JP3596190B2 - 防除噴霧機の側方ブーム自動下降装置 - Google Patents
防除噴霧機の側方ブーム自動下降装置 Download PDFInfo
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、防除噴霧機の側方ブーム自動下降装置に関する。
この発明は機体の前方で左右方向に、幅広の防除噴霧装置を取り付けて防除作業を行なった後、機体の側方に側方ブームを折りたたんで路上走行する際の、走行安全機構に関する。
【0002】
【従来の技術、及び、発明が解決しようとする課題】
従来の防除噴霧装置の作業終了に伴う収納姿勢は、運転者が夫れ夫れのアクチュエータを操作して姿勢変更を行なうため、側方ブームの突出端部が高い位置に成っていると、他の建築物や立ち木等に接触して破損等を生じやすかった。
【0003】
【課題を解決するための手段】
この発明は、従来装置のこのような不具合を解消しようとするものであって、次のような技術的手段を講じた。即ち、機体1の前部に中央ブーム2と側方ブーム3,3から成る防除噴霧装置4を上下動自在で機体1から側方突出状に配設し、中央ブーム2に対し側方ブーム3を機体1の両側部に沿って且つ後部が後ろ上がり状に折りたたみ自在とし、この折りたたみ状態を検出する検出器5を設け、該検出器5の検出により側方ブーム3,3の後端部を自動的に下降することを特徴とした防除噴霧装置の側方ブーム自動下降装置の構成とした。
【0004】
【実施例】
図例は、前後車輪6,7が等径の乗用管理機である移動農機8であって、この移動農機8の機体1前部に取り付ける防除噴霧装置4に、この発明を折り込んでいる。
移動農機8の主フレームである機体1前後には、側面図で示すように前車輪6,6と後車輪7,7が備えられており、前車輪6,6間上方の機体1にはエンジン9が搭載されその上方や側方等廻りをボンネット10等で覆っている。後車輪7,7間上方には座席11が設けられ、運転者が着座すると目の前のボンネット10後部にハンドル12が位置している。13はフロアであって、運転者が足を置く場所である。ボンネット10後部のハンドル12下方には計器盤14が備えられている。ハンドル12を左右に操舵すると、前後車輪6,7は同時に操舵される四輪操舵の構成としており、操舵に応じて正確に圃場内の泥土上を走行可能としている。
【0005】
フロア13上方に配設された座席11廻りには、薬液タンク55がフロア13上に着脱自在に取り付けられている。15は受台であって、昇降用の二点リンク16後部のヒッチ17に取り付けられた箱状枠体であって、内部に液体用のポンプ18を設け図示しない外部動力取出用のPTO軸で駆動しており、薬液タンク55内の水または薬剤入りの薬液を、機体1前部の防除噴霧装置4部を構成する中央ブーム2や左右の側方ブーム3,3に、独立して設ける図示しない配管を介してそれぞれ別個に圧送している。
【0006】
機体1前部のボンネット10左右側方部の前フレーム19には上方に向かって支枠20,20が突設され、この左右の支枠20,20から前方に上下のリンク21,22が略平行に突出している。上下リンク21,22の先端にはフロントヒッチ23がピンで軸着24,24され、下部リンク22とフロントヒッチ23間に取り付けたギヤードモーターである伸縮アクチュエータ25の伸縮操作により、上下リンク21,22とフロントヒッチ23は昇降動する。
【0007】
フロントヒッチ23は作業機取付具であって、左右の側枠26,26間を上下のロッド27,28で左右連結し、該下ロッド28に後述する防除噴霧装置4のフック板29,29を係合させ取付ピン30,30で固定している。
フック板29,29は移動農機8の前幅より略幅広に構成した主枠31から突設しておりフロントヒッチ23に、このフック板29,29を介して主枠31を昇降自在に取り付けている。さらに、主枠31には中央ブーム2を略平行状に配設しており、この中央ブーム2には複数のノズル32,32...を取り付けて前述の圧力水を圃場表面に噴霧可能としている。
【0008】
主枠31の左右端部には支軸33が設けられ、この支軸33を中心として左右の側方ブーム3,3が図4で示すように左右側方に一直線状に伸びた作業状態と、図3実線で示すように90度折りたたんだ非作業状態とに、電動式のギヤードモーター等の伸縮具34,34を操作して姿勢変更を行なう。35は取付板であって主枠31から一体的に突設し、36は可動板であって側方ブーム3の支軸33近傍に突設し、この取付板35と可動板36間に伸縮具34を取り付けている。
【0009】
側方ブーム3を非作業状態に折りたたんだ位置に略平行して、図3,4で示すように支柱37,37を主枠31の両端部に直角方向に突設している。この支柱37の突出先端には握り38,38が設けられ、この左右の握り38,38を作業者が持ち上げてフック板29,29をフロントヒッチ23に取り付けるものである。また、この支柱37にオンオフスイッチである検出器5を設けており、側方ブーム3が折りたたんだ状態になると、この検出器5のスイッチを押圧して折りたたまれていることを知らせる。39は転輪であって、中央ブーム2と左右の側方ブーム3,3である防除噴霧装置4を折りたたんで移動農機8から取り外した際に、握り38,38部を運転者が握って地面上を移動容易としている。
【0010】
電気回路に関し、図4に基づいて説明する。
座席11近傍右側に設けた操作盤40には、左右の側方ブーム3,3をそれぞれ独立して開閉操作する左右の開閉スイッチ41,42とフロントヒッチ23を昇降操作するブーム上下スイッチ43を配設している。そして、ブーム上下スイッチ43と伸縮アクチュエータ25が電気回路で接続されており、運転者によりフロントヒッチ23を昇降操作自在として、ここに取り付けた防除噴霧装置4を手動で上下操作する。また、左右の開閉スイッチ41,42はそれぞれ左右の伸縮具34,34と独立して電気回路で接続されており、運転者の手動操作により左右の側方ブーム3,3を中央ブーム2と同方向の一直線状に伸ばした作業位置に操作したり、一方の側方ブーム3を図1の仮想線で示すように移動農機8の側方上部に折りたたんだ姿勢として薬剤の散布幅を狭くして作業したり、両方の側方ブーム3を移動農機8の側方に折りたたんで非作業姿勢とする等の手動操作を行なえる。
【0011】
この時側方ブーム3が移動農機8の側方に折りたたまれたのを、左右の検出器5,5でそれぞれ検出しCPU44に伝達すると、側方ブーム3,3の突出上端部を自動的に図1の実線で示す方向に下降する。図例では、この側方ブーム3,3の突出上端部の自動下降操作を、伸縮アクチュエータ25の自動縮みによりフロントヒッチ23全体の下降として行なっているが、別の形態として、側方ブーム3,3の前側支点を図1の方向から見て時計方向に右廻ししても良い。45は下限検出器であって、側方ブーム3が収納状で下降するときの下限位置を検出するものであって、この下限検出器45の感知により伸縮アクチュエータ25の自動縮みを停止する。48はバッテリーである。
【0012】
このように、側方ブーム3,3の左右両方を折りたたむ手動操作は、散布作業完了時にしか行なわないから、この完了後に移動農機が直接またはトラック等に積載されて道路を移動走行することが考えられ、この移動走行時に自動的に側方ブーム3の後端を下降するから、特別の操作をすることなく建造物や立ち木や等の障害物への接当が少なくなり安全に移動できる。
【0013】
図5で、別の制御構成を追加した例について説明する。46はエンジン停止検出器であって、エンジン9の停止をCPU44に伝達するとき、約5秒程度タイマー47を介してタイマー47作動の間だけ伸縮アクチュエータ25を作動させて、側方ブーム3の前後中間部である座席11の側方部を上げまたは下げて、運転者が移動農機8の運転席から降りる際に側方ブーム3が邪魔にならない位置に所定時間移動変更する。
【0014】
図6,図7で示すものは、別の要部である散布しながら走行する際の旋回制御に関する実施例であり、以下説明する。前述したように、図例の移動農機8の前後車輪6,7は同時に操舵される四輪操舵の構成としており、前後輪切角センサ49,49により前後の操舵角度を検出しCPU44に伝えている。また、ハンドル12下方の計器盤14には、旋回スタートスイッチ50と枕地長さ設定器51と散布幅設定器52が配設されている。図6における圃場端の畦Eと旋回を開始するA点間の長さLを運転者が手動により枕地長さ設定器51で設定し、機体1前部に取り付けた中央ブーム2と左右の側方ブーム3,3の散布作業時の幅Tを散布幅設定器52で手動設定する。
【0015】
前後車輪6,7は操舵アクチュエータ53により操舵され、旋回開始点Aで旋回スタートスイッチ50を運転者がオン操作すると、それぞれの設定値に応じて総舵角を自動制御して一つの半径Rで旋回したり、「コ」字状に直線を含んだ旋回軌跡Kで旋回する。この時内輪側の側方ブーム3下部の薬液散布量が多い場合には、薬液供給制御バルブ54により旋回制御を行なっている間、内輪側の散布を少なくすることも可能である。この旋回制御では、移動農機8が圃場端において旋回スタートスイッチ50を押すと、自動的に前後車輪6,7が必要角度操舵され旋回完了地点Bにおいて、略散布作業幅Tの間隔だけ(T)の幅移動して、矢印Cのように次工程の直進散布を開始するので、旋回容易でありながら薬液散布の無駄が少なくなる。
【0016】
【発明の作用効果】
この発明は、前記の構成により、次のような技術的効果を奏する。即ち、機体1の前部に中央ブーム2と側方ブーム3,3から成る防除噴霧装置4を上下動自在で機体1から側方突出状に配設し、中央ブーム2に対し側方ブーム3を機体1の両側部に沿って且つ後部が後ろ上がり状に折りたたみ自在とし、この折りたたみ状態を検出する検出器5を設け、該検出器5の検出により側方ブーム3,3の後端部を自動的に下降することを特徴とした防除噴霧機の側方ブーム自動下降装置の構成としたから、側方ブーム3,3の左右両方を同時に折りたたむ手動操作を行なうだけで、散布作業完了であるのを推定し自動的に側方ブーム3の後端を下降するから、特別の操作をすることなく移動走行時にブーム上端を建造物や立ち木や等の障害物へ接当させる恐れが少なくなり安全に移動できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】作業機収納時の、全体側面図である。
【図2】図1の、要部拡大側面図である。
【図3】要部拡大正面図である。
【図4】要部拡大平面図と、電気回路説明図である。
【図5】別制御を追加した、説明用ブロック図である。
【図6】別構成の旋回制御の、説明平面図である。
【図7】図6説明用の、ブロック図である。
【符号の説明】
1 機体
2 中央ブーム
3 側方ブーム
4 防除噴霧装置
5 検出器
【産業上の利用分野】
この発明は、防除噴霧機の側方ブーム自動下降装置に関する。
この発明は機体の前方で左右方向に、幅広の防除噴霧装置を取り付けて防除作業を行なった後、機体の側方に側方ブームを折りたたんで路上走行する際の、走行安全機構に関する。
【0002】
【従来の技術、及び、発明が解決しようとする課題】
従来の防除噴霧装置の作業終了に伴う収納姿勢は、運転者が夫れ夫れのアクチュエータを操作して姿勢変更を行なうため、側方ブームの突出端部が高い位置に成っていると、他の建築物や立ち木等に接触して破損等を生じやすかった。
【0003】
【課題を解決するための手段】
この発明は、従来装置のこのような不具合を解消しようとするものであって、次のような技術的手段を講じた。即ち、機体1の前部に中央ブーム2と側方ブーム3,3から成る防除噴霧装置4を上下動自在で機体1から側方突出状に配設し、中央ブーム2に対し側方ブーム3を機体1の両側部に沿って且つ後部が後ろ上がり状に折りたたみ自在とし、この折りたたみ状態を検出する検出器5を設け、該検出器5の検出により側方ブーム3,3の後端部を自動的に下降することを特徴とした防除噴霧装置の側方ブーム自動下降装置の構成とした。
【0004】
【実施例】
図例は、前後車輪6,7が等径の乗用管理機である移動農機8であって、この移動農機8の機体1前部に取り付ける防除噴霧装置4に、この発明を折り込んでいる。
移動農機8の主フレームである機体1前後には、側面図で示すように前車輪6,6と後車輪7,7が備えられており、前車輪6,6間上方の機体1にはエンジン9が搭載されその上方や側方等廻りをボンネット10等で覆っている。後車輪7,7間上方には座席11が設けられ、運転者が着座すると目の前のボンネット10後部にハンドル12が位置している。13はフロアであって、運転者が足を置く場所である。ボンネット10後部のハンドル12下方には計器盤14が備えられている。ハンドル12を左右に操舵すると、前後車輪6,7は同時に操舵される四輪操舵の構成としており、操舵に応じて正確に圃場内の泥土上を走行可能としている。
【0005】
フロア13上方に配設された座席11廻りには、薬液タンク55がフロア13上に着脱自在に取り付けられている。15は受台であって、昇降用の二点リンク16後部のヒッチ17に取り付けられた箱状枠体であって、内部に液体用のポンプ18を設け図示しない外部動力取出用のPTO軸で駆動しており、薬液タンク55内の水または薬剤入りの薬液を、機体1前部の防除噴霧装置4部を構成する中央ブーム2や左右の側方ブーム3,3に、独立して設ける図示しない配管を介してそれぞれ別個に圧送している。
【0006】
機体1前部のボンネット10左右側方部の前フレーム19には上方に向かって支枠20,20が突設され、この左右の支枠20,20から前方に上下のリンク21,22が略平行に突出している。上下リンク21,22の先端にはフロントヒッチ23がピンで軸着24,24され、下部リンク22とフロントヒッチ23間に取り付けたギヤードモーターである伸縮アクチュエータ25の伸縮操作により、上下リンク21,22とフロントヒッチ23は昇降動する。
【0007】
フロントヒッチ23は作業機取付具であって、左右の側枠26,26間を上下のロッド27,28で左右連結し、該下ロッド28に後述する防除噴霧装置4のフック板29,29を係合させ取付ピン30,30で固定している。
フック板29,29は移動農機8の前幅より略幅広に構成した主枠31から突設しておりフロントヒッチ23に、このフック板29,29を介して主枠31を昇降自在に取り付けている。さらに、主枠31には中央ブーム2を略平行状に配設しており、この中央ブーム2には複数のノズル32,32...を取り付けて前述の圧力水を圃場表面に噴霧可能としている。
【0008】
主枠31の左右端部には支軸33が設けられ、この支軸33を中心として左右の側方ブーム3,3が図4で示すように左右側方に一直線状に伸びた作業状態と、図3実線で示すように90度折りたたんだ非作業状態とに、電動式のギヤードモーター等の伸縮具34,34を操作して姿勢変更を行なう。35は取付板であって主枠31から一体的に突設し、36は可動板であって側方ブーム3の支軸33近傍に突設し、この取付板35と可動板36間に伸縮具34を取り付けている。
【0009】
側方ブーム3を非作業状態に折りたたんだ位置に略平行して、図3,4で示すように支柱37,37を主枠31の両端部に直角方向に突設している。この支柱37の突出先端には握り38,38が設けられ、この左右の握り38,38を作業者が持ち上げてフック板29,29をフロントヒッチ23に取り付けるものである。また、この支柱37にオンオフスイッチである検出器5を設けており、側方ブーム3が折りたたんだ状態になると、この検出器5のスイッチを押圧して折りたたまれていることを知らせる。39は転輪であって、中央ブーム2と左右の側方ブーム3,3である防除噴霧装置4を折りたたんで移動農機8から取り外した際に、握り38,38部を運転者が握って地面上を移動容易としている。
【0010】
電気回路に関し、図4に基づいて説明する。
座席11近傍右側に設けた操作盤40には、左右の側方ブーム3,3をそれぞれ独立して開閉操作する左右の開閉スイッチ41,42とフロントヒッチ23を昇降操作するブーム上下スイッチ43を配設している。そして、ブーム上下スイッチ43と伸縮アクチュエータ25が電気回路で接続されており、運転者によりフロントヒッチ23を昇降操作自在として、ここに取り付けた防除噴霧装置4を手動で上下操作する。また、左右の開閉スイッチ41,42はそれぞれ左右の伸縮具34,34と独立して電気回路で接続されており、運転者の手動操作により左右の側方ブーム3,3を中央ブーム2と同方向の一直線状に伸ばした作業位置に操作したり、一方の側方ブーム3を図1の仮想線で示すように移動農機8の側方上部に折りたたんだ姿勢として薬剤の散布幅を狭くして作業したり、両方の側方ブーム3を移動農機8の側方に折りたたんで非作業姿勢とする等の手動操作を行なえる。
【0011】
この時側方ブーム3が移動農機8の側方に折りたたまれたのを、左右の検出器5,5でそれぞれ検出しCPU44に伝達すると、側方ブーム3,3の突出上端部を自動的に図1の実線で示す方向に下降する。図例では、この側方ブーム3,3の突出上端部の自動下降操作を、伸縮アクチュエータ25の自動縮みによりフロントヒッチ23全体の下降として行なっているが、別の形態として、側方ブーム3,3の前側支点を図1の方向から見て時計方向に右廻ししても良い。45は下限検出器であって、側方ブーム3が収納状で下降するときの下限位置を検出するものであって、この下限検出器45の感知により伸縮アクチュエータ25の自動縮みを停止する。48はバッテリーである。
【0012】
このように、側方ブーム3,3の左右両方を折りたたむ手動操作は、散布作業完了時にしか行なわないから、この完了後に移動農機が直接またはトラック等に積載されて道路を移動走行することが考えられ、この移動走行時に自動的に側方ブーム3の後端を下降するから、特別の操作をすることなく建造物や立ち木や等の障害物への接当が少なくなり安全に移動できる。
【0013】
図5で、別の制御構成を追加した例について説明する。46はエンジン停止検出器であって、エンジン9の停止をCPU44に伝達するとき、約5秒程度タイマー47を介してタイマー47作動の間だけ伸縮アクチュエータ25を作動させて、側方ブーム3の前後中間部である座席11の側方部を上げまたは下げて、運転者が移動農機8の運転席から降りる際に側方ブーム3が邪魔にならない位置に所定時間移動変更する。
【0014】
図6,図7で示すものは、別の要部である散布しながら走行する際の旋回制御に関する実施例であり、以下説明する。前述したように、図例の移動農機8の前後車輪6,7は同時に操舵される四輪操舵の構成としており、前後輪切角センサ49,49により前後の操舵角度を検出しCPU44に伝えている。また、ハンドル12下方の計器盤14には、旋回スタートスイッチ50と枕地長さ設定器51と散布幅設定器52が配設されている。図6における圃場端の畦Eと旋回を開始するA点間の長さLを運転者が手動により枕地長さ設定器51で設定し、機体1前部に取り付けた中央ブーム2と左右の側方ブーム3,3の散布作業時の幅Tを散布幅設定器52で手動設定する。
【0015】
前後車輪6,7は操舵アクチュエータ53により操舵され、旋回開始点Aで旋回スタートスイッチ50を運転者がオン操作すると、それぞれの設定値に応じて総舵角を自動制御して一つの半径Rで旋回したり、「コ」字状に直線を含んだ旋回軌跡Kで旋回する。この時内輪側の側方ブーム3下部の薬液散布量が多い場合には、薬液供給制御バルブ54により旋回制御を行なっている間、内輪側の散布を少なくすることも可能である。この旋回制御では、移動農機8が圃場端において旋回スタートスイッチ50を押すと、自動的に前後車輪6,7が必要角度操舵され旋回完了地点Bにおいて、略散布作業幅Tの間隔だけ(T)の幅移動して、矢印Cのように次工程の直進散布を開始するので、旋回容易でありながら薬液散布の無駄が少なくなる。
【0016】
【発明の作用効果】
この発明は、前記の構成により、次のような技術的効果を奏する。即ち、機体1の前部に中央ブーム2と側方ブーム3,3から成る防除噴霧装置4を上下動自在で機体1から側方突出状に配設し、中央ブーム2に対し側方ブーム3を機体1の両側部に沿って且つ後部が後ろ上がり状に折りたたみ自在とし、この折りたたみ状態を検出する検出器5を設け、該検出器5の検出により側方ブーム3,3の後端部を自動的に下降することを特徴とした防除噴霧機の側方ブーム自動下降装置の構成としたから、側方ブーム3,3の左右両方を同時に折りたたむ手動操作を行なうだけで、散布作業完了であるのを推定し自動的に側方ブーム3の後端を下降するから、特別の操作をすることなく移動走行時にブーム上端を建造物や立ち木や等の障害物へ接当させる恐れが少なくなり安全に移動できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】作業機収納時の、全体側面図である。
【図2】図1の、要部拡大側面図である。
【図3】要部拡大正面図である。
【図4】要部拡大平面図と、電気回路説明図である。
【図5】別制御を追加した、説明用ブロック図である。
【図6】別構成の旋回制御の、説明平面図である。
【図7】図6説明用の、ブロック図である。
【符号の説明】
1 機体
2 中央ブーム
3 側方ブーム
4 防除噴霧装置
5 検出器
Claims (1)
- 機体1の前部に中央ブーム2と側方ブーム3,3から成る防除噴霧装置4を上下動自在で機体1から側方突出状に配設し、中央ブーム2に対し側方ブーム3を機体1の両側部に沿って且つ後部が後ろ上がり状に折りたたみ自在とし、この折りたたみ状態を検出する検出器5を設け、該検出器5の検出により側方ブーム3,3の後端部を自動的に下降することを特徴とした防除噴霧機の側方ブーム自動下降装置。
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JP25651396A JP3596190B2 (ja) | 1996-09-27 | 1996-09-27 | 防除噴霧機の側方ブーム自動下降装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP25651396A Expired - Fee Related JP3596190B2 (ja) | 1996-09-27 | 1996-09-27 | 防除噴霧機の側方ブーム自動下降装置 |
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- 1996-09-27 JP JP25651396A patent/JP3596190B2/ja not_active Expired - Fee Related
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