JPH0245049Y2 - - Google Patents

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JPH0245049Y2
JPH0245049Y2 JP1983175920U JP17592083U JPH0245049Y2 JP H0245049 Y2 JPH0245049 Y2 JP H0245049Y2 JP 1983175920 U JP1983175920 U JP 1983175920U JP 17592083 U JP17592083 U JP 17592083U JP H0245049 Y2 JPH0245049 Y2 JP H0245049Y2
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roller
sliding door
cushioning material
groove
outer circumferential
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JP1983175920U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動車用スライドドアの支持装置、
特に、そのローラの支持構造に関する。
〔従来の技術〕
従来、自動車用スライドドアの支持装置は、ス
ライドドアの開閉時における転動音を解消するた
めに、ローラ自体に消音対策が施こされている。
例えば、実開昭53−82126号公報によれば第1
図に示すように、軸aに枢着されたローラbの外
周面を合成樹脂材からなる緩衝材cで被覆し、こ
の緩衝材bと溝レールdの内面とを接触させるよ
うにしている。
また、実開昭53−84871号公報には、直円筒状
のローラの外周面に溝を設け、その溝に外径がロ
ーラの外周面より大径のゴムベルトをはめ込み、
高荷重が掛つたときに、このゴムベルトが圧縮さ
せられて、ローラの外周面が直接床等に接触する
ようにしたものが開示され、公知となつている。
〔考案が解決しようとする課題〕
上述の前者のような構造のものにおいては、緩
衝材がスライドドアの全重量を受けるとともに、
スライドドアの開閉に伴う高荷重下での転動によ
り、緩衝材が早期に摩耗し、耐久性が悪いという
問題点がある。
また、高荷重下でローラが転動するとき、緩衝
材が過度に圧縮され、ローラの転動抵抗が大とな
り、スライドドアの開閉が不円滑となるととも
に、開閉操作が重くなる。
上述の後者のものにおいては、ローラの外周面
は直円筒状であるため、側方に傾動しにくい。
そのため、ローラ軸の取付け角度の若干の狂い
や、溝レールにおけるローラ転動面のわずかな歪
み等により、ローラが溝レールに対して片当り
し、ローラの転動が不円滑となつたり、ローラ及
び溝レールの摩耗が激しくなる等の問題点があ
る。
特に、自動車用スライドドアにおいては、ドア
の下部の厚さが上部の厚さより大きいので、それ
に合わせて、ドアの下部を案内する溝レールの湾
曲部の曲率を、ドアの上部を案内する溝レールの
湾曲部の曲率より大として、ドアの下部の側方へ
の移動量を、ドアの上部の側方への移動量より大
としたものが多い。このような場合には、ドアの
開閉時に、ドア全体が若干側方に傾動するので、
後者のようなものは望ましくない。
また、後者のものにおいては、ローラに高荷重
が掛かり、ゴムベルトが圧縮されたとき、ゴムベ
ルトの一側縁部に形成される側方膨出部がローラ
の外周面と床等との間に挾まれ、同部が押しつぶ
されたり、ゴムベルトの摩耗が激しくなるという
問題点がある。
本考案は、従来の技術が有する上記のような問
題点に鑑み、高荷重下においてもローラが円滑に
転動することができ、スライドドアを軽快に開閉
することができるとともに、耐久性を向上しうる
ようにした自動車用スライドドアの支持装置を提
供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本考案の自動車用ス
ライドドアの支持装置は、車体に設けた溝レール
に、スライドドアに枢着したローラを嵌支した自
動車用スライドドアにおいて、スライドドアに枢
着したローラの外周面の断面形を円弧状とすると
ともに、該外周面のほぼ中央に、両側部に深さの
浅い段状の環状溝を有し、かつ求心側が拡大され
たほぼ台形状の断面をなす係合溝を切設し、該係
合溝内に、高荷重時には弾性変形して外周面と等
高となりうる断面形がほぼ台形の緩衝材を、ロー
ラ外周面より若干突出させて設けたことを特徴と
している。
〔作用〕
本考案のような構成とすると、ローラにそれほ
ど大きな荷重が掛つていない場合は、ローラの外
周より突出する緩衝材のみが溝レールに当接し
て、ローラが転動するので、緩衝材による消音効
果が大きく、スライドドアは静かに開閉される。
スライドドアに風圧その他の外力が作用し、ロ
ーラに高荷重が掛つた場合は、緩衝材は、その外
周面がローラの外周面とほぼ等高となるまで圧縮
され、緩衝材の外周面の他に、ローラの外周面が
溝レールに当接した状態でローラは転動するよう
になる。
したがつて、この場合は、緩衝材には、その外
周面をローラの外周面とほぼ等高になるまで圧縮
させるだけの圧縮力が作用するだけで、それ以上
の荷重は緩衝材には全く作用せず、大部分の荷重
はローラから直接溝レール側に伝達されるので、
緩衝材の耐久性は向上する。
また、緩衝材は、上記のようなローラの外周面
からの突出分が圧縮されるだけで、それ以上過度
に圧縮されることはないので、従来のように、緩
衝材の過度の圧縮により、ローラの転動抵抗が大
となり、スライドドアの開閉が不円滑となつた
り、開閉操作が重くなつたりすることはない。
〔実施例〕
以下、本考案を、第3図〜第5図に示す一実施
例に基づいて詳細に説明する。
1は自動車で、この車体2の一側面後部には、
水平の溝レール3が設けられ、この溝レール3と
車体2の上下部に設けられた別のレール(図示
略)等に沿つて、スライドドア4が滑動自在に吊
設されている。
第3図に示す5は、ローラ取付板で、その水平
をなす基板5aの基端部は、垂直軸6をもつて、
スライドドア4の内側端面に枢着され、基板5a
の遊端部には、車内側に突出し、かつ垂直ローラ
7が取付けられた水平板5b、及び2個の水平ロ
ーラ8が取付けられた水平板5cが連設されてい
る。
第4図に示すように、溝レール3の断面形状
は、車外側に開口するほぼ逆コ字正面形をなし、
前記垂直ローラ7のローラ軸9は溝レール3内に
突出し、そのローラ本体10の外周面は、溝レー
ル3の内底面3aに当接している。
第5図に示すように、ローラすなわちローラ本
体10は、内環体10aと、外環体10bと、こ
の両者の間に回転自在に保持されている複数のボ
ールベアリング10cとから一体的に構成され、
内環体10aの軸孔11に、前記ローラ軸9が嵌
挿されるようになつている。
このような構成は、普通のベアリングと同様で
あり、詳細な説明は省略するが、本考案の特徴
は、ローラ本体10の外周面の構造にあり、次に
これについて説明する。
外環体10bの円弧状断面をなす外周面12の
中央には、両側部に深さの浅い段状の環状溝13
aを有し、かつ中央部に求心側が拡大されたほぼ
台形状の断面をなす環状溝13bを備える係合溝
13が切設されている。この係合溝13に、断面
形がほぼ台形の弾性材からなる環状の緩衝材14
の内側半分14aが鋳込み成形によつて嵌合され
ており、この緩衝材14の外周面14bは、外環
体10bの外周面12より、所望の長さsだけ突
出している。
前記垂直ローラ8は、上記水平ローラ7と同様
な構造となつている。
この実施例のような構成とすると、ローラ本体
10の外周面12の中央部に、緩衝材14の外周
面14bが突出しているため、通常のスライドド
アの移動に際しては、この緩衝材14によつて、
消音が高められ、かつ円滑な滑動ができる。
また、スライドドアに、高荷重あるいは異常な
方向の荷重が掛かつた場合には、緩衝材14が弾
性変形して、その外周面14bが外環体10bの
外周面12と同じ高さになるまで長さsだけ圧縮
されることにより、ローラ本体10の外周面12
が溝レール3に当接し、スライドドアに掛る高荷
重の大部分は、ローラ本体10から直接溝レール
3に伝達される。
したがつて、緩衝材14は過度に圧縮されるこ
とはなくなるので、耐久性が向上するとともに、
高荷重下においてもローラ本体10は円滑に転動
することができる。
負荷がなくなれば、緩衝材14は原形に復帰す
る。
なお、緩衝材14は、環状の一体形でなく、円
周方向に分割された、複数個の円弧状帯体として
もよい。
〔考案の効果〕
本考案によると、次のような効果を奏すること
ができる。
(a) ローラに掛る負荷が小さい場合には、緩衝材
の外周面のみが溝レールに当接してローラが転
動し、またローラに高荷重が掛つた場合には、
緩衝材が、その外周面がローラの外周面とほぼ
等高となるまで圧縮させられて、ローラの外周
面が溝レールに当接した状態でローラが転動す
るので、高荷重下においても、緩衝材が過度に
圧縮されることがなく、緩衝材の耐久性が向上
するとともに、ローラの転動抵抗が大となるこ
とがなく、ローラは常に円滑に転動することが
でき、スライドドアを常時軽快に開閉させるこ
とができる。
(b) ローラの外周面の断面形を円弧状としたこと
により、ローラが溝レールの転動面に対して側
方に円滑に傾動することができる。したがつ
て、ローラが、スライドドアの開閉時に、スラ
イドドアとともに側方に若干傾動したり、ロー
ラ軸の取付け角度に若干の狂いがあつたり、又
は溝レールにおけるローラ転動面にわずかな歪
みがあつたとしても、ローラは、ステイク現象
を生じることなく、溝レールに対して円滑に転
動することができ、またローラや溝レールの摩
耗が激しくなることもない。
(c) 係合溝を、両側部に深さの浅い環状溝を有す
るものとしたことにより、ローラが側方に傾斜
した状態で、ローラに高荷重が掛かり、緩衝材
が圧縮されて、その一側縁部が側方に膨出した
としても、この側方膨出部(図示略)が係合溝
における浅い環状溝内に嵌合することにより、
上記側方膨出部がローラの外周面と溝レールと
の間に挾まれるのを防止することができる。
このような環状溝を係合溝に設けないと、上
記側方膨出部がローラの外周面と溝レールとの
間に挾み込まれて、同部が押しつぶされたり、
緩衝材の摩耗が激しくなつたりする。
(d) 係合溝を、求心側が拡大されたぼぼ台形の断
面形とし、その係合溝内に、断面形がほぼ台形
の緩衝材を嵌合したことにより、ローラが若干
側方に傾斜したとしても、緩衝材と溝レールと
の接触面の直上に係合溝の底面が位置し、緩衝
材の圧縮力を常にこの底面で受けることができ
るので、緩衝材が途中で側方に折れ曲がつた
り、係合溝から脱落したりするのを防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来のスライドドアの支持装置の要
部を一部切欠して示す正面図、第2図は、本考案
を適用した自動車の側面図、第3図は、第2図の
A−A線における横断面図、第4図は、第3図の
B−B線における縦断面図、第5図は、第4図の
ローラ本体のみを取出し、一部を切欠して示す正
面図である。 1……自動車、2……車体、3……溝レール、
4……スライドドア、7……垂直ローラ、8……
水平ローラ、10……ローラ本体、12……外周
面、13……係合溝、14……緩衝材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 車体に設けた溝レールに、スライドドアに枢着
    したローラを嵌支した自動車用スライドドアにお
    いて、スライドドアに枢着したローラの外周面の
    断面形を円弧状とするとともに、該外周面のほぼ
    中央に、両側部に深さの浅い段状の環状溝を有
    し、かつ求心側が拡大されたほぼ台形状の断面を
    なす係合溝を切設し、該係合溝内に、高荷重時に
    は弾性変形して外周面と等高となりうる断面形が
    ほぼ台形の緩衝材を、ローラ外周面より若干突出
    させて設けたことを特徴とする自動車用スライド
    ドアの支持装置。
JP17592083U 1983-11-16 1983-11-16 自動車用スライドドアの支持装置 Granted JPS6083176U (ja)

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JP17592083U JPS6083176U (ja) 1983-11-16 1983-11-16 自動車用スライドドアの支持装置

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JP17592083U JPS6083176U (ja) 1983-11-16 1983-11-16 自動車用スライドドアの支持装置

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JPS6083176U JPS6083176U (ja) 1985-06-08
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ID=30382603

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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