JPH11510299A - セキュリティ機能付クレジット・カード - Google Patents
セキュリティ機能付クレジット・カードInfo
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- JPH11510299A JPH11510299A JP9508489A JP50848997A JPH11510299A JP H11510299 A JPH11510299 A JP H11510299A JP 9508489 A JP9508489 A JP 9508489A JP 50848997 A JP50848997 A JP 50848997A JP H11510299 A JPH11510299 A JP H11510299A
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Abstract
(57)【要約】
磁気ストライプ・カード読み取り装置のための新規な書き込み/読み取りヘッドは、挿入型有価カード装置の、読み取りヘッド及び書き込みヘッド間に必要な密接空間を可能にしつつ、しかも、書き込みヘッドのギャップに発生する書き込み磁界から読み取りヘッドの磁気的分離(122)を可能にする、磁気抵抗読み取り素子(135)を含む。読み取りヘッドに第2の磁気抵抗素子(136)を使用することによって、カードの変造または偽造の可能性を排除するセキュリティ・システムの実施が可能となる。したがって、比較的信頼性が高い高額な有価カードの発行が可能となり、一般的には、同一信頼性の磁気ストライプ・カードの発行が可能となる。
Description
【発明の詳細な説明】
セキュリティ機能付クレジット・カード
発明の技術分野
本発明は、一般的に、磁気ストライプ・カード上におけるデータ書き込み及び
読み取り装置に関し、特に、カードを使用する毎にカードの書き換えを必要とす
る磁気ストライプ・カードに関するものである。
発明の背景
有価カード(value card)または減分(減数)カード(decrement card)は、世界
的に普及し使用されている。これらのカードは、電話機、販売機、公衆輸送設備
及び高速道路料金所において使用するために、カード発行代理店から個々の人々
が購入する。これらは、例えば、ワシントンD.C.の地下鉄システムにおいて
使用されている。カードの初期値は、個人がカードに支払う購入価格によって決
定される。
有価カードを通じての商品やサービスへのアクセスは機械的に行われ、該カー
ドを受け入れ、読み取り、確認する。トランザクションの完了時に、機械は新し
いカード・データを書き換える(及び読み取り確認する)ことによって、カード
の値から価格を差し引き、カードの所有者がカードを抜き取るプロセスに移行す
る。所有者は、その金額を使い果たすまで、そのカードの使用を継続することが
できる。
しかしながら、現在の有価カードは、容易に偽造したり変造することができる
ため、安全面において欠けるものである。その結果、有価カードの分野における
磁気ストライプ・カードの使用は低い金額(即ち、100ドル未満)に限定され
ており、使用可能金額(finantial exposure)が限られている。かかるカードを高
い額面金額のトランザクションに使用できるようにするには、一層の高いセキュ
リティ(安全度)が要求される。
発明の概要
本発明によれば、セルフ・クロッキングの新規な読み取り/書き込みヘッドの
読み取り/書き込み精度を利用し、偽造やカードの変造を防止するセキュリティ
を実行する、セキュリティ・システムが提供される。このシステムは、カードを
使用する毎に、新しいセキュリティ番号を発生するように動作する。更に、この
システムは、故意にジッタを発生させ、それに続いて一意のセキュリティ番号を
読み取るように動作するアルゴリズムを採用する。
この新規な読み取り/書き込みヘッドは、1つまたは2つの磁気抵抗読み取り
ヘッドと1つの書き込みヘッドから成る。書き込みヘッドは、ギャップ及びコイ
ルを含む。電流をコイルに供給すると、書き込みヘッドは周辺磁界(fringing ma
gnetic field)を発生し、電流の方向に応じてある方向に、結合された磁気スト
ライプ・カードの磁気ストライプを磁化させる。こうして、カードがヘッド・ギ
ャップを通過する際、プログラムされた一連の電流反転(current reversal)によ
り、二進数の1及び0の集合でエンコードされたデータを表すストライプ上に、
磁化反転(flux reversal)を発生する。この点については十分に理解されよう。
書き込みプロセスでは、磁気抵抗読み取りヘッドは感知信号を出力し、カード
の速度または加速度には無関係に、結合された磁気ストライプ上に書き込まれた
磁化反転の位置を正確に突き止める。一実施例では、この読み取り/書き込みヘ
ッドは、透磁性の高い物質の矩形プレートを備え、その一方側に磁気抵抗読み取
りヘッドが配置されている。書き込みヘッドは、このプレートの他方側に配置さ
れている。このプレート材料の高い相対透磁率(100,000以上)は、読み
取りエレメントを、書き込みギャップで発生する強い磁界から分離するように作
用する。書き込みヘッド及び読み取りヘッドが非常に接近して位置し、しかもか
かるヘッド間の固有の高クロス・フィード(cross-feed)を回避する読み取り/書
き込みヘッド構造は、従来技術の考えからの大きな飛躍であると見なされよう。
この構造は、磁気ストライプ上におけるデータ書き込み及び読み取り手段の低価
格化及び信頼性向上を可能とし、有価カードと共に使用するには十分に低価格な
も
のである。有価カードと共に、この構造は、理想的な手動装置(hand drawn devi
ce)の実現を可能とし、カードの挿入時に読み取りを行い、カードを除去する際
にカードに書き込みを行いその正確性を確認する高価格のモータ・ドライブ及び
エンコーダは不要となる。
他の実施例では、2枚の磁気抵抗フィルムが読み取り動作に使用される。この
他に類を見ない読み取り/書き込みヘッドは、単純なセキュリティ・システムの
実施を可能とし、磁気ストライプ・カードの変造または偽造を防止する。Rene
Baus に対して1986年12月に発行された米国特許第4,628,195号
には、磁気ストライプ上に固有のジッタ・パターンのエンコード・データを使用
し、特定の磁気ストライプ・カードを識別する、磁気ストライプ・カードの安全
性を改善する方法が開示されている。本発明の他の態様によれば、このヘッドの
独特な読み取り/書き込み構造は、故意に一意のジッタ・パターンを誘発し、後
にカードを使用する毎に一意のセキュリティ番号を発生し読み取ることによって
、カード偽造やカード変造を総合的に防止するシステムを可能にする。このセキ
ュリティ・システムは、ジッタ・パターンを制御するアルゴリズムを用い、トラ
ンザクションが発生する毎に暗号を格納する中央記憶部を備えている。
図面の簡単な説明
図1は、磁気ストライプを有する有価カードに共通して使用されている挿入カ
ード・リーダの概略図である。
図2、図3、及び図4はそれぞれ、本発明の原理による読み取り/書き込みヘ
ッドの拡大図であり、磁気抵抗素子のレイアウト、ヘッドの断面、及び書き込み
ヘッドのレイアウトの図である。
図5及び図6は、図2、図3、及び図4の読み取り/書き込みヘッドの平面図
及び断面図であり、書き込みヘッド上の適所にカバーを配置している図である。
図8及び図9は、図2、図3、及び図4の読み取り/書き込みヘッドの一部の
概略図、及び、状態変化時が出力におけるトランザクションによって決定される
、読み取りヘッドの出力、該出力のデジタル形態、及び書き込み電流の波形図で
あ
る。
図10は、単一の磁気抵抗読み取りヘッドを使用した、図2、図3、及び図4
の読み取り/書き込みヘッドの動作のための電子回路のブロック図である。
図11は、読み取りヘッドに2つの磁気抵抗素子を用いた、本発明の他の実施
例の分解図である。
図12及び図13は、図11の読み取り/書き込みヘッドの一部の概略図、並
びに、その中の書き込みヘッドの書き込みクロック・タイミングを示す波形、及
び該タイミングを決定する2つの磁気抵抗素子からの2種類のデジタル波形であ
る。
図14は、2つの磁気抵抗素子を有する読み取りヘッドを用いた、図11の実
施例のための電子回路のブロック図である。
図15、図16、及び図17は、図11の実施例の書き込み、読み取り及びデ
コードの論理図である。
図18、図19、及び図20は、図11の実施例の、書き込み、読み取り及び
デコード論理図であって、カード偽造やカード変造を防止するために使用する埋
め込みセキュリティ番号を発生するための図である。
図21、図22、及び図23は、本発明の原理にしたがって、セキュリティ・
コードを発生し確認する方法のブロック図である。
本発明の代表的実施例の詳細な説明
図1は、フレーム11に固着され、図の左からカード12を挿入するように配
置された挿入型の読み取り装置10を示す。本発明の原理によるセルフ・クロッ
キング・ヘッド(self-clocking head)14が設けられており、該ヘッドは、磁気
ストライプ(図示せず)が読み取り装置(リーダ)に挿入される際及び読み取り
装置から除去される際に、該磁気ストライプに結合する。カードは挿入時に読み
取りが行われると共に、引き抜き時に書き込み及び読み取り確認が行われる。セ
ルフ・クロッキング電子回路はブロック15で示されている。
図2、図3、及び図4は、本発明の原理による読み取り/書き込みヘッドの拡
大図を示す。このヘッドの主要な構造は矩形プレート22であり、該矩形プレー
トは実際には、幅約0.110インチ、高さ約0.300インチ、厚さ約0.0
02インチである。このプレートは、mu金属または超合金のような高透磁性材
料で構成されている。図に示すように、磁気抵抗読み取りヘッド23がプレート
22の一方側に位置し、プレートの他方側には書き込みヘッドが位置する。この
プレート材料は比較的高い相対透磁率(>100,000)であり、プレート構
造の低リラクタンスの幾何学的形状と結合し、書き込みヘッドのギャップに発生
する強い磁界から、読み取り素子(群)を分離する。ここに記載した物理的寸法
及び材料は、ANSI及びISO規格に準拠した磁気ストライプ・カード上の読
み取り及び書き込みに適するように選択したものである。本発明の原理を採用す
る他の規格や用途では、異なるヘッド寸法や、読み取り素子及び書き込み素子間
の空間を必要とする場合もある。
書き込みヘッド及び読み取りヘッド構造を形成する種々の層は、真空スパッタ
リング、電気メッキ化学蒸着、イオン・エッチング、及びフォトレジスト・リソ
グラフィのような公知技術を用いて、一括製造することが可能である。これらは
、大規模集積回路チップや、ディスク及びテープ用高密度磁気抵抗デジタル・ヘ
ッドを生産するために開発された技術と同一である。
図3及び図4の書き込みヘッド24は、ギャップ30、書き込みコイル31、
及び、図5及び図6にも示されており、書き込みギャップ磁束経路を完成する高
透磁性カバー32を備えている。ギャップには、プレート22の上端上に被着し
た銅層が充填されている。ギャップは、プレート22の最上部とカバー32とに
よって形成される。図3の二酸化シリコン層35により、コイル31(及びその
2本のリード)がプレート22から絶縁される。図2の読み取りヘッドは、銅の
コネクタ43,44,及び45を備えた第1及び第2磁気抵抗素子40及び41
を含む。薄い酸化シリコン層46(図3参照)により、磁気抵抗素子及びコネク
タ43,44及び45がプレート22から絶縁されている。一方の磁気抵抗素子
(即ち、素子40)のみが、カード・ストライプの磁界の影響を受ける。素子4
1は、カードからの距離が比較的大きいこと、及びプレート22に近接しており
磁束が素子41に到達する前にストライプの磁束と短絡することによって、スト
ライプの磁界から分離されている。素子41の目的は、素子40及び41に同等
に影響を与える共通モードの外部ノイズを最少に抑えることである。以下に(図
10との関連において)説明するが、磁気抵抗(MR)素子40及び41は、共
通モード・ノイズを相殺するブリッジ回路の要素を形成する。
図3において、カバー32は、種々の層(MR素子及び銅導体を含む)が完成
した後に、プレート22に取り付けられる別個のものとして示されている。カバ
ー32は、mu金属またはその他のいずれかの軟磁性体材料で多層構造に形成さ
れ、これらが一体結合されて、図示の断面形状を形成している。磁気ヘッド製造
のための公知の技術を用いて、プレートと共にカバーを一括処理し、一括製造が
完了するまで、個々のヘッドを互いから分離させないようにする。図5及び図6
は、真空スパッタリングの使用によって基板上に被着したカバーを示す。実際に
は、用途によって、即ち、主に磁気ストライプの耐磨耗要件や保磁力によって、
カバーの製造方法が選択される。接合型(bonded)カバーにより、材料の選択の幅
が広がることになる。
図7は、図3のヘッドの分解図であり、セルフ・クロッキング・ヘッドの種々
の要素の相対的な位置関係を示す。基板22の左側には、2つのMR読み取り素
子40及び41、それらの3つの銅リード(線)43,44,及び45、ならび
に二酸化シリコン絶縁層46が配置されている。右側には、銅製のギャップ・ス
ペーサ30、二酸化シリコン層35、書き込みコイル31、読み取りコイル・リ
ード、及びカバー・プレート32が配置されている。書き込みギャップの後縁と
MRヘッド40及び41の面との間の距離は、理想的には、カード上に記録する
ビット長の半分として与えられる。以下の説明から明らかであろうが、この条件
は、説明の目的のために提示するのであり、この寸法を±1パーセントの理想的
な許容度に保持する必要はない。
図8及び図9は、第1実施例のセルフ・クロッキング書き込みを表すものであ
り、書き込み素子及び読み取り素子の概略図(明確化のため同一の拡大率で描か
れていない)を示すと共に、磁気抵抗素子(MR)40の出力、デジタル化出力
、
及び書き込み電流をそれぞれ示す。デジタル化出力は、書き込み電流方向の変化
タイミングを制御する。図示のように、磁気ストライプ(ストリップ)80を有
するカードは、図8においては、右から左に移動する。明確化のため、波形は一
定のカード速度の場合を想定して描かれている。
未使用カード(エンコード・データを全く含んでいないもの)上では、単一の
磁化反転が、光検出器(図示せず)によるカード先端の感知によって、カード上
に書き込まれる。この動作は、磁気ストライプ・カード読み取り装置において共
通するものである。書き込み電流波形に示すように、この時点をt1とする。カ
ード速度によって異なる時間間隔の後、この磁化反転により、時点t2において
MR素子40の出力にパルスが生成される。この時点で、書き込み電流が方向を
変化させ、第2の磁化反転がカード上に書き込まれる。一方、第2の磁化反転に
より第3の磁化反転が書き込まれ、このようにして、カード・ストライプが完全
にヘッドを通過するまで続けられる。こうして、カード・トラックは、その長さ
方向に沿って、等間隔の磁化反転によって覆われる。間隔の長さは、書き込みギ
ャップの後縁面とMR40素子の面との間の距離に正確に等しい。この長さは、
エンコード・データのビット・セグメント長の1/2となるように選択されてい
る。以上のように、図5及び図6の構成が、速度や加速度には無関係に、磁気ス
トライプ・カード上に正確な間隔で磁化反転の書き込みが可能となる。
既にエンコードされたデータを含み、これを書き換えなければならないカード
上では、該カード上の初期磁化遷移が、先に説明した書き込みプロセスを構成す
るように作用する。一旦書き込みプロセスが開始すると、ヘッドは以前にエンコ
ードされたデータを消去する。
先に引用したISO及びANSI規格によって指定されているいわゆるAiken
即ちバイフェーズ・コードは、中間に磁化反転があるビット・セグメントによっ
て「1」を表し、中間に磁化反転がないビット・セグメントによって「0」を表
す。したがって、上記説明した磁化反転は、一連の「1」を表す。図8及び図9
の方式を用いて「0」を書き込むには、以下の方法で得られる時間予測を必要と
する。
図9において、t5及びt7の間に書き込み電流によって「0」を書き込むこ
ととする。t5はMR読み取りヘッドを作動させる磁化反転によって正確に定義
されるが、かかる時間判定は、t7において書き込み電流に必要とされる変化に
は得られない。以下で説明する書き込み電子ロジックは、電流の変化が必要とさ
れるt7の値を判定することによって、t6における電流変化を抑制する。これ
を行うには、時間間隔(t6−t5)を測定し、t7=t6+(t6−t5)を
計算する。かかる予測計算は、マイクロプロセッサによって実行することができ
、あるいは、最大使用可能カード速度でカードに記録されるビット・レートの、
例えば、100倍高いカウント周波数を用いて、例えば、PALチップをカウン
タとしてプログラムすることによって実行することができる。50インチ/秒の
カード速度では、2MHzのカウント周波数で、210ビット/インチ記録密度
に対して、公称セグメント長の1パーセントの精度で、t7が得られる。
先に引用したANSI及びISO規格によって、ジッタが定義されている。ジ
ッタとは、ビット・セグメントのその公称値からのずれをパーセントで表すもの
である。磁気ストライプ・カード上において210または75(ビット/インチ
:bpi)トラックの場合、最大許容ジッタは10パーセントである。50イン
チ/秒の速度で移動するカード上で210bpiの場合、カード加速度が1,0
00,000インチ/秒2で、発生するカード・ジッタは1パーセントとなるこ
とがわかる。毎秒10インチの場合、ジッタを1パーセントにするには、42,
000インチ/秒2の加速度が必要となる。驚くべきことに、これらの値に近い
加速度が、市販の手動カード・エンコーダ及びモータ駆動カード・エンコーダに
おいて得られている。しかしながら、その設計の詳細を注意深く研究することに
より、カードの加速度は先に引用した値に減少するであろう。結論として、本発
明の第1の実施例は、引用した規格の許容値を十分に満足するジッタを有するカ
ードのエンコードが可能である。
図8では、ギャップの後縁とMR面との間の指定距離は、0.50000ビッ
ト長±1パーセント(210bpiでは±23マイクロインチとなる)と指定さ
れている。かかる密接した許容度は微小電子部品の製造では一般的ではないが、
この場合、例えば、0.020インチ±10パーセント(±200マイクロイン
チ)より狭い間隔を保持する必要はない。しかしながら、ジッタに対する1パー
セントの許容度は、電子回路における時間カウントの調節(例えば、ソフトウエ
アの切替)によって達成可能である。この調節は、最終組立の間に行われ、より
大きな間隔の許容幅によって許されるばらつきを補償する。
図10は、セルフ・クロッキング・ヘッドの第1の実施例と共に用いられる電
子回路のブロック図である。MR読み取りヘッド40は、カードの磁化遷移を感
知する能動素子である。これとMR41がブリッジ回路の一方側を形成し、ブリ
ッジ回路は、調節可能なトリム・ポテンショメータ100をさらに含んでいる。
先に述べたように、能動素子及び非能動素子の使用によって、共通モードのノイ
ズ(電源、周囲の機器、地球の磁界の影響等による)を除去する。低振幅信号を
検出するブリッジの利点は公知であり、これ以上の詳細説明はここでは不要であ
ろう。
ブリッジの出力は増幅器101によって増幅され、ピーク検出器102によっ
てピークが検出され、書き込み回路を制御するタイマ回路103に供給される。
書き込み回路はブロック105で表されている。マイクロプロセッサ・コントロ
ーラ106が、単純処理作業(housekeeping chore)を実行し、ホスト・コンピュ
ータ107と通信し、新しい書き込みデータを書き込みデータ・レジスタ108
に供給し、読み取ったデータをデコードする。図10のブロック図は、殆どの用
途に対して適合可能である。単一ヘッド・ギャップを使用した磁気ストライプ・
カードの速度に依存しないデコード処理用電子回路及びマイクロプロセッサのア
ルゴリズムは、当業界ではありふれたものであり、ここで説明する必要はないこ
とを述べておく。
図1に概略的に示した有価カード挿入読み取り/エンコーダについて説明する
。カードは挿入時に読み取られ、除去されるときに書き換えが行われかつ読み取
り確認が行われる。その途中で、カード上のデータはMR読み取りヘッドによっ
て読み取られ、読み取りヘッドからの信号は電子的にデコードされ、ホストに送
られる。なおホストとは、トランザクションの制御を行う、電話機または販売機
(あ
るいはその他の装置)内にある埋め込み型コンピュータである。データが有効で
あると判定された場合、ホストはそのトランザクションを許可し、トランザクシ
ョンを実行する適切なコマンドを与え、カード上に書き込む新しいデータを送信
する。カードを引き抜くとき、新しいデータが書き込まれかつ読み取られて確認
される。
カードを引き抜く際の読み取り確認において、何らかの理由でカード上にエラ
ーが検出された場合について、説明する。典型的に、有価カード読み取り装置は
表示装置を内蔵しており、第2または第3の適正なエンコードを行う試行のため
にカードを挿入し直すようにユーザに指示する。かかる試行が全てうまくいかな
かった場合、端末は、不良で今や使用不可能となっているユーザのカードに残っ
ている残高を表す、印刷した受け取りをユーザに提示する。この受け取りは不良
カードと共にユーザに再検討させることができる。この処置が存在するものの、
顧客にとっては不便であり、カード発行者にとってはコスト高である。かかるカ
ード・システムが成功するためには、読み取り/書き込みエラー率を、1パーセ
ント以下の小数より小さくしなければならない。
本発明のセルフ・クロッキング・ヘッドの第1の実施例は、既存の装置と比較
して、読み取り/書き込みの信頼性を大幅に改善するものである。セルフ・クロ
ッキング・ヘッドは、MR感知素子を用い、従来の磁気ヘッドに見られる磁化応
答の変化率の代わりに、カードの磁化に応答する。したがって、MRヘッドは、
書き込み電流の立ち上がり時間が磁化反転の時間の約1/10であると仮定する
と、書き込みヘッドからの高磁界に対する感度は約1/10となり低くなる。加
えて、MRヘッドは、磁歪係数が0となるように構成することができる。従来の
ヘッドは極めてマイクロフォン的(microphonic)である。最後に、ブリッジ回路
に2つのMR素子を使用することにより、外部磁界ノイズが低減することを注記
しておく。端的に言えば、MRヘッドは、従来のヘッドに比較して、信号対ノイ
ズ比が格段に高い。
図11は、本発明の第2の実施例の分解図であり、先に述べた対(MR40及
び41)と同一の第2のMR対が、書き込み面から正確に1/2ビット長だけ分
離された(読み取り)面に追加されていることを除いて、第1の実施例と同様で
ある。先と同様、読み取り面は、書き込みギャップの後縁から1/2ビット長だ
け離れている。
図11は、図7のプレート22に対応するプレート122を示している。この
プレートは、図で見てプレートの右側の書き込み面を、プレートの左側の磁歪(
MR:magnetostrictive)読み取り面から分離する。書き込み面は酸化シリコン
層123、リード125を備えた書き込みコイル124、カバー126、及び単
位ギャップ(unit gap)128から成る。読み取り面は、2つのMRヘッド130
及び131から成り、各々関連するMRヘッドを有し、図7の実施例の場合と同
様に、共通モード・ノイズを低減する。MR素子は、図11では135及び13
6で示されており、それぞれ読み取りコイル・リード137及び138が関連付
けられている。また、読み取りヘッドは、図示のように、MR素子(面)の間、
ならびに素子135及び面122の間に配置された、酸化シリコン(電気絶縁)
層を含んでいる。
第2の実施例の目的は、偽造防止を図ると共に、カード変造を防止することで
ある。高い精度でジッタ・パターンの書き込み及び読み取りが可能である。この
ために、セキュリティ・コードを発生し、カード上に内蔵される通常のデジタル
情報内に埋め込むことができる。有価カード即ち減分カードは、発行されるとき
に、1つ以上のセキュリティ・コードを含む。カードを用いて商品を購入したり
やサービスの提供を受ける毎に、セキュリティ・コードを用いてカードの有効性
を確認する。トランザクションの完了時に、新しいセキュリティ・コードがカー
ド上に書き込まれる。
図12及び図13は、書き込みギャップ、2つのMRヘッド135及び136
、これら135及び136からのアナログ及びデジタル波形、ならびに書き込み
クロックをそれぞれ示す。カード上に「0」のビットを書き込むために第1実施
例で用いた時間予測は、もはや必要としない。135及び136からのデジタル
波形を組み合わせることにより、あらゆる二進の「1」及び「0」のシーケンス
についても、時間領域において正確に書き込み電流の遷移を突き止めるために必
要
な全ての状態変化を含む書き込みクロックが発生される。これが意味するのは、
図11の実施例は、あらゆるカード速度または加速度でも、低ジッタ・データを
書き込むことができ、例えカードが一時的に停止しても、適正なデータが書き込
まれるということである。この特徴により、書き込み及び読み取りの信頼性が大
幅に向上する。
先に述べたように、図11に示す初期遷移(所期変化)は、カードの前縁を感
知する光検出器またはカード上に予め存在する磁化変化によって得ることができ
る。カード上に予め存在する他の磁化変化は、カードを更新する際に、上書きさ
れ、これによって消去される。
図14は、2つのMR読み取りヘッド135及び136を含む、図11の実施
例のための電子回路のブロック図である。図11に示すように、これらのヘッド
は各々、共通モード・ノイズを相殺するために用いられた関連する素子(付番せ
ず)を有する。これらの素子は、図示のようにブリッジ内に組み込まれ、各々調
整用ポテンショメータ150及び151を備えている。ブリッジからの出力は、
それぞれ増幅器152及び153に接続されている。一方、増幅器の出力は、ピ
ーク検出器154及び155の入力に接続されている。両方のピーク検出器の出
力は、タイマ156の入力に接続されている。タイマ156の出力は、読み取り
デコーダ157に(ライン158を通じて)接続されていると共に、マイクロプ
ロセッサ・コントローラ159に(ライン160を通じて)接続されている。
読み取りデコーダ157の出力も、データ・ライン161及びストローブ・ラ
イン162を通じて、マイクロプロセッサ159に接続されている。タイマ15
6の出力(ライン160)も、書き込みデータ・レジスタ165に接続されてい
る。マイクロプロセッサ159から出力された書き込みデータは、レジスタ16
5への第2入力に接続される。レジスタ165の出力は、書き込み回路166へ
の入力に接続され、その出力が書き込みヘッド167を駆動する。マイクロプロ
セッサ159の他の出力は、レジスタ165への入力に接続されていると共に、
書き込みイネーブル・ライン170を通じて書き込み回路166に接続されてい
る。
次に、図11、図12、図13及び図14の実施例を用いて、カードの読み取
り及び書き込み動作について検討する。2つのMRヘッドからの信号は、書き込
みクロックを発生するために用いられると共に、カードからデータを再生するた
めに用いられる。双方の機能は同時に行わなければならない。加えて、図からわ
かるように、セキュリティ番号を発生し互いに比較しなければならず、これらの
全てが、マイクロプロセッサに大きな負担を強いることになる。あるいは、図1
4に示すように、書き込み及び読み取りデコード処理は、単純な論理回路で行い
、マイクロプロセッサは、ホストとの通信、セキュリティ番号の発生及び比較、
書き込みデータ・レジスタへのデータのロード、及び書き込みネーブル機能17
0の制御のような他のタスクのために、自由にしておく。
図14において、能動MR素子からの信号は別個に増幅され、ピーク検出が行
われ、次いでタイマ156に供給される。タイマ156はこれらの信号を結合し
、書き込みクロックを発生する。一方、書き込みクロックは既に格納されている
データを、データ・レジスタ156から出力させる。これらのデータは、書き込
み回路166及び書き込みヘッド167によってカード上に書き込まれ、カード
上において、書き込みクロックとほぼ同期して磁化反転が発生する。
2つのピーク検出信号(154及び155から)は、読み取りデコーダ157
にも渡され、読み取りデコーダ157がこれらの信号をデコードし、ストローブ
・ライン161及び162上にそれぞれデータ・ストリームを発生する。これら
のデータはマイクロプロセッサに供給され、マイクロプロセッサは読みとったデ
ータの内容及び埋め込まれているセキュリティ・コードを分析し、双方の精度を
確認する。
図15、図16及び図17はそれぞれ、書き込み、読み取り、及びデコード論
理図であり、書き込みクロックの発生方法、ならびに図11の2つのMR読み取
りヘッド135及び136からの読み取り信号のデコード方法について示してい
る。(図14の152及び153からの)増幅ヘッド信号は、デジタル波形20
0及び201に(図14のピーク検出器154及び155によって)変換される
。図15の書き込みクロックは、ピーク検出器の出力のどちらかにおいて発生す
る
状態変化によって発生する。
読み取りデータをデコードするためには、まず「排他的論理和」機能を波形2
00及び201に対して実行し、図17の波形203を生成する。第2に、書き
込みクロックを反転して波形205を得る。第3に、「AND」機能を波形20
3及び205に対して実行し、「1」に対しては高、「0」に対しては低のデー
タ・ストリームを得る。書き込みクロック間隔の1/2の時間だけ書き込みクロ
ックをシフトすることによって、データ・ストローブ207を得る。
以上のように、本発明の第2の実施例は、カードの加速度には完全に無関係に
、ANSI及びISOの磁気ストライプ・カード上において信頼性の高い読み取
り及び書き込みを行うことができる。第2の実施例は第1の実施例よりも信頼性
が高い(そして、フールプルーフ性も高い)ので、額面金額の大きい有価カード
及び減分カード上で動作し、エラーを許容できないシステムに採用すべきであろ
う。しかしながら、その真の価値は、セキュリティ・システム、即ち、カードの
偽造や変造を防止するシステムを実施可能とする点にある。この特徴について次
に説明する。
図18、図19及び図20は、書き込み、読み取り及びデコード読み取りの波
形論理図であり、カード上に2箇所のランダムな位置にビット・エッジ・シフト
を故意に導入し、セキュリティ番号を構成する、データ領域内の全情報のサブセ
ットである1及び0のシーケンスの開始及び終点にマークを付けることによって
、カード上にセキュリティ番号を発生する方法を示している。図18、図19及
び図20の波形図は、図14の実施例に関係する。この例では、開始マークは、
例えば、図18の下部の波形に示すように、(ビット・セグメント長の)5パー
セント左へのビット・シフトであると仮定する。終点マークは、5パーセント右
へのビット・シフトである。それらの間には、初期セキュリティ番号(ISN:in
itial security number)を構成する二進番号「100101」がある。これと同
じ二進番号が、カード上の書き込むべきデータ領域のどこかに存在し、これに同
様にマークを付け、最終セキュリティ番号(FSN:final security number)
と呼ぶことにする。後続の読み取りプロセスの間にカードが有効であることを確
定す
るためには、データからISN番号及びFSN番号を抽出し、比較する。これら
が一致しない場合、またはいずれかが失われている場合、カードは無効と宣言さ
れる。ホスト・コンピュータ(図14参照)は、対応するユーザIDと共にIS
N番号及びFSN番号を格納するメモリ、及び現番号を格納値と照合する比較器
を含んでいる。
セキュリティ番号は、あらゆる長さとすることができ、カード上のいずれの位
置から開始することができ、その桁は、データ領域内の連続桁から得る必要はな
い。このような柔軟性が与えられているので、通常の210BPIエンコード・
ストライプにおいて典型的に600ビット以上を含むデータ領域内で、2つの適
切な一致番号を発見可能ことは、実際に確実となる。図14のマイクロプロセッ
サ159には、データ領域を分析し、セキュリティ番号を選択し、書き込み機能
ビット・シフトを実施しそれらの位置に印を付けるアルゴリズムが装備されてい
る。
本発明の第2の実施例に固有な精度の高いクロッキング方式のために、信頼性
高くセキュリティ番号を発生し比較する方法には、多様なものが多数にある。上
述の方法はその1つに過ぎない。疑いもなく、セルフ・クロッキング・ヘッドの
個々の商業的用途では、安全性を最大に高めるために、かかるセキュリティ番号
を発生する際、それ自体の独特の方法を採用するであろう。
クレジット・カードの偽造に使用可能な技法の1つに、スキミング(skimming)
と呼ばれるものがある。これは、単純な読み取り/書き込み装置の使用を伴い、
有効なカードからブランク・カードにデータをコピーする。この装置は、カード
・スロットを含み、このスロットの一方側に書き込みヘッド、他方側に読み取り
ヘッドを備えている。双方のカードは一緒に固定保持され、スロットに通される
。有効なカードからのデータが読み取られ、恐らくジッタ・パターンを含む、元
のカードの特性全てを保存しているブランク・カードに転送される。
有価カードまたは減分カードの場合、スキミングは重大な問題である。偽造者
は有効なカードを1枚買い、望むだけコピーを作成する。これらのコピーは各々
元のカードと同じ設備で使用可能である。更に、偽造者はこれを刑罰を受けずに
行う。発行された各カード上でのトランザクション全てを格納する中央データベ
ースがなければ、カード発行代理店は、偽造されていることにすら気が付かない
。
本発明にしたがって記載したセキュリティ・システムの場合に、何がスキミン
グを防止するのであろうか。この質問に対する答えは次の通りである。1.一般
的に、スキミングが元のジッタ・パターンを正確に保存しているというのは正し
くない。スキミング・プロセスは、それ自体のジッタを導入し、それは典型的に
5パーセントを超えることが、経験的に証明されている。これは、カード・スト
ライプの不完全性、カード動作の加速度に対する読み取り及び書き込み回路の応
答時間、書き込み対読み取りのクロスフィード(write to read crossfeed)及び
その他のノイズ、不正確なヘッドの接触、及びカード発行者がカードの最初の位
置にエンコードする際に使用する装置とは全く異なる、スキミング装置に用いら
れている読み取り及び書き込みヘッドの物理的特性によるものである。偽造者が
、本発明のセキュリティ・システムを無効にするのに必要なジッタ・パターンの
精度を有するコピー・カードを製造する能力及び知識を有することはあり得ない
。2.本発明のMR薄膜読み取りヘッド、書き込みギャップの一方側(後縁)に
設けた有限極(即ち、記録される半波長未満)の使用によって、カード上に書き
込まれる磁化パターンに非対称的な歪みを故意に混入させているために、偽造者
の困難は更に増大する。この固有の歪みを有するカードをコピーしようとしても
、元のジッタ・パターンを再生することはできないであろう。
図19及び図20は、これまでに論じてきた書き込まれたセキュリティ・コー
ドの読み取り確認を示す。図19は、ヘッド135及び136からのデジタル(
読み取り)出力を示す。図20は、ヘッド135及び136からの排他的論理和
の波形220、書き込みクロック状態変化221、データ(220と221との
「AND」)222、及びストローブ223を示す。
図21及び図22は、それぞれ、本発明の一態様にしたがって、セキュリティ
・コードを発生し確認する方法のブロック図である。図21に示すように、ブロ
ック230で表したホスト・コンピュータは、ブロック231に示すように、各
発行されたカードのカード・データ領域に格納を行う。データ領域は、630ビ
ッ
ト、即ち105バイトの6ビット英数字を収容する。データ領域には2回現れる
文字が少なくとも1つ存在する。ホストは、ブロック232に示すように、使用
中のカードのデータ領域を検索し、データ領域に現れる2つの同等な文字を選択
する。この文字をM及びNと呼ぶ。これらはデータ領域における文字の連続順序
を表す整数である。
使用中のカードは、図18に示したように、書き込みクロックを入力する。ブ
ロック233及び234に示すように、書き込みクロックは、ビット長をカード
速度で除算し0.05倍したものに等しい時間シフトだけ遅延している。ブロッ
ク236に示すように、ホストはカード上にデータを書き込み、図18に示した
ように、M番目及びN番目のバイトを、それらの初期磁化反転の各々における5
%遅延によって、フラグを付ける。
コード確認方法は、図22のブロック図によって表されている。図22のブロ
ック240に示すように、使用中のカードが読み取られる。ここで読み取られた
データは、図15〜図20との関連において論じたように、デコードされる。デ
コード処理は、ブロック241で表されている。デコード・データを検索し、図
20(の220)に示したように、5%ジッタ遷移マーカを探し出す。存在した
場合、M番目のビット及びN番目のビットを格納する。この検索及び格納処理は
、ブロック243によって表されている。ブロック243に示すように、ホスト
は、MがNに等しいか否か、及び双方が存在するか否かについて判定を行う。「
NO」の場合、エラーが指示される(ライン244)。また、ブロック249に
示すように、ホストはパリティ・チェックも行い、読み取ったデータをホスト・
コンピュータに送る。
減分カード(または有価カード)の読み取り/書き込み装置の動作についての
ブロック図を図23に示す。この図23は、ブロック250及び251によって
、減分カード読み取り装置と販売機のホストとの双方の動作をそれぞれ表すもの
である。
動作は、ブロック253に示すように、カードの挿入によって開始する。ブロ
ック254及び255に示すように、カードが読み取られ、カード上のデータが
デコードされ格納される。ブロック257及び258に示すように、デコードさ
れたデータのパリティをチェックし、正しくない場合、「再読み取り」指示がオ
ンになる。
パリティが正しい場合、ブロック259に示すように、セキュリティ番号をチ
ェックする。セキュリティ番号が正しくない場合、ブロック260に示すように
、「再読み取り」指示がオンとなる。パリティ及びセキュリティ番号の双方が正
しい場合、ブロック262に示すように、カード・データはホストに送られ、ブ
ロック263に示すように、ホストはカード上に十分な資金があるかについてチ
ェックを行う。「NO」の場合、ブロック264に表すように、必要な資金が不
足していることを指示する。十分な資金がある場合、ブロック265に示すよう
にサービスが提供され、ブロック266に示すように、サービスの費用を差し引
き、カード・データの再計算を行う。
ブロック269に示すように、新しいカード・データは、読み取り/書き込み
装置に送られる。格納されているデータが分析され、2つの6ビット・セキュリ
ティ番号を見つけ出し、データ領域内で各番号の位置を突き止めるビット・カウ
ントを判定する。この分析は、ブロック270に示されている。また、ブロック
271に示すように、読み取られたデータは書き込みデータと比較され、272
に示すように、このデータが真であるか否かについて判定を行う。「YES」の
場合、スタンバイ・モードが指示される。「NO」の場合、ブロック273に示
すように、再挿入(挿入し直し)の注意と共に、カード・エラーが示される。ブ
ロック274及び275に示すように、2回または3回カード書き換えをしよう
として成功しなかった場合、払い戻し証書(refund boucher)が印刷される。
同時に、ブロック270におけるカード・データの分析に続いて、エラーが指
示された場合カードの除去を指示し(ブロック277)、更に、カードに書き込
みを行い、カード・データの読み取り確認を行い(ブロック278)、読み取り
データを書き込みデータと比較する(ブロック271)。
以上本発明を有価カードに関して説明したが、その使用によって得られる独特
な読み取り/書き込みヘッド及びセキュリティ・システムは、一般的な手で押し
込む磁気ストライプ・カードの使用にも同様に適用可能である。
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フロントページの続き
(51)Int.Cl.6 識別記号 FI
G11B 20/10 G11B 20/10 H
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D,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR,TT
,UA,UG,UZ,VN
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.セルフ・クロッキング・ユニット及び読み取りヘッドの組み合わせを含む磁 気カードの手動読み取り装置において、前記読み取りヘッドは、第1及び第2の 側部並びに縁部を有し、かつ厚さが約半ビット長である高透磁性プレートと、前 記第1の側部に前記縁で接続された磁気書き込みヘッドと、前記第2の側部の前 記縁部上にある少なくとも第1の磁気抵抗素子読み取りヘッドとからなり、前記 読み取りヘッド及び前記磁気抵抗素子は、前記高透磁性プレートによって、約半 ビット長だけ分離されるように配置されていることを特徴とする読み取り装置。 2.請求項1記載の読み取り装置において、該装置は更に、前記書き込み及び読 み取りヘッド間の実際の間隔とそれらの間の所望の半ビット間隔との差を補償す る回路を含むことを特徴とする読み取り装置。 3.請求項1記載の読み取り装置において、該装置は更に、前記第2の側部上の 前記縁部に第2の磁気抵抗素子読み取りヘッドを含み、前記第1及び第2の磁気 抵抗素子は、前記高透磁性プレートによって、前記書き込みヘッドから約半ビッ ト長離れて配置されていることを特徴とする読み取り装置。 4.請求項3記載の読み取り装置において、該装置は更に、前記第1及び第2の 磁気抵抗素子読み取りヘッドとそれぞれ電気的に直列な第1及び第2の共通モー ド磁気抵抗素子を含み、前記書き込みヘッド並びに前記第1及び第2読み取りヘ ッドの各々は、約半ビット間隔だけ離間されていることを特徴とする読み取り装 置。 5.請求項3記載の読み取り装置において、該装置は更に、前記第1及び第2の 読み取りヘッドとそれぞれ電気的に直列な第1及び第2の共通モード磁気抵抗素 子を含むことを特徴とする読み取り装置。 6.請求項3記載の読み取り装置において、該装置は更に、結合された磁気スト ライプをエンコードするために、書き込みヘッドを制御して、前記ストライプに 書き込まれるエンコード・データにエンコード・ジッタ・パターンを混入させる 制御回路を含むことを特徴とする読み取り装置。 7.請求項4記載の読み取り装置において、ユーザの識別に関連する符号化ジッ タ・パターンを格納する中央記憶装置との組み合わせによって、トランザクショ ンの間にユーザ・カードが発生するコードを、前記中央記憶装置に前記カード・ ユーザに対して格納されたコードと比較すると共に、制御回路を制御することを 特徴とする読み取り装置。
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