JP4069483B2 - 簡易組立二重側壁容器 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、二重側壁板を備えた組立容易な簡易組立二重側壁容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の二重側壁板を備えた組立容器としては、図6の展開図(ブランク)〜図8に示すようなものがある。
【0003】
例えば、図6の容器ブランクシートAに示すように、矩形状底板1(長方形状又は正方形状など)の互いに対向する各辺に折目a、cを介して連設した一対の外側板2、2及び外側板4、4と、該外側板2、2の外側に折目bを介して連設した内側板3、3と、該外側板4、4の外側に、折目dを介して連設した内側板5、5を備えている。
【0004】
前記一対の外側板4の両側に折目eを介して連設した折込フラップ6、6は、前記底板1の各々角隅部相当部より折目eに対して45°角度の傾斜折目gにて二分する三角形部6aと台形部6bとにより構成されている。
【0005】
また、前記一対の内側板5の両側に折目fを介して連設した折込フラップ7、7は、前記三角形部6aと折目dに対して概略線対称形に概略三角形状に形成され、前記一対の外側板4上に内側板5を折目dを介して、その両側の折込フラップ6、7とともに折り重ね、続いて前記各々折込フラップ6の台形部6bを傾斜折目gを介して各々折込フラップ7上に折り重ね、続いて折り重ねた前記各々外側板4、内側板5を折目cを介して底板1上に折り重ねることにより、前記台形部6bを前記一対の外側板2上に重ね合わせて貼着し、前記一対の外側板4と内側板5とを底板1より立ち起こすことにより前記一対の外側板2を立ち起こし、前記一対の内側板3を、折目bを介して外側板2内側に折り返して形成されている。
【0006】
上記ブランクシートAから二重側壁容器を組み立てるには、まず、図7(a)に示すように前記一対の内側板5、5を、その両側の各々折込フラップ7、7、7、7とともに折目dを介して前記一対の外側板4、4上に折り重ね、その両側の前記各々折込フラップ7を、前記各々折込フラップ6、6、6、6のそれぞれ三角形部6a上に折り重ねる。
【0007】
続いて、図7(b)、前記各々折込フラップ6のそれぞれ台形部6b、6b、6b、6bをそれぞれ傾斜折目gを介して、各々三角形部6a上に折り曲げて、それぞれ折込フラップ7、7、7、7上に折り重ね合わせる。これによって前記各々折込フラップ7、7、7、7は、各々折込フラップ6の三角形部6aと台形部6bとによって挟み込まれる。
【0008】
続いて、図7(c)、底板1の対向辺の外側に折り重ねられている前記一対の外側板4と内側板5とを、折目cを介して底板1上に折り重ねることにより、前記各々台形部6bを前記一対の外側板2上に重ね合わせる。そして重ね合わされた前記外側板2と台形部6aとを、互いにその重ね合わせ内面にて接着剤などにより貼着する。又は、ホッチキスなどによって接合する。
【0009】
その後、図8(a)、前記一対の外側板4と内側板5とを底板1より立ち起こすとともに、その両側の台形部6bにて接続している前記一対の外側板2、2を立ち起こす。
【0010】
その後、図8(b)、前記一対の外側板2の外側にあるそれぞれ内側板3、3を折目bを介して各々外側板2、2内側及び各々外側板2、2内側の三角形部6aと台形部6b上に前記折込フラップ7を挟み込むようにして折り重ねて固定することにより容易に二重側壁容器が形成される。
【0011】
上記のような容易に組み立て可能な二重側壁をもった容器は、一般的に板紙、段ボールなどのシート材料を用いて形成され、また、板紙、段ボールなどに合成樹脂をコーティングしたもの、あるいは合成樹脂フィルム(又はシート)を貼り合わせものなどが使用されて、耐水性、防水性、撥水性、あるいは耐久性などを配慮して製造されている。
【0012】
また上記組立容器は、時として1mm以上の厚さのシート材料を使用する場合があり、組立作業にかなりの負担が掛かるものであり、このような組立作業の負荷を軽減化するためにも、容器本体の構造は、通常は運搬や保管などに便利なように偏平に折り畳まれていて、嵩をとらない構造であることが望ましく、容器本体への物品の収納、包装、運搬、出荷時には、直ちに容器として使用できる状態となることが望ましい。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
このように、図6〜図8に示された容易に組み立て可能な従来の二重側壁容器は、前記各々折込フラップ6の三角形部6aと台形部6bとが各々折目e、f、傾斜折目gを介して内方に折り込まれ、前記二重側壁部がそれぞれ折目a、cを介して底板1より折り立てられ、重ね合わせた前記三角形部6a、台形部6bが前記一対の外側板2と内側板3との間に挟持されて形成されるものである。
【0014】
ところで、図6に示す底板1の幅Wと内外側板4、5の幅D(容器の深さ)との関係が、
D<W/2
であって、しかも底板1の幅Wが内外側板4、5の幅D(容器の深さ)に対して十分に大きい場合には、図7(c)に示すようにそれぞれ同一外側板2上に対向して折り重ねられた台形部6b、6bを三角形部6aより張り出した部分(矩形部分)が中央で重ならない範囲で、その張出矩形部分を十分長く設定することができる。
【0015】
しかしながら、容器の深さをより深く設定するために、例えば容器の内外側板4、5の幅Dを底板1の幅Wに対して、
W/2<D<W
に設定することは、図7(c)において底板1上に折り重ねられる一対の対向する内外側板4、5の折目d、d側の端部が、互いにオーバーラップしてしまうため、図6に示すように三角形部6aと台形部6bとの間の傾斜折目gを、折目eに対して45°の角度を保持した状態で、内外側板4、5の幅D(容器の深さ)を、底板1の幅Wに対してより大きく設定できる限界は
D=W/2 又は、D≒W/2
までが限度であって、従来は内外側板4、5の幅Dを、
D>W/2
に設定して容器の深さをより深くすることはほとんど不可能であった。
【0016】
本発明は、上記のような紙を主体とする材料シートにより形成される組立容易な簡易組立二重側壁容器容器において、内外側板の幅を、底板の幅の1/2以上乃至底板の幅未満に設定できるようにして、より深さのある簡易組立二重側壁容器容器を作成できるようにすることにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明は矩形状底板1の互いに対向する各辺に二重側壁部を備え、前記各二重側壁部を前記底板1面に対して起立及び折畳可能にした簡易組立二重側壁容器において、
矩形状底板1の互いに対向する各辺に折目a、b、c、dを介して連設した一対の外側板2、内側板3と、一対の外側板4、内側板5とを備え、前記一対の外側板4の両側に、折目eを介して連設した台形部6aと前記矩形状底板1の各々角隅部相当部より折目eに対して45°角度方向の傾斜折目gを介して連設した三角形部6bとにより構成される折込フラップ6、6を備え、前記一対の内側板5の両側に折目fを介して連設した前記台形部6aと対称形の折込フラップ7、7を備え、少なくとも前記底板1の幅Wと、前記一対の対向する外側板4、内側板5の幅Dと、前記各々台形部6aの高さBとの関係が、
B<W/2<D<W・・・・・(1)
B+D≒W・・・・・・・・・(2)
上記式(1)及び式(2)を満たす簡易組立二重側壁容器であって、
前記折目dを介して内側板5が外側板4上に及び前記フラップ7が台形部6a上にそれぞれ折り重ねられ、前記傾斜折目gを介して前記三角形部6bがフラップ7を挟んで台形部6a上に折り重ねられ、続いて前記折目cを介して各々外側板4が底板1上に折り重ねられた後、前記三角形部6bが、前記一対の外側板2上に重ね合わせられて貼着されており、
幅Wの底板1上に折り重ねられた幅Dの対向する一対の外側板4と内側板5は、その対向端部である各々折目d、dのうちの一方の折目dの端部が、他方の折目dの端部の上側に、所定のオーバーラップ幅L≒2D−Wで互いに重ね合わせられ、
また、同一外側板2上に貼着された対向する三角形部6b、6bの対向離間距離Kは、
K≒2D−W≒L・・・・・・(3)
であり、
前記一対の外側板4と前記一対の外側板2とを、底板1より立ち起こし、前記一対の内側板3を折目bを介して前記外側板2内側に折り返して形成されていることを特徴とする簡易組立二重側壁容器である。
【0018】
また本発明は、上記発明の簡易組立二重側壁容器において、前記一対の内側板3外端部に係止突起3aを備え、前記底板1の折目aに沿って係止孔8を備え、前記一対の外側板2を立ち起こした後、前記一対の内側板3を、折目bを介して外側板2内側に折り返した際に、前記係止突起3aを係止孔8に嵌合することにより、前記一対の内側板3が底板1に係止されている簡易組立二重側壁容器である。
【0019】
また本発明は、上記発明の簡易組立二重側壁容器において、前記一対の内側板3の両側に突出する係止突起3b、3bを備え、前記一対の内側板5外端角隅部と、該内側板5の両側に折目fを介して連設した前記折込フラップ7の前記外端角隅部に隣接する部分とに亘って、該内側板5外端縁部に対して平行方向と直角方向とに切り込み形成された、切込部h、hを備える簡易組立二重側壁容器である。
【0020】
また本発明は、上記発明の簡易組立二重側壁容器において、前記一対の内側板3の両側に突出する係止突起3b、3bと、該内側板3外端部に折目iを介して連設した底圧板3cを備え、前記一対の内側板5外端角隅部と、該内側板5の両側に折目fを介して連設した前記折込フラップ7の前記外端角隅部に隣接する部分とに亘って、該内側板5外端縁部に対して平行方向と直角方向とに切り込み形成された切込部h、hを備える簡易組立二重側壁容器である。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の簡易組立二重側壁容器を、以下実施の形態に従って詳細に説明する。図1の容器ブランクシートAに示すように、矩形状底板1(長方形状又は正方形状など)の互いに対向する各辺に、それぞれ折目a、cを介して連設した一対の外側板2、2及び外側板4、4と、該外側板2、2の外側に折目bを介して連設した内側板3、3と、該外側板4、4の外側に折目dを介して連設した内側板5、5とを備え、各々外側板4の両側には折目eを介して連設した折込フラップ6を備え、各々内側板5の両側には折目fを介して連設した折込フラップ7を備えている。なお、前記各々折目b、dは、それぞれ1本の折目線によって形成されていてもよいし、近接する2本の平行折目線によって形成されていてもよい。
【0022】
前記一対の外側板4の両側に折目eを介して連設した折込フラップ6、6は、前記底板1の各々角隅部相当部より折目eに対してθ=45°角度の傾斜折目gにて二分される台形部6aと三角形部6bとにより構成され、前記一対の内側板5の両側に折目fを介して連設した折込フラップ7、7は、折目dを対称中心線として前記三角形部6bに対して線対称形になっている。
【0023】
また、本発明の簡易組立二重側壁容器のブランクシートAは、図1に示すように前記底板1の幅をW、前記一対の対向する外側板4と内側板5及び対向する一対の外側板2と内側板3のそれぞれ幅をD、前記各台形部6aの高さをBとしたとき、下記関係式▲1▼及び式▲2▼を満たすように設定されているものである。
B<W/2<D<W・・・・・▲1▼
B+D≒W・・・・・・・・・▲2▼
【0024】
本発明の簡易組立二重側壁容器は、図1に示した上記ブランクシートAを、図2〜図3に示すように順に組み立てて形成されるものである。
【0025】
まず、図2(a)に示すように、上記ブランクシートの一対の内側板5、5を折目dを介してそれぞれ外側板4、4上に矢印のように折り重ねて、その重ね合わせ内面を必要に応じて接着剤(例えばホットメルト接着剤、溶剤揮散型接着剤など)にて貼着し又は金具(ホッチキスなど)にて接合し、続いて、図2(b)に示すように、前記各々折込フラップ6のそれぞれ三角形部6b、6b、6b、6bを、それぞれ傾斜折目gを介して各々台形部6a上に折り曲げて重ね合わせる。
【0026】
続いて、図2(c)に示すように、底板1の対向辺の外側に折り重ねられている前記一対の外側板4と内側板5とを、折目cを介して底板1上に折り重ねることにより、前記各々三角形部6bを前記一対の外側板2上に重ね合わせ、そして重ね合わされた前記外側板2と台形部6aとを、互いにその重ね合わせ内面にて接着剤(接着糊)などにより貼着する。又はホッチキスなどによって接合する。
【0027】
図2(c)に示すように幅Wの底板1上に折り重ねられた幅Dの対向する一対の外側板4と内側板5は、上記関係式▲1▼からW/2<D<Wであるので、その対向端部である各々折目d、dのうちの一方の折目dの端部が、他方の折目dの端部の上側に、所定のオーバーラップ幅、
L≒2D−W
で互いに重ね合わせられる。
【0028】
また、同一外側板2上に貼着された対向する三角形部6b、6bの対向離間距離Kは、
K=D−B 又は、K≒D−B
であり、関係式▲2▼からB≒W−D(B=W−Dを含む)であるので、
K≒2D−W≒L・・・・・・▲3▼
となる。
【0029】
その後、同図3(a)に示すように、前記一対の外側板4と内側板5とを底板1より垂直に立ち起こすとともに、その両側の三角形部6bにて接続している前記一対の外側板2、2を垂直に立ち起こす。
【0030】
その際、台形部6aは外側板2の内面に密着して重ね合わせられるが、関係式▲3▼からK≒Lであるので、台形部6aの上辺と外側板2の上辺とは互いに平行に同一高さで密着して重ね合わせられる。
【0031】
その後、図3(b)に示すように、前記一対の外側板2の外側にあるそれぞれ内側板3、3を、折目bを介して各々外側板2、2内面に折り込み、前記台形部6aと三角形部6b上に折り重ねて固定することにより、簡易組立二重側壁容器が形成される。
【0032】
なお、内側板3、3の係止固定方式は、本発明においては特に限定されるものではないが、例えば図示するように、内側板3の突起部3aを折目aに沿って切り込んだ切込部8内に差し込むことにより固定することができる。
【0033】
また、内側板3、3の係止固定方式は、図4の他の実施の形態におけるブランクシートAに示すように、前記一対の内側板3の両側に突出する係止突起3b、3bを備え、前記一対の内側板5外端角隅部と、該内側板5の両側に折目fを介して連設した前記折込フラップ7の前記外端角隅部に隣接する部分とに亘って、該内側板5外端縁部に対して平行方向と直角方向とに切り込み形成された切込部h、hを備え、このブランクシートAを上記のようにして組み立てた後、その内側板3の両側にあるそれぞれ突起部3bを切込部h内に差し込むことにより固定することができる。
【0034】
また、内側板3、3の係止固定方式は、その他に、図5の他の実施の形態におけるブランクシートAに示すように、前記一対の内側板3の両側に突出する係止突起3b、3bと、該内側板3外端部に折目iを介して連設した底圧板3cを備え、前記一対の内側板5外端角隅部と、該内側板5の両側に折目fを介して連設した前記折込フラップ7の前記外端角隅部に隣接する部分とに亘って、該内側板5外端縁部に対して平行方向と直角方向とに切り込み形成された切込部h、hを備え、このブランクシートAを上記のようにして組み立てた後、その内側板3に連設した底圧板3cを底面板1上に押し付けるようにするとともに、その内側板3の両側にあるそれぞれ突起部3bを切込部h内に差し込むことにより固定することができる。
【0035】
【作用】
本発明の簡易組立二重側壁容器は、矩形状底板1の対向する辺に設けた一対の外側板2と内側板3、及び他の対向する辺に設けた一対の外側板4と内側板5とにより形成される二重側壁部を該底板1面に対してワンタッチで起立させて、前記内側板2、5を外側板2、4のそれぞれ内面に折り込み重ね合わせて係合固定することにより容易に組み立てできる。
【0036】
また、前記外側板2、4内面に折り込み重ね合わせられたそれぞれ内側板3、5を、該外側板2、4内面より外方に離反させて重ね合わせを解除することにより、前記一対の外側板4と内側板5とによる二重側壁部を該底板1面上に倒して簡単に平坦に折り畳むことができる。
【0037】
そして、本発明の簡易組立二重側壁容器は、底板1の幅をW、対向する一対の外側板4と内側板5及び対向する一対の外側板2と内側板3のそれぞれ幅をD、各々折込フラップ6の各台形部6aの高さをBとしたとき、下記関係式、
B<W/2<D<W・・・・・▲1▼
B+D≒W・・・・・・・・・▲2▼
を満たすようにプランクシートAが設定されている。
【0038】
特に上記関係式から、各々略矩形状の折込フラップ6領域内に45°傾斜折目gを介して二分された台形部6aの台形高さB≒W−Dと直角二等辺の三角形部6bの直角辺の長さ(B≒W−Dに相当する)は、共に少なくとも、
B<W/2
となる。
【0039】
また前記三角形部6bは、必ずしも直角二等辺三角形でなくてもよく、その場合にも、各々折込フラップ6領域内に45°傾斜折目gを介して二分された台形部6aの台形高さB≒W−Dと、三角形部6bの各辺のうち傾斜折目gに沿う辺以外の辺の長さ(B≒W−D未満)は、共に少なくとも、
B<W/2
となる。
【0040】
よって、同一外側板2上に貼着される各折込フラップ6の三角形部6b、6bは、同一外側板2上に互いに重合せずに貼着でき、二重側壁容器の深さ(内外側板2、3、4、5の幅)Dを、底板1の幅Wの1/2以上乃至底板1の幅W未満に設定して、従来の簡易二重側壁容器よりも深さを持たせた容積率の大きい簡易組立二重側壁容器を製造することができる。
【0041】
【発明の効果】
本発明の簡易組立二重側壁容器は、底板の幅に対して、二重側壁容器の深さを1/2以上乃至底板1の幅W未満に設定した容積率の大きい簡易組立二重側壁容器の製造に効果的であるとともに、板紙、段ボールなどのシート材料、また、必要に応じて1mm以上の厚さのシート材料、また、板紙、段ボールなどに、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリウレタン、ポリカーボネートなどの熱可塑性樹脂あるいはフッ素樹脂など熱硬化性樹脂などの合成樹脂をコーティングしたもの、あるいは、これらの合成樹脂フィルム(又はシート)を貼り合わせたシート材料を用いて、耐水性、防水性、撥水性、あるいは耐久性のある組立容器として製造でき、通常は運搬や保管などに便利なように偏平に折り畳むことができて嵩をとらない構造であり、容器本体への物品の収納や包装、あるいは運搬、出荷時には、直ちに矩形状底板より側板など側壁部を立ち起こして、その起立状態が戻らないように固定でき、二重側壁をもった容器の組み立て作業の負荷が軽減できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の簡易組立二重側壁容器のブランクシートを示す平面図である。
【図2】(a)〜(c)は本発明の簡易組立二重側壁容器の組み立て順序を示す斜視図である。
【図3】(a)〜(b)は本発明の簡易組立二重側壁容器の組み立て順序を示す斜視図である。
【図4】本発明の簡易組立二重側壁容器の他の実施の形態におけるブランクシートを示す平面図である。
【図5】本発明の簡易組立二重側壁容器のその他の実施の形態におけるブランクシートを示す平面図である。
【図6】従来の簡易組立二重側壁容器のブランクシートを示す平面図である。
【図7】(a)〜(c)は従来の簡易組立二重側壁容器の組み立て順序を示す斜視図である。
【図8】(a)〜(b)は従来の簡易組立二重側壁容器の組み立て順序を示す斜視図である。
【符号の説明】
A…ブランクシート B…折込フラップ長さ D…側板幅
L…オーバーラップ幅 W…底板幅
a〜f…折目 g…45°傾斜折目
1…底板 2…外側板 3…内側板 3a…係止突起 4…外側板 5…内側板6…折込フラップ 6a…台形部 6b…三角形部 7…折込フラップ
8…係止孔
Claims (4)
- 矩形状底板1の互いに対向する各辺に二重側壁部を備え、前記各二重側壁部を前記底板1面に対して起立及び折畳可能にした簡易組立二重側壁容器において、
矩形状底板1の互いに対向する各辺に折目a、b、c、dを介して連設した一対の外側板2、内側板3と、一対の外側板4、内側板5とを備え、前記一対の外側板4の両側に、折目eを介して連設した台形部6aと前記矩形状底板1の各々角隅部相当部より折目eに対して45°角度方向の傾斜折目gを介して連設した三角形部6bとにより構成される折込フラップ6、6を備え、前記一対の内側板5の両側に折目fを介して連設した前記台形部6aと対称形の折込フラップ7、7を備え、少なくとも前記底板1の幅Wと、前記一対の対向する外側板4、内側板5の幅Dと、前記各々台形部6aの高さBとの関係が、
B<W/2<D<W・・・・・(1)
B+D≒W・・・・・・・・・(2)
上記式(1)及び式(2)を満たす簡易組立二重側壁容器であって、
前記折目dを介して内側板5が外側板4上に及び前記フラップ7が台形部6a上にそれぞれ折り重ねられ、前記傾斜折目gを介して前記三角形部6bがフラップ7を挟んで台形部6a上に折り重ねられ、続いて前記折目cを介して各々外側板4が底板1上に折り重ねられた後、前記三角形部6bが、前記一対の外側板2上に重ね合わせられて貼着されており、
幅Wの底板1上に折り重ねられた幅Dの対向する一対の外側板4と内側板5は、その対向端部である各々折目d、dのうちの一方の折目dの端部が、他方の折目dの端部の上側に、所定のオーバーラップ幅L≒2D−Wで互いに重ね合わせられ、
また、同一外側板2上に貼着された対向する三角形部6b、6bの対向離間距離Kは、
K≒2D−W≒L・・・・・・(3)
であり、
前記一対の外側板4と前記一対の外側板2とを、底板1より立ち起こし、前記一対の内側板3を折目bを介して前記外側板2内側に折り返して形成されていることを特徴とする簡易組立二重側壁容器。 - 前記一対の内側板3外端部に係止突起3aを備え、前記底板1の折目aに沿って係止孔8を備え、前記一対の外側板2を立ち起こした後、前記一対の内側板3を折目bを介して外側板2内側に折り返した際に前記係止突起3aを係止孔8に嵌合することにより、前記一対の内側板3が底板1に係止されている請求項1記載の簡易組立二重側壁容器。
- 前記一対の内側板3の両側に突出する係止突起3b、3bを備え、前記一対の内側板5外端角隅部と、該内側板5の両側に折目fを介して連設した前記折込フラップ7の前記外端角隅部に隣接する部分とに亘って、該内側板5外端縁部に対して平行方向と直角方向とに切り込み形成された切込部h、hを備える請求項1記載の簡易組立二重側壁容器。
- 前記一対の内側板3の両側に突出する係止突起3b、3bと、該内側板3外端部に折目iを介して連設した底圧板3cを備え、前記一対の内側板5外端角隅部と、該内側板5の両側に折目fを介して連設した前記折込フラップ7の前記外端角隅部に隣接する部分とに亘って、該内側板5外端縁部に対して平行方向と直角方向とに切り込み形成された切込部h、hを備える請求項1記載の簡易組立二重側壁容器。
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JP00757698A JP4069483B2 (ja) | 1998-01-19 | 1998-01-19 | 簡易組立二重側壁容器 |
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---|---|
JPH11198925A JPH11198925A (ja) | 1999-07-27 |
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1998
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