JP3311029B2 - 磁気カードリーダ/ライタ - Google Patents

磁気カードリーダ/ライタ

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JP3311029B2
JP3311029B2 JP19451992A JP19451992A JP3311029B2 JP 3311029 B2 JP3311029 B2 JP 3311029B2 JP 19451992 A JP19451992 A JP 19451992A JP 19451992 A JP19451992 A JP 19451992A JP 3311029 B2 JP3311029 B2 JP 3311029B2
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和男 茶谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリペイドカードの不
正使用防止のための磁気カードリーダ/ライタに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】プリペイドカードは、周知の如く磁気カ
ード上の磁性層に金額情報等を記録し、記録された金額
の範囲内にて、現金と同様に使用することができる。そ
のため、不正使用に対しては充分な注意が必要である。
即ち、カードの偽造、改ざん、複製を防止した充分なセ
キュリティ機能が必要である。磁気カードはテープレコ
ーダーのテープに音声を記録する方式と同様の原理を用
いており、磁気テープは薄いフィルム上に磁性粉を付着
させ、この磁性粉を磁石により着磁(磁石により磁性粉
の一部を磁化する)し、この着磁した方向により"
1","0"の情報に対応させ情報を読み取る。一般に着
磁または、読み取りセンサーを磁気ヘッドと呼んでい
る。プリペイドカードではカード価格、製造性、セキュ
リティの組み込み易さ、信頼性の点からカードの基材に
ポリエステルテレフタレート(PET)を用い、カード
面に磁気粉を塗布する方式が用いられている。図10に
一般的なPETカードの構造を示す。同図において、2
1はPETからなるカード基材、基材の上側では22は
印刷用圧地層、23は表面印刷層、24は表面コーティ
ング層、基材の下側では25は磁気用下地層、26は磁
気層(記録層)、27は裏面印刷層、28は裏面コーテ
ィング層があり、カードの情報記録は裏面の磁気層に行
われる。またこの磁気層はカード裏面の全面に塗布され
ているため、磁気記録の位置は任意に選定する事が可能
となる。一般に、磁気記録は図11に示すように幅2.
5〜10mmのトラック幅でカードの長手方向に1〜1
0のトラック(図ではトラック1、トラック2のみを表
示)を使用して記録される。
【0003】プリペイドカードの金銭情報は磁気カード
上の磁気層に記録されており、磁気カード上のトラック
の位置、記録密度、変調方式等を調査すると記録情報を
解読することが可能である。また、カードの使用前と使
用後の記録情報の比較をすることにより、金銭情報の記
録位置も知ることが可能となる。これにより、記録デー
タの改ざん、複写、カードの偽造、変造等の不正行為が
発生する。
【0004】このような不正行為を防止するために以下
に述べるような種々の方策がなされている。 (1)複数トラック化 磁気カードの記録データを複数のトラックに分散して記
録する方式であり、一つのトラックデータの読み出しの
みでは記録データの解析を不可能としている。またトラ
ック間のデータを組み合わせないと、正しいデータを得
ることが出来ない。
【0005】(2)データの暗号化 プリペイドカードに記録するデータを順序良く記録トラ
ック上に書き込むと、情報の読み出しが容易であり、記
録情報の解析による不正行為が発生する。この対策とし
て、記録情報を暗号化することにより解析を防止する。
磁気カードの記録データの解析が出来ない場合でも、記
録データと同一の磁気記録情報を別のカードに複写する
ことによる不正方法がある(ベタコピーによる不正)。
磁気カードに特殊加工を施し、磁気記録とは別の記録方
式を採用し、この記録データと磁気記録データを利用し
暗号化する方式により、カードの記録情報のベタコピー
を防止する。
【0006】(3)光バーコード 光バーコード方式は(IRバーコード方式ともいう)磁
気カード上に赤外線感のバーコードを印刷により作成
し、赤外線により読みだす方式である。この方式によ
り、他の磁気カードを用いて磁気情報を複写することを
防止する。尚、光バーコードは目視では見えないよう、
光バーコードの上に隠蔽層を設ける。
【0007】(4)残額印字方式 プリペイドカードを使用した後、もしくは残額が0とな
った後にカード記録データを改ざんし、再度使用可能と
することを防止するため、カードの残額に対してカード
上の金属薄膜を破壊することにより印字を行う。
【0008】(5)残額パンチ方式 カードの残額に合わせ、カード上に穴を開けることによ
りカードの使用状況によりカードを物理的に破壊し、改
ざんによる再使用を防止する方式である。カード使用時
にはパンチ穴の位置を検出し、残額データとの対応をと
ることにより、カードの信憑性を確認する。
【0009】(6)その他のセキュリティ方式 磁気バーコード方式:磁気カード製造時に磁気バーコー
ドをカード上に印刷し、磁気ヘッドにて読みだす方式で
あり、基本的には光バーコードと同等である。しかしな
がら、磁気バーコードの印刷厚みが大きいため、カード
の外観からパターンを目視にて確認できる。この為、磁
気バーコード内に非磁性のダミーパターンを印刷するこ
ともある。 2層膜方式:情報記録に使用する磁性層と、その上に保
持力の小さい磁性層を重ねた2重構造の磁気カードであ
り、下部磁性層には、プリペイドカードに必要な情報を
記録させ、上部の磁性層にて、セキュリティを構成する
方式である。上部の磁性層の使用方法により次の3種類
のセキュリティ方式がある。 (a)記録データ隠蔽方式 下部磁性層に記録された磁気を上部の磁性層で隠蔽し、
外部に記録データの磁束が出ない構造とし、トラックの
位置を分からなくする方式である。データの読出は、上
部磁性層に磁界を印加し、上部磁性層の磁気特性を飽和
(磁気を飽和させると磁気が無い状態の特性となる)さ
せ、下部磁性層の記録データを読出す。 (b)記録データ攪乱方式 上部磁性層に、記録データとは別の意味の無いデータを
記録させ、下部記録データの磁束と混ぜ合わせることに
より、出力のピットデータを攪乱する方式であり、デー
タの読出は(a)と同様の方式で行う。 (c)隠蔽/攪乱方式 (a),(b)項の合成方式であり、下部磁性層に記録
されたデータの磁束は上部磁性層にて隠蔽し、さらに上
部磁性層には無意味なデータを記録する方式であり、デ
ータの読出は(a)と同様の方式で行う。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前記のように、プリペ
イドカードの不正行為を防止するために、種々の方策が
講ぜられている。しかし、いずれの方式でも磁気カード
に熟知した技術をもつ専門的な人にかかればデータの読
み出しは可能であり、今だに不正行為が後を断たない実
情にある。従って更に高度なセキュリティを実現するこ
とが望まれている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は前記の如き実情
に鑑みてなされたものであり、磁気情報を記録する磁性
A層と、磁性A層と抗磁力の異なる磁気情報を記録する
磁性B層を持ち、少なくとも上記2つの磁気記録層を多
層構造に持つ磁気カードにおける前記磁性B層に情報を
記録させまたは読み取る磁気カードリーダ/ライタにお
いて請求項1の発明は、磁気カードにおける磁性B層の
抗磁力が磁性A層のそれより大きいとき磁性A層に書き
込まれた情報を充分消去でき、磁性A層に一方向に着磁
可能な磁界を印加でき、かつ、磁性B層に記載された情
報を破壊しない大きさの磁界を印加可能な磁気Aヘッド
と、磁性B層に記録された情報を読みとる事が可能な磁
気Bヘッドとをもち、磁気Aヘッドにより磁性A層と磁
性B層に磁界を印加し磁性A層を一方向に着磁し、磁性
B層に記録された磁気情報のみを読みとることを前提
するものである。
【0012】請求項2の発明は、上記の磁気カードにお
いて、磁性B層の抗磁力が100エルステッド以下のと
き、磁性A層に書き込まれた情報を充分消去でき、磁性
A層に一方向に着磁可能な磁界を印加できる磁気Aヘッ
ドと、磁性B層に記録された情報を読みとる事が可能な
磁気Bヘッドとをもち、磁気Aヘッドにより磁性A層と
磁性B層に磁界を印加し磁性A層には一方向に着磁し、
磁性B層に記録された磁気情報のみを読みとることを
とするものである。
【0013】なお、本発明では、磁気Bヘッドにバイア
ス磁界駆動回路を付加し、磁性A層と磁性B層に少なく
とも1エルステッド以上のバイアス磁界を印加すること
により、磁気Bヘッドにより印加されたバイアス磁界に
より、磁性B層の厚みによる磁束変化をおこし、この磁
束変化を磁気Bヘッドにて検出することにより、磁性B
層に記録された情報を読み出すことができる。
【0014】また、本発明では、請求項4の発明は、磁
気Aヘッドを駆動する磁気Aヘッド駆動回路と、磁性B
層にバイアス磁界を印加するために磁気Bヘッドを駆動
する磁気Bヘッド駆動回路と、磁気Bヘッドにより読み
出された信号を増幅し、論理信号に変換するセンスアン
プにより構成され、かつ、磁気Bヘッドが一つのコイル
により構成され磁気Bヘッド駆動回路と、センスアンプ
が磁気Bヘッドの端子に共通に接続されていることがで
きる。
【0015】また、本発明は、磁気Aヘッドと磁気Bヘ
ッドとが一つのコイルにより構成され、磁気Aヘッド駆
動回路と磁気Bヘッド駆動回路とセンスアンプが前記コ
イルに共通に接続されていることができる。
【0016】また本発明は、センスアンプにおいて、該
センスアンプの入力をコンデンサ結合とすることができ
る。
【0017】また、磁気Bヘッド駆動回路による電流と
磁気Bヘッドのコイル抵抗とによる電圧降下を0.7V
以下とし、かつ磁気Bヘッドのコイルの両端にダイオー
ド2個を双方向に並列に接続するとともにセンスアンプ
の入力をコンデンサ結合とすることができる。
【0018】また、センスアンプの入力端子と磁気ヘッ
ドのコイル端子間にコンデンサと抵抗とが直列に2組接
続され、かつセンスアンプの入力端子に2つのダイオー
ドが双方向に接続されていることことができる
【0019】更に、磁気カードを搬送するための複数の
磁気カード搬送用ローラー、または磁気カード搬送用ベ
ルトと、前記ローラーまたはベルトを駆動するモータ
ー、複数の磁気カード位置検出器、磁気Aヘッド、磁気
Bヘッド、磁性A層の情報をリード/ライトする少なく
とも1つ以上の磁気Cヘッドより構成され、磁気カード
の情報を処理する場合に、磁気カードリーダ/ライタ内
に磁気カードを挿入し、モーターとローラーもしくはベ
ルトにより磁気カードを搬送し磁気Aヘッドにより、磁
気カードに磁界を印加し、磁性A層と磁性B層に磁界を
印加することにより磁性B層の情報が記録されている部
分の磁性A層を一方向に着磁し、つぎに、着磁完了した
部分の磁性B層の記録情報を磁気Bヘッドにより読みと
り、読み取った情報を記録するとともに、磁性A層のト
ラックに記録された情報を磁気Cヘッドにより読みと
り、磁性A層の記録情報の一部、または全部を書換する
ことができる
【0020】請求項1の発明は、磁性B層に記録され
る情報トラックの幅を磁気Aヘッドのトラック幅より狭
くすることにより、磁気ヘッド、搬送系等の位置ズレに
よる着磁ずれを防止することを特徴とするものである。
【0021】請求項1、及び7の発明は、磁性B層に記
録される情報トラックの幅を磁気Bヘッドのトラック幅
より広くすることにより、磁気ヘッド、搬送系等の位置
ズレによる読み出しエラーを防止することを特徴とする
ものである。
【0022】請求項2及び8の発明は、磁性B層に磁性
A層に記録するデータのタイミング信号を記録し磁性A
層に記録するデータの書き込み/読み出し時に磁性B層
に記録した前記タイミング信号に従って、データの記録
再生を行うことを特徴とするものである。
【0023】請求項3、及び9の発明は、磁性B層に情
報を記録し、かつこの情報からタイミング信号を取り出
し、磁性A層に記録するデータの書き込み/読み出し時
に磁性B層に記録した前記情報より得られたタイミング
信号に従って、データの記録再生を行うことを特徴とす
るものである。
【0024】請求項4及び10の発明は、磁性B層に記
録したタイミング信号をランダムな周期とすることによ
り、磁性A層に記録するデータの解析を困難とすること
を特徴とする。
【0025】請求項5及び11の発明は、磁性B層の記
録トラックに規則的なタイミング信号を記録し、磁気カ
ードの使用残額に対応させて残額表示パンチ穴をあけ、
磁気カードを再使用する場合に、磁性B層のトラック上
に開けられた残額表示パンチ穴の位置を磁性B層に記録
されたデータから測定し、磁気カードの残額をよみとる
ことを特徴とするものである。
【0026】請求項6及び12の発明は、磁性B層の記
録トラックと、磁性A層の記録トラックを同一位置と
し、磁気カードの処理は、磁性A層の情報読み出し、磁
性B層と磁性A層の一方向着磁、磁性B層の情報読み出
し、磁性B層のデータ書換の順に行い、磁性B層を読み
出す際の磁気ヘッドによる磁気カードへの傷等による、
磁性B層の位置判定が出来ないことを特徴とするもので
ある。
【0027】
【作用】本発明は、磁気カード上に書換の出来ない磁気
すかしを磁気カードの製造段階にてもりこんだ磁気カー
ドを使用する方式とした磁気カードリーダ/ライタであ
る。磁気カードの原理構造を図1に示す。同図におい
て、1は磁気カードの原理的断面であり、2はPET基
材、3は磁性A層、4は磁性B層である。基材に磁性A
層を塗布し、乾燥後、磁性A層に対し磁性B層に記録す
るデータを書き込む。次に磁性B層を塗布し、乾燥させ
ると磁性A層により書き込まれた情報による磁場によ
り、磁性B層にはその乾燥する段階により磁性A層と同
様の情報が記録される。この場合、磁性A層の磁場によ
り磁性B層の配向が変化して情報が記録される場合と、
磁性B層の厚みが変化して情報が記録される場合があ
る。磁性B層が乾燥後、磁性A層の磁気情報を消去して
も、磁性B層には磁気すかしとして、磁気情報が記録さ
れる。従って本発明の磁気カードリーダ/ライタを用い
て情報が記録された磁気カードは記録データの改ざん、
複写、カードの偽造、変造等の不正行為ができなくな
る。なお、磁性B層の材料は、磁性A層の抗磁力に対し
非常に大きいものと、抗磁力が非常に小さいものが考え
られるがその何れでも良い。ただし、磁性B層の配向方
向を制御した記録方式の場合には抗磁力が非常に大きく
ても、外部から巨大な磁場を印加すると情報は消えるこ
とがあり、外部磁界に対して、記録情報の変化しない方
式は磁性B層の厚みが変化する方式が良い。磁性B層は
数ミクロン以下の厚みにて作成することができるため、
外部からはその凹凸をみることができなくすることが可
能であり、磁気記録部を発見することができない。ま
た、磁性B層の材料を抗磁力の非常に小さい磁性材とす
ることにより、磁性B層からは磁場が出ないためにマグ
ネットビューアー等の磁気記録情報を目視できる道具で
の磁気記録部の発見は困難となる。
【0028】
【実施例】図2は本発明による実施例の説明図であり、
図において、1は原理的断面で示される磁気カードで、
2はPET基材、3は磁性A層、4は磁性B層である。
また、5は本発明における磁気カードリーダ/ライタで
あり、磁気Aヘッド6、磁気Bヘッド7とをもち、磁気
Aヘッド6には磁気Aヘッド駆動回路8、磁気Bヘッド
7にはセンスアンプ9が接続されている。磁気Aヘッド
6は磁性A層3に書き込まれた情報を充分消去でき、ま
た磁性A層3に一方向に着磁可能な磁界を印加でき、か
つ磁性B層4に記録された情報を破壊しない大きさの磁
界を印加可能である。磁気Bヘッド7は磁性B層4に記
録された情報を読みとることが可能なものである。そこ
で、基材2に磁性A層3を塗布して設け、乾燥後磁性A
層3に対し磁性B層4に記録させようとするデータを書
き込み、次いで磁性B層4を塗布し乾燥させると、磁性
A層3に書き込まれた磁場により磁性B層4に磁性A層
3と同様の情報が記録される。この場合、磁性A層3の
磁場により磁性B層4の配向が変化し、これに情報を記
録させた場合と、磁性B層4の厚みが変化してこれに情
報を記録させた場合とがある。磁性B層4の乾燥後磁性
A層3の磁気情報を消去しても、磁性B層4には磁気す
かしとして磁気情報が記録される。従って、本発明の磁
気カードリーダ/ライタを用いて多層構造の磁気カード
に情報を記録させると、記録データの改ざん、複写、カ
ードの偽造、変造等の不正行為が困難となる。また、磁
性B層4に例えば、H=10000エルステッドの磁
気情報を記録しておくと、このような磁気情報を書き換
えられる磁気ヘッドは今のところ存在しないので偽造は
不可能である。また、磁性B層4に100エルステッド
以下の小さい抗磁力を有する材料を使用すると、磁性A
層3の情報消去時には、磁性A層3のHより大きな磁
場を与えればよい。
【0029】図3は、磁気Bヘッド7にバイアス磁界駆
動回路10を付加した場合の実施例を示しており、その
他は図2の場合と同様である。磁性B層4に少なくとも
1エルステッド以上のバイアス磁界を印加し、矢印方向
に磁気カード1を移動することにより磁性B層の厚みに
よる磁束変化をおこし、この磁束変化を検出することに
より磁性B層4に記録されている情報を読みとることが
できる。
【0030】図4は磁気Bヘッド7の端子に磁気Bヘッ
ド駆動回路11とセンスアンプ10とが共通に接続され
ている例を示す。この場合磁気BヘッドのB−H特性は
max≫Hが必要である。
【0031】図5は、磁気Aヘッドと磁気Bヘッドとが
一つのコイルにより構成され、このコイルに磁気Aヘッ
ド駆動回路8(着磁用)、磁気Bヘッド駆動回路11
(バイアス用)、センスアンプ9が共通に接続されてい
る例を示す。
【0032】図6は、センスアンプ9の入力をコンデン
サ12を用いて結合させた例であり、磁気Bヘッド駆動
回路11により磁気ヘッド7のコイルの抵抗により電圧
降下が発生しセンスアンプ9の両端に直流電圧が印加さ
れるのを防止した例である。
【0033】図7は磁気Bヘッド7のコイルの両端にダ
イオード13を2個双方向に並列に接続し、前記と同様
にセンスアンプ9の入力をコンデンサ結合した例であ
る。ダイオードの順方向の電圧V≒0.7Vであるか
らI<Vとなる。従ってVを0.7V以下にセッ
トすればコイル電流の立ち上りを保護できる。
【0034】図8はセンスアンプ9の入力端子と磁気A
ヘッド6、磁気Bヘッド7のコイル端子間にコンデンサ
12と抵抗14とが直列に2組接続され、かつセンスア
ンプ9の入力端子に2つのダイオード13が双方向に接
続されている例である。磁気ヘッド駆動回路により磁気
ヘッドのコイルに電流が流れることにより発生するコイ
ル両端の電圧降下がセンスアンプ9に印加されないよう
コンデンサ12により直流成分がカットされ、磁気Aヘ
ッド駆動回路8のオン/オフによる磁気ヘッドのコイル
に発生する逆起電力がセンスアンプ9の入力端子に印加
されないようダイオード13にてカットされ、同時にコ
イルに印加された電流の一部がダイオード13に流れ込
む成分を少なくするために、抵抗14が挿入されてい
る。
【0035】図9は、磁気カードを搬送するための複数
の磁気カード搬送用ローラまたはベルト15は、これら
のローラまたはベルトを駆動するモータ16、複数の磁
気カード位置検出器、磁気Aヘッド6、磁気Bヘッド7
及び磁性A層の情報をリード/ライトする少なくとも1
つ以上の磁気Cヘッド17より構成されている例であ
る。磁気カードの情報を処理する場合に、磁気カードリ
ーダ/ライタ内に磁気カードを挿入し、モータとローラ
もしくはベルトにより磁気カードを搬送し、磁気Aヘッ
ドにより、磁気カードに磁界を印加し、磁性A層と磁性
B層に磁界を印加することにより磁性B層の情報が記録
されている部分の磁性A層を一方向に着磁し、つぎに着
磁完了した部分の磁性B層の記録情報を磁気Bヘッドに
読みとり、読みとった情報を記録するとともに、磁性A
層のトラックに記録された情報を磁気Cヘッドにより読
みとり、磁性A層の記録情報の一部または全部を書換え
ることができる。
【0036】
【発明の効果】多層構造の磁気カードに本発明の磁気カ
ードリーダ/ライタを使用して、書き込み及び読取りを
することにすれば如何なる専門家といえども改ざん、偽
造等の不正使用ができなくなるという大きな効果があ
る。
【0037】特に本発明では、基本目的が磁気カード一
枚毎に異なる情報を記録させることによる磁気すかしカ
ードを使用するものであり、同一カードは市場に出回わ
らない。しかしながらあくまでも磁気記録方式のセキュ
リティのため、一層構造の磁気カードにおいても同様の
情報記録を行ない出力を出す構造を考えることができる
ので、磁気すかし情報相当の記録を消し去って完全に区
別することができる。また、磁気ヘッドコイルを共通化
することにより、配線数の減少による信頼性向上、小型
化、低価格化に有利となる。
【0038】本発明の実施態様で、コンデンサ結合によ
り、ダイナミックレンジを狭くできるので、センスアン
プ等に必要な電源電圧を低くすることが可能となる。ま
た、ダイオードを挿入することにより、センスアンプの
入力耐圧を低くすることができる。請求項13、1及び
7項は、磁気ヘッドの寸法精度、カードの寸法精度R/
Wの組立精度を、特に厳しくする必要がなくなる利点が
ある。
【0039】請求項2〜4項、及び8〜10項により残
額等の情報が記録されているデータの復調がやりにくく
なると共に、タイミング信号と判らなければ、復調は全
くできなくなる。また磁気すかしを見つけられなければ
なお復調はできない。請求項5項及び11項は残額パン
チ穴を磁気すかしの上にとることにより、使用状態に応
じて磁気カードを物理的に破壊することになり、再生を
完全に不可とするものである。請求項6項及び12項は
磁気すかしの位置をさらに見つけにくくしたものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】磁気カードの原理構造を示す断面図である。
【図2】本発明による磁気カードリーダ/ライタの実施
例の概念図である。
【図3】本発明による磁気カードリーダ/ライタの他の
実施例の概念図である。
【図4】本発明による磁気カードリーダ/ライタの一実
施例の要部の概念図である。
【図5】本発明による磁気カードリーダ/ライタの一実
施例の要部の概念図である。
【図6】本発明による磁気カードリーダ/ライタの一実
施例の要部の概念図である。
【図7】本発明による磁気カードリーダ/ライタの一実
施例の要部の概念図である。
【図8】本発明による磁気カードリーダ/ライタの一実
施例の要部の概念図である。
【図9】本発明による磁気カードリーダ/ライタの一実
施例の要部の概念図である。
【図10】一般的なPETカードの模式的断面図であ
る。
【図11】一般的なPETカードにおける記録位置(ト
ラック)の例を示す図である。
【符号の説明】
1 磁気カード 2 PET基材 3 磁性A層 4 磁性B層 5 磁気カードリーダ/ライタ 6 磁気Aヘッド 7 磁気Bヘッド 8 磁気Aヘッド駆動回路 9 センスアンプ 10 バイアス磁界駆動回路 11 磁気Bヘッド駆動回路 12 コンデンサ 13 ダイオード 14 抵抗 15 ローラまたはベルト 16 駆動モータ 17 磁気Cヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−10516(JP,A) 特開 昭63−259829(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 19/04 G11B 5/716

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気情報を記録する磁性A層と、磁性A
    層と抗磁力の異なる磁気情報を記録する磁性B層とから
    なる磁気記録層を多層構造に持つ磁気カードにおいて、
    磁性B層の製造工程において、磁性B層の磁性材料をカ
    ード基材上に一様に塗布後該磁性B層に該磁性層の配向
    方向を記録情報に対応して変化させるか磁性層の厚みを
    記録情報に対応して変化させ磁性B層に情報を記録させ
    または読み取る磁気カードリーダ/ライタにおいて、 前記磁気カードにおける、磁性B層の抗磁力が磁性A層
    のそれより大きいとき磁性A層に書き込まれた情報を充
    分消去でき、磁性A層に一方向に着磁可能な磁界が印加
    でき、かつ、磁性B層に記録された情報を破壊しない大
    きさの磁界を印加可能な磁気Aヘッドと、磁性B層に記
    録された情報を読み取る事が可能な磁気Bヘッドをも
    ち、磁気Aヘッドにより磁性A層と磁性B層に磁界を印
    加し磁性A層を一方向に着磁し、磁性B層に記録された
    磁気情報のみを読み取ることにより、磁性B層に記録さ
    れた情報と同様の情報を、磁性A層のみのカードにて磁
    性A層に磁性B層と同一場所に記録した磁気カードと区
    別することのできる磁気カードリーダ/ライタであっ
    て、 磁性B層に記録される情報トラックの幅を磁気Bヘッド
    のトラック幅より広くすることにより、磁気ヘッド、搬
    送系等の位置ズレによる読みだしエラーを防止すること
    を特徴とする磁気カードリーダ/ライタ。
  2. 【請求項2】 磁気情報を記録する磁性A層と、磁性A
    層と抗磁力の異なる磁気情報を記録する磁性B層とから
    なる磁気記録層を多層構造に持つ磁気カードにおいて、
    磁性B層の製造工程において、磁性B層の磁性材料をカ
    ード基材上に一様に塗布後該磁性B層に該磁性層の配向
    方向を記録情報に対応して変化させるか磁性層の厚みを
    記録情報に対応して変化させ磁性B層に情報を記録させ
    または読み取る磁気カードリーダ/ライタにおいて、 前記磁気カードにおける、磁性B層の抗磁力が磁性A層
    のそれより大きいとき磁性A層に書き込まれた情報を充
    分消去でき、磁性A層に一方向に着磁可能な磁界が印加
    でき、かつ、磁性B層に記録された情報を破壊しない大
    きさの磁界を印加可能な磁気Aヘッドと、磁性B層に記
    録された情報を読み取る事が可能な磁気Bヘッドをも
    ち、磁気Aヘッドにより磁性A層と磁性B層に磁界を印
    加し磁性A層を一方向に着磁し、磁性B層に記録された
    磁気情報のみを読み取ることにより、磁性B層に記録さ
    れた情報と同様の情報を、磁性A層のみのカードにて磁
    性A層に磁性B層と同一場所に記録した磁気カードと区
    別することのできる磁気カードリーダ/ライタであっ
    て、 磁性B層に、磁性A層に記録するデータのタイミング信
    号を記録し、磁性A層に記録するデータの書き込み/読
    みだし時に磁性B層に記録した前記タイミング信号に従
    って、データの記録再生を行うことを特徴とする磁気カ
    ードリーダ/ライタ。
  3. 【請求項3】 磁性B層に情報を記録し、かつこの情報
    からタイミング信号を取り出し、磁性A層に記録するデ
    ータの記録/読み出し時に磁性B層に記録した前記情報
    より得られたタイミング信号に従って、データの記録再
    生を行うことを特徴とする請求項2に記載の磁気カード
    リーダ/ライタ。
  4. 【請求項4】 磁性B層に記録したタイミング信号を
    ランダムな周期とすることにより、磁性A層に記録する
    データの解析を困難とすることを特徴とする請求項2記
    載の磁気カードリーダ/ライタ。
  5. 【請求項5】 磁気情報を記録する磁性A層と、磁性A
    層と抗磁力の異なる磁気情報を記録する磁性B層とから
    なる磁気記録層を多層構造に持つ磁気カードにおいて、
    磁性B層の製造工程において、磁性B層の磁性材料をカ
    ード基材上に一様に塗布後該磁性B層に該磁性層の配向
    方向を記録情報に対応して変化させるか磁性層の厚みを
    記録情報に対応して変化させ磁性B層に情報を記録させ
    または読み取る磁気カードリーダ/ライタにおいて、 前記磁気カードにおける、磁性B層の抗磁力が磁性A層
    のそれより大きいとき磁性A層に書き込まれた情報を充
    分消去でき、磁性A層に一方向に着磁可能な磁界が印加
    でき、かつ、磁性B層に記録された情報を破壊しない大
    きさの磁界を印加可能な磁気Aヘッドと、磁性B層に記
    録された情報を読み取る事が可能な磁気Bヘッドをも
    ち、磁気Aヘッドにより磁性A層と磁性B層に磁界を印
    加し磁性A層を一方向に着磁し、磁性B層に記録された
    磁気情報のみを読み取ることにより、磁性B層に記録さ
    れた情報と同様の情報を、磁性A層のみのカードにて磁
    性A層に磁性B層と同一場所に記録した磁気カードと区
    別することのできる磁気カードリーダ/ライタであっ
    て、 磁性B層の記録トラックに規則的なタイミング信号を記
    録し、磁気カードの使用残額に対応させて残額表示パン
    チ穴をあけ、磁気カードを再使用する場合に、磁性B層
    のトラック上に開けられた残額表示パンチ穴の位置を磁
    性B層に記録されたデータから測定し、磁気カードの残
    額を読みとることを特徴とする磁気カードリーダ/ライ
    タ。
  6. 【請求項6】 磁気情報を記録する磁性A層と、磁性A
    層と抗磁力の異なる磁気情報を記録する磁性B層とから
    なる磁気記録層を多層構造に持つ磁気カードにおいて、
    磁性B層の製造工程において、磁性B層の磁性材料をカ
    ード基材上に一様に塗布後該磁性B層に該磁性層の配向
    方向を記録情報に対応して変化させるか磁性層の厚みを
    記録情報に対応して変化させ磁性B層に情報を記録させ
    または読み取る磁気カードリーダ/ライタにおいて、 前記磁気カードにおける、磁性B層の抗磁力が磁性A層
    のそれより大きいとき磁性A層に書き込まれた情報を充
    分消去でき、磁性A層に一方向に着磁可能な磁界が印加
    でき、かつ、磁性B層に記録された情報を破壊しない大
    きさの磁界を印加可能な磁気Aヘッドと、磁性B層に記
    録された情報を読み取る事が可能な磁気Bヘッドをも
    ち、磁気Aヘッドにより磁性A層と磁性B層に磁界を印
    加し磁性A層を一方向に着磁し、磁性B層に記録された
    磁気情報のみを読み取ることにより、磁性B層に記録さ
    れた情報と同様の情報を、磁性A層のみのカードにて磁
    性A層に磁性B層と同一場所に記録した磁気カードと区
    別することのできる磁気カードリーダ/ライタであっ
    て、 磁性B層の記録トラックと、磁性A層の記録トラックを
    同一位置とし、磁気カードの処理は、磁性A層の情報読
    み出し、磁性B層と磁性A層の一方向着磁、磁性B層の
    情報読み出し、磁性B層のデータ書換の順に行い、磁性
    B層を読み出す際の磁気ヘッドによる磁気カードへの傷
    等による、磁性B層の位置判定が出来ないことを特徴と
    する磁気カードリーダ/ライタ。
  7. 【請求項7】 磁気情報を記録する磁性A層と、磁性A
    層と抗磁力の異なる磁気情報を記録する磁性B層とから
    なる磁気記録層を多層構造に持つ磁気カードにおいて、
    磁性B層の抗磁力を100エルステッド以下の磁性材料
    を使用し、磁性A層に書き込まれた情報を充分消去で
    き、磁性A層を一方向に着磁可能な磁界を印加できる磁
    気Aヘッドと、磁性B層に記録された情報を読み取る事
    が可能な磁気Bヘッドをもち、磁気Aヘッドにより磁性
    A層と磁性B層に磁界を印加し磁性A層を一方向に着磁
    し、磁性B層に記録された磁気情報のみを読み取ること
    により、磁気カードの製造段階に磁性B層に記載された
    情報と同様の情報を、磁性A層のみのカードにて磁性A
    層に磁性B層と同一場所に記録した磁気カードと区別す
    ることのできる磁気カードリーダ/ライタであって、 磁性B層に記録される情報トラックの幅を磁気Bヘッド
    のトラック幅より広くすることにより、磁気ヘッド、搬
    送系等の位置ズレによる読みだしエラーを防止すること
    を特徴とする磁気カードリーダ/ライタ。
  8. 【請求項8】 磁気情報を記録する磁性A層と、磁性A
    層と抗磁力の異なる磁気情報を記録する磁性B層とから
    なる磁気記録層を多層構造に持つ磁気カードにおいて、
    磁性B層の抗磁力を100エルステッド以下の磁性材料
    を使用し、磁性A層に書き込まれた情報を充分消去で
    き、磁性A層を一方向に着磁可能な磁界を印加できる磁
    気Aヘッドと、磁性B層に記録された情報を読み取る事
    が可能な磁気Bヘッドをもち、磁気Aヘッドにより磁性
    A層と磁性B層に磁界を印加し磁性A層を一方向に着磁
    し、磁性B層に記録された磁気情報のみを読み取ること
    により、磁気カードの製造段階に磁性B層に記載された
    情報と同様の情報を、磁性A層のみのカードにて磁性A
    層に磁性B層と同一場所に記録した磁気カードと区別す
    ることのできる磁気カードリーダ/ライタであって、 磁性B層に、磁性A層に記録するデータのタイミング信
    号を記録し、磁性A層に記録するデータの書き込み/読
    みだし時に磁性B層に記録した前記タイミング信号に従
    って、データの記録再生を行うことを特徴とする磁気カ
    ードリーダ/ライタ。
  9. 【請求項9】 磁性B層に、磁性A層に記録するデータ
    のタイミング信号を記録し、磁性A層に記録するデータ
    の書き込み/読みだし時に磁性B層に記録した前記タイ
    ミング信号に従って、データの記録再生を行うことを特
    徴とする請求項8に記載の磁気カードリーダ/ライタ。
  10. 【請求項10】 磁性B層に記録したタイミング信号を
    ランダムな周期とすることにより、磁性A層に記録する
    データの解析を困難とすることを特徴とする請求項8に
    記載の磁気カードリーダ/ライタ。
  11. 【請求項11】 磁気情報を記録する磁性A層と、磁性
    A層と抗磁力の異なる磁気情報を記録する磁性B層とか
    らなる磁気記録層を多層構造に持つ磁気カードにおい
    て、磁性B層の抗磁力を100エルステッド以下の磁性
    材料を使用し、磁性A層に書き込まれた情報を充分消去
    でき、磁性A層を一方向に着磁可能な磁界を印加できる
    磁気Aヘッドと、磁性B層に記録された情報を読み取る
    事が可能な磁気Bヘッドをもち、磁気Aヘッドにより磁
    性A層と磁性B層に磁界を印加し磁性A層を一方向に着
    磁し、磁性B層に記録された磁気情報のみを読み取るこ
    とにより、磁気カードの製造段階に磁性B層に記載され
    た情報と同様の情報を、磁性A層のみのカードにて磁性
    A層に磁性B層と同一場所に記録した磁気カードと区別
    することのできる磁気カードリーダ/ライタであって、 磁性B層の記録トラックに規則的なタイミング信号を記
    録し、磁気カードの使用残額に対応させて残額表示パン
    チ穴の位置を磁性層B層に記録されたデータから測定
    し、磁気カードの残額を読みとることを特徴とした磁気
    カードリーダ/ライタ。
  12. 【請求項12】 磁気情報を記録する磁性A層と、磁性
    A層と抗磁力の異なる磁気情報を記録する磁性B層とか
    らなる磁気記録層を多層構造に持つ磁気カードにおい
    て、磁性B層の抗磁力を100エルステッド以下の磁性
    材料を使用し、磁性A層に書き込まれた情報を充分消去
    でき、磁性A層を一方向に着磁可能な磁界を印加できる
    磁気Aヘッドと、磁性B層に記録された情報を読み取る
    事が可能な磁気Bヘッドをもち、磁気Aヘッドにより磁
    性A層と磁性B層に磁界を印加し磁性A層を一方向に着
    磁し、磁性B層に記録された磁気情報のみを読み取るこ
    とにより、磁気カードの製造段階に磁性B層に記載され
    た情報と同様の情報を、磁性A層のみのカードにて磁性
    A層に磁性B層と同一場所に記録した磁気カードと区別
    することのできる磁気カードリーダ/ライタであって、 磁性B層の記録トラックと、磁性A層の記録トラックを
    同一位置とし、磁気カードの処理は、磁性A層の情報読
    み出し、磁性B層と磁性A層の一方向着磁、磁性B層の
    情報読み出し、磁性B層のデータ書換の順に行い、磁性
    B層を読み出す際の磁気ヘッドによる磁気カードへの傷
    等による、磁性B層の位置判定が出来ないことを特徴と
    する磁気カードリーダ/ライタ。
  13. 【請求項13】 磁気Aヘッドのトラック幅が磁性B層
    に記録された情報トラックの幅より広いことにより、磁
    気ヘッド、搬送系等の位置ズレによる着磁ずれを防止し
    たことを特徴とする磁気カードリーダ/ライタ。
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