつ、車輛フレーム19を係合支持するフレーム軸20を有することを特徴とする請求項1に記載の車輪用ハブ10である。
【0014】
請求項3の発明では、回転手段26は車軸保持部材41(51)の左右に嵌合した軸受24、24と該軸受24、24に嵌挿した車軸21からなることを特徴とする請求項1に記載の車輪用ハブ10である。
【0015】
請求項4の発明では、ハブ筒体11と該ハブ筒体11の内部に回転手段26を有し、一端をリンク軸139で片持ち状に係合する内部リンク136と外部リンク131からなり、内部リンク136と外部リンク131の他端の間に弾撥状の緩衝部材146を有し、内部リンク136の一端と他端との間に車軸孔140を有する緩衝手段40を該回転手段26の内側に嵌合するとともに、該緩衝手段40の車軸孔140にキャスターフレーム118を係合支持する車軸121を配設したことを特徴とする車輪用ハブ10である。
【0016】
請求項5の発明では、回転手段26は軸受124からなり、緩衝手段40は回転手段26の回転と独立に回転手段26内に係合するリンク機構130からなることを特徴とする請求項4に記載の車輪用ハブ10である。
【0017】
請求項6の発明では、請求項1ないし5のいずれか1項の手段の車輪用ハブ10を装備したことを特徴とする車輪17である。
【0018】
本発明の手段の作用について説明する。車輪用ハブ10は、ハブ筒体11内部にハブ筒体11の回転手段26と緩衝手段40を具備している。そこで、図9に示すように、この車輪用ハブ10にスポーク14、リム15、タイヤ16を順次組み合わせて車輪17に組み立てることで、容易に緩衝手段40のある車輪17が得られる。また、上記のスポーク14に代えて、図12又は図13に示すように、ディスク114として車輪17とすることができ、この場合は車輪17はキャスター117の車輪であってもよい。したがって、車輛フレーム19あるいは車輪に緩衝手段を有しない車輛27において、この車輛27の緩衝手段のない通常の車輪用ハブからなる車輪17を本発明の車輪用ハブ10を装備した車輪17に交換することで、極めて容易に緩衝手段40のある車輛27とすることができる。通常の緩衝手段を有しない車椅子の前輪のキャスターあるいは後輪の車輪を本発明の緩衝手段40を有する車輪17であるキャスター117あるいは後輪の車輪17に単に交換することで、緩衝手段を有する車椅子18すなわち車両27とすることができる。
【0019】
特に請求項4または5の手段の車輪用ハブ10は小型化が可能であるので、従来のキャスターと同じ大きさの緩衝手段40を有するキャスター117とすることができる。したがって、単にキャスター軸119で差し替えることにより、従来にキャスターをハブ筒体11内に緩衝手段40を有するキャスター117に交換できる。この結果、段差のある道路を乗者に急激な振動による負担をかけることなく軽やかに走行できる車椅子18や自転車などの車輛27とすることができる。
【0020】
特に緩衝手段40は、請求項1〜3の手段ではハブ筒体11の回転手段26を片持ちのリンク機構30または平行リンク機構50で係合しているので、あるいは、請求項4または5の手段では回転手段26内に係合するリンク機構130からなっているので、車軸方向の捩れが阻止されており、さらに、緩衝手段40と回転手段26は片持ちのリンク機構30または平行リンク機構50で、若しくは回転手段26内に係合するリンク機構130で係合しながら、両者は互いに独立した手段、すなわち、緩衝手段40はハブ筒体11の回転と共に回転することなく、上下方向にのみ車軸21(121)を移動可能に緩衝支持している手段であるので、ハブ筒体11の回転を阻害することがない。したがって、緩衝手段40は回転することなく上下方向の車軸21の振動のみを吸収できるので、車輪17あるいはキャスター117の車軸方向の左右の横揺れは生じることがない。したがって、緩衝手段40はハブ筒体11の回転手段26を安定して支持することができるので、上記のとおり、緩衝手段40は常に車軸21(121)に垂直な上下方向の急激な振動のみを吸収することにより振動を抑制するので乗り心地の良い車輪17あるいはキャスター117およびこの車輪17あるいはキャスター117を具備した車輛27あるいは車椅子18を得ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態の車輪用ハブの斜視図である。図2は図1の車輪用ハブの分解図である。図3は図1の車輪用ハブを具備する車輪を車輛フレームに取り付けた状態を一部断面で示す図である。図4は(a)および(b)で図1の車輪用ハブのリンク機構の作用を説明する概略側面図である。図5は本発明の第2の実施の形態の車輪用ハブの斜視図である。図6は図5の車輪用ハブの分解図である。図7は図5の車輪用ハブの一部組み立て分解図である。図8は(a)および(b)で図5の車輪用ハブのリンク機構の作用を説明する概略側面図である。図9は本発明の車輪用ハブを具備する車輪を有する車椅子の斜視図である。図10は本発明のさらに第3の実施の形態の車輪用ハブの側面図である。図11は図10の車輪用ハブの分解組立図である。図12は図10の車輪用ハブからなる車輪の側面図である。図13はキャスターとした図12の車輪の斜視図である。図14は平滑路面上のキャスターの側面図である。図15は段差に乗り上げた状態のキャスターの側面図である。
【0022】
先ず、上記図1〜図3の本発明の車輪用ハブ10の第1の実施の形態について説明する。車輪用ハブ10は内部の中心部に配設の車軸21の回転手段26と緩衝手段40を収納し、一方を閉じ部とし他方を開放部としたハブ筒体11と、ハブ筒体11の両端に放射状方向に設けられ、複数のスポーク孔13をその周方向に均等に配設したハブフランジ12からなる。
【0023】
図2の分解図に示すように、車軸21は車軸基部材22をネジ23によりハブ筒体11の閉じ部の中心部に片持ち状で固着され開放部に延びている。この車軸21は車軸保持部材41の2個の左右の軸受24、24に嵌入係止されて回転手段26とされる。車軸保持部材41は左右の軸受24、24から後方に延在する台板からなる緩衝部材受45と左右の軸受24、24から前方に延在する左右の突片からなる係合突片42、42を有し、これらの係合突片42、42には車軸方向のリンク軸挿入孔43、43が設けられている。緩衝部材受45上には車軸方向に2個配列したコイルばねからなる緩衝部材46が載置されている。係合突片42は車軸方向のリンク軸挿入孔43が設けられている。
【0024】
一方、車軸保持部材41と上方から覆うように組み合わされて片持ちのリンク機構30により緩衝手段40に形成されるフレーム軸保持部材31を有する。フレーム軸保持部材31はその前方側に車軸方向の下向き係合凸条32を有し、下向き係合凸条32にはリンク軸挿入孔33が設けられている。フレーム軸保持部材31の後方側に同じく車軸方向の下向きの緩衝部材受34を有し、この下向きの緩衝部材受34の下面は車軸保持部材41の緩衝部材受45に載置したコイルバネの緩衝部材46の上部に当接する。さらに、ハブ筒体11の開放部側に位置する側には下向きのフレーム軸取付板35を有し、フレーム軸取付板35の中心下部に車軸21と反対方向に突出するフレーム軸20が設けられている。フレーム軸保持部材31の前方側の下向き係合凸条32は車軸保持部材41の前方側の左右の係合突片42、42間にはめ込まれ、リンク軸挿入孔33と左右のリンク軸挿入孔43、43を合致させ、リンク軸44を嵌合してフレーム軸保持部材31と車軸保持部材41がリンク軸44を回転軸として回転自在に片持ち的にリンクされる。
【0025】
以上のようにして組み立てられた車輪用ハブ10を図1に示す。そして、図3に示すように、ハブフランジ12にスポーク14を取り付けた車輪用ハブ10は、フレーム軸取付板35から延びるフレーム軸20に車椅子などの車輛フレーム19が係止されボルト25で締結されている。
【0026】
第1の実施の形態の車輪用ハブ10における片持ちのリンク機構30について、模式的に図4により説明する。図4はフレーム軸取付板35を省略して示した片持ちのリンク機構30の側面図である。図4においてフレーム軸20の中心位置を×印で示し、車軸21の中心位置を△で示し、図の右方に、それらの位置を表わす水平線で車軸位置28とフレーム軸位置29を示す。図4の(a)は、車輪が平坦な路面を転がっている場合で、コイルバネの緩衝部材46が常態の弾撥的に延びた状態にあり、この場合は車軸位置28とフレーム軸位置29が路面から同一高さ位置にある。図4の(b)は、車輪が突状物に乗り上げで衝撃による突き上げを路面から受けた場合で、車軸位置28はフレーム軸位置29に比して高い位置にある。すなわち、車軸保持部材41の後端すなわち緩衝部材受45側がリンク軸44を回転軸にして上方に持ち上がって緩衝部材46は押圧されて縮んだ状態にあり、フレーム軸位置29に比して車軸位置28は上向きの矢印で示す分だけ高い位置に移動している。したがって、車輪に上下の力が作用しても車輛のフレーム軸20は緩衝作用により上下の力は緩衝手段40のコイルバネの緩衝部材46に吸収されて上下移動の幅が小さくなり、車輛の座部の上下の揺れも小さくなる。
【0027】
次に、本発明の車輪用ハブ10の第2の実施の形態を図5〜図7に示す。車輪用ハブ10は内部の中心部に配設の車軸21の回転手段26と緩衝手段40を収納し、一方を閉じ部とし他方が開放部としたハブ筒体11と、ハブ筒体11の両端に放射状方向に設けられ、複数のスポーク孔13をその周方向に均等に配設したハブフランジ12からなる。
【0028】
図6の分解図に示すように、車軸21は車軸基部材22をネジ23によりハブ筒体11の閉じ部の中心部に片持ち状で固着され開放部に延びている。この車軸21は車軸保持部材51の2個の左右の軸受24、24に嵌入係止されて回転手段26とされる。車軸保持部材51は左右端部に車軸と垂直な向きのリンク部材扇形係合板52、52が取り付けられ、それらの2枚のリンク部材扇形係合板52、52の間には上面には車軸側緩衝部材受55の浅い受け孔が形成されコイルバネの緩衝部材46が嵌合される。左右のリンク部材扇形係合板52、52にはその弧状部に沿って上部に車軸方向の上リンク部材係合孔53、53が設けられ、下部に下リンク部材係合孔54、54が設けられている。
【0029】
車軸保持部材51の軸方向と平行に車軸保持部材51の後方にフレーム軸保持部材61が配置される。このフレーム軸保持部材61の左右の端部の上下には、前方の車軸保持部材51側に斜め上に突出する上リンク部材係合片63と斜め下に突出する下リンク部材係合片65を有し、上リンク部材係合片63には車軸21と平行な上部リンク部材係合孔64を有し、下リンク部材係合片65には車軸21と平行な下部リンク部材係合孔66を有する。さらにフレーム軸保持部材61のハブ筒体11の開放部側の端部中央には車軸21と鉛直な方向の前方に延びるフレーム軸取付片62を有し、フレーム軸取付片62の先端部の中央には車軸21と反対側にフレーム軸20がボルト25で取り付けられている。
【0030】
車軸保持部材51の左右のリンク部材扇形係合板52、52に上方から嵌合され、かつ、フレーム軸保持部材61の左右の上リンク部係合片63、63に上方から嵌合される上リンク部材71と、車軸保持部材51の左右のリンク部材扇形係合板52、52に下方から嵌合され、かつ、フレーム軸保持部材61の左右の下リンク部係合片65、65に下方から嵌合される下リンク部材81を有する。
【0031】
上リンク部材71の前後端には車軸21と平行な下向係合凸条72、72を有し、各下向係合凸条72には係合孔73が設けられている。上リンク部材71の中央の下面は上側緩衝部材受74となっており、かつ、車軸保持部材51の車軸側緩衝部材受55に対面している。車軸保持部材51の左右のリンク部材扇形係合板52、52に上方から嵌合された上リンク部材71の下向係合凸条72は、その係合孔73がリンク部材扇形係合板52の上リンク部材係合孔53に合致され、リンク軸56で回転自在に係合される。
【0032】
さらに、下リンク部材81の前後端には車軸21と平行な上向係合凸条82、82を有し、各上向係合凸条82には係合孔83が設けられている。フレーム軸保持部材61の左右上側の上リンク部材係合片63、63に上方から嵌合された上リンク部材71の下向係合凸条72は、その係合孔73が上リンク部材係合片63の上リンク部係合孔64に合致され、リンク軸56で回転自在に係合される。一方、フレーム軸保持部材61の左右下側の下リンク部材係合片65、65に下方から嵌合された下リンク部材81の上向係合凸条82は、その係合孔83が下リンク部材係合片65の下リンク部係合孔66に合致され、リンク軸56で回転自在に係合される。
【0033】
上記のリンク軸56で回転自在に係合された車軸保持部材51と上リンク部材71とフレーム軸保持部材61と下リンク部材81で平行リンク機構50を形成する。そして、車軸保持部材51の車軸側緩衝部材受55と上リンク部材71の上側緩衝部材受74の間には弾撥状のコイルバネの緩衝部材85が配設されている。
【0034】
以上のようにして組み立てられた車輪用ハブ10を図5に示す。そして、ハブフランジ12にスポーク14を取り付けた車輪用ハブ10は、リンク部材扇状係合板52から延びるフレーム軸20に車椅子などの車輛フレーム19が締結される。
【0035】
第2の実施の形態の車輪用ハブ10における平行リンク機構50について、模式的に図8により説明する。図8は平行リンク機構50の側面図である。図8においてフレーム軸取付片62のフレーム軸20の中心位置を×印で示し、車軸21の中心位置を△で示し、図の右方に、それらの位置を表わす水平線で車軸位置28とフレーム軸位置29を示す。図8の(a)は、車輪が平坦な路面を転がっている場合で、コイルバネの緩衝部材85が常態の弾撥的に延びた状態にあり、この場合は車軸位置28とフレーム軸位置29が路面から同一高さ位置にある。図8の(b)は、車輪が突状物に乗り上げで衝撃による突き上げを路面から受けた場合で、車軸位置28はフレーム軸位置29に比して高い位置にある。すなわち、車軸保持部材51上の車軸側緩衝部材受55側が平行リンク機構50により、リンク部材扇形係合板52は垂直方向に上方へ平行移動するが、フレーム軸保持部材61はほとんど上下に移動することなく元の位置に停まっているので、上リンク部材71の下面の上側緩衝部材受74がほぼ元の位置にある。そこで、コイルバネの緩衝部材85は押圧されて縮んだ状態にあり、フレーム軸位置29に比して車軸位置28は上向き矢印で示す分だけ高い位置に移動している。したがって、車輪に上下の力が作用しても車輛のフレーム軸20は緩衝作用により上下の力は緩衝手段40のコイルバネの緩衝部材85に吸収されて上下移動の幅が小さくなり、車輛の座部の上下の揺れも小さくなる。
【0036】
図9に本発明の車輪用ハブ10を用いた車輪17の実施の形態を、該車輪17を装備した車輛27の車椅子18により説明する。図9における車椅子18は最も一般的な車椅子であるので、通常の車椅子としての部品名は省略している。車椅子18は、その車輪17に本発明におけるハブ筒体11の内部に緩衝手段40を有する車輪用ハブ10を用いている。例えば、図1あるいは図5に示すように、本発明の車輪用ハブ10は自転車や車椅子などの車輛用の車輪として使用すると、容易に緩衝手段のある車輛となるが、片持ち式のフレーム軸20により車輛フレーム19を支持する構造である。一方、車椅子は車輪に握り部を有するので本来片持ち式の車輪からなっている。そこで、本発明の車輪用ハブ10を用いた車輪17は車椅子18に使用するとき最適である。
【0037】
さらに第3の実施の形態の車輪用ハブ10を図10に、車輪用ハブ10の分解組立図を図11に、この車輪用ハブ10を用いた車輪17あるいはキャスター117の例を図12〜図15に示す。この車輪用ハブ10はハブ筒体11の内側に軸受124からなる回転手段26を有する。さらにこの回転手段26の内側にリンク機構130からなる緩衝手段40を配設している。
すなわち、車輪用ハブ10は、この第3の実施の形態では緩衝手段40の外周に軸受124からなる回転手段26を有し、上述の第1あるいは第2の実施の形態では緩衝手段40の内側に回転手段26の軸受24を有し、この点で第3の実施の形態は第1あるいは第2の実施の形態と相違する。
【0038】
ハブ筒体11はその外周にハブフランジ12を有し、このハブフランジ12は車輪17とするとき、第1あるいは第2の実施例と同様にこのハブフランジ12にスポーク孔(図示しない)を配設してスポーク14を挿入してリム15に組付けることもできるし、ディスク114を配設してリム15に組付けてディスクホイールとすることもできる。さらにキャスター117とするときは、ディスク114部分をハブ筒体11とリム15間の小径のディスクとしてハブフランジ12とリム15を一体的に形成することもできる。
【0039】
図11に見られるように、ハブ筒体11の内周面は軸受外輪嵌合周面143で、軸受外輪嵌合周面143に軸受外輪125を嵌合して回転手段26としての軸受124が配設される。さらにこの軸受124の軸受内輪126には緩衝手段40を構成するリンク機構130の円盤状の外部リンク131が軸受内輪嵌合周面132により嵌合されている。円盤状の外部リンク131は中心より偏位した位置にリンク軸孔134を有し、このリンク軸孔134の部分を残して扇形の内部リンク揺動空間133が開口されている。一方、外部リンク131の肉厚よりもやや厚い溝幅を形成してコの字状の左右のリンク挟持枠137、137を有する内部リンク136が外部リンク131の内部リンク揺動空間133に配設される。この場合、内部リンク136の左右のリンク挟持枠137、137の端部にリンク軸孔138、138が形成されており、左右のリンク挟持枠137、137で外部リンク131のリンク軸孔134の部分を挟持し、左右のリンク挟持枠137、137のリンク軸孔138、138を外部リンク131のリンク軸孔134に一致させ、リンク軸139をこれらのリンク軸孔に挿通して片持ち状に支持する。
【0040】
内部リンク136の先端部下方には緩衝部材146であるコイルバネを受ける下向きの緩衝部材受孔141が形成されており、一方、外部リンク131の内部リンク揺動空間133の下側の内部リンク136の緩衝部材受孔141に対面する部分に上向きの緩衝部材受孔135が形成され、この緩衝部材受孔135と緩衝部材受孔141間に弾撥状のコイルバネの緩衝部材146を嵌合し配設する。さらに内部リンク136はこの緩衝部材146の手前にリンク軸139と平行に車軸孔140を形成し、車軸121を挿通している。挿通した車軸121には両端からワッシャー122を通し車輛フレーム19あるいはキャスターフレーム118を係止してボルト123で締結する。さらに、図10に見られるように、外部リンク131の内部リンク揺動空間133の下部の緩衝部材受孔135の手前には突設した内部リンク受座142を適宜設けることで、内部リンク136の回動し過ぎを規制する。
【0041】
上記の車輪用ハブ10の構成とすることで、緩衝手段40は回転手段26の回転と独立して、すなわち車輪の回転とは無関係に、リンク軸139を回動中心として外部リンク131と内部リンク136が緩衝部材146の弾撥的コイルバネに抗して回動可能である。
【0042】
図12に見られるように、ボルト155でホイール154を締結することにより回転手段26がハブ筒体11から外れないようにした車輪用ハブ10はディスク114でリム15と接合され、リム15にタイヤ16が嵌められて車輪17となる。
【0043】
図13はこのタイヤ16を嵌めた車輪17を例えば車椅子18の前輪に用いるキャスター117としたものを示す。この場合、車椅子の車体にはキャスターフレーム118をキャスター軸119で回転自在に取り付けている。そしてキャスター軸119の下部のキャスターフレーム118には車輪17の車軸121を通してボルト123で締付けて取り付けている。
【0044】
図14と図15に本発明の車輪用ハブ10を用いた車輪17の第3の実施の形態を、該車輪17を車椅子18の前輪として装備したキャスター117により説明する。これらの図14および図15では、車椅子18は慣用の車椅子18であるので、キャスター軸119より下側の前輪のキャスター117のみ示し、車椅子18の他の部分は省略して示している。図14におけるキャスター117は平滑な路面151上を走行しているものである。この場合、緩衝手段の内部リンク136と外部リンク131は緩衝部材146で弾撥されて最も開いている。ところで車軸121とリンク軸139の延長線と車軸121を通る水平線との間の角は内部リンク傾動角150であり、車椅子18の車体の高さは車軸121を通る水平線と水平な平滑路面151との間の高さである車軸高さ156により定まるものである。
【0045】
ところで車椅子18が安定に上下に振動しないということは、これらの内部リンク傾動角150および車軸高さ156が走行中に変動しないことである。そこで、上記の図14に示す平滑路面151を走行する場合に対比して、図15に示す段差152に乗り上げた時のキャスター117の内部リンク傾動角150および車軸高さ156について検討する。図15に示すよう、図面上で右方向に走行するキャスター117が段差に乗り上げると、キャスター117は段差高さ153だけ上方に押し上げられる。しかし、車椅子18には乗者がいるのでその体重の慣性で上方に動きにくいので、上記の押し上げによる力は弾撥的コイルバネの緩衝部材146を縮める方向に外部リンク131がリンク軸139を回動軸にして時計回りに回動して緩衝部材146を縮める。そこで、平滑路面151と車軸121の間の車軸高さ156は、実質的に図14のそれと同一であり、またこの図15の内部リンク傾動角150も図14のそれと同一である。すなわち、外部リンク131が回動することで緩衝部材146を縮めて、段差により衝撃を吸収し、実質的にキャスターフレーム118の高さを変えなかった。したがって車椅子18はその座面の高さが変動することなく、安定して走行できることとなる。さらにこの第3の実施の形態の緩衝手段40においても、リンク機構30をハブ筒体11内に有し、リンク軸139および車軸121で保持されているので、車軸方向の剛性は高く、さらにこの第3の実施の形態では、車軸121が片持ちでなくその両側で車輛フレーム19すなわちキャスターフレーム118を支持できるので、より安定した車輛とすることができる。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したとおり、本発明は車輪用ハブにおいて、ハブ筒体内に緩衝手段を内在させ、( )緩衝手段と回転手段を独立して作用するものとさせたことにより、緩衝手段が車輪とともに回転することがなく、車軸方向に対する車輪の剛性を高め、( )緩衝手段と回転手段を独立させたことにより、故障・不備があっても各々の手段の取換えを容易とし、( )緩衝手段を車輪用ハブ内部に具備したことにより、直接車輪で段差の衝撃を緩和して乗り心地を向上し、( )緩衝手段を車輪用ハブ内部に具備したことにより車輛のデザインの自由度を向上し、( )従来の緩衝手段のない車輛に、本発明の緩衝手段をハブ筒体内に有する車輪用ハブを有する車輪を単に交換するだけで、容易に緩衝手段を有する車輛とすることができるなど、本発明は従来にない優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の車輪用ハブの斜視図である。
【図2】図1の車輪用ハブの分解図である。
【図3】図1の車輪用ハブを具備する車輪を車輛フレームに取り付けた状態を一部断面で示す図である。
【図4】(a)および(b)で図1の車輪用ハブのリンク機構の作用を説明する概略側面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態の車輪用ハブの斜視図である。
【図6】図5の車輪用ハブの分解図である。
【図7】図5の車輪用ハブの一部組み立て分解図である。
【図8】(a)および(b)は図5の車輪用ハブの平行リンク機構の作用を説明する概略側面図である。
【図9】本発明の車輪用ハブを具備する車輪を有する車椅子の斜視図である。
【図10】本発明のさらに第3の実施の形態の車輪用ハブの側面図である。
【図11】図10の車輪用ハブの分解組立図である。
【図12】図10の車輪用ハブからなる車輪の側面図である。
【図13】キャスターとした図12の車輪の斜視図である。
【図14】平滑路面上のキャスターの側面図である。
【図15】段差に乗り上げた状態のキャスターの側面図である。
【符号の説明】
10 車輪用ハブ 11 ハブ筒体
12 ハブフランジ 13 スポーク孔
14 スポーク 15 リム
16 タイヤ 17 車輪
18 車椅子 19 車輛フレーム
20 フレーム軸 21 車軸
22 車軸基部材 23 ネジ
24 軸受 25 ボルト
26 回転手段 27 車輛
28 車軸位置 29 フレーム軸位置
30 リンク機構 31 フレーム軸保持部材
32 下向き係合凸条 33 リンク軸挿入孔
34 緩衝部材受 35 フレーム軸取付板
40 緩衝手段 41 車軸保持部材
42 係合突片 43 リンク軸挿入孔
44 リンク軸 45 緩衝部材受
46 緩衝部材 50 リンク機構
51 車軸保持部材 52 リンク部材扇形係合板
53 上リンク部材係合孔 54 下リンク部材係合孔
55 車軸側緩衝部材受 56 リンク軸
61 フレーム軸保持部材 62 フレーム軸取付片
63 上リンク部材係合片 64 上リンク部材係合孔
65 下リンク部材係合片 66 下リンク部材係合孔
71 上リンク部材 72 下向係合凸条
73 係合孔 74 上側緩衝部材受
81 下リンク部材 82 上向係合凸条
83 係合孔 84 枢軸
85 緩衝部材 114 ディスク
117 キャスター 118 キャスターフレーム
119 キャスター軸 121 車軸
122 ワッシャー 123 ボルト
124 軸受 125 軸受外輪
126 軸受内輪
130 リンク機構 131 外部リンク
132 軸受内輪嵌合周面 133 内部リンク揺動空間
134 リンク軸孔 135 緩衝部材受孔
136 内部リンク 137 リンク挟持枠
138 リンク軸孔 139 リンク軸
140 車軸孔 141 緩衝部材受孔
142 内部リンク受座 143 軸受外輪嵌合周面
146 緩衝部材 150 内部リンク傾動角
151 平滑路面 152 段差
153 段差高さ 154 ホイール
155 ボルト 156 車軸高さ

Claims (6)

  1. 車両フレーム19を支持するフレーム軸20とハブ筒体11と、該ハブ筒体11の内部に車軸21と該車軸21を回転支持する回転手段26と該車軸21の回転に独立の緩衝手段40を配設したことを特徴とする車輪用ハブ10。
  2. 緩衝手段40は、ハブ筒体11の回転手段26をリンク機構30(50)で回動自在に係合し、かつ、車輛フレーム19を係合支持するフレーム軸20を有することを特徴とする請求項1に記載の車輪用ハブ10
  3. 回転手段26は車軸保持部材41(51)の左右に嵌合した軸受24、24と該軸受24、24に嵌挿した車軸21からなることを特徴とする請求項1に記載の車輪用ハブ10
  4. ハブ筒体11と該ハブ筒体11の内部に回転手段26を有し、一端をリンク軸139で片持ち状に係合する内部リンク136と外部リンク131からなり、内部リンク136と外部リンク131の他端の間に弾撥状の緩衝部材146を有し、内部リンク136の一端と他端との間に車軸孔140を有する緩衝手段40を該回転手段26の内側に嵌合するとともに、該緩衝手段40の車軸孔140にキャスターフレーム118を係合支持する車軸121を配設したことを特徴とする車輪用ハブ10
  5. 回転手段26は軸受124からなり、緩衝手段40は回転手段26の回転と独立に回転手段26内に係合するリンク機構130からなることを特徴とする請求項4に記載の車輪用ハブ10
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の車輪用ハブ10を装備したことを特徴とする車輪17
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