JP3611315B2 - 遊技用コインの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ店等の遊技店舗で遊技媒体として利用される遊技用コイン(遊技用メダルとも呼ばれるが、以下では、「コイン」と称する)の真偽を識別可能にする遊技用コイン及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、スロットマシーン等で利用されるコインは、いわゆるコインセレクタ(コイン選別装置)によってその真偽が識別されていた。従来のコインセレクタでは、コインの形状や大きさを機械的な機構を用いて選別していた。即ち、コインのサイズが規格のサイズより大きい場合にはコインセレクタの投入口からは投入できない。一方、コインのサイズが規格のサイズより小さい場合には、投入口から投入されたコインは、コインセレクタ内部の傾斜されたレール上に導かれるが、コインの高さが上方のガイドレールに達しないため、ガイドレールの途中からはずれてしまい、払い出し口方向へ落下する。これに対して、コインのサイズが規格のサイズである場合には、レール上を通過してコインセレクタ内のコイン収納部へ導かれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のコインセレクタでは、コインの形状及び大きさがその規格に一致している場合には真コインであると識別されるため、例えば、他の遊技店舗のコインが真コインと識別され、利用されてしまうという不都合があった。
【0004】
また、コインの形状及び大きさのみをその店舗のコイン規格に一致させれば真コインとして識別されるため、これを悪用してコインが偽造されるおそれもあった。
【0005】
これに対して、コインに店舗固有の識別コード等を付与し、この識別コードを記憶したICを組み込み、電気的にコインを識別する方法も考えられるが、コイン単価が高くなると共にコインセレクタ側のシステムも複雑になるという問題がある。
【0006】
本発明は、上述した従来技術の課題に鑑みてなされたものであり、遊技用コインの真偽を確実に、かつ簡便に識別可能にする遊技用コイン及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
一般に、磁界中に配置されたホール素子の近傍を遊技用コイン(例えば、コイン)が通過すると、その通過前後でホール素子に加わる磁束密度B(=透磁率μ×磁界の強さH)が変化することにより、ホール電圧VHに変化が生じる。即ち、遊技用コインの透磁率μに応じたホール電圧VHが発生される。そこで、このホール電圧VHが予め設定された基準レベルの範囲内にあるか否かを検出するためのコンパレータ回路を設ければ、識別対象物がその遊技用コインであるか否かを識別することができる。ここで、基準レベルは、識別すべき特定の遊技用コインに対応して設定される。
【0008】
例えば、予めその遊技用コインに対応させた基準レベルV1,V2をコンパレータ回路の基準電圧として設定しておき、V1<VH<V2の場合に、コンパレータ回路の出力を「1」(高レベル)、それ以外の場合には「0」(低レベル)を出力させることにより、その遊技用コインであるか否かが識別できる。即ち、遊技用コインの形状等ではなく、透磁率という遊技用コインに特有の物性に基づいて真偽の判定が行える。
【0009】
そして、上記識別方法が適用される本発明の遊技用コインは、コイン内部に当該コインと異なる透磁率を有する識別材料から成り、任意のパターンが形成された磁束検知材を挿入し、当該コインを磁界中に配置されたホール素子上を通過させることにより、前記任意のパターンに応じたパルス状のホール電圧を発生させ、このホール電圧に基づいて当該コインを識別可能にすることを特徴とするものである。
【0010】
また、前記コイン内部に前記磁束検知材をリング状のパターンとして配置することを特徴とするものである。更に、前記識別材料は、アモルファス金属や磁気インクのいずれか、またはパーマロイ、磁性金属のいずれかが熱処理されて成る強磁性体であることを特徴とするものである。
【0011】
そして、本発明の遊技用コインの製造方法は、金属製の製作材料を打ち抜き加工して、インナーガイド及びアウターガイドを成形する工程と、前記識別材料に薄膜フィルムを張り付ける工程と、前記フィルムに張り付けた状態の識別材料に任意のパターンを製作する工程と、前記パターンが形成された識別材料を前記インナーガイド及びアウターガイド内に内蔵した形で一体化して、遊技用コインを形成する工程とを有することを特徴とするものである。
【0012】
また、本発明の遊技用コインの製造方法は、金属製の製作材料を打ち抜き加工して、インナーガイド及びアウターガイドを成形する工程と、前記識別材料に任意のパターンを製作する工程と、パターン化された識別材料に薄膜フィルムを張り付ける工程と、前記パターンが形成された識別材料を前記インナーガイド及びアウターガイド内に内蔵した形で一体化して、遊技用コインを形成する工程とを有することを特徴とするものである。
【0013】
更に、本発明の遊技用コインの製造方法は、金属製の製作材料を打ち抜き加工して、平板から成るインナーガイド及び前記識別材料の収納面に溝を有するアウターガイドを成形する工程と、前記識別材料に任意のパターンを製作する工程と、前記パターンが形成された識別材料を前記アウターガイドの溝内に挿入しながら前記インナーガイドで蓋をして一体化し、遊技用コインを形成する工程とを有することを特徴とするものである。
【0014】
ここで、前記識別材料に製作するパターンは、リング状のパターンであることを特徴とするものである。また、前記識別材料は、アモルファス金属、磁気インクのいずれかであることを特徴とするものである。
【0015】
更に、本発明の遊技用コインの製造方法は、金属製の製作材料を打ち抜き加工して、インナーガイド及びアウターガイドを成形する工程と、前記識別材料に薄膜フィルムを張り付ける工程と、前記フィルムに張り付けた状態の識別材料に任意のパターンを製作する工程と、前記パターンが形成された識別材料を前記インナーガイド及びアウターガイドとで一体化した後に、熱処理して当該識別材料を強磁性体とする工程とを有することを特徴とするものである。
【0016】
また、本発明の遊技用コインの製造方法は、金属製の製作材料を打ち抜き加工して、インナーガイド及びアウターガイドを成形する工程と、前記識別材料に任意のパターンを製作する工程と、前記パターンが形成された識別材料に薄膜フィルムを張り付ける工程と、薄膜フィルムに張り付けた状態の識別材料を前記インナーガイド及びアウターガイドとで一体化した後に、熱処理して当該識別材料を強磁性体とする工程とを有することを特徴とするものである。
【0017】
更に、本発明の遊技用コインの製造方法は、金属製の製作材料を打ち抜き加工して、平板から成るインナーガイド及び前記識別材料の収納面に溝を有するアウターガイドを成形する工程と、前記識別材料に任意のパターンを製作する工程と、前記パターンが形成された識別材料を前記アウターガイドの溝内に挿入しながら前記インナーガイドで蓋をして一体化した後に、熱処理して当該識別材料を強磁性体とする工程とを有することを特徴とするものである。
【0018】
また、本発明の遊技用コインの製造方法は、金属製の製作材料と前記識別材料とを同時に打ち抜き加工して、表面に形成された溝内に埋設されて任意のパターンが製作された識別材料を有するアウターガイドを成形する工程と、金属製の製作材料を打ち抜き加工して、平板から成るインナーガイドを成形する工程と、前記インナーガイドと前記アウターガイドとを一体化した後に、熱処理して前記識別材料を強磁性体とする工程とを有することを特徴とするものである。
【0019】
ここで、前記識別材料に製作されたパターンは、リング状のパターンであることを特徴とするものである。また、前記識別材料は、パーマロイ、磁性金属のいずれかであることを特徴とするものである。そして、前記熱処理は、1100℃のHガス中で、2〜3時間加熱することを特徴とするものである。
【0020】
このような遊技用コインでは、コイン内部に内蔵させた任意のパターンを有する磁束検知材により、複数の種類のコインを確実に、かつ簡便に識別することができる。
【0021】
また、前記磁束検知材がコイン内部に内蔵されているため、例えば、コイン表面に当該磁束検知材を張り付けて成る構造のものに比して、その摩耗劣化による誤検知の発生を抑止できる。
【0022】
更に、任意のパターンをリング状としたことで、コイン搬送中でのコインセレクタによる識別作業性が良い。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施形態の遊技用コイン及びその製造方法について図面を参照しながら説明する。
【0024】
本発明の第1の実施形態の遊技用コインは、任意のパターンが形成された薄膜磁性材料をコイン外枠としてのインナーガイド及びアウターガイド内に挿入して成ることを特徴とするものである。
【0025】
図1(a)において、金属製(例えば、ステンレス303、304、銅、真鍮(JIS C2720)等)の製作材料1を打ち抜き加工して、前記インナーガイド2及び後述する磁束検知材6A収納用の凹部を有するアウターガイド3を成形する。
【0026】
また、図1(b)において、識別材料(例えば、アモルファス金属)4にラミネートフィルム5を熱溶着あるいは接着させて張り付ける。尚、アモルファス金属の代わりに、磁気インクを前記ラミネートフィルム5に張り付ける(印字する)ものであっても良い。
【0027】
続いて、図1(c)及び図1(d)において、ラミネートフィルム5に張り付けた状態の識別材料4に化学マスクエッチング処理を施し、識別材料4から成る任意のパターン4Aを製作する。このとき、前記識別材料4に張り付けたラミネートフィルム5がエッチングされずに残るため、識別材料のパターン4Aが崩れることはなく、当該フィルム5上に前記任意のパターン4Aが形成された磁束検知材6Aが構成される。本実施形態では、円形状のアモルファス金属を囲むように4重のリング状のアモルファス金属帯から成るパターン4Aを製作している。尚、図1(c)は図1(d)のX1−X1線断面図である。また、ワイヤーカット、レーザー加工等で、任意のパターン4Aを製作しても良い。
【0028】
そして、図1(e)において、前記パターン4Aが形成された磁束検知材6Aを前記インナーガイド2及びアウターガイド3で、挟み込み圧入して、それらを一体化して、遊技用コイン7Aを形成する。尚、張り付けまたは熱溶着等で、それらを一体化しても良い。このように表面から見ると通常のコインと外形上変わらない状態となり、識別コインとして活用できる。
【0029】
次に、第2の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0030】
ここで、第2の実施形態の特徴は、識別材料に任意のパターンを製作した後に当該パターンをラミネートフィルムに張り付け、それをコインに内蔵する各種工程を有することである。
【0031】
図2(a)において、金属製の製作材料1を打ち抜き加工して、インナーガイド2及び後述する磁束検知材6B収納用の凹部を有するアウターガイド3を成形する。
【0032】
また、図2(b)において、識別材料(例えば、アモルファス金属)4を用意し、図2(c)において、当該識別材料4に化学マスクエッチング処理を施し、識別材料4に任意のパターン4Bを製作する。尚、図2(c)は図2(d)のX2−X2線断面図である。また、ワイヤーカット、レーザー加工等で、任意のパターン4Bを製作しても良い。本実施形態では、円形状のアモルファス金属を囲むように4重のリング状のアモルファス金属帯から成るパターンを製作している。尚、アモルファス金属の代わりに、磁気インクを用いても良い。
【0033】
図2(e)において、この識別材料4から成る任意のパターン4Bをラミネートフィルム5に熱溶着あるいは接着させて張り付けることで、当該フィルム5上に前記任意のパターン4Bが形成された磁束検知材6Bが構成される。尚、図2(e)は図2(f)のX3−X3線断面図である。
【0034】
そして、図2(g)において、ラミネートフィルム5に張り付けた状態の前記パターン4Bを有する磁束検知材6Bを前記インナーガイド2及びアウターガイド3で、挟み込み圧入して、それらを一体化して、遊技用コイン7Bを形成する。尚、張り付けまたは熱溶着等で、それらを一体化しても良い。このように表面から見ると通常のコインと外形上変わらない状態となり、識別コインとして活用できる。
【0035】
続いて、第3の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0036】
ここで、第3の実施形態の特徴は、製作材料1を打ち抜き加工してアウターガイド3Aを成形する際に、当該アウターガイド3Aに溝8Aを成形し、その溝8A内にパターニングされた識別材料4Cを圧入・接着するようにしたものである。
【0037】
図3(a)において、金属製の製作材料1を打ち抜き加工して、インナーガイド2及び当該インナーガイド2収納用の凹部を有するアウターガイド3Aを成形する。このアウターガイド3Aの凹部表面には、後述するパターニングされた識別材料4Cを圧入・接着できる溝8Aが成形されている。尚、図3(b)は、前記アウターガイド3Aの凹部表面(図3(a)の点線で囲まれた円内)を拡大した断面図である。更に、前記溝8Aは、後述する図3(f)では5個しか図示していないが、実際には図3(d)に示すような円形状のアモルファス金属を囲むように4重のリング状のアモルファス金属帯から成るパターン4Cを挿入するための9個の溝8Aが形成されている。
【0038】
また、図3(c)において、識別材料(例えば、アモルファス金属)4を用意し、図3(d)において、当該識別材料4に化学マスクエッチング処理を施し、識別材料4に任意のパターン4Cを製作する。尚、図3(d)は図3(e)のX4−X4線断面図である。また、ワイヤーカット、レーザー加工等で、任意のパターン4Cを製作しても良い。本実施形態では、円形状のアモルファス金属を囲むように4重のリング状のアモルファス金属帯から成るパターンを製作している。
【0039】
図3(f)において、前記パターン4C(磁束検知材)を前記インナーガイド2及びアウターガイド3Aで、挟み込み圧入して、それらを一体化して、遊技用コイン7Cを形成する。尚、張り付けまたは熱溶着等で、それらを一体化しても良い。このように表面から見ると通常のコインと外形上変わらない状態となり、識別コインとして活用できる。
【0040】
次に、第4の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0041】
ここで、第4の実施形態の特徴は、識別材料(例えば、パーマロイ、磁性金属等)をラミネートフィルムに張り付けた状態で、任意のパターンを製作した後に、当該フィルムに張り付けられた識別材料をインナーガイド及びアウターガイドとで一体化し、これらを熱処理することで、前記識別材料を強磁性体とするようにしたものである。
【0042】
図4(a)において、金属製の製作材料1を打ち抜き加工して、インナーガイド2及び後述する磁束検知材6D収納用の凹部を有するアウターガイド3を成形する。
【0043】
また、図4(b)において、例えば、パーマロイから成る識別材料9をラミネートフィルム5に張り付けた後、図4(c)において、当該ラミネートフィルム5に張り付けられた状態の識別材料9に化学マスクエッチング処理を施して、任意のパターン9Aを製作する。このとき、前記識別材料9に張り付けたラミネートフィルム5がエッチングされずに残るため、識別材料のパターン9Aが崩れることはなく、当該フィルム5上に前記任意のパターン9Aが形成された磁束検知材6Dが構成される。尚、図4(c)は図4(d)のX5−X5線断面図である。また、ワイヤーカット、レーザー加工等で、任意のパターンの識別材料4を製作しても良い。本実施形態では、円形状のアモルファス金属を囲むように4重のリング状のアモルファス金属帯から成るパターンを製作している。更にまた、前記識別材料9としてパーマロイ以外にも、各種磁性金属を用いることも可能である。
【0044】
図4(e)において、前記パターン9Aを成した磁束検知材6Dを前記インナーガイド2及びアウターガイド3で、挟み込み圧入して、それらを一体化して遊技用コイン7Dを形成する。尚、張り付けまたは熱溶着等で、それらを一体化しても良い。
【0045】
そして、図4(f)において、前記遊技用コイン7Dを熱処理(例えば、Hガス中で1100℃、2〜3時間加熱)して、当該コイン7D内の内蔵された任意のパターン9Aを成した識別材料9が強磁性体となる。このとき、前記インナーガイド2とアウターガイド3は熱処理によって、組成が変化しない材質のものを選定しておく。
【0046】
これにより、表面から見ると通常のコインと外形上変わらない状態となり、識別コインとして活用できる。
【0047】
次に、第5の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0048】
ここで、第5の実施形態の特徴は、識別材料(例えば、パーマロイ、磁性金属等)に任意のパターンを製作した後に、当該任意のパターンが製作された識別材料をラミネートフィルムに張り付けた状態で、当該識別材料をインナーガイドとアウターガイドとで一体化し、これらを熱処理することで、前記識別材料を強磁性体とするようにしたものである。
【0049】
図5(a)において、金属製の製作材料1を打ち抜き加工して、インナーガイド2及び後述する磁束検知材6E収納用の凹部を有するアウターガイド3を成形する。
【0050】
また、図5(b)において、例えば、パーマロイから成る識別材料9を用意し、図5(c)において、当該識別材料9に化学マスクエッチング処理を施して、任意のパターン9Bを製作する。尚、図5(c)は図5(d)のX6−X6線断面図である。また、ワイヤーカット、レーザー加工等で、任意のパターンの識別材料4を製作しても良い。本実施形態では、円形状のアモルファス金属を囲むように4重のリング状のアモルファス金属帯から成るパターンを製作している。更にまた、識別材料9としてパーマロイ以外にも、各種磁性金属を用いることも可能である。
【0051】
更に、図5(e)において、前記パターン9Bをラミネートフィルム5に張り付け、当該フィルム5を型抜きし、パターン形状を維持させる(図5(f)参照)。尚、図5(e)は図5(f)のX7−X7線断面図である。
【0052】
図5(g)において、当該ラミネートフィルム5に張り付けられた状態の前記パターン9Bを成した磁束検知材6Eを前記インナーガイド2及びアウターガイド3で、挟み込み圧入して、それらを一体化して、遊技用コイン7Eを形成する。尚、張り付けまたは熱溶着等で、それらを一体化しても良い。
【0053】
そして、図5(h)において、前記遊技用コイン7Eを熱処理(例えば、Hガス中で1100℃、2〜3時間加熱)して、当該コイン7E内の識別材料9が強磁性体となる。このとき、前記インナーガイド2とアウターガイド3は熱処理によって、組成が変化しないものを選定しておく。
【0054】
これにより、表面から見ると通常のコインと外形上変わらない状態となり、識別コインとして活用できる。
【0055】
続いて、第6の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0056】
ここで、第6の実施形態の特徴は、製作材料を打ち抜き加工する際に、アウターガイドに溝を成形し、その溝内にエッチングした識別材料(例えば、パーマロイ、磁性金属等)を圧入・接着した後に、当該識別材料を熱処理し、強磁性体とするようにしたものである。
【0057】
図6(a)において、金属製の製作材料1を打ち抜き加工して、インナーガイド2及び当該インナーガイド収納用の凹部を有するアウターガイド3Aを成形する。このアウターガイド3Aの前記凹部表面(識別材料の収納面)には、後述するエッチングした識別材料9を圧入・接着できる溝8Aが成形されている。尚、図6(b)は、前記アウターガイド3Aの凹部表面(図6(a)の点線で囲まれた円内)を拡大した断面図である。更に、前記溝8Aは、後述する図6(f),(g)では5個しか図示していないが、実際には図6(d)に示すような円形状のアモルファス金属を囲むように4重のリング状のアモルファス金属帯から成るパターン9Cを挿入するための9個の溝8Aが形成されている。
【0058】
また、図6(c)において、例えば、パーマロイから成る識別材料9を用意し、図6(d)において、当該識別材料9に化学マスクエッチング処理を施し、識別材料9に任意のパターン9Cを製作する。尚、図6(d)は図6(e)のX8−X8線断面図である。また、ワイヤーカット、レーザー加工等で、任意のパターンの識別材料4を製作しても良い。本実施形態では、円形状のアモルファス金属を囲むように4重のリング状のアモルファス金属帯から成るパターン9Cを製作している。更にまた、識別材料9としてパーマロイ以外にも、各種磁性金属を用いることも可能である。
【0059】
図6(f)において、前記パターン9C(磁束検知材)を成した識別材料9を前記アウターガイド3Aに形成した溝8A内に挿入した状態で、前記インナーガイド2と当該アウターガイド3Aとを挟み込み圧入して、それらを一体化して、遊技用コイン7Fを形成する。尚、張り付けまたは熱溶着等で、それらを一体化しても良い。
【0060】
そして、図6(g)において、前記遊技用コイン7Fを熱処理(例えば、Hガス中で1100℃、2〜3時間加熱)して、当該コイン7F内の識別材料9が強磁性体となる。このとき、前記インナーガイド2とアウターガイド3Aは熱処理によって、組成が変化しないものを選定しておく。
【0061】
これにより、表面から見ると通常のコインと外形上変わらない状態となり、識別コインとして活用できる。
【0062】
更に、第7の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0063】
ここで、第7の実施形態の特徴は、識別材料とアウターガイドを製作するための製作材料とを同時打ち抜き加工し、識別材料が埋設されたアウターガイドを成形し、それらとインナーガイドとを一体化した後に熱処理することで、前記識別材料を強磁性体とするようにしたものである。
【0064】
即ち、図7(a)において、金属製の製作材料1と例えば、パーマロイから成る識別材料とを同時打ち抜き加工して、その表面(識別材料挿入面)に溝8Bを成形すると共に、当該溝8B内に識別材料9を埋設させて成るアウターガイド3Bを成形する。また、当該アウターガイド3Bには後述するインナーガイド収納用の凹部が形成されている。尚、図7(b)は、前記アウターガイド3Bの凹部表面(図7(a)の点線で囲まれた円内)を拡大した断面図である。更に、前記溝8Bは、後述する図7(a),(e),(f)では5個しか図示していないが、実際には図7(c)に示すような円形状のアモルファス金属を囲むように4重のリング状のアモルファス金属帯から成るパターン9Dを挿入するための9個の溝8Bが形成されている。
【0065】
また、本実施形態では、図7(c)に示すように、前記アウターガイド3Bの凹部表面に形成された溝8B内に円形状のアモルファス金属を囲むように4重のリング状のアモルファス金属帯から成るパターン9Dを製作している。このとき、前記溝8B内に埋設し切れない、不必要な識別材料9はバキューム等で吸着除去しておく。尚、識別材料9としてパーマロイ以外にも、各種磁性金属を用いることも可能である。
【0066】
更に、図7(d)において、製作材料1からインナーガイド2を打ち抜き加工する。
【0067】
図7(e)において、前記識別材料9から成る任意のパターン9Dが埋設されたアウターガイド3Bとインナーガイド2とを挟み込み圧入して、それらを一体化して、遊技用コイン7Gを形成する。尚、張り付けまたは熱溶着等で、それらを一体化しても良い。
【0068】
そして、図7(f)において、前記遊技用コイン7Gを熱処理(例えば、Hガス中で1100℃、2〜3時間加熱)して、当該コイン7G内の識別材料9が強磁性体となる。このとき、前記インナーガイド2とアウターガイド3Bは熱処理によって、組成が変化しないものを選定しておく。
【0069】
これにより、表面から見ると通常のコインと外形上変わらない状態となり、識別コインとして活用できる。
【0070】
次に、本発明の遊技用コインの識別方法について詳細に説明する。
【0071】
図8は、本発明の遊技用コインの真偽を識別するために用いられる識別センサ50の構成を示す概略図である。図8において、ホール素子10と、このホール素子10に磁界(H)を与える磁石20とが所定の間隔で対向して配置されており、その間隙を識別対象物100(遊技用コイン)が矢印の方向に通過するようにした。即ち、ホール素子10の受感面と磁石20のS極(またはN極)を対面させている。
【0072】
ホール素子10が出力するホール電圧VHは、後に詳しく説明するが、信号処理用IC30によって基準レベルとの比較等が行われ、その結果、識別対象物100(遊技用コイン)の識別結果を通知する信号である識別信号SS、及び識別対象物100が通過したことを通知する信号である検出信号KSが出力されるように構成されている。
【0073】
また、図9は上記識別センサ50の具体的な外形を示す図であり、図9(a)は平面図であり、図9(b)は図9(a)の左側面図である。即ち、識別センサ50を構成する部品であるホール素子10、磁石20及び信号処理用IC30は、「コの字」の形状を呈した樹脂容器内に封入されている。この識別センサ50からは、信号処理用IC30用の直流電源線(15V)、識別信号線及び検出信号線(不図示)が取り出される。図10はホール素子10のホール電圧VHとホール素子の受感部面に垂直に作用する磁束密度Bとの関係を示す図である。磁束密度Bが、ある程度小さい範囲内では、ホール電圧VHは磁束密度Bに比例することが知られている。
【0074】
ここで、ホール素子の駆動方式には半導体の種類によって、定電圧駆動(例えば、InSbホール素子)と定電流方式(例えば、GaAsホール素子)があるが、どちらの方式を採用しても良い。
【0075】
両駆動方式において、ホール電圧VHは次式(1)で表される。
【0076】
VH=RH/d・IC・B ・・・・・(1)
ここで、RHはホール係数、dは半導体層の厚さ、ICは半導体層に流れる制御電流である。また、このホール電圧VHの温度依存性はホール係数RHの温度係数に依存する。
【0077】
いま、上述した識別センサ50のホール素子10が置かれている磁界の強さをHとする。識別対象物100を通過させる場合を考えると、通過前の状態のホール電圧VH0は次式で表される。
【0078】
VHO=RH/d・IC・μ0H ・・・・・(2)
ここで、μ0は真空の透磁率である。
【0079】
識別対象物100が磁石20とホール素子10の間に介挿された状態のホール電圧VH1は、次式で表される。
【0080】
VH1=RH/d・IC・μH ・・・・・(3)
ここで、μは識別対象物100の透磁率である。
【0081】
するとホール電圧VH1は式(2)及び式(3)から次式で表すことができる。
【0082】
VH1=μ/μ0・VH0 ・・・・・(4)
従って、ホール電圧VH1は識別対象物100の透磁率に比例して変化するので、予め識別すべき遊技用コインのホール電圧VH1Xを知っていれば、識別対象物100のホール電圧VH1をこのVH1Xと比較することにより、識別対象物100が当該遊技用コインであるかを識別する手法となり得る。
【0083】
具体的には、後述するように、識別対象物100のホール電圧VH1が予め遊技用コインに応じて設定された2つの基準電圧V1,V2の間にあるか否かをコンパレータ回路によって検出することである。
【0084】
次に、他の識別センサについて図面を参照しながら説明する。
【0085】
図11は、上記識別センサの構成を示す概略図であり、本実施形態の識別センサ51は、上記識別センサ50と異なり、ホール素子10と磁石20とを紙面の上下方向に一列に並設し、識別対象物100がこの並設方向に沿って通過するように配置した。このような配置では、磁石20から発した磁力線はホール素子10の受感面に作用する(受感面に垂直ではないが)ので、識別対象物100に応じたホール電圧VH1が得られ、上記識別センサ50と同様にして、識別対象物100が当該遊技用コインであるかを識別することができる。
【0086】
上記構成の識別センサ51によれば、ホール素子10、磁石20とを識別対象物100の通過方向に沿って一列に並設したので、全体を直方体形状の小型樹脂容器に収納することができる。このため、識別センサ51をコインセレクタ等に組み込む場合に収納スペースを節約することができる。また、既存のコインセレクタ等に組み込む場合にも収納しやすいという利点がある。
【0087】
図12、図13、図14は、信号処理用IC30の回路構成例を示す図である。図12は信号処理用IC30の増幅回路部を示す回路図である。
【0088】
120はホール素子10に定電圧を供給する定電圧回路である。この定電圧回路120は、ツエナーダイオード1SZ62によって発生されるツエナー電圧Vzが入力されたオペアンプ101、オペアンプ101の出力を抵抗によって分圧し1Vを作成するラダー抵抗、この分圧された1Vの電圧が入力されたオペアンプ102とから構成されている。
【0089】
このオペアンプ102の出力は、ホール素子10に印加される。これにより、ホール素子10の半導体層に制御電流ICが流れる。この制御電流ICが流れる方向と直角方向の半導体層面から一対の出力電圧VHH,VHLが発生する。ホール電圧VHはこれらの出力電圧VHH,VHLの差電圧となる。即ち、VH=VHH−VHLである。
【0090】
そして、第1の出力電圧VHHはオペアンプ103によって増幅された後、差動増幅器105の非反転入力端子(+)に印加される。また、第2の出力電圧VHLはオペアンプ104によって増幅された後、差動増幅器105の非反転入力端子(−)に印加される。こうして、差動増幅器105からは増幅されたホール電圧VHが得られる。即ち、ホール素子10からのホール電圧VHは数百mVと小さいため、これを差動増幅している。
【0091】
図13は、信号処理用IC30のコンパレータ回路部を示す図で、差動増幅器105の出力Voutは第1のコンパレータ回路33、第2のコンパレータ回路34にそれぞれ入力される。そして、第1のコンパレータ回路33からは識別信号SSが出力され、第2のコンパレータ回路34からは検出信号KSが出力される。
【0092】
図14は、第1のコンパレータ33及び第2のコンパレータ34の具体的な回路構成例を示す図である。図14(a)には、第1のコンパレータ回路33の回路図を示す。差動増幅器105の出力Vout(増幅されたホール電圧VH)は、オペアンプ110の非反転入力端子(+)、オペアンプ111の反転入力端子(−)に印加されている。また、オペアンプ110の非反転入力端子(−)には基準電圧V1が、オペアンプ111の非反転入力端子(+)には基準電圧V2がそれぞれ入力されている。ここで、V2>V1であるとする。
【0093】
また、オペアンプ110,111の出力はアンドゲート112に入力されている。Vout>V1のとき、オペアンプ110の出力はH(ハイ)レベルになる。一方、V2>Voutのとき、オペアンプ111の出力はH(ハイ)レベルになる。従って、V1<Vout<V2のとき、オペアンプ110,111の出力は両方Hレベルになるので、アンドゲート112の出力(識別信号SS)はHレベルになる。V1<Vout<V2を満たさない場合にはアンドゲート112の出力(識別信号SS)はL(ロウ)レベルになる。従って、基準電圧V1、V2を識別すべき遊技用コイン(例えば遊技用コイン)に対応させて予め設定することにより、遊技用コインの種類(または真偽)を識別することができる。
【0094】
また、図14(b)には、第2のコンパレータ回路34の回路図を示す。差動増幅器105の出力Vout(増幅されたホール電圧VH)は、オペアンプ115の非反転入力端子(+)に入力され、その反転入力端子(−)に基準電圧V3が入力されている。そして、オペアンプ115から検出信号KSが出力される。
【0095】
ここで、検出信号KSは識別対象物100が識別センサ50、51に投入されたことを検出する信号である。基準電圧レベルV3は基準電圧V1よりも小さく設定される(V3<V1)。これにより、識別対象物100による出力Voutが基準レベルV1に達しない場合でも、投入されたことを検出することができる。
【0096】
図15は、差動増幅器105の出力Vout、識別信号SS、検出信号KSの信号波形図である。識別対象物100が識別センサ50、51に投入されると、差動増幅器105から出力されるVoutに変化が生じる。これに応じて、識別信号SS、検出信号KSが出力される。図15(a)の場合には、V1<Vout<V2であるので、識別信号SSは一時的にHレベルになり、当該遊技用コインであることが識別される。図15(b)の場合には、V3<Vout<V1であるので、識別信号SSはLレベルのまま、検出信号KSのみが一時的にHレベルになり、当該遊技用コインではないと識別される。これらの識別信号SS、検出信号KSはパルス信号であるが、例えばこれらの信号をRSフリップフロップのセット端子に入力することにより、フリップフロップがリセットされるまでHレベルを保持することができる。
【0097】
更に、他の識別センサについて図面を参照しながら説明する。
【0098】
図16は、上記識別センサの構成を示す概略図であり、本実施形態の識別センサ52は、前記識別センサ50,51と異なり、ホール素子を2個有しているところが特徴である。即ち、第1ホール素子11及び第2のホール素子12と、これらに磁界(H)を与える磁石20とが所定の間隔で対向して配置されている。第2ホール素子12は、第1のホール素子11よりも磁石20から離れた位置に配置されているので、それらの受感面の磁界の強さH1、H2は異なるものになる。即ち、H1>H2である。
【0099】
また、第1ホール素子11及び第2のホール素子12と磁石20との間隙を識別対象物100(遊技用コイン)が矢印の方向に通過するようにした。
【0100】
ここで、識別対象物100が通過する際の第1ホール素子11のホール電圧VH11は、式(3)に基づき、次式で表される。
【0101】
VH11=RH/d・IC・μH1 ・・・・・(5)
また、同様に識別対象物100が通過する際の第2ホール素子12のホール電圧VH12は、式(3)に基づき、次式で表される。
【0102】
VH12=RH/d・IC・μH2 ・・・・・(6)
次に、VH12とVH11との差電圧ΔVHは、次式で表される。
【0103】
ΔVH=RH/d・IC・μ・ΔH ・・・・・(7)
ここで、ΔH=H2−H1である。
【0104】
このように、2つのホール素子11,12のホール電圧の差電圧は、識別対象物100の透磁率μに比例して変化することがわかる。従って、ΔVHを上記識別センサ50,51と同様にして所定の基準電圧と比較することにより、遊技用コインの種類(または真偽)の識別を行うことができる。
【0105】
この信号処理を行うのが信号処理回路IC35である。即ち、信号処理回路IC35は2つのホール素子11,12のホール電圧VH11,VH12に基づいて、識別信号SS、検出信号KSを出力する。この2つのホール素子を用いた差動方式の識別センサ52によれば、ホール素子の温度依存性が除去されると共に、差動回路によって外部ノイズが相殺されるため、高精度に遊技用コインの種類(または真偽)を識別することができる。
【0106】
尚、上記識別センサ52は、第1ホール素子11及び第2のホール素子12と、これらに磁界(H)を与える磁石20とが所定の間隔で対向して配置されているが、例えば、第1のホール素子11、第2のホール素子12及び磁石20を一列に並設し、識別対象物100がこの並設方向に沿って通過するように配置するものであっても良い。
【0107】
図17は、信号処理回路IC35の回路構成例を示す図である。この信号処理回路IC35は定電圧駆動方式に適用される。図17において、定電圧回路120は図12に示した定電圧回路と同様な構成を有している。この定電圧回路120の出力電圧は、接続用端子P1、P5を介して第1及び第2のホール素子11,12に印加される。そして、第1のホール素子11から出力されるホール電圧は端子P2、P4を介して、オペアンプ131、132にそれぞれ入力され、増幅された後に、差動増幅器133に印加される。
【0108】
一方、第2のホール素子12から出力されるホール電圧は端子P6、P8を介して、オペアンプ141、142にそれぞれ入力され、増幅された後に、差動増幅器143に印加される。即ち、差動増幅器133の出力(端子TP1)は、第1のホール素子のホール電圧VH11が増幅された電圧に相当し、差動増幅器143の出力(端子TP2)は、第2のホール素子のホール電圧VH12が増幅された電圧に該当する。
【0109】
差動増幅器133の出力と差動増幅器143の出力は更に、差動増幅器151に入力され、オペアンプ152で更に増幅された後に端子TP3に出力される。オペアンプ152の出力は、VH12とVH11との差電圧ΔVHが増幅された電圧に相当するものである。この出力は図13に示した第1のコンパレータ回路33、第2のコンパレータ回路34に入力され、同様にして、識別信号SS、検出信号KSが作成される。
【0110】
以下、前記遊技用コインの識別方法について説明する。ここで、いずれの識別センサを用いても同様であるが、識別センサ51(図11)を用いた。そして、実験条件は以下の通りである。
・ホール素子:HB−302B(旭化成電子製)
・磁石の磁界の強さ:110mT
・磁束検知材:アモルファス合金METGLAS2605TCA(日本非晶質金属株式会社製)初透磁率15000であり、識別すべきコインの有する透磁率に比して大きい透磁率である。その厚さは25ミクロン程度である。
・識別すべきコイン:4種類のベース金属(ステンレス303、304、銅、真鍮(JIS C2720)等を打ち抜き加工して成る前記インナーガイド及びアウターガイド内に任意のパターンが形成されたアモルファス合金(磁束検知材)を内蔵している。
【0111】
例えば、図18に示すようにリングパターンが3本である場合、磁石20による磁気バイアスによりホール素子10の近傍で識別対象物(遊技用コイン)100に内蔵されたアモルファス合金帯151,152,153が磁化される。
【0112】
即ち、コイン100がホール素子10上を通過する際に、図18のように、磁石20の表面がN極であるとすると、磁石20に近い方のアモルファス合金帯151,152,153がS極、遠い方がN極に磁化され、この結果パターン3本の場合は、アモルファス合金帯151,152,153に対応して6カ所の磁束変化が現れる。この磁束変化がホール素子10によって検知され、前述した信号処理用IC30の増幅回路部(図12)によってホール電圧VHの増幅パルス信号が得られる。この増幅パルス信号のパターンに基づいてコイン100の識別が行われる。
【0113】
次に、図19を参照しながら、上記と同様な方法によるコイン100の識別の実験結果について説明する。図19は、パターンが5本の例である。コイン100内部にリング状のアモルファス合金帯151,152,153,154が貼り付けられており、アモルファス合金帯154の内側には円形状のアモルファス合金帯155が形成されている(図1(c)及び図19参照)。増幅パルス信号のパターンとして、右側に対応させて示したように、P1,P2,P3,P4,P5の負極性パルスと、P6,P7,P8,P9,P10の正極性パルスが発生する(横軸は時間軸、縦軸は電圧)。パルスP1,P10がアモルファス合金帯151に、パルスP2,P9がアモルファス合金帯152に、パルスP3,P8がアモルファス合金帯153に、パルスP4,P7がアモルファス合金帯154に、パルスP5,P6がアモルファス合金帯155にそれぞれ対応して発生したものと考察することができる。
【0114】
このように、アモルファス合金帯のパターンの相違に応じて、異なるパルス波形が得られるので、このパルス波形からコイン100を識別することができる。尚、本実験によれば、ベース金属(ステンレス303、304、銅、真鍮(JIS C2720)の相違によるパルス信号の顕著な相違は見られなかった。
【0115】
次に、図20を参照して、上述した方法で得られた増幅パルス信号の信号処理方法について説明する。図20に示すような3本のアモルファス合金帯151、152,153を有するコイン100の場合、その増幅パルス信号(アナログ信号)は図のように、負極性パルスが3個、正極性パルスが3個発生する。そこで、アナログ信号を反転させると共に、負極性側の信号レベルをクリップし、さらに波形整形を施すことにより、図に示すような矩形のデジタルパルス信号が得られる。そして、このパルス信号をカウンタで計数するか、1または0のデジタル信号列として認識することにより、コイン100の識別信号を得ることができる。
【0116】
次に、上記実施形態の識別センサ50〜52の使用例について説明する。ここで、例えばスロットマシーン用のコイン識別センサ52として使用する例について説明する。図21は、コインセレクタを示す概略図(正面図)である。また、図22は、図21に示したコインセレクタの側面図である。
【0117】
201はコイン投入口、202は投入口カバーである。コイン識別センサ52は投入口201の内部のコイン投入経路に沿うように取り付けられる。203は、コイン投入口201から投入されたコイン300をコインセレクタ内部のコイン収納部(不図示)に案内するためのガイドレール203である。このガイドレール203には上部ガイド204と下部ガイド205が設けられており、規格に合致したコイン300が転倒しないように支持している。
【0118】
ガイドレール203はコイン300の案内方向に傾斜すると共に、ガイドレール203に案内されたコイン300が倒れる方向にやや傾けて設置されている。
【0119】
206は、ガイドレール203の途中に設けられ、上記コインセンサ52によってON/OFFが制御されたコイン払出用アクチュエータである。コイン払出用アクチュエータ206は例えばソレノイドを用いて構成され、OFFのときにはコイン300は払出用アクチュエータ206によって止められ(通路を通過することを阻止され)、ガイドレール203から外れて矢印Aの方向へ落下し、外部へ払い出される。
【0120】
払出用アクチュエータ206がONの時には投入が有効になり、コイン300は止められない。また、208は払出用アクチュエータ206の下流に設けられ、コイン300の通過を通知するコイン通過確認センサである。
【0121】
次に、上述したコイン識別センサ52を用いたコインセレクタの動作について図21、図22、図23を参照しながら説明する。図23は、コインセレクタ200とスロットマシーン側の主制御基板250を含む概略のシステム構成図である。
【0122】
コイン投入可能状態(ゲームスタート中やエラー時を除く)では、主制御基板250からの制御信号により、払出用アクチュエータ206は、ONとなっている。
【0123】
[適正コイン]
投入されたコイン300が適正なコインである場合、コイン識別センサ52によってOKと識別され、識別信号SSはHレベルになる。これにより、払出用アクチュエータ206はON状態を維持するので、コイン300は、ガイドレール203に沿って払出用アクチュエータ206を通過し、通過確認センサ208に至る。通過確認センサ208はコイン通過信号TSを主制御基板250に送出する。通過確認センサ208を通過したコイン300は矢印Bの方向に落下し、コイン収納部(不図示)に収納される。
【0124】
[不適正コイン]
投入されたコイン300が、不適正なコインである場合、
1)そのサイズが規格よりも大きい場合には、コイン投入口201から投入不能である。
2)そのサイズが小さい場合には、その高さがガイドレール203の上部ガイド204に届かないため、コイン300は矢印Aの方向に落ち、外部へ払い出される。
3)そのサイズが規格に一致する場合には、上記の機構ではそれ以上識別することはできない。しかし、コイン識別センサ52によってNGとなるので、コイン識別信号SSはLレベルになる。これに応じて、払出用アクチュエータ206はOFFする。すると、コイン300は払出用アクチュエータ206によって止められ、矢印Aの方向に落下し、外部へ払い出される。尚、払出用アクチュエータ206は一定時間経過するとONに復帰し、次のコイン投入が有効となる。
【0125】
このように、コインセレクタ200に上記コイン識別センサ52を利用することにより、コイン300のサイズが規格と同一であっても、コイン300の透磁率μに基づいてコイン300の種類を識別することで、適正コインか否かを選別することができる。
【0126】
従って、パチンコホール等の遊技店舗毎に、合金組成を異ならしめた複数種類のコイン、透磁率の異なる金属を貼り付け又は埋め込んだコイン、磁性インクを印字又は蒸着したコインの中、いずれかを準備し、コイン識別センサ52の基準電圧V1、V2をそのコインの種類に応じて設定することにより、他店舗のコインが利用されることを防止できる。
【0127】
尚、コイン識別センサとしては、上記識別センサ50〜52のいずれを用いても良いが、高精度で識別するためには差動方式を採用したコイン識別センサ52のものを用いることが好ましい。
【0128】
最後に、識別材料として、上記したアモルファス金属、磁気インク、パーマロイ、磁性金属等以外のものから成るものであっても良いが、磁性金属は外部の磁性で内部保持力が変化しないものを選定する必要がある。
【0129】
また、磁性材料自体が大きな磁性を保持していないものを選定する必要がある。即ち、当該識別材料の磁性が大きいとコイン同士が、互いの磁性で合わさってしまうからである。更には、識別材料の磁性が大きいと外部検出器で簡単に差別化されてしまうことになる。そして、基本的に、識別材料を検出するときは、外部に永久磁石等の磁性の変わらないバイアス磁性体を設け、そのバイアス磁性体の磁性により識別材料に磁性を帯びさせホール素子で検出する方式を採用するため、識別材料そのものが磁性を保持していると、飽和状態、もしくは外部に影響を与える可能性がある。従って、極力、磁性保持力の大きいものは避ける必要がある。
【0130】
また、前記識別材料は、その材質により磁性力が異なるため、所望の磁性力厚みを代える必要がある。例えば、アモルファス金属の場合には、15ミクロン〜25ミクロン程度とし、パーマロイの場合には、15ミクロン〜200ミクロン程度とする。
【0131】
更に、識別材料のパターンは、上述したようなリング状に限定されるものではないが、コインは、回転しながらコインセレクタや計数機を通過するため、識別材料は真円形の同心円上に径を変えたものを使用することで、より識別作業性が向上する。このとき、同心円上の識別材料が接触していると磁性の方向性が定まらなくなり、検出が不可能になってしまう。従って、本実施形態で説明したように任意のパターンが形成された識別材料(磁束検知材)をラミネートフィルムに張り付けたり、アウターガイドに形成した溝内に挿入することで、同心円上の識別材料同士が接触することがないように構成している。
【0132】
また、コイン内部に埋め込まれた識別材料の同心円上の数を検出してコインの識別に使うため、当該識別材料の幅は、既定値(コインに埋め込んだときの最大埋め込み可能枚数/コイン径)の±10%程度であっても可能である。ただし、識別材料の幅を検出項目として扱う場合は、この限りではない。
【0133】
更に、識別材料は、コインの外部両側(表裏面)からの寸法が、同等となるように設定しておくことで、コインが前記コインセレクタを通過する際の、裏表によってコイン判別に誤差が生じないようにできる。
【0134】
また、前記インナーガイド、アウターガイドの材質は、非磁性のものを選定する。ただし、バックグラウンドとなるような小さな磁性を保持するものは、その限りではない。
【0135】
【発明の効果】
本発明によれば、特定の透磁率を有する遊技用コインの種類(真偽)を確実に、かつ簡便に識別することが可能になる。
【0136】
更に、コインに複数の情報を持たせるために、コイン内に任意のパターンを有する識別材料を内蔵させることで可能になる。そして、当該パターンをリング状の透磁率を有する帯状とし、その径を変えることにより、または複数個配置することにより、単一のコインが外観形態上は同じであっても情報のパターン化(例えば16ビット化)が図れることになり、複数の種類のコインが識別可能となる。
【0137】
また、コインがセレクター内に搬送される場合、コイン自体が回転しながらガイドレールを通過するため、リング状の透磁率を有する帯が内蔵されたコインを用いることにより、コインの方向性を意識せずにコインの識別が可能になるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る遊技用コインの製造方法を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係る遊技用コインの製造方法を示す図である。
【図3】本発明の第3の実施形態に係る遊技用コインの製造方法を示す図である。
【図4】本発明の第4の実施形態に係る遊技用コインの製造方法を示す図である。
【図5】本発明の第5の実施形態に係る遊技用コインの製造方法を示す図である。
【図6】本発明の第6の実施形態に係る遊技用コインの製造方法を示す図である。
【図7】本発明の第7の実施形態に係る遊技用コインの製造方法を示す図である。
【図8】本発明に適用される識別センサの構成を示す概略図である。
【図9】本発明に適用される識別センサの具体的な外形を示す図である。
【図10】ホール電圧VHと磁束密度Bとの関係を示す図である。
【図11】本発明に適用される他の識別センサの構成を示す概略図である。
【図12】信号処理用ICの増幅回路部を示す回路図である。
【図13】信号処理用ICのコンパレータ回路部を示す図である。
【図14】第1及び第2のコンパレータ回路の具体的な回路構成例を示す図である。
【図15】差動増幅器の出力Vout、識別信号SS、検出信号KSの信号波形図である。
【図16】本発明に適用される他の識別センサの構成を示す概略図である。
【図17】信号処理回路ICの回路構成例を示す図である。
【図18】本発明に適用されるコインの識別方法を示す図である。
【図19】本発明に適用されるコインの識別方法を示す図である。
【図20】本発明に適用されるコインの識別方法を示す図である。
【図21】コインセレクタを示す概略図(正面図)である。
【図22】コインセレクタを示す概略図(側面図)である。
【図23】コインセレクタの概略システム構成図である。
【符号の説明】
1 製作材料
2 インナーガイド
3,3A,3B アウターガイド
4 識別材料
4A,4B,4C パターン
5 ラミネートフィルム
6A,6B,6D,6E 磁束検知材
7A〜7G 遊技用コイン
8A,8B 溝
9 識別材料
9A,9B,9C,9D パターン
10〜12 ホール素子
20 磁石
30 信号処理用IC
33 第1のコンパレータ回路
34 第2のコンパレータ回路
35 信号処理回路IC
50〜52 識別センサ
100 識別対象物(遊技用コイン)
101〜104 オペアンプ
105 差動増幅器
110,111 オペアンプ
112 アンドゲート
115 オペアンプ
120 定電圧回路
125 定電流回路
127 オペアンプ
128 トランジスタ
131,132 オペアンプ
133 差動増幅器
141,142 オペアンプ
143 差動増幅器
151 差動増幅器
152 オペアンプ
200 コインセレクタ

Claims (11)

  1. 磁界中に配置されたホール素子上を通過させることによりホール電圧が発生され、このホール電圧に基づいて識別可能な遊技用コインの製造方法において、
    金属製の製作材料を打ち抜き加工して、インナーガイド及び磁束検知材の収納用の凹部を有するアウターガイドを成形する工程と、
    識別材料に薄膜フィルムを張り付ける工程と、
    前記薄膜フィルムに張り付けた状態の識別材料を任意のパターンに加工して磁束検知材を構成する工程と、
    前記磁束検知材を前記インナーガイド及び前記アウターガイドで挟み込み圧入して、それらを一体化して、遊技用コインを形成する工程とを有することを特徴とする遊技用コインの製造方法。
  2. 磁界中に配置されたホール素子上を通過させることによりホール電圧が発生され、このホール電圧に基づいて識別可能な遊技用コインの製造方法において、
    金属製の製作材料を打ち抜き加工して、インナーガイド及び磁束検知材の収納用の凹部を有するアウターガイドを成形する工程と、
    識別材料を任意のパターンに加工する工程と、
    任意のパターンに加工された識別材料に薄膜フィルムを張り付けて磁束検知材を構成する工程と、
    前記磁束検知材を前記インナーガイド及び前記アウターガイドで挟み込み圧入して、それらを一体化して、遊技用コインを形成する工程とを有することを特徴とする遊技用コインの製造方法。
  3. 磁界中に配置されたホール素子上を通過させることによりホール電圧が発生され、このホール電圧に基づいて識別可能な遊技用コインの製造方法において、
    金属製の製作材料を打ち抜き加工して、インナーガイド及び磁束検知材を収納する複数の溝を有するアウターガイドを成形する工程と、
    識別材料を任意のパターンに加工して磁束検知材を形成する工程と、
    前記磁束検知材を前記アウターガイドの複数の溝内に挿入しながら前記インナーガイドで蓋をして一体化し、遊技用コインを形成する工程とを有することを特徴とする遊技用コインの製造方法。
  4. 前記任意のパターンは、リング状のパターンであることを特徴とする請求項1、2、3のいずれかに記載の遊技用コインの製造方法。
  5. 前記識別材料は、アモルファス金属、磁気インクのいずれかであることを特徴とする請求項1、2、3のいずれかに記載の遊技用コインの製造方法。
  6. 磁界中に配置されたホール素子上を通過させることによりホール電圧が発生され、このホール電圧に基づいて識別可能な遊技用コインの製造方法において、
    金属製の製作材料を打ち抜き加工して、インナーガイド及び磁束検知材の収納用の凹部を有するアウターガイドを成形する工程と、
    磁性金属から成る識別材料に薄膜フィルムを張り付ける工程と、
    前記薄膜フィルムに張り付けた状態の識別材料を任意のパターンに加工して磁束検知材を構成する工程と、
    前記磁束検知材を前記インナーガイド及び前記アウターガイドで挟み込み圧入して、それらを一体化して、遊技用コインを形成する工程と、
    前記遊技コインを熱処理して前記識別材料を強磁性体とする工程とを有することを特徴とする遊技用コインの製造方法。
  7. 磁界中に配置されたホール素子上を通過させることによりホール電圧が発生され、このホール電圧に基づいて識別可能な遊技用コインの製造方法において、
    金属製の製作材料を打ち抜き加工して、インナーガイド及び磁束検知材の収納用の凹部を有するアウターガイドを成形する工程と、
    磁性金属から成る識別材料を任意のパターンに加工する工程と、
    任意のパターンに加工された識別材料に薄膜フィルムを張り付けて磁束検知材を構成する 工程と、
    前記磁束検知材を前記インナーガイド及び前記アウターガイドで挟み込み圧入して、それらを一体化して、遊技用コインを形成する工程と、
    前記遊技コインを熱処理して前記識別材料を強磁性体とする工程とを有することを特徴とする遊技用コインの製造方法。
  8. 磁界中に配置されたホール素子上を通過させることによりホール電圧が発生され、このホール電圧に基づいて識別可能な遊技用コインの製造方法において、
    金属製の製作材料を打ち抜き加工して、インナーガイド及び磁束検知材を収納する複数の溝を有するアウターガイドを成形する工程と、
    磁性金属から成る識別材料を任意のパターンに加工して磁束検知材を形成する工程と、
    前記磁束検知材を前記アウターガイドの複数の溝内に挿入しながら前記インナーガイドで蓋をして一体化し、遊技用コインを形成する工程と、
    前記遊技コインを熱処理して前記識別材料を強磁性体とする工程とを有することを特徴とする遊技用コインの製造方法。
  9. 磁界中に配置されたホール素子上を通過させることによりホール電圧が発生され、このホール電圧に基づいて識別可能な遊技用コインの製造方法において、
    金属製の製作材料と磁性金属から成る識別材料とを同時に打ち抜き加工して、表面に形成された複数の溝内に埋設されて任意のパターンが製作された識別材料を有するアウターガイドを成形する工程と、
    金属製の製作材料を打ち抜き加工して、平板から成るインナーガイドを成形する工程と、
    前記インナーガイドと前記アウターガイドとを一体化して遊技用コインを形成する工程と、
    前記遊技用コインを熱処理して前記識別材料を強磁性体とする工程とを有することを特徴とする遊技用コインの製造方法。
  10. 前記任意のパターンは、リング状のパターンであることを特徴とする請求項6、7、8、9のいずれかに記載の遊技用コインの製造方法。
  11. 前記熱処理は、1100℃のH 2 ガス中で、2〜3時間加熱することを特徴とする請求項6、7、8、9のいずれかに記載の遊技用コインの製造方法。
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