JP3607671B2 - フォルダー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、重ねた一対のプラスチック製のシートの間に書類等の被収納物を挟んで収納するフォルダーに関する。
更に詳しくは、被収納物を区分して収納することができるフォルダーに関する。
また、収納した被収納物の脱落を防止することができるフォルダーに関する
【0002】
【従来技術】
従来より、書類等を簡便にファイルする事務用品として、図36に示すようないわゆるクリアーフォルダーと呼ばれる、プラスチックシート製のフォルダーFが広く使用されている。このフォルダーFは、重なり合う一対のプラスチック製のシート1,1a(本明細書では、主としてプラスチックシートと略称する)の隣り合う二辺側2が閉じられており、これに対向する二辺側3が開いている。そして、開いたプラスチックシート1,1a間に書類等の被収納物4を挟んで収納し使用する。
【0003】
ところで、現在、フォルダーの材料であるプラスチックシートは、一般的にT−ダイ法やインフレーション法といった溶融押出法(エキストルージョン法)で製造されている。そのうち、インフレーション法は、T−ダイ法に比べて簡易な設備でプラスチックシートを安価に大量生産できるという利点を有している。
【0004】
このインフレーション法を利用したフォルダーの製造方法が、例えば特開昭59−1300号公報や特開平9−99501号公報に開示されている。これらの公報に記載の製造方法では、まずインフレーション法によって製造したプラスチック製のチューブ(本明細書では、主としてプラスチックチューブと略称する)を中の空気を完全に追い出して扁平状(シート状)に重ね合わせ、その後、扁平な状態のまま、溶着と切断を行ってフォルダーを製造している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
まず、図36に示すような従来のフォルダーFには次のような課題があった。
即ち、従来のフォルダーFは、書類等の被収納物4を単に2枚のプラスチックシート1,1a間に挟んで収納するものであり、被収納物4を区分して収納できるような構造とはなっていない。よって、例えばA4判の書類と、伝票や名刺、あるいは写真やフレキシブルディスク等の大きさが異なる異種被収納物とを、一つのフォルダーFで別に区分して収納することはできない。
【0006】
仮に、プラスチックシート1,1a間に、A4判の書類と上記したような異種被収納物を収納したとしても、フォルダーFの持ち運び時や書類の出し入れ時に、異種被収納物だけが抜け落ちてしまう可能性が高い。また、被収納物が小形である場合は、大形の書類の中に隠れてすぐには取り出せない等、使い勝手が悪い。
【0007】
また、従来のフォルダーFは隣り合う二辺側3が開いているため、同じ大きさの書類であっても、例えば商品カタログやパンフレットのような光沢があってやや厚めの被収納物は、収納された状態でもずれて動きやすく、フォルダーFの持ち運び時に抜け落ちる可能性が高い。
【0008】
次に、従来のインフレーション法を利用したフォルダーの製造方法には、次のような課題があった。
従来の製造方法では、上記したように、中の空気を完全に追い出した扁平状(シート状)のプラスチックチューブをそのまま使用して溶着と切断を行い、フォルダーを製造している。このため、製造後においても、フォルダーFのプラスチックシート1,1a同士は真空に近い状態で密着しており、且つ、静電気の発生とも相まって、プラスチックシート1,1a同士は簡単には離れないようになっている(いわゆるブロッキング現象の発生)。したがって、フォルダーFの使用時の開口性(口開き)が悪く、書類の出し入れが容易にできなかった。
【0009】
(発明の目的)
そこで本発明の目的は、上記課題を解消するもので、被収納物を区分して収納することができるフォルダーを提供することにある。
【0010】
また本発明の他の目的は、一対のプラスチックシートの間に収納した被収納物の脱落を防止することができるフォルダーを提供することにある。
【0012】
第1の発明にあっては、
プラスチックシートで構成される二枚のフォルダー形成片を有しており、当該フォルダー形成片の隣り合う二辺側が閉じている閉じ部と、当該閉じ部に対向する二辺側が開いている開き部とを備え、上記フォルダー形成片のいずれか一方の外側の面に、上記二辺側のいずれか一方の閉じ部に沿って設けられたポケット形成片によってポケット部が構成されたフォルダーであって、
幅の広さを異にする二枚のプラスチックシートから構成され、幅の狭いプラスチックシートの幅方向の一端側を挟み込むようにして、幅の広いプラスチックシートの幅方向の一端側が折り返されて折り返し部分の折り目で一方の閉じ部が構成され、該折り返し部分でポケット形成片が構成され、該折り返し部分の残部で一方のフォルダー形成片が構成され、折り返し部分で挟み込まれたプラスチックシートで他方のフォルダー形成片が構成され、二枚のフォルダー形成片 (11,12) とポケット形成片 (13) の一端側が溶着されて他方の閉じ部が構成され、ポケット形成片の両端部が他方のフォルダー形成片に溶着されてポケット部が構成されていることを特徴とする、
フォルダーである。
【0013】
第2の発明にあっては、
フォルダー形成片は重なり合う二枚のプラスチックシートで構成され、一方のプラスチックシートには同幅でポケット形成片が延設してあり、該ポケット形成片は他方のプラスチックシートを挟んで折り返されて折り目で形成された閉じ部を有し、該閉じ部と隣り合う辺には、重なり合う二枚のプラスチックシートと折り返されて他方のプラスチックシートと重なったポケット形成片の一端側が溶着されて形成された閉じ部を有し、該隣り合う二辺側に形成された閉じ部に対向する二辺側に開き部を有し、上記ポケット形成片の他端側が他方のプラスチックシートの開き部に溶着されて形成されたポケット部を有していることを特徴とする、
フォルダーである。
【0014】
第3の発明にあっては、
ポケット部に収納した被収納物の所要部を保持して、当該被収納物の脱落を防止する帯体を備えていることを特徴とする、
第1または第2の発明に係るフォルダーである。
【0015】
第4の発明にあっては、
いずれか一方のフォルダー形成片の開き部側の端縁には、内側に折り曲げてフォルダー形成片の間に挟み込むことができる折曲片が設けてあり、
上記折曲片と隣接する閉じ部の端部側には、上記折曲片を上記フォルダー形成片の間に挟み込みやすいようにする開放部が設けてあり、当該開放部の長さは上記折曲片の突出方向の長さよりも短く設定してあることを特徴とする、
第1,2または第3の発明に係るフォルダーである。
【0016】
第5の発明にあっては、
いずれか一方の開き部のうち、閉じ部寄りの一部は接合されて袋状になっていることを特徴とする、
第1,2,3または第4の発明に係るフォルダーである。
【0036】
本発明にいう「プラスチックシート」は、プラスチック製のフィルムも含む広い概念で使用している。
【0037】
プラスチックシートを接合(シール)する方法としては、例えばヒートシール(熱溶着)やインパルスシール、あるいは高周波接合や超音波接合等が挙げられるが、特にこれらに限定されるものではない。
【0038】
プラスチックシートは、無着色のもの(透明や透光性を有するもの)、あるいはシート全体やシートの一部分だけを所要の色(模様)に着色したもの等を適宜使用することができる。
【0039】
(作 用)
フォルダー形成片のいずれか一方または双方の外側の面にポケット部が設けてあるフォルダーでは、フォルダー形成片の間に収納した被収納物とは別に、例えば伝票や名刺、あるいは写真やフレキシブルディスク等の異種被収納物をポケット部に収納できる。
【0040】
ポケット部に加えて帯体を備えているフォルダーでは、ポケット部に収納した被収納物が大形または長いものである場合に、被収納物の所要部を帯体で保持することができる。
【0041】
いずれか一方のフォルダー形成片の開き部側の端縁に折曲片を有するフォルダーでは、フォルダー形成片の間に被収納物を収納した後に、折曲片を折り曲げてフォルダー形成片の間に挟み込み、被収納物の一端部を折曲片で押さえ込むことができる。
また、折曲片と隣接する閉じ部の端部側に開放部が設けてあるので、折曲片をフォルダー形成片の間に挟み込みやすい。
更に、開放部の長さは折曲片の突出方向の長さよりも短く設定してあるので、フォルダー形成片の間に挟み込んだ折曲片が容易に外れない。
【0042】
いずれか一方の開き部のうち、閉じ部寄りの一部は接合されて袋状になっているフォルダーでは、袋状の部分で被収納物の一端部が保持されずれないので、被収納物が簡単には脱落しない。
【0043】
インフレーション法により得られたプラスチックチューブを切り離してシート状に形成したものをプラスチックシートとして用いているフォルダー及びその製造方法では、中の空気を完全に追い出した扁平状(シート状)のプラスチックチューブをそのまま使用する従来の製造方法と相違して、プラスチックシート同士がぴったりと密着するブロッキング現象を防止することができる。したがって、フォルダーを構成する表裏一対のプラスチックシートを開きやすくして、被収納物の出し入れを容易にすることができる。
【0044】
プラスチックチューブの内面側が表裏一対のフォルダー形成片の合わせ面側となるように構成されているものでは、プラスチックチューブを切り離して形成したプラスチックシートにより構成される一対のフォルダー形成片が、外側に反り返るのではなく、内側にやや丸まりやすい性質を備えているので、収容した書類等の被収納物は確実に保持され、抜け落ちにくい。
【0046】
【発明の実施の形態】
本発明を図面に示した実施の形態に基づき更に詳細に説明する。
[実施の形態1]
図1は本発明に係るフォルダーの第1の実施の形態を示す正面視説明図、
図2は図1のI−I端面を示す説明図、
図3は図1に示すフォルダーの使用状態説明図である。
【0047】
フォルダーF1は長方形状に形成され、プラスチックシートで構成される表裏一対のフォルダー形成片11,12を有している。フォルダー形成片11,12の隣り合う二辺側は閉じられ、閉じ部18,18aとなっている。この閉じ部18,18aに対向する二辺側は開かれ、開き部19,19aとなっている。そして、開き部19,19aを開くことにより、フォルダーF1に書類等のような被収納物P1(図3参照)を収納することができる。
【0048】
一方のフォルダー形成片11の外側の面には、短辺側の閉じ部18aに沿って設けられたポケット形成片13によって、ポケット部14が設けられている。図1でポケット形成片13の左右両端部は、長辺側の閉じ部18と閉じ部16によって閉じられ、ポケット部14は袋状になっている。なお、閉じ部16は、ポケット形成片13とフォルダー形成片11を溶着して形成されている。
なお、本実施の形態では、ポケット形成片13の幅方向の長さは、フォルダー形成片11の長手方向の長さの約4分の1となっているが、特にこれに限定されない。これについては、後述するポケット形成片についても同様である。
【0049】
フォルダー形成片11に設けてある円弧状の切欠部15は、開き部19,19aを開いて被収納物P1を収納する際に、他方のフォルダー形成片12をめくりやすくしたものである。ただし、フォルダー形成片11に切欠部15を設けないようにすることもできる。これについては、後述する実施の形態に係るフォルダーについても同様である。
【0050】
また、図1でフォルダーF1の右上の角部10は、円弧状に切り欠いて形成してある。
【0051】
以上のような構成により、フォルダーF1は、フォルダー形成片11,12の間に収納した被収納物P1と別に、伝票や名刺、あるいは写真やフレキシブルディスク等の比較的小形の被収納物P2をポケット部14に分けて収納することができる。
【0052】
これにより、単に2枚のプラスチックシート間で挟んで収納するようにした従来のフォルダーF(図36参照)と相違して、フォルダーF1の持ち運び時や書類の出し入れ時に、名刺等のような小形の被収納物P2が開き部19から抜け落ちることを防止できる。
また、大形または長い書類と区分して小形の被収納物P2をポケット部14に収納できるので、従来のフォルダーFと相違して、小形の被収納物P2でもすぐに取り出せる。
【0053】
なお、フォルダー形成片11,12の間に仕切り用のフォルダー形成片(図示せず)を設けて多層にすることもできるし、開き部19側に見出し用の小片を縁部から突出させて設けることもできる。これについては、後述するその他の実施の形態に係るフォルダーについても同様である。
【0054】
(フォルダーF1の材料となるプラスチックシートSの製造方法)
図4はフォルダーの材料となるプラスチックシートの製造工程を示す概略説明図である。
図4を参照して、フォルダーの材料となるプラスチックシートの製造方法を説明する。
【0055】
フォルダーF1の材料であるプラスチックシートSは、インフレーション成形機Aによって得られたプラスチックチューブTから得られる。
インフレーション成形機Aは主に、押出機21、ダイス22、冷却リング23(例えばエアリングやウォーターリング等)、ガイド板24,24、引取ロール25,25、巻取ロール群26等から構成されている。インフレーション成形機Aは周知の技術であるため、各構成部材の詳しい説明は省略する。
【0056】
押出機21に取り付けてあるダイス22から押し出されたプラスチックチューブTは、内部に空気が送り込まれて除々に所定の幅にまで膨張する。その後、プラスチックチューブTはガイド板24,24を経て、引取ロール25,25によって引き取られる。そして、巻取ロール群26等に巻き取られることによって、プラスチックチューブTは扁平状(シート状)に重ね合わされる。
【0057】
そして、扁平状(シート状)に重ね合わせられたプラスチックチューブTは、巻取ロール群26の後方に設けたカッター27,27によって、2枚のプラスチックシートS,Sに分けられる。この2枚のプラスチックシートS,Sはその後、巻取ロール28,28によって別々に巻き取られる。
【0058】
詳しくは、重ね合わせられたプラスチックチューブTの幅方向の両端部をカッター27,27で切断して、表裏2枚のプラスチックシートS,Sが得られる。切断されたプラスチックチューブTの両端部T1,T1は、別に設けられた巻き取りロール29によって巻き取られ、プラスチックシートSの材料として再利用される。
【0059】
以上説明したように、インフレーション法によって製造されたプラスチックチューブTを、完全に2枚のプラスチックシートS,Sに切り離してフォルダーの材料とする。よって、中の空気を完全に追い出した扁平状(シート状)のプラスチックチューブをそのまま使用する従来の製造方法と相違して、プラスチックシートS,S同士がぴったりと密着するブロッキング現象を防止することができる。したがって、フォルダーF1を構成する表裏一対のプラスチックシートを開きやすくし、被収納物P1の出し入れを容易にすることができる。
【0060】
更に、インフレーション法によって安価に製造したプラスチックシートS1,S2を材料としているので、フォルダーの生産コストを低く抑えることができる。
【0061】
なお、本実施の形態では、インフレーション法で形成したプラスチックシートを使用しているが、T−ダイ法によって製造したプラスチックシートを使用して製造することもできる。
【0062】
また、本実施の形態ではプラスチックチューブTの二箇所に切り目を入れることで、二枚のプラスチックシートS,Sを製造しているが、プラスチックチューブTの一方向に切り目を入れて広げることにより一枚のプラスチックシートSを製造することもできる。
【0063】
(プラスチックシートSを用いたフォルダーF1の製造方法)
図5は第1の実施の形態に係るフォルダーの製造方法を示す概略説明図である。
図3,5を参照して、フォルダーF1の製造方法を説明する。なお、以下に示すフォルダーF1の製造方法は一つの例であり、特にこれに限定するものではない。
【0064】
フォルダーF1の製造には、ロール状に巻き取られた2枚のプラスチックシートS1,S2が使用される。なお、プラスチックシートS1,S2は、既に説明したインフレーション法によって製造されたプラスチックチューブTから得られたものである。これについては、後述するその他の実施の形態に係るフォルダーについても同様である。
図5で下側に配置された一方のプラスチックシートS2は、他方のプラスチックシートS1よりも幅が広い。この幅の広いプラスチックシートS2の一部分で、フォルダーF1のポケット形成片13を構成する。
【0065】
なお、図5に示すフォルダーの製造過程においては、プラスチックシートS1,S2,S3によってフォルダーF1完成後の各構成部材(例えば、フォルダー形成片11,12、ポケット形成片13、閉じ部18a等)が形作られるため、説明の便宜上、プラスチックシートS1,S2,S3にフォルダーF1の各構成部材の符号を合わせて付している。
また、製造方法を説明する際にも、プラスチックシートの所要部の名称を主にフォルダー完成後の各構成部材の名称に置き換えて説明している。
これらについては、後述する製造方法についても同じである。
【0066】
フォルダーF1の製造装置は、折り曲げ装置B、一次ヒートシール装置C、打ち抜き加工装置D、二次ヒートシール装置E、切断装置Gを有している。プラスチックシートS1,S2は所定速度で送られながら、各装置により加工される。
【0067】
折り曲げ装置Bは、回転可能に設けられた円盤状の押圧体31を有している。押圧体31により、幅が広いプラスチックシートS2の幅方向の一端側を折り返して、幅が狭いプラスチックシートS1の幅方向の一端側を挟み込む。これより、折り返し部分の折り目で短辺側の閉じ部18aが、折り返し部分でポケット形成片13が、折り返し部分の残部で一方のフォルダー形成片12が、折り返し部分で挟み込まれたプラスチックシートS1で他方のフォルダー形成片11が構成される。
【0068】
次に、プラスチックシートS1,S2は一次ヒートシール装置Cに送られる。一次ヒートシール装置Cで、図3に示すポケット形成片13の右端部の閉じ部16を形成する。一次ヒートシール装置Cは、エアシリンダ(図示省略)によって上下動する細幅の溶着ヘッド32と、必要な箇所以外の溶着を防止する金属製の溶着防止板33を有している。溶着防止板33は、フォルダー形成片11,12の間に配置されている。
【0069】
そして、送られてくるプラスチックシートS1,S2に対し、所定の間隔(所定の時間間隔)で溶着ヘッド32を押し下げることで、ポケット形成片13と一方のフォルダー形成片11とを長手方向に所定の間隔で、幅方向に接合する。これにより、閉じ部16が形成される。
【0070】
また、溶着ヘッド32は、フォルダー形成片11とポケット形成片13を間に挟んだ状態で溶着防止板33に当たるので、溶着防止板33の裏側に位置するフォルダー形成片12は溶着されない。これにより、完成したフォルダーF1(図3参照)の開き部19は、短辺側の閉じ部18aまで開口する。
【0071】
閉じ部16が形成されたプラスチックシートS1,S2は打ち抜き加工装置Dに送られる。打ち抜き加工装置Dで、図3に示す円弧状の切欠部15を形成する。打ち抜き加工装置Dは、エアシリンダ(図示省略)によって上下動する切刃を備えた抜き型34と、抜き型34によってフォルダー形成片12が打ち抜かれることを防止する打ち抜き防止板35を有している。そして、送られてくるプラスチックシートS1,S2に対し、所定の間隔(所定の時間間隔)で抜き型34を押し下げることで、切欠部15が形成される。
【0072】
また、抜き型34は打ち抜き防止板35に当たるので、打ち抜き防止板35の裏側に位置するフォルダー形成片12は打ち抜かれない。これにより、フォルダー形成片12には切欠部15は形成されない。
【0073】
次に、プラスチックシートS1,S2は二次ヒートシール装置Eに送られる。次ヒートシール装置Eで、図3でフォルダー形成片11,12の左端部に設けられた長辺側の閉じ部18を閉じ部16に隣接した状態で形成する。二次ヒートシール装置Eは、エアシリンダ(図示省略)によって上下動する細幅の溶着ヘッド36を有している。
【0074】
そして、送られてくるプラスチックシートS1,S2に対し、所定の間隔(所定の時間間隔)で溶着ヘッド36を押し下げることで、一対のフォルダー形成片11,12及びポケット形成片13を長手方向に所定の間隔で、幅方向に接合する。これにより、長辺側の閉じ部18及びポケット部14が構成される。
【0075】
長辺側の閉じ部18が形成されたプラスチックシートS1,S2は切断装置Gに送られる。切断装置Gはエアシリンダ(図示省略)によって上下動する切断刃37を有している。そして、切断刃37で閉じ部16と長辺側の閉じ部18の間を切断し、目的とするフォルダーF1を得る。
【0076】
なお、図1でフォルダーF1の右上の円弧状の角部10については、その形成方法を省略しているが、図5に示す製造工程の所要の位置で、プラスチックシートS1,S2を打ち抜いて角部10を形成する打ち抜き加工装置を設ければ良い。これについては、後述する第1ないし第8の実施の形態についても同様である。
【0077】
上記したように、フォルダーF1の材料であるプラスチックシートS1,S2は、インフレーション法によって製造されたプラスチックチューブTを、完全に2枚のプラスチックシートS,Sに切り離したものを使用している。よって、中の空気を完全に追い出した扁平状(シート状)のプラスチックチューブをそのまま使用する従来の製造方法と相違して、プラスチックシートS1,S2同士がぴったりと密着するブロッキング現象を防止することができる。したがって、従来の製造方法によって得られたフォルダーに比べ、フォルダー形成片11,12を開きやすくして、被収納物P1の出し入れを容易にすることができる。
【0078】
更に、インフレーション法は、T−ダイ法に比べてプラスチックシートS1,S2を安価に大量生産できる。よって、結果的に、フォルダーの生産コストを低く抑えることができる。
【0079】
なお、折り曲げ装置Bと切断装置G以外の各装置を配置する順番は、特に図5に示した例に限定するものではなく、適宜変更することができる。これについては、後述する各フォルダーの製造装置についても同様である。
また、各装置の構造については、上記したものに特に限定するものではなく、周知のものを適宜使用することができる。
【0080】
更に、ポケット形成片13と一方のフォルダー形成片11を所要の位置で閉じ部16と平行に溶着することによって、フォルダーF1のポケット部14を更に小さく区分することができる。これにより、名刺やプリペイドカードなどの小形の被収納物を種類ごとに分けて収納することができる。これについては、後述するポケット部14を備えたフォルダーについても同様である。
【0081】
フォルダーの材料となるプラスチックシートとしては、無着色のもの(透明や透光性を有するもの)、あるいはシート全体やシートの一部分だけを所要の色(模様)に着色したもの等を適宜使用することができる。
また、フォルダーF1の材料として使用するプラスチックシートを、無着色のものと着色したもの、あるいは互いに異なる色に着色したもの等を適宜組み合わせて使用することもできる。
更に、文字、絵、マーク等の各種印写パターンを施したプラスチックシートを使用することもできる。
このように、様々な色や各種印字パターンを適宜組み合わせることにより、意匠上の付加価値が高いフォルダーを形成することができる。これについては、後述するその他の実施の形態に係るフォルダーについても同様である。
【0082】
(フォルダーF1の他の製造方法)
図6は第1の実施の形態に係るフォルダーの他の製造工程の一部を示す概略説明図である。
図3及び図6を参照して、フォルダーF1の他の製造方法を説明する。
なお、既に説明したフォルダーの製造装置と同一または同等箇所には同一の符号を付して示しており、当該箇所については説明を省略して主に相異点を説明する。これについては、後述するフォルダーの製造装置についても同様である。
【0083】
フォルダーF1の製造には、ロール状に巻き取られた2枚のプラスチックシートS3,S4が使用される。図6で上側に配置された一方のプラスチックシートS3の幅は、他方のプラスチックシートS4の約8分の1である。この幅の狭いプラスチックシートS3で、フォルダーF1のポケット形成片13を構成する。
【0084】
まず折り曲げ装置Bで、幅の広いプラスチックシートS4を幅方向の中央部で折り曲げて、一対のフォルダー形成片11,12と短辺側の閉じ部18aを構成する。
【0085】
次に、一方のフォルダー形成片11の外側の面に、幅の狭いプラスチックシートS3を折り目(短辺側の閉じ部18a)に沿って重ね合わせて、ポケット形成片13を構成する。
【0086】
その後、プラスチックシートS1,S2は一次ヒートシール装置Nに送られる。一次ヒートシール装置Nは、エアシリンダ(図示省略)によって上下動する細幅の溶着ヘッド30を有している。
【0087】
そして、送られてくるプラスチックシートS3,S4に対し、溶着ヘッド30を連続的に押し下げることで、フォルダー形成片11の折り目(短辺側の閉じ部18a)側端部とポケット形成片13の幅方向の一端部を長手方向に接合する。これにより、図3でポケット形成片13の下端部が閉じられる。
この後の製造工程は図5で説明した工程と同じであるため、説明を省略する。
【0088】
なお、図示はしていないが、この製造方法では図3でポケット形成片13の下端部に溶着部(閉じ部)が表れる。これについては、後述する図7,23,24で示す製造方法についても同様である。
【0089】
また、この製造方法は、後述するポケット部を備えた各フォルダーについても採用することができる。
【0090】
(フォルダーF1の更に他の製造方法)
図7は第1の実施の形態に係るフォルダーの他の製造工程の一部を示す概略説明図である。
図3及び図7を参照して、フォルダーF1の更に他の製造方法を説明する。
【0091】
フォルダーF1の製造には、ロール状に巻き取られた3枚のプラスチックシートS21,S22,S23が使用される。図7で下の二つのプラスチックシートS22,S23は同じ幅のものを使用している。また、上方に配置されたプラスチックシートS21の幅は、プラスチックシートS22,S23の幅の約4分の1である。この幅の狭いプラスチックシートS21で、フォルダーF1のポケット形成片13を構成する。
【0092】
まず、幅の広いプラスチックシートS22,S23を2枚重ね合わせて、一対のフォルダー形成片11,12を構成する。またそれと共に、一方のフォルダー形成片11の外側の面に、幅の狭いプラスチックシートS21を幅方向の一端部に沿って重ね合わせて、ポケット形成片13を構成する。
【0093】
次に、送られてくるプラスチックシートS21,S22,S23に対し、一次ヒートシール装置Nの溶着ヘッド30を連続的に押し下げることで、一方のフォルダー形成片11の幅方向の一端部とポケット形成片12,13の幅方向の一端部を長手方向に接合する。これにより、短辺側の閉じ部18aが形成される。
この後の製造工程は図5で説明した工程と同じであるため、説明を省略する。
【0094】
[実施の形態2]
図8は本発明に係るフォルダーの第2の実施の形態を示す使用状態説明図である。
なお、既に説明した第1の実施の形態に係るフォルダーF1と同一または同等箇所には同一の符号を付して示しており、当該箇所については説明を省略して主に相異点を説明する。また、フォルダーの作用・効果についても同様である。これについては、後述するその他の実施の形態に係るフォルダーについても同様である。
【0095】
フォルダーF2では、第1の実施の形態に係るフォルダーF1(図3参照)と相違して、図8でポケット形成片13の右端部が溶着されていない。したがって、ポケット部14に斜め方向から被収納物P2を出し入れすることができる。このフォルダーF2の製造方法は、第1の実施の形態に係るフォルダーF1の製造方法(図5,6,7参照)と、一次ヒートシール装置Cによる溶着を行わない以外は同じである。
【0096】
[実施の形態3]
図9は本発明に係るフォルダーの第3の実施の形態を示す正面視説明図、
図10は図9のII−II端面を示す説明図、
図11は図9に示すフォルダーの使用状態説明図である。
フォルダーF3は、第1の実施の形態で示したフォルダーF1(図3参照)に、所要幅の帯体41を設けたものである。帯体41は、ポケット形成片13が設けられるフォルダー形成片11の外側の面のうち、図3でポケット形成片11の上方の所要の位置に設けられている。
【0097】
フォルダーF3によれば、ポケット部14に収納した被収納物P3が大形または長いものである場合に、被収納物P3の上部側を帯体41で保持することによって、被収納物P3の脱落を防止できる。
なお、帯体41は、ポケット部14またはポケット部14aを備えた後述するフォルダーF4,F6,F8に設けることもできる。
【0098】
(フォルダーF3の製造方法)
図12は第3の実施の形態に係るフォルダーの製造工程を示す概略説明図である。
図11,12を参照して、フォルダーF3の製造方法を説明する。
【0099】
フォルダーF3の製造装置では、帯体41を形成する帯体溶着用ヒートシール装置H(以下、主として帯体シール装置と略称する)が設けられている以外は、第1の実施の形態に係るフォルダーF1の製造工程(図5参照)と同じである。
【0100】
帯体シール装置Hは、エアシリンダ(図示省略)によって上下動する細幅の溶着ヘッド32aと、必要な箇所以外の溶着を防止する金属製の溶着防止板33aを有している。溶着防止板33aは、後述するフォルダー形成片11,12の間に配置されている。
【0101】
フォルダーF3の製造には、ロール状に巻き取られた3枚のプラスチックシートS5,S6,S7が使用される。図12で上方に配置された最も幅の狭いプラスチックシートS5でフォルダーF3の帯体41を形成する。
【0102】
まず、折り曲げ装置Bによって短辺側の閉じ部18a、ポケット形成片13、フォルダー形成片11,12が構成される。次に、一次ヒートシール装置Cによって閉じ部16が設けられる。
【0103】
またそれと共に、ポケット形成片13以外の場所(本実施の形態では、フォルダー形成片11の帯体シール装置H側)に、幅の狭いプラスチックシートS5が長手方向に重ね合わされる。そして、所定の間隔(所定の時間間隔)で、帯体シール装置Hの溶着ヘッド32aを押し下げることで、幅の狭いプラスチックシートS5の所要の箇所がフォルダー形成片11に接合される。これにより、図11で帯体41の右端の溶着部42が形成される。
【0104】
また、溶着ヘッド32aは、帯体41とフォルダー形成片11を間に挟んだ状態で溶着防止板33aに当たるので、溶着防止板33の裏側に位置するフォルダー形成片12は溶着されない。これにより、完成したフォルダーF1(図11参照)の開き部19の開口は妨げられない。
【0105】
その後、打ち抜き加工装置Dで切欠部15が設けられた後、二次ヒートシール装置Eで図11で左端部に設けてある長辺側の閉じ部18が形成される。このとき、図11で帯体41の左端部の閉じ部18bの溶着も同時に行われる。閉じ部18,18bが形成された後、切断装置Gによって閉じ部16と閉じ部18の間を切断し、目的とするフォルダーF3を得る。
【0106】
[実施の形態4]
図13は本発明に係るフォルダーの第4の実施の形態を示す正面視説明図、
図14は図13のIII−III端面を示す説明図、
図15は図13に示すフォルダーの使用状態説明図である。
【0107】
フォルダーF4では、図13でポケット形成片13の右端部側の開き部19のうち、短辺側の閉じ部18a寄りの一部がポケット形成片13の幅で閉じられ閉じ部51となっている。これにより、図15に示すように、フォルダーF4の下方側が袋状になっている。したがって、フォルダー形成片11,12の間に収納した被収納物P1が開き部19側から抜け落ちることを防止できる。
【0108】
また、図13で閉じ部51の上部側には、やや内側に円弧状に切り込まれた切欠部52が設けてある。なお、切欠部52を設けないこともできる。
【0109】
(フォルダーF4の製造方法)
図16は第4の実施の形態に係るフォルダーの製造工程を示す概略説明図である。
図15,16を参照して、フォルダーF4の製造方法を説明する。
フォルダーF4の製造装置では、第1の実施の形態に係るフォルダーF1の製造装置(図5参照)に、新たに図15で閉じ部51の上部に設けられた切欠部52を形成する打ち抜き加工装置Jを追加し、更に一次ヒートシール装置Cの代わりに、フォルダーF4の下方側を袋状にするための閉じ部51を形成する一次ヒートシール装置Iを設けた構成となっている。
【0110】
フォルダーF4の製造には、ロール状に巻き取られた2枚のプラスチックシートS8,S9が使用される。
まず、折り曲げ装置Bによって短辺側の閉じ部18a、ポケット形成片13、フォルダー形成片11,12が構成される。その後、プラスチックシートS8,S9は、一次ヒートシール装置Iに送られる。
【0111】
一次ヒートシール装置Iは、エアシリンダ(図示省略)によって上下動する一対の溶着ヘッド38,38を有しており、この溶着ヘッド38,38はプラスチックシートS8,S9を上下方向から挟み込むような位置に配置されている。この一次ヒートシール装置Iには溶着防止板は設けられていない。そして、この一次ヒートシール装置Iによって、フォルダー形成片11,12とポケット形成片13が溶着されて閉じ部51が形成される。
【0112】
一次ヒートシール装置Iによって処理されたプラスチックシートS8,S9は、次に打ち抜き加工装置Dに送られ切欠部15が形成され、更に二次ヒートシール装置Eに送られ長辺側の閉じ部18が形成される。
【0113】
その後、プラスチックシートS8,S9は打ち抜き加工装置Jに送られる。打ち抜き加工装置Jは、エアシリンダ(図示省略)によって上下動する細長い切刃を備えた抜き型39を有している。
【0114】
そして、送られてくるプラスチックシートS8,S9に対し、所定の間隔(所定の時間間隔)で抜き型39を押し下げることで、フォルダーF4の右端部に設けられる切欠部52が形成される。切欠部52の形成後、切断装置Gによって閉じ部16と長辺側の閉じ部18の間を切断し、目的とするフォルダーF4を得る。
【0115】
[実施の形態5]
図17は本発明に係るフォルダーの第5の実施の形態を示す使用状態説明図である。
フォルダーF5は、第4の実施の形態に係るフォルダーF4(図15参照)と相違して、図17でフォルダーF5の下方にポケット部が設けられていない。
このフォルダーF5の製造方法は、材料として一枚のプラスチックシートを使用し、このプラスチックシートを幅方向の中央部で折り曲げて形成する以外は、第4の実施の形態に係るフォルダーF4の製造工程(図16参照)と、同じである。
【0116】
なお、フォルダーF5では、閉じ部18が図17でフォルダーF5の長辺側(左端部)に位置しているが、フォルダーF5の短辺側(下端部)に位置するように形成することもできる。
【0117】
[実施の形態6]
図18は本発明に係るフォルダーの第6の実施の形態を示す正面視説明図、
図19は図18のV−V端面を示す説明図、
図20は図18に示すフォルダーの使用状態説明図である。
フォルダーF6では、第1の実施の形態に係るフォルダーF1(図1参照)と相違して、フォルダーF6の表と裏両方にポケット部14,14aが設けられている。図19,20で符号13aは、他方のフォルダー形成片12の外側の面に、短辺側の閉じ部18aに沿って設けられたポケット形成片を示している。図20で符号16aは、ポケット形成片13aの開き部19側端部に設けられた閉じ部を示している。以上のような構成により、両方のポケット部14,14aに名刺等の小形の被収納物P2を収納することができる。
【0118】
(フォルダーF6の製造方法)
図21は第6の実施の形態に係るフォルダーの製造工程を示す概略説明図である。
図20及び図21を参照してフォルダーF6の製造方法を説明する。
フォルダーF6の製造装置では、第1の実施の形態に係るフォルダーF1の製造装置(図5参照)に設けられた一次ヒートシール装置Cの代わりに、一次ヒートシール装置Kを設けた構成となっている。
【0119】
フォルダーF6の製造にはロール状に巻き取られた3枚のプラスチックシートS10,S11,S12が使用される。図21で上方の二つのプラスチックシートS10,11は同じ幅のものを使用している。また、下方に配置されたプラスチックシートS12の幅は、プラスチックシートS10,11の約2分の1である。この幅の狭いプラスチックシートS12で、表裏一対のポケット形成片13,13aを形成する。
【0120】
まず、幅の広いプラスチックシートS10,S11を2枚重ね合わせて、一対のフォルダー形成片11,12を構成する。
次に、折り曲げ装置Bにより、幅の狭いプラスチックシートS12を幅方向の中央部で折り返して、一対のフォルダー形成片11,12の幅方向の一端側を挟み込む。これより、折り返し部分の折り目で短辺側の閉じ部18aが、折り返し部分で表裏一対のポケット形成片13,13aが構成される。
【0121】
次に、プラスチックシートS10,S11,S12は、一次ヒートシール装置Kに送られる。一次ヒートシール装置Kは、エアシリンダ(図示省略)によって上下動する一対の溶着ヘッド71,71aを有しており、この溶着ヘッド71,71aはプラスチックシートS10,S11,S12を上下方向から挟み込むような位置に配置されている。
【0122】
また、ヒートシール装置Kは、必要な箇所以外の溶着を防止する金属製の溶着防止板33を有している。この溶着防止板33は、フォルダー形成片11,12の間に配置されている。
【0123】
そして、送られてくるプラスチックシートS10,S11,S12に対し、所定の間隔(所定の時間間隔)で溶着ヘッド71,71aを上下させることで、一対のポケット形成片13,13aと一対のフォルダー形成片11,12とを長手方向に所定の間隔で、幅方向に接合する。これにより、閉じ部16,16aが形成される。
【0124】
また、溶着ヘッド71は、フォルダー形成片11とポケット形成片13を間に挟んだ状態で溶着防止板33に当たり、溶着ヘッド71aは、フォルダー形成片12とポケット形成片13aを間に挟んだ状態で溶着防止板33に当たるので、溶着防止板33を挟む位置にあるフォルダー形成片11,12同士は溶着されない。これにより、完成したフォルダーF6(図20参照)の開き部19は、短辺側の閉じ部18aまで開口する。
この後の製造工程は図5で説明した工程と同じであるため、説明を省略する。
【0125】
なお、図20でポケット形成片13,13aの右端部両方を溶着せず、開放状態にすることもできるし、一方のポケット形成片側だけを溶着せずに開放状態にすることもできる。
【0126】
また、第3の実施の形態に係るフォルダーF3(図9参照)と同じように、フォルダー形成片11の外側上方に帯体41を設けることもできる。この場合、帯体41はフォルダーの表側または裏側に、あるいは表と裏の両方に設けることができる。
【0127】
更に、第4の実施の形態に係るフォルダーF4(図15参照)と同じように、表と裏にあるポケット形成片13,13aの右端部をフォルダー形成片11,12と共に溶着して、フォルダーF6の下方側を袋状にすることもできる。
【0128】
(フォルダーF6の他の製造方法)
図22は第6の実施の形態に係るフォルダーの他の製造工程の一部を示す概略説明図である。
図20,22を参照して、フォルダーF6の他の製造方法を説明する。
図22で示す製造方法では、フォルダーF6の製造には、ロール状に巻き取られた2枚のプラスチックシートS13,S14が使用される。一方のプラスチックシートS14の幅は、幅の広いプラスチックシートS13の幅の約4分の1である。
【0129】
まず、折り曲げ装置B2で、幅の広いプラスチックシートS13を幅方向の中央部で折り曲げ、一対のフォルダー形成片11,12と短辺側の閉じ部18aを構成する。
次に、幅の狭いプラスチックシートS14を幅方向の中央部で折り返して、一対のフォルダー形成片11,12の折り曲げ側を挟み込む。これにより、折り返し部分で表裏一対のポケット形成片13,13aが構成される。
この後の製造工程は図21で説明した工程と同じであるため、説明を省略する。
【0130】
(フォルダーF6の更に他の製造方法)
図23は第6の実施の形態に係るフォルダーの他の製造工程の一部を示す概略説明図である。
図20,23を参照して、フォルダーF6の更に他の製造方法を説明する。
図23で示す製造方法では、フォルダーF6の製造にロール状に巻き取られた3枚のプラスチックシートS15,S16,S17が使用される。このうち、図22で上方と下方に配置された2枚のプラスチックシートS15,S17は、同じ幅のものを使用している。また、プラスチックシートS16の幅は、プラスチックシートS15,S17の幅の約8倍となっている。
【0131】
まず、折り曲げ装置Bで、幅の広いプラスチックシートS16を幅方向の中央部で折り曲げて、一対のフォルダー形成片11,12と短辺側の閉じ部18aを構成する。
次に、一対のフォルダー形成片11,12の外側の各面に、幅の狭いプラスチックシートS15,17を折り目(短辺側の閉じ部18a)に沿ってそれぞれ重ね合わせて、一対のポケット形成片13,13aを構成する。
【0132】
その後、プラスチックシートS15,16,17は一次ヒートシール装置Nに送られる。そして、溶着ヘッド30を連続的に押し下げることで、一対のフォルダー形成片11,12の折り目(短辺側の閉じ部18a)側端部と一対のポケット形成片13,13aの幅方向の一端部を長手方向に接合する。これにより、図20でポケット形成片13の下端部が閉じられる。
【0133】
なお、プラスチックシートS15,16,17の裏側(溶着ヘッド30と向き合う側)に、別の溶着ヘッド(図示せず)を設けることもできる。これについては、後述するフォルダーF6の他の製造工程(図24)についても同様である。
この後の製造工程は図21で説明した工程と同じであるため、説明を省略する。
【0134】
(フォルダーF6のまた更に他の製造方法)
図24は第6の実施の形態に係るフォルダーの他の製造工程の一部を示す概略説明図である。
図20,24を参照して、フォルダーF6のまた更に他の製造方法を説明する。
図24で示す製造方法では、フォルダーF6の製造にロール状に巻き取られた4枚のプラスチックシートS24,S25,S26,S27が使用される。このうち、図24で上方と下方に配置された2枚のプラスチックシートS24,S25は、同じ幅のものを使用している。また、プラスチックシートS26,S27の幅は、プラスチックシートS24,S25の幅の約4倍となっている。
【0135】
まず、幅の広いプラスチックシートS26,S27を重ね合わせて、一対のフォルダー形成片11,12を構成する。またそれと共に、一対のフォルダー形成片11,12の外側の各面に、幅の狭いプラスチックシートS24,S25を幅方向の一端部に沿ってそれぞれ重ね合わせて、一対のポケット形成片13,13aを構成する。
【0136】
その後、プラスチックシートS24,S25,S26,S27は一次ヒートシール装置Nに送られる。そして、溶着ヘッド30を連続的に押し下げることで、一対のフォルダー形成片11,12の幅方向の一端部と一対のポケット形成片13,13aの幅方向の一端部を長手方向に接合する。これにより、短辺側の閉じ部18aが形成される。
この後の製造工程は図21で説明した工程と同じであるため、説明を省略する。
【0137】
[実施の形態7]
図25は本発明に係るフォルダーの第7の実施の形態を示す正面視説明図、
図26は図25に示すフォルダーの右側面視説明図、
図27は図25に示すフォルダーの使用状態説明図である。
フォルダーF7は、第5の実施の形態に係るフォルダーF5(図17参照)と相違して、一方のフォルダー形成片12の開き部19a側の端縁に、内側に折り曲げてフォルダー形成片11,12の間に挟み込むことができる折曲片81を有している。また、図27に示すように、折曲片81とフォルダー形成片12の間には折り曲げ線82が形成されており、これにより折曲片81を綺麗に折り曲げることができる。
【0138】
また、折曲片81と隣接する長辺側の閉じ部18の端部側(図25で上端部側)には、折曲片81をフォルダー形成片11,12の間に挟み込みやすいようにする開放部83が設けてある。開放部83の長さ(開き部19aと切欠基部83aの間の長さ)は、折曲片81の突出方向の長さ(折り曲げ線82から先端部81aまでの長さ)よりも短く設定してある。これにより、折り返してフォルダー形成片11,12の間に挟み込んだ折曲片81が容易に外れない。
【0139】
また、図27に示すように、閉じ部51によってフォルダーF7の下方側は袋状になっている。
【0140】
以上のような構成により、フォルダー形成片11,12の間に被収納物P1を収納した後に、折曲片81を下方に折り曲げてフォルダー形成片11,12の間に挟み込めば、折曲片81によって被収納物P1の上端部を押さえ込むことができる。これにより、フォルダー形成片11,12の間に収納された被収納物P1の脱落をより確実に防止できる。
【0141】
また、折曲片81を糊付けすれば、封筒のような使い方もできる。糊付けの方法としては、折曲片81をフォルダー形成片11,12の間に挟んで、折曲片81の外側とフォルダー形成片11の内側を糊付けする方法と、折曲片81をフォルダー形成片11の外側に折り曲げて、折曲片81の内側とフォルダー形成片11の外側を糊付けする方法が挙げられる。もちろん糊でなくてもテープやステープラーのような封じ具で封じることもできる。
【0142】
更に、フォルダーF7の下方側は袋状になっているので、雑誌等のようなやや厚めのものも収納することができる。よって、例えば雑誌等の郵送にも好適に使用することができる。
【0143】
(フォルダーF7の製造方法)
図28は第7の実施の形態に係るフォルダーの製造工程を示す概略説明図である。
図27,28を参照して、フォルダーF7の製造方法を説明する。
フォルダーF7の製造装置は、折曲片81の折り曲げ線82を形成する折曲線形成装置Lと、開放部83を形成する打ち抜き加工装置Mが設けられている以外は、第4の実施の形態に係るフォルダーF4(図16参照)の製造装置と同じである。
【0144】
フォルダーF7の製造には、ロール状に巻き取られたプラスチックシートS18が使用される。
まず、折り曲げ装置Bにより、プラスチックシートS18を幅方向に折り曲げる。この際、プラスチックシートS18を幅方向に所要の幅でずらした状態で重ね合わせることにより、ずれたプラスチックシートS18の幅方向の一端側に折曲片81が構成される。また、折り返し部分の折り目で短辺側の閉じ部18aが構成され、重なり合った部分で一対のフォルダー形成片11,12が構成される。
【0145】
またそれと共に、プラスチックシートS18は折曲線形成装置Lによって加工される。折曲線形成装置Lは、周方向に回転可能な円盤状の押圧体72を有している。この押圧体72の周縁部はやや尖っている。押圧体72で折曲片81とフォルダー形成片12の間を押圧して、折り曲げ線82を形成する。
【0146】
次に、プラスチックシートS18は一次ヒートシール装置Iに送られて閉じ部51が形成された後、打ち抜き加工装置Mに送られる。打ち抜き加工装置Mは、エアシリンダ(図示省略)によって上下動する切刃を備えた抜き型73を有している。そして、送られてくるプラスチックシートS18に対し、所定の間隔(所定の時間間隔)で抜き型73を押し下げることで、折曲片81からフォルダー形成片11,12の一部にかかる所要の位置に開放部83を設ける。
この後の製造工程は図16で説明した工程と同じであるため、説明を省略する。
【0147】
なお、図27でフォルダーF7の下方右側を溶着せず、開放状態にすることもできる。また、フォルダーF7を2枚のプラスチックシートを重ね合わせることで製造することもできる。それぞれの製造方法は上記したとおりである。
【0148】
[実施の形態8]
図29は本発明に係るフォルダーの第8の実施の形態を示す正面視説明図、
図30は図29のVI−VI端面を示す説明図である。
フォルダーF8では、折曲片81が設けられていないフォルダー形成片11の下方側に、ポケット形成片13によってポケット部14が設けられている。
【0149】
(フォルダーF8の製造方法)
図31は第8の実施の形態に係るフォルダーの製造工程の一部を示す概略説明図である。
図30,31を参照して、フォルダーF8の製造方法を説明する。
フォルダーF8の製造装置は、第7の実施の形態に係るフォルダーF4(図28参照)の製造装置を使用することができる。
【0150】
図31で下側に配置された一方のプラスチックシートS20は、他方のプラスチックシートS19よりも幅が広い。この幅の広いプラスチックシートS19の一部で、フォルダーF8の折曲片81とポケット形成片13を構成する。
【0151】
まず、折り曲げ装置Bにより、幅が広いプラスチックシートS20の幅方向の一端側を折り返して、幅が狭いプラスチックシートS19の幅方向の一端側を挟み込む。この際、プラスチックシートS20を幅方向に(図31で折曲線形成装置L側に)所要の幅でずらした状態で重ね合わせることにより、ずれたプラスチックシートS20の一端側に折曲片81が構成される。またそれと共に、折曲線形成装置Lで折曲片81とフォルダー形成片12の間を押圧して、折り曲げ線82を形成する。
この後の製造工程は図28で説明した工程と同じであるため、説明を省略する。
【0152】
なお、図29でポケット形成片13の右端部を溶着せず、開放状態にすることもできるし、フォルダーF8の表と裏の両方にポケット部を設けることもできる。また、ポケット部を設けたフォルダー形成片の外側上方に帯体41を設けることもできる。このようなフォルダーの製造方法は、既に説明した各種フォルダーの製造方法を適宜組み合わせればよい。
【0153】
[実施の形態9]
図32は本発明に係るフォルダーの第9の実施の形態を示す使用状態説明図である。
フォルダーF9では、第1の実施の形態に係るフォルダーF1(図1参照)と相違して、閉じ部16の下端部にも円弧状に切り欠いて形成された角部10aが形成されている。
【0154】
(フォルダーF9の材料となるプラスチックシートSの製造方法)
プラスチックシートSは、図4で既に説明したように、インフレーション法によって製造された筒状のプラスチックチューブTを二つに切り離して製造される。このため、プラスチックシートS,Sは表面あるいは裏面のどちらか一方の面方向へやや湾曲している、あるいは湾曲しやすい性質(巻きぐせ)を備えている。この湾曲しやすい性質を備えたプラスチックシートSを使用してフォルダーF9を製造する利点については、後述する。
【0155】
図33はフォルダーの材料であるプラスチックシートに印刷を施している工程を示す概略説明図である。
フォルダーF9に絵柄、文字、マーク等の印刷を施す場合には、予めプラスチックシートSに絵柄等を印刷したものを用いる。印刷は、目的とするフォルダーに応じて、プラスチックシートSの表面または裏面のどちらか一方、あるいは表面及び裏面の両方に行う。
【0156】
図33で、符号61は送りローラ、符号62は移送ローラ、符号63はグラビア印刷機、符号64は乾燥装置、符号65は巻取ローラを示している。
【0157】
ロール状のプラスチックシートSは、送りローラ61や移送ローラ62によってグラビア印刷機63に送られ、絵柄等が印刷される。
また、絵柄等の印刷と共に、グラビア印刷機63では印刷面の表面に絵柄保護層であるワニスが塗布される(「ニス刷り」ともいう)。印刷面がワニスで保護されることにより、後述するフォルダーF9の製造時にプラスチックシートSが擦れたとしても印刷面に傷が入りにくい。また、製品後のフォルダーF9の表面に印刷面が表れるように製造した場合でも、印刷面がワニスで保護されているので、フォルダーF9の使用時に印刷が剥げにくい。また、ワニスの塗布は、印刷面の美粧化のためにも使用される。
【0158】
なお、印刷面に塗布されるワニスは、例えば無色透明、あるいは半透明のインキで、ウレタン系やイソシア系等、公知の材料を適宜採用することができる。
【0159】
印刷が施されたプラスチックシートSは乾燥装置64によって乾燥され、絵柄はプラスチックシートSに定着する。その後、プラスチックシートSは巻取ローラ65によってロール状に巻き取られる。
【0160】
なお、グラビア印刷機は公知技術を採用しているので、構造についての詳細な説明は省略する。また、フレキソ印刷やオフセット印刷、あるいはスクリーン印刷等の公知の他の印刷方法を採用することもできる。
【0161】
(プラスチックシートSを用いたフォルダーF9の製造方法)
図34は第9の実施の形態に係るフォルダーの製造方法を示す概略説明図、図35はフォルダーの製造工程の最終段階であるフォルダーの切り離し工程を示す説明図である。
【0162】
フォルダーF9の製造装置が、第1の実施の形態に係るフォルダーF1の製造装置(図5参照)と主に異なるところは、巻きぐせ除去装置Q1,Q2、折り返し線加工装置R、超音波加工装置V及び溶断装置Yが設けてある点である。
【0163】
フォルダーF9の製造には、ロール状に巻き取られた2枚のプラスチックシートS1,S2が使用される。図34で下側に配置された一方のプラスチックシートS2は、他方のプラスチックシートS1よりも幅が広い。この幅の広いプラスチックシートS2の一部分で、フォルダーF9のポケット形成片13を構成する。
以下、フォルダーF9の製造方法について、順を追って詳しく説明する。
【0164】
フォルダーF9の製造装置は、巻きぐせ除去装置Q1,Q2、折り返し線加工装置R、折り返し装置U、超音波加工装置V、ヒートシール装置C、打ち抜き加工装置W1,W2、シート押圧装置X、打ち抜き加工装置D、溶断装置Yを有している。プラスチックシートSは、所定速度で送られながら各装置により加工される。
【0165】
巻きぐせ除去装置Q1、Q2は、プラスチックシートS1,S2を上下から挟み込む一対のローラ31a,31a(加熱ローラ、アイロンローラともいう)をそれぞれ有している。ローラ31a,…は、電気等の熱源(図示省略)によって例えば50〜60℃に加熱されている。プラスチックシートS1,S2はロール状に巻き取られることによって巻きぐせが付いている場合があるが、巻きぐせ除去装置Q1,Q2を通ることによって、その巻きぐせは取り除かれる。
【0166】
折り返し線加工装置Rは、周縁部がやや尖った円盤状の押圧体91を備えている。この押圧体91は回転しながらプラスチックシートS2を押圧し、図32に示す閉じ部18aを構成する折り返し線121を設ける。これにより、プラスチックシートS2が折り返しやすくなり、閉じ部18aが綺麗に仕上がる。
【0167】
次に、プラスチックシートS1,S2は折り返し装置Uに送られる。折り返し装置Uは、V字状に設けた折り返し用の板体(符号省略)を備えている。この折り返し装置Uにより、幅が広いプラスチックシートS2の幅方向の一端側を折り返し線121部分で折り返して、幅が狭いプラスチックシートS1の幅方向の一端側を挟み込む。
これより、プラスチックシートS2の折り返し部分でポケット形成片13が、折り返し部分の残部で一方のフォルダー形成片12が、折り返し部分で挟み込まれたプラスチックシートS1で他方のフォルダー形成片11が構成される。
【0168】
なお、折り返し装置Uは、第1の実施の形態で説明した円盤状の押圧体33を使用することもできる。
【0169】
次に、プラスチックシートS1,S2は、超音波加工装置Vに送られる。
超音波加工装置Vから発生した超音波により、プラスチックシートS2の折り返し部分(閉じ部18a)が押圧され、プラスチックシートS2に折り目が付けられる。
【0170】
続いて、プラスチックシートS1,S2は、ヒートシール装置C及び打ち抜き加工装置W1に送られる。
ヒートシール装置Cで、図32に示すポケット形成片13の右端部の閉じ部16を形成する。
打ち抜き加工装置W1で、図32に示す円弧状の角部10を形成する。打ち抜き加工装置Dは、エアシリンダ(図示省略)によって上下動する切刃を備えた抜き型92を有している。そして、送られてくるプラスチックシートS1,S2に対し、所定の間隔(所定の時間間隔)で抜き型92を押し下げることで、角部10が形成される。
【0171】
その後、プラスチックシートS1,S2は、シート押圧装置Xに送られる。シート押圧装置Xは、エアシリンダ(図示省略)によって上下動する押圧部(符号省略)を備えている。そして、送られてくるプラスチックシートS1,S2に対し、所定の間隔(所定の時間間隔)で押圧部を押し下げることで、ヒートシール装置Cで生じた凹凸(波打ち)を伸ばして除去する。
【0172】
シート押圧装置Xで処理されたプラスチックシートS1,S2は、打ち抜き加工装置D及び打ち抜き加工装置W2に送られる。
打ち抜き加工装置Dで、図32に示す円弧状の切欠部15が形成される。
打ち抜き加工装置W2は、上記した打ち抜き加工装置W1と同じか大体同じ構造である。打ち抜き加工装置W2の抜き型92によって、図32で閉じ部16の下端部に角部10aが形成される。
【0173】
次いで、プラスチックシートS1,S2は、最終的に溶断装置Yに送られる。溶断装置Yはエアシリンダ(図示省略)によって上下動する切断刃93と、同じくエアシリンダ(図示省略)によって上下動する細幅の溶断ヘッド94を有している。そして、切断刃93と溶断ヘッド94は隣接して設けてあり、切断刃93が溶断ヘッド94の手前(ロール状に巻き取られたプラスチックシートS1,S2側)に設けてある。
【0174】
図35(a)は、溶断ヘッド94でプラスチックシートS1,S2を溶断して、目的とするフォルダーF9を切り離した状態を示している。図35(b)は、切断刃93でプラスチックシートS1,S2の端縁部(右端)を切断した状態を示している。
【0175】
図35(a)に示すように、まず溶断ヘッド94が押し下げられることで、プラスチックシートS1,S2が溶断され、目的とするフォルダーF9が切り離して製造される。この溶断によって、図35(a)で切り離されたフォルダーF9の左端縁には閉じ部18が形成される。一方、プラスチックシートS1,S2の右端縁には、フォルダーF9の製造には不要な溶着部111が形成される。
【0176】
続いて、上記溶着に少し遅れて切断刃93が押し下げられる。この切断刃93で、上記した不要な溶着部111が切り落とされ、プラスチックシートS1,S2に開き部19が構成される。
以上のように、溶断と切断の連続した一連の工程により、フォルダーF9を迅速に製造することができる。
【0177】
フォルダーF9の材料であるプラスチックシートS1,S2は、既に説明したように、インフレーション法によって製造されたプラスチックチューブTを二つに切り離して形成したプラスチックシートを使用している。このため、プラスチックシートS1,S2は、表面あるいは裏面のどちらか一方の面方向へやや湾曲している、あるいは湾曲しやすい性質を備えている。
【0178】
このため、プラスチックチューブTの内面側が一方のフォルダー形成片11と他方のフォルダー形成片12の合わせ面側となるように配置している。つまり、図34でプラスチックシートS1は、幅方向の中央部分が上方に湾曲するように配置され、プラスチックシートS2は、幅方向の中央部分が下方に湾曲するように配置されている。
【0179】
したがって、図32に示すフォルダーF9のフォルダー形成片11及びフォルダー形成片12は、外側に反り返るのではなく、内側にやや丸まりやすい性質を備えている。よって、収容した書類を確実に保持され、抜け落ちにくい。
これについては、既に説明した他の実施の形態についても同様である。
【0180】
なお、以上説明した各実施の形態のフォルダーの製造装置は、上記したものに限定するものではなく、既に説明した各フォルダーの製造装置を適宜組み合わせて構成することができる。
【0181】
本明細書で使用している用語と表現はあくまで説明上のものであって、限定的なものではなく、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するものではない。また、本発明は図示の実施の形態に限定されるものではなく、技術思想の範囲内において種々の変形が可能である。
【0182】
【発明の効果】
本発明は上記構成を備え、次の効果を有する。
(a)一対のフォルダー形成片のいずれか一方または双方の外側の面にポケット部が設けてあるフォルダーでは、フォルダー形成片の間とポケット部に、それぞれ被収納物を区分して収納することができる。
【0183】
(b)ポケット部に加えて帯体を備えているフォルダーでは、ポケット部に収納した被収納物が大形または長いものである場合に、被収納物の所要部を帯体で保持することによって、被収納物の脱落を防止できる。
【0184】
(c)いずれか一方のフォルダー形成片の開き部側の端縁に折曲片を有するフォルダーでは、フォルダー形成片の間に被収納物を収納した後に、折曲片を折り曲げてフォルダー形成片の間に挟み込み、被収納物の一端部を折曲片で押さえ込むことで、フォルダー形成片の間に収納された被収納物の脱落を防止できる。
また、折曲片をフォルダー形成片の間に挟み込みやすいようにする開放部の長さは、折曲片の突出方向の長さよりも短く設定してあるので、フォルダー形成片の間に挟み込んだ折曲片は容易に外れない。よって、フォルダー形成片の間に収納された被収納物が抜け出ることを防止できる。
【0185】
(d)いずれか一方の開き部のうち、閉じ部寄りの一部は接合されて袋状になっているフォルダーでは、開き部がすべて開いているものと相違して、袋状の部分で被収納物が引っ掛かるので、被収納物が抜け出ることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフォルダーの第1の実施の形態を示す正面視説明図。
【図2】図1のI−I端面を示す説明図。
【図3】図1に示すフォルダーの使用状態説明図。
【図4】フォルダーの材料となるプラスチックシートの製造工程を示す概略説明図。
【図5】第1の実施の形態に係るフォルダーの製造方法を示す概略説明図。
【図6】第1の実施の形態に係るフォルダーの他の製造工程の一部を示す概略説明図。
【図7】第1の実施の形態に係るフォルダーの他の製造工程の一部を示す概略説明図。
【図8】本発明に係るフォルダーの第2の実施の形態を示す使用状態説明図。
【図9】本発明に係るフォルダーの第3の実施の形態を示す正面視説明図。
【図10】図9のII−II端面を示す説明図。
【図11】図9に示すフォルダーの使用状態説明図。
【図12】第3の実施の形態に係るフォルダーの製造工程を示す概略説明図。
【図13】本発明に係るフォルダーの第4の実施の形態を示す正面視説明図。
【図14】図13のIII−III端面を示す説明図。
【図15】図13に示すフォルダーの使用状態説明図。
【図16】第4の実施の形態に係るフォルダーの製造工程を示す概略説明図
【図17】本発明に係るフォルダーの第5の実施の形態を示す使用状態説明図。
【図18】本発明に係るフォルダーの第6の実施の形態を示す正面視説明図。
【図19】図18のV−V端面を示す説明図。
【図20】図18に示すフォルダーの使用状態説明図。
【図21】第6の実施の形態に係るフォルダーの製造工程を示す概略説明図。
【図22】第6の実施の形態に係るフォルダーの他の製造工程の一部を示す概略説明図。
【図23】第6の実施の形態に係るフォルダーの他の製造工程の一部を示す概略説明図。
【図24】第6の実施の形態に係るフォルダーの他の製造工程の一部を示す概略説明図。
【図25】本発明に係るフォルダーの第7の実施の形態を示す正面視説明図。
【図26】図25に示すフォルダーの右側面視説明図。
【図27】図25に示すフォルダーの使用状態説明図。
【図28】第7の実施の形態に係るフォルダーの製造工程を示す概略説明図。
【図29】本発明に係るフォルダーの第8の実施の形態を示す正面視説明図。
【図30】図29のVI−VI端面を示す説明図。
【図31】第8の実施の形態に係るフォルダーの製造工程の一部を示す概略説明図。
【図32】本発明に係るフォルダーの第9の実施の形態を示す使用状態説明図。
【図33】フォルダーの材料であるプラスチックシートに印刷を施している工程を示す概略説明図。
【図34】第9の実施の形態に係るフォルダーの製造方法を示す概略説明図、図35はフォルダーの製造工程の最終段階であるフォルダーの切り離し工程を示す説明図。
【図35】フォルダーの製造工程の最終段階であるフォルダーの切り離し工程を示す説明図。
【図36】従来のフォルダーの使用状態説明図。
【符号の説明】
11,12 フォルダー形成片
10,10a 角部
13 ポケット形成片
14,14a ポケット部
15 切欠部
16 閉じ部
18,18a 閉じ部
19,19a 開き部
21 押出機
22 ダイス
23 冷却リング
24 ガイド板
25 引取ロール
26 引取ロール群
27 カッター
29 巻き取りロール
31 押圧体
31a ローラ
32a 溶着ヘッド
33a 溶着防止板
34 抜き型
35 打ち抜き防止板
30,36,38 溶着ヘッド
37 切断刃
39 抜き型
41 帯体
42 溶着部
51 閉じ部
52 切欠部
61 送りローラ
62 移送ローラ
63 グラビア印刷機
64 乾燥装置
65 巻取ローラ
71 溶着ヘッド
72 押圧体
73 抜き型
81 折曲片
81a 折曲片の先端部
82 折り曲げ線
83 開放部
83a 切欠基部
91 押圧体
92 抜き型
93 切断刃
94 溶断ヘッド
111 溶着部
121 折り返し線
F1〜F8 フォルダー
A インフレーション成形機
B,B2 折り曲げ装置
C,I,J,K,N 一次ヒートシール装置
D,M 打ち抜き加工装置
E 二次ヒートシール装置
G 切断装置
H 帯体シール装置
L 折曲線形成装置
Q1,Q2巻きぐせ除去装置
R 折り返し線加工装置
U 折り返し装置
V 超音波加工装置
W1,W2 打ち抜き加工装置
X シート押圧装置
D 打ち抜き加工装置
Y 溶断装置
P,P1,P3 書類
S,S1〜S20 プラスチックシート
T,T1,T1 プラスチックチューブ

Claims (5)

  1. プラスチックシートで構成される二枚のフォルダー形成片(11,12)を有しており、当該フォルダー形成片(11,12)の隣り合う二辺側が閉じている閉じ部(18,18a)と、当該閉じ部(18,18a)に対向する二辺側が開いている開き部(19,19a)とを備え、上記フォルダー形成片 (11,12) のいずれか一方の外側の面に、上記二辺側のいずれか一方の閉じ部 (18a) に沿って設けられたポケット形成片 (13) によってポケット部 (14) が構成されたフォルダー(F1)であって、
    幅の広さを異にする二枚のプラスチックシートから構成され、幅の狭いプラスチックシートの幅方向の一端側を挟み込むようにして、幅の広いプラスチックシートの幅方向の一端側が折り返されて折り返し部分の折り目で一方の閉じ部 (18a) が構成され、該折り返し部分でポケット形成片 (13) が構成され、該折り返し部分の残部で一方のフォルダー形成片 (12) が構成され、折り返し部分で挟み込まれたプラスチックシートで他方のフォルダー形成片 (11) が構成され、二枚のフォルダー形成片 (11,12) とポケット形成片 (13) の一端側が溶着されて他方の閉じ部 (18) が構成され、ポケット形成片 (13) の他端側が他方のフォルダー形成片 (11) に溶着されてポケット部 (14) が構成されていることを特徴とする、
    フォルダー。
  2. フォルダー形成片 (11,12) は重なり合う二枚のプラスチックシートで構成され、一方のプラスチックシートには同幅でポケット形成片 (13) が延設してあり、該ポケット形成片 (13) は他方のプラスチックシートを挟んで折り返されて折り目で形成された閉じ部 (18a) を有し、該閉じ部 (18a) と隣り合う辺には、重なり合う二枚のプラスチックシートと折り返されて他方のプラスチックシートと重なったポケット形成片 (13) の一端側が溶着されて形成された閉じ部 (18) を有し、該隣り合う二辺側に形成された閉じ部 (18,18a) に対向する二辺側に開き部 (19,19a) を有し、上記ポケット形成片 (13) の他端側が他方のプラスチックシートの開き部 (19) に溶着されて形成されたポケット部 (14) を有していることを特徴とする、
    フォルダー。
  3. ポケット部(14)に収納した被収納物(P3)の所要部を保持して、当該被収納物(P3)の脱落を防止する帯体(41)を備えていることを特徴とする、
    請求項1または2記載のフォルダー。
  4. いずれか一方のフォルダー形成片(12)の開き部(19a)側の端縁には、内側に折り曲げてフォルダー形成片(11,12)の間に挟み込むことができる折曲片(81)が設けてあり、
    上記折曲片(81)と隣接する閉じ部(18)の端部側には、上記折曲片(81)を上記フォルダー形成片(11,12)の間に挟み込みやすいようにする開放部(83)が設けてあり、当該開放部(83)の長さは上記折曲片(81)の突出方向の長さよりも短く設定してあることを特徴とする、
    請求項1,2または3記載のフォルダー。
  5. いずれか一方の開き部(19)のうち、閉じ部(18a)寄りの一部は接合されて袋状になっていることを特徴とする、
    請求項1,2,3または4記載のフォルダー。
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