JP3595924B2 - 電動式開閉体における制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、窓、出入口等の開口部に建付けられる電動式開閉機の制御装置の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種電動式開閉装置は、戸体を開閉するための電動式の開閉機と、該開閉機の開閉作動をするための操作信号を出力する操作手段と、該操作手段からの操作信号を受けて開閉機に対し対応する制御信号を出力する制御部とを備えて構成したものがあり、操作手段としては躯体側部に設けられた有線式の操作スイッチや、移動自在の無線式の操作スイッチ等が用いられているものがある。このようなものにおいて、操作スイッチからの信号に基づく戸体の開閉動作を、予め設定される複数の動作モード(パターン)から選択して行えるようにしたものがある。
このようなものにおいて、例えば通常制御モードと押切り制御モードとを備えた場合、制御部はそれぞれ次のように制御するように設定されている。つまりこのものでは、通常制御モードに切換えた場合では、制御部は開放または閉鎖用操作スイッチの一回の押し操作に基づく開放または閉鎖操作信号の入力で、停止操作信号に基づく停止制御指令、障害物検知に基づく障害物検知制御指令の入力があった場合を除いて、戸体が全開または全閉に至るまで開閉機に対して駆動指令を出力するように設定されている。一方、制御部を押切り制御モードに切換えた場合では、操作スイッチの押し操作のあいだだけ対応する動作を行うように設定されており、これによって通常の使用状態では戸体が全開または全閉するまで操作スイッチを押し続けるようなことを回避して作業性の良いものにしながら、押切り制御モードに切換えることで戸体の建付け時やメンテナンス時での調整が容易にできるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、前記動作モードの切換えは、従来、躯体上部の制御部に設けた切換えスイッチを切換える構成となっていたため、通常制御モードから押切り制御モードへ切換えようとした場合では、いちいち躯体上部に上がって制御部側を切換え操作しなければならず、作業性が悪いという問題があった。
そこで、動作モードの切換えを、操作スイッチの特別な操作、例えば停止用スイッチを押しながら開放用スイッチを所定回数押し操作する等の操作を行うことで通常制御モードから押切り制御モードへの切換えができるようにすることが提唱されているが、このような操作をユーザーが行おうとした場合、該操作は特別なものであるだけに、モード切換えをしたいときに切換え操作方法を忘れてしまい、その都度取扱説明書を見たりしなければならないという問題があり、モード切換えの簡略化が望まれ、ここに本発明の課題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の如き実情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、戸体を開閉するための電動式の開閉機と、該開閉機を作動するため開放用操作スイッチ、閉鎖用操作スイッチ、停止用操作スイッチの操作に伴い対応する操作信号を出力する操作手段と、該操作手段からの信号を受けて開閉機に対して制御信号を出力すると共に、障害物検知、上限位置検知、下限位置検知に基づく負荷検知の信号が入力した場合に、戸体の開閉作動を停止する制御信号を出力する制御部とを備えて構成される電動式開閉体において、前記操作手段にモード信号を出力するモード出力手段を設ける一方、制御部には、モード出力手段からのモード信号の判別をするモード判別手段と、該モード判別手段で判別されたモード信号が通常制御モード信号である場合には、操作手段からの操作信号に基づき戸体を自動的に開閉する制御信号を出力し、押切り制御モード信号である場合には、操作手段からの操作信号が入力するあいだ対応する制御信号を出力する制御信号出力手段とが設けられていると共に、前記制御部には、モード信号が通常制御モード信号である場合に、前記負荷検知による停止があった場合、停止操作用スイッチまたは負荷検知方向とは反対方向の操作スイッチの操作のみが許容されるよう制御信号を出力する手段が設けられていることを特徴とする電動式開閉体における制御装置である。
このようにすることによって、通常制御モードと押切り制御モードとの切換えが操作スイッチのモード切換えスイッチの操作に基づいて容易にできる。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態の具体例を図1〜図12の図面に基づいて説明する。
図面において、1はバランス式電動シャッターのシャッターカーテンであって、該シャッターカーテン1は、巻取りドラム2に巻装されて開口部を開放する開放姿勢と、巻取りドラム2から巻出されて開口部を閉鎖する閉鎖姿勢とに昇降変姿するように設定されており、これら基本構成は何れも従来通りである。尚、3は開口部の左右両側部に立設され、シャッターカーテン1の左右両側縁部を移動案内するガイドレールである。
【0006】
前記巻取りドラム2は、躯体上方に配した左右一対のブラケット4間に支架される固定軸5に回動自在に配される複数のホイール6および内歯リングギア7と、これら複数のホイール6と内歯リングギア7とのあいだを一体的に連結する一対のステー8とを用いて構成されている。そして固定軸5にはドラム内蔵型の電動開閉機9が取り付けられ、該電動開閉機9の出力ギア(ピニオンギア)9aがクラッチ手段9bを介して前記内歯リングギア7に噛合することで、電動開閉機9の駆動力が巻取りドラム2に動力伝動するように設定されている。そして、電動開閉機9は、後述するように、無線式の操作スイッチ10からの開放、閉鎖指令に基づいて正逆駆動を行うように設定され、該電動開閉機9の正逆駆動に伴いシャッターカーテン1の開閉作動がなされるように設定されている。
ここで、前記クラッチ手段9bは、電動開閉機9から突出する延長出力軸9cと一体回転するが軸方向には移動自在に外嵌する出力ギア9aを軸方向に進退自在に移動させるものであって、該クラッチ手段9bを付勢弾機9dに抗して引張り操作して、出力ギア9aを内歯リングギア7から退避させることで、出力ギア9aと内歯リングギア7との噛合が解除されるようになっている。そして、出力ギア9aと内歯リングギア7とが噛合するクラッチ続状態では、シャッターカーテン1を電動開閉機9の駆動力に基づき開閉する電動式となるが、出力ギア9aと内歯リングギア7との噛合が解除するクラッチ断状態では、巻取りドラム2が電動開閉機9から自由となるため、シャッターカーテン1を手動で開閉する手動式になるように設定されている。
【0007】
さらに、前記固定軸5とホイール6とのあいだには、シャッターカーテン1が閉作動することに連繋して、シャッターカーテン1を開放する側に向けて蓄勢するバランス弾機11と、シャッターカーテン1が全開する少し前からシャッターカーテン1を閉鎖する側に向けて蓄勢する第二の弾機12とが設けられ、これらによって、電動開閉機9がシャッターカーテン1の開閉作動時に受ける付加を軽減するように設定されている。
【0008】
一方、前記電動開閉機9は、軸方向両端部に第一、第二モータホルダ13、14が一体的に装着され、第一モータホルダ13から回動自在に突出する延長出力軸9cと、第二モータホルダ13から回動自在に突出する後部突出軸9eとが、第一、第二モータブラケット15、16に形成された軸受部15a、16aによりそれぞれ回動自在に支持されている。そして、これら第一、第二モータブラケット15、16は固定軸5に固定されており、これによって、第一、第二モータホルダ13、14は電動開閉機9と共に第一、第二モータブラケット15、16に対して回転変位自在となるように組込まれている。そして、17は第一モータホルダ13と第一モータブラケット15とのあいだに配される略コ字状の中立保持用バネであって、該中立保持用バネ17は、回転変位自在に支持された電動開閉機9を回転範囲の略中間位置で弾性的に保持するように設定されており、中立保持された電動開閉機9は、延長出力軸9cに掛かる巻取りドラム2(シャッターカーテン1)側からの負荷に応じて反力が作用した場合に、該反力に相当する回転量だけ中立保持用バネ17に抗する状態で回転変位を行うように設定されている。因みに、電動開閉機9が受ける反力は、図6に示すように、延長出力軸9cの回転方向が矢印A方向であり、取りドラム2に掛かる負荷が反矢印A方向の回転力であった場合に、反矢印A方向に回転する回転力である。
【0009】
このものにおいて、中立保持用バネ17の付勢力は、通常の開閉作動における負荷では電動開閉機9を所定の範囲内で回転させるが、シヤッターカーテン1が障害物を挟み込んだ(障害物検知)場合や、全閉位置に達した(下限位置検知)場合に、シヤッターカーテン1の荷重とバランス弾機11の蓄勢力とのバランスが崩れて電動開閉機9を所定方向に大きく回転変位させ、一方、シヤッターカーテン1が全開位置に達した(上限位置検知)場合では、シヤッターカーテン1最下端の座板1aがマグサに当接してシヤッターカーテン1に引張り荷重が作用して電動開閉機9を他方向に大きく回転変位させるものに設定されている。そして、このように電動開閉機9が中立保持用バネ17に抗して大きく回転した場合に、電動開閉機9を駆動制御するシャッター制御盤18上に配されたリミットスイッチ19または20をスイッチ操作(検知作動)し、これによって対応するリミットスイッチ19、20から検知信号が出力するように設定されており、このようにして負荷検知に基づく障害物検知、上限位置検知、下限位置検知がなされるように構成されている。そしてこれら検知信号は、シャッター制御盤18に設けられた後述の制御部21に入力するように設定されている。
ここで、リミットスイッチ19は全閉状態で切換わるもの、リミットスイッチ20は全開状態で切換わるものに設定されている。
因みに、これらリミットスイッチ19、20のスイッチ操作は作動アーム22の揺動変位に基づいてなされるが、該作動アーム22は、電動開閉機9(第一、第二モータホルダ13、14)が巻取りドラム2(シャッターカーテン1)側からの負荷による反力で回転した場合に、該回転量に対応して変位する作動杆22aよって揺動されるように設定されており、これによって作動アーム22が何れか一方のリミットスイッチ19、20を押し操作するように設定されている。
【0010】
さて、前記制御部21はマイクロコンピュータで構成されており、前述したように前記リミットスイッチ19、20からの検知信号が入力されるが、制御部21は、さらに操作スイッチ10からの信号を入力するように設定されている。つまり、操作スイッチ10には、開放用、閉鎖用、停止用操作スイッチPBU、PBD、PBSが配されており、これら各スイッチPBU、PBD、PBSの押し操作に伴い対応する開放、閉鎖、停止操作信号が出力され、これら各信号は受信アンテナ10a、シャッター制御盤18上の受信部10bを介して制御部21に入力する設定となっている。ここで、受信アンテナ10aは、マグサ部位に設けられ、該マグサ部位とシャッター制御盤18の受信部10bとのあいだは、配線コードCを介して接続されるが、該配線コードCは電源用の配線等と共に巻取りドラム2内に引込まれるように設定されている。
そして、制御部21は、受信部10bを介して入力される開放、閉鎖、停止操作信号、さらにリミットスイッチ19、20からの負荷検知信号の入力に基づいて駆動回路部9aに対し開閉制御信号を出力し、これによって電動開閉機9が駆動制御されるように設定されている。
【0011】
ところで、前記操作スイッチ10には送信制御部10cが設けられており、該送信制御部10cは、複数のコード信号を含んだ操作信号を出力するように設定されている(本発明の動作モード信号出力手段)が、本実施の形態の操作信号はOpコード(オペレーションコード)信号とChコード(チャンネルコード)信号とを含むように設定されている。前記Opコード信号は、操作スイッチ10の開放、閉鎖、停止用操作スイッチPBU、PBD、PBSの操作に対応してコード列を変えて出力するように設定されている。また、Chコード信号は本発明の動作モード信号に相当するものであって、操作スイッチ10に設けられた動作モード切換えスイッチ23(本発明の動作モード切換え手段)の切換えに対応してコード列を変えて出力するように設定されている。そして、各スイッチPBU、PBD、PBSを操作した場合に、送信制御部10cは、Chコード信号が通常制御モード側に切換えられている場合は各操作信号に通常制御モード信号を加えた状態の操作信号を出力し、押切り制御モード側に切換えられている場合は各操作信号に押切り制御モード信号を加えた状態の操作信号を出力するように設定されている。さらに本実施の形態では、操作信号にIDコード信号(暗証信号)が含まれており、該IDコードにより、前記制御部21専用の操作スイッチ10であるか否かを判断するように設定されていて、専用の操作スイッチ10であると判断した場合のみ各種のコード信号を受け付ける設定となっている。
【0012】
一方、前記制御部21には動作モード判別手段21aが設けられ、操作スイッチ10から入力された操作信号に含まれるChコード信号が通常制御モード信号であるか押切り制御モード信号かを判別し、通常制御モード信号であると判別した場合、制御部21はOpコード信号に対応する開閉制御信号を所定時間のあいだ駆動回路部9aに対して出力し、これによって電動開閉機9が駆動してシャッターカーテン1を全開または全閉にするように設定されている。これに対し、Chコード信号が押切り制御モード信号であると判別した場合、制御部21はOpコード信号が出力されているあいだ開閉制御信号を駆動回路部9aに対して出力するように設定されており、これによってシャッターカーテン1は、操作スイッチ10が操作されているあいだだけ対応する開閉作動が行われるようになっている。
【0013】
次に、制御部21における制御状態について、図9〜図12のフローチャート図に基づいて説明する。
図9に示すメインルーチンにおいて、電源投入されてシステムがスタートすると初期設定がなされる。この初期設定の段階で、電動開閉機9は駆動停止状態に設定されている。この状態で、制御部21に操作スイッチ10からの操作信号が入力すると、制御部21は動作モード判別手段21aにより操作信号のモード信号(Chコード信号)が通常制御モード信号か押切り制御モード信号かを判別する。そして、通常制御モード信号であると判別した場合は「通常制御モード」のサブルーチンに移行し、押切り制御モード信号であると判別した場合は「押切り制御モード」に移行する。
【0014】
まず、前記「通常制御モード」のサブルーチンについて、図10、11に示すフローチャート図に基づいて説明する。この通常制御モードにおいて、制御部21は開放用操作スイッチPBUが操作されたか否かを判断し、開放用操作スイッチPBUが操作されて開放操作信号が入力したと判断すると、制御部21は開放制御信号を電動開閉機9に対して出力して、シャッターカーテン1の開放作動を行う。続いて、制御部21は、リミットスイッチ20からの負荷検知信号を入力したか否かを判断し、負荷検知信号を入力しないと判断した場合では、停止操作信号(停止用操作スイッチPBS)が入力されたか否かを判断し、入力された場合では、電動開閉機9に対し停止制御信号を出力して停止させ、メインルーチンに復帰するが、入力されない場合では、開放駆動を続行するように設定されている。
一方、負荷検知信号を入力したと判断した場合、つまりこの状態はシャッターカーテン1が障害物を検知(シャッターカーテン1が開放途中で引っ張られるような障害物検知)した状態、あるいは全開になった状態であるが、この場合、制御部21は、電動開閉機9に対して開放停止制御を行うことになり、本実施の形態では、まず0.5秒のあいだ停止制御信号を出力し、次に、0.1秒のあいだ閉鎖制御信号を出力し、これによって、シャッターカーテン1は、0.5秒間停止した後、0.1秒間閉鎖作動し、その後停止する開放停止制御を行うように設定されている。このような開放停止制御は、全開状態となって座板1aがマグサに引っ張られる負荷検知状態から座板1aとマグサとの当接状態を緩めると共に、前記出力ギア9aと内歯リングギア7との噛合を緩めてクラッチ手段9bの切換え操作を容易にするという利点がある。そして、このように開放停止制御がなされた後は、メインルーチンに復帰する。
【0015】
これに対し、前記開放用操作スイッチPBUが操作されておらず開放操作信号の入力がないと判断した場合、閉鎖用操作スイッチPBDが操作されて閉鎖操作信号が入力されたか否かを判断する。そして閉鎖操作信号が入力したと判断すると、制御部21は閉鎖制御信号を電動開閉機9に対して出力して、シャッターカーテン1の閉鎖作動を行う。続いて、制御部21は、リミットスイッチ19からの負荷検知信号を入力したか否かを判断し、負荷検知信号を入力していないと判断した場合では、停止操作信号(停止用操作スイッチPBS)が入力されたか否かを判断し、入力された場合では、電動開閉機9に対し停止制御信号を出力して停止させメインルーチンに復帰するが、入力されない場合では、閉鎖駆動を続行するように設定されている。
一方、負荷検知信号を入力したと判断した場合、つまりこの状態はシャッターカーテン1が障害物検知をした状態、あるいは全閉状態になった状態であるが、この場合、制御部21は、電動開閉機9に対して閉鎖停止制御を行うことになり、本実施の形態では、まず0.5秒のあいだ停止制御信号を出力し、次に、0.2秒のあいだ開放制御信号を出力し、これによってシャッターカーテン1は0.5秒間停止した後、0.2秒間開放作動し、その後停止する閉鎖停止制御を行うように設定されている。このような閉鎖停止制御は、障害物検知においては障害物の挟み込みが解消されることになり、全閉状態においては、座板1aが床面に当接してから電動開閉機9が駆動停止するまでのタイムラグのあいだにシャッターカーテン1が繰出されることで生じる「たるみ」を解消するうえ、前記出力ギア9aと内歯リングギア7との噛合を緩めてクラッチ手段9bの切換え操作を容易にするという利点がある。そして、このように閉鎖停止制御がなされた後は、メインルーチンに復帰する。
【0016】
ところで、この通常制御モードにおいて負荷検知による停止があった場合、本実施の形態では、停止用操作スイッチPBSまたは反対方向の操作スイッチPBD、PBUの操作のみが許容されるように設定されており、これによって、リミットスイッチ19、20がスイッチ操作している状態が完全に解消されてから次の操作が開始されるように配慮されている。因みに、シャッターカーテン1の全開、全閉状態になったときも負荷検知に基づいて停止する構成であるので、全開、全閉で停止したとき同方向へのスイッチ操作が規制されることになるが、この前回、全閉状態では必然的に反対方向への操作しかありえないので、不都合はない。
【0017】
次に、押切り制御モードについて、図12のフローチャートに基づいて説明すると、制御部21が押切りモードであると判断した場合、続いて操作スイッチ10の開放用操作スイッチPBUから開放操作信号が入力したか否かを判断し、入力されていると判断されると電動開閉機9に開放制御信号を出力する。次に制御部21は、再度開放用操作スイッチPBUからの開放操作信号の入力があるか否かを判断し、入力がある場合には開放制御信号を出力し、入力がなければ電動開閉機9に対する開放制御指令の出力を停止するように設定されている。これによって、シャッターカーテン1は開放用操作スイッチPBUを押し操作しているあいだだけ開放作動を行うようになっており、一方、制御部21は電動開閉機9に開放制御指令の出力を停止した後は、メインルーチンに復帰するように設定されている。
これに対し、開放用操作スイッチPBUからの信号がないと判断した場合では、制御部21は続いて閉鎖用操作スイッチPBDから閉鎖操作信号が入力したか否かを判断し、入力していると判断されると電動開閉機9に閉鎖制御信号を出力し、前記開放操作信号が入力された場合と同様に閉鎖操作信号のあるあいだだけ閉鎖制御信号を出力し、電動開閉機9に閉鎖制御信号の出力を停止した後は、メインルーチンに復帰するように設定されており、リミットスイッチ19、20からの負荷検知信号は無視する状態の作動制御がなされるように設定されている。尚、閉鎖用操作スイッチPBDからの信号がないと判断した場合では停止用操作スイッチPBSからの停止操作信号が入力されたことになり、この場合では、電動開閉機9に対して停止制御信号を出力して電動開閉機9の駆動停止を行うが、これについては、通常制御モードと同様である。
さらに、この押切り制御モードにおいて、制御部21は、前述したようにリミットスイッチ19、20からの負荷検知信号が入力したとしてもこれを無視して操作スイッチ10からの信号に基づく電動開閉機9の作動制御を行うが、本実施の形態では、リミットスイッチ19、20から負荷検知信号が入力した場合、図示しないブザーを発音するように設定されており、操作スイッチ10のオペレータに対して過負荷状態であることを認識させるように設定されている。
【0018】
叙述の如く構成された本発明の実施の形態において、シャッターカーテン1は、無線式の操作スイッチ10の開放用、閉鎖用、停止用操作スイッチPBU、PBD、PBSのスイッチ操作に基づいて電動開閉機9の駆動制御がなされることによって開閉作動を行うことになるが、この場合に、操作スイッチ10に設けられたモード切換えスイッチ23を、通常制御モードまたは押切り制御モードの何れかに切換えることで、シャッターカーテン1は、一回の開放または閉鎖用操作スイッチPBU、PBDのスイッチ操作で、全開または全閉するまで自動的に開閉する通常制御モードと、操作スイッチ10を操作しているあいだだけ対応するシャッターカーテン1の開閉作動を行う押切りモードとの二つの開閉作動を選択して行わせることができる。
この結果、シャッター装置の建付け時やメンテナンス時において、全開、全閉位置を設定するにあたり押切りモードに切換えるような場合に、操作スイッチ10のモード切換えスイッチ23を切換えるだけでモード変更できることになり、従来のように、シャッター制御盤18側を操作してモード切換えを行うような面倒がなくなり、作業性が向上する。
【0019】
また、本実施の形態のものでは、負荷検知によりシャッターカーテン1の全開、全閉、障害物を検知するものであり、負荷検知をしてリミットスイッチ19、20が作動することで電動開閉機9は駆動停止するものである。このため、強風下でシャッターカーテン1の開閉作動を行うような場合では、風圧による負荷がシャッターカーテン1に作用して予期せぬ負荷検知をしてしまうことがあり、このようなとき、前記モード切換えスイッチ23を押切りモード側に切換えて操作スイッチ10を操作することで、このような不測の事態であってもシャッターカーテン1の開閉操作ができることになって都合が良い。
【0020】
尚、本発明は前記実施の形態に限定されることは勿論なく、動作モードとしてはその制御様式により種々の動作モードが設定できるが、例えば負荷検知による停止制御がなされる動作モード、負荷検知をしても動作停止をしない動作モード、負荷検知の負荷値が小さい状態で負荷検知とする動作モード、負荷検知の負荷値が大きい状態で負荷検知とする動作モード、高速作動をする動作モード、低速作動をする動作モード、常時開閉作動ができる動作モード、所定時間のあいだだけ開閉作動が可能となる動作モード等種々の動作モードを、それぞれ一つ、または複数を選択して設定することができる。この場合に、これらモード切換えのための各スイッチを前記第一実施例のように操作スイッチに露出する構成にすることもできるが、例えば図13に示すように、操作スイッチのケース24に開閉自在の蓋体24aを設け、蓋体24aを開放した状態でモード切換えスイッチ25が露出するように構成しても良い。そしてこのように構成することによって、各種のモード切換操作を操作スイッチケース24側で行えるばかりでなく、現在の動作モード状態も操作スイッチケース24で確認でき、さらには蓋体24aを閉鎖することで、モード切換えスイッチ25が不用意に切り換えられることを回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】バランス式電動シャッターの概略正面図である。
【図2】バランス式電動シャッターの分解斜視図である。
【図3】巻取りドラムの一部切欠き正面図である。
【図4】電動開閉機の正面図である。
【図5】電動開閉機の平面図である。
【図6】電動開閉機の負荷検知作動を説明する斜視図である。
【図7】図7(A)、(B)はそれぞれ電動開閉機の概略側面図、概略正面図である。
【図8】制御部における制御状態を示すブロック図である。
【図9】制御部の制御手順を示すフローチャート図である。
【図10】通常制御モードルーチンの開放制御手順を示すフローチャート図である。
【図11】通常制御モードルーチンの閉鎖制御手順を示すフローチャート図である。
【図12】押切り制御モードルーチンの制御手順を示すフローチャート図である。
【図13】第二の実施の形態の操作スイッチを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 シャッターカーテン
2 巻取りドラム
5 固定軸
6 ホイール
9 電動開閉機
10 操作スイッチ
11 バランス弾機
12 第二の弾機
13 第一モータブラケット
17 中立保持用バネ
18 シャッター制御盤
19 リミットスイッチ
20 リミットスイッチ
21 制御部
23 モード切換えスイッチ

Claims (1)

  1. 戸体を開閉するための電動式の開閉機と、該開閉機を作動するため開放用操作スイッチ、閉鎖用操作スイッチ、停止用操作スイッチの操作に伴い対応する操作信号を出力する操作手段と、該操作手段からの信号を受けて開閉機に対して制御信号を出力すると共に、障害物検知、上限位置検知、下限位置検知に基づく負荷検知の信号が入力した場合に、戸体の開閉作動を停止する制御信号を出力する制御部とを備えて構成される電動式開閉体において、前記操作手段にモード信号を出力するモード出力手段を設ける一方、制御部には、モード出力手段からのモード信号の判別をするモード判別手段と、該モード判別手段で判別されたモード信号が通常制御モード信号である場合には、操作手段からの操作信号に基づき戸体を自動的に開閉する制御信号を出力し、押切り制御モード信号である場合には、操作手段からの操作信号が入力するあいだ対応する制御信号を出力する制御信号出力手段とが設けられていると共に、前記制御部には、モード信号が通常制御モード信号である場合に、前記負荷検知による停止があった場合、停止操作用スイッチまたは負荷検知方向とは反対方向の操作スイッチの操作のみが許容されるよう制御信号を出力する手段が設けられていることを特徴とする電動式開閉体における制御装置。
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