JP3606017B2 - 成形品離型機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、二つ割り型を有する射出成形用金型又は中空成形用金型の成形品離型機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の射出成形においては、型開きしたときに、成形品を型開き方向つまり可動側金型方向へ離型させるが、この成形品の離型を完全に行うために、金型にエジェクターピンを用いた離型機構やストリッパープレートを用いた離型機構などを設けていた。エジェクターピンを用いた離型機構は、例えば、図3(a)に示すように、固定側金型(200)のパーティングライン(11)にエジェクターピン(14)を配置し、このエジェクターピン(14)を、図3(b)に示すように、型開き時に突き出して、成形品(20)を可動側金型(100)方向へ離型させるものである。なお、エジェクターピン(14)は、図3(c)に示すように、成形品(20)のパーティングラインに先端面が当接するように設けたものである。また、ストリッパープレートを用いた離型機構は、例えば、図4(a)に示すように、固定側金型板(200)と可動側割り型(100)との間に成形品のパーティングライン(11)と当接するストリッパープレート(300)を設け、型開きしたときに、まず、このストリッパープレート(300)が、図3(b)に示すように、型開き方向に対して直角方向へ開く可動側割り型(100)と一緒に固定側金型板(200)から開き、成形品(13)を固定側金型から離型して、次に、ストリッパープレート(300)と側割り型(100)間が開いて成形品(13)を金型から離型させるものであった。
【0003】
また、従来の中空成形における成形品の離型する方法は、型開きしたときに、成形品が型開きする中央位置で離型するように、割り型を開くタイミングとブローピンを引き抜くタイミングとを調節するものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来の射出成形用金型のエジェクターピンを用いた離型機構では、型開き時又は型締め時に、突出しているエジェクターの先端面が、型開き方向に対して直角方向へ開閉する可動側割り型のパーティングラインに当接して、割り型のパーティングラインを傷付けることがあった。また、ストリッパープレートを用いた離型機構では、割り型を締める傾斜面をもつ図4(b)に示すロッキングブロック(15)が長く型締め力の損失があり、また、金型の耐久性や開閉スピードなどが問題となることがあった。また、従来の中空成形におけるタイミングによる成形品の離型する方法では、連続成形中にタイミングが狂って成形品の離型に問題を生じることがあった。
【0005】
本発明は、上述の従来の射出成形や中空成形における成形品の離型の問題を解決したものであり、金型から確実に、安定した姿勢で離型し、耐久性が良好な金型の成形品離型機構を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の発明は、図1(a)に示すように、固定側金型(200)と可動側の型開き方向に対して直角方向へ開閉する二つ割り型(100a,100b)を有する射出成形用金型(10)において、前記固定側金型と可動側の前記二つ割り型が形成するキャビティ(13)の型開き方向に対して直角方向のパーティングライン(11)に臨む一対の取出ブロック(110a,110b)を、前記二つの割り型に対向させて設けてなる成形品離型機構であって、前記取出ブロックは、前記固定側金型のキャビティ側に位置するように形成されたアンダーカット凸部(111a,111b)を有することを特徴とする成形品離型機構である。
【0007】
次に、本発明の第2の発明は、図2(a)に示すように、二つ割り型(100a,100b)の中空成形用金型(10)において、キャビティ(13)の型開き方向に対して直角方向のパーティングライン(11)に臨む一対の取出ブロック(110a,110b)を、前記二つ割り型のどちらか一方の割り型に対向させて設けてなる成形品離型機構であって、前記取出ブロックは、他方の割り型のキャビティ側に位置するように形成されたアンダーカット凸部(111a,111b)を有することを特徴とする成形品離型機構である。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の成形品離型機構は、固定側金型と可動側の型開き方向に対して直角方向へ開閉する二つ割り型を有する射出成形用金型に適用するものである。その一実施形態の金型構造は、図1(a)に示すように、型締め時に固定側金型(200)と可動側の二つ割り型(110a,110b)が形成するキャビティ(13)(成形品が成形される空間)の型開き方向に対して直角方向のパーティングライン(11)(金型の分割面)に臨む一対の取出ブロック(110a,110b)を、二つの割り型に対向させて設け、これらの取出ブロックには、固定側金型のキャビティ側に位置するように形成されたアンダーカット凸部(111a,111b)(金型の開閉方向に対して引っ掛かりとなる凸部)を対向させて設けるものである。
【0009】
上述の本発明の成形品離型機構を組み込んだ一実施形態の射出成形用金型は、射出成形機に取り付けられ、型締めされて、キャビティ内に溶融樹脂が射出され、冷却されて成形品が形成したのち、図1(b)に示すように、型開きされて、固定側金型(200)から可動側の割り型(100a,100b)が、パーティングラインから開き、この時に、まず、傾斜ピン(12a,12b)により型開き方向に対して直角方向へ開き始めた二つの割り型のパーティングラインの位置に臨むように対向させて設けられた図1(c)に示す取出ブロック(110a,110b)の固定側金型のキャビティ側に位置するように形成されたアンダーカット凸部(111a,111b)によって、成形品(20)が固定側金型から離型して割り型側へ移動し、次に、割り型が更に開いて成形品が離型する。このため、成形品は、金型から確実に、ほぼ定位置で、安定した姿勢で離型される。なお、ロボットを使用した場合には、成形品の取り出しの安定性が増す。また、本発明の成形品離型機構を組み込んだ射出成形用金型は、構造が比較的に簡単であるため、耐久性があり、開閉スピードが早く、金型のメンテナンスもし易い。
【0010】
また、本発明の成形品離型機構は、二つ割り型の中空成形用金型に適用することができる。その一実施形態の金型構造は、図2(a)に示すように、キャビティ(13)のほぼパーティングライン(11)の位置に臨むように対向させて設けられ、金型の開閉に伴い型開き方向に対して直角方向へ開閉する一対の取出ブロック(110a,110b)を、どちらか一方の割り型(100a)に設け、こられ取出ブロックには、他方の割り型のキャビティ側に位置するように形成されたアンダーカット凸部(111a,111b(金型の開閉方向に対して引っ掛かりとなる凸部)を対向させて設けるものである。
【0011】
上述の本発明の成形品離型機構を組み込んだ一実施形態の中空成形用金型は、中空成形機に取り付けられ、パリソン(管状溶融樹脂)を掴んで型締めされ、キャビティ内でエアーがパリソンに吹き込まれ、冷却されて成形品が形成したのち、型開きされるが、この時に、まず、図2(a)及び(b)に示すように、一方の割り型(100a)のパーティングライン(11)の位置に臨むように対向させて設けられた取出ブロック(110a,110b)の他方の割り型のキャビティ側に位置するように形成されたアンダーカット凸部(111a,111b)によって、成形品(20)が他方の割り型(100b)から離型し、次に、型開きとともに傾斜ピン(12a,12b)により取出ブロック(110a,110b)が開き、成形品が金型から確実に、ほぼ定位置で、安定した姿勢で離型される。また、本発明の成形品離型機構を組み込んだ中空成形用金型は、構造が比較的に簡単であるため、耐久性があり、金型のメンテナンスがし易い。
【0012】
【発明の効果】
本発明の成形品離型機構は、射出成形用金型及び中空成形用金型に適用することができ、本発明の成形品離型機構を組み込んだ金型は、成形品が金型から確実に、ほぼ定位置で、安定した姿勢で離型される。また、構造が比較的に簡単であるため、耐久性があり、金型のメンテナンスがし易い。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の成形品離型機構を組み込んだ一実施形態の射出成形用金型の構造を示す説明図であり、(b)は、型開き時の状態を示す説明図であり、(c)は、成形品のパーティングラインに、取出ブロックのアンダーカット凸部が当接する状態を示す説明図である。
【図2】(a)は、本発明の成形品離型機構を組み込んだ一実施形態の中空成形用金型の型締め時の構造を示す説明図であり、(b)は、成形品のパーティングラインに、取出ブロックのアンダーカット凸部が当接する状態を示す説明図である。
【図3】(a)は、従来のエジェクターピンによる成形品離型機構を組み込んだ一例の射出成形用金型の構造を示す説明図であり、(b)は、型開き時の状態を示す説明図であり、(c)は、成形品のパーティングラインに、取出ブロックのアンダーカット凸部が当接する状態を示す説明図である。
【図4】(a)は、従来のストリッパープレートによる成形品離型機構を組み込んだ一例の射出成形用金型の構造を示す説明図であり、(b)は、型開き時の状態を示す説明図である。
【符号の説明】
10……金型
11……パーティングライン
12……傾斜ピン
13……キャビティ
14……エジェクターピン
15……ロッキングブロック
20……成形品
21……口頸部
22……突起
23……台座リング
100……割り型
110……取出ブロック
111……アンダーカット凸部
200……固定側金型又は固定側金型板
300……ストリッパープレート
Claims (2)
- 固定側金型と可動側の型開き方向に対して直角方向へ開閉する二つ割り型を有する射出成形用金型において、前記固定側金型と可動側の前記二つ割り型が形成するキャビティの型開き方向に対して直角方向のパーティングラインに臨む一対の取出ブロックを、前記二つの割り型に対向させて設けてなる成形品離型機構であって、前記取出ブロックは、前記固定側金型のキャビティ側に位置するように形成されたアンダーカット凸部を有することを特徴とする成形品離型機構。
- 二つ割り型の中空成形用金型において、キャビティの型開き方向に対して直角方向のパーティングラインに臨む一対の取出ブロックを、前記二つ割り型のどちらか一方の割り型に対向させて設けてなる成形品離型機構であって、前記取出ブロックは、他方の割り型のキャビティ側に位置するように形成されたアンダーカット凸部を有することを特徴とする成形品離型機構。
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JP23845397A JP3606017B2 (ja) | 1997-09-03 | 1997-09-03 | 成形品離型機構 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH1177697A JPH1177697A (ja) | 1999-03-23 |
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Family Applications (1)
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1997
- 1997-09-03 JP JP23845397A patent/JP3606017B2/ja not_active Expired - Fee Related
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