JP3608723B2 - 遊技台 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スロットマシン、パチンコ等の遊技台に関する。
【0002】
【従来の技術】
スロットマシンのような複数種類の図柄の組合せを表示可能な遊技台では、遊技者の目に最も止まりやすいのがリール等に施される図柄であり、各図柄の表現により遊技性が左右される場合も少なくない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来では、どの種類の遊技台も基本的に同じような図柄が採用されており、また、図柄の種類も乏しく多様性に欠けるという問題があった。
【0004】
従って、本発明の主たる目的は、遊技性を向上し得る図柄の表現形式を採用した遊技台を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、複数種類の図柄を施した、左、中、右の3つのリールを回転させ、各々の前記リールに対応して設けられたストップボタンに対して停止操作があった場合に対応する前記リールの回転を停止し、当該リールの停止時における前記図柄の組合せに基づいて入賞を定める遊技台であって、前記中リールの少なくとも1つのコマに、2種類の前記図柄を割当てて並べて配置し、前記1つのコマに割当てられた2種類の前記図柄のうち、少なくともいずれか一つを選択的に照明する照明手段を備え、全ての前記リールが停止し、停止した前記中リールにより前記1つのコマに割当てられた2種類の前記図柄が表示され、前記2種類の前記図柄の一方を含む前記図柄の組合せと、他方を含む前記図柄の組合せと、の双方が表示されている場合、前記照明手段は、前記1つのコマに割当てられた2種類の前記図柄を交互に照明し、その後、そのコマの図柄として入賞を判定する図柄を照明することを特徴とする遊技台が提供される。
また、本発明によれば、複数種類の図柄を施した、左、中、右の3つのリールを回転させ、各々の前記リールに対応して設けられたストップボタンに対して停止操作があった場合に対応する前記リールの回転を停止し、当該リールの停止時における前記図柄の組合せに基づいて入賞を定める遊技台であって、内部抽選を行って内部当選の当否を判定し、前記内部当選と判定された場合であって、かつ、前記リールの停止時における前記図柄の組合せが、当該内部当選に対応して予め定めた組合せである場合に入賞を確定し、前記中リールの少なくとも1つのコマに、2種類の前記図柄を割当てて並べて配置し、前記1つのコマに割当てられた2種類の前記図柄のうち、少なくともいずれか一つを選択的に照明する照明手段を備え、前記左リール及び前記中リールが停止し、前記右リールが回転中の場合であって、停止した前記中リールにより前記1つのコマに割当てられた2種類の前記図柄が表示され、停止時の前記右リールにより表示される前記図柄次第によって、前記2種類の前記図柄の一方を含む前記図柄の組合せと、他方を含む前記図柄の組合せと、のいずれかが表示可能な状態となり、かつ、前記内部当選と判定された場合に、前記照明手段は、前記1つのコマに割当てられた2種類の前記図柄を交互に照明し、その後、当該内部当選に対応して予め定めた前記図柄の組合せを構成する図柄を照明することを特徴とする遊技台が提供される。
また、本発明によれば、複数種類の図柄を施した複数のリールを回転させ、各々の前記リールに対応して設けられたストップボタンに対して停止操作があった場合に対応する前記リールの回転を停止し、当該リールの停止時における前記図柄の組合せに基づいて入賞を定める遊技台であって、前記図柄を複数色の中から選択された色で照明する照明手段を備え、前記図柄は、前記照明手段による照明の色で色付けられる特定図柄を含み、少なくともいずれか一つの前記リールに、図柄の外形が共通するが異なる前記照明の色が割り当てられた複数の前記特定図柄を施し、前記照明手段は、前記特定図柄が施された前記リールの回転中、前記特定図柄を当該特定図柄に割り当てられた前記照明の色で照明することを特徴とする遊技台が提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るスロットマシン100の斜視図である。
【0009】
<スロットマシン100の構成>
スロットマシン100は、前面扉101と箱体102とを備える。以下、各構成毎に説明する。
【0010】
(1)リール110〜112
図1に示すスロットマシン100の箱体102の内部には、外周面に特定図柄を含む複数種類の図柄を配列したリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。各リール110〜112の外周面には、それぞれ各種図柄が適当数(ここでは略等間隔に21コマ分の図柄が列状に配置されている)描かれている。コマとは、リール上の図柄の配置位置を定める単位若しくは仮想的な枠となるものであり、通常は、1コマに1つの図柄が割当てられるが、後述するように本実施形態ではこの割当て方等に一つの特徴がある。
【0011】
リール110〜112の図柄は、各リールに対応してスロットマシン100の前面扉101に設けられたリール表示窓上に、縦方向に3コマ表示される。従って、全リールが停止した場合、遊技者は、3×3の合計9コマの図柄を見ることができる。
【0012】
また、各リール110〜112の裏側には、表示される個々の図柄を照らすためのバックライトが、リール表示窓の上・中・下段位置に対応して1つずつ、計3個配置されている。なお、本実施の形態では、3個のリールを備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
【0013】
(2)表示部120〜128
入賞表示ランプ120は、各遊技ごとに有効となる入賞ラインを示すランプである。有効となる入賞ラインは、スロットマシンに投入されたメダルの枚数によって変化する。例えば、図1に示すように5本の入賞ラインを採用した場合、メダルを1枚投入した時は中段の水平入賞ライン、2枚投入した時は上段および下段の水平入賞ラインを加えた3つの入賞ライン、3枚投入した時は更に斜めの入賞ライン2本を加えた5ラインが、有効となる。なお、入賞ラインの数は5本に限定されるものではない。
【0014】
スタートランプ121は、各リール110〜112が回転することができる状態であることを知らせるランプである。再遊技ランプ122は、リール表示窓に表示された図柄の組合せが、再遊技に入賞した時に、遊技者へ次の遊技が再遊技であることを知らせるランプである。告知ランプ123は、内部抽選の結果、特別遊技(ここではいわゆるビッグボーナス)に内部当選したことを遊技者に報知するランプである。
【0015】
払出枚数表示器124は、何らかの入賞役に入賞した時に、遊技者へ払い出されるメダルの枚数を表示する表示器である。遊技回数表示器125は、特別遊技中の遊技回数等を表示する表示器である。貯留枚数表示器126は、スロットマシン内に貯留されているメダルの枚数を表示する表示器である。メダル投入ランプ127は、遊技者にメダルの投入が可能であることを知らせるランプである。演出用ランプ128は、遊技の興趣を高めるためのいわゆる演出に使用されるランプである。
【0016】
(3)操作部130〜140
これらは遊技者により操作が行われる構成部分である。
【0017】
メダル投入ボタン130、131、132は、各ボタンに予め定められた枚数を最大数として、貯留されたメダルをスロットマシンへ投入するためのボタンであり、1枚投入ボタン130、2枚投入ボタン131、3枚投入ボタン132からなる。これらのボタンを押下することにより1回の遊技に1〜3枚のメダルがスロットマシンへ投入される。
【0018】
メダル投入口134は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入する個所である。スタートレバー135は、リール110〜112の回転を開始させるレバーである。ストップボタン136〜138(左、中、右リールストップボタン)は、押下することによって対応するリール110〜112を停止させるボタンである。
【0019】
貯留/精算ボタン139は、スロットマシン100内に貯留されているメダルを精算して排出するための精算機能と、遊技者がメダル投入口134から投入したメダルまたは入賞により獲得したメダルを最大50枚まで貯留するか否かを切換える貯留切換機能とを兼ねている。
【0020】
ドアキー140は、時計方向に回すとロックが解除されて前述したスロットマシンの前面扉101を開けることができる。
【0021】
(4)化粧パネル150
化粧パネル150は、スロットマシン100の機種名や、スロットマシン100を装飾するためのイラストや配当表が描かれているパネルである。 配当表151は、各入賞役の図柄組合せ、及びその入賞役に対して払い出されるメダルの枚数(すなわち、配当)を表示している。
【0022】
(5)メダル排出口周辺部160〜163
メダル排出口160は、入賞によって払い出されるメダルの排出口であり、払い出されたメダルはメダル受皿161に溜まるようになっている。音孔162はスロットマシン100内部に設けられているスピーカーの音を出力するために設けられた穴である。
【0023】
(6)上部表示部170
各遊技状態に応じて点灯/消灯/点滅し、遊技全体を盛り上げるための装飾用のランプとして使用される。
【0024】
(7)サブリール180〜182
スロットマシン100の各種内部情報を表示すると共に、ボーナスの内部当選への期待感を高める演出を行うために使用されるリールである。これらサブリールは、リール110〜112とそれぞれ対応付けられており、本実施の形態では、左サブリール180が左リール110に、中サブリール181が中リール111に、右サブリール182が右リール112に、それぞれ対応付けられている。以下、リール110〜112を、サブリール180〜182と区別するため、メインリールもという。
【0025】
各サブリール180〜182の内部には、メインリール110〜112と同様、サブリール180〜182上の図柄を裏側から照明するバックライト(後述する)が設置されている。
【0026】
なお、図1では、各サブリール180〜182とメインリール110〜112との対応が明確となるように、各サブリール180〜182を、それぞれ対応するメインリール110〜112の上部に設置しているが、メインリール110〜112との対応付けがなされていれば、サブリール180〜182の設置位置はこれに限定されるものではない。
【0027】
例えば、各サブリールを、リール表示窓の下側(すなわち、スタートランプ121〜投入可能ランプ127が配置されている個所)に配置してもよい。また、サブリールを縦に3個連ねて、リール表示窓の右側(すなわち、演出用ランプ128が配置されている個所)、もしくは、リール表示窓の左側(入賞表示ランプ120がある位置)に配置してもよい。
【0028】
また、サブリール180〜182を縦に3個連設する場合は、例えば上段のサブリールを左メインリール110に、中段のサブリールを中メインリール111に、下段のサブリールを右メインリール112に対応付ければよい。また、サブリール180〜182の数はメインリール110〜112の数と同数であれば良く、3個に限定されるものではない。
【0029】
さらに、本実施形態では、各サブリール180〜182につき、図柄が1コマだけ遊技者に見えるようにしているが、例えば、サブリール180〜182の径を大きくし、サブリール180〜182の図柄表示範囲を縦方向に大きくする等して、複数コマ分の図柄を表示可能としてもよい。これらのサブリール180〜182は、本実施の形態に示すように、機械的なものでなくても、液晶表示装置(以下LCD)であってもよい。又、LCDは各サブリール別々であっても、全部のサブリールが一体であってもよい。
【0030】
<制御部の構成例>
図2を参照し、スロットマシン100の制御部の構成について説明する。
【0031】
参照番号300は遊技全体を制御する主制御部であり、参照番号400は遊技全体を盛り上げるための演出用のランプ類(例えばバックライト等)、サブリール180〜182の駆動/停止制御、及び音声の出力を行う副制御部である。本発明の実施の形態では、主制御部300と、副制御部400に分けて構成しているが、副制御部の制御の一部又は全部を主制御部300で行うようにしてもよいことは云うまでもない。
【0032】
以下本実施の形態において制御の中心となる主制御部300と、主制御部300の指示に従い、遊技者に対する演出などの制御を行う副制御部400の構成について図2を参照して詳細に説明する。
【0033】
(主制御部300)
マイクロプロセッサ(以下、MainCPU)310は、本実施の形態のスロットマシンにおける制御の中枢となる部分であり、バス330を介して周辺部との制御信号やデータの受渡しを行う。乱数発生器311は、内部抽選に用いられる乱数を発生する乱数発生器であり、バス330を介して、MainCPU310に接続されている。メダルセンサ312は、メダル投入口134より投入された遊技用メダルを検知する。
【0034】
スタートレバーセンサ313は、スタートレバー135が操作されたことを検知する。ストップボタンセンサ314は、遊技者がメインリール110〜112を停止させるために押下したストップボタン136〜138から発生する信号を検知する。メダル投入ボタンセンサ315は、メダル投入ボタン130〜132のいずれかが押されたことを検知する。
【0035】
オーバーフローセンサ316は、ホッパー240から補助タンク250に溢れ出たメダルが規定量を超えたことを検知する。上述した各センサによりセンスされた各種の入力信号は、入力インターフェース317を経て、バス330を介してMainCPU310と接続され、MainCPU310により認識される。
【0036】
ROM(リード・オンリー・メモリ)318は、スロットマシン100の主要部分の制御を行うためのプログラムや、メインリール110〜112の停止制御を行うための制御データおよびデータテーブル等を記憶している。RAM(ランダム・アクセス・メモリ)319は、MainCPU310によって処理されるプログラムのワークエリアを有し、可変データ等を記憶する。
【0037】
モータ制御部320は、メインリール110〜112の回転あるいは停止を行うモータを制御する。ホッパー制御部321は、メダルの払い出しを行うホッパー240を制御する。上述した各制御部は、入出力インターフェース322を経てバス330を介してMainCPU310へ接続されている。ランプ制御部323は、図1に示す表示装置類120〜128を制御する表示制御部であって、バス330と出力インターフェース324を介してMainCPU310と接続されている。
【0038】
出力インターフェース325は、MainCPU310の指示に基づいてサブリール180〜182の動き、および、各メインリールおよびサブリールのバックライトや音等を用いた演出内容を指定する演出コマンドと、サブリール180〜182の回転停止を指示する停止コマンドとを、副制御部400へ出力する。
【0039】
(副制御部400)
マイクロプロセッサ(以下、SubCPU)410は、主制御部300より、出力インターフェース325を介して出力された演出コマンド、停止コマンド等々を入力インターフェース416で受け、バス430を介して受信し、これら各種コマンドの内容に応じてその周辺部と制御信号等のデータの受渡しを制御する。モータ制御部411は、SubCPU410の制御に従い、モータ200を回転し、又サブリールの回転センサ203によりサブリールの回転位置を認識し、総合してサブリール180〜182の回転駆動と停止の制御を行う。なお、モータ制御部411は、入出力インターフェース413を経てバス430を介してSubCPU410に接続されている。
【0040】
バックライト制御部413は、SubCPU410の指示に従って、例えば、各メインリール及びサブリールの内部に設置されたバックライト等の、点灯/点滅/消灯制御を行うバックライト制御部である。演出ランプ制御部414は、SubCPU410の指示に従って、各種ランプによる演出の制御、即ち各種ランプの点灯/消灯制御を行う。各種ランプによる制御は、演出ランプ制御部414で行わなくても、ランプ制御部323で行ってもよいことは云うまでもない。上述した各制御部は、この出力インターフェースを経てバス430を介してSubCPU410へ接続されている。
【0041】
ROM417は、入力インターフェース416を介して受信した演出コマンド、停止コマンド等々に従って、各種リールのバックライトや、演出用のランプ等々の照明装置や、サブリール180〜182の回転/停止制御、および、効果音やBGM等の音楽の制御を行うために用いるプログラムや、各種制御データ等を記憶する。RAM418は、SubCPU410によって処理されるプログラムのワークエリアを有し、可変データ等を記憶する。
【0042】
楽音信号形成部419は、SubCPU410から受け渡された制御信号やデータに基づいて楽音信号を形成し出力する。楽音信号形成部419から出力された楽音信号は、アンプ420で増幅された後にスピーカ421から音として出力される。
【0043】
なお、上述した副制御部400で行われる処理を、主制御部300において一括して行うようにしても良いことは云うまでもない。又、サブリール180〜182として、前述のようにLCDを用いる場合、更にLCD制御部を独立して設け、副制御部のモータ制御部411並びに入出力インターフェース412に代わって、別途副制御部400のバス430にLCD制御部への出力インターフェースを設け、この出力インターフェースを介して、LCDへ出力するためのコマンド又は情報等を出力するように構成することができる。
【0044】
<バックライトの構成>
図3は、上述のメインリール110〜112とバックライトを含むリールユニットの斜視図である。このリールユニットには、図3からも分かるように、3つのリール110〜112と、リールの駆動パルスモータ、並びにバックライト等が組み込まれている。
【0045】
リールユニットをスロットマシン100へ取り付けた時に、前述のように、遊技者にはリール表示窓より各リール110〜112の連続する3コマを3つ、合計9コマを見ることができる。図3の左リール110を例に取ると、左リール110のリール表示窓上に見える部分のちょうど裏側に、3コマの各コマに干渉の無いような仕切りを設けたバックライトのモジュール200が設けてある(図3では点線で四角く示している)。
【0046】
中リール111、右リール112に関しても、同様に中リール111のバックライトのモジュール201にはL4、L5、L6が、右リール112のバックライトのモジュール202にはL7、L8、L9が対応している。
【0047】
各バックライトL1乃至L9は、右リール112の上段のコマを照明するバックライトL7に示すように、本実施形態では6個の小ランプ群で1コマを裏から照明している。このようなランプは、ここでは、7色(赤、緑、青紫の三原色と、白色等をはじめとするこれらの混合色)を発光可能なLEDである。なお、これらのLEDは、後で述べる各図柄を選択的に照明可能である。
【0048】
<リールの図柄構成例>
以下、本実施の形態におけるメインリール110〜112上の図柄の構成例及びこれに伴う遊技について説明する。なお、メインリール110〜120に代えてサブリール180〜182を用いたり、或いは、両者を用いることができることはいうまでもない。
【0049】
<図柄の構成例1>
図4(a)乃至(d)及び図5(a)及び(b)は、リールの一つのコマに2種類以上の図柄を割当てた例を示している。図4(a)及び(b)の例では、中リール中段の1コマの中に2つの図柄(コインと7)がある。また、図5(b)の例では、左リール中段の1コマの中に2つの図柄(コインと7)がある。
【0050】
図4(c)の例では、右リール下段の1コマの中に大きさの異なる2つの図柄(コインと7)とがある。但し、この例では、「コイン」と「7」(小さい7)とが重なっている。この「7」の部分は、透明、又は、半透明(例えば、くもりガラスのような光透過性を持った乳白色のもの。)に形成されており、バックライトに照明されると、その照明の色に染まるものである。
【0051】
また、図4(d)の例では、右リール中段の1コマの中に、3つの図柄(コインと7と太陽)がある。図5(a)の例では、右リール下段の1コマの中に、2つの図柄(7と7)がある。この「7」と「7」とは、外形が同じであるが、色が異なるものである。本実施形態では、このように色のみ異なる場合も、異なる種類の図柄として扱う。以下、これらの図柄による遊技の手順等の例について説明する。
【0052】
[例1]
ここでは、1コマに割当てられた2種類以上の図柄のうち、少なくともいずれか一つをそのコマの図柄として入賞を判定する場合について説明する。
【0053】
また、ここでは、内部抽選で「コイン」が当選した場合を想定し、図4(a)に示すように左リールの停止により、上段に「コイン」、下段に「7」が、中リールの停止により、中段に「コイン/7」、下段に「7」がそれぞれ現れたとする。ここで、中リールの停止直後に中段の2つの図柄(コイン、7)をバックライトで交互に照明する。ここで、「7」が揃う方が、「コイン」が揃うよりも遊技者にとって有利であるため、遊技者はバックライトが「7」を照明することを期待するであろう。
【0054】
しかし、ここでは、「コイン」が内部当選しているため、「コイン」のバックライトが点灯し、「7」のバックライトが消灯する。この場合、遊技者は、仕方なく右リール下段にコインを狙うこととなる。
【0055】
そして、右リール下段に「コイン」を停止させることができれば、右下がりで「コイン−コイン−コイン」が揃い、入賞となる。
【0056】
一方、ボーナスに当選していた場合は、中リール中段において、「コイン」のバックライトを消灯させ、「7」のバックライトを点灯させるようにしてもよい。また、何れの入賞役にも当選していない場合(はずれの場合)でも、たまに、中リール中段において「コイン」のバックライト消灯及び「7」のバックライト点灯をおこない、遊技者にボーナスの期待感を持たせるようにしてもよい。ただし、遊技者にボーナスの期待感を持たせたとしても、内部抽選ではずれであれば、図4(a)において、右リール下段に「7」は停止しないこととなる。
【0057】
なお、バックライトによる照明(交互に照明する場合の照明の開始、又は、最終的な照明の場合のいずれも含む。)のタイミングは、全てのリールの停止後又は停止前、2種類以上の図柄が割当てられたコマを有するリールの停止後又は停止前のいずれの場合でもよく、適宜選択することができる。以下、他の例でも同様である。
【0058】
[例2]
ここでも、1コマに割当てられた2種類以上の図柄のうち、少なくともいずれか一つをそのコマの図柄として入賞を判定する場合について説明する。
【0059】
図4(b)を参照して説明すると、左リールの停止により、上段に「コイン」、下段に「7」が、中リールの停止により、中段に「コイン/7」、下段に「7」が、右リールの停止により、上段に「7」、下段に「コイン」が現れている。全リール停止後に、中リールの中段の2つの図柄(コイン、7)をバックライトで交互に照明する。
【0060】
ここで、仮に、コインが内部当選していた場合、中リール中段では「コイン」のバックライトが点灯し、「7」のバックライトが消灯し、右下がりで「コイン−コイン−コイン」が揃い、入賞となる。一方、ボーナス(7)が内部当選していた場合、中リール中段では、「コイン」のバックライトが消灯し、「7」のバックライトが点灯し、右上がりで「7−7−7」が揃い、入賞となる。
【0061】
遊技者は、中リール中段の「コイン」と「7」とのいずれかが点灯し、消灯するかで入賞役が大きく異なるので、期待感が膨らむこととなる。なお、場合によっては、「コイン」とボーナス(7)とが重複して入賞するようにしてもよい。
【0062】
[例3]
ここでは、1コマに割当てられた2種類以上の図柄のうち、少なくともいずれか一つを照明することにより内部当選の報知とする場合について説明する。
【0063】
図4(c)を参照して説明すると、左リールの停止により上段に「コイン」、下段に「7」が、中リールの停止により、中段に「コイン」、下段に「7」がそれぞれ現れている。また、右リールの停止により、下段に「コイン/7」が現れている。
【0064】
右リールの停止後、右下がりで「コイン−コイン−コイン」が揃い、入賞となる。ただし、ボーナス(7)が内部当選していた場合は、右リールの停止後、一拍おいて、右リール下段の「7」の真裏のバックライトの照明を変化させる。ここでは、照明の色が白色から赤色に変化し、赤色の「7」が現れる。これにより、遊技者に対するボーナス内部当選の報知とすることができる。なお、ここでは、照明の色を変化することとしたが、右リール下段の「7」に対するバックライトの照明を消灯から点灯へ、又は、その逆とするようにしてもよい。
【0065】
[例4]
ここでは、1コマに割当てられた2種類以上の図柄のうち、全ての図柄をそのコマの図柄として入賞を判定する場合について説明する。
【0066】
図4(d)を参照して説明すると、この例では、右リールの中段に3つの図柄(コイン、7、太陽)が施してあるコマが停止した場合で、この時は、左リール中段と、中リール中段は、先の3つの図柄のどの図柄で揃っても入賞となる。入賞時には、先の3つの図柄のうち、揃った図柄をバックライトで点灯してもよい。
【0067】
また、右リールの中段の3つの図柄を少なくとも含む複数組の図柄の組合せが、いずれも入賞の組合せである場合に、いずれの組合せについても入賞と判定し、重複入賞としてもよい。例えば、右リールの中段の図柄「コイン」と、他の2つのリールの「コイン」とが揃うと共に、右リールの中段の図柄「7」と、他の2つのリールの「7」とが揃った場合には、「コイン」と「7」のそれぞれについて重複して入賞となる。
【0068】
なお、この例の場合、1コマに割当てられた図柄の種類を増やすと、いわばオールマイティのコマとなる。このコマは、このように限定されたいくつかの種類の図柄と決めてもよいし、カードゲームのポーカーにおける「ジョーカー」に相当するようないずれの図柄にもなり得る特定の図柄(以下、オールマイティ図柄という。)を一つ採用するようにしてもよい。このようなオールマイティ図柄を、左、中、右リールに配置して、次のようなゲームの構成とすることもできる。
【0069】
例えば、ベル、スイカ、チェリー等の小役を用意しておき、ベル、スイカ、チェリーのいずれの小役に内部当選した場合であっても、「オールマイティ図柄」−「オールマイティ図柄」−「オールマイティ図柄」を揃えることができるようにすることが挙げられる。この図柄の組合せが揃ったら、入賞した小役の種類を遊技者に報知し、これに対応したメダルの払い出しが行われることとなる。
【0070】
つまり、「ベル」が内部当選し、「オールマイティ図柄」−「オールマイティ図柄」−「オールマイティ図柄」が揃ったら、当選した小役が「ベル」であることを液晶画面等により表示し、「ベル」に対応するメダルの払い出し(例えば、6枚)を行う。
【0071】
このような場合、オールマイティ図柄を目立つような図柄で構成しておけば、初心者等でも、このオールマイティ図柄を狙い易くなり、また、このオールマイティ図柄を狙うだけで、全ての小役を狙うことも可能となる。
【0072】
なお、上述した小役の種類の報知は、オールマイティ図柄の色を変化させることで行うこともできる。例えば、「オールマイティ図柄」−「オールマイティ図柄」−「オールマイティ図柄」が揃った後、約1秒経過後に、各オールマイティ図柄の色が黄色に変化すれば、「ベル」に入賞したことを示すようにすることができる。
【0073】
[例5]
ここでは、1コマに割当てられた2種類以上の図柄が、それぞれ色のみ異なる場合について説明する。
【0074】
図5(a)を参照して説明すると、左リールの停止により下段に「7」(赤色)、中リールの停止により、下段に「7」(赤色)がそれぞれ現れている。また、右リールの停止により、下段に「7/7」(赤色/白色)が現れている。
【0075】
右リール停止後、右リール下段の2つの図柄(7、7)をバックライトで交互に照明する。最終的に、バックライトにより、例えば、赤色の7が選択されればスーパービッグとなり、白色の7が選択されればノーマルビッグとすることができる。
【0076】
ここで、スーパービッグとノーマルビッグについて簡単に説明する。スーパービッグとノーマルビッグとは、獲得枚数に差が付けられており、例えば、スーパービッグでは、BB中の一般遊技中、15枚の払い出しとなる小役が高確率で当選するようにし、ノーマルビッグでは、BB中の一般遊技中、8枚の払い出しとなる小役が高確率で当選するようにする。なお、BB中の一般遊技の回数、SRBの回数(BB中のRB回数)、JAC遊技の回数などに差異を設けることで、獲得枚数に差が付くようにしてもよい。
【0077】
特別遊技としては、BBのほか、RB(レギュラーボーナス)であっても構わないし、次のようなものであっても構わない。
【0078】
すなわち、3つのリールに特定の図柄配置(例えば、ベル−ベル−赤7(小役1)、ベル−ベル−青7(小役2)、ベル−ベル−白7(小役3)を配置するとともに、右リールの赤7、青7、白7については、相互に離れて配置)を施し、通常ゲームにおいて、小役1、小役2、小役3がほぼ同じ確率で、且つ、高確率で当選するようにする。そして、通常ゲーム中、特別遊技期間が開始されると、ストップボタンを押す前に小役1、小役2、小役3のうちのどの小役が当選したかが報知される。したがって、遊技者は、報知された小役の図柄を狙えばよい。一方、この特別遊技期間以外の期間は、小役の報知が行われない。したがって、小役1、小役2、小役3の何れかを遊技者の直感で揃えるしかなく、取りこぼしが多発し、結果として、特別遊技期間の方が獲得枚数が多くなる。
【0079】
[例6]
ここでは、内部当選と判定された場合に、2種類以上の図柄が割当てられたコマがリール表示窓に現れる場合について説明する。
【0080】
図5(b)を参照して説明すると、左リールが停止されると、同図に示すように、例えば、中段に「コイン」と「7」とが表された1つのコマが現れる。ここでは、「コイン」又はビッグボーナスに内部当選している場合のみ、左リール中段に「コイン/7」が停止するように制御される。従って、遊技者は、このコマが中段に現れただけで、ボーナスへの内部当選の可能性があることが分かる。この例では、左リールの中段の複数(2つ)の図柄に対して、バックライトによる選択は行わない。
【0081】
<図柄の構成例2>
図5(c)及び(d)は、リールの図柄が、バックライトによる照明の色で色づけられる図柄(以下、特定図柄という。)を含む例を示している。図5(c)では、右リールの下段の「7」が特定図柄である。また、図5(d)では、2つの「7」がそれぞれ特定図柄である。
【0082】
特定図柄は、透明、又は、半透明(例えば、くもりガラスのような光透過性を持った乳白色のもの。)に形成されており、バックライトに照明されると、その照明の色に染まるものである。本実施形態では、このように照明の色により色づけられ、その結果、色が異なる図柄となった場合も、異なる種類の図柄として扱う。以下、これらの図柄による遊技の手順等の例について説明する。
【0083】
[例1]
ここでは、特定図柄の色により入賞の種類が異なる場合について説明する。図5(c)を参照して説明すると、この例では、バックライトの色により、上述したスーパービッグとノーマルビッグを分ける。左リールの停止により、下段に「7」(赤色)、中リールの停止により、下段に「7」(赤色)、右リールの停止により、下段に「7」(色未定)が現れている。右リール下段の「7」は、バックライトにより赤色と青色が交互に照明される。この時点でビッグボーナスの入賞は確定である。
【0084】
最終的に、バックライトが赤色に固定されればスーパービッグとなる。バックライトが青色に固定されればノーマルビッグとなる。遊技者は、バックライトがいずれの色で固定されるかによりビッグ中のメダル獲得枚数が異なるので、期待感が膨らむこととなる。
【0085】
なお、最終的なバックライトの色の固定の時期としては、全てのリールの停止後又は停止前か、特定図柄が施されたリールの停止後又は停止前、のいずれかの時点で行ってもよい。以下、他の例についても同様である。
【0086】
[例2]
ここでは、特定図柄の色により入賞とハズレとを分ける場合について説明する。右リールは回転中、白色で照明されており、図5(c)を参照して説明すると、左リールの停止により、下段に「7」(赤色)、中リールの停止により、下段に「7」(赤色)、右リールの停止により、「7」(白色)が現れている。全リール停止後、右リール下段の「7」は、バックライトにより赤色と白色が交互に照明される。
【0087】
最終的に、バックライトが赤色に固定されればビッグボーナスとなる。バックライトが白色に固定されればハズレとなる。
【0088】
[例3]
ここでは、1つのリール上に2箇所以上特定図柄を設けた場合について説明する。図5(d)の例では、1つのリール上に2箇所の特定図柄を配置してある。リールの回転中にリール表示窓内を一方の特定図柄が通過するときと、リール表示窓内に停止したときは、バックライトにより例えば赤色でこれを照明する。一方、リールの回転中にリール表示窓内を他方の特定図柄が通過するときと、リール表示窓内に停止したときは、バックライトにより例えば青色でこれを照明する。これにより、2種類の「7」が実現される。このようにすると、複数の可変的色を持った図柄が実現できる。
【0089】
なお、所定の条件(例えばBB終了時)毎に、赤色の「7」と青色の「7」との位置を変えるようにしてもよい。
【0090】
[例4]
ここでは、通常時と内部当選時とで特定図柄の色を変化させることにより、内部当選の告知を行う場合について説明する。図5(d)を参照して説明すると、通常時においては、リール回転中、白色のバックライトで特定図柄の照明を行い、ボーナスに内部当選したときは、リール回転中、赤色等のバックライトで照明を行う。これにより、内部当選の告知となり、又、特定図柄「7」の目押しがし易くなる。
【0091】
[例5]
ここでは、図5(d)に示すような特定図柄を全てのリールに設けた場合について説明する。
【0092】
3つのリールの各々に「7」の特定図柄を配置する。抽選で、ビッグが当選すると、その時点で、3つのリールの特定図柄「7」を赤色のバックライトで照明して、遊技者は「7−7−7」(全て赤色)を揃えることとなる。一方、抽選で、レギュラーが当選すれば、バックライトを用いて、3つのリールの特定図柄「7」を赤色−赤色−青色にし、遊技者は「7−7−7」(赤色−赤色−青色)を揃えることとなる。
【0093】
このようにすれば、図柄の物理的な数を変えることなく、実質的に図柄の数を増やすことができる。
【0094】
[例6]
特定図柄を用いた他の例としては、例えば、内部当選した場合に、特定図柄がリール表示窓に出現するようにリールを停止することにより、内部当選したことを遊技者に知らせるようにしてもよい。この場合、バックライトの照明の色を変更して、リール表示窓に出現する特定図柄の色を通常時とは異なる色とすることにより、内部当選したことを遊技者がより分かり易いようにしてもよい。
【0095】
<図柄の構成例3>
図9(a)及び(b)は、1つのコマに、2種類以上の図柄の中から1又は複数の図柄を選択的に出現させる例を示している。特に、バックライトの照明の色により、異なる種類の図柄を選択的に出現させる例を示している。
【0096】
図9(a)の左側は、バックライトの照明が赤色の場合を示しており、「ベル」が出現している。一方、バックライトの照明を緑色に変えると、図9(a)の右側に示すように、「レモン」が現れる。これらはそれぞれ別の図柄として扱うことができる。
【0097】
また、図9(b)の左側は、バックライトの照明が赤色の場合を示しており、ドラゴンの絵が出現している。一方、バックライトの照明を緑色に変えると、図9(b)の右側に示すように、火を吹くドラゴンが現れる。これらはそれぞれ別の図柄として扱うことができる。
【0098】
このように異なる種類の図柄を選択的に出現させるためには、例えば、それぞれの図柄を、特定の色の照明が照射されると色が鮮明に表れ、逆に、特定の色の照明が照射されると色が不鮮明となるようなフィルム等から構成すればよい。若しくは、それぞれの図柄を、特定の色の照明は通すが、特定の色の照明は通さないようなフィルム等から構成すればよい。
【0099】
なお、図9の例では、いずれも1つの図柄を選択的に出現させるようにしたが、同時に複数の図柄を出現させるようにしてもよい。この場合、出現したいずれの図柄もそのコマの図柄として扱うことができる。
【0100】
なお、このように、選択的に異なる図柄を出現させる場合においても、上記<図柄の構成例1>や<図柄の構成例2>に示したような入賞の判定や、内部入賞の報知に用いることができることはいうまでもない。
【0101】
<スロットマシン100の制御>
スロットマシン100の制御は、図2を用いて前述したように、主制御部300で主たる制御が行われ、演出などの制御は副制御部400で行われる。図6に、スロットマシン100を制御する基本的な制御フローチャートを示す。以下図6を参照してスロットマシン100の基本的な制御の動作を説明する。
(基本フロー)
遊技者はまずS1でメダルの投入を行う。ここで、前述のように、投入するメダルの数によって入賞ラインが通常1〜5ラインまで決定される。S2で遊技者によりスタート操作がなされると、S3へ進み乱数発生器311より乱数を取得し、入賞役の抽選と演出の抽選とを行う。次のS4では、演出当選かを判断する。当選ならば、S5で演出フラグをセットする。
【0102】
その後S6で3つのリールの回転を始める。次のS7では、演出フラグがONであるか否かを判断し、ONならばS8へ進む。S8では、主制御部300が副制御部(サブ制御部)400へ演出コマンドを送信し、従って、副制御部がサブリール180〜182の回転を制御する。すると副制御部では演出処理を開始する。
【0103】
次のS9では、リールの停止制御を行う。これは、乱数による入賞役の抽選の結果と、遊技者によりストップボタン136〜138の押されたタイミングにより、対応するリールを制御して停止する。この停止は主制御部300によりおこなわれ、前述のリール表示のところで説明した数々のリール表示を行うように、リールの停止を行う。なお、本実施形態では、物理的リールの停止の方法はいかなる方法でもよく、種々の方法が公知となっているのでそれらを用いればよいので割愛する。
【0104】
S10では、停止したリールのリール表示窓上に表示されている図柄の組み合わせと、前述の有効な入賞ラインを比較して、入賞でなければ処理を終了し、入賞ならばS11へ進む。S11では、入賞がビッグボーナス(BB)であるか、またはレギュラーボーナス(RB)であるかを判断する。BBでもRBでもなければ、他の入賞役であるので、そのままS13へ進む。BB又はRBである場合は、S12へ進みボーナス開始の準備をする。S13では、各入賞に対応するメダルの払出しを行い、処理を終了する。
【0105】
次に、S9のリール停止制御について具体例を挙げて説明する。
(リール停止制御1)
図4(a)を参照して説明した<図柄の構成例1>の[例1]の場合のリール停止制御について図7のフローチャートを参照して説明する。
【0106】
リール停止制御に入ると、S1001でストップボタン136〜138の受付を開始する処理を行う。最初に押されたストップボタンは、S1002で第1停止ONということで、S1006へ進み、遊技者により操作されたストップボタンに対応したリールを、ストップボタンの操作時点と遊技台の内部状態(ビッグボーナス中、レギュラーボーナス中、又は内部当選になった状態等々)に基づいて、例えば停止テーブルに従い、リールを制御して停止する。
【0107】
その結果、S1007では、所定のパターンの停止であるか否かを判断する。この所定のパターンの例は、図4(a)に示すように、左リール上段に「コイン」図柄が停止し、下段に「7」の図柄が停止したか否か、並びに、中リール中段に「コイン/7」が停止し、下段に「7」の図柄が停止したか否かの条件を判断する。
【0108】
ここで、図4(a)のようにリールが停止しなかった場合、例えば、左リールのみの停止や、図柄が異なる場合はS1005へ進む。一方、図4(a)のようにリールが停止した場合、S1008へ進み、バックライトにより中リール中段の「コイン」と「7」とを交互い照明し、予め定めた(具体的には、S3の内部抽選で定めた)一方の図柄を選択的に固定して照明する。なお、照明する図柄の抽選は、図7には記載してないが、S1008で抽選するようにしてもよい。この場合、照明する図柄の抽選自体が入賞役の抽選となる。
【0109】
これは、遊技者から見ると、中リールのストップボタン137を押した時に中段に「コイン/7」の図柄が、下段に「7」の図柄が停止し、直後に中段の2つの図柄(コイン、7)がバックライトで交互に照明されるため、遊技者は、バックライトが「7」を照明することを期待し、全てのリールが停止する前に、遊技者を「わくわくさせる演出」を行うことになる。
【0110】
ここで、中段の「コイン」のバックライトが点灯し、「7」のバックライトが消灯ならばコインに内部当選なので、遊技者は、右リール下段にコインを狙ってストップボタン138を押し、右リール下段に「コイン」が揃えば、右下がり「コイン−コイン−コイン」に入賞することになる。
【0111】
S1008の次はS1005へ進み、S1003、S1004で遊技者によるストップボタンの操作に従い、第2停止ON、第3停止ONの処理が終了したか否かの判断を行う。S1005で全てのリールが停止したかを判断し、全てのリールが停止していない場合は、S1001へ戻る。全てのリールが停止している場合は、図7のリール停止処理を終了する。
【0112】
(リール停止制御2)
図4(b)を参照して説明した<図柄の構成例1>の[例2]の場合のリール停止制御について図8のフローチャートを参照して説明する。
【0113】
リール停止制御に入ると、S2001でストップボタン136〜138の受付を開始する処理を行う。最初に押されたストップボタンは、S2002で第1停止ONということで、S2005へ進み、遊技者により操作されたストップボタンに対応したリールを、ストップボタンの操作時点と遊技台の内部状態に基づいて、例えば停止テーブルに従い、リールを制御して停止する。同様にして、ストップボタン136〜138が順に押されたとすると、その結果、S2003で第2停止ON、S2004で第3停止ONを認識し、S2005で操作されたストップボタンに対応したリールを停止させS2006へ進む。
【0114】
S2006では、全リールが停止したことを判断する。全リールの停止が終わっていなければ、S2001へ戻る。全リールが停止していれば、S2007へ進む。
【0115】
S2007では、3つのリールが所定のパターンで停止しているか否かを判断する。この所定のパターンの例は、図4(b)に示すように、左リール上段に「コイン」図柄が停止し下段に「7」の図柄が停止し、中リール中段に「コイン/7」の図柄が停止し下段に「7」の図柄が停止し、並びに、右リール上段に「7」が停止し下段に「コイン」の図柄が停止したか否かを判断する。
【0116】
ここで、図4(b)のようにリールが停止しなかった場合、図8のリール停止処理を終了する。一方、図4(b)のようにリールが停止した場合、S2008へ進み、中リール中段の「コイン」と「7」を交互にバックライトで照明し、予め定めた(具体的にはS3の内部抽選で定めた)一方の図柄を選択的に固定して照明する。なお、照明する図柄の抽選は、図8には記載してないが、S2008で抽選するようにしてもよい。この場合、抽選自体が入賞役の抽選となる。
【0117】
「コイン」に内部当選していた場合は、中リール中段では「コイン」のバックライトが点灯して「7」のバックライト消灯し、ボーナスに内部当選していた場合は中リール中段では「コイン」のバックライトが消灯し、「7」のバックライトが点灯して入賞役を確定し、図8のリール停止制御の処理を終了する。
【0118】
このように、全てのリールが停止した後に、中段の2つの図柄(コイン、7)がバックライトで交互に照明されるため、遊技者は、リールが停止しただけでは、どの入賞役に入賞するのかわからないので、ドキドキ感が増し、遊技の多様性が飛躍的に増加する。即、遊技者は、バックライトが「7」を照明することを期待し、「わくわくさせる演出」の終わるのを待つこととなる。
【0119】
【発明の効果】
以上述べた通り、本発明によれば、新たな図柄の表現形式を採用することにより遊技性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るスロットマシン本体100の外観を説明するための斜視図である。
【図2】スロットマシン本体100の制御部の構成図である。
【図3】バックライトの構成を説明するためのリールユニットの構成図である。
【図4】本発明の一実施形態におけるリールの表示の一例を説明するための図である。
【図5】本発明の一実施形態におけるリールの表示の他の例を説明するための図である。
【図6】スロットマシン100の基本的な制御の動作を説明するフローチャートである。
【図7】スロットマシン100におけるリール停止制御の一例を説明するフローチャートである。
【図8】スロットマシン100におけるリール停止制御の他の例を説明するフローチャートである。
【図9】本発明の一実施形態におけるリールの表示の他の例を説明するための図である。
Claims (3)
- 複数種類の図柄を施した、左、中、右の3つのリールを回転させ、各々の前記リールに対応して設けられたストップボタンに対して停止操作があった場合に対応する前記リールの回転を停止し、当該リールの停止時における前記図柄の組合せに基づいて入賞を定める遊技台であって、
前記中リールの少なくとも1つのコマに、2種類の前記図柄を割当てて並べて配置し、
前記1つのコマに割当てられた2種類の前記図柄のうち、少なくともいずれか一つを選択的に照明する照明手段を備え、
全ての前記リールが停止し、停止した前記中リールにより前記1つのコマに割当てられた2種類の前記図柄が表示され、前記2種類の前記図柄の一方を含む前記図柄の組合せと、他方を含む前記図柄の組合せと、の双方が表示されている場合、前記照明手段は、前記1つのコマに割当てられた2種類の前記図柄を交互に照明し、その後、そのコマの図柄として入賞を判定する図柄を照明することを特徴とする遊技台。 - 複数種類の図柄を施した、左、中、右の3つのリールを回転させ、各々の前記リールに対応して設けられたストップボタンに対して停止操作があった場合に対応する前記リールの回転を停止し、当該リールの停止時における前記図柄の組合せに基づいて入賞を定める遊技台であって、
内部抽選を行って内部当選の当否を判定し、前記内部当選と判定された場合であって、かつ、前記リールの停止時における前記図柄の組合せが、当該内部当選に対応して予め定めた組合せである場合に入賞を確定し、
前記中リールの少なくとも1つのコマに、2種類の前記図柄を割当てて並べて配置し、
前記1つのコマに割当てられた2種類の前記図柄のうち、少なくともいずれか一つを選択的に照明する照明手段を備え、
前記左リール及び前記中リールが停止し、前記右リールが回転中の場合であって、停止した前記中リールにより前記1つのコマに割当てられた2種類の前記図柄が表示され、停止時の前記右リールにより表示される前記図柄次第によって、前記2種類の前記図柄の一方を含む前記図柄の組合せと、他方を含む前記図柄の組合せと、のいずれかが表示可能な状態となり、かつ、前記内部当選と判定された場合に、前記照明手段は、前記1つのコマに割当てられた2種類の前記図柄を交互に照明し、その後、当該内部当選に対応して予め定めた前記図柄の組合せを構成する図柄を照明することを特徴とする遊技台。 - 複数種類の図柄を施した複数のリールを回転させ、各々の前記リールに対応して設けられたストップボタンに対して停止操作があった場合に対応する前記リールの回転を停止し、当該リールの停止時における前記図柄の組合せに基づいて入賞を定める遊技台であって、
前記図柄を複数色の中から選択された色で照明する照明手段を備え、
前記図柄は、前記照明手段による照明の色で色付けられる特定図柄を含み、
少なくともいずれか一つの前記リールに、図柄の外形が共通するが異なる前記照明の色が割り当てられた複数の前記特定図柄を施し、
前記照明手段は、
前記特定図柄が施された前記リールの回転中、前記特定図柄を当該特定図柄に割り当てられた前記照明の色で照明することを特徴とする遊技台。
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