JP3598813B2 - スライドドアの支持構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はスライドドアの支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車のスライドドアは、図7に示すように車体のアッパ,センタ,ロアレール1,2,3に案内されて開閉するようになっている。このうち、図6はロアレール3のガイド構造を示している。スライドドア4の裏面に固設したブラケット5には、スライドドア4の荷重を支持するローラー6と、スライドドア4の車幅方向の移動を規制するガイドローラー7が設置してある。そして、ガイドローラー7をガイドレール8内を転動させる一方、荷重支持用のローラー6はサイドシル9のローラー転動面10の上を転動させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ローラー6には、スライドドア4の荷重がかかるため、金属製のものを使用する必要がある。このため、スライドドア4の開閉時に大きな金属接触音が発生し、品質感を損ねていた。なお、このローラー6に樹脂製のものを使用すると、スライドドア4の開閉音は小さくなるが、自動車のスライドドアは、ドアの閉止位置または開位置にある時間が開閉移動されている時間よりも圧倒的に長いため、ローラー6の一定箇所のみがスライドドア4の荷重を受けて変形し、滑らかに転動しなくなるため、スライドドア4の開閉フィーリングが悪くなってしまう。
【0004】
本発明は、このような事情に鑑み、開閉フィーリングを損ねることなく、開閉音を小さくできるスライドドアの支持構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明は、サイドシルのローラー転動面上をスライドドアの荷重支持用ローラーを転動させてなる構造において、
上記荷重支持用ローラーは、樹脂ローラーと金属ローラーとを有し、上記金属ローラーの外径を上記樹脂ローラーの外径よりも大きくし、上記ローラー転動面は、上記樹脂ローラーが転動する樹脂ローラー転動面と上記金属ローラーが転動する金属ローラー転動面とを有し、上記金属ローラー転動面は、上記スライドドアの全開または全閉位置近傍となる樹脂ローラー転動面の端部に隣接するよう形成され、上記スライドドアの全開または全閉位置における上記金属ローラー転動面は上記樹脂ローラ転動面よりも高くなるよう形成され、上記樹脂ローラーを上記スライドドアの開閉時に上記樹脂ローラー転動面上を転動させるとともに、上記スライドドアの全開または全閉位置近傍の少なくとも一方で上記金属ローラーが上記金属ローラ転動面に乗り上げて上記樹脂ローラーを上記樹脂ローラー転動面から浮き上がらせることを特徴とする。
【0006】
上記金属ローラーは樹脂ローラーの外側に配置してもよい。
【0008】
上記樹脂ローラーと金属ローラーは一体に構成してもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0010】
図1と図2は図7のロアレール3のガイド構造を示している。同図において、10はスライドドア4に固設したブラケットで、該ブラケット10にはスライドドア4の荷重支持用ローラー11を設置してある。該ローラー11は内側の樹脂ローラー12と外側の金属ローラー13とで構成してある。また、ブラケット10にはガイドローラー14が設置してあり、該ガイドローラー14はサイドシル9に固設したガイドレール15に係合させてある。
【0011】
図3は荷重支持用ローラー11が転動するサイドシル9の転動面を示している。同図において、16は樹脂ローラー転動面で、サイドシル9に形成した段部17の上面に配設してある。樹脂ローラー転動面16は、車体の前後方向に沿って略水平に延びているが、その前端部はスライドドア4の移動軌跡に対応して内側へ湾曲させてある。さらに、この湾曲部分に隣接して楔形の膨出部18をサイドシル9に形成して、その上面を金属ローラー転動面19にしてある。該転動面19は外側に向かって緩やかに立ち下がるように傾斜させてあり、その先端は樹脂ローラー転動面16よりも一段低くなっている。
【0012】
本実施例はこのように構成してあるので、スライドドア4の開閉時には樹脂ローラー12が樹脂ローラー転動面16を転動するが(図2参照)、スライドドア4を閉じる際に全閉位置近傍まで達すると、金属ローラー12が金属ローラー転動面19に乗り上げて樹脂ローラー13を樹脂ローラー転動面16から浮き上がらせることになる(図1参照)。つまり、樹脂ローラー12の転動によってスライドドア4の開閉が行われるので、従来のような金属接触音は発生しなくなり、スライドドア4の開閉音が小さくなる。一方、スライドドア4の全閉時には、金属ローラー13がスライドドア4の荷重を受け止めるので、つまり、樹脂ローラー12がスライドドア4の荷重を受ける時間は比較的短くて済むので、樹脂ローラー12が変形してスライドドア4の開閉フィーリングが悪くなることはない。
【0013】
また、金属ローラー13を樹脂ローラー12の外側に配置してあるので、スライドドア4を開き始める際にブラケット10に作用するモーメントが小さくて済み、強度的に有利である。
【0014】
ところで、スライドドア4を全開状態にしておく時間が長くて、樹脂ローラー12がスライドドア4の荷重を受けて変形する虞れがある場合には、樹脂ローラー転動面16の後端部にも金属ローラー転動面19を隣接配置しておき、スライドドア4の全開位置近傍で金属ローラー13がこの転動面19に乗り上げるようにしてもよい。
【0015】
なお、図4に示すように金属ローラー20の外径を樹脂ローラー21のそれよりも大きくしてもよい。この場合には、両ローラー20,21の外径差に対応して、金属ローラー転動面19の先端と樹脂ローラー転動面16との段差を大きくしておく必要がある。
【0016】
このようにすると、スライドドア4が開閉時に激しく上下動しても、樹脂ローラー21が衝撃を受ける虞れが少なくなる。
【0017】
あるいは、図5に示すように金属ローラー22にハブ部22aを設け、該ハブ部22aに樹脂スリーブ23を装着して樹脂ローラー24を構成してもよい。
【0018】
このように両ローラー22,24を一体に構成すると、ローラー幅が小さくなり、設計上の自由度が高くなる。
【0019】
【発明の効果】
本発明によれば、樹脂ローラーの転動によってスライドドアの開閉が行われるので、スライドドアの開閉音が小さくなるが、スライドドアの全閉時または全開時には、金属ローラーがスライドドアの荷重を受け止めるので、樹脂ローラーが変形してスライドドアの開閉フィーリングが悪くなることはない。また、スライドドアが開閉時に激しく上下動しても、樹脂ローラーが衝撃を受ける虞が少なくなる。
【0020】
請求項2のような構成にすると、スライドドアを開き始める際に、ローラー取付用ブラケットに作用するモーメントが小さくて済み、強度的に有利になる。
【0022】
請求項3のような構成にすると、ローラー幅が小さくなり、設計上の自由度が高くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構造を示す図で、図3のB−B線による断面図。
【図2】本発明の構造を示す図で、図3のC−C線による断面図。
【図3】図7の点線枠A内を拡大して示す図。
【図4】荷重支持用ローラーの変形例を示す図。
【図5】荷重支持用ローラーの変形例を示す図。
【図6】従来の構造を示す断面図。
【図7】スライドドアを備えた自動車を示す図。
【符号の説明】
4・・・スライドドア
9・・・サイドシル
11・・・荷重支持用ローラー
12・・・樹脂ローラー
13・・・金属ローラー
16・・・樹脂ローラー転動面
19・・・金属ローラー転動面
Claims (3)
- サイドシルのローラー転動面上をスライドドアの荷重支持用ローラーを転動させてなる構造において、
上記荷重支持用ローラーは、樹脂ローラーと金属ローラーとを有し、
上記金属ローラーの外径を上記樹脂ローラーの外径よりも大きくし、
上記ローラー転動面は、上記樹脂ローラーが転動する樹脂ローラー転動面と上記金属ローラーが転動する金属ローラー転動面とを有し、
上記金属ローラー転動面は、上記スライドドアの全開または全閉位置近傍となる樹脂ローラー転動面の端部に隣接するよう形成され、
上記スライドドアの全開または全閉位置における上記金属ローラー転動面は上記樹脂ローラ転動面よりも高くなるよう形成され、
上記樹脂ローラーを上記スライドドアの開閉時に上記樹脂ローラー転動面上を転動させるとともに、上記スライドドアの全開または全閉位置近傍の少なくとも一方で上記金属ローラーが上記金属ローラ転動面に乗り上げて上記樹脂ローラーを上記樹脂ローラー転動面から浮き上がらせることを特徴とするスライドドアの支持構造。 - 上記金属ローラーを上記樹脂ローラーの外側に配置したことを特徴とする請求項1に記載のスライドドアの支持構造。
- 上記樹脂ローラーと上記金属ローラーを一体に構成したことを特徴とする請求項1または2記載のスライドドアの支持構造。
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JP13412398A Expired - Fee Related JP3598813B2 (ja) | 1998-05-18 | 1998-05-18 | スライドドアの支持構造 |
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1998
- 1998-05-18 JP JP13412398A patent/JP3598813B2/ja not_active Expired - Fee Related
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