JPH01280594A - 磁気カードの真偽判別方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は磁気カードが偽造のものか否かを磁気ヘッドを
用いて自動的に判別する方法に関する。

（従来の技術） 近年、テレホンカードやオレンジカード等、貨幣に代わ
り、前払い方式（プリペイド方式）による金券としての
磁気カードの需要が高（なりつつあり、特に最近では高
額利用のプリペイド速ドも市場に出現している。

ところで、従来の磁気カードはカード表面に通常の印刷
を施し、さらに磁気記録部を設け、これに所定のデータ
を記録しただけのものである。

（発明が解決しようとする課題） 上述の如き従来の磁気カードにおいては、印刷部を外観
的に全く同一のものに偽造することはそれほど困難でな
い。又、磁気記録部も磁気層上にデータを記録している
だけにすぎないので、その磁気記録データが仮りに他の
偽造カードにコピーされた場合、それが偽造か否かを識
別することは困難である。そのため、磁気カードの偽造
防止対策がユーザーから強く要望されている。

したがりて、本発明は磁気カードに簡単な工夫を施すこ
とにより磁気カードが偽造のものか否かを自動的に判別
し得る方法を提供することを目的とする。

（課題を解決するための手段） 本発明は上記課題を解決するための手段として、磁気カ
ードの磁気記録層の一部又は全面に非磁性層を設け、該
非磁性層の有無又は厚さの違いに基づく磁気出力の変動
を磁気ヘッドで読み取り、これを正しい磁気カードのも
のと照合することからなる磁気カードの真偽判別方法を
提供するものである。

（作用） 通常、磁気カードは出力が安定している飽和出力の８０
％の約３〜５倍の記録電流が使用されており、記録電流
と磁気出力との関係は第２図に示す如く、曲線Ｘで示さ
れる。ところが、同じ磁気記録部に非磁性層を積層した
場合は曲線ｙの如く磁気出力が低下する。したがって、
記録電流をＡとすると、非磁性層なしの磁気出力はＢ１
非磁性層有りの磁気出力はＣとなり、Ｂ−Ｃの出力差が
生ずる。この磁気出力の差は非磁性層の厚さの大小によ
り変動する。

したがって、本発明の如く磁気記録部の一部又は全部に
同−又は異なる厚さを有する非磁性層を設け、これを磁
気ヘッドで読み取るとこの非磁性層に応じた特定の磁気
出カバターンが得られる。

したがって、この磁気出カバターンを正しい磁気カード
の磁気出カバターンと照合することにより、磁気カード
の真偽が自動的かつ正確に判別できることになる。

（実施例） 以下、本発明を図示の実施例を参照して説明する。

第１Ａ図は本発明の方法で用いられる磁気カードの平面
図、第１Ｂ図はその断面図を示すものであって、１０は
磁気カードのベース層、１１および１２は磁気記録層、
１３は磁気記録層１１上に積層された非磁性層である。

ベース層１０および磁気記録層１１．１２の材質につい
ては従来のものと特に異なることを要せず、例えばベー
ス層１０としてはポリエステル、塩化ビニール樹脂等の
プラスチック、又は紙等が用いられる。非磁性層１３と
しては任意の非磁性材料からなるインキをオフセット印
刷、スクリーン印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷等の
任意の印刷方式で磁気記録層１１に印刷することにより
、又は非磁性材料を転写紙を介して磁気記録層１１上に
転写するなど任意の方法により形成し得る。

上記構成の磁気カードにおいて、その真偽を判定する方
法としては、例えば（Ａ）磁気ヘッドを２個用い、一方
の磁気ヘッドで磁気記録層１２中の記録データの読み書
きをおこない、他方の磁気ヘッドで非磁性層１３の有無
、厚みを検知し、これを予め装置に記憶されている磁気
出カバターンと照合する方法；　　（Ｂ）１個の磁気ヘ
ッドのみで磁気記録層１１．１２の記録データの読み書
きと、非磁性層の有無、厚みを検出し、これを予め装置
に記憶されている正しい磁気出カバターンと照合する方
法；又は（Ｃ）一方の磁気ヘッドで磁気記録層１２中の
記録データの読み書きをおこない、同時にこの磁気記録
層１２中の記録データ中に予め定められた非磁性層１３
の厚み、位置等のデータを入れておき、これを他方の磁
気ヘッドによる磁気記録層１１上の実際の非磁性層の厚
み、位置と照合し、真偽を判別する方法などがある。

非磁性層は上記実施例のほか、その厚みに変化をもたせ
るようにして形成してもよい。例えば、第３図に示す如
く、ベース層２０上に磁気記録層２１を形成し、さらに
この磁気記録層２１の一部に別の磁性層２５を形成し、
さらに、この磁性層２５を含むようにして磁気記録層２
１上に上面が平坦となるように非磁性層２３を形成して
、非磁性層２３に厚みの変化をもたせたもの、又は第４
図に示す如く、ベース層３０上に磁気記録層３１を形成
し、その上に非磁性層３３を形成したのち、この非磁性
層３３の一部に再び別の非磁性層３５を形成して非磁性
層に厚みの変化をもたせるようにしてもよい。

なお、上述のようにして磁気記録層上に形成される非磁
性層は第３者による偽造防止のため、外観上識別ができ
るだけ困難となるように形成することが好ましい。その
ための手段としては、磁気カードに全面的に絵柄を施し
、非磁性層部分が職別しにくいようにする方法、非磁性
層の色を磁性層の色と同一にし、職別しにくいようにす
る方法、磁気カードに全面的に隠蔽層を設ける方法など
を採用し得る。

（発明の効果） 以上詳述したように、本発明によれば、磁気カードの磁
気記録層の一部又は全面に非磁性層を設け、この非磁性
層の有無又は厚さの違いに基づく磁気出力の変動を磁気
ヘッドで読み取り、これに基づいて磁気カードの真偽を
判定するようにしたから、真偽の判定を自動的に簡単か
つ正確におこなうことができ、さらに非磁性層の有無、
厚さの違いを外観的に第３者が認識することが極めて困
難であることなどから磁気カードの偽造防止に極めて有
効である。

【図面の簡単な説明】

第１Ａ図は本発明の方法で用いられる磁気カードの平面
図、第１Ｂ図は第２Ａ図のＩ　Ｂ−Ｉ　Ｂ線に沿う断面
図、第２図は本発明の方法の原理を説明する線図、第３
図及び第４図は本発明の方法で用いられる磁気カードの
変形例を示す断面図である。 図中、１０，２０．３０・・・ベース層、１１゜１２．
２１，２５．３１・・・磁気記録層、１３゜２３．３３
．３５・・・非磁性層。 出願人代理人　　弁理士　鈴江武彦 ″１０ 第１Ｂ図 フ１ 第３図 Ａ　記ｉ！電１ 第２図 ン Ｏ Ｎｔ、図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）磁気カードの磁気記録層の一部又は全面に非磁性
   層を設け、該非磁性層の有無又は厚さの違いに基づく磁
   気出力の変動を磁気ヘッドで読み取り、これを正しい磁
   気カードのものと照合することからなる磁気カードの真
   偽判別方法。