JP3599871B2 - 電子体温計のブザー取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子体温計のブザー取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、電子体温計の内部には圧電素子と振動板とで構成されるブザーが内蔵されており、ブザーが鳴ることで検温時間の終了を知らせるようにしている。この種のブザーは、圧電素子と振動板との電極間に振動電圧が加わると圧電素子が振動を起こし、圧電素子の下面に貼着された振動板を増幅発音させてブザー音を発する構造となっている。
【0003】
従来、電子体温計に内蔵されるブザーの取付構造は次のようなものとなっていた。例えば、図5及び図6に示した第1の従来例では、多くの電子部品1を搭載した基板モジュール2の一端部に圧電素子4と振動板5とで構成されるブザー3の載置部6を設けておき、この載置部6の底面に振動板5の下面を接着剤7により固定したものである。
【0004】
また、図7及び図8に示した第2の従来例は、上記基板モジュールを取り付けるための中枠8が別個に設けられた電子体温計の例であり、中枠8の一端部にブザー3を収納するための凹部9を設けておき、この凹部9に収納したブザー3の上方に押え板10を被せ、この押え板10で振動板5の周囲を押え込むと共に中枠8に嵌め込むことでブザー3を固定していた。
【0005】
更に、図9及び図10に示した第3の従来例は、ケース本体11の裏蓋12に接着剤7を介してブザー3の振動板5を接着固定したものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のブザー取付構造にあっては、第1の従来例および第3の従来例の場合、振動板5を固定するためには接着剤7の塗布工程が必要となり、また第2の従来例の場合、中枠8とは別に振動板5を固定するための押え板10が必要となる上、これを中枠8に嵌め込むための作業工程が必要となっており、両者共に組立工数が掛かるといった問題があった。
【0007】
そこで、本発明は、ブザーの振動板を固定するのに、上述のような接着工程や嵌め入れ工程、また押え板のような別部品を必要としない簡易な取付構造の提供を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
すなわち、上記課題を解決するために、本発明に係る電子体温計のブザー取付構造は、基板モジュールに設けられた凹部を取り囲む縦壁に設けられたフック部と、前記基板モジュールを差し込み固定するケース本体の両肩部にケース本体の前後方向にわたって設けられた張出部とを備え、前記基板モジュールの凹部に収納されたブザーをフック部で係止して固定すると共に、この基板モジュールをケース本体の張出部に差し込み固定することでケース本体にブザーを取り付けたことを特徴とする。本発明はこのようなブザー取付構造を採用したことにより、接着工程が不要となり、また押え板のような別部品を用いることなく簡易且つ確実にブザーの振動板を固定することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明に係る電子体温計のブザー取付構造の実施例を詳細に説明する。図1乃至図4は、本発明に係るブザー取付構造の一実施例を示したものである。この実施例に係るブザー20は、丸形の圧電素子21とその下面に貼着されたやや大きめの振動板22とで構成される。基板モジュール23の一端部にはブザー20を収納するための凹部24が設けられているが、この凹部24は上記振動板22と略同じ大きさである。凹部24を取り囲む円周状の縦壁25の内部にはこれと同心円状の内周壁27および底壁28によって構成された振動板22の載置台26が設けられている。前記内周壁27は凹部24の縦壁25の高さよりやや低く、また底壁28の中心部には放音孔29が設けられている。
【0010】
また、上記縦壁25の上面には基板モジュール23の前後側に一対のフック部30,31が設けられている。このフック部30,31は、上面から凹部24側に爪状に突出して設けられ、上記凹部24内に振動板22を収納した時に振動板22の周縁部に係止してブザー20を仮止めするためのものである。仮止めする際には、図1及び図4に示したように、フック部30又は31を上方側に撓ませてから嵌め込む。これらのフック部30,31は、いずれも縦壁25の円周に沿って湾曲して設けられているが、図示したように、前側のフック部30と後側のフック部31とでその長さ寸法が異なっている。
【0011】
一方、図2に示したように、電子体温計のケース本体35の内部には、上記基板モジュール23の凹部24を差し込み固定する水平方向の張出部36,37が設けられている。この張出部36,37は、ケース本体35の両肩部に前後方向に長い略三角形状の板状部材として設けられており、基板モジュール23を差し込んだ時に凹部24の両側部に被さり、張出部36,37の下面が振動板22の上面に当たって固定する。
【0012】
次に、上記構成からなる基板モジュール23のフック部30,31及びケース本体35の張出部36,37によってブザー20を固定する際の手順を説明する。先ず基板モジュール23の凹部24内にブザー20を収納して仮止めする場合について説明する。図1に示したように、基板モジュール23の前側から凹部24内に振動板22を斜めに挿入し、後側のフック部31の下面にもぐり込ませる。次いで前側のフック部30を上方側に撓ませ振動板22全体を凹部24内に嵌め入れる。ブザー20は、載置台26の上に位置決めされ、またフック部30,31が振動板22の前後側の周縁部に係止することで仮止めされる。なお、この状態において、振動板22の位置は凹部24の縦壁25の上面よりやや高くなっている。
【0013】
次いで、図2に示したように、上記基板モジュール23を凹部24側からケース本体35内に差し込む。このとき基板モジュール23の凹部24を張出部36,37の下面側にスライドさせることで、張出部36,37の下面に凹部24の縦壁25の上面が当たって基板モジュール23がケース本体35に固定されると同時に、振動板22の両側周縁部も張出部36,37の下面に押さえ込まれて、ケース本体35にしっかりと固定されることになる。
【0014】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る電子体温計のブザー取付構造によれば、基板モジュール側に設けたフック部と、ケース本体側に設けた張出部とでブザーを固定したので、従来のように接着剤や別部品を用いなくても取り付けることができ、接着工程や部品数を削減することによって、電子体温計の組立作業を簡素化することができるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】基板モジュールのフック部にブザーを仮止めする時の斜視図である。
【図2】ケース本体の張出部にブザーを固定する時の斜視図である。
【図3】ケース本体の張出部にブザーを固定した状態の平面図である。
【図4】上記図3のA−A線断面図である。
【図5】第1の従来例のブザー取付構造を示す基板モジュールの斜視図である。
【図6】上記図5のB−B線断面図である。
【図7】第2の従来例のブザー取付構造を示す中枠の斜視図である。
【図8】上記図7のC−C線断面図である。
【図9】第3の従来例のブザー取付構造を示す裏蓋の内側斜視図である。
【図10】上記図9のD−D線断面図である。
【符号の説明】
20 ブザー
23 基板モジュール
24 凹部
25 縦壁
30 フック部
31 フック部
35 ケース本体
36 張出部
37 張出部
Claims (1)
- 基板モジュールに設けられた凹部を取り囲む縦壁に設けられたフック部と、前記基板モジュールを差し込み固定するケース本体の両肩部にケース本体の前後方向にわたって設けられた張出部とを備え、
前記基板モジュールの凹部に収納されたブザーをフック部で係止して固定すると共に、この基板モジュールをケース本体の張出部に差し込み固定することでケース本体にブザーを取り付けたことを特徴とする電子体温計のブザー取付構造。
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1996
- 1996-02-09 JP JP2423396A patent/JP3599871B2/ja not_active Expired - Fee Related
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