JP3604527B2 - 電話・インターホン装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は電話・インターホン装置に関し、特に、ドアホン子機と拡声スピーカとの間を無極化された2線で接続し、従来、別に設けられていたドアホン子機からの呼出スピーカ用ラインを削除し、ドアホン子機からの呼出と通話を2線だけでおこなえる電話・インターホン装置に係わる。
【従来の技術】
従来から、図2に示すように呼出釦51を設けたドアホン子機SQ2、外線L11とL12を介して局用交換機と接続された親機MQ2、モジュラープラグMP2が接続され、送受器80が実装された電話機TEL2、モジュラージヤックMJ2及び呼出用スピーカSP2からなる電話・インターホン装置が知られている。
ドアホン子機SQ2は2線L13、L14を介して親機MQ2の端子T13及び端子T14と接続され、端子T15及び端子T16は2線L15、L16を介してモジュラージャックMJ2と接続されている。また、モジュラージャックMJ2はモジュラープラグMP2を介して電話機TEL2と接続されている。
親機MQ2の端子T17及び端子T18はラインL17(本線)、L18(基準電位点線)を介して呼出用スピーカSP2と接続されている。
親機MQ2は、通話用電源回路52、アナログスイッチ53、通話回路54、呼出検出回路55、呼出音発生回路56、アンプ57、外線/ドアホン子機切換継電器58、呼出/通話切換継電器59、電源60、ホトカプラーPC11及び親機CPU70を有し、親機MQ2の端子T11は外線/ドアホン子機切換継電器58の切換接点58aの常閉側及びホトカプラーPC11の発光側を介して端子T15と、端子T12は外線/ドアホン子機切換継電器58の切換接点58bの常閉側を介して端子T16とそれぞれ接続されている。
外線/ドアホン子機切換継電器58の切換接点58aの常開側はアナログスイッチ53の一方及び他方を介して通話回路54の一方と接続され、通話回路54の他方は呼出/通話切換継電器59の切換接点59aの常開側と接続されている。
呼出/通話切換継電器59の切換接点59aの常閉側は呼出検出回路55を介して親機CPU70のピンP11と接続されている。
通話用電源回路52はトランジスタQ11とQ12を有し、電源+Vcは抵抗R11を介してトランジスタQ11のベースとトランジスタQ12のエミッタにそれぞれ接続され、トランジスタQ12のコレクタはアナログスイッチ53の一方と接続されている。
トランジスタQ12のベースは抵抗R12の一方及びトランジスタQ11のコレクタとそれぞれ接続され、トランジスタQ11のエミッタは電源+Vcと接続されている。
親機CPU70には電源+VDが接続され、親機CPU70のピンP13はアナログスイッチ53の制御入力側と接続されている。
親機CPU70のピンP15はホトカプラーPC11の受光側に設けられた受光用トランジスタQ15のコレクタと接続され、エミッタは基準電位点と接続されている。
またコレクタは抵抗R13の一端と接続され、抵抗R13の他端は電源+Vcと接続されている。
外線/ドアホン子機切換継電器58の一端は電源+Vcと接続され、他端はトランジスタQ13のコレクタ、エミッタを介して基準電位点と接続されている。トランジスタQ13のベースは一端が親機CPU70のピンP12と接続された抵抗R14の他端と接続され、抵抗R14の他端は抵抗R15を介して基準電位点と接続されている。
呼出/通話切換継電器59の一端は電源+Vcと接続され、他端はトランジスタQ14のコレクタ、エミッタを介して基準電位点と接続されている。トランジスタQ14のベースは一端が親機CPU70のピンP14と接続された抵抗R16の他端と接続され、抵抗R16の他端は抵抗R17を介して基準電位点と接続されている。
親機CPU70のピンP16は呼出音発生回路56の入力側と接続され、出力側はアンプ57及びコンデンサC11を介して端子T17と接続されている。
親機MQ2の基準電位点側となる端子T14は端子T18と接続されると共に、通話用電源回路52の抵抗R12の他端、外線/ドアホン子機切換継電器58の切換接点58bの常開側、親機CPU70の基準電位点側、呼出音発生回路56、アンプ57の基準電位点側とそれぞれ接続されている。
尚、電源60は高圧の電源+Vcと低圧の電源+VDを各回路へ供給する。
このような電話・インターホン装置において、ドアホン子機SQ2の呼出釦51を押下すると、2線L13、L14、親機MQ2の端子T13、T14を介して(端子T13を本線側、端子T14を基準電位点側とし、以下本線側についてのみ説明する)呼出/通話切換継電器59の切換接点59aの常閉側へ呼出信号が送出される。
この呼出信号により呼出検出回路55が動作し、ドアホン子機SQ2からの呼出が検出されたことをピンP11を介して親機CPU70へ知らせる。
親機CPU70はピンP16を介して呼出音発生回路56を制御し、呼出音発生回路56、アンプ57、コンデンサC11、端子T17及びラインL17を経由して呼出用スピーカSP2へ呼出音を送出する。
この状態で親機CPU70はピンP12を介してトランジスタQ13を制御し、トランジスタQ13をオンさせる。トランジスタQ13がオンされると外線/ドアホン子機切換継電器58が動作し、切換接点58a、58b(基準電位点側)のそれぞれの常開側が共に閉成される。
切換接点58aの常開側が閉成されると通話用電源回路52がホトカプラーPC11の発光側及び端子T15へ接続される。
通話用電源回路52が端子T15へ接続されると、L15(本線)、L16(基準電位点線)、モジュラージャックMJ2、モジュラープラグMP2を経由して電話機TEL2に通話用電源が供給される。
電話機TEL2の送受器80をオフフックすると、ホトカプラーPC11に流れる電流が変化し、ホトカプラーPC11の発光側が発光する。ホトカプラーPC11の発光側が発光すると、ホトカプラーPC11の受光側に設けられた受光用トランジスタQ15がオンとなり、ピンP15を介して電話機TEL2でオフフックしたことを親機CPU70へ知らせる。
親機CPU70は電話機TEL2がオフフックしたことを知ると、ピンP13を介してアナログスイッチ53を動作させ、ピンP14を介してトランジスタQ14をオン制御する。
トランジスタQ14がオン制御されると呼出/通話切換継電器59が動作し、呼出/通話切換継電器59の切換接続59aの常開側を閉成する。
呼出/通話切換継電器59の切換接続59aの常開側が閉成されると、端子T13が通話回路54の他方と接続され、通話回路54の一方はオンとなったアナログスイッチ53の他方及び一方を経由して切換接点58aの閉成された常開側と接続される。
これによりドアホン子機SQ2と電話機TEL2の間の通話路が形成される。
【発明が解決しようとする課題】
従来の電話・インターホン装置では、ドアホン子機と市販電話機で電話・インターホン装置を構成しようとすると、極性をもったドアホン子機の呼出スピーカ用ラインを設けなければならないという難点があった。
本発明は、このような難点を解消するためになされたもので、ドアホン子機と拡声スピーカとの間を無極化された2線で接続し、ドアホン子機からの呼出と通話を2線だけでおこなえる電話・インターホン装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明の電話・インターホン装置は、ドアホン子機から呼出されたとき呼出検出回路で呼出検出し、呼出音発生回路で発生された呼出音を拡声スピーカから鳴動させ、ラインを外線からドアホン子機側に切替えて電話機に通話用電源回路を介して直流電源を供給し、電話機がオフフックしたとき通話路スイッチをオンさせ、ドアホン子機を呼出検出回路から通話回路に切替えて通話路スイッチを経由して前記電話機へ接続する電話・インターホン装置であって、ラインを2線で構成して外線、ドアホン子機および電話機、拡声スピーカ間を2線で接続し、呼出検出回路で呼出検出されたとき2線を外線から切り離し、呼出音発生回路で発生された呼出音を2線に送出する切替手段と、切替手段によって外線から切り離された2線に現れる直流電圧が所定レベル以下になったとき2線を拡声スピーカに接続するノーマルクローズスイッチイング素子とを備えている。
このような電話・インターホン装置において、ドアホン子機から呼出されると呼出検出回路が呼出を検出して動作する。
呼出検出回路が動作すると、呼出音発生回路で発生された呼出音が電話機接続アダプタに設けられた拡声スピーカを鳴動させ、同時に外線とラインを切替手段で切離し、ドアホン子機側と電話機をラインで接続する。
このラインには通話用電源回路が接続され、通話用電源回路から電話機に通話用電源が供給される。
電話機でオフフックすると通話路スイッチがオンされ、ドアホン子機を呼出検出回路から通話回路に切替える。
切替手段によって外線から切り離された2線に現れる直流電圧が所定レベル以下になるとノーマルクローズスイッチイング素子がオンとなり2線を拡声スピーカに接続する。
【発明の実施の形態】
以下、本発明の電話・インターホン装置をその実施例について図1にしたがって詳述する。
本発明の電話・インターホン装置は、図1に示すようにドアホン子機SQ1から呼出されたとき呼出検出回路5で呼出検出し、呼出音発生回路6で発生された呼出音を拡声スピーカSP1から鳴動させ、ラインL5、L6を外線L1、L2からドアホン子機側に切替えて電話機TEL1に通話用電源回路2を介して直流電源を供給し、電話機TEL1がオフフックしたとき通話路スイッチ3をオンさせ、ドアホン子機SQ1を呼出検出回路5から通話回路4に切替えて通話路スイッチ3を経由して電話機へ接続する電話・インターホン装置であって、ラインを2線で構成して外線、ドアホン子機および電話機、拡声スピーカ間を2線で接続し、呼出検出回路6で呼出検出されたとき2線を外線から切り離し、呼出音発生回路で発生された呼出音を2線に送出する切替手段9と、切替手段によって外線から切り離された2線に現れる直流電圧が所定レベル以下になったとき2線を拡声スピーカSP1に接続するノーマルクローズスイッチイング素子PC2とを備えている。
本発明の電話・インターホン装置は、図1に示すように呼出釦1を設けたドアホン子機SQ1、外線L1とL2を介して局用交換機と接続された親機MQ1、モジュラープラグMP1が接続され、送受器30が実装された電話機TEL1、呼出用スピーカSP1及びホトカプラーPC2を有する電話機接続アダプタBQ1で構成されている。
ドアホン子機SQ1は2線L3、L4を介して親機MQ1の端子T3及び端子T4と接続され、端子T5及び端子T6は2線L5、L6を介して電話機接続アダプタBQ1の端子T7及び端子8と接続され、端子T7及び端子T8からモジュラージャックMJ1が分岐されている。また、モジュラージャックMJ1はモジュラープラグMP1を介して電話機TEL1と接続されている。
親機MQ1は、通話用電源回路2、アナログスイッチ3、通話回路4、呼出検出回路5、呼出音発生回路6、アンプ7、外線/ドアホン子機切換継電器8、9、呼出/通話切換継電器10、電源11、ホトカプラーPC1及び親機CPU20を有し、親機MQ1の端子T1は外線/ドアホン子機切換継電器8の切換接点8aの常閉側、ホトカプラーPC1の発光側及び外線/ドアホン子機切換継電器9の切換接点9aの常閉側を介して端子T5と、端子T2は外線/ドアホン子機切換継電器8の切換接点8bの常閉側、外線/ドアホン子機切換継電器9の切換接点9bの常閉側を介して端子T6とそれぞれ接続されている。
外線/ドアホン子機切換継電器8の切換接点8aの常開側はアナログスイッチ3の一方及び他方を介して通話回路4の一方と接続され、通話回路4の他方は呼出/通話切換継電器10の切換接点10aの常開側と接続されている。
呼出/通話切換継電器10の切換接点10aの常閉側は呼出検出回路5を介して親機CPU20のピンP2と接続されている。
通話用電源回路2はトランジスタQ1とQ2を有し、電源+Vcは抵抗R1を介してトランジスタQ2のベースとトランジスタQ1のエミッタにそれぞれ接続され、トランジスタQ1のコレクタはアナログスイッチ3の一方と接続されている。
トランジスタQ1のベースは抵抗R2の一方及びトランジスタQ2のコレクタとそれぞれ接続され、トランジスタQ2のエミッタは電源+Vcと接続されている。
親機CPU20には電源+VDが接続され、親機CPU20のピンP1はアナログスイッチ3の制御入力側と接続されている。
親機CPU20のピンP3はホトカプラーPC1の受光側に設けられた受光用トランジスタQ3のコレクタと接続され、エミッタは基準電位点と接続されている。
またコレクタは抵抗R3の一端と接続され、抵抗R3の他端は電源+Vcと接続されている。
外線/ドアホン子機切換継電器8の一端は電源+Vcと接続され、他端はトランジスタQ4のコレクタ、エミッタを介して基準電位点と接続されている。トランジスタQ4のベースは一端が親機CPU20のピンP4と接続された抵抗R4の他端と接続され、抵抗R4の他端は抵抗R5を介して基準電位点と接続されている。
外線/ドアホン子機切換継電器9の一端は電源+Vcと接続され、他端はトランジスタQ5のコレクタ、エミッタを介して基準電位点と接続されている。トランジスタQ5のベースは一端が親機CPU20のピンP5と接続された抵抗R6の他端と接続され、抵抗R6の他端は抵抗R7を介して基準電位点と接続されている。
呼出/通話切換継電器10の一端は電源+Vcと接続され、他端はトランジスタQ6のコレクタ、エミッタを介して基準電位点と接続されている。トランジスタQ6のベースは一端が親機CPU20のピンP6と接続された抵抗R8の他端と接続され、抵抗R8の他端は抵抗R9を介して基準電位点と接続されている。
親機CPU20のピンP7は呼出音発生回路6の入力側と接続され、出力側はアンプ7及びコンデンサC1を介して外線/ドアホン子機切換継電器9の切換接点9aの常開側と接続されている。
端子T4、通話用電源回路2の抵抗R2の他端、外線/ドアホン子機切換継電器8の切換接点8bの常開側、外線/ドアホン子機切換継電器9の切換接点9bの常開側、呼出音発生回路6、アンプ7及び親機CPU20の基準電位点側は基準電位点と接続されている。
尚、電源11は高圧の電源+Vcと低圧の電源+VDを各回路へ供給する。
電話機接続アダプタBQ1はダイオードブリッジDB、呼出用スピーカSP1、送受器30が実装された電話機TEL1が接続されたモジュラージャックMJ1及びホトカプラーPC2を有し、ダイオードブリッジDBの入力端子側は端子T7、T8と接続され、整流側の一方(+側)は抵抗RA1、ツェナダイオードZD1のカソード、アノードをを介して他方(−側)と接続されている。
抵抗RA1とツェナダイオードZD1のカソードの接続点には一端が(−)側に接続されたコンデンサC2の他端及びトランジスタQ7のベースが接続されている。トランジスタQ7のエミッタは抵抗RA2を介してダイオードブリッジDBの整流側の他方(−側)と接続され、コレクタはホトカプラーPC2に設けられた発光ダイオードD2のカソード、アノードを介してダイオードブリッジDBの整流側の一方(+側)と接続されている。
ダイオードブリッジDBの整流側の一方(+側)はホトカプラーPC2の受光側に設けられたノーマルクローズスイッチイング素子Q8(FETで構成されゲートが受光してないときはオン、受光したときはオフとなるスイッチイング素子)のソース、ドレインを介してコンデンサC3の一端と接続され、コンデンサC3の他端は呼出用スピーカSP1を介して他方(−側)と接続されている。
また、電話機接続アダプタBQ1の端子T7、T8にはモジュラージャックMJ1が接続されている。
このような電話・インターホン装置において、待受け時には外線L1とL2に接続された局用交換機から48Vの電源が供給されている。
この電源の本線側は、親機MQ1の端子T1、外線/ドアホン子機切換継電器8に設けられた切換接点8aの常閉側、ホトカプラーPC1の発光側、外線/ドアホン子機切換継電器9に設けられた切換接点9aの常閉側及び端子T5に至る経路でラインL5と、基準電位点側は、親機MQ1の端子T2、外線/ドアホン子機切換継電器8に設けられた切換接点8bの常閉側、外線/ドアホン子機切換継電器9に設けられた切換接点9bの常閉側及び端子T6に至る経路でラインL6と、それぞれ接続されている。
電話機TEL1が送受器30を取り上げ、外線通話を行なう時には、電話機TEL1の直流特性と局用交換機の内部抵抗のバランスにより、端子T7、T8間には、約5V〜10Vの電圧が表れる。この時、極性一致となり抵抗RA1を介してトランジスタQ7へベースバイアスが供給され、ホトカプラーPC2に設けられた発光ダイオードD2が発光し、ホトカプラーPC2の受光側に設けられたノーマルクローズスイッチイング素子Q8はオフとなる。
ホトカプラーPC2の駆動はトランジスタQ7による定電流なので高インピーダンスとなり、電話機TEL1のインピーダンスと比較して非常に高いので、電話機TEL1による外線通話に殆ど影響を与えない。
また、電話機TEL1の送受器30をオフフックした時に、ホトカプラーPC1の発光側が発光する。ホトカプラーPC1の発光側が発光すると、ホトカプラーPC1の受光側に設けられた受光用トランジスタQ3がオンとなり、ピンP3を介して電話機TEL1でオフフックしたことを親機CPU20へ知らせる。
このためドアホン子機SQ1の呼出釦1を押下しても呼出検出回路5はオン制御されない。
電話機TEL1の送受器30がオンフックされているときドアホン子機SQ1の呼出釦1を押下すると、2線L3、L4、親機MQ1の端子T3、T4を介して(端子T3を本線側、端子T4を基準電位点側とし、以下本線側についてのみ説明する)呼出/通話切換継電器10の切換接点10aの常閉側へ呼出信号が送出される。
この呼出信号により呼出検出回路5が動作し、ドアホン子機SQ1からの呼出が検出されたことをピンP2を介して親機CPU20へ知らせる。
親機CPU20は呼出が検出されると、予め定められた時間、ピンP5を介してトランジスタQ5をオン制御し、外線/ドアホン子機切換継電器9に設けられた切換接点9a、9bの常開側を閉成する。
同時にピンP7を介して呼出音発生回路6をオン制御する。呼出音発生回路6がオン制御されると、呼出音発生回路6で発生された呼出音(例えばピン、ポンを予め定められた時間の間)をアンプ7、コンデンサC1、閉成された外線/ドアホン子機切換継電器9の切換接点9aの常開側から端子T5に至る経路でラインL5へ送出される。
この呼出音は端子T5(本線側)T6(基準電位点側)からラインL5、L6を経由して電話機接続アダプタBQ1の端子T7、T8へ送出される。
呼出音には直流成分が含まれていないので、電話機接続アダプタBQ1に設けられたダイオードブリッジDBの整流側の一方及び他方の間の電圧は0Vとなり、ホトカプラーPC2の発光ダイオードD2がオフとなり、ホトカプラーPC2の受光側のノーマルクローズスイッチイング素子Q8がオンとなる。
ノーマルクローズスイッチイング素子Q8がオンとなると、呼出音はコンデンサC3を介して呼出用スピーカSP1から送出される。
予め定められた時間の間、呼出用スピーカSP1が鳴動したあとで、親機CPU20がピンP4を介してトランジスタQ4をオン、ピンP5を介してトランジスタQ5をオフ制御し、外線/ドアホン子機切換継電器8に設けられた切換接点8a、8bの常開側、外線/ドアホン子機切換継電器9の切換接点9a、9bの常閉側を閉成する。
外線/ドアホン子機切換継電器8、9に設けられた切換接点8aの常開側、切換接点9aの常閉側が閉成されると、切換接点8a、9aを介して直流電源VCの電源が電話機接続アダプタBQ1に供給される。
この給電が電話機接続アダプタBQ1のダイオードブリッジDBに印加されると、ダイオードブリッジDBの整流側の一方(+)、他方(−)間に直流電圧が現われ、これにより抵抗RA1を介してトランジスタQ7がベースバイアスされる。
このためホトカプラーPC2に設けられた発光ダイオードD2が発光し、ホトカプラーPC2の受光側に設けられたノーマルクローズスイッチイング素子Q8はオフとなり、呼出用スピーカSP1への回路は遮断される。
ここで、電話機TEL1の送受器30をオフフックすると、親機MQ1に設けられたホトカプラーPC1の発光側に電流が流れホトカプラーPC1の発光側が発光する。ホトカプラーPC1の発光側が発光すると、ホトカプラーPC1の受光側に設けられた受光用トランジスタQ3がオンとなり、ピンP3を介して電話機TEL1でオフフックしたことを親機CPU20へ知らせる。
親機CPU20は電話機TEL1でオフフックされたことを知ると、ピンP6を介して、トランジスタQ6をオン制御する。トランジスタQ6がオン制御されると呼出/通話切換継電器10が動作し、切換接点10aの常開側を閉成する。また同時にピンP1を制御し、アナログスイッチ3をオン制御する。アナログスイッチ3がオン制御されると、ラインL3、親機MQ1の端子T3、通話回路4及びオン制御されたアナログスイッチ3による経路で、ドアホン子機SQ1と電話機TEL1との間の通話路が形成される。
電話機TEL1でオンフックするとホトカプラーPC1の発光側がオフとなり、ホトカプラーPC1の受光側に設けられた受光用トランジスタQ3もオフとなる。受光用トランジスタQ3がオフとなると、ピンP3を介して電話機TEL1でオンフックしたことを親機CPU20へ知らせる。これにより、総ての回路は復旧し待受け状態となる。
呼出用スピーカSP1が鳴動しても、電話機TEL1がオフフックされない場合は、予め定められた時間、例えば4秒〜10秒程度経過すると自動的に総ての回路は復旧し待受け状態となる。
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の電話・インターホン装置によれば、ドアホン子機と拡声スピーカとの間を無極化された2線で接続し、ドアホン子機からの呼出と通話を2線だけでおこなえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電話・インターホン装置の一実施例を示すブロック図。
【図2】従来の電話・インターホン装置のブロック図。
【符号の説明】
2‥‥‥通話用電源回路
3‥‥‥アナログスイッチ(通話路スイッチ)
4‥‥‥通話回路
5‥‥‥呼出検出回路
6‥‥‥呼出音発生回路
9‥‥‥外線/ドアホン子機切換継電器(切替手段)
Q8‥‥‥ノーマルクローズスイッチイング素子
SP1‥‥‥呼出用スピーカ(拡声スピーカ)
L1、L2‥‥‥外線
L5、L6‥‥‥ライン、2線
TEL1‥‥‥電話機
SQ1‥‥‥ドアホン子機
この発明は電話・インターホン装置に関し、特に、ドアホン子機と拡声スピーカとの間を無極化された2線で接続し、従来、別に設けられていたドアホン子機からの呼出スピーカ用ラインを削除し、ドアホン子機からの呼出と通話を2線だけでおこなえる電話・インターホン装置に係わる。
【従来の技術】
従来から、図2に示すように呼出釦51を設けたドアホン子機SQ2、外線L11とL12を介して局用交換機と接続された親機MQ2、モジュラープラグMP2が接続され、送受器80が実装された電話機TEL2、モジュラージヤックMJ2及び呼出用スピーカSP2からなる電話・インターホン装置が知られている。
ドアホン子機SQ2は2線L13、L14を介して親機MQ2の端子T13及び端子T14と接続され、端子T15及び端子T16は2線L15、L16を介してモジュラージャックMJ2と接続されている。また、モジュラージャックMJ2はモジュラープラグMP2を介して電話機TEL2と接続されている。
親機MQ2の端子T17及び端子T18はラインL17(本線)、L18(基準電位点線)を介して呼出用スピーカSP2と接続されている。
親機MQ2は、通話用電源回路52、アナログスイッチ53、通話回路54、呼出検出回路55、呼出音発生回路56、アンプ57、外線/ドアホン子機切換継電器58、呼出/通話切換継電器59、電源60、ホトカプラーPC11及び親機CPU70を有し、親機MQ2の端子T11は外線/ドアホン子機切換継電器58の切換接点58aの常閉側及びホトカプラーPC11の発光側を介して端子T15と、端子T12は外線/ドアホン子機切換継電器58の切換接点58bの常閉側を介して端子T16とそれぞれ接続されている。
外線/ドアホン子機切換継電器58の切換接点58aの常開側はアナログスイッチ53の一方及び他方を介して通話回路54の一方と接続され、通話回路54の他方は呼出/通話切換継電器59の切換接点59aの常開側と接続されている。
呼出/通話切換継電器59の切換接点59aの常閉側は呼出検出回路55を介して親機CPU70のピンP11と接続されている。
通話用電源回路52はトランジスタQ11とQ12を有し、電源+Vcは抵抗R11を介してトランジスタQ11のベースとトランジスタQ12のエミッタにそれぞれ接続され、トランジスタQ12のコレクタはアナログスイッチ53の一方と接続されている。
トランジスタQ12のベースは抵抗R12の一方及びトランジスタQ11のコレクタとそれぞれ接続され、トランジスタQ11のエミッタは電源+Vcと接続されている。
親機CPU70には電源+VDが接続され、親機CPU70のピンP13はアナログスイッチ53の制御入力側と接続されている。
親機CPU70のピンP15はホトカプラーPC11の受光側に設けられた受光用トランジスタQ15のコレクタと接続され、エミッタは基準電位点と接続されている。
またコレクタは抵抗R13の一端と接続され、抵抗R13の他端は電源+Vcと接続されている。
外線/ドアホン子機切換継電器58の一端は電源+Vcと接続され、他端はトランジスタQ13のコレクタ、エミッタを介して基準電位点と接続されている。トランジスタQ13のベースは一端が親機CPU70のピンP12と接続された抵抗R14の他端と接続され、抵抗R14の他端は抵抗R15を介して基準電位点と接続されている。
呼出/通話切換継電器59の一端は電源+Vcと接続され、他端はトランジスタQ14のコレクタ、エミッタを介して基準電位点と接続されている。トランジスタQ14のベースは一端が親機CPU70のピンP14と接続された抵抗R16の他端と接続され、抵抗R16の他端は抵抗R17を介して基準電位点と接続されている。
親機CPU70のピンP16は呼出音発生回路56の入力側と接続され、出力側はアンプ57及びコンデンサC11を介して端子T17と接続されている。
親機MQ2の基準電位点側となる端子T14は端子T18と接続されると共に、通話用電源回路52の抵抗R12の他端、外線/ドアホン子機切換継電器58の切換接点58bの常開側、親機CPU70の基準電位点側、呼出音発生回路56、アンプ57の基準電位点側とそれぞれ接続されている。
尚、電源60は高圧の電源+Vcと低圧の電源+VDを各回路へ供給する。
このような電話・インターホン装置において、ドアホン子機SQ2の呼出釦51を押下すると、2線L13、L14、親機MQ2の端子T13、T14を介して(端子T13を本線側、端子T14を基準電位点側とし、以下本線側についてのみ説明する)呼出/通話切換継電器59の切換接点59aの常閉側へ呼出信号が送出される。
この呼出信号により呼出検出回路55が動作し、ドアホン子機SQ2からの呼出が検出されたことをピンP11を介して親機CPU70へ知らせる。
親機CPU70はピンP16を介して呼出音発生回路56を制御し、呼出音発生回路56、アンプ57、コンデンサC11、端子T17及びラインL17を経由して呼出用スピーカSP2へ呼出音を送出する。
この状態で親機CPU70はピンP12を介してトランジスタQ13を制御し、トランジスタQ13をオンさせる。トランジスタQ13がオンされると外線/ドアホン子機切換継電器58が動作し、切換接点58a、58b(基準電位点側)のそれぞれの常開側が共に閉成される。
切換接点58aの常開側が閉成されると通話用電源回路52がホトカプラーPC11の発光側及び端子T15へ接続される。
通話用電源回路52が端子T15へ接続されると、L15(本線)、L16(基準電位点線)、モジュラージャックMJ2、モジュラープラグMP2を経由して電話機TEL2に通話用電源が供給される。
電話機TEL2の送受器80をオフフックすると、ホトカプラーPC11に流れる電流が変化し、ホトカプラーPC11の発光側が発光する。ホトカプラーPC11の発光側が発光すると、ホトカプラーPC11の受光側に設けられた受光用トランジスタQ15がオンとなり、ピンP15を介して電話機TEL2でオフフックしたことを親機CPU70へ知らせる。
親機CPU70は電話機TEL2がオフフックしたことを知ると、ピンP13を介してアナログスイッチ53を動作させ、ピンP14を介してトランジスタQ14をオン制御する。
トランジスタQ14がオン制御されると呼出/通話切換継電器59が動作し、呼出/通話切換継電器59の切換接続59aの常開側を閉成する。
呼出/通話切換継電器59の切換接続59aの常開側が閉成されると、端子T13が通話回路54の他方と接続され、通話回路54の一方はオンとなったアナログスイッチ53の他方及び一方を経由して切換接点58aの閉成された常開側と接続される。
これによりドアホン子機SQ2と電話機TEL2の間の通話路が形成される。
【発明が解決しようとする課題】
従来の電話・インターホン装置では、ドアホン子機と市販電話機で電話・インターホン装置を構成しようとすると、極性をもったドアホン子機の呼出スピーカ用ラインを設けなければならないという難点があった。
本発明は、このような難点を解消するためになされたもので、ドアホン子機と拡声スピーカとの間を無極化された2線で接続し、ドアホン子機からの呼出と通話を2線だけでおこなえる電話・インターホン装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明の電話・インターホン装置は、ドアホン子機から呼出されたとき呼出検出回路で呼出検出し、呼出音発生回路で発生された呼出音を拡声スピーカから鳴動させ、ラインを外線からドアホン子機側に切替えて電話機に通話用電源回路を介して直流電源を供給し、電話機がオフフックしたとき通話路スイッチをオンさせ、ドアホン子機を呼出検出回路から通話回路に切替えて通話路スイッチを経由して前記電話機へ接続する電話・インターホン装置であって、ラインを2線で構成して外線、ドアホン子機および電話機、拡声スピーカ間を2線で接続し、呼出検出回路で呼出検出されたとき2線を外線から切り離し、呼出音発生回路で発生された呼出音を2線に送出する切替手段と、切替手段によって外線から切り離された2線に現れる直流電圧が所定レベル以下になったとき2線を拡声スピーカに接続するノーマルクローズスイッチイング素子とを備えている。
このような電話・インターホン装置において、ドアホン子機から呼出されると呼出検出回路が呼出を検出して動作する。
呼出検出回路が動作すると、呼出音発生回路で発生された呼出音が電話機接続アダプタに設けられた拡声スピーカを鳴動させ、同時に外線とラインを切替手段で切離し、ドアホン子機側と電話機をラインで接続する。
このラインには通話用電源回路が接続され、通話用電源回路から電話機に通話用電源が供給される。
電話機でオフフックすると通話路スイッチがオンされ、ドアホン子機を呼出検出回路から通話回路に切替える。
切替手段によって外線から切り離された2線に現れる直流電圧が所定レベル以下になるとノーマルクローズスイッチイング素子がオンとなり2線を拡声スピーカに接続する。
【発明の実施の形態】
以下、本発明の電話・インターホン装置をその実施例について図1にしたがって詳述する。
本発明の電話・インターホン装置は、図1に示すようにドアホン子機SQ1から呼出されたとき呼出検出回路5で呼出検出し、呼出音発生回路6で発生された呼出音を拡声スピーカSP1から鳴動させ、ラインL5、L6を外線L1、L2からドアホン子機側に切替えて電話機TEL1に通話用電源回路2を介して直流電源を供給し、電話機TEL1がオフフックしたとき通話路スイッチ3をオンさせ、ドアホン子機SQ1を呼出検出回路5から通話回路4に切替えて通話路スイッチ3を経由して電話機へ接続する電話・インターホン装置であって、ラインを2線で構成して外線、ドアホン子機および電話機、拡声スピーカ間を2線で接続し、呼出検出回路6で呼出検出されたとき2線を外線から切り離し、呼出音発生回路で発生された呼出音を2線に送出する切替手段9と、切替手段によって外線から切り離された2線に現れる直流電圧が所定レベル以下になったとき2線を拡声スピーカSP1に接続するノーマルクローズスイッチイング素子PC2とを備えている。
本発明の電話・インターホン装置は、図1に示すように呼出釦1を設けたドアホン子機SQ1、外線L1とL2を介して局用交換機と接続された親機MQ1、モジュラープラグMP1が接続され、送受器30が実装された電話機TEL1、呼出用スピーカSP1及びホトカプラーPC2を有する電話機接続アダプタBQ1で構成されている。
ドアホン子機SQ1は2線L3、L4を介して親機MQ1の端子T3及び端子T4と接続され、端子T5及び端子T6は2線L5、L6を介して電話機接続アダプタBQ1の端子T7及び端子8と接続され、端子T7及び端子T8からモジュラージャックMJ1が分岐されている。また、モジュラージャックMJ1はモジュラープラグMP1を介して電話機TEL1と接続されている。
親機MQ1は、通話用電源回路2、アナログスイッチ3、通話回路4、呼出検出回路5、呼出音発生回路6、アンプ7、外線/ドアホン子機切換継電器8、9、呼出/通話切換継電器10、電源11、ホトカプラーPC1及び親機CPU20を有し、親機MQ1の端子T1は外線/ドアホン子機切換継電器8の切換接点8aの常閉側、ホトカプラーPC1の発光側及び外線/ドアホン子機切換継電器9の切換接点9aの常閉側を介して端子T5と、端子T2は外線/ドアホン子機切換継電器8の切換接点8bの常閉側、外線/ドアホン子機切換継電器9の切換接点9bの常閉側を介して端子T6とそれぞれ接続されている。
外線/ドアホン子機切換継電器8の切換接点8aの常開側はアナログスイッチ3の一方及び他方を介して通話回路4の一方と接続され、通話回路4の他方は呼出/通話切換継電器10の切換接点10aの常開側と接続されている。
呼出/通話切換継電器10の切換接点10aの常閉側は呼出検出回路5を介して親機CPU20のピンP2と接続されている。
通話用電源回路2はトランジスタQ1とQ2を有し、電源+Vcは抵抗R1を介してトランジスタQ2のベースとトランジスタQ1のエミッタにそれぞれ接続され、トランジスタQ1のコレクタはアナログスイッチ3の一方と接続されている。
トランジスタQ1のベースは抵抗R2の一方及びトランジスタQ2のコレクタとそれぞれ接続され、トランジスタQ2のエミッタは電源+Vcと接続されている。
親機CPU20には電源+VDが接続され、親機CPU20のピンP1はアナログスイッチ3の制御入力側と接続されている。
親機CPU20のピンP3はホトカプラーPC1の受光側に設けられた受光用トランジスタQ3のコレクタと接続され、エミッタは基準電位点と接続されている。
またコレクタは抵抗R3の一端と接続され、抵抗R3の他端は電源+Vcと接続されている。
外線/ドアホン子機切換継電器8の一端は電源+Vcと接続され、他端はトランジスタQ4のコレクタ、エミッタを介して基準電位点と接続されている。トランジスタQ4のベースは一端が親機CPU20のピンP4と接続された抵抗R4の他端と接続され、抵抗R4の他端は抵抗R5を介して基準電位点と接続されている。
外線/ドアホン子機切換継電器9の一端は電源+Vcと接続され、他端はトランジスタQ5のコレクタ、エミッタを介して基準電位点と接続されている。トランジスタQ5のベースは一端が親機CPU20のピンP5と接続された抵抗R6の他端と接続され、抵抗R6の他端は抵抗R7を介して基準電位点と接続されている。
呼出/通話切換継電器10の一端は電源+Vcと接続され、他端はトランジスタQ6のコレクタ、エミッタを介して基準電位点と接続されている。トランジスタQ6のベースは一端が親機CPU20のピンP6と接続された抵抗R8の他端と接続され、抵抗R8の他端は抵抗R9を介して基準電位点と接続されている。
親機CPU20のピンP7は呼出音発生回路6の入力側と接続され、出力側はアンプ7及びコンデンサC1を介して外線/ドアホン子機切換継電器9の切換接点9aの常開側と接続されている。
端子T4、通話用電源回路2の抵抗R2の他端、外線/ドアホン子機切換継電器8の切換接点8bの常開側、外線/ドアホン子機切換継電器9の切換接点9bの常開側、呼出音発生回路6、アンプ7及び親機CPU20の基準電位点側は基準電位点と接続されている。
尚、電源11は高圧の電源+Vcと低圧の電源+VDを各回路へ供給する。
電話機接続アダプタBQ1はダイオードブリッジDB、呼出用スピーカSP1、送受器30が実装された電話機TEL1が接続されたモジュラージャックMJ1及びホトカプラーPC2を有し、ダイオードブリッジDBの入力端子側は端子T7、T8と接続され、整流側の一方(+側)は抵抗RA1、ツェナダイオードZD1のカソード、アノードをを介して他方(−側)と接続されている。
抵抗RA1とツェナダイオードZD1のカソードの接続点には一端が(−)側に接続されたコンデンサC2の他端及びトランジスタQ7のベースが接続されている。トランジスタQ7のエミッタは抵抗RA2を介してダイオードブリッジDBの整流側の他方(−側)と接続され、コレクタはホトカプラーPC2に設けられた発光ダイオードD2のカソード、アノードを介してダイオードブリッジDBの整流側の一方(+側)と接続されている。
ダイオードブリッジDBの整流側の一方(+側)はホトカプラーPC2の受光側に設けられたノーマルクローズスイッチイング素子Q8(FETで構成されゲートが受光してないときはオン、受光したときはオフとなるスイッチイング素子)のソース、ドレインを介してコンデンサC3の一端と接続され、コンデンサC3の他端は呼出用スピーカSP1を介して他方(−側)と接続されている。
また、電話機接続アダプタBQ1の端子T7、T8にはモジュラージャックMJ1が接続されている。
このような電話・インターホン装置において、待受け時には外線L1とL2に接続された局用交換機から48Vの電源が供給されている。
この電源の本線側は、親機MQ1の端子T1、外線/ドアホン子機切換継電器8に設けられた切換接点8aの常閉側、ホトカプラーPC1の発光側、外線/ドアホン子機切換継電器9に設けられた切換接点9aの常閉側及び端子T5に至る経路でラインL5と、基準電位点側は、親機MQ1の端子T2、外線/ドアホン子機切換継電器8に設けられた切換接点8bの常閉側、外線/ドアホン子機切換継電器9に設けられた切換接点9bの常閉側及び端子T6に至る経路でラインL6と、それぞれ接続されている。
電話機TEL1が送受器30を取り上げ、外線通話を行なう時には、電話機TEL1の直流特性と局用交換機の内部抵抗のバランスにより、端子T7、T8間には、約5V〜10Vの電圧が表れる。この時、極性一致となり抵抗RA1を介してトランジスタQ7へベースバイアスが供給され、ホトカプラーPC2に設けられた発光ダイオードD2が発光し、ホトカプラーPC2の受光側に設けられたノーマルクローズスイッチイング素子Q8はオフとなる。
ホトカプラーPC2の駆動はトランジスタQ7による定電流なので高インピーダンスとなり、電話機TEL1のインピーダンスと比較して非常に高いので、電話機TEL1による外線通話に殆ど影響を与えない。
また、電話機TEL1の送受器30をオフフックした時に、ホトカプラーPC1の発光側が発光する。ホトカプラーPC1の発光側が発光すると、ホトカプラーPC1の受光側に設けられた受光用トランジスタQ3がオンとなり、ピンP3を介して電話機TEL1でオフフックしたことを親機CPU20へ知らせる。
このためドアホン子機SQ1の呼出釦1を押下しても呼出検出回路5はオン制御されない。
電話機TEL1の送受器30がオンフックされているときドアホン子機SQ1の呼出釦1を押下すると、2線L3、L4、親機MQ1の端子T3、T4を介して(端子T3を本線側、端子T4を基準電位点側とし、以下本線側についてのみ説明する)呼出/通話切換継電器10の切換接点10aの常閉側へ呼出信号が送出される。
この呼出信号により呼出検出回路5が動作し、ドアホン子機SQ1からの呼出が検出されたことをピンP2を介して親機CPU20へ知らせる。
親機CPU20は呼出が検出されると、予め定められた時間、ピンP5を介してトランジスタQ5をオン制御し、外線/ドアホン子機切換継電器9に設けられた切換接点9a、9bの常開側を閉成する。
同時にピンP7を介して呼出音発生回路6をオン制御する。呼出音発生回路6がオン制御されると、呼出音発生回路6で発生された呼出音(例えばピン、ポンを予め定められた時間の間)をアンプ7、コンデンサC1、閉成された外線/ドアホン子機切換継電器9の切換接点9aの常開側から端子T5に至る経路でラインL5へ送出される。
この呼出音は端子T5(本線側)T6(基準電位点側)からラインL5、L6を経由して電話機接続アダプタBQ1の端子T7、T8へ送出される。
呼出音には直流成分が含まれていないので、電話機接続アダプタBQ1に設けられたダイオードブリッジDBの整流側の一方及び他方の間の電圧は0Vとなり、ホトカプラーPC2の発光ダイオードD2がオフとなり、ホトカプラーPC2の受光側のノーマルクローズスイッチイング素子Q8がオンとなる。
ノーマルクローズスイッチイング素子Q8がオンとなると、呼出音はコンデンサC3を介して呼出用スピーカSP1から送出される。
予め定められた時間の間、呼出用スピーカSP1が鳴動したあとで、親機CPU20がピンP4を介してトランジスタQ4をオン、ピンP5を介してトランジスタQ5をオフ制御し、外線/ドアホン子機切換継電器8に設けられた切換接点8a、8bの常開側、外線/ドアホン子機切換継電器9の切換接点9a、9bの常閉側を閉成する。
外線/ドアホン子機切換継電器8、9に設けられた切換接点8aの常開側、切換接点9aの常閉側が閉成されると、切換接点8a、9aを介して直流電源VCの電源が電話機接続アダプタBQ1に供給される。
この給電が電話機接続アダプタBQ1のダイオードブリッジDBに印加されると、ダイオードブリッジDBの整流側の一方(+)、他方(−)間に直流電圧が現われ、これにより抵抗RA1を介してトランジスタQ7がベースバイアスされる。
このためホトカプラーPC2に設けられた発光ダイオードD2が発光し、ホトカプラーPC2の受光側に設けられたノーマルクローズスイッチイング素子Q8はオフとなり、呼出用スピーカSP1への回路は遮断される。
ここで、電話機TEL1の送受器30をオフフックすると、親機MQ1に設けられたホトカプラーPC1の発光側に電流が流れホトカプラーPC1の発光側が発光する。ホトカプラーPC1の発光側が発光すると、ホトカプラーPC1の受光側に設けられた受光用トランジスタQ3がオンとなり、ピンP3を介して電話機TEL1でオフフックしたことを親機CPU20へ知らせる。
親機CPU20は電話機TEL1でオフフックされたことを知ると、ピンP6を介して、トランジスタQ6をオン制御する。トランジスタQ6がオン制御されると呼出/通話切換継電器10が動作し、切換接点10aの常開側を閉成する。また同時にピンP1を制御し、アナログスイッチ3をオン制御する。アナログスイッチ3がオン制御されると、ラインL3、親機MQ1の端子T3、通話回路4及びオン制御されたアナログスイッチ3による経路で、ドアホン子機SQ1と電話機TEL1との間の通話路が形成される。
電話機TEL1でオンフックするとホトカプラーPC1の発光側がオフとなり、ホトカプラーPC1の受光側に設けられた受光用トランジスタQ3もオフとなる。受光用トランジスタQ3がオフとなると、ピンP3を介して電話機TEL1でオンフックしたことを親機CPU20へ知らせる。これにより、総ての回路は復旧し待受け状態となる。
呼出用スピーカSP1が鳴動しても、電話機TEL1がオフフックされない場合は、予め定められた時間、例えば4秒〜10秒程度経過すると自動的に総ての回路は復旧し待受け状態となる。
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の電話・インターホン装置によれば、ドアホン子機と拡声スピーカとの間を無極化された2線で接続し、ドアホン子機からの呼出と通話を2線だけでおこなえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電話・インターホン装置の一実施例を示すブロック図。
【図2】従来の電話・インターホン装置のブロック図。
【符号の説明】
2‥‥‥通話用電源回路
3‥‥‥アナログスイッチ(通話路スイッチ)
4‥‥‥通話回路
5‥‥‥呼出検出回路
6‥‥‥呼出音発生回路
9‥‥‥外線/ドアホン子機切換継電器(切替手段)
Q8‥‥‥ノーマルクローズスイッチイング素子
SP1‥‥‥呼出用スピーカ(拡声スピーカ)
L1、L2‥‥‥外線
L5、L6‥‥‥ライン、2線
TEL1‥‥‥電話機
SQ1‥‥‥ドアホン子機
Claims (1)
- ドアホン子機(SQ1)から呼出されたとき呼出検出回路(5)で呼出検出し、呼出音発生回路(6)で発生された呼出音を拡声スピーカ(SP1)から鳴動させ、ライン(L5、L6)を外線(L1、L2)から前記ドアホン子機側に切替えて電話機(TEL1)に通話用電源回路(2)を介して直流電源を供給し、前記電話機がオフフックしたとき通話路スイッチ(3)をオンさせ、前記ドアホン子機を前記呼出検出回路から通話回路(4)に切替えて前記通話路スイッチを経由して前記電話機へ接続する電話・インターホン装置であって、
前記ラインを2線で構成して前記外線、前記ドアホン子機および前記電話機、前記拡声スピーカ間を前記2線で接続し、前記呼出検出回路で呼出検出されたとき前記2線を前記外線から切り離し、前記呼出音発生回路で発生された呼出音を前記2線に送出する切替手段(9)と、前記切替手段によって前記外線から切り離された前記2線に現れる直流電圧が所定レベル以下になったとき前記2線を前記拡声スピーカに接続するノーマルクローズスイッチイング素子(Q8)とを備えたことを特徴とする電話・インターホン装置。
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