JPH06111043A

JPH06111043A - センサー位置調整カード及び調整方法

Info

Publication number: JPH06111043A
Application number: JP4259725A
Authority: JP
Inventors: Kenji Hirasawa; 賢司平沢
Original assignee: Nidec Sankyo Corp
Current assignee: Nidec Sankyo Corp
Priority date: 1992-09-29
Filing date: 1992-09-29
Publication date: 1994-04-22
Anticipated expiration: 2013-04-15
Also published as: JP2740717B2

Abstract

(57)【要約】【目的】センサーの位置調整が容易且つ確実に行える
カードとこれを用いたセンサーの位置調整方法。【構成】磁気カード１の磁気ストライプ１１から外れ
た基準寸法Ａ位置にカード固有の信号源１２を設け、磁
気カード使用時に固有信号源１２をセンサー３で検出す
る磁気カードリーダーにおいて、センサー３を位置調整
可能に支持し、磁気カード１の磁気ストライプ１１から
外れた位置と対応させて、カード端２ａから基準寸法Ａ
を境として２条の異なる基準信号源２２，２３を設けた
調整カード２を上記カードリーダーに挿入し、センサー
３で基準信号源２２，２３の出力をそれぞれ検出し、そ
れぞれの信号の出力レベルの合ったところをセンサー定
位置として固定する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、磁気カードリーダー
におけるセンサーの位置を調整するに適した調整カード
とこのカードを用いたセンサー位置調整方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】例えばプリペイドカードのような磁気カ
ードには、取引データ等を記録する磁気ストライプが形
成されている。また、このカードの一部には、磁気スト
ライプから外れた位置にそのカード固有のデータを有す
る信号源（以下「固有データ」と称す）が設けられてい
る。この固有データは、セキュリティの目的で設けられ
るものであって、バーコードのように所定のパターンの
組合せからなるもの或いは残留磁束密度を変えたもの等
種々の型式で形成されていて、この固有データは上記磁
気ストライプにも磁気的に記録されている。固有データ
は専用のセンサーで検出されるようになっている。固有
データと磁気ストライプの取引データは、カード使用時
にそれぞれのセンサーで読み取られたのち互いに比較さ
れ、互いのデータが一致しないと、その後のカードの処
理を中断またはや停止するようになっている。上記磁気
ストライプや固有データのマークは目視できないように
隠蔽層でコーティングされている場合もある。センサー
としては、固有データの構造にもよるのであるが、マイ
クロ波検知センサー，磁気ヘッド，磁電変換素子，ホー
ル素子，光電変換素子等が用いられる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記固有データは、磁
気カード毎に異なる情報を記録されているので、このデ
ータは正確に検出する必要がある。若し、正規のカード
であっても検出された固有データと磁気ストライプに記
録された固有データとが合致しないと不正カードとして
処理されてしまう。従って、この固有データを検出する
センサーは、固有のデータを確実に検出すべく、正確に
位置決めし固定する必要がある。従来、かかるセンサー
の位置決めは、磁気ストライプと固有データを記録され
た基準とする磁気カードを、基準とする磁気カードリー
ダーで搬送しながら、上記固有データの出力波形と磁気
ストライプから検出した固有データの出力波形とをモニ
ターし、両波形が全域にわたって合致するようにセンサ
ーの位置を調整していた。

【０００４】固有データが、所定のパターンとその組合
せで決められたものであれば、上記位置調整方法で足り
るのであるが、残留磁束密度を変えて形成された固有デ
ータを与えられたカードのように、磁気カード個々によ
ってランダムに形成される場合には、固有データを検知
して得られる出力波形はカード個々によって異なること
になる。そのために、標準となる同一規格の基準カード
を作成することが困難となり、延いては磁気カードリー
ダーにおけるセンサーの位置決めが難しい、という問題
がある。

【０００５】そこで、本発明の目的は、センサーの調整
が容易且つ確実に行えるセンサー位置調整カードとこれ
を用いた調整方法の提供にある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明のセンサー位置調
整カードは、磁気カードの磁気ストライプから外れた位
置と対応させて、カード端から基準寸法を境として２条
の異なる基準信号源を設けたことを特徴とする。

【０００７】本発明のセンサー位置調整方法は、磁気カ
ードの磁気ストライプから外れた基準寸法位置にカード
固有の信号源を設け、磁気カード使用時に固有信号源を
センサーで検出する磁気カードリーダーにおいて、上記
センサーを位置調整可能に支持し、磁気カードの磁気ス
トライプから外れた位置と対応させて、カード端から基
準寸法を境として２条の異なる基準信号源を設けたセン
サー位置調整カードを上記磁気カードリーダーに挿入
し、上記センサーで上記２条の異なる基準信号源の出力
をそれぞれ検出し、それぞれの信号源の出力レベルの合
ったところをセンサー定位置として固定することを特徴
とする。

【０００８】

【作用】固有信号源を検出するセンサーを位置調整可能
に設けておいて、センサー位置調整カードを磁気カード
リーダーに挿入する。上記センサーで上記２条の異なる
基準信号源をそれぞれ検出し、それぞれの基準信号源の
出力レベルが合うと、上記センサーの位置が正しいと判
断してその位置でセンサーを固定する。

【０００９】

【実施例】以下、図示の実施例に基づいて本発明を詳細
に説明する。図１において、符号１は例えばプリペイド
カードからなる磁気カードを、同２はセンサー位置調整
カード（以下単に「調整カード」と称す）を、同３はセ
ンサーとしてのマイクロ波センサーをそれぞれ示してい
る。

【００１０】磁気カード１は、適宜の基材に磁気層，保
護層，印刷層等を形成した周知の構造であって、残額や
残回数等の取引内容を記録された磁気ストライプ１１
と、この磁気ストライプ１１から外れた位置に設けられ
たカード固有の信号源１２を有している。

【００１１】カード固有の信号源（以下「セキュリティ
ストライプ」と称す）１２は、例えば低保磁力の磁性材
と高保磁力の磁性材とを不均一に混在させた磁性層や、
一定の磁束密度を有する磁性層に非磁性材を不均一に混
入させたものなどで構成される。かかる構造のセキュリ
ティストライプ１２に記録された固有データは、個々の
磁気カード毎にその出力レベルが異なるものである。

【００１２】磁気ストライプ１１とセキュリティストラ
イプ１２は、カードの長手方向に互いに平行に且つカー
ド端１ａから基準寸法離れた位置に形成されている。磁
気ストライプ１１としては、セキュリティストライプ１
２を除いたカード全面に形成されていても良い。図１に
示す各ストライプは、図示の都合上、カード表面に露呈
させてあるが、これらは隠蔽層をコーティングして目視
できないようにすることが望ましい。

【００１３】調整カード２は、磁気カード１と同形同大
に形成されていて、その一面には、カード長手方向に延
びる基準信号源２１が設けられている。この基準信号源
２１は、磁気カード１のセキュリティストライプ１２に
対応する位置に設けられていて、カード端２ａからの基
準寸法Ａを境として、第１基準信号源群２２と第２基準
信号源群２３からなっている。単位基準信号源は、金
属，磁石，磁性層を印刷や接着で形成されたり、明暗や
透明・不透明の塗色等で形成される。

【００１４】カード端２ａに近い方の第１基準信号源群
２２は、矩形の単位基準信号源２２ａ，２２ｂ，２２ｃ
を互いに並行にしてカード長手方向に列設したものであ
る。第２基準信号源群２３は、その矩形の単位基準信号
源２３ａ，２３ｂ，２３ｃ・・・・２３ｎを互いに並行
にしてカード長手方向に列設したものである。各群の単
位基準信号源は、基準寸法Ａを境にして隣接する態様で
設けられている。図示の各群の相対的な位置は、カード
の長手方向において、第２基準信号源群２３の信号源２
３ａ，２３ｂが２つ連続したのち、信号源２３ｂと同２
３ｃとの間に第１基準信号源群２２の１つの信号源２２
ａが位置するようになっている。群相互間の単位基準信
号源は、互い違いに１つずつ配設されても良い。

【００１５】以上のように構成された調整カードを用い
て磁気カードリーダーに設けるセンサーの位置を調整す
る方法を説明する。センサーの位置を調整する必要のあ
る図示されない磁気カードリーダーのカード通路には、
磁気カード１の磁気ストライプ１１を読み取る磁気ヘッ
ドと、セキュリティストライプ１２の固有データを読み
取るセンサー３が配設されている。この場合、センサー
３は、図２に示すように、カード通路の幅方向ｂにおけ
る位置調整が可能となるように、カード端２ａ（１ａ）
から略基準寸法Ａに近い寸法Ｂをもって不動部材に仮止
めして支持される。

【００１６】図２において、調整カード２を矢印ａ方向
に送りながらセンサー３をオンにすると、このセンサー
３は、第１基準信号源群２２と第２基準信号源群２３を
検出する毎にその信号を出力する。この検出信号は、波
形整形されて図３に示すような波形として出力される。

【００１７】図２において、仮止めされたセンサー３
が、カード中央寄りに変位して仮止めされていると、そ
の中央基準線Ｏとカード端２ａとの距離Ｂが基準寸法Ａ
より大きい、すなわちＡ＜Ｂであると、図３（ａ）に示
すように、第１基準信号源群２２の単位信号源２２ａの
出力レベル（２２ａ）が低く現われる。一方、仮止めさ
れたセンサー３が、カード端２ａ寄りに変位して仮止め
されていると、その中央基準線Ｏとカード端２ａとの距
離Ｂが基準寸法Ａより小さい、すなわちＡ＞Ｂである
と、図３（ｃ）に示すように、第１基準信号源群２２の
単位信号源２２ａの出力レベル（２２ａ）は大きく現わ
れるが、第２基準信号源群２３の単位信号源２３ａ，２
３ｂ，２３ｃ，２３ｄの出力レベル（２３ａ），（２３
ｂ），（２３ｃ），（２３ｄ）は低く現われる。

【００１８】そこで、センサー３の位置を矢印ｂ方向に
移動させながら、図３（ｂ）に示すように、第１基準信
号源群２２と第２基準信号源群２３のそれぞれの出力レ
ベルが合う位置を探す。そして、両基準信号源群の出力
レベルが合ったところがセンサーの正確な位置であるか
ら、この位置でセンサー３を固定する。

【００１９】センサー３の位置を調整されたのち固定さ
れた磁気カードリーダーに磁気カード１を送り込み、セ
キュリティストライプ１２をセンサー３で走査すると、
このストライプに記録されている固有データは、きちん
と位置調整されたセンサー３によって確実に検出され出
力されることになる。

【００２０】

【発明の効果】本発明のセンサー位置調整カードによれ
ば、カード端から基準寸法を境とする２つの基準信号源
を設けるだけであるから、これと同一規格の調整カード
を容易に作成することができる。

【００２１】本発明のセンサー位置調整方法によれば、
カード毎に異なる固有データを有する磁気カードを用い
る磁気カードリーダーの固有データを検出するためのセ
ンサーの位置決めが容易となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明にかかるセンサー位置調整カードとこれ
を用いた調整方法を説明する斜視図である。

【図２】２条の異なる基準信号源とセンサーの相対位置
を示す要部拡大平面図である。

【図３】２条の異なる基準信号源の出力波形の異なる例
を示す波形図である。

【符号の説明】

１・・・磁気カード２・・・センサー位置調整カード２ａ・・・カード端３・・・センサー１１・・・磁気ストライプ１２・・・カード固有の信号源（セキュリティストライ
プ）２１・・・基準信号源２２・・・第１基準信号源群２３・・・第２基準信号源群Ａ・・・基準寸法

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号庁内整理番号ＦＩ技術表示箇所Ｇ１１Ｂ 5/80 7303−5Ｄ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】磁気カードの磁気ストライプから外れた位
置と対応させて、カード端から基準寸法を境として２条
の異なる基準信号源を設けたセンサー位置調整カード。
【請求項２】磁気カードの磁気ストライプから外れた基
準寸法位置にカード固有の信号源を設け、磁気カード使
用時に固有信号源をセンサーで検出する磁気カードリー
ダーにおいて、上記センサーを位置調整可能に支持し、磁気カードの磁気ストライプから外れた位置と対応させ
て、カード端から基準寸法を境として２条の異なる基準
信号源を設けたセンサー位置調整カードを上記磁気カー
ドリーダーに挿入し、上記センサーで上記２条の異なる基準信号源の出力をそ
れぞれ検出し、それぞれの信号の出力レベルの合ったところをセンサー
定位置として固定するセンサー位置調整方法。