JP3654275B2 - 防除噴霧機のブーム昇降制御装置 - Google Patents
防除噴霧機のブーム昇降制御装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3654275B2 JP3654275B2 JP2002265362A JP2002265362A JP3654275B2 JP 3654275 B2 JP3654275 B2 JP 3654275B2 JP 2002265362 A JP2002265362 A JP 2002265362A JP 2002265362 A JP2002265362 A JP 2002265362A JP 3654275 B2 JP3654275 B2 JP 3654275B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- boom
- control
- driver
- sprayer
- central
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Special Spraying Apparatus (AREA)
- Guiding Agricultural Machines (AREA)
- Catching Or Destruction (AREA)
- Lifting Devices For Agricultural Implements (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、防除噴霧機のブーム昇降制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術、及び、発明が解決しようとする課題】
従来の防除噴霧機では、機体に中央ブームと側方ブームから成る防除噴霧装置を設け、アクチュエータの駆動により前記中央ブーム及び側方ブームを上下動自在、且つ中央ブームに対し側方ブームを機体の両側部に沿って後ろ上がり状に折りたたみ自在に構成した防除噴霧機が知られている。そして、作業終了時にブームを収納する際、側方ブームの前後中間部が運転席の側方部に位置する為、運転者が機体から降りる際に邪魔になる場合が有った。
【0003】
この発明は、従来装置のこのような不具合を解消しようとするものであって、次のような技術的手段を講じた。即ち、機体(1)に中央ブーム(2)と側方ブーム(3,3)から成る防除噴霧装置(4)を設け、アクチュエータ(25,34)の駆動により前記中央ブーム(2)及び側方ブーム(3,3)を上下動自在、且つ中央ブーム(2)に対し側方ブーム(3)を機体(1)の両側部に沿って後ろ上がり状に折りたたみ自在に構成した防除噴霧機において、
前記防除噴霧機には、機体(1)のエンジン停止時に、前記側方ブーム(3)を、運転者が運転席(11)から降りる際に邪魔にならない位置へ所定時間に亘って上動または下動させる制御構成を備えたことを特徴とする防除噴霧機のブーム昇降制御装置。
【0004】
【発明の実施の形態】
図例は、前後車輪6,7が等径の乗用管理機である移動農機8であって、この移動農機8の機体1前部に取り付ける防除噴霧装置4に、この発明を折り込んでいる。
移動農機8の主フレームである機体1前後には、側面図で示すように前車輪6,6と後車輪7,7が備えられており、前車輪6,6間上方の機体1にはエンジン9が搭載されその上方や側方等廻りをボンネット10等で覆っている。後車輪7,7間上方には座席11が設けられ、運転者が着座すると目の前のボンネット10後部にハンドル12が位置している。13はフロアであって、運転者が足を置く場所である。ボンネット10後部のハンドル12下方には計器盤14が備えられている。ハンドル12を左右に操舵すると、前後車輪6,7は同時に操舵される四輪操舵の構成としており、操舵に応じて正確に圃場内の泥土上を走行可能としている。
【0005】
フロア13上方に配設された座席11廻りには、薬液タンク55がフロア13上に着脱自在に取り付けられている。15は受台であって、昇降用の二点リンク16後部のヒッチ17に取り付けられた箱状枠体であって、内部に液体用のポンプ18を設け図示しない外部動力取出用のPTO軸で駆動しており、薬液タンク55内の水または薬剤入りの薬液を、機体1前部の防除噴霧装置4部を構成する中央ブーム2や左右の側方ブーム3,3に、独立して設ける図示しない配管を介してそれぞれ別個に圧送している。
【0006】
機体1前部のボンネット10左右側方部の前フレーム19には上方に向かって支枠20,20が突設され、この左右の支枠20,20から前方に上下のリンク21,22が略平行に突出している。上下リンク21,22の先端にはフロントヒッチ23がピンで軸着24,24され、下部リンク22とフロントヒッチ23間に取り付けたギヤードモーターである伸縮アクチュエータ25の伸縮操作により、上下リンク21,22とフロントヒッチ23は昇降動する。
【0007】
フロントヒッチ23は作業機取付具であって、左右の側枠26,26間を上下のロッド27,28で左右連結し、該下ロッド28に後述する防除噴霧装置4のフック板29,29を係合させ取付ピン30,30で固定している。
フック板29,29は移動農機8の前幅より略幅広に構成した主枠31から突設しておりフロントヒッチ23に、このフック板29,29を介して主枠31を昇降自在に取り付けている。さらに、主枠31には中央ブーム2を略平行状に配設しており、この中央ブーム2には複数のノズル32,32...を取り付けて前述の圧力水を圃場表面に噴霧可能としている。
【0008】
主枠31の左右端部には支軸33が設けられ、この支軸33を中心として左右の側方ブーム3,3が図4で示すように左右側方に一直線状に伸びた作業状態と、図3実線で示すように90度折りたたんだ非作業状態とに、電動式のギヤードモーター等の伸縮具34,34を操作して姿勢変更を行なう。35は取付板であって主枠31から一体的に突設し、36は可動板であって側方ブーム3の支軸33近傍に突設し、この取付板35と可動板36間に伸縮具34を取り付けている。
【0009】
側方ブーム3を非作業状態に折りたたんだ位置に略平行して、図3,4で示すように支柱37,37を主枠31の両端部に直角方向に突設している。この支柱37の突出先端には握り38,38が設けられ、この左右の握り38,38を作業者が持ち上げてフック板29,29をフロントヒッチ23に取り付けるものである。また、この支柱37にオンオフスイッチである検出器5を設けており、側方ブーム3が折りたたんだ状態になると、この検出器5のスイッチを押圧して折りたたまれていることを知らせる。39は転輪であって、中央ブーム2と左右の側方ブーム3,3である防除噴霧装置4を折りたたんで移動農機8から取り外した際に、握り38,38部を運転者が握って地面上を移動容易としている。
【0010】
電気回路に関し、図4に基づいて説明する。
座席11近傍右側に設けた操作盤40には、左右の側方ブーム3,3をそれぞれ独立して開閉操作する左右の開閉スイッチ41,42とフロントヒッチ23を昇降操作するブーム上下スイッチ43を配設している。そして、ブーム上下スイッチ43と伸縮アクチュエータ25が電気回路で接続されており、運転者によりフロントヒッチ23を昇降操作自在として、ここに取り付けた防除噴霧装置4を手動で上下操作する。また、左右の開閉スイッチ41,42はそれぞれ左右の伸縮具34,34と独立して電気回路で接続されており、運転者の手動操作により左右の側方ブーム3,3を中央ブーム2と同方向の一直線状に伸ばした作業位置に操作したり、一方の側方ブーム3を図1の仮想線で示すように移動農機8の側方上部に折りたたんだ姿勢として薬剤の散布幅を狭くして作業したり、両方の側方ブーム3を移動農機8の側方に折りたたんで非作業姿勢とする等の手動操作を行なえる。
【0011】
この時側方ブーム3が移動農機8の側方に折りたたまれたのを、左右の検出器5,5でそれぞれ検出しCPU44に伝達すると、側方ブーム3,3の突出上端部を自動的に図1の実線で示す方向に下降する。図例では、この側方ブーム3,3の突出上端部の自動下降操作を、伸縮アクチュエータ25の自動縮みによりフロントヒッチ23全体の下降として行なっているが、別の形態として、側方ブーム3,3の前側支点を図1の方向から見て時計方向に右廻ししても良い。45は下限検出器であって、側方ブーム3が収納状で下降するときの下限位置を検出するものであって、この下限検出器45の感知により伸縮アクチュエータ25の自動縮みを停止する。48はバッテリーである。
【0012】
このように、側方ブーム3,3の左右両方を折りたたむ手動操作は、散布作業完了時にしか行なわないから、この完了後に移動農機が直接またはトラック等に積載されて道路を移動走行することが考えられ、この移動走行時に自動的に側方ブーム3の後端を下降するから、特別の操作をすることなく建造物や立ち木や等の障害物への接当が少なくなり安全に移動できる。
【0013】
図5は、この発明の制御構成を説明した図である。46はエンジン停止検出器であって、エンジン9の停止をCPU44に伝達するとき、約5秒程度タイマー47を介してタイマー47作動の間だけ伸縮アクチュエータ25を作動させて、側方ブーム3の前後中間部である座席11の側方部を上げまたは下げて、運転者が移動農機8の運転席から降りる際に側方ブーム3が邪魔にならない位置に所定時間移動変更する。
【0014】
図6,図7で示すものは、別の要部である散布しながら走行する際の旋回制御に関する実施例であり、以下説明する。前述したように、図例の移動農機8の前後車輪6,7は同時に操舵される四輪操舵の構成としており、前後輪切角センサ49,49により前後の操舵角度を検出しCPU44に伝えている。また、ハンドル12下方の計器盤14には、旋回スタートスイッチ50と枕地長さ設定器51と散布幅設定器52が配設されている。図6における圃場端の畦Eと旋回を開始するA点間の長さLを運転者が手動により枕地長さ設定器51で設定し、機体1前部に取り付けた中央ブーム2と左右の側方ブーム3,3の散布作業時の幅Tを散布幅設定器52で手動設定する。
【0015】
前後車輪6,7は操舵アクチュエータ53により操舵され、旋回開始点Aで旋回スタートスイッチ50を運転者がオン操作すると、それぞれの設定値に応じて総舵角を自動制御して一つの半径Rで旋回したり、「コ」字状に直線を含んだ旋回軌跡Kで旋回する。この時内輪側の側方ブーム3下部の薬液散布量が多い場合には、薬液供給制御バルブ54により旋回制御を行なっている間、内輪側の散布を少なくすることも可能である。この旋回制御では、移動農機8が圃場端において旋回スタートスイッチ50を押すと、自動的に前後車輪6,7が必要角度操舵され旋回完了地点Bにおいて、略散布作業幅Tの間隔だけ(T)の幅移動して、矢印Cのように次工程の直進散布を開始するので、旋回容易でありながら薬液散布の無駄が少なくなる。
【0016】
【発明の作用効果】
この発明は、この発明は、前記の構成により、次のような技術的効果を奏する。即ち、機体(1)に中央ブーム(2)と側方ブーム(3,3)から成る防除噴霧装置(4)を設け、アクチュエータ(25,34)の駆動により前記中央ブーム(2)及び側方ブーム(3,3)を上下動自在、且つ中央ブーム(2)に対し側方ブーム(3)を機体(1)の両側部に沿って後ろ上がり状に折りたたみ自在に構成した防除噴霧機において、
前記防除噴霧機には、機体(1)のエンジン停止時に、前記側方ブーム(3)を、運転者が運転席(11)から降りる際に邪魔にならない位置へ所定時間に亘って上動または下動させる制御構成を備えたことを特徴とする防除噴霧機のブーム昇降制御装置としたものであるから、自らブームを操作する必要が無く、機体への乗降が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】作業機収納時の、全体側面図である。
【図2】図1の、要部拡大側面図である。
【図3】要部拡大正面図である。
【図4】要部拡大平面図と、電気回路説明図である。
【図5】この制御を説明するブロック図である。
【図6】別構成の旋回制御の、説明平面図である。
【図7】図6説明用の、ブロック図である。
【符号の説明】
1 機体
2 中央ブーム
3 側方ブーム
4 防除噴霧装置
5 検出器
Claims (1)
- 機体(1)に中央ブーム(2)と側方ブーム(3,3)から成る防除噴霧装置(4)を設け、アクチュエータ(25,34)の駆動により前記中央ブーム(2)及び側方ブーム(3,3)を上下動自在、且つ中央ブーム(2)に対し側方ブーム(3)を機体(1)の両側部に沿って後ろ上がり状に折りたたみ自在に構成した防除噴霧機において、
前記防除噴霧機には、機体(1)のエンジン停止時に、前記側方ブーム(3)を、運転者が運転席(11)から降りる際に邪魔にならない位置へ所定時間に亘って上動または下動させる制御構成を備えたことを特徴とする防除噴霧機のブーム昇降制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002265362A JP3654275B2 (ja) | 2002-09-11 | 2002-09-11 | 防除噴霧機のブーム昇降制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002265362A JP3654275B2 (ja) | 2002-09-11 | 2002-09-11 | 防除噴霧機のブーム昇降制御装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25651396A Division JP3596190B2 (ja) | 1996-09-27 | 1996-09-27 | 防除噴霧機の側方ブーム自動下降装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003158980A JP2003158980A (ja) | 2003-06-03 |
JP3654275B2 true JP3654275B2 (ja) | 2005-06-02 |
Family
ID=19196821
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002265362A Expired - Lifetime JP3654275B2 (ja) | 2002-09-11 | 2002-09-11 | 防除噴霧機のブーム昇降制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3654275B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4999195B2 (ja) * | 2009-01-09 | 2012-08-15 | 株式会社丸山製作所 | ブームスプレーヤ |
JP5357109B2 (ja) * | 2010-06-30 | 2013-12-04 | 株式会社丸山製作所 | ブームスプレーヤ |
JP5665012B2 (ja) * | 2011-02-23 | 2015-02-04 | 井関農機株式会社 | 薬剤散布車の散布制御装置 |
JP5768689B2 (ja) * | 2011-12-01 | 2015-08-26 | 井関農機株式会社 | 乗用管理機 |
JP5874365B2 (ja) * | 2011-12-09 | 2016-03-02 | 井関農機株式会社 | 薬剤散布作業車 |
JP5895768B2 (ja) * | 2012-08-27 | 2016-03-30 | 井関農機株式会社 | 薬液散布作業車両 |
JP5949982B2 (ja) * | 2015-03-13 | 2016-07-13 | 井関農機株式会社 | 乗用管理機 |
-
2002
- 2002-09-11 JP JP2002265362A patent/JP3654275B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003158980A (ja) | 2003-06-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6660906B2 (ja) | 乗用管理機 | |
EP4033134B1 (en) | Wheeled concrete supply hose moving device | |
JP3654275B2 (ja) | 防除噴霧機のブーム昇降制御装置 | |
JP7221165B2 (ja) | 自走式薬剤散布機 | |
JP4787929B2 (ja) | ブーム式作業車及び手持式コントローラ | |
JP3596190B2 (ja) | 防除噴霧機の側方ブーム自動下降装置 | |
US20200298806A1 (en) | Vehicle moving devices and methods for moving a vehicle | |
JP3846307B2 (ja) | 農用作業機の昇降操作装置 | |
JP2000139321A (ja) | レール走行式防除機並びに防除方法 | |
JP3236523B2 (ja) | 防除用薬液散布装置 | |
JP2020202803A (ja) | 乗用管理機 | |
JP2021006006A (ja) | 乗用管理機 | |
JP2015008678A (ja) | 作業車両 | |
JP2022044618A (ja) | 作業車両 | |
JP3722147B2 (ja) | 防除機の散布ブーム取付装置 | |
JP2519006Y2 (ja) | 移動農機における防除作業機 | |
JPH11289955A (ja) | 土壌消毒機 | |
JP3450532B2 (ja) | 油圧走行農作業機の機体バランス保持構造 | |
JPS6236683Y2 (ja) | ||
JP2024033251A (ja) | 作業車両 | |
JP4138772B2 (ja) | 移動農機 | |
JP2533655Y2 (ja) | 走行作業車 | |
JP3845828B2 (ja) | ケーシング圧入装置における位置決め装置 | |
WO2008093131A1 (en) | A machine for excavating | |
JP2015065851A (ja) | 作業車両 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040817 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041013 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050208 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050221 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080311 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110311 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110311 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130311 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140311 Year of fee payment: 9 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |