JP3608262B2 - 簡易組立二重側壁容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、二重側壁板を備えた組立容易な簡易組立容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の二重側壁板を備えた組立容器としては、図11の展開図(ブランク)及び図12に示すようなものがある。
【0003】
例えば、図11に示すように、矩形状底板11の互いに対向する各辺に、それぞれ折目aを介して連設した一対の側板12、12、及びそれぞれ折目cを介して連設した一対の側板14、14と、該側板12、12の外側に、それぞれ折目bを介して連設した内側板13、13と、該側板14、14の外側に、それぞれ折目dを介して連設した内側板15、15とを備えている。
【0004】
前記一対の側板14、14の両側にそれぞれ折目eを介して連設する折込フラップ16、16、16、16と、前記一対の内側板15、15の両側にそれぞれ折目fを介して連設した折込フラップ17、17、17、17とは、前記折目dに対して概略線対称形に形成されている。
【0005】
そして、図12(a)に示すように、前記一対の内側板15及びその両側の折込フラップ17を折目dを介して前記一対の側板14及びその両側の前記折込フラップ16上に折り重ね、続いて、折り重ねた前記一対の側板14と内側板15との重ね合わせ内面を接着剤などにて貼着した後、前記一対の側板14、内側板15を、図12(b)に示すように、折目cを介して底板11より直角に折り立て、また、折り重ねた前記各々折込フラップ16、17は、そのまま重ねた状態で、それぞれ折目e、fを介して直角に折り曲げられる。
【0006】
その後、前記一対の側板12を折目aを介して底板11に対して直角に折り立て、続いて前記一対の内側板13を折目bを介して側板12内側の折込フラップ16、17内側に折り重ね、前記内側板13をその外側端部に設けたそれぞれ係止突起13aを、底板11の折目aに沿って設けた係止孔18に嵌合して底板11に係止することにより、図12(c)に示すような、底板11、側板12、内側板13、側板14、内側板15からなる二重側壁をもった容器を形成しているものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記二重側壁をもった組立容器は、一般的に板紙、段ボールなどのシート材料を用いて形成され、また、板紙、段ボールなどに合成樹脂をコーティングしたもの、あるいは合成樹脂フィルム(又はシート)を貼り合わせものなどが使用されて、耐水性、防水性、撥水性、あるいは耐久性などを配慮して製造されている。
【0008】
また上記組立容器は、時として1mm以上の厚さのシート材料を使用する場合があり、組立作業にかなりの負担が掛かるものであり、このような組立作業の負荷を軽減化するためにも、容器本体の構造は、通常は運搬や保管などに便利なように偏平に折り畳まれていて、嵩をとらない構造であることが望ましく、容器本体への物品の収納、包装、運搬、出荷時には、直ちに容器として使用できる状態となることが望ましい。
【0009】
ところで、図11、図12(a)〜(c)に示された従来の二重側壁をもった組立容器は、図11に示すブランクを、図12(a)に示す側板14と内側板15とを折り重ね、その重ね合わせ内面を貼着した構造で一旦保管されて、物品の収納、包装、運搬、出荷などの使用時に備えている。
【0010】
しかしながら使用時には、図12(b)〜図12(c)に示す順序で、対向する一対の側板14、内側板15及び折込フラップ16、17、そして対向する一対の側板2、内側板3をそれぞれ組み立てて側壁部を形成し、二重側壁をもった容器として組み立てる必要があり、組み立て作業にかなりの時間と人手とを要するものであった。
【0011】
本発明の目的は、通常は運搬や保管などに便利なように偏平に折り畳まれていて、嵩をとらない構造であるとともに、容器本体への物品の収納、包装、運搬、出荷時には、直ちに二重側板を備えた容器として使用できる状態に立ち上げることができるようにすることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の発明は、矩形状底板1の互いに対向する各辺に側壁部を備え、且つ該各側壁部のうち少なくとも一対の辺に側板2と内側板3とによる対向する二重側壁部を備え、前記側壁部を前記底板1面に対して起立及び折畳可能にした二重側壁容器であって、前記底板1の互いに対向する各辺に折目a、b、cを介して連設した一対の側板2、3と、一対の側板4を備え、前記一対の側板4の両側に折目eを介して連設した折込フラップ6、6は、前記底板1の各々角隅部相当部より折目eに対して45°角度の折目gにて二分する三角形部6aと台形部6bとにより構成され、前記折目gを介して前記三角形部6a上に台形部6bを折り重ねた後、前記各々側板4を折目cを介して底板1上に折り重ねて前記台形部6bを前記一対の側板2上に重ね合わせ貼着し、前記一対の側板4と前記一対の側板2とを底板1より立ち起こして、前記一対の内側板3を折目bを介して前記側板2内側に折り返して形成され、前記折目aと折目cと折目eと折目gのそれぞれ起点部分に相当する切込部hの折込フラップ6側に、少なくとも折目gに対して90°の角度をもつ端縁部6cを設けたことを特徴とする簡易組立二重側壁容器である。
【0013】
また本発明は、上記第1の発明の簡易組立二重側壁容器において、前記折目g端部が端縁部6cの中程にて交差する簡易組立二重側壁容器である。
【0014】
また本発明は、上記第1の発明の簡易組立二重側壁容器において、前記折目cの延長方向にある前記各々折込フラップ6の外端縁部に相当する部分に、前記外端縁部の一部端縁部から先端部までに亘って切込部iを備える簡易組立二重側壁容器である。
【0015】
また本発明は、上記第1の発明の簡易組立二重側壁容器において、前記一対の内側板3外端部に係止突起3aを備え、前記底板1の折目aに沿って係止孔8を備え、前記一対の側板2を立ち起こした後、前記一対の内側板3を折目bを介して側板2内側に折り返した際に前記係止突起3aを係止孔8に嵌合することにより前記一対の内側板3が底板1に係止されている簡易組立二重側壁容器である。
【0016】
次に本発明の第2の発明は、矩形状底板1の互いに対向する各辺に側板2と内側板3、及び側板4と内側板5とによる二重側壁部を備え、前記二重側壁部を前記底板1面に対して、起立及び折畳可能にした簡易組立二重側壁容器であって、前記底板1の互いに対向する各辺に折目a、b、c、dを介して連設した一対の側板2、3、4、5を備え、前記一対の側板4の両側に折目eを介して連設した折込フラップ6、6は、前記底板1の各々角隅部相当部より折目eに対して45°角度の折目gにて二分する三角形部6aと台形部6bとにより構成され、前記一対の内側板5の両側に折目fを介して連設した折込フラップ7、7は、前記三角形部6aと折目dに対して概略線対称形に形成され、前記折目d、gを介して前記一対の側板4上に内側板5、各々折込フラップ7上に台形部6bを折り重ねた後、前記各々側板4、内側板5を折目cを介して底板1上に折り重ねて前記台形部6bを前記一対の側板2上に重ね合わせ貼着し、前記一対の側板4と内側板5と前記一対の側板2とを底板1より立ち起こして、前記一対の内側板3を折目bを介して前記側板2内側に折り返して形成されている簡易組立二重側壁容器において、前記折目aと折目cと折目eと折目gのそれぞれ起点部分に相当する切込部hの折込フラップ6側に、少なくとも折目gに対して90°の角度をもつ端縁部6cを設けたことを特徴とする簡易組立二重側壁容器である。
【0017】
また本発明は、上記第2の発明の簡易組立二重側壁容器において、前記折目g端部が端縁部6cの中程にて交差する簡易組立二重側壁容器である。
【0018】
また本発明は、上記第2の発明の簡易組立二重側壁容器において、前記折目cの延長方向にある前記各々折込フラップ6の外端縁部に相当する部分に、前記外端縁部の一部端縁部から先端部までに亘って切込部iを備える簡易組立二重側壁容器である。
【0019】
また本発明は、上記第2の発明の簡易組立二重側壁容器において、前記一対の内側板3外端部に係止突起3aを備え、前記底板1の折目aに沿って係止孔8を備え、前記一対の側板2を立ち起こした後、前記一対の内側板3を折目bを介して側板2内側に折り返した際に前記係止突起3aを係止孔8に嵌合することにより前記一対の内側板3が底板1に係止されている簡易組立二重側壁容器である。
【0020】
また本発明は、上記第2の発明の簡易組立二重側壁容器において、前記一対の内側板3外端部に折目jを介して連設した底圧板3bと、該内側板3の両側に突出する係止突起3c、3cを備え、前記一対の内側板5外端角隅部と、該内側板5の両側に折目fを介して連設した前記折込フラップ7の前記外端角隅部に隣接する部分とに亘って、該内側板5外端縁部に対して平行方向と直角方向とに切り込み形成された切込部k、kを備える簡易組立二重側壁容器である。
【0021】
また本発明は、上記第2の発明の簡易組立二重側壁容器において、前記一対の内側板3の両側に突出する係止突起3d、3dを備え、前記一対の内側板5外端角隅部と、該内側板5の両側に折目fを介して連設した前記折込フラップ7の前記外端角隅部に隣接する部分とに亘って、該内側板5外端縁部に対して平行方向と直角方向とに切り込み形成された切込部k、kを備える簡易組立二重側壁容器である。
【0024】
【発明の実施の形態】
第1の発明の簡易組立二重側壁容器を、以下実施の形態に従って詳細に説明する。
【0025】
図1の容器ブランクシートに示すように、矩形状底板1(長方形状又は正方形状など)の互いに対向する各辺に折目a、cを介して連設した一対の側板2、2及び側板4、4と、該側板2、2の外側に折目bを介して連設した内側板3、3とを備えている。
【0026】
前記一対の側板4の両側に折目eを介して連設した折込フラップ6、6は、前記底板1の各々角隅部相当部より折目eに対して45°角度の折目gにて二分する三角形部6aと台形部6bとにより構成されている。
【0027】
前記各々折込フラップ6の台形部6bを折目gを介して各々三角形部6a上に折り重ね、続いて前記各々側板4を折目cを介して底板1上に折り重ねることにより、前記台形部6bを前記一対の側板2上に重ね合わせて貼着し、前記一対の側板4と内側板5とを底板1より立ち起こすことにより前記一対の側板2を立ち起こし、前記一対の内側板3を折目bを介して側板2内側に折り返して形成されている。
【0028】
前記各々折込フラップ6、6、6、6は、底板1の各々角隅部相当部より折目eに対して45°角度の折目gにて二分される三角形部6aと台形部6bとにより構成されている。
【0029】
このような図1に示した上記ブランクシートを、図2〜図3に示すように順に組み立てて、本発明の容器を形成するものである。
【0030】
まず、図2(a)、前記各々折込フラップ6のそれぞれ台形部6b、6b、6b、6bを、それぞれ折目gを介して各々三角形部6a上に折り曲げて重ね合わせる。
【0031】
続いて、図2(b)、底板1の対向辺の外側に折り重ねられている前記一対の側板4を、折目cを介して底板1上に折り重ねることにより、前記各々台形部6bを前記一対の側板2上に重ね合わせ、そして重ね合わされた前記側板2と台形部6aとを、互いにその重ね合わせ内面にて接着剤などにより貼着する。又は、ホッチキスなどによって接合する。
【0032】
その後、図3(a)、前記一対の側板4と内側板5とを底板1より立ち起こすとともに、その両側の台形部6bにて接続している前記一対の側板2、2を立ち起こす。
【0033】
その後、図3(b)、前記一対の側板2の外側にあるそれぞれ内側板3、3を折目bを介して各々側板2、2内側及び各々側板2、2内側に折り込み、前記三角形部6aと台形部6b上に折り重ねて固定することにより、第1の発明の簡易組立二重側壁容器が形成される。
【0034】
次に、第2の発明の簡易組立二重側壁容器を、以下実施の形態に従って詳細に説明する。
【0035】
図4の容器ブランクシートに示すように、矩形状底板1(長方形状又は正方形状など)の互いに対向する各辺に折目a、cを介して連設した一対の側板2、2及び側板4、4と、該側板2、2の外側に折目bを介して連設した内側板3、3と、該側板4、4の外側に折目dを介して連設した内側板5、5を備えている。
【0036】
前記一対の側板4の両側に折目eを介して連設した折込フラップ6、6は、前記底板1の各々角隅部相当部より折目eに対して45°角度の折目gにて二分する三角形部6aと台形部6bとにより構成されている。
【0037】
また、前記一対の内側板5の両側に折目fを介して連設した折込フラップ7、7は、前記三角形部6aと折目dに対して概略線対称形に概略三角形状に形成され、前記一対の側板4上に内側板5を折目dを介して、その両側の折込フラップ6、7とともに折り重ね、続いて前記各々折込フラップ6の台形部6bを折目gを介して各々折込フラップ7上に折り重ね、続いて折り重ねた前記各々側板4、内側板5を折目cを介して底板1上に折り重ねることにより、前記台形部6bを前記一対の側板2上に重ね合わせて貼着し、前記一対の側板4と内側板5とを底板1より立ち起こすことにより前記一対の側板2を立ち起こし、前記一対の内側板3を折目bを介して側板2内側に折り返して形成されている。
【0038】
このような図4に示した上記ブランクシートを、図5〜図6に示すように順に組み立てて、本発明の容器を形成するものである。
【0039】
まず、図5(a)、前記一対の内側板5、5を、その両側の各々折込フラップ7、7、7、7とともに折目dを介して前記一対の側板4、4上に折り重ね、その両側の前記各々折込フラップ7を、前記各々折込フラップ6、6、6、6のそれぞれ三角形部6a上に折り重ねる。
【0040】
続いて、図5(b)、前記各々折込フラップ6のそれぞれ台形部6b、6b、6b、6bをそれぞれ折目gを介して、各々三角形部6a上に折り曲げて、それぞれ折込フラップ7、7、7、7上に折り重ね合わせる。これによって前記各々折込フラップ7、7、7、7は、各々折込フラップ6の三角形部6aと台形部6bとによって挟み込まれる。
【0041】
続いて、図5(c)、底板1の対向辺の外側に折り重ねられている前記一対の側板4と内側板5とを、折目cを介して底板1上に折り重ねることにより、前記各々台形部6bを前記一対の側板2上に重ね合わせる。そして重ね合わされた前記側板2と台形部6aとを、互いにその重ね合わせ内面にて接着剤などにより貼着する。又は、ホッチキスなどによって接合する。
【0042】
その後、図6(a)、前記一対の側板4と内側板5とを底板1より立ち起こすとともに、その両側の台形部6bにて接続している前記一対の側板2、2を立ち起こす。
【0043】
その後、図6(b)、前記一対の側板2の外側にあるそれぞれ内側板3、3を折目bを介して各々側板2、2内側及び各々側板2、2内側の三角形部6aと台形部6b上に前記折込フラップ7を挟み込むようにして折り重ねて固定することにより、第2の発明の簡易組立二重側壁容器が形成される。
【0044】
【実施例】
本発明の簡易組立二重側壁容器の実施例を以下に詳細に説明する。
上記それぞれ第1の発明又は第2の発明の簡易組立二重側壁容器は、図7の上記A部分拡大図に示すように、折目aと折目cと折目eと折目gのそれぞれ起点部分に相当する切込部hは、少なくとも、折目gに対して90°の角度をもつ端縁部6cを、折込フラップ6側に設け、該折目gは、端縁部6cに対して、その中程にて交差するようにしてある。
【0045】
上記切込部hは、同図7に示すように、折目cの延長方向に平行な側板2の端縁部2aと、底板1の端縁部1aと、側板4の端縁部4aと、折込フラップ6の端縁部6dと、前記端縁部6cと、端縁部6eとにより形成されている。
【0046】
また、図8のB部分拡大図に示すように、各々折込フラップ6における折目dの延長方向に平行な端縁部に相当する部分は、折目d(図1参照)の延長方向に平行な前記各々折込フラップ6における一部端縁部から先端部までに亘って、幅kの切込部iが設けられている。
【0047】
上記切込部iは、同図8に示すように、折込フラップ6における折目dの延長方向に平行な一部端縁部より直角方向に幅kの端縁部6fと、折目dの延長方向に平行な端縁部6gにより形成され、前記折目gの一端部は、端縁部6f、6gとによる角部6hを起点としている。
【0048】
また上記のようにして組み立てられる第2の発明の簡易組立二重側壁容器は、例えば図5(a)において、対向する一対の側板4、4上にそれぞれ内側板5、5を折り重ねた際に、その重ね合わせ内面を互いに接着剤などにより貼着してもよい。
【0049】
また、このようにして組み立てられる第2の発明の簡易組立二重側壁容器は、例えば図5(a)において、対向する一対の側板4、4上にそれぞれ内側板5、5を折り重ねた際に、その両側にある折込フラップ6の三角形部6aと、これと線対称形状の折込フラップ7(概略三角形状)との重ね合わせ内面を接着剤などにより貼着してもよい。
【0050】
また、このようにして組み立てられる第2の発明の簡易組立二重側壁容器は、例えば図5(a)において、対向する一対の側板4、4上にそれぞれ内側板5、5を折り重ねた際のその重ね合わせ内面と、その両側において重ね合わせられる前記各々折込フラップ6の三角形部6a、6aと前記各々折込フラップ7、7(概略三角形状)との重ね合わせ内面とを、接着剤などにより貼着してもよく、これを本発明のその他の実施例とすることができる。
【0051】
また、第1の発明(又は第2の発明)の簡易組立二重側壁容器において、図3(a)(又は図6(a))に示した一対のそれぞれ内側板3、3を、折目bを介して内方に折り込み、図3(b)に示すように、該内側板3、3を各々側板2、2内側に折り重ねて固定する際における固定方式としては、同図3(a)(又は図6(a))に示す前記各内側板3、3の両端部が、起立対向する前記一対の側板2、2の内面にタイトに密着して折り重なるように、前記各内側板3、3本体の横幅を、前記一対の側板2、2の離間幅よりも僅少広幅にするなどの適宜設定により接着剤を用いずに固定することができるが、接着剤や粘着剤(両面粘着テープ)などを用いてもよい。
【0052】
また、第1の発明(又は第2の発明)の簡易組立二重側壁容器において、図3(a)〜(b)(図6(a)〜(b))に示すように前記内側板3、3を各々側板2、2内側に折り重ねて固定する際における固定方式としては、図1(又は図4)のブランクシートに示すように、対向する一対の内側板3、3の外端部に、1個所乃至2個所以上適宜数の係止突起3aを設け、底板1に、対向する折目aに沿って前記係止突起3aに対応する位置に係止孔8を設け、図3(a)〜(b)(又は図6(a)〜(b))に示すように、前記内側板3、3を各々側板2、2内側に折り重ねた後に、内側板3、3の係止突起3aを係止孔8に嵌合して固定するようにしてもよい。
【0053】
本発明の第2の発明の簡易組立二重側壁容器における内側板3、3を各々側板2、2内側に折り重ねて固定する際における上記固定方式の他の例を、図9のブランクシートの平面図に示す。
【0054】
図9に示す固定方式のブランクシートは、前述の図4に示したブランクシートにおける対向するそれぞれ内側板3、3の外側に、新たな折目jを介して連設した底圧板3bと、該内側板3、3の両側に突出する係止突起3c、3cを備え、また前述の図4に示したブランクシートにおける対向するそれぞれ内側板5、5の外端角隅部と、その内側板5、5の両側にそれぞれ折目fを介して連設した三角形状の各々折込フラップ7の前記外端角隅部に隣接する部分とに亘って、内側板5外端縁部に対して平行方向と直角方向とに切り込み形成された切込部k、kを備えるものである。
【0055】
そして、上記図9に示すブランクシートは、前述の図5(a)〜(c)及び図6(a)に示すように折り曲げた後に、一対のそれぞれ内側板3、3を、折目bを介して各々側板2、2内側に折り重ね、且つ前記底圧板3bを折目jを介して内側板3とは反対方向に底板1に平行に折り曲げて該底板1に圧接させ、内側板3、3の両側に突出する係止突起3c、3cを、内側板5外端縁部に切り込み形成された切込部k、k内に嵌合係止して該内側板3、3を固定するものである。
【0056】
本発明の第2の発明の簡易組立二重側壁容器における内側板3、3を各々側板2、2内側に折り重ねて固定する際における上記固定方式のその他の例を、図10のブランクシートの平面図に示す。
【0057】
図10に示す固定方式のブランクシートは、前述の図4に示したブランクシートにおける対向するそれぞれ内側板3、3の両側に突出する係止突起3d、3dを備え、また前述の図4に示したブランクシートにおける対向するそれぞれ内側板5、5の外端角隅部と、その内側板5、5の両側にそれぞれ折目fを介して連設した三角形状の各々折込フラップ7の前記外端角隅部に隣接する部分とに亘って内側板5外端縁部に対して平行方向と直角方向とに切り込み形成された切込部kを備えるものである。
【0058】
そして、上記図10に示すブランクシートは、前述の図5(a)〜(c)及び図6(a)に示すように折り曲げた後に、一対のそれぞれ内側板3、3を、折目bを介して各々側板2、2内側に折り重ね、内側板3、3の両側に突出する係止突起3d、3dを、内側板5外端縁部に切り込み形成された切込部k、k内に嵌合係止して該内側板3、3を固定するものである。
【0059】
本発明の第1の発明(又は第2の発明)の簡易組立二重側壁容器においては、図1(又は図4)のブランクシートにおける各々折目aと折目cと折目eと折目gのそれぞれ起点部分に相当するA部分と、各々折込フラップ6の側板4外端縁の延長方向(又は各々折込フラップ6の折目dの延長方向)に平行な端縁部であるB部分において、前記各々折込フラップ6を構成する三角形部6aと台形部6bとを折目gを介して折り曲げる際の折り曲げ適性の改良がなされている。
【0060】
即ち、折目aと折目cと折目eと折目gのそれぞれ起点部分に相当するA部分の切込部hの折込フラップ6側に、少なくとも折目gに対して90°の角度をもつ端縁部6cを設け、該折目g端部が該端縁部6cの中程にて交差するようにしてある。
【0061】
図1、図4のブランクシートを、各折目を介して機械的若しくはマニュアルにて折り曲げ加工して製函する際において、ブランクシートの折目gより三角形部6a側のシート固定操作と、折目gより台形部6b側のシート折り曲げ操作とによって、折目gを介して台形部6bを折り曲げる場合に、前記端縁部6c側の折目gの一端部より台形部6bが突出し、それによって、前記端縁部6cにおける正規の折り曲げ位置である前記折目g端部より、折目gに沿う正確な位置を正確な折り曲げ形状を以て折り曲げられる。
【0062】
また本発明の第1の発明(又は第2の発明)の簡易組立二重側壁容器は、図5に示すように、各々折込フラップ6の側板4外端縁の延長方向(又は各々折込フラップ6の折目dの延長方向)にある前記各々折込フラップ6の外端縁部に相当するB部分に、前記外端縁部の一部端縁部から先端部までに亘って切込部iを設けてある。
【0063】
図1、図4のブランクシートを、各折目を介して機械的若しくはマニュアルにて折り曲げ加工して製函する際において、ブランクシートの折目gより三角形部6a側のシート固定操作と、折目gより台形部6b側のシート折り曲げ操作とによって、折目gを介して台形部6bを折り曲げる際に、該台形部6bは、前記折目g端部である前記切込部iの角部6hを折り曲げのきっかけとして、折目gに沿う正確な位置を正確な折り曲げ形状を以て折り曲げられる。
【0064】
そして、前記端縁部6c側と前記切込部iの角部6h側における折目g両端部の正しい位置より該折目gに沿って正確な折り曲げ形状を以て折り曲げられる。
【0065】
【作用】
本発明の第1の発明の簡易組立二重側壁容器は、矩形状底板1の少なくとも対向する一対の各辺に設けた側板2と内側板3、及び他の一対の各辺に設けた側板4とにより形成される側壁部を、該底板1面に対してワンタッチで起立させることができるとともに、前記側板2内面に折り込み重ね合わせられた内側板3を、該側板2内面より外側に離反させて、該側板2と内側板3との重ね合わせを解除することにより、前記側壁部を該底板1面上に対して平坦に折り畳むことができる。
【0066】
例えば、図2(a)に示すように、一対の側板4の両側にある折込フラップ6の台形部6bを折目gを介して三角形部6a上に折り重ね、続いて図2(b)、前記側板4を折目cを介して底板1上に折り重ねることにより、前記台形部6bを一対の側板2上に重ね合わせて貼着されているので、前記一対の側板4を底板1より立ち起こす際に前記一対の側板2も立ち起こされ、その後、折目bを介して側板2内側に折り返される前記一対の内側板3は、底板1に対する前記側壁部の立ち起こし状態を保持することができる。
【0067】
次に、本発明の第2の発明の簡易組立二重側壁容器は、矩形状底板1の各辺に設けた側板2と内側板3、及び側板4と内側板5とにより形成される側壁部を、該底板1面に対してワンタッチで起立させることと、該底板1面上に平坦に折り畳むことができる。
【0068】
例えば、図5(a)に示すように、前記一対の内側板5及びその両側の折込フラップ7を、折目dを介して前記一対の側板4及びその両側の前記折込フラップ6の三角形部6a上に折り重ね、続いて図5(b)、前記フラップ6の台形部6bを、折目gを介して折込フラップ7、7上に折り重ね、続いて図5(c)、折り重ねた前記側板4、内側板5を折目cを介して底板1上に折り重ねることにより、前記台形部6bを前記一対の側板2上に重ね合わせて貼着されているので、前記一対の側板4と内側板5とを底板1より立ち起こす際に、前記一対の側板2も立ち起こされ、その後、折目bを介して側板2内側に折り返される前記一対の内側板3が、前記側板2、内側板3と、側板4、内側板5とによる側壁部の立ち起こし状態を保持する。
【0069】
このように、上記第1の発明(又は第2の発明)の簡易組立二重側壁容器は、図1(又は図4)に示すブランクシートを、図2(b)(又は図5(c))に示す偏平な状態に予め組み立てておくことができる。
【0070】
また、上記第1の発明(又は第2の発明)の簡易組立二重側壁容器は、容器として使用する際は、側壁部を容易に組立できる二重側壁容器であり、上記本発明の組立容器の構造は、通常は運搬や保管などに便利なように偏平に折り畳むことができて嵩をとらない構造であり、容器本体への物品の収納、包装、運搬、出荷時には、直ちに矩形状底板より側板など側壁部を立ち起こして、戻らないように固定でき、容器として使用できる状態となる。
【0071】
また上記第1の発明(又は第2発明)の簡易組立二重側壁容器は、図1(又は図4)に示すブランクシートの各折目を自動製函機など自動折手段によって自動的に折り曲げて組み立てる際において、図7に示すように、折目aと折目cと折目eと折目gのそれぞれ起点部分に相当するA部分の切込部hの折込フラップ6側に、少なくとも折目gに対して90°の角度をもつ端縁部6cを設け、該折目g端部を該端縁部6cの中程にて交差させることにより、自動折手段のアクチュエータによるブランクシートの折目gより三角形部6a側のシート固定動作と、折目gより台形部6b側のシート折り曲げ動作とによって、折目gを介して台形部6bを折り曲げる際に、前記端縁部6c側の折目gの一端部より台形部6bが突出して、そのため、前記端縁部6c側の前記折目g端部の正確な折り曲げ位置と、正確な折り曲げ形状を以て折曲できる作用がある。
【0072】
また上記第1の発明(又は第2の発明)の簡易組立二重側壁容器は、図1(又は図4)に示すブランクシートの各折目を自動製函機など自動折手段によって自動的に折り曲げて組み立てる際において、図8に示すように、前記各々折込フラップ6の外端縁部に相当するB部分に、前記外端縁部の一部端縁部から先端部までに亘って切込部iを設けることにより、自動折手段のアクチュエータによるブランクシートの折目gより三角形部6a側のシート固定動作と、折目gより台形部6b側のシート折り曲げ動作とによって、折目gを介して台形部6bを折り曲げる際に、該台形部6bは、前記折目g端部である前記切込部iの角部6hを折り曲げのきっかけとして、折目gに沿った正確な折り曲げ位置と正確な折り曲げ形状を以て折曲できる作用がある。
【0073】
【発明の効果】
本発明の簡易組立二重側壁容器は、板紙、段ボールなどのシート材料、また、必要に応じて1mm以上の厚さのシート材料、また、板紙、段ボールなどに、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリウレタン、ポリカーボネートなどの熱可塑性樹脂あるいはフッ素樹脂など熱硬化性樹脂などの合成樹脂をコーティングしたもの、あるいは、これらの合成樹脂フィルム(又はシート)を貼り合わせたシート材料を用いて、耐水性、防水性、撥水性、あるいは耐久性のある組立容器として製造でき、通常は運搬や保管などに便利なように偏平に折り畳むことができて嵩をとらない構造であり、容器本体への物品の収納や包装、あるいは運搬、出荷時には、直ちに矩形状底板より側板など側壁部を立ち起こして、その起立状態が戻らないように固定でき、二重側壁をもった容器の組み立て作業の負荷が軽減できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の簡易組立二重側壁容器のブランクシートを示す平面図である。
【図2】(a)〜(b)は第1の発明の簡易組立二重側壁容器の組み立て順序を示す斜視図である。
【図3】(a)〜(b)は第1の発明の簡易組立二重側壁容器の組み立て順序を示す斜視図である。
【図4】第2の発明の簡易組立二重側壁容器のブランクシートを示す平面図である。
【図5】(a)〜(c)は第2の発明の簡易組立二重側壁容器の組み立て順序を示す斜視図である。
【図6】(a)〜(b)は第2の発明の簡易組立二重側壁容器の組み立て順序を示す斜視図である。
【図7】第1の発明(又は第2の発明)の簡易組立二重側壁容器のブランクシートにおけるA部分拡大平面図である。
【図8】第1の発明(又は第2の発明)の簡易組立二重側壁容器のブランクシートにおけるB部分拡大平面図である。
【図9】第2の発明の簡易組立二重側壁容器における係止構造の実施例を示すブランクシートの平面図である。
【図10】第2の発明の簡易組立二重側壁容器における係止構造の他の実施例を示すブランクシートの平面図である。
【図11】従来の組立二重側壁容器のブランクシートを示す平面図である。
【図12】(a)〜(c)は従来の組立二重側壁容器及びその組み立て順序を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…底板 2…側板 3…内側板 3a…係止突起 3b…底圧板
3c…係止突起 3d…係止突起 4…側板 5…内側板 6…折込フラップ
6a…三角形部 6b…台形部 7…折込フラップ 8…係止孔
h…切込部 i…切込部 j…折目 k…切込部
11…底板 12…側板 13…内側板 13a…係止突起 14…側板
15…内側板 16…折込フラップ 17…折込フラップ 18…係止孔

Claims (10)

  1. 矩形状底板1の互いに対向する各辺に側壁部を備え、且つ該各側壁部のうち少なくとも一対の辺に側板2と内側板3とによる対向する二重側壁部を備え、前記側壁部を前記底板1面に対して起立及び折畳可能にした二重側壁容器であって、前記底板1の互いに対向する各辺に折目a、b、cを介して連設した一対の側板2、3と、一対の側板4を備え、前記一対の側板4の両側に折目eを介して連設した折込フラップ6、6は、前記底板1の各々角隅部相当部より折目eに対して45°角度の折目gにて二分する三角形部6aと台形部6bとにより構成され、前記折目gを介して前記三角形部6a上に台形部6bを折り重ねた後、前記各々側板4を折目cを介して底板1上に折り重ねて前記台形部6bを前記一対の側板2上に重ね合わせ貼着し、前記一対の側板4と前記一対の側板2とを底板1より立ち起こして、前記一対の内側板3を折目bを介して前記側板2内側に折り返して形成され、前記折目aと折目cと折目eと折目gのそれぞれ起点部分に相当する切込部hの折込フラップ6側に、少なくとも折目gに対して90°の角度をもつ端縁部6cを設けたことを特徴とする簡易組立二重側壁容器。
  2. 前記折目g端部が端縁部6cの中程にて交差する請求項1記載の簡易組立二重側壁容器。
  3. 前記折目cの延長方向にある前記各々折込フラップ6の外端縁部に相当する部分に、前記外端縁部の一部端縁部から先端部までに亘って切込部iを備える請求項1又は請求項2記載の簡易組立二重側壁容器。
  4. 前記一対の内側板3外端部に係止突起3aを備え、前記底板1の折目aに沿って係止孔8を備え、前記一対の側板2を立ち起こした後、前記一対の内側板3を折目bを介して側板2内側に折り返した際に前記係止突起3aを係止孔8に嵌合することにより、前記一対の内側板3が底板1に係止されている請求項1乃至請求項3記載の簡易組立二重側壁容器。
  5. 矩形状底板1の互いに対向する各辺に側板2と内側板3、及び側板4と内側板5とによる二重側壁部を備え、前記二重側壁部を前記底板1面に対して、起立及び折畳可能にした簡易組立二重側壁容器であって、前記底板1の互いに対向する各辺に折目a、b、c、dを介して連設した一対の側板2、3、4、5を備え、前記一対の側板4の両側に折目eを介して連設した折込フラップ6、6は、前記底板1の各々角隅部相当部より折目eに対して45°角度の折目gにて二分する三角形部6aと台形部6bとにより構成され、前記一対の内側板5の両側に折目fを介して連設した折込フラップ7、7は、前記三角形部6aと折目dに対して概略線対称形に形成され、前記折目d、gを介して前記一対の側板4上に内側板5、各々折込フラップ7上に台形部6bを折り重ねた後、前記各々側板4、内側板5を折目cを介して底板1上に折り重ねて前記台形部6bを前記一対の側板2上に重ね合わせ貼着し、前記一対の側板4と内側板5と前記一対の側板2とを底板1より立ち起こして、前記一対の内側板3を折目bを介して前記側板2内側に折り返して形成されている簡易組立二重側壁容器において、前記折目aと折目cと折目eと折目gのそれぞれ起点部分に相当する切込部hの折込フラップ6側に、少なくとも折目gに対して90°の角度をもつ端縁部6cを設けたことを特徴とする簡易組立二重側壁容器。
  6. 前記折目g端部が端縁部6cの中程にて交差する請求項5記載の簡易組立二重側壁容器。
  7. 前記折目cの延長方向にある前記各々折込フラップ6の外端縁部に相当する部分に、前記外端縁部の一部端縁部から先端部までに亘って切込部iを備える請求項5又は請求項6記載の簡易組立二重側壁容器。
  8. 前記一対の内側板3外端部に係止突起3aを備え、前記底板1の折目aに沿って係止孔8を備え、前記一対の側板2を立ち起こした後、前記一対の内側板3を折目bを介して側板2内側に折り返した際に前記係止突起3aを係止孔8に嵌合 することにより、前記一対の内側板3が底板1に係止されている請求項5乃至請求項7記載の簡易組立二重側壁容器。
  9. 前記一対の内側板3外端部に折目jを介して連設した底圧板3bと、該内側板3の両側に突出する係止突起3c、3cを備え、前記一対の内側板5外端角隅部と、該内側板5の両側に折目fを介して連設した前記折込フラップ7の前記外端角隅部に隣接する部分とに亘って、該内側板5外端縁部に対して平行方向と直角方向とに切り込み形成された切込部k、kを備える請求項5乃至請求項7記載の簡易組立二重側壁容器。
  10. 前記一対の内側板3の両側に突出する係止突起3d、3dを備え、前記一対の内側板5外端角隅部と、該内側板5の両側に折目fを介して連設した前記折込フラップ7の前記外端角隅部に隣接する部分とに亘って、該内側板5外端縁部に対して平行方向と直角方向とに切り込み形成された切込部k、kを備える請求項5乃至請求項7記載の簡易組立二重側壁容器。
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