JP2593218Y2 - 鋳造金型 - Google Patents

鋳造金型

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JP2593218Y2
JP2593218Y2 JP1993001036U JP103693U JP2593218Y2 JP 2593218 Y2 JP2593218 Y2 JP 2593218Y2 JP 1993001036 U JP1993001036 U JP 1993001036U JP 103693 U JP103693 U JP 103693U JP 2593218 Y2 JP2593218 Y2 JP 2593218Y2
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molding surface
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豊 高橋
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は鋳造金型に関し、特に中
子支持孔及び該中子支持孔に連なる第1成形面を有する
金型本体と、支持部及び該支持部に連なる第2成形面を
有する中子とを備え、金型本体の中子支持孔に中子の支
持部を嵌合させることにより、金型本体の第1成形面と
中子の第2成形面との間に鋳物製品を成形するキャビテ
ィを画成してなる鋳造金型に関する。
【0002】
【従来の技術】鋳物製品の鋳造時に深孔を形成するため
に金型の成形面からキャビティ内に突出する中子が用い
られるが、金型の形状が複雑であり且つ中子の直径が細
い場合には、耐久性を向上させるべく金型本体に対して
着脱自在な交換式の中子が採用される。
【0003】図6は、かかる中子を有する従来の鋳物金
型Dを示すものである。図6(A)において、01は中
子支持孔011 及び第1成形面012 を有する金型本
体、02は支持部021 及び第2成形面022 を有する
中子であり、金型本体01の中子支持孔011 に中子0
2の支持部021 を嵌合させることにより、第1成形面
012 と第2成形面022 との間に鋳物製品Wを成形す
るキャビティの一部が画成される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、前記金型D
で鋳物製品Wを鋳造した後、図6(B)に示すように鋳
物製品Wを矢印a方向に離型させると、中子支持孔01
1 と支持部021 との合せ面に侵入した溶湯によって形
成されたバリWB が鋳物製品Wと一体のまま離型してし
まい、このバリWB を後工程で除去する必要があった。
【0005】本考案は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、着脱自在な中子を用いて鋳物製品を鋳造する際に、
バリが鋳物製品と一体に形成されるのを防止することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、中子支持孔及び該中子支持孔に連なる第
1成形面を有する金型本体と、支持部及び該支持部に連
なる第2成形面を有する中子とを備え、金型本体の中子
支持孔に中子の支持部を嵌合させることにより、金型本
体の第1成形面と中子の第2成形面との間に鋳物製品を
成形するキャビティを画成してなる鋳造金型において、
金型本体の中子支持孔と中子の支持部との合せ面の、キ
ャビティに連なる部分を、鋳物製品の離型方向に対して
交差するように形成し、キャビティから所定距離だけ離
れた前記合せ面に、溶湯が侵入し得る空隙を設けたこと
を第1の特徴とする。
【0007】また本考案は、中子支持孔及び該中子支持
孔に連なる第1成形面を有する金型本体と、支持部及び
該支持部に連なる第2成形面を有する中子とを備え、金
型本体の中子支持孔に中子の支持部を嵌合させることに
より、金型本体の第1成形面と中子の第2成形面との間
に鋳物製品を成形するキャビティを画成してなる鋳造金
型において、金型本体の中子支持孔と中子の支持部との
合せ面を鉤状に屈曲して、該合せ面の、キャビティに連
なる部分を鋳物製品の離型方向に対して交差させ、その
鉤状に屈曲した合せ面を介して金型本体及び中子を結合
したことを第2の特徴とする。
【0008】
【実施例】以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明
する。
【0009】図1〜図5は本考案の一実施例を示すもの
で、図1はシリンダブロックの平面図、図2は図1の2
−2線に対応する金型の断面図、図3は図2の3−3線
断面図、図4は図3の4−4線断面図、図5は図4の5
部拡大図である。
【0010】図1に示すように、鋳物製品としてのシリ
ンダブロックWは、その内部に一体に鋳包まれたシリン
ダスリーブ集合体Sを備える。シリンダスリーブ集合体
Sの外周にはウオータジャケットJが形成されており、
更にその外側にはボルト孔Bやオイル通路Oが形成され
る。
【0011】図2は前記シリンダブロックWを鋳造する
ための金型Dの断面図である。金型Dは固定型1、可動
型2、上型3及び下型4を備えており、固定型1にはボ
ルト孔を形成するための中子ピン5,5とオイル通路を
形成するための中子6とが設けられるとともに、可動型
2にはボルト孔を形成するための中子ピン7,7と、前
記中子6と協動してオイル通路を形成するための中子8
と、ウオータジャケットを形成するための中子9とが設
けられる。
【0012】次に、図2〜図5に基づいて固定型1に設
けられたオイル通路形成用の中子6の構造を説明する。
【0013】オイル通路OはシリンダブロックWの側壁
1 とクランクシャフトのジャーナル部を支持する軸受
部W2 との間に形成されるもので、互いに対向する一対
のオイル通路周壁W3 によって挟まれている。オイル通
路Oを形成するための中子6は、その基端側の支持部6
1 を固定型1に形成した中子支持孔11 に摺動自在に支
持される。固定型1の中子支持孔11 に連設した第1成
形面12 と、中子6の支持部61 に連設した第2成形面
2 との間には、前記一対のオイル通路周壁W3 を形成
するためのキャビティが画成される。
【0014】図4及び図5から明らかなように、固定型
1の中子支持孔11 と中子6の支持部61 との合せ面1
0は前記オイル通路周壁W3 の先端近傍において鉤状に
屈曲しており、その合せ面10の、キャビティに連なる
先端は図4に矢印aで示すシリンダブロックWの離型
方向に対して直交している。そして前記合せ面10の屈
曲部には、中子6の支持部61 を断面三角形状に切欠く
ことにより、溶湯が侵入し得る空隙101 キャビティ
から所定距離だけ離れて形成される。
【0015】而して、固定型1、可動型2、上型3及び
下型4よりなる金型Dのキャビティに溶湯を注入してシ
リンダブロックWを鋳造した後、可動型2、上型3及び
下型4を型開きして冷却固化したシリンダブロックを図
2の矢印a方向に離型させる。図5(A)に示すよう
に、鋳造時にシリンダブロックWのオイル通路周壁W3
の先端近傍において溶湯が固定型1と中子6との合せ面
10及び空隙101 に侵入してバリが発生するが、シリ
ンダブロックWを図5(B)の矢印a方向に離型させる
際に、b部分においてバリが切断されてシリンダブロッ
クWから分離される。このとき、前記空隙101 によっ
てバリの一部が膨出するため、そのバリを効果的に金型
D側に保持して確実にシリンダブロックWから分離する
ことができる。而して、離型後のシリンダブロックWか
らバリを除去する工程が不要になり、工数の節減による
コストダウンが可能となる。しかも、合せ面10に形成
した屈曲部の作用で、固定型1に対する中子6の位置決
めを精密且つ強固に行うことができる。
【0016】以上、本考案の実施例を詳述したが、本考
案は前記実施例に限定されるものでなく、種々の設計変
更を行うことが可能である。
【0017】例えば、実施例では鋳物製品としてシリン
ダブロックWを例示したが、本考案はシリンダブロック
以外の任意の鋳物製品に対して適用することができる。
【0018】
【考案の効果】以上のように本考によれば、金型本体
の中子支持孔と中子の支持部との合せ面がキャビティに
連なる部分を、鋳物製品の離型方向に対して交差させた
ので、前記合せ面に侵入する溶湯によって鋳物製品にバ
リが発生しても、離型時にバリを合せ面側に残留させて
鋳物製品から除去することができる。
【0019】また特に請求項1の考案によれば、キャビ
ティから所定距離だけ離れた合せ面に溶湯が侵入し得る
空隙を形成したので、この空隙によってバリの一部に膨
大部を形成し、前記バリを一層確実に金型側に残留させ
ることができる。
【0020】また特に請求項2の考案によれば、鉤状に
屈曲した合せ面を介して金本体及び中子を結合している
ので、中子を金型本体に対して精密且つ強固に位置決め
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シリンダブロックの平面図
【図2】図1の2−2線に対応する金型の断面図
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】図3の4−4線断面図
【図5】図4の5部拡大図
【図6】従来の金型の断面図
【符号の説明】
1 固定型(金型本体) 11 中子支持孔 12 第1成形面 6 中子 61 支持部 62 第2成形面 10 合せ面 101 空隙 W シリンダブロック(鋳物製品)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B22D 31/00 B22D 31/00 A

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中子支持孔(11 )及び該中子支持孔
    (11 )に連なる第1成形面(12 )を有する金型本体
    (1)と、支持部(61 )及び該支持部(61)に連な
    る第2成形面(62 )を有する中子(6)とを備え、金
    型本体(1)の中子支持孔(11 )に中子(6)の支持
    部(61 )を嵌合させることにより、金型本体(1)の
    第1成形面(12 )と中子(6)の第2成形面(62
    との間に鋳物製品(W)を成形するキャビティを画成し
    てなる鋳造金型において、 金型本体(1)の中子支持孔(11 )と中子(6)の支
    持部(61 )との合せ面(10)の、キャビティに連な
    る部分を、鋳物製品(W)の離型方向に対して交差する
    ように形成し、キャビティから所定距離だけ離れた前記
    合せ面(10)に、溶湯が侵入し得る空隙(10 1 )を
    設けたことを特徴とする、鋳造金型。
  2. 【請求項2】 中子支持孔(1 1 )及び該中子支持孔
    (1 1 )に連なる第1成形面(1 2 )を有する金型本体
    (1)と、支持部(6 1 )及び該支持部(6 1 )に連な
    る第2成形面(6 2 )を有する中子(6)とを備え、金
    型本体(1)の中子支持孔(1 1 )に中子(6)の支持
    部(6 1 )を嵌合させることにより、金型本体(1)の
    第1成形面(1 2 )と中子(6)の第2成形面(6 2
    との間に鋳物製品(W)を成形するキャビティを画成し
    てなる鋳造金型において、 金型本体(1)の中子支持孔(1 1 )と中子(6)の支
    持部(6 1 )との合せ面(10)を鉤状に屈曲して、該
    合せ面(10)の、キャビティに連なる部分を鋳物製品
    (W)の離型方向に対して交差させ、その鉤状に屈曲し
    た合せ面(10)を介して金型本体(1)及び中子
    (6)を結合した ことを特徴とする、鋳造金型。
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