JP4362848B2 - 電動式シートシャッター装置 - Google Patents
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Description
ものであって、請求項1の発明は、シート状のシャッターカーテンの両側部に上下方向複数設けた係止片を開口部両側部に設けたガイドレールに嵌合係止する一方、シャッターカーテンを巻き取りドラムに巻装し、開閉機の駆動力に基づく巻き取りドラムの正逆回動でシャッターカーテンが所定の開閉速度で開閉作動するよう構成したシートシャッター装置において、前記ガイドレールを、シャッターカーテンへの過負荷に基づいて係止片の係止解除をする構成とするとともに、ガイドレールの上端部に、係止解除された係止片をシャッターカーテンの開放時にガイドレール側に誘導する自動復帰手段を設けるにあたり、前記開閉機の開放駆動時に係止片がガイドレールから係止解除されたことを検知する係止解除検知センサが設けられ、前記開閉機を駆動制御する駆動制御部には、該係止解除検知センサによる係止解除検知に基づいて、開閉機の開放速度を低減する自動復帰保護手段が設けられている電動式シートシャッター装置である。
そして、このようにすることにより、ガイドレールから外れたシャッターカーテンの自動復帰が確実に図れる。
請求項2の発明は、請求項1において、開閉機の開放駆動時の係止片の係止解除検知は、開閉機の負荷検知に基づいてなされるものとし、開閉機の負荷検知は回転数の変化量であることを特徴とする電動式シートシャッター装置である。このようにすることにより、自動復帰保護手段を簡単、かつ、安価に構成できる。
請求項3の発明は、請求項1において、開閉機の開放駆動時の係止片の係止解除検知は、開閉機の負荷検知に基づいてなされるものとし、開閉機の負荷検知は電流供給値の変化量であることを特徴とする電動式シートシャッター装置である。このようにすることにより、自動復帰保護手段を簡単、かつ、安価に構成できる。
請求項4の発明は、請求項2乃至3の何れかにおいて、自動復帰保護手段は、変化量が予め設定される第一の変化量の検知では、開閉機の開放駆動速度を予め設定される低速度に制御し、変化量が前記第一の変化量よりも大きい第二の変化量の検知では、開閉機の開放駆動を停止するように構成されている電動式シートシャッター装置である。このようにすることにより、シートシャッター装置の保護が図れるものでありながら、操作性の優れたシートシャッター装置とすることができる。
請求項2の発明とすることにより、自動復帰保護手段を簡単、かつ、安価に構成できる。
請求項3の発明とすることにより、自動復帰保護手段を簡単、かつ、安価に構成できる。
請求項4の発明とすることにより、シートシャッター装置の保護が図れるものでありながら、操作性の優れたシートシャッター装置とすることができる。
図面において、1は建築物の開口部を開閉するシートシャッター装置のシャッターカーテンであって、該シャッターカーテン1は、可撓性を有したシート材からなり、躯体天井部(躯体のカーテン開放方向側)に配設されたシャッターケース2の左右側板2aに回転自在に軸承された巻き取りドラム3の外周(外側)に巻装されている。そして、シャッターカーテン1は、後述する開閉機19の開閉駆動に基づいて巻き取りドラム3が正逆回動することに伴い、巻き取りドラム3から巻き出され、あるいは巻き取りドラム3に巻き取られることによって、開口部を閉鎖する全閉姿勢と、開放する全開姿勢とのあいだを開閉作動するように構成されるが、このときシャッターカーテン1の左右両側縁部は、開口部の間口幅方向(左右方向)両側に立設された一対のガイドレール4にそれぞれ移動案内される状態で上下方向に開閉作動するように設定されている。
このように、支持用レール11が連結されたレール本体10は、補助レール9の対向片部9b間に丁度収容される大きさに設定されており、支持用レール11に嵌合された長ボルト12の軸部12bは、補助レール9、第一クッション材凹溝部8aと固定金具7の凹部7bとに、上下方向所定間隙を存して貫通状に開設された貫通孔9c、8c、7cを貫通して固定金具7の筒内に突出するように設定されている。
ここで、前記第一、第二クッション材8、13とは、弾性変形(復元性のある変形)が可能で、しかも、固定金具7の全長にわたって設けることができるものであればよく、例えば高密度樹脂材を矩形に形成することで構成することができ、本実施の形態では、硬質スポンジが採用されている。
また、受け板体14は、適度な撓みが可能な板材で構成されており、例えばバネ材、スティール等の金属材で構成されている。
一方、この自然状態から、後述するように、係止片5がレール本体10を前後方向および左右方向内側に引っ張ったような場合では、レール本体10は、受け板体14を介したコイル弾機15の付勢力と第二クッション材13の弾性力とに抗して補助レール9内を左右方向内方側へ相対スライド移動するとともに、補助レール9が第一クッション材8の弾性変形を受けて前後方向に変位するように設定されている。そして、係止片5の引っ張り力が大きく(シャッターカーテン1への負荷が大きく)、レール本体10が補助レール9に対するスライド移動が所定の変位量を越えて抜け出したような場合では、補助レール9の対向片部9bによるレール本体10の対向片部10aの変形規制がなくなってレール溝4aが変形し、これによって、係止片5がレール溝4aから抜け出す(係止解除される)ように設定されている(図4(B)参照)。
尚、第二クッション材13の凹部13aは、第二クッション材13をより弾性変形を受け易い形状とするために形成されており、該凹部13aの前後方向の溝幅の設定を適宜変化させることにより、前記シャッターカーテン1の引っ張り力を受けたときの弾性変形量を調整することができる。さらには、凹部13aを形成することにより、補助レール9が前後に揺動するときの追従性を良好にすることができる。
そして、シャッターカーテン1への負荷が小さく、レール本体10が第一、第二クッション材8、13の変形に基づいて補助レール9に対してスライド変位する変位量が、補助レール9によるレール溝4aの変形を阻止(規制)できる範囲内であれば、係止片5がレール溝4aから抜け出すことはない。これに対し、シャッターカーテン1への負荷が大きく(過負荷状態)、第二クッション材13が大きく変形してレール溝4aが前記所定の変位量を越えて引っ張られたような場合では、図4(B)に示すように、補助レール9によるレール本体10の変形規制がなくなってレール溝4aが変形し、係止片5がレール溝4aから抜け出すように設定されている。
尚、係止片5を介したシャッターカーテン1からの負荷は、受け板体14を介して第二クッション材13の全長にわたって受け止めるように設定され、これによって、大きな負荷を受け止めることができるようにしている。従って、このような第二クッション材13を用いることによって、係止片5の抜け出し負荷の調整の自由度がさらに大きくなるように配慮されている。
また、14bは、受け板体14の長手方向両側片に形成された折曲片であって、該折曲片14bは、受け板体14の変形に対する強度を高めるように設定されている。
尚、これら第一、第二ガイド体17、18は、左右勝手違いのものがそれぞれ対応する部位に取付けられており、説明の都合上、図1における図面向かって右側の第一、第二ガイド体17、18についての説明をし、左側のものについては省略する。
また、係止片案内部17bの左右方向内側部位には、シャッターカーテン1のカーテン面に沿うカーテンガイド面17gが左右方向に長く形成されており、これによって、シャッターカーテン1の左右両側縁部の移動案内を幅広い面で行って、開閉作動時に、シャッターカーテン1が巻き取りドラム3に巻装されるときの姿勢が乱れないように配慮されている。
ここで、第一ガイド体17のガイド面17a下方の下側案内面17dにおける最大対向間隔(溝幅)は、ケース出入り口部2bから繰り出されたシャッターカーテン1量に基づく姿勢保持バー16の最大変位量から設定されており、最下端の係止片5がガイドレール4から抜け出た状態であっても、姿勢保持バー16を下側案内面17dに必ず干渉させてガイド面17a側に変位させることができるように設定され、これに伴い、姿勢保持バー16の左右方向外側に位置する最下端の係止片5を係止片案内部17b側に誘導することができるように構成されている。これによって、シャッターカーテン1の下端部の姿勢が矯正されるとともに、最下端の係止片5が係止片案内部17bに嵌合され、もって、シャッターカーテン1のつぎの閉鎖作動では、最下端の係止片5よりも後から巻き出される係止片5が順次が係止片案内部17b側に強制的に変位せしめられ、第二ガイド体ガイド溝18bを経由してガイドレール4のレール溝4a側へ誘導されるようになっており、該構成が本発明の自動復帰手段に相当している。
前記開閉機19は、シャッターケース2内に収容されており、図示しない出力軸を巻き取りドラム3に連結することにより、開閉機19の回転駆動力が巻き取りドラム3に連動連結されており、開閉機19の正逆回転に伴いシャッターカーテン1が巻き出し、巻き取りされ、これによって、シャッターカーテン1による開口部の開閉作動がなされるように構成されている。
ここで、第一、第二起動センサ21、22は、赤外線スイッチを用いて構成され、第一、第二検知センサ23、24は、投光器、受光器を備えた光電スイッチを用いて構成されている。
即ち、係止片5がガイドレール4のレール溝4aから抜け出す場合、これが開放作動中に生じると、シャッターカーテン1の開放作動に負荷が作用し、開閉機19の回転数が減少する。そこで、開閉機19に、該開閉機19の回転数を検知する回転検知センサ25を設け、開閉機19の回転数を経時的に検知して、該検知値を制御部20に入力するように設定されている。一方、制御部20には、自動復帰保護手段26が設けられており、シャッターカーテン1の開放駆動時において回転検知センサ25から入力された検知値が、予め設定される開放速度に基づく回転数よりも所定の回転数以上小さい(減少している、本実施の形態では500回転/分(rpm))場合に、自動復帰保護制御を実行するように設定されている。前記自動復帰保護制御では、制御部20は、開閉機19に対してシャッターカーテン1の開放速度が予め設定される高速度よりも遅い低速度になるよう低速開放駆動指令を出力するように設定されている。ここで、開閉機19の回転数が凡500回転/分以上減少する状態とは、シャッターカーテン1の開放時に大きな負荷が生じ、係止片5がガイドレール4のレール溝4aから抜け出すような状態(係止片5の係止解除状態)に相当している。このため、このような開閉機19の状態となったとき、制御部20が自動復帰保護制御を実行することにより、ガイドレール4から自由になったシャッターカーテン1を巻き取る際に、シャッターカーテン1の暴れが押さえられ、前記自動復帰手段による自動復帰作動が確実になされて、保護が図れるように設定されている。
本実施の形態のシートシャッター装置は、前述したように、常時全閉姿勢となっている構成であり、このため、システムスタートして初期設定するにあたり、シャッターカーテン1を全閉姿勢とし、この状態において、制御部20は、第一、第二起動センサ21、22からの信号入力を待機するように構成されている。この状態において、第一、あるいは、第二起動センサ21、22の起動信号の入力がなされると、該第一、あるいは第二起動センサ21、22配設側から通過物が通過するものとして、第一、第二何れかの開放制御がなされ、第一開放制御に続いて第一閉鎖制御、第二開放制御に続いて第二閉鎖制御がなされるように設定されている。
このように通常の開放速度に基づく開放作動中において、第一、第二検知センサ23、24の何れかからの信号入力がない場合は、制御部20は、全開姿勢での待機時間が長くなる(例えば60秒)第一タイマをセットし、さらに、該第一タイマ時間が経過している(タイムアップするまでの)あいだに、第一、第二検知センサ23、24の何れかからの信号入力がない場合は、第一タイマのタイムアップに伴い、後述する第一閉鎖制御に移行するように設定されている。
尚、通常の開放速度で開放作動をしている状態において、第一起動センサ21の入力後に第一、第二検知センサ23、24の何れかからの信号入力がなく、第一タイマをセットしたが、該第一タイマ時間のあいだに第一、第二検知センサ23、24の何れかからの信号入力があった場合では、制御部20は、第一タイマをセットオフ(解除)する一方で第二タイマをセットし、第二タイマ時間のあいだに第二起動センサ22の信号入力があれば、該信号入力に伴い第二タイマを再度セットし、第二タイマのタイムアップに伴い第一閉鎖制御に移行するように設定されている。また、第二タイマ時間のあいだに第二起動センサ22の信号入力がなければ、第二タイマのタイムアップに伴い第一閉鎖制御に移行するように設定されている。
一方、閉鎖作動の過程で、第一起動センサ21の信号入力があった場合、制御部20は、通過物がまだシートシャッター装置を通過し終えていないとして開閉機19に対し駆動停止指令を出力するとともに、前記第一開放制御に移行し、これに基づいてシャッターカーテン1を開放作動させるように設定されている。
また、閉鎖作動の過程で、第二起動センサ22の信号入力があった場合、制御部20は、一旦シートシャッター装置を通過した通過物が近傍にいるとして開閉機19に対して駆動停止指令の出力を停止するとともに、前記第一開放制御の、第一、第二検知センサ23、24の入力後における開放制御をして、シャッターカーテン1を開放作動させ、全開になった後は短いタイマ時間経過後に閉鎖作動をするように設定されている。
このように構成することにより、車両等が開口部に近付いて一旦停止したような場合、つまり、開口部(シートシャッター装置)の通過前側に配してある第一起動センサ21による検知はなされたが第一、第二検知センサ23、24による検知がない状態では、長い時間の第一タイマがセットされて、シャッターカーテン1の閉鎖作動の開始がなされるまでに時間的な余裕を設けて事故等の防止ができるようになっている。一方、車両等が開口部を通過して、開口部の通過後側に配してある第二起動センサ22が検知した場合では、短い時間の第二タイマがセットされて速やかな閉鎖作動を行うことができるようにしている。
そして、障害物検知制御がなされた後は、シャッターカーテン1を手動操作する等の復帰操作に基づいて全閉姿勢にすることで、初期設定状態に復帰するように設定されている。
尚、シャッターカーテン1を低速開放駆動指令に基づいて全開姿勢に開放した場合、制御部20は、通常の開閉駆動指令を出力をする状態に復帰するが、全開姿勢となった状態で、開閉機19に閉鎖駆動指令を出力するまでの待機時間を長く設定する第一タイマをセットし、その後、第一、第二検知センサ23、24の何れかの信号入力がない場合では、第一タイマのタイムアップに伴い第一閉鎖制御に移行し、第一、第二検知センサ23、24の何れかの信号入力があった場合では、第二タイマをセットする制御を行い、第一閉鎖制御を実行するように設定されている。
そのうえ、このものでは、開閉機19に回転検知センサ25を設ける一方、制御部20には自動復帰保護手段26が設けられているため、シヤッターカーて1を開放する過程で、シャッターカーテン1に大きい負荷が作用してガイドレール4から外れたと想定される場合では、シャッターカーテン1を開放する速度が高速から低速に変化する。この結果、シャッターカーテン1がガイドレール4から外れてしまったような場合であっても、ゆっくり開放することによりャッターカーテン1が前後に大きく振れてしまうようなことがなく、自動復帰手段による復帰作動を円滑、かつ、確実に行うことができる。
また、前記第一の実施の形態における制御手順では、シャッターカーテンを開放する全ての過程で回転数の変化(係止解除状態)を検知しているが、係止片の係止解除がなされる条件として、開放作動の過程で、しかも、第一、第二検知センサからの信号入力があった後、あるいは、閉鎖作動している過程で第一、第二検知センサからの信号の入力があった後が想定され、該制御過程において係止解除検知を行う構成とすることもできる。
3 巻き取りドラム
4 ガイドレール
4a レール溝
10 レール本体
13 第二クッション材
16 姿勢保持バー
17 第一ガイド体
18 第二ガイド体
19 開閉機
20 制御部
21 第一起動センサ
23 第一検知センサ
25 回転検知センサ
26 自動復帰保護手段
Claims (4)
- シート状のシャッターカーテンの両側部に上下方向複数設けた係止片を開口部両側部に設けたガイドレールに嵌合係止する一方、シャッターカーテンを巻き取りドラムに巻装し、開閉機の駆動力に基づく巻き取りドラムの正逆回動でシャッターカーテンが所定の開閉速度で開閉作動するよう構成したシートシャッター装置において、前記ガイドレールを、シャッターカーテンへの過負荷に基づいて係止片の係止解除をする構成とするとともに、ガイドレールの上端部に、係止解除された係止片をシャッターカーテンの開放時にガイドレール側に誘導する自動復帰手段を設けるにあたり、前記開閉機の開放駆動時に係止片がガイドレールから係止解除されたことを検知する係止解除検知センサが設けられ、前記開閉機を駆動制御する駆動制御部には、該係止解除検知センサによる係止解除検知に基づいて、開閉機の開放速度を低減する自動復帰保護手段が設けられている電動式シートシャッター装置。
- 請求項1において、開閉機の開放駆動時の係止片の係止解除検知は、開閉機の負荷検知に基づいてなされるものとし、開閉機の負荷検知は回転数の変化量であることを特徴とする電動式シートシャッター装置。
- 請求項1において、開閉機の開放駆動時の係止片の係止解除検知は、開閉機の負荷検知に基づいてなされるものとし、開閉機の負荷検知は電流供給値の変化量であることを特徴とする電動式シートシャッター装置。
- 請求項2乃至3の何れかにおいて、自動復帰保護手段は、変化量が予め設定される第一の変化量の検知では、開閉機の開放駆動速度を予め設定される低速度に制御し、変化量が前記第一の変化量よりも大きい第二の変化量の検知では、開閉機の開放駆動を停止するように構成されている電動式シートシャッター装置。
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