JP6433571B1 - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
本発明に係る遊技機10は、複数の演出態様を複数の発光素子の発光により実行可能な演出装置と、演出装置を制御する演出制御手段と、を備え、第1の契機により前記発光素子を第1の態様で発光させることで前記演出装置に第1の図柄が視認可能となり、遊技者に特典の獲得可能性がある旨を報知する第1の演出態様を実行可能とし、前記第1の契機とは異なる第2の契機により前記発光素子を前記第1の態様とは異なる第2の態様で発光させることで前記演出装置に第2の図柄が視認可能となり、遊技者に特典の獲得可能性がある旨を報知する第2の演出態様を実行可能とし、前記第1の契機及び前記第2の契機とは異なる第3の契機により前記発光素子を前記第1の態様及び前記第2の態様で発光させることで、前記第1の演出態様及び前記第2の演出態様よりも遊技者にとって有利な特典の獲得可能性がある旨を報知する第3の演出態様を実行可能とし、前記第3の演出態様は、前記第1の図柄と前記第2の図柄とが互いに隣接した場所で視認可能となることで、前記第1の図柄と前記第2の図柄とが全体として1つの図柄を構成するように遊技者に認識させることが可能な第3の図柄が視認可能となることを特徴とする。
「第2の契機」は、実行中の遊技状態が遊技者にとって有利な有利遊技状態に移行したことを含むが、これに限定されず、他の契機であっても良い。
「第3の契機」は、役抽選によりボーナス移行役に当選したことを含むが、これに限定されず、他の契機であっても良い。
「第1の態様」には、発光素子を所定の色(例えば赤色)で、所定のタイミングで発光させることを含むが、これに限定されない。
「第2の態様」には、発光素子を所定の色(例えば青色)で、所定のタイミングで発光させることを含むが、これに限定されない。
すなわち、第1の契機と第2の契機とは異なる第3の契機で、第1の契機による第1の態様及び第2の契機による第2の態様で発光させることで、第1の態様により視認可能となる第1の図柄520と第2の態様により視認可能となる第2の図柄530とが全体として1つの図柄になるように遊技者に認識させることが可能となり、演出のバリエーションが増え、より遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、第1の態様で視認可能となる第1の図柄520と第2の態様により視認可能となる第2の図柄530とが全体として1つの図柄になるように遊技者に認識させることが可能となることから、第1の図柄や第2の図柄が視認可能となることにより報知される特典の期待とは異なる特典の期待を報知することができるため、別の表示装置を用意することなく、報知内容を充実・細分化させることが可能となる。
「特定色以外の他の色」は、例えば、青色であるが、これに限定されず、「特定色」を含まなければ、青色を含む色、例えば青色と緑色との両方で発光する場合などであっても良い。
また、「特定色」は「第1の特定色」、「特定色以外の他の色」は「第2の特定色」と言うことも可能である。
これにより、発光素子の発光色を変えることで、第1の図柄520と第2の図柄530のいずれが視認可能となるかを切り替えることができるとともに、第1の図柄520と第2の図柄530とが一体となる第3の図柄を視認させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能な遊技機10を提供することができる。
これにより、演出用のサブリールにおいて、視認可能となる図柄を変化させつつ、点灯させる発光素子の位置とタイミングとを変えるといった演出態様の工夫を凝らすことで、遊技の興趣を向上させることが可能な遊技機10を提供することができる。
これにより、遊技者にとって有利な特典として、役の当選や、遊技者にとって有利な有利遊技状態を実行中であることを遊技者に報知することで、遊技の興趣を向上させることが可能な遊技機10を提供することができる。
これにより、遊技者の第1の演出態様と第2の演出態様とにより報知される特典のどちらを得ることを希望するかという遊技者の好みに応じて、第1の図柄520か第2の図柄530のいずれかが表出される契機となるまでの間、いつでも演出を選択することが可能となり、遊技の興趣を向上させることが可能な遊技機10を提供することができる。
本明細書では、各説明箇所において、方向についての定義等が示されていない場合には、遊技機10の方を向いて位置している遊技者から見て、遊技機10から遊技者の手前側に向かう方向を「前」方向とし、その逆方向を「後」方向とする。また、同様に、「左」や「右」等の左右方向及び「上」や「下」等の上下方向も、遊技者から見た場合の左方向や右方向、又は上方向や下方向を意味する。同様に、各部材の説明においても、方向についての定義等が示されていない場合には、各部材を、遊技機10の所定位置に固定した場合における遊技者から見た方向を意味する。
前扉14の上部には、薄板樹脂からなる上パネル20を備えている。この上パネル20の略中央には、3個の回転リール62(正面から向かって左側の左回転リール64、中央の中回転リール66、右側の右回転リール68)の円周上の図柄61を見ることができる透過可能な図柄表示窓部16が形成されている。この図柄表示窓部16は、3個全ての回転リール62の回転が停止した際には、縦3列横3行に配置した合計9個の図柄61を遊技者に見せるように形成されている。この図柄表示窓部16は、回転リール62の正面側に設けられて、回転リール62の回転が停止した際、後述する有効ライン86上に停止している複数の図柄61を視認するためのものである。回転リール62は、複数の図柄61を図柄表示窓部16を介して変動表示可能なものである。
前記図柄表示窓部16の後方向(奥方向)には、3個のリール駆動モータ65と、この各リール駆動モータ65によってそれぞれ回転させられる合計3個の前記回転リール62と、前記リール駆動モータ65及び前記回転リール62を保持するユニットホルダ(図示せず)とを有するリールユニット60が配置されている。また、リールユニット60には、回転リール62の回転位置が基準となる位置(基準位置)であることを検出するためリール位置センサ63が設けられている。このリール駆動モータ65は、メイン制御基板200から出力されるリール駆動モータ65を駆動するための駆動信号に基づき駆動する。さらに、リールユニット60には、回転リール62上の図柄61を照らすためのバックランプが設けられている。
前記図柄表示窓部16の下方には、クレジットメダルの貯留枚数を表示するクレジット表示器87と、このクレジット表示器87の左側に配置され、遊技機10から払い出されたメダルの総数を表示する払出枚数表示器88とが設けられている。これらの表示器は、例えば2個の7セグメントLEDで構成されており、クレジット表示器87は2桁の貯留枚数、払出枚数表示器88は2桁の払出枚数が表示可能になっている。
また、図柄表示窓部16の下方には、後述する「許可区間」に移行したことを契機にメイン制御基板200により点灯される区間報知ランプ85が設けられている。
この区間報知ランプ85は、押し順報知の状態が「許可区間」である間は常時点灯されており、「不許可区間」に移行したことを契機にメイン制御基板200により消灯される。
前記前扉14の下部には下パネル22が設けられている。そして、前扉14には下パネル22の上部に位置して前扉14の前方向へ向けて突出する操作部30を備えている。
本実施の形態に係る遊技機10には、遊技開始の条件として投入するためのメダルを後述するメダル投入口38からあらかじめ投入して、最大50枚までクレジットメダルとして内部に貯留可能なクレジット機能(投入枚数を電子データとして電子的に記憶し管理する機能)を有している。なお、このクレジットメダルとして貯留可能な最大枚数である50枚を最大クレジットメダル数とする。
前記操作部30の上面右側には、遊技媒体としてのメダルを投入するためのメダル投入口38が設けられている。
筐体12内部であって、前記メダル投入口38の近傍には、メダル投入口38に投入されたメダルが正規のものか否かを選別して、正規のメダルのみをホッパーユニット24に導くメダルセレクタ17が設けられている。このメダルセレクタ17には、メダル投入口38に投入されたメダルを1枚ずつ検出する投入センサが設けられている。
メダル投入口38の下方には、クレジット機能によりクレジットしたメダルの全てを払い出すための精算スイッチ36が設けられている。
前記操作部30の中央には、操作により対応する回転リール62の回転を停止させるため、3個の回転リール62のそれぞれに対応する3個のストップスイッチ50が設けられている。このストップスイッチ50は、左回転リール64を停止させるための左ストップスイッチLと、中回転リール66を停止させるための中ストップスイッチCと、右回転リール68を停止させるための右ストップスイッチRとを有している。すなわち、これらのストップスイッチ50は、複数の回転リール62それぞれに対応して設けられ、複数の回転リール62の図柄61の変動表示の開始後、遊技者の操作により回転リール62の図柄61の変動表示を個別に停止させるためのものである。
このストップスイッチ50の左側には、メダルの投入又は後述するベットスイッチ32の操作を条件に回転リール62の回転を開始させるためのスタートスイッチ40が設けられている。すなわち、このスタートスイッチ40は、遊技者の操作により回転リール62の図柄61の変動表示を開始させるためのものである。
このスタートスイッチ40の上方には、貯留されたクレジットメダルから投入されたメダル数(クレジットされたメダル数)から最大投入枚数(具体的には3枚)に達するまで投入可能なメダル数を減じて3枚のメダル投入に代えるマックスベットスイッチ34と、クレジットしたメダル数から1枚のメダル数を減じて1枚のメダル投入に代えるシングルベットスイッチ35とが設けられている。
マックスベットスイッチ34の右側には、所定の演出において遊技者が操作可能な演出用ボタンスイッチ42が設けられている。
前記前扉14の裏側には、扉開閉用スイッチ19、設定変更スイッチ46、設定表示器89などが配置されている。
扉開閉用スイッチ19は前扉14が閉じているか否かを検知するためのものである。この扉開閉用スイッチ19は、前扉14が閉塞している場合に、前扉14の背面と扉開閉用スイッチ19の前面とが押圧されることでオンとなり、前扉14が開放するに従って、前扉14の背面が扉開閉用スイッチ19の前面から離間して押圧が解除されることでオフとなる。
設定変更スイッチ46は、後述する電源ユニット43の設定キースイッチ45と共に設定変更を行うためのものである。
設定表示器89は、例えば7セグメントの小型のLEDにより、大当り確率の設定値を表示するものである。設定表示器89には、当該遊技機10の設定値が表示されるが、外部から視認できないようにすべく、設定後一定時間が経過するとその表示は解除される。
このホッパーユニット24には、その駆動によりメダルをメダル払出口28に向けて払い出すホッパーモータと、ホッパーユニット24の出口に設けられ、メダル払出口28に払い出されたメダルを1枚ずつ検出する払出センサと、ホッパーユニット24のメダルタンクから溢れたメダルを収納するための補助タンクの近傍に設けられ、補助タンク内のメダルが満杯になったことを検出してメイン制御基板200へ信号を出力するオーバーフローセンサとが設けられている。
この電源ユニット43には、電源投入又は電源遮断のための操作が可能な電源スイッチ44と、設定変更処理のための設定キースイッチ45とが設けられている。
前記前扉14の下部には、所定の場合にホッパーユニット24からメダルが払い出されるメダル払出口28が形成されている。このメダル払出口28の下方には、メダル払出口28から払い出されたメダルを貯留するため、上方に向かって開口する皿状のメダル受け皿26が形成されている。なお、クレジットされているメダル数が最大クレジットメダル数である50枚未満の場合は、50枚に到達するまで、獲得したメダルはメダル払出口28から払い出されずにクレジットメダルの枚数に加算される。
本実施の形態に係る遊技機10は、マックスベットスイッチ34やシングルベットスイッチ35等の操作又はメダル投入により所定枚数のメダルを投入することにより遊技の開始を可能とするものである。そして、スタートスイッチ40の押下操作により、回転リール62の回転を開始させて遊技が開始されるとともに、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの役抽選が行われる。そして、当該遊技機10は、各回転リール62に対応するストップスイッチ50の操作タイミング及び役抽選の結果に基づいて、回転リール62の回転を役抽選の結果に適合するように停止させる。当該遊技機10は、停止時の図柄61の組み合わせによって、当選した役を構成する図柄61の組み合わせが所定の有効なライン(所定の役の図柄61の組み合わせが当該ライン上に揃ったときに所定の利益が付与されるラインのことであり、以下、有効ライン86とする。)上に停止した場合に、入賞等となり、所定枚数のメダルを払い出す等の所定の利益を遊技者に付与する。これにより、1回の遊技が終了するものである。
なお、有効ライン86として、1ラインを示したが、これに限定されず、2〜5ライン、或いはV字形や山形を含めて6ライン以上としても良い。
また、遊技状態(図9参照)を問わず1ラインとしたが、これに限定されず、遊技状態で有効ラインの数を変えるようにしても良い。
これらの図柄61は、それぞれの絵柄がプリントされたテープを回転リール62の外周表面に貼付することで形成されている。なお、図2の図柄61の番号(コマ番号)は、回転リール62の外周表面に物理的に付されているものではなく、仮想的な番号であって、各図柄61の停止を制御するためのプログラムで特定の図柄61を指定するためのものである。
前記前扉14には、遊技者に役抽選の当選等の種々の情報を音や光や映像等で報知させるための演出装置70が形成されている。この演出装置70は、スピーカー72と、演出用ランプ78、表示装置84、演出回転リールユニット500とを備えている。
前記スピーカー72は、前扉14の上部左右に配置された上部スピーカー74と、前扉14の下部左右に配置された下部スピーカー76とを備えている。
前記演出用ランプ78は、前扉14の上部に配置された上部ランプ80と、前扉14の下部の左右に配置された下部ランプ82とを備えている。
前記表示装置84は、その画面に種々の映像を表示するための液晶表示装置である。
なお、表示装置84を用いて行われる種々の演出を液晶表示装置以外の表示装置、例えば、ドット表示器や、演出用の回転リールや、ランプなどを用いて行うようにしても良い。
(演出回転リールユニット500)
リールユニット60の右部の視認窓部15の後方向(奥方向)には、回転表示を行う演出用の演出回転リール510を備えた演出回転リールユニット500が配置されている。
演出回転リール510は、複数の演出態様を複数の発光素子の発光により実行可能な演出装置であり、演出回転リール510には、周囲に少なくとも複数種類の第1の図柄520と複数種類の第2の図柄530とを有するものである。
そして、視認窓部15を通じて、回転方向に3個の図柄(520,530)が視認可能となっている。
ここで、演出用バックランプ610は複数色で発光可能であり、本実施の形態では、例えば、R(赤色)、G(緑色)、B(青色)で発光可能である。
また、演出用バックランプ610は、視認窓部15の上段と中段と下段とにそれぞれ対応して設けられ、上段、中段、下段とを同時に発光させることも、個々に発光させることも可能である。
演出用バックランプ610により図柄番号1を赤色と青色とで発光させた場合、すなわち、紫色で発光させた場合はプラムの図柄の上半分の図柄520aと小さい噴水の図柄530aとの両方が視認可能となる。
図6に示すように、遊技機10の内部には、遊技機10の全体の動作を制御するための制御装置100が形成されている。この制御装置100は、遊技を進行させて遊技状態を制御するメイン制御基板200(メイン制御手段ともいう)と、このメイン制御基板200からの情報(コマンド)を受けて、遊技の進行に応じた演出を制御し、主に遊技内容に関する情報を遊技者に報知する演出を行うための制御を行うサブ制御基板300(サブ制御手段ともいう)とを備えている。
また、筐体12内部の正面から向かって右側には、外部集中端子板18が設けられている。
外部集中端子板18は、遊技データを遊技機10外部に出力させるものであり、メイン制御基板200と配線される接続端子(コネクタ)や、外部機器(図示省略)と配線される接続端子(コネクタ)が設けられた端子板である。また、外部集中端子板18は、図示しないが、データ表示器などの遊技島設備やホールコンピュータに接続されている。
メイン制御基板200は、図7に示すように、役抽選手段210、リール制御手段220、停止図柄判定手段230、払出制御手段240、遊技制御手段250、許可区間制御手段260及び送信手段270の各手段を有する。各手段の詳細については後述する。なお、許可区間制御手段260は、メイン制御基板200ではなく、サブ制御基板300が有しても良いし、又、メイン制御基板200とサブ制御基板300との両方に分けて有するようにしても良い。
メイン制御基板200は、遊技を制御するためのものであって、遊技を進行させるためのものである。以下、本実施の形態における遊技について説明する。
賭け数を設定する方法には、メダル投入口38からメダルを投入する方法と、ベットスイッチ32を操作することによってクレジットメダルを賭け数として設定する方法とがある。そして、規定の賭け数(3枚)が設定されていることを条件に、スタートスイッチ40を操作すると、賭け数が確定し、役抽選手段210により、複数の役のいずれかに当選したか又はハズレかの抽選(役抽選)が行われる。また、役抽選とほぼ同時に、前回の遊技での回転リール62の回転開始時から所定の時間(本実施の形態では、4.1秒)が経過しているか否かが判定され、所定の時間が経過すると、3個すべての回転リール62の回転が開始する。
このとき、有効ライン86上に所定の図柄61の組合せが揃うと、当該図柄61の組合せに対応した処理が行われる。本実施の形態に係る遊技機10は、有効ライン86上に予め定められた図柄61の組合せが揃うと遊技者に利益が付与されるように形成されている。例えば小役に対応した図柄61の組合せが有効ライン86上に揃うと、小役に対応した枚数のメダルが遊技者に対して付与される。
なお、設定値の段階は、6段階に限定されず、6段階未満の段階や7段階以上であっても良い。
役抽選手段210は、役に当選するか否かの役抽選を実行するものである。そして、役抽選において決定された役を当選役ともいう。すなわち、役抽選手段210は、メイン制御基板200が備える手段であり、スタートスイッチ40の操作を契機に、複数段階の設定値毎に予め定められた抽選確率で役に当選するか否かの役抽選を行うためのものである。
ここで、小役には、メロン役、チェリー役、プラム役などが含まれる。
リール制御手段220は、メイン制御基板200が備える手段であり、各回転リール62の回転を停止させるためのものである。リール制御手段220は、役抽選手段210の抽選結果と、各ストップスイッチ50が操作されたときの対応する回転リール62の回転位置とに基づいて、各回転リール62の回転を停止させる。なお、リール制御手段220は、必要に応じて各ストップスイッチ50が停止操作されるときの順番(押し順)が所定の条件に適合しているか否かも停止させる条件にする場合がある。リール制御手段220による処理は、後述するステップS12(図14参照)において行われる。
停止図柄判定手段230は、メイン制御基板200が備える手段であり、すべての回転リール62が停止した際における有効ライン86上の図柄61の組合せを記憶するとともに入賞等の判定をするためのものである。なお、停止図柄判定手段230による処理は、後述するステップS13(図14参照)において行われる。
払出制御手段240は、停止図柄判定手段230の判定結果に基づいて、メダル払い出し等の所定の処理を行うためのものである。払出制御手段240は、停止図柄判定手段230の判定の結果、小役が入賞していると判定されるとメダルの払い出しを行う。なお、払出制御手段240による処理は、後述するステップS14(図14参照)において行われる。
遊技制御手段250は、遊技状態を制御するものである。
具体的には、遊技制御手段250は、図7に示すように、大別すると、ノーマル遊技状態制御手段251、RT状態制御手段252、ボーナス内部中状態制御手段253及びボーナス遊技状態制御手段254の各手段を有する。
ノーマル遊技状態制御手段251は、「ノーマル遊技状態」を制御するものである。ここで、「ノーマル遊技状態」は、後述するRT状態制御手段252による「RT状態」(リプレイタイム状態)、ボーナス内部中状態制御手段253によるボーナス内部中状態又はボーナス遊技状態制御手段254によるボーナス遊技状態以外の状態をいい、「RT0」、「RT1」、「RT2」を含む(図9参照)。
RT状態制御手段252は、「RT状態」を制御するものである。ここで、「RT状態」は、「RT3」を含む(図9参照)。
また、「RT」は、「リプレイタイム」の略語であり、「RT状態」に移行すると、再遊技役(リプレイ役)に当選する当選確率、すなわち再遊技確率が原則として高くなるRT遊技が開始される。
ボーナス内部中状態制御手段253は、ボーナス内部中状態を制御するものである。ここで、「ボーナス内部中状態」には、「RBB1F」、「RBB2F」、「RBB3F」、「RBB4F」がある(図9参照)。
ボーナス遊技状態制御手段254は、図9を用いて後述する「ボーナス遊技状態」を制御するものである。ここで、「ボーナス遊技状態」は、いわゆる「第1種特別役物に係る役物連続作動装置」としての「RBB1」、「RBB2」、「RBB3」、「RBB4」を含む(図9参照)。
許可区間制御手段260は、図10を用いて後述するストップスイッチ50の操作態様を報知不可能な不許可区間(所謂、通常区間)と、報知可能な許可区間(所謂、有利区間)とを制御するものである。
そして、後述する演出制御手段320を用いてストップスイッチ50の押し順を報知させる演出等を実行させる。
なお、許可区間移行抽選により許可区間への移行が決定された場合に限定されず、予め定められた役に当選した場合は、許可区間移行抽選をせずに、許可区間へ移行させるようにしても良い。
送信手段270は、サブ制御基板300へ信号を送信するためのものである。
サブ制御基板300は、図8に示すように、受信手段310、演出制御手段320の各手段を有する。各手段の詳細については後述する。
具体的には、サブ制御基板300は、演出用ランプ78を駆動するためのLED駆動回路(図示せず)に対してLEDの点灯や消灯を規定するデータを出力したり、スピーカー72から音を出力するための音声出力回路(図示せず)に対して出力する音声を規定するデータを出力したり、表示装置84を駆動するための液晶制御基板(図示せず)に対して出力する映像データを規定するデータを出力したりする。
受信手段310は、送信手段270からの信号を受信するものである。
演出制御手段320は、図10に示す遊技状態に応じた遊技機10の演出を制御するものである。
また、演出制御手段320は、図10に示す許可区間の間、メイン制御基板200の許可区間制御手段260からストップスイッチ50の押し順を報知させるコマンドを受信した場合に当該ストップスイッチ50の押し順を報知させる演出を実行する。
すなわち、前回の遊技の終了(払出処理の終了:図14のステップS14参照)から今回の遊技により第1の契機、第2の契機により第1の演出態様、第2の演出態様が実行されるまでの間に、演出用ボタンスイッチ42の操作などにより、演出態様を切り替えることが可能にされている。この場合には、第1の演出態様と第2の演出態様とのいずれか一方のみが実行されるため、遊技者の第1の演出態様と第2の演出態様とにより報知される特典のどちらを得ることを希望するかという遊技者の好みに応じて、演出を選択することが可能となる。
なお、どちらに切り替えたかを報知にするために上述したような演出用バックランプ610を発光させているが、上述した演出用バックランプ610の点灯により報知する場合に限定されず、又、どちらに切り替えたかを報知しないようにしても良い。
つぎに、図9を用いて遊技状態について説明する。
遊技状態は、メイン制御基板200により管理され、図9に示すように、大別すると、ノーマル遊技状態、RT状態、ボーナス内部中状態及びボーナス遊技状態がある。なお、各遊技状態における再遊技役への当選確率は、ノーマル遊技状態のRT0(初期状態)、RT1においては1/7.3に設定されている。
ノーマル遊技状態は、ノーマル遊技状態制御手段251により制御され、本実施の形態では、RT0、RT1、RT2がある。
「RT0」からは、「RT1」、「ボーナス内部中状態」、「ボーナス遊技状態」に移行可能である。
「RT0」から「RT1」には、RT1リプレイを停止表示させた場合に移行する。
「RT1」から「RT2」には、RT2リプレイを停止表示させた場合に移行する。
「RT2」から「RT1」には、いわゆる転落リプレイに当選し、正解の押し順以外の押し順でストップスイッチ50が停止操作された場合に、RT1リプレイとしてのRT1再遊技図柄が停止表示されることで移行する。
「RT状態」は、RT状態制御手段252により制御され、ノーマル遊技状態のRT0、RT1より再遊技役への当選確率の高い「RT3」がある。
ノーマル遊技状態からRT状態、具体的には、「RT2」から「RT3」には、いわゆる昇格リプレイ役に当選し、正解の押し順でストップスイッチ50が停止操作された場合には、RT3リプレイとしてのRT3再遊技図柄が停止表示され「RT3」に移行する。
「ボーナス内部中状態」は、ボーナス内部中状態制御手段253により制御され、本実施の形態では、後述する「ボーナス遊技状態」の種類に応じて「RBB1F」、「RBB2F」、「RBB3F」、「RBB4F」がある。
「ボーナス内部中状態」からは、「ボーナス遊技状態」に移行可能である。
「ボーナス遊技状態」は、ボーナス遊技状態制御手段254により制御され、本実施の形態では、「RBB1」、「RBB2」、「RBB3」、「RBB4」がある。
そして、「RBB1」、「RBB2」の終了後は、共に「RT0」に移行する。
そして、「RBB3」、「RBB4」の終了後は、共に「RT0」に移行する。
図10に示すように、押し順報知の状態(報知状態)は、「不許可区間」、「許可区間」がある。
ここで、「不許可区間」は、役抽選により予め定められた押し順でストップスイッチ50の操作がされた場合に入賞となる押し順役に当選した場合に、当該押し順を遊技者に報知不可能な区間である。
また、「許可区間」は、「不許可区間」から移行可能であり、役抽選により予め定められた押し順でストップスイッチ50の操作がされた場合に入賞となる押し順役に当選した場合に、当該押し順を遊技者に報知可能な区間である。
(不許可区間通常遊技状態)
不許可区間通常遊技状態は、後述する「許可区間」における「許可区間通常遊技状態」、「AT状態」等の特殊な状態を除いた状態である。
この、不許可区間通常遊技状態の滞在中における遊技状態は、主にノーマル遊技状態の「RT1」に滞在していることとされている(図9参照)。
「許可区間」は、「不許可区間」よりも遊技者に有利な区間であって、「許可区間通常遊技状態」、「前兆状態」、「AT状態」を備える。
この許可区間移行抽選に当選したことに基づいて移行する「許可区間」においては、1回以上、最大払出枚数が得られることとなる入賞に係る図柄の組合せに係る指示がされることとなっており、当該指示を行わず「許可区間」を終了することはできないようになっている。
例えば、複数の小役のうち、最大払出枚数に係る小役が「押し順ベル役」である場合には、特別区間中において、少なくとも1回「押し順ベル役」の押し順が報知されることとなる。
したがって、「許可区間」全体を通して遊技者にとって有利である必要はなく、例えば、不許可区間通常遊技状態と許可区間通常遊技状態とを遊技者にとっての有利さを同じにするなど、「許可区間」の一部で遊技者にとって有利ではないことがあっても良い。
許可区間通常遊技状態は、「許可区間」における「AT状態」等の特殊な状態を除いた状態である。
この、許可区間通常遊技状態の滞在中における遊技状態は、主にノーマル遊技状態の「RT1」に滞在していることとされている(図9参照)。
許可区間通常遊技状態では、所定条件の下、AT状態へ移行するか否かの抽選(AT移行抽選)が行われ、AT移行抽選によりAT状態へ移行することが決定された場合は、前兆状態へ移行した後、AT状態へ移行し、AT状態へ移行することが決定されなかった場合に行われる前兆状態への移行抽選により前兆状態へ移行することが決定された場合は、前兆状態へ移行する。
前兆状態は、許可区間通常遊技状態中にAT移行抽選によりAT状態へ移行することが決定された場合(いわゆる本前兆状態)に移行する状態であり、所定ゲーム数の経過後、AT状態へ移行する。ただし、AT状態へ移行することが決定されなかった場合にも所定の抽選で移行する場合(いわゆるガセ前兆)もあり、この場合は、所定ゲーム数の経過後、不許可区間通常状態へ移行する。
なお、ガセ前兆中に、AT移行抽選を行い、AT移行抽選によりAT状態へ移行することが決定された場合は、AT状態へ移行するようにしても良い。
また、不許可区間通常状態中にAT移行抽選を行うようにしても良く、この場合は、不許可区間通常状態から前兆状態へ移行するようにしても良い。
「AT状態」は、第1遊技状態の一例であり、「不許可区間」より遊技者に有利な状態である。当該「AT状態」に移行すると、当選した小役の押し順が報知される遊技(AT)が開始され、報知された押し順に従ってストップスイッチ50を操作することで、当選した小役や再遊技役の図柄の組み合わせを停止表示させることができる。このため、成立した小役に対応する所定枚数のメダルが払い出される。
(ART準備状態)
「ART準備状態」は、遊技状態が、図9の「RT1状態」、「RT2状態」である場合の「AT状態」であり、「RT1状態」で、「RT2状態」へ移行する役であるRT2リプレイ(昇格リプレイ役)に当選した場合には、当該RT2リプレイに対応したストップスイッチ50の押し順が報知される。そして、当該報知に従ってストップスイッチ50が操作された場合には、RT2リプレイ図柄、いわゆる昇格リプレイ図柄が停止表示され、遊技状態が「RT2状態」に移行する。
そして「RT2状態」で、「RT3状態」へ移行する役であるRT3リプレイ(昇格リプレイ役)に当選した場合には、当該RT3リプレイに対応したストップスイッチ50の押し順が報知される。そして、当該報知に従ってストップスイッチ50が操作された場合には、RT3リプレイ図柄、いわゆる昇格リプレイ図柄が停止表示され、遊技状態が「RT3状態」に移行し、「ART状態」に移行する。
「ART状態」は、第1遊技状態の一例であり、「不許可区間」より遊技者に有利な状態である。当該「ART状態」に移行すると、当選した小役の押し順が報知される遊技であるAT状態と、RT3状態とが開始され、報知された押し順に従ってストップスイッチ50を操作することで、当選した小役の図柄の組み合わせを停止表示させることができる。このため、成立した小役に対応する所定枚数のメダルが払い出される。
なお、ART状態を終了せず、そのまま継続しても良い。
また、上乗せ抽選により、ゲーム数が上乗せされる場合は、初期ゲーム数に加え、上乗せゲーム数を消化することにより、AT状態が終了されるようにしても良い。
つぎに、図11を用いて、第1の演出態様の一例について説明する。
第1の演出態様は、第1の契機により演出用バックランプ610を第1の態様で発光させることで演出回転リール510に第1の図柄が視認可能となり、遊技者に特典の期待を報知するものである。
なお、スタートスイッチ40操作後の、ストップスイッチ50操作前までに実行される場合に限定されず、例えば、いわゆる第3停止後に、役抽選により当選していた役を報知する演出として実行しても良い。
これによりプラム役に対応する図柄番号2のプラムの図柄520bが視認可能となり、役抽選でプラム役に当選したことを遊技者に期待させる報知となる。このため、遊技者は、回転リール62のプラム役に対応する図柄61を目押しすることで、プラム役の入賞を狙うことが可能となる。
これによりメロン役に対応する図柄番号5のメロンの図柄520eが視認可能となり、役抽選でメロン役に当選したことを遊技者に期待させる報知となる。このため、遊技者は、回転リール62のメロン役に対応する図柄61を目押しすることで、メロン役の入賞を狙うことが可能となる。
これによりチェリー役に対応する図柄番号10のチェリーの図柄520jが視認可能となり、役抽選でチェリー役に当選したことを遊技者に期待させる報知となる。このため、遊技者は、回転リール62のチェリー役に対応する図柄61を目押しすることで、チェリー役の入賞を狙うことが可能となる。
これによりボーナス移行役に対応する図柄番号7の赤7の図柄520gが視認可能となり、ボーナス遊技状態への移行が確定したことを遊技者に期待させる報知となる。
例えば、視認窓部15の上段と下段とに異なる小役に対応する第1の図柄520を表示することで、どちらかの小役が当選している旨の表示を行っても良いし、又、役抽選により当選していない小役に対応する第1の図柄520を表示するようにしても良い。
つぎに、図12を用いて、第2の演出態様の一例について説明する。
第2の演出態様は、第1の契機とは異なる第2の契機により演出用バックランプ610を第1の態様とは異なる第2の態様で発光させることで演出回転リール510に第2の図柄530が視認可能となり、遊技者に特典の期待を報知するものである。
なお、第3停止後に実行される場合に限定されず、例えば、有利遊技状態中の所定のタイミングで実行するようにしても良いし、スタートスイッチ40の操作時に実行するようにしても良い。
また、第2の演出態様は、実行中の遊技状態が遊技者にとって有利な有利遊技状態であることを報知する場合に限定されず、有利な有利遊技状態から不利な遊技状態へ移行する可能性のある場合、例えば転落リプレイに当選した場合や、不利な遊技状態から有利な有利遊技状態へ移行する可能性のある場合、例えば昇格リプレイに当選した場合のスタートスイッチ40の操作時に実行することで、遊技状態が移行する可能性を報知して、ストップスイッチ50の押し順を推測させる演出をすることも可能である。
許可区間通常遊技状態中にAT移行抽選によりAT状態へ移行することが決定された場合(本前兆)や、AT状態へ移行することが決定されなかった場合の所定の抽選で前兆状態へ移行することが決定された場合(ガセ前兆)に、図12(A)に示すように、演出回転リール510の図柄番号3の象の図柄530cが視認窓部15の中段に来るタイミングで、中段の演出用バックランプ610を青色で発光させている。
これにより、図柄番号3の象の図柄530cが視認可能となり、前兆状態へ移行したことを遊技者に期待させる報知となる。
これにより図柄番号1の噴水の図柄530a、図柄番号2の噴水を上げている象の図柄530bが視認可能となり、前兆状態へ移行したことを遊技者に期待させる報知となる。
また、図12(A)に示す報知よりも、視認可能となる図柄530が多くなるとともに、図柄530同士が組み合わされる態様となることから、図12(A)に示す報知がされた場合よりも、遊技者にとってより有利な前兆状態であることを遊技者に期待させる報知となっている。
すなわち、図柄番号1の小さい噴水の図柄530aが視認可能となった場合は、前兆状態であることは報知されるが、本前兆であるかガセ前兆であるかは分からないが、大きな噴水の図柄530kが視認可能となった場合は、本前兆であることの期待度が高いことを報知するようにしても良い。
ここで、小さい噴水の図柄530aを視認可能とするか大きな噴水の図柄530kを視認可能とするかは抽選により決定するようにすることが望ましい。
つぎに、図13を用いて、第3の演出態様の一例について説明する。
第3の演出態様は、第1の契機及び第2の契機とは異なる第3の契機により演出用バックランプ610を第1の態様及び第2の態様で発光させることで、第1の演出態様及び第2の演出態様よりも遊技者にとって有利な特典の期待を報知するものである。
また、第3の契機はボーナス移行役の当選に限定されず、例えば、AT移行抽選に当選したことなどであっても良い。また、図示しないが、AT状態のゲーム数を上乗せするいわゆる上乗せ特化ゾーンや、AT状態を継続するか否かを抽選するいわゆるAT継続状態などであっても良い。
その後、図13(A)に示すように、上段の演出用バックランプ610を第1の態様の一例である赤色と第2の態様の一例である青色とで発光させると、視認窓部15の上段に図柄番号1のプラムの図柄の上半分の図柄520aと小さい噴水の図柄530aとが視認可能となる。また、中段の演出用バックランプ610を青色で発光させると、プラムの図柄520bにかわり噴水を上げている象の図柄530bが視認可能となる。また、下段の演出用バックランプ610を赤色で発光させると、視認窓部15の下段に図柄番号3プラムの図柄の下半分の図柄520cが視認可能となる。
その後、図13(B)に示すように、上段の演出用バックランプ610を赤色と青色とで発光させると、視認窓部15の上段に図柄番号4のメロンの図柄の上半分の図柄520dと小さい噴水の図柄530dとが視認可能となる。また、中段の演出用バックランプ610を青色で発光させると、メロンの図柄520eにかわり噴水を上げている象の図柄530eが視認可能となる。また、下段の演出用バックランプ610を赤色で発光させると、視認窓部15の下段に図柄番号6のメロンの図柄の下半分の図柄520fが視認可能となる。
その後、図13(C)に示すように、上段の演出用バックランプ610を赤色で発光させると、視認窓部15の上段にチェリーの図柄520jが視認可能となる。また、中段の演出用バックランプ610を青色で発光させると、視認窓部15の中段に大きな噴水の図柄530kが視認可能となる。
また、演出制御手段320は、第3の演出態様の一例として、演出回転リール510の回転に合わせて第1の図柄520及び/又は第2の図柄530を視認可能となるように演出用バックランプ610を所定のタイミングで発光させることで、遊技者に動画を視認させることができるようにしている。
そして、象の図柄530lが視認となった状態で、図柄番号10のチェリーの図柄520jが視認窓部15の中段に来るタイミングで、中段の演出用バックランプ610を赤色で発光させた後、図柄番号10のチェリーの図柄520jが視認窓部15の上段に来るタイミングで、中段の演出用バックランプ610を赤色で発光させると共に、図柄番号8の小さい噴水の図柄530hが視認窓部15の中段に来るタイミングで、中段の演出用バックランプ610を青色で発光させる。
なお、動画に用いる図柄は、上述した図柄に限定されず、様々な図柄520,530の組合せと演出用バックランプ610の点灯タイミングとで様々な動画を視認させることが可能である。
図14に示すフローチャートに基づいて、メイン制御基板200が1回の遊技毎に実行する一般的な遊技制御処理について説明する。
ステップS13において、停止図柄判定手段230により、有効ライン86上の図柄61の組合せに対して所定の役の図柄61の組合せが揃っているか否かの入賞等の判定処理が行われる。ここで、入賞等の判定処理の判定結果のデータは、メイン制御基板200からサブ制御基板300へ送信される。そして、判定処理が終わると、次のステップS14に進む。
例えば、演出回転リール510を用いて、第1の演出態様、第2の演出態様、第3の演出態様を実行したが、これに限定されず、他の形状の演出装置(例えば、正面から見て円形の装置であって、円形の外縁に沿って第1の図柄520と第2の図柄530とが配置された円盤状の板を回転させて、当該図柄を所定のタイミングで発光素子により照光させる装置や、かかる装置と同形状であるが、円盤状の板を回転させることなく当該図柄を発光素子により照光させる装置など)を用いて第1の演出態様、第2の演出態様、第3の演出態様を実行するようにしても良い。
本発明は、発光素子の態様の切り替えにより視認可能となる2種類の図柄が全体として1つの図柄のように遊技者に認識させることで、演出をより複雑にして遊技の興趣を向上させることが可能な遊技機10を提供することができる。
すなわち、第1の契機と第2の契機とは異なる第3の契機で、第1の契機による第1の態様及び第2の契機による第2の態様で発光させることで、第1の態様により視認可能となる第1の図柄520と第2の態様により視認可能となる第2の図柄530とが全体として1つの図柄になるように遊技者に認識させることが可能となり、演出のバリエーションが増え、より遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、第1の態様で視認可能となる第1の図柄520と第2の態様により視認可能となる第2の図柄530とが全体として1つの図柄になるように遊技者に認識させることが可能となることから、第1の図柄や第2の図柄が視認可能となることにより報知される特典の期待とは異なる特典の期待を報知することができるため、別の表示装置を用意することなく、報知内容を充実・細分化させることが可能となる。
14 前扉 15 視認窓部
16 図柄表示窓部
17 メダルセレクタ 18 外部集中端子板
19 扉開閉用スイッチ 20 上パネル
22 下パネル 24 ホッパーユニット
26 メダル受け皿 28 メダル払出口
30 操作部 32 ベットスイッチ
34 マックスベットスイッチ 35 シングルベットスイッチ
36 精算スイッチ 38 メダル投入口
40 スタートスイッチ 42 演出用ボタンスイッチ
43 電源ユニット 44 電源スイッチ
45 設定キースイッチ 46 設定変更スイッチ
50 ストップスイッチ L 左ストップスイッチ
C 中ストップスイッチ R 右ストップスイッチ
60 リールユニット 61 図柄
62 回転リール 63 リール位置センサ
64 左回転リール 65 リール駆動モータ
66 中回転リール 68 右回転リール
70 演出装置
72 スピーカー 74 上部スピーカー
76 下部スピーカー 78 演出用ランプ
80 上部ランプ 82 下部ランプ
84 表示装置 85 区間報知ランプ
86 有効ライン 87 クレジット表示器
88 払出枚数表示器 89 設定表示器
510 演出回転リール 500 演出回転リールユニット
520(520a〜520l) 第1の図柄 530(530a〜530l) 第2の図柄
540 ベース部材 550 ステッピングモータ
560 基準位置指標部 570 基準位置センサ
580 回転指標部 590 第一回転検知センサ
591 第二回転検知センサ 600 間隔
610 演出用バックランプ 100 制御装置
200 メイン制御基板 210 役抽選手段
220 リール制御手段 230 停止図柄判定手段
240 払出制御手段 250 遊技制御手段
251 ノーマル遊技状態制御手段 252 RT状態制御手段
253 ボーナス内部中状態制御手段 254 ボーナス遊技状態制御手段
260 許可区間制御手段 270 送信手段
300 サブ制御基板 310 受信手段
320 演出制御手段
Claims (5)
- 複数の演出態様を複数の発光素子の発光により実行可能な演出装置と、
演出装置を制御する演出制御手段と、を備え、
第1の契機により前記発光素子を第1の態様で発光させることで前記演出装置に第1の図柄が視認可能となり、遊技者に特典の獲得可能性がある旨を報知する第1の演出態様を実行可能とし、
前記第1の契機とは異なる第2の契機により前記発光素子を前記第1の態様とは異なる第2の態様で発光させることで前記演出装置に第2の図柄が視認可能となり、遊技者に特典の獲得可能性がある旨を報知する第2の演出態様を実行可能とし、
前記第1の契機及び前記第2の契機とは異なる第3の契機により前記発光素子を前記第1の態様及び前記第2の態様で発光させることで、前記第1の演出態様及び前記第2の演出態様よりも遊技者にとって有利な特典の獲得可能性がある旨を報知する第3の演出態様を実行可能とし、
前記第3の演出態様は、前記第1の図柄と前記第2の図柄とが互いに隣接した場所で視認可能となることで、前記第1の図柄と前記第2の図柄とが全体として1つの図柄を構成するように遊技者に認識させることが可能な第3の図柄が視認可能となることを特徴とする遊技機。 - 前記発光素子は、複数色で発光可能であり、
前記第1の図柄は、前記発光素子が前記複数色のうち特定色で発光された場合に視認不可能な状態から視認可能となり、
前記第2の図柄は、前記発光素子が前記複数色のうち特定色以外の他の色で発光された場合に視認不可能な状態から視認可能となることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 前記演出装置は、周囲に少なくとも複数種類の前記第1の図柄と複数種類の前記第2の図柄とを有し、回転表示を行う演出用の演出回転リールであり、
前記演出制御手段は、前記演出回転リールの回転に合わせて前記第1の図柄及び/又は前記第2の図柄を視認可能となるように前記発光素子を所定のタイミングで発光させることで、遊技者に動画を視認させることができるようにしていることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。 - 役に当選するか否かの役抽選を行う役抽選手段を備え、
遊技状態として、通常遊技状態と、前記通常遊技状態より遊技者にとって有利な有利遊技状態とを備え、
前記第1の演出態様は、前記役抽選により予め定められた役に当選していることを報知する演出であり、
前記第2の演出態様は、実行中の遊技状態が前記有利遊技状態であることを報知する演出であることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の遊技機。 - 前記第1の演出態様と、前記第2の演出態様とは、前記第1の図柄又は前記第2の図柄のいずれか一方が視認可能となるまでは、遊技者により前記第1の演出態様又は前記第2の演出態様のうちいずれか一方を選択可能に設定されていることを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の遊技機。
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