JP2003021620A - 金属物の識別センサ、金属物の識別方法、金属コインの識別方法 - Google Patents

金属物の識別センサ、金属物の識別方法、金属コインの識別方法

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JP2003021620A
JP2003021620A JP2001206067A JP2001206067A JP2003021620A JP 2003021620 A JP2003021620 A JP 2003021620A JP 2001206067 A JP2001206067 A JP 2001206067A JP 2001206067 A JP2001206067 A JP 2001206067A JP 2003021620 A JP2003021620 A JP 2003021620A
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coin
metal
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magnetic field
hall
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Yuichi Ichimura
雄一 市村
Shigeya Kawai
重弥 川井
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CTC KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】金属物(例えば、遊戯用コイン)の種類(真
偽)を確実に、かつ簡便に識別する。 【解決手段】磁界(H)中に置かれたホール素子10の
近くに、識別対象物100を通過させる。これにより、
識別対象物100の透磁率μに応じたホール電圧VHを
発生させる。そこで、このホール電圧VHが予め設定さ
れた基準レベルの範囲内にあるか否かを検出するための
コンパレータ回路を設ければ、識別対象物100がその
金属物であるか否かを識別することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ店等の遊
技店舗で遊戯媒体として利用される遊戯用コイン(遊戯
用メダルとも呼ばれるが、以下では、「コイン」と称す
る)、或いは自動販売機等で利用される硬貨等の金属物
の真偽を識別するための金属物の識別センサ及び金属物
の識別方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スロットマシーン等で利用される
コインは、いわゆるコインセレクタ(コイン選別装置)
によってその真偽が識別されていた。従来のコインセレ
クタでは、コインの形状や大きさを機械的な機構を用い
て選別していた。すなわち、コインのサイズが規格のサ
イズより大きい場合にはコインセレクタの投入口からは
投入できない。一方、コインのサイズが規格のサイズよ
り小さい場合には、投入口から投入されたコインは、コ
インセレクタ内部の傾斜されたレール上に導かれるが、
コインの高さが上方のガイドレールに達しないため、ガ
イドレールの途中からはずれてしまい、払い出し口方向
へ落下する。これに対して、コインのサイズが規格のサ
イズである場合には、レール上を通過してコインセレク
タ内のコイン収納部へ導かれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のコインセレクタでは、コインの形状及び大きさ
がその規格に一致している場合には真コインであると識
別されるため、例えば、他の遊技店舗のコインが真コイ
ンと識別され、利用されてしまうという不都合があっ
た。
【0004】また、コインの形状及び大きさのみをその
店舗のコイン規格に一致させれば真コインとして識別さ
れるため、これを悪用してコインが偽造されるおそれも
あった。
【0005】これに対して、コインに店舗固有の識別コ
ード等を付与し、この識別コードを記憶したICを組み
込み、電気的にコインを識別する方法も考えられるが、
コイン単価が高くなると共にコインセレクタ側のシステ
ムも複雑になるという問題がある。
【0006】本発明は、上述した従来技術の課題に鑑み
てなされたものであり、金属物(例えば、コイン)の真
偽を確実に、かつ簡便に識別するための金属物の識別セ
ンサ及び金属物の識別方法を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】一般に、磁界中に配置さ
れたホール素子の近傍を金属物(例えば、コイン)が通
過すると、その通過前後でホール素子に加わる磁束密度
B(=透磁率μ×磁界の強さH)が変化することによ
り、ホール電圧VHに変化が生じる。
【0008】すなわち、金属物の透磁率μに応じたホー
ル電圧VHが発生される。そこで、このホール電圧VHが
予め設定された基準レベルの範囲内にあるか否かを検出
するためのコンパレータ回路を設ければ、識別対象物が
その金属物であるか否かを識別することができる。ここ
で、基準レベルは、識別すべき特定の金属物に対応して
設定する。
【0009】例えば、予めその金属物に対応させた基準
レベルV1,V2をコンパレータ回路の基準電圧として
設定しておき、V1<VH<V2の場合に、コンパレー
タ回路の出力を「1」(高レベル)、それ以外の場合に
は「0」(低レベル)を出力させることにより、その金
属物であるか否かが識別できる。すなわち、金属物の形
状等ではなく、透磁率という金属物に特有の物性に基づ
いて真偽の判定を行っている。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の第1の実施形態に
ついて図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形
態に係る金属物の識別センサ50(以下、単に識別セン
サ50という)の構成を示す概略図である。図1におい
て、ホール素子10と、このホール素子に磁界(H)を
与える磁石20とが所定の間隔で対向して配置されてお
り、その間隙を識別対象物100(例えば、遊戯用コイ
ン)が矢印の方向に通過するようにした。すなわち、ホ
ール素子10の受感面と磁石20のS極(またはN極)
を対面させている。
【0011】ホール素子10が出力するホール電圧VH
は、後に詳しく説明するが、信号処理用IC30によっ
て基準レベルとの比較等が行われ、その結果、識別対象
物100の識別結果を通知する信号である識別信号S
S、及び識別対象物100が通過したことを通知する信
号である検出信号KSが出力されるように構成されてい
る。
【0012】図2は、本実施形態に係る識別センサ50
の具体的な外形を示す図であり、(a)は平面図であ
り、(b)は(a)の左側面図である。すなわち、識別
センサ50を構成する部品であるホール素子10、磁石
20及び信号処理用IC30は、「コの字」の形状を呈
した樹脂容器内に封入されている。この識別センサ50
からは、信号処理用IC30用の直流電源線(15
V)、識別信号線及び検出信号線(不図示)が取り出さ
れる。
【0013】図3はホール素子10のホール電圧VHと
ホール素子の受感部面に垂直に作用する磁束密度Bとの
関係を示す図である。磁束密度Bが、ある程度小さい範
囲内では、ホール電圧VHは磁束密度Bに比例すること
が知られている。
【0014】ここで、ホール素子の駆動方式には半導体
の種類によって、定電圧駆動(例えば、InSbホール素
子)と定電流方式(例えば、GaAsホール素子)がある。
本発明のすべての実施形態において、どちらの方式を採
用してもよい。両駆動方式において、ホール電圧VHは
次式(1)で表される。 VH=RH/d・IC・B ・・・・・(1) ここで、RHはホール係数、dは半導体層の厚さ、ICは
半導体層に流れる制御電流である。また、このホール電
圧VHの温度依存性はホール係数RHの温度係数に依存す
る。
【0015】いま、上述した識別センサ50のホール素
子10が置かれている磁界の強さをHとする。識別対象
物100を通過させる場合を考えると、通過前の状態の
ホール電圧VH0は次式で表される。 VHO=RH/d・IC・μ0H ・・・・・(2) ここで、μ0は真空の透磁率である。
【0016】識別対象物100が磁石20とホール素子
10の間に介挿された状態のホール電圧VH1は、次式で
表される。 VH1=RH/d・IC・μH ・・・・・(3) ここで、μは識別対象物100の透磁率である。
【0017】するとホール電圧VH1は式(2)及び式
(3)から次式で表すことができる。 VH1=μ/μ0・VH0 ・・・・・(4) したがって、ホール電圧VH1は識別対象物100の透磁
率に比例して変化するので、予め識別すべき金属体Xの
ホール電圧VH1Xを知っていれば、識別対象物100の
ホール電圧VH1をこのVH1Xと比較することにより、識
別対象物100が金属体Xであるかを識別する手法とな
り得る。
【0018】具体的には、後述するように、識別対象物
100のホール電圧VH1が予め金属体Xに応じて設定さ
れた2つの基準電圧V1,V2の間にあるか否かをコン
パレータ回路によって検出することである。
【0019】次に、本発明の第2の実施形態について図
面を参照しながら説明する。図4は、本実施形態に係る
金属物の識別センサ51(以下、単に識別センサ51と
いう)の構成を示す概略図である。図4において、第1
の実施形態と異なり、ホール素子10と磁石20とを紙
面の上下方向に一列に並設し、識別対象物100がこの
並設方向に沿って通過するように配置した。このような
配置は、磁石20から発した磁力線はホール素子10の
受感面に作用する(受感面に垂直ではないが)ので、識
別対象物100に応じたホール電圧VH1が得られ、第1
の実施形態と同様にして、識別対象物100が金属体X
であるかを識別することができる。
【0020】図5は、本実施形態に係る識別センサ51
の具体的な外形を示す図であり、(a)は平面図であ
り、(b)は(a)の左側面図である。すなわち、識別
センサ51を構成する部品であるホール素子10、磁石
20及び信号処理用IC30は、直方体の形状を呈した
樹脂容器内に封入されている。
【0021】本実施形態によれば、ホール素子10、磁
石20とを識別対象物100の通過方向に沿って一列に
並設したので、全体を直方体形状の小型樹脂容器に収納
することができる。このため、識別センサ51をコイン
セレクタ等に組み込む場合に収納スペースを節約するこ
とができる。また、既存のコインセレクタ等に組み込む
場合にも収納しやすいという利点がある。
【0022】図6、図7、図8は、信号処理用IC30
の回路構成例を示す図である。図6は信号処理用IC3
0の増幅回路部を示す回路図である。120はホール素
子10に定電圧を供給する定電圧回路である。この定電
圧回路120は、ツエナーダイオード1SZ62によって発
生されるツエナー電圧Vzが入力されたオペアンプ10
1、オペアンプ101の出力を抵抗によって分圧し1V
を作成するラダー抵抗、この分圧された1Vの電圧が入
力されたオペアンプ102、から構成されている。この
オペアンプ102の出力はホール素子10に印加され
る。
【0023】これにより、ホール素子10の半導体層に
制御電流ICが流れる。この制御電流ICが流れる方向と
直角方向の半導体層面から一対の出力電圧VHH,VHLが
発生する。ホール電圧VHはこれらの出力電圧VHH,VH
Lの差電圧となる。すなわち、VH=VHH−VHLである。
【0024】そして、第1の出力電圧VHHはオペアンプ
103によって増幅された後、差動増幅器105の非反
転入力端子(+)に印加される。また、第2の出力電圧
VHLはオペアンプ104によって増幅された後、差動増
幅器105の非反転入力端子(−)に印加される。こう
して、差動増幅器105からは増幅されたホール電圧V
Hが得られる。すなわち、ホール素子10からのホール
電圧VHは数百mVと小さいため、これを差動増幅して
いる。
【0025】図7は、信号処理用IC30のコンパレー
タ回路部を示す図である。差動増幅器105の出力Vou
tは第1のコンパレータ回路33、第2のコンパレータ
回路34にそれぞれ入力される。そして、第1のコンパ
レータ回路33からは識別信号SSが出力され、第2の
コンパレータ回路34からは検出信号KSが出力され
る。
【0026】図8は、第1のコンパレータ33及び第2
のコンパレータ34の具体的な回路構成例を示す図であ
る。図8(a)には、第1のコンパレータ回路33の回
路図を示す。差動増幅器105の出力Vout(増幅された
ホール電圧VH)は、オペアンプ110の非反転入力端子
(+)、オペアンプ111の反転入力端子(−)に印加
されている。また、オペアンプ110の非反転入力端子
(−)には基準電圧V1が、オペアンプ111の非反転
入力端子(+)には基準電圧V2がそれぞれ入力されて
いる。ここで、V2>V1であるとする。
【0027】また、オペアンプ110,111の出力は
アンドゲート112に入力されている。Vout>V1の
とき、オペアンプ110の出力はH(ハイ)レベルにな
る。一方、V2>Voutのとき、オペアンプ111の出
力はH(ハイ)レベルになる。したがって、V1<Vou
t<V2のとき、オペアンプ110,111の出力は両
方Hレベルになるので、アンドゲート112の出力(識
別信号SS)はHレベルになる。V1<Vout<V2を
満たさない場合にはアンドゲート112の出力(識別信
号SS)はL(ロウ)レベルになる。したがって、基準
電圧V1、V2を識別すべき金属物(例えば遊戯用コイ
ン)に対応させて予め設定することにより、金属物の種
類(または真偽)を識別することができる。
【0028】また、図8(b)には、第2のコンパレー
タ回路34の回路図を示す。差動増幅器105の出力V
out(増幅されたホール電圧VH)は、オペアンプ115の
非反転入力端子(+)に入力され、その反転入力端子
(−)に基準電圧V3が入力されている。そして、オペ
アンプ115から検出信号KSが出力される。検出信号
KSは識別対象物100が識別センサ50、51に投入
されたことを検出する信号である。基準電圧レベルV3
は基準電圧V1よりも小さく設定される(V3<V
1)。これにより、識別対象物100による出力Vout
が基準レベルV1に達しない場合でも、投入されたこと
を検出することができる。
【0029】図9は、差動増幅器105の出力Vout、
識別信号SS、検出信号KSの信号波形図である。識別
対象物100が識別センサ50、51に投入されると、
差動増幅器105から出力されるVoutに変化が生じ
る。これに応じて、識別信号SS、検出信号KSが出力
される。図9(a)の場合には、V1<Vout<V2で
あるので、識別信号SSは一時的にHレベルになり、当
該金属物であることが識別される。図9(b)の場合に
は、V3<Vout<V1であるので、識別信号SSはL
レベルのまま、検出信号KSのみが一時的にHレベルに
なり、当該金属物ではないと識別される。これらの識別
信号SS、検出信号KSはパルス信号であるが、例えば
これらの信号をRSフリップフロップのセット端子に入
力することにより、フリップフロップがリセットされる
までHレベルを保持することができる。
【0030】次に、本発明の第3の実施形態について図
面を参照しながら説明する。図10は、本実施形態に係
る金属物の識別センサ52(以下、単に識別センサ52
という)の構成を示す概略図である。
【0031】図10において、第1ホール素子11及び
第2のホール素子12と、これらに磁界(H)を与える
磁石20とが所定の間隔で対向して配置されている。第
2ホール素子12は、第1のホール素子11よりも磁石
20から離れた位置に配置されているので、それらの受
感面の磁界の強さH1、H2は異なるものになる。すな
わち、H1>H2である。
【0032】また、第1ホール素子11及び第2のホー
ル素子12と磁石20との間隙を識別対象物100(例
えば、遊戯用コイン)が矢印の方向に通過するようにし
た。
【0033】ここで、識別対象物100が通過する際の
第1ホール素子11のホール電圧VH11は、式(3)に
基づき、次式で表される。 VH11=RH/d・IC・μH1 ・・・・・(5) また、同様に識別対象物100が通過する際の第2ホー
ル素子12のホール電圧VH12は、式(3)に基づき、
次式で表される。 VH12=RH/d・IC・μH2 ・・・・・(6) 次に、VH12とVH11との差電圧ΔVHは、次式で表され
る。 ΔVH=RH/d・IC・μ・ΔH ・・・・・(7) ここで、ΔH=H2−H1である。
【0034】このように、2つのホール素子11,12
のホール電圧の差電圧は、識別対象物100の透磁率μ
に比例して変化することがわかる。したがって、ΔVH
を上記第1、第2の実施形態と同様にして所定の基準電
圧と比較することにより、金属物の種類(または真偽)
の識別を行うことができる。
【0035】この信号処理を行うのが信号処理回路IC
35である。すなわち、信号処理回路IC35は2つの
ホール素子11,12のホール電圧VH11,VH12に基づ
いて、識別信号SS、検出信号KSを出力する。この2
つのホール素子を用いた差動方式の識別センサ52によ
れば、ホール素子の温度依存性が除去されると共に、差
動回路によって外部ノイズが相殺されるため、高精度に
金属物の種類(または真偽)を識別することができる。
【0036】次に、本発明の第4の実施形態について図
面を参照しながら説明する。図11は、本実施形態に係
る金属物の識別センサ53(以下、単に識別センサ52
という)の構成を示す概略図である。本実施形態では、
第3の実施形態と異なり、第1のホール素子11、第2
のホール素子12及び磁石20を紙面の上下方向に一列
に並設し、識別対象物100がこの並設方向に沿って通
過するように配置した。この配置によれば、第3の実施
形態と同様に、第2ホール素子12は、第1のホール素
子11よりも磁石20から離れた位置に配置されている
ので、それらの受感面の磁界の強さH1、H2は異なる
ものになる。したがって、同様にして金属物の種類(ま
たは真偽)を識別することができる。
【0037】図12は、信号処理回路IC35の回路構
成例を示す図である。この信号処理回路IC35は定電
圧駆動方式に適用される。図12において、定電圧回路
120は図6に示した定電圧回路と同様な構成を有して
いる。この定電圧回路120の出力電圧は、接続用端子
P1、P5を介して第1及び第2のホール素子11,1
2に印加される。そして、第1のホール素子11から出
力されるホール電圧は端子P2、P4を介して、オペア
ンプ131、132にそれぞれ入力され、増幅された後
に、差動増幅器133に印加される。
【0038】一方、第2のホール素子12から出力され
るホール電圧は端子P6、P8を介して、オペアンプ1
41、142にそれぞれ入力され、増幅された後に、差
動増幅器143に印加される。すなわち、差動増幅器1
33の出力(端子TP1)は、第1のホール素子のホー
ル電圧VH11が増幅された電圧に相当し、差動増幅器1
43の出力(端子TP2)は、第2のホール素子のホー
ル電圧VH12が増幅された電圧に該当する。
【0039】差動増幅器133の出力と差動増幅器14
3の出力は更に、差動増幅器151に入力され、オペア
ンプ152でさらに増幅された後に端子TP3に出力さ
れる。オペアンプ152の出力は、VH12とVH11との差
電圧ΔVHが増幅された電圧に相当するものである。こ
の出力は図7に示した第1のコンパレータ回路33、第
2のコンパレータ回路34に入力され、同様にして、識
別信号SS、検出信号KSが作成される。
【0040】図13は、信号処理回路IC35の他の回
路構成例を示す図である。この信号処理回路IC35は
定電流駆動方式に適用される。図12の回路と異なる点
は、定電圧回路120の代わりに、定電流回路125が
設けられている点である。定電流回路125において、
オペアンプ127は抵抗R1に流れる電流iが一定とな
るように、トランジスタ128のベース電圧を制御して
いる。
【0041】この定電流回路125に出力電流は、端子
P1、P5を介して第1ホール素子11、第2のホール
素子12に供給されている。その他の構成は図12の回
路と同様なので説明を省略する。
【0042】上述した第1〜第4の実施形態において、
磁界発生源として磁石20を用いたが、これに限定され
ることなく、例えばコイルを用いることもできる。ま
た、識別すべき金属物(例えばコイン)の種類として
は、鉄ニッケル合金、ステンレス合金等の磁性合金が挙
げられる。
【0043】これらの合金組成を変えることにより、透
磁率μが変化し、それに応じてホール電圧も変化する。
そして、選定した金属物のホール電圧に応じて、基準電
圧V1、V2を設定すればよい。
【0044】また、本発明者の実験によれば、ホール電
圧はコインの表面が透磁率に変化のある材質でメッキさ
れたものにも感度良く変化を示すことがわかったので、
識別すべき金属物(例えばコイン)としては、全体の合
金組成により調整したものだけでなく、部分的に調整を
施したものであっても、当該金属物の識別が可能であ
る。
【0045】部分的に調整を施したものの例としては以
下の例が挙げられる。これらについても識別が可能であ
る。 識別すべき金属物に透磁率μの異なる金属(例えば、
アモルファス合金、パーマロイなど)を磁束検知材とし
て貼り付け、又は埋め込む。さらにその形態を単一化
(1パターン)するだけでなく、リング状に複数化し、
複数パターンを有するものとする。 識別すべき金属物に、磁性インキを印字又は蒸着の処
理を施す。更にその形態を単一化(1パターン)するだ
けでなく、リング状に複数化し、複数パターンを有する
ものとする。また、磁性インキの耐摩耗特性を向上させ
るため、蒸着、あるいは樹脂系のコーティングを施すも
のとする。 識別すべき金属物に透磁率の異なる金属メッキ(例え
ば、Niメッキ、Coメッキなど)を施し、また金属メ
ッキの厚み方向を変化させたもの、更にその形態を単一
化(1パターン)するだけでなく、リング状に複数化
し、複数パターンを有するものとする。
【0046】次に、上記の実験例ついて詳しく説明す
る。識別センサーとしては、第1〜第4の実施形態のも
のが利用できるが、本実験例では第2の実施形態のもの
(図4)を用いた。実験条件は以下の通りである。 ・ホール素子:HB-302B(旭化成電子製) ・磁石の磁界の強さ:110mT ・磁束検知材:アモルファス合金METGLAS2605TCA(日本
非晶質金属株式会社 製)初透磁率15000であり、
識別すべきコインの有する透磁率に比して大きい透磁率
である。その厚さは25ミクロン程度である。 ・識別すべきコイン:4種類のベース金属(ステンレス
303、304、銅、真鍮(JIS C2720)に磁束検知材
として上記アモルファス合金を貼り付ける。アモルファ
ス合金はコイン表面に同心円状に貼り付けられられる。
この貼り付けパターンを変更することによりコイン識別
(判別)を行う。
【0047】例えば、図14に示すようにリングパター
ンが3本である場合、磁石20による磁気バイアスによ
りホール素子10の近傍でコイン100上のアモルファ
ス合金帯151,152,153が磁化される。
【0048】すなわち、コイン100がホール素子10
上を通過する際に、図14のように、磁石20の表面が
N極であるとすると、磁石20に近い方のアモルファス
合金帯151,152,153がS極、遠い方がN極に
磁化され、この結果パターン3本の場合は、アモルファ
ス合金帯151,152,153に対応して6カ所の磁
束変化が現れる。この磁束変化がホール素子10によっ
て検知され、前述した信号処理用IC30の増幅回路部
(図6)によってホール電圧VHの増幅パルス信号が得
られる。この増幅パルス信号のパターンに基づいてコイ
ン100の識別が行われる。
【0049】次に、図15〜図17を参照しながら、上
記と同様な方法によるコイン100の識別の実験結果に
ついて説明する。図15は、パターンが3本の例であ
る。コイン100の表面にリング状のアモルファス合金
帯151,152が貼り付けられており、アモルファス
合金帯152の内側には円形状のアモルファス合金帯1
54が形成されている。増幅パルス信号のパターンとし
て、右側に対応させて示したように、P1,P2,P3
の負極性パルスと、P4,P5,P6の正極性パルスが
発生する(横軸は時間軸、縦軸は電圧)。パルスP1,
P6がアモルファス合金帯151に、パルスP2,P5
がアモルファス合金帯152に、パルスP3,P4がア
モルファス合金帯154にそれぞれ対応して発生したも
のと考察することができる。
【0050】次に、図16は、パターンが2本(中抜
き)の例である。すなわち、コイン100の表面にリン
グ状のアモルファス合金帯151,152が貼り付けら
れている。パルスP1,P4がアモルファス合金帯15
1に、パルスP2,P3がアモルファス合金帯152に
それぞれ対応して発生したものと考察することができ
る。すなわち、この例は図15のアモルファス合金帯1
54が除去されたものであるが、パルス信号波形もそれ
に対応している。
【0051】次に、図17はパターン2本(間抜き)の
例である。すなわち、コイン100の表面にリング状の
アモルファス合金帯151が貼り付けられ、その内側に
円形状のアモルファス合金帯154が貼り付けられてい
る。パルスP1,P4がアモルファス合金帯151に、
パルスP2,P3がアモルファス合金帯154にそれぞ
れ対応して発生したものと考察することができる。
【0052】このように、アモルファス合金帯のパター
ンの相違に応じて、異なるパルス波形が得られるので、
このパルス波形からコイン100を識別することができ
る。なお、本実験によれば、ベース金属(ステンレス3
03、304、銅、真鍮(JIS C2720)の相違によるパ
ルス信号の顕著な相違は見られなかった。
【0053】次に、図18を参照して、上述した方法で
得られた増幅パルス信号の信号処理方法について説明す
る。図18に示すような3本のアモルファス合金帯15
1、152,153を有するコイン100の場合、その
増幅パルス信号(アナログ信号)は図のように、負極性
パルスが3個、正極性パルスが3個発生する。そこで、
アナログ信号を反転させると共に、負極性側の信号レベ
ルをクリップし、さらに波形整形を施すことにより、図
に示すような矩形のデジタルパルス信号が得られる。そ
して、このパルス信号をカウンタで計数するか、1また
は0のデジタル信号列として認識することにより、コイ
ン100の識別信号を得ることができる。
【0054】次に、上記実施形態の識別センサ50〜5
3の使用例について説明する。ここで、例えばスロット
マシーン用のコイン識別センサ52として使用する例に
ついて説明する。図19は、コインセレクタを示す概略
図(正面図)である。また、図20は、図19に示した
コインセレクタの側面図である。
【0055】201はコイン投入口、202は投入口カ
バーである。コイン識別センサ52は投入口201の内
部のコイン投入経路に沿うように取り付けられる。20
3は、コイン投入口201から投入されたコイン300
をコインセレクタ内部のコイン収納部(不図示)に案内
するためのガイドレール203である。このガイドレー
ル203には上部ガイド204と下部ガイド205が設
けられており、規格に合致したコイン300が転倒しな
いように支持している。
【0056】ガイドレール203はコイン300の案内
方向に傾斜すると共に、ガイドレール203に案内され
たコイン300が倒れる方向にやや傾けて設置されてい
る。
【0057】206は、ガイドレール203の途中に設
けられ、上記コインセンサ52によってON/OFFが
制御されたコイン払出用アクチュエータである。コイン
払出用アクチュエータ206は例えばソレノイドを用い
て構成され、OFFのときにはコイン300は払出用ア
クチュエータ206によって止められ(通路を通過する
ことを阻止され)、ガイドレール203から外れて矢印
Aの方向へ落下し、外部へ払い出される。
【0058】払出用アクチュエータ206がONの時に
は投入が有効になり、コイン300は止められない。ま
た、208は払出用アクチュエータ206の下流に設け
られ、コイン300の通過を通知するコイン通過確認セ
ンサである。
【0059】次に、上述したコイン識別センサ52を用
いたコインセレクタの動作について、図19、図20、
図21を参照しながら説明する。図21は、コインセレ
クタ200とスロットマシーン側の主制御基板250を
含む概略のシステム構成図である。
【0060】コイン投入可能状態(ゲームスタート中や
エラー時を除く)では、主制御基板250からの制御信
号により、払出用アクチュエータ206は、ONとなっ
ている。
【0061】[適正コイン]投入されたコイン300が適
正なコインである場合、コイン識別センサ52によって
OKと識別され、識別信号SSはHレベルになる。これ
により、払出用アクチュエータ206はON状態を維持
するので、コイン300は、ガイドレール203に沿っ
て払出用アクチュエータ206を通過し、通過確認セン
サ208に至る。通過確認センサ208はコイン通過信
号TSを主制御基板250に送出する。通過確認センサ
208を通過したコイン300は矢印Bの方向に落下
し、コイン収納部(不図示)に収納される。
【0062】[不適正コイン]投入されたコイン300が
不適正なコインである場合、 1)そのサイズが規格よりも大きい場合にはコイン投入
口201から投入不能である。 2)そのサイズが小さい場合には、その高さがガイドレ
ール203の上部ガイド204に届かないため、コイン
300は矢印Aの方向に落ち、外部へ払い出される。 3)そのサイズが規格に一致する場合には、上記の機構
ではそれ以上識別することはできない。しかし、コイン
識別センサ52によってNGとなるので、コイン識別信
号SSはLレベルになる。これに応じて、払出用アクチ
ュエータ206はOFFする。すると、コイン300は
払出用アクチュエータ206によって止められ、矢印A
の方向に落下し、外部へ払い出される。なお、払出用ア
クチュエータ206は一定時間経過するとONに復帰
し、次のコイン投入が有効となる。
【0063】このように、コインセレクタ200に本発
明のコイン識別センサ52を利用することにより、コイ
ン300のサイズが規格と同一であっても、コイン30
0の透磁率μに基づいてコイン300の種類を識別する
ことで、適正コインか否かを選別することができる。
【0064】したがって、パチンコホール等の遊戯店舗
毎に、合金組成を異ならしめた複数種類のコイン、透磁
率の異なる金属を貼り付け又は埋め込んだコイン、磁性
インクを印字又は蒸着したコインの中、いずれかを準備
し、コイン識別センサ52の基準電圧V1、V2をその
コインの種類に応じて設定することにより、他店舗のコ
インが利用されることを防止できる。
【0065】なお、コイン識別センサ52としては、上
記の第1〜第4の実施形態のいずれを用いてもよいが、
高精度で識別するためには差動方式を採用した第3、第
4の実施形態例のものを用いることが好ましい。また、
収納スペースを節約してコインセレクタ200への収納
を効率的に行うためには、直方体形状の第2、第4の形
態のものが好ましい。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、特定の透磁率を有する
金属物(例えば、コイン)の種類(真偽)を確実に、か
つ簡便に識別することが可能になる。
【0067】更に、コインに複数の情報を持たせるため
に、コインにリング状の透磁率を有する帯を、その径を
変えることにより複数個配置することにより、単一のコ
インが外観形態上は同じであっても情報のパターン化
(例えば16ビット)することが可能となり、複数の種
類のコインを識別可能となる。
【0068】特に、本発明の金属物の識別センサをコイ
ンセレクタに利用することにより、規格と同一サイズの
コインの真偽識別が可能になるという利点がある。
【0069】また、コインはセレクター内に搬送される
場合、コイン自体が回転しながらガイドレールを通過す
るため、リング状の透磁率を有する帯が付加されされコ
インを用いることにより、コインの方向性を意識せずに
コインの識別が可能になるという利点がある。また、リ
ング状の透磁率を有する帯は片面、両面のいずれでも形
成可能であり、片面の場合、情報のパターン化で識別信
号が微弱になったとしても識別が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る金属物の識別セ
ンサの構成を示す概略図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る金属物の識別セ
ンサの具体的な外形を示す図である。
【図3】ホール電圧VHと磁束密度Bとの関係を示す図
である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る金属物の識別セ
ンサの構成を示す概略図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る金属物の識別セ
ンサの具体的な外形を示す図である。
【図6】信号処理用ICの増幅回路部を示す回路図であ
る。
【図7】信号処理用ICのコンパレータ回路部を示す図
である。
【図8】第1及び第2のコンパレータ回路の具体的な回
路構成例を示す図である。
【図9】差動増幅器の出力Vout、識別信号SS、検出
信号KSの信号波形図である。
【図10】本発明の第3の実施形態に係る金属物の識別
センサの構成を示す概略図である。
【図11】本発明の第4の実施形態に係る金属物の識別
センサの構成を示す概略図である。
【図12】信号処理回路ICの回路構成例を示す図であ
る。
【図13】信号処理回路ICの他の回路構成例を示す図
である。
【図14】本発明の実施形態に係る金属コインの識別方
法を示す図である。
【図15】本発明の実施形態に係る金属コインの識別方
法を示す図である。
【図16】本発明の実施形態に係る金属コインの識別方
法を示す図である。
【図17】本発明の実施形態に係る金属コインの識別方
法を示す図である。
【図18】本発明の実施形態に係る金属コインの識別方
法を示す図である。
【図19】コインセレクタを示す概略図(正面図)であ
る。
【図20】コインセレクタを示す概略図(側面図)であ
る。
【図21】コインセレクタの概略システム構成図であ
る。
【符号の説明】
10〜12 ホール素子 20 磁石 30 信号処理用IC 33 第1のコンパレータ回路 34 第2のコンパレータ回路 35 信号処理回路IC 50〜53 識別センサ 100 識別対象物 101〜104 オペアンプ 105 差動増幅器 110,111 オペアンプ 112 アンドゲート 115 オペアンプ 120 定電圧回路 125 定電流回路 127 オペアンプ 128 トランジスタ 131,132 オペアンプ 133 差動増幅器 141,142 オペアンプ 143 差動増幅器 151 差動増幅器 152 オペアンプ 200 コインセレクタ 201 コイン投入口 202 コイン投入カバー 203 ガイドレール 204 上部ガイド 205 下部ガイド 206 コイン払出用アクチュエータ 208 コイン通過確認センサ 250 主制御基板 300 コイン SS 識別信号 KS 検出信号 P1〜P8 接続用端子 TP1〜TP3 端子
フロントページの続き Fターム(参考) 2G053 AA22 AB07 BA02 BB11 CA05 CA18 DA10 3E002 AA12 BC06 BC09 BD03 CA08 CA11 DA06 EA03 EA05 5J050 AA01 BB26 CC00 DD15 EE31 EE35 EE36 EE39 FF23

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特定の透磁率を有する金属物を識別する
    金属物の識別センサであって、磁界発生源と、この磁界
    発生源によって発生される磁界中に配置され、識別対象
    物の透磁率に応じたホール電圧を発生するホール素子
    と、 前記ホール電圧が前記金属物に対応して予め設定された
    基準レベルの範囲内にあるか否かを検出するためのコン
    パレータ回路と、を有し、このコンパレータ回路の検出
    結果に応じて、前記識別対象物が前記金属物であるか否
    かを識別することを特徴とする金属物の識別センサ。
  2. 【請求項2】 前記磁界発生源を前記ホール素子に対向
    させ、識別対象物が磁界発生源とホール素子との間を通
    過するように配置したことを特徴とする請求項1に記載
    の金属物の識別センサ。
  3. 【請求項3】 前記磁界発生源と前記ホール素子とを並
    設し、識別対象物が、磁界発生源及びホール素子が並設
    された方向に沿って通過するように配置したことを特徴
    とする請求項1に記載の金属物の識別センサ。
  4. 【請求項4】 特定の透磁率を有する金属物を識別する
    金属物の識別センサであって、磁界発生源と、この磁界
    発生源によって発生される磁界中に配置され、識別対象
    物の透磁率に応じた第1及び第2のホール電圧を発生す
    る第1及び第2のホール素子と、 前記第1のホール電圧と第2のホール電圧との差を増幅
    する差動増幅回路と、 この差動増幅回路の出力が前記金属物に対応して予め設
    定された基準レベルの範囲内にあるか否かを検出するた
    めのコンパレータ回路と、を有し、このコンパレータ回
    路の検出結果に応じて前記識別対象物が前記金属物であ
    るか否かを識別することを特徴とする金属物の識別セン
    サ。
  5. 【請求項5】 前記磁界発生源を前記第1及び第2のホ
    ール素子に対向させ、前記識別対象物が磁界発生源と第
    1及び第2のホール素子との間を通過するように配置し
    たことを特徴とする請求項4に記載の金属物の識別セン
    サ。
  6. 【請求項6】 前記磁界発生源と前記第1及び第2のホ
    ール素子とを並設し、前記識別対象物が、磁界発生源と
    第1及び第2のホール素子が並設された方向に沿って通
    過するように配置したことを特徴とする請求項4に記載
    の金属物の識別センサ。
  7. 【請求項7】 合金組成を部分的に又は全体に異ならし
    めることにより、それぞれ異なる透磁率に調整された複
    数種類の金属物を用意し、ホール素子を用いて識別対象
    物の透磁率に応じたホール電圧を発生させ、このホール
    電圧が前記複数種類の金属物の中、特定の金属物に対応
    した基準レベル範囲内にあるか否かを検出することによ
    り、前記識別対象物が前記特定の金属物であるか否かを
    識別することを特徴とする金属物の識別方法。
  8. 【請求項8】 前記識別対象物を磁界発生源とホール素
    子との間を通過させることにより、前記識別対象物の透
    磁率に応じたホール電圧を発生させることを特徴とする
    請求項7に記載の金属物の識別方法。
  9. 【請求項9】 前記識別対象物を磁界発生源及びホール
    素子が並設された方向に沿って通過させることにより、
    前記識別対象物の透磁率に応じたホール電圧を発生させ
    ることを特徴とする請求項8に記載の金属物の識別方
    法。
  10. 【請求項10】 金属コインの表面に当該金属コインと
    異なる透磁率を有する材料から成る磁束検知材を所定の
    パターンを形成するように配置し、該金属コインを磁界
    中に配置されたホール素子上を通過させることにより、
    前記所定のパターン応じたパルス状のホール電圧を発生
    させ、このホール電圧に基づいて当該金属コインの識別
    を行うことを特徴とする金属コインの識別方法。
  11. 【請求項11】 前記金属コインの表面に前記磁束検知
    材をリング状のパターンとして配置することを特徴とす
    る請求項10に記載の金属コインの識別方法。
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