JP3599454B2 - 金型用中子ピンの設置構造及び設置方法 - Google Patents
金型用中子ピンの設置構造及び設置方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3599454B2 JP3599454B2 JP30162295A JP30162295A JP3599454B2 JP 3599454 B2 JP3599454 B2 JP 3599454B2 JP 30162295 A JP30162295 A JP 30162295A JP 30162295 A JP30162295 A JP 30162295A JP 3599454 B2 JP3599454 B2 JP 3599454B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- core
- mold
- core pin
- pin
- peripheral surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、金型キャビティに固定突出状に設置される金型用中子ピンの設置構造及び設置方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種中子ピンは、金型に形成された中子設置穴に隙間ばめにより嵌合設置していたため、中子ピンと中子設置穴との間に隙間が生じ、鋳造時に当該部分に溶融金属が差し込み鋳バリが発生する不具合があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこの様な従来の不具合に鑑みてなされたものであり、中子ピンと中子設置穴との間に隙間が生じることがなく、しかも中子ピンの再利用並びに交換を容易に行なうことが可能な金型用中子ピンの設置構造及び設置方法を提供せんとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
斯る目的を達成する本発明の金型用中子ピンの設置構造は、中子ピンを嵌合設置する金型の中子設置穴の内周面を金型キャビティ方へ向けて緩い傾斜状に形成し、中子ピンをその外周面が上記中子設置穴の内周面と適合密接するテーパー部となるように先細り形状に形成すると共に、該中子ピンを上記中子設置穴に金型の背面側から挿入嵌合させたときに金型キャビティに該中子ピンの先端部分が突出する構造とし、金型キャビティに突出した該中子ピンの先端部分を所要の形状に加工した製品形成部を設けた構造にすることにより中子ピンの再生利用並びに交換を容易に行うことを可能ならしめた事を特徴としたものである。
また、斯る目的を達成する本発明の金型用中子ピンの設置方法は、中子ピンを嵌合設置する金型の中子設置穴の内周面を金型キャビティ方へ向けて緩い傾斜状に形成すると共に、中子ピンをその外周面が上記中子設置穴の内周面と適合密接する先細り形状に形成し、該中子ピンを上記中子設置穴に金型の背面側から挿入嵌合させてその先端部分を金型キャビティに突出させた後、金型キャビティに突出した該中子ピンの先端部分を所要の形状に加工して製品形成部となすことにより、中子ピンの再生利用並びに交換を容易に行うことを可能ならしめた事を特徴としたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体的な実施例を図面に基づいて説明する。
図中1は、おも型1aに嵌込み型1bが一体に嵌め込まれた金型であり、嵌込み型1bに形成された中子設置穴2に中子ピン3が金型キャビティ4に突出するように固定状に設置されている。
【0006】
中子設置穴2は中子ピン3を嵌合設置するためのものであり、嵌込み型1bをその背面側から金型キャビティ4に向けて円形状に貫通形成する。この際、その内周面を金型キャビティ4へ向けて緩い傾斜状に形成する。尚、この中子設置穴2を形成する場合、ワイヤーカット加工法でも放電加工法でもリーマによる切削加工法でも形成可能である。
【0007】
また中子ピン3は、その外周面が上記中子設置穴2の内周面と適合密接する断面円形状をした先細り形状に形成する。この際、上記中子設置穴2の内周面と適合密接するテーパー部3aだけを先細り形状に形成して、固定用基部3bの外周と上記中子設置穴2の内周面との間には隙間があっても構わないし、金型キャビティ4に突出する先端部分は先細り形状に形成しなくとも良い。
【0008】
而して、中子ピン3を嵌込み型1bの背面側から中子設置穴2内に挿入して押し込み嵌合させ、中子ピン3の外周面を中子設置穴2の内周面に密接させると共に、中子ピン3の先端部分を金型キャビティ4に突出させる。そして、中子ピン3を金型(嵌込み型1b)の中子設置穴2に押し込み嵌合させた状態でもって、金型キャビティ4に突出している中子ピン3の先端部分を放電加工法やリーマによる切削加工法により所要の形状に加工して製品形成部3cとなし、鋳造に供する。
【0009】
また、中子ピン3を金型(嵌込み型1b)の中子設置穴2に固定設置させる手段としては、図1に示すごとく取付け板5を介してボルト6で固定するか、或いは図2に示すごとく中子設置穴2の内周面の一部に形成せしめた雌ネジ7に止めネジ8を螺合させて固定することなどが考えられる。この際、中子設置穴2口縁と取付け板5や止めネジ8との間に適当な隙間9を設けておくことが好ましい。そうすれば、中子ピン3の製品形成部3cを再加工しテーパー部3bを小径化した場合でも、金型キャビティ4に対する突出量を自由に調整して対応することが出来るようになる。
【0010】
【発明の効果】
本発明の金型用中子ピンの設置構造及び設置方法は斯様に構成したので、中子ピン(の製品形成部)と金型の中子設置穴との間に隙間が生じることがなくなる。従って、鋳造時に当該部分で鋳バリが発生する惧れが全くなくなる。
【0011】
しかも、中子ピンは金型の中子設置穴に対して、いわゆるテーパー合わせで嵌合しているため、中子ピンの製品形成部が焼付きやクラックを生じて製品形成部を再加工した場合でも、中子ピンのテーパー部を少し小径化するだけで中子ピンの製品形成部と金型の中子設置穴との間に隙間が生じることがなく対応することが出来る。従って、中子ピンの再利用が可能であると共に、中子ピンの交換を容易に行なうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施の一例を示す断面図。
【図2】本発明の他の実施例を示す断面図。
【符号の説明】
1……金型 1a…おも型
1b…嵌込み型 2……中子設置穴
3……中子ピン 3a…テーパー部
3b…固定用基部 3c…製品形成部
4……金型キャビティ 5……取付け板
6……ボルト 7……雌ネジ
8……止めネジ 9……隙間
Claims (2)
- 中子ピンを嵌合設置する金型の中子設置穴の内周面を金型キャビティ方へ向けて緩い傾斜状に形成し、
中子ピンをその外周面が上記中子設置穴の内周面と適合密接するテーパー部となるように先細り形状に形成すると共に、
該中子ピンを上記中子設置穴に金型の背面側から挿入嵌合させたときに金型キャビティに該中子ピンの先端部分が突出する構造とし、
金型キャビティに突出した該中子ピンの先端部分を所要の形状に加工した製品形成部を設けた構造にすることにより、中子ピンの再生利用並びに交換を容易に行うことを可能ならしめた事を特徴とする金型用中子ピンの設置構造。 - 中子ピンを嵌合設置する金型の中子設置穴の内周面を金型キャビティ方へ向けて緩い傾斜状に形成すると共に、
中子ピンをその外周面が上記中子設置穴の内周面と適合密接する先細り形状に形成し、該中子ピンを上記中子設置穴に金型の背面側から挿入嵌合させてその先端部分を金型キャビティに突出させた後、金型キャビティに突出した該中子ピンの先端部分を所要の形状に加工して製品形成部となすことにより、中子ピンの再生利用並びに交換を容易に行うことを可能ならしめた事を特徴とする金型用中子ピンの設置方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30162295A JP3599454B2 (ja) | 1995-11-20 | 1995-11-20 | 金型用中子ピンの設置構造及び設置方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30162295A JP3599454B2 (ja) | 1995-11-20 | 1995-11-20 | 金型用中子ピンの設置構造及び設置方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09141413A JPH09141413A (ja) | 1997-06-03 |
JP3599454B2 true JP3599454B2 (ja) | 2004-12-08 |
Family
ID=17899167
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30162295A Expired - Fee Related JP3599454B2 (ja) | 1995-11-20 | 1995-11-20 | 金型用中子ピンの設置構造及び設置方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3599454B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003062641A (ja) * | 2001-08-24 | 2003-03-05 | Honda Motor Co Ltd | 金型用中子ピン構造 |
-
1995
- 1995-11-20 JP JP30162295A patent/JP3599454B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09141413A (ja) | 1997-06-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0555817B1 (en) | Brake drum for a motor vehicle and method for making the same | |
JP3274069B2 (ja) | クローズドデッキタイプシリンダブロック鋳造装置と該装置に用いられる砂中子との組合せ | |
JP3599454B2 (ja) | 金型用中子ピンの設置構造及び設置方法 | |
JPH09131802A (ja) | プラスチックレンズ、及びプラスチックレンズ用金型 | |
JPH078406B2 (ja) | タイヤモールドのスモールセグメント鋳造用分割金型 | |
JPH09207173A (ja) | 射出成形用金型 | |
CN111097876B (zh) | 在3d打印砂型施加冷铁的方法 | |
JP2827827B2 (ja) | 鋳造用金型設備におけるガス抜き装置 | |
JP3514335B2 (ja) | シリンダブロックの成形用金型 | |
JP2653841B2 (ja) | 鋳物の製造方法 | |
JP3601909B2 (ja) | 径方向寸法より軸方向寸法が大きい管継手の鋳造方法 | |
JP2575334Y2 (ja) | 鋳造用金型 | |
JP3062096B2 (ja) | 骨材、それを用いたタイヤ成形用金型及びそれらの製造方法 | |
JP3248896B2 (ja) | クロ−ズドデッキタイプシリンダブロック鋳造装置と該装置に用いられる砂中子との組合せ | |
JPH07164101A (ja) | 鋳造用組合せ中子構造 | |
JP2003062641A (ja) | 金型用中子ピン構造 | |
JP2001030065A (ja) | 鋳抜きピンと面取り金型構造 | |
JPH0753801Y2 (ja) | シリンダブロック成形用金型 | |
JP2001003807A (ja) | シリンダスリーブ構造 | |
JP2913393B2 (ja) | 鋳造用造型法 | |
JPS6113144Y2 (ja) | ||
JP3372885B2 (ja) | 鋳造用金型構造 | |
JP2927517B2 (ja) | ロッカーアームの製造方法 | |
JP2593218Y2 (ja) | 鋳造金型 | |
JPH06315736A (ja) | 鋳造用模型および鋳物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20031202 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040127 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040224 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040426 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040818 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040914 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |