JP3022750B2 - スライドドアの支持ローラ - Google Patents

スライドドアの支持ローラ

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JP3022750B2
JP3022750B2 JP7112224A JP11222495A JP3022750B2 JP 3022750 B2 JP3022750 B2 JP 3022750B2 JP 7112224 A JP7112224 A JP 7112224A JP 11222495 A JP11222495 A JP 11222495A JP 3022750 B2 JP3022750 B2 JP 3022750B2
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sliding door
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健二 加藤
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Toyota Auto Body Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスライドドアの支持ロー
ラに関し、特にドア開閉時のローラ転動音を低減するた
めにローラ外周に合成樹脂の外皮を設けた支持ローラの
構造改良に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、バン型車はRV(レクリエーショ
ナル ビークル)としての用途が拡大しており、従来は
荷室として使用されていた車両後半部に快適な居住空間
を保証する必要がある。この車両後半部への乗降はスラ
イドドアにより開閉される側面乗降口が使用され、スラ
イドドアDは図7に示す如く、ドア体の上下縁と中間位
置に設けたガイドローラ2A〜2Cが車体側のガイドレ
ール5A〜5C内を転動することにより開閉が案内され
るとともに、図8、図9に示す如く、中間位置と下縁に
設けた支持ローラ1B,1Aがドア体の荷重を受けつ
つ、ガイドレール5Bあるいはステップアンダパネル6
の受け面51,61上を転動する。したがって、上記支
持ローラ1A,1Bを金属材で構成すると、走行中の車
両振動やドア開閉に伴う転動時に金属製の受け面との間
で金属音を生じ、静粛な居住性が得られない。
【0003】そこで、図10に示すように、金属製のボ
ールベアリング3´の外周を所定厚の合成樹脂製の外皮
4´で覆って、受け面との間で金属音が生じるのを防止
した支持ローラ1´が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の支
持ローラ1´において、図11に示す如く、合成樹脂製
の外皮4´を全体として厚くすれば磨耗等に対する耐久
性は向上するがクリープ特性は低下し、長時間の荷重を
受けるとクリープ変形によりローラ形状が歪んで転動時
のガタにより却って異音が発生するという問題がある。
一方、合成樹脂製の外皮4´を薄肉にすればクリープに
よる変形は殆ど生じないが、耐久性は低下する。したが
って、従来の構造では耐久性とクリープ特性を両立させ
ることは困難であった。
【0005】本発明はかかる課題を解決するもので、耐
久性とクリープ特性の向上を併せて実現したスライドド
アの支持ローラを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、車両側面の乗
降口を閉鎖した状態から車両外方へ振り出し開放される
バン型車のスライドドアDであって、ドア体上縁の振り
出し量Yがドア体下縁の振り出し量Xよりも小さいこと
により閉鎖状態と非閉鎖状態とでドア体の鉛直方向角度
θ1,θ2が変化するスライドドアDを、車体に設けた
受け面61上を転動しつつ支持するスライドドアDの支
持ローラ1Aにおいて、上記支持ローラ1Aを、内輪3
1と該内輪31にボール33を介して回転自在に装着さ
れた外輪32とにより構成するとともに、外輪32の外
周中央部に凹溝321を形成し、この凹溝321を含む
外輪32の外周に合成樹脂の外皮4を一体成形して外皮
4に薄肉部41と厚肉部42を形成し、スライドドアD
の閉鎖状態で外皮4の薄肉部41が上記受け面61上に
位置するようになすとともに、スライドドアDの非閉鎖
状態では外皮4の厚肉部42が受け面61上に位置する
ようになしたものである。
【0007】
【作用】上記構成において、スライドドアDは閉鎖状態
と非閉鎖状態とでドア体の鉛直方向角度が変化し、これ
に応じて支持ローラ1Aの姿勢も変化して、ローラ外周
面に形成された外皮4の薄肉部41と厚肉部42とは、
ドア閉鎖状態では薄肉部41が、ドア非閉鎖状態では厚
肉部42がそれぞれ受け面61上に位置してドア荷重を
支持する。スライドドアDは閉鎖状態にある時間が圧倒
的に長いから、静止した支持ローラ1Aにはドア荷重が
長時間印加される。ここにおいて、ドア閉鎖状態では外
皮4の薄肉部41が受け面61上に位置してドア荷重を
支持しているから、クリープ変形により支持ローラ1A
の外形が歪むという問題は生じない。一方、ドアの非閉
鎖状態では外皮4の厚肉部42が受け面61上に位置し
てドア荷重を支持し、開閉操作に伴い受け面61上を転
動する。この転動時の磨耗に対して上記厚肉部42は十
分な耐久性を発揮するとともに、金属音の発生も外皮4
の厚肉部42により効果的に防止される。
【0008】
【実施例】図1には本発明の支持ローラ1Aを下縁に設
けたスライドドアDの垂直断面図を示す。なお、ドア中
間位置に設ける支持ローラ1B(図8参照)についても
同一構造が採用できる。図において、スライドドアDの
ドア体上縁には車内へ向けてステー71が設けられ、該
ステー71の先端に立設した支軸12に水平姿勢で回転
自在にガイドローラ2Cが支持されている。このガイド
ローラ2Cは下方へ開放する逆U字断面のアッパガイド
レール5C内に位置している。一方、スライドドアDの
ドア体下縁には車内方向へステー72が延設され、その
先端には支軸13により水平姿勢で回転自在に支持され
たガイドローラ2Aが設けられてステップパネルS下面
に設けたロアガイドレール5A内に位置している。
【0009】上記ステー72の先端は一部が下方へ屈曲
し、これに設けた支軸11に垂直姿勢の支持ローラ1A
が回転自在に設けてある。支持ローラ1Aの詳細構造を
図2に示す。図において、支持ローラ1Aは金属製のボ
ールベアリング3とその外周に一体成形された合成樹脂
製の外皮4とで構成されている。上記ボールベアリング
3は同心状に配した内輪31と外輪32を有し、内輪3
1が上記支軸11に固定されるとともに、外輪32は複
数位置に介在するボール33により上記内輪31の外周
に回転自在に装着されている。上記外輪32には外周中
央部に凹溝321が形成されている。しかして、外輪3
2の外周に一体成形されている外皮4は、外輪32の凹
溝321に対応する幅方向の中央部が両側縁の薄肉部4
1に対して厚い厚肉部42となっている。
【0010】さて、図1の実線で示すドア閉鎖状態では
鉛直線に対するドア角度(鉛直方向角度)はθ1と小さ
く、この状態では、斜め下方へ屈曲するステー72先端
の支軸11に設けた上記支持ローラ1Aは、ステップア
ンダパネル6の受け面61に対して傾斜姿勢で位置して
いる。これを図3に模式的に示すとともに、この時の支
持ローラ1Aのローラ下部の拡大断面を図4に示す。図
より知られる如く、ドア閉鎖状態では支持ローラ1Aは
外皮4の薄肉部41が受け面61上に位置しているか
ら、ドア荷重が長時間印加しても外皮4のクリープ変形
は十分小さく抑えられる。
【0011】スライドドアDの開放は、ドア体をガイド
レール5A,5C(図1)に沿って車体側面の後外方へ
振り出すことにより行うが、通常、ドア体の上縁の振り
出し量Yはドア体下縁の振り出し量Xよりも小さい。こ
れはステー71の車内方向への突出量を抑えるためであ
る。そこで、非閉鎖状態でのドア体は、図の鎖線で示す
如く、その鉛直方向角度θ2が閉鎖状態での角度θ1よ
りも大きくなる。このドア体の傾斜角の変化により、上
記支持ローラ1Aはステップアンダパネル6の受け面6
1に対して直立姿勢となる。これを図5に模式的に示す
とともに、この時の支持ローラ1Aのローラ下部の拡大
断面を図6に示す。図より知られる如く、ドア非閉鎖状
態では支持ローラ1Aは外皮4の中央厚肉部42が受け
面61上に位置する。したがって、外皮4は受け面61
上を転動する際の磨耗に対して耐久性を有するととも
に、厚肉部42により異音の発生も効果的に防止され
る。
【0012】
【発明の効果】以上の如く、本発明のスライドドアの支
持ローラによれば、ローラの外皮に薄肉部と厚肉部を形
成して、ドア閉鎖状態では外皮の薄肉部が受け面上に位
置するようになすとともに、ドア非閉鎖状態では外皮の
厚肉部が受け面上に位置するようになしたことにより、
外皮のクリープ変形の防止と耐久性の向上を併せて実現
したものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の支持ローラを有する車両側面開口に設
けたスライドドアの垂直断面図である。
【図2】本発明の一実施例を示す支持ローラの全体断面
図である。
【図3】スライドドアと支持ローラの位置関係を模式的
に示した図である。
【図4】支持ローラのローラ下部の断面図で、図3のA
部の拡大断面図である。
【図5】スライドドアと支持ローラの位置関係を模式的
に示した図である。
【図6】支持ローラのローラ下部の断面図で、図5のB
部の拡大断面図である。
【図7】車両側面開口に設けたスライドドアの分解斜視
図である。
【図8】センタガイドレール部の垂直断面図である。
【図9】アンダガイドレール部の垂直断面図である。
【図10】従来の支持ローラの全体断面図である。
【図11】外皮の厚さとクリープ特性および耐久性との
関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1A 支持ローラ 11 支軸 3 ボールベアリング 31 内輪 32 外輪 33 ボール 4 外皮 41 薄肉部 42 厚肉部 6 ステップアンダパネル 61 受け面 D スライドドア

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両側面の乗降口を閉鎖した状態から車
    両外方へ振り出し開放されるバン型車のスライドドアで
    あって、ドア体上縁の振り出し量がドア体下縁の振り出
    し量よりも小さいことにより閉鎖状態と非閉鎖状態とで
    ドア体の鉛直方向角度が変化するスライドドアを、車体
    に設けた受け面上を転動しつつ支持するスライドドアの
    支持ローラにおいて、上記支持ローラを、内輪と該内輪
    にボールを介して回転自在に装着された外輪とにより構
    成するとともに、外輪の外周中央部に凹溝を形成し、こ
    の凹溝を含む外輪の外周に合成樹脂の外皮を一体成形し
    て外皮に薄肉部と厚肉部を形成し、スライドドアの閉鎖
    状態で外皮の薄肉部が上記受け面上に位置するようにな
    すとともに、スライドドアの非閉鎖状態では外皮の厚肉
    部が受け面上に位置するようになしたことを特徴とする
    スライドドアの支持ローラ。
JP7112224A 1995-03-31 1995-03-31 スライドドアの支持ローラ Expired - Lifetime JP3022750B2 (ja)

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JPH08276743A JPH08276743A (ja) 1996-10-22
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