JP3595406B2 - 電子現像型カメラ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光学系により得られる被写体像を直ちに可視像として現像して記録する電子現像型記録媒体を使用する電子現像型カメラであって、電子スチルビデオカメラとしての機能を与えた電子現像型カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、光学系により得られる被写体像を記録する材料としては、銀塩写真材料が広く用いられている。銀塩写真材料は光感度および解像度が高く、また経済性にも優れている等の特徴も備えているが、しかし現像処理が煩雑であるばかりでなく、可視像を撮影時に直ちに得ることはできない。現像処理を簡単にするために乾式現像法が開発されているが、この乾式現像法においても、即時現像化即ち撮影と同時に可視像を得ることはできない。
【0003】
一方、非銀塩写真材料としては、電子写真材料、ジアゾ写真材料、フリーラジカル写真材料等が知られている。しかしながら、そのような写真材料も銀塩写真材料のような特徴を備えており、即時現像化は不可能である。
【0004】
以上述べた電子写真技術において、近年、光学系により得られた光学像を電子的に記録すると同時に現像することができる写真材料、即ち即時現像可能な写真材料が開発されており、そのような写真材料については、例えば特開平5−2280号公報に静電情報記録媒体と電荷保持媒体とを組み合わせた記録媒体として開示されている。本明細書では、かかる記録媒体については電子現像型記録媒体として言及され、その電子現像型記録媒体を用いたカメラについては電子現像型カメラとして言及される。
【0005】
上記特許公開公報に記載された電子現像型記録媒体において、静電情報記録媒体は光導電層および無機酸化物層からなり、電荷保持媒体は液晶表示素子からなる。このような構成の電子現像型記録媒体においては、静電情報記録媒体と電荷保持媒体との間に電圧が印加された状態で静電情報記録媒体が露光されると、入射光量に応じた電荷が静電情報記録媒体に生成される。静電情報記録媒体に対向して配置された液晶表示素子に印加された電界の強さは、その生成電荷に応じて変化するので、液晶表示素子には光量分布に応じた画像が顕像として現れる。要するに、静電情報記録媒体に潜像として記録された画像が液晶表示素子に可視像として直ちに現像される訳である。
【0006】
電子現像型記録媒体の液晶表示素子としては、メモリ性を有する液晶を用いた液晶表示素子を使用することが好ましく、この場合には液晶表示素子に電界を印加して可視像を形成した後にその電界を除去しても可視像が保持される。したがって、そのような電子現像型記録媒体は従来のスライドフィルムと同様な態様で保存しておくことが可能である。
【0007】
以上に述べたような電子現像型記録媒体を用いるカメラを電子現像型カメラとして本明細書では言及されるが、このような電子現像型カメラに電子スチルビデオカメラとしての機能を与えることが可能であり、この場合には、電子現像型カメラ内には、電子現像型記録媒体からその記録画像を画像信号として読み取るための画像読取り機構と、その画像信号を記憶保持するための画像記録装置とが設けられる。画像読取り機構は固体撮像素子例えばCCDイメージセンサを含み、このCCDイメージセンサはラインセンサとして構成され得る。なお、通常の電子スチルビデオカメラの場合にあっては、CCDイメージセンサ等の固体撮像素子はエリアイメージセンサとして構成されるが、電子現像型カメラの場合にあっては、電子現像型記録媒体には可視像が記録されているので、その可視像をラインセンサでもって走査することにより、一フレーム分の画像信号を得ることができる。画像記録装置はICメモリカード、フロッピーディスク、着脱自在のハードディスク等の情報格納手段即ちメモリ媒体を駆動するためのドライバ装置として構成される。要するに、電子スチルビデオカメラとしての機能を与えた電子現像型カメラにおいては、電子現像型記録媒体に記録した可視像をイメージセンサによって画像信号に変換し、この画像信号がICメモリカード、フロッピーディスク、着脱自在のハードディスク等に記憶保持されるようになっている。
【0008】
従来の通常の電子スチルビデオカメラの場合と同様に、上述したような電子現像型カメラはパーソナルコンピュータに接続されて、そこに画像信号を転送するようにしてもよいし、またICメモリカード、フロッピーディスク、ハードディスク等のメモリ媒体を電子現像型カメラの画像記録装置から取り出して、パーソナルコンピュータのドライバ装置に装填してそこから画像信号を該パーソナルコンピュータ内に取り込むようにすることも可能である。要するに、ICメモリカード、フロッピーディスク、ハードディスク等のメモリ媒体に格納された画像信号はその映像再現のためにパーソナルコンピュータで処理され得るようになっており、このためにはかかるメモリ媒体はパーソナルコンピュータのオペレーティングシステム(OS)に従って所定の態様でフォーマット化されて複数のファイル(即ち、区分格納領域)に区分され、個々のファイルには電子現像型記録媒体の記録画像から得られる一フレーム分の画像信号がそれぞれ格納される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
以上に述べたように、ICメモリカード、フロッピーディスク、ハードディスク等のメモリ媒体が電子現像型カメラに使用されるだけでなく、パーソナルコンピュータのドライバ装置でも使用されるときには、かかるメモリ媒体の個々のファイルには電子現像型カメラで得られた画像信号以外の情報データも格納され得る。パーソナルコンピュータで使用していたICメモリカード、フロッピーディスク、ハードディスク等のメモリ媒体を電子現像型カメラの画像記録装置に装填した場合、あるいは電子現像型カメラの画像記録装置に装填されいたICメモリカード、フロッピーディスク、ハードディスク等のメモリ媒体を新たなメモリ媒体に交換した場合などには、そのメモリ媒体に必ずしも画像信号を格納したファイルがあるとは限らない。というのは、電子現像型記録媒体への画像記録が完了しているにも拘らず、その記録画像からの画像信号の読出しが未だ行なわれていない場合があるからである。このような場合には、パーソナルコンピュータからの画像信号の転送指令があっとき、転送すべき記録画像情報が電子現像型記録媒体にあるにも拘らずに、その記録画像情報が画像信号としてICメモリカード、フロッピーディスク、ハードディスク等のメモリ媒体に画像信号として書き込まれていないために、パーソナルコンピュータからの画像信号の転送指令に応えられない場合がある。
【0010】
従って、本発明の目的は上述したようなタイプの電子現像型カメラであって、そこからパーソナルコンピュータへの画像信号の転送を可能な限り実行し得るように構成された電子現像型カメラを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明による電子現像型カメラは静電情報記録媒体と電荷保持媒体とからなる電子現像型記録媒体を用いるものであって、該電子現像型記録媒体の記録画像を画像信号として読み取る画像読取り手段と、この画像読取り手段で読み取られた画像信号を一フレーム毎に区分して格納するための複数の区分格納領域を持つ情報格納手段と、この情報格納手段の区分格納領域のうちの所定の区分格納領域から画像信号を外部に転送すべく該所定の区分格納領域を指定した際にその指定区分格納領域に画像信号が格納されている場合にその画像信号を外部に転送する第1の画像信号転送手段と、指定区分格納領域に画像信号が格納されていない場合に画像読取り手段によって電子現像型記録媒体の記録画像から画像信号を読み取って外部に転送するための第2の転送信号とを具備して成るものである。
【0012】
本発明による電子現像型カメラは、更に、画像読取り手段によって電子現像型記録媒体の記録画像から画像信号を読み取る前に電子現像型記録媒体が未記録であるか記録済みであるかを判別する記録媒体記録済み判別手段を具備し得る。また、本発明による電子現像型カメラは、更に、記録媒体記録済み判別手段によって電子現像型記録媒体が未記録であるか記録済みであるかを判別する前に電子現像型記録媒体の装填の有無を判別する記録媒体検出手段を具備してもよい。
【0013】
本発明による電子現像型カメラにおいては、好ましくは、指定区分格納領域に画像信号が格納されていない場合に区分格納領域の指定を変更するための指定変更手段が設けられる。
【0014】
また、好ましくは、記録媒体記録済み判別手段については、電子現像型記録媒体の透過率を測定してその測定透過率を基準透過率と比較することによって該電子現像型記録媒体が未記録であるか記録済みであるかを判別するように構成される。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、添付図面を参照して、本発明による電子現像型カメラの実施形態について以下に説明する。
【0016】
図1を参照すると,本発明による電子現像型カメラの第1の実施形態が示され、この電子現像型カメラはスチルビデオカメラとしての機能を持つ。電子現像型カメラのカメラ本体10の側面にはスロット11が形成され、このスロット11を介して電子現像型記録媒体RMがその内部の装填位置に挿入されるようになっている。
【0017】
カメラ本体10を前方から見ると、その前面の略中央には撮影レンズ等を備えた撮像光学系12が設けられ、撮像光学系12の右上方にはストロボ14が配設される。また、ストロボ14の反対側にはレリーズスイッチ(RS)16および測光センサ18が設けられる。カメラ本体10の上面中央部にはファインダ20が設けられ、このファインダ20の一方の片側には液晶表示パネル22およびスキャンスタートスイッチ(SS)23が設けられ、その他方の片側にはメインスイッチ即ち電源スイッチ24が設けられる。更に、カメラ本体10の側面下部には出力端子コネクタ26が設けられる。スロット1の下端に隣接してエジェクタ釦27が設けられ、このエジェクタ釦27を押圧することにより、電子現像型記録媒体RMを電子現像型カメラから取り出すことができる。
【0018】
図2には図1に示した電子現像型カメラがブロック図として示され、同図において、システムコントロール回路28はマイクロコンピュータあるいはマイクロプロセッサとして構成され、電子現像型カメラの全体の制御を行う。
【0019】
撮像光学系12には複数のレンズ群の他に絞り30も含まれ、撮像光学系12の後方には、電子現像型記録媒体RMが配置される。撮像光学系12と電子現像型記録媒体RMとの間にはクイックリターンミラー32が設けられ、クイックリターンミラー32と電子現像型記録媒体RMとの間にはシャッタ34が設けられる。ファインダ20内にはファインダ光学系のピント板36が設けられ、このピント板36はクイックリターンミラー32の上方に位置する。
【0020】
絞り30、クイックリターンミラー32およびシャッタ34はそれぞれアイリス駆動回路38、ミラー駆動回路40およびシャッタ駆動回路42によって駆動され、これら駆動回路38、40および42は露出制御回路44によって制御される。露出制御回路44はシステムコントロール回路28から出力される指令信号に従って作動させられる。詳述すると、露出制御時、測光センサ18からの出力信号に基づく露出制御回路44の制御に従って、絞り30の開度がアイリス駆動回路38により調整される。クイックリターンミラー32は、通常、被写体像を観察するための位置であるダウン位置(実線で示す傾斜状態)に定められ、これにより撮像光学系12を通過した光はファインダ20のファインダ光学系に導かれるが、撮影動作時、クイックリターンミラー32は露出制御回路44の制御に従って、ミラー駆動回路40により上方に回動させられてアップ位置(破線で示す水平状態)に定められる。シャッタ34は電子現像型記録媒体RMへの光路を開閉する。即ち、シャッタ34は通常は閉鎖しているが、撮影動作時、露出制御回路44の制御に従って、シャッタ駆動回路42により所定時間開放され、かくして撮像光学系12を通過した光が電子現像型記録媒体RMの受光面に届くことになる。要するに、クイックリターンミラー32をアップ位置に移動させかつシャッタ34を開放することにより、被写体像が撮像光学系12によって電子現像型記録媒体RMの受光面に結像されることになる。
【0021】
電子現像型記録媒体RMには記録媒体駆動回路46の制御に基づいて電圧が印加され、記録媒体駆動回路46はシステムコントロール回路28から出力される指令信号に従って作動させられる。電子現像型記録媒体RMに電圧が印加されている間にその受光面が露光されると、そこには被写体像が顕像として直ちに現れる。なお、電子現像型記録媒体RMの構成については後で詳しく説明する。
【0022】
電子現像型記録媒体RMの記録位置の近傍には画像読取り機構48が所定位置に配置され、この画像読取り機構48により電子現像型記録媒体RMからその記録画像が必要に応じて画像信号として読み取られる。詳述すると、画像読取り機構48は光源50と、スキャナ光学系52と、ラインセンサ54とを保持して、電子現像型記録媒体RMに沿ってその副走査方向に移動可能となっている。即ち、図2において、画像読取り機構48は実線で示す退避位置と破線で示す画像読取り終了位置との間で移動させられる。光源50は例えば発光素子(LED)アレイから構成されてシャッタ34の前面側、即ち電子現像型記録媒体RMの前面側に配置される。一方、スキャナ光学系52およびラインセンサ48は電子現像型記録媒体RMの背面側に配置され、ラインセンサ48は例えば2,000 画素のCCD一次元センサとして構成される。画像読取り機構48が電子現像型記録媒体RMに沿って副走査方向に移動させられるとき、シャッタ34は開放状態とされ、かつ光源50は“オン”状態とされ、このため電子現像型記録媒体RMは光源50でもってその副走査方向に沿って順次照明される。電子現像型記録媒体RMに照明された照明光はそこに記録された画像濃度に応じて透過させられ、その透過光はスキャナ光学系52によってラインセンサ48の受光素子に対して結像される。
【0023】
光源50のオン/オフ制御は照明光源駆動回路56により行われ、また画像読取り機構48の移動制御はスキャナ系駆動回路58により行われ、これら駆動回路56および58はシステムコントロール回路28により制御される。
【0024】
一方、画像読取り機構48の読取り動作中、ラインセンサ48からは順次画像信号がシステムコントロール回路28の制御に従ってラインセンサ駆動回路60により読み出され、その画像信号はアンプ62により増幅された後にアナログ/デジタル(A/D)変換器64によってデジタル画像信号に変換される。次いで、デジタル画素信号はシステムコントロール回路28の制御に従って画像処理回路66でシェーディング補正、ガンマ補正等の画像処理を受けた後にメモリ68に一時的に格納される。なお、メモリ68はラインセンサ48から出力される一水平走査分の画像信号を格納し得るような記憶容量を持つものであってもよいし、あるいは一フレーム分の画像信号を格納し得るようなフレームメモリであってもよい。また、メモリ68はシェーディング補正等の補正データを格納するためのEPROMを備えている。
【0025】
メモリ68に格納された画像信号は必要に応じて適宜読み出される。例えば、画像処理回路66によってメモリ68から読み出された画像信号はインターフェイス回路70に入力されてフォーマットの変換等の処理を受けた後に出力端子コネクタ26を介して外部のモニタ装置(図示せず)等に出力可能である。また、画像処理回路66から出力された画像信号は記録装置制御回路72で画像圧縮あるいはフォーマットの変換等の処理を受けた後に画像記録装置74でICメモリカード、フロッピーディスク、着脱自在のハードディスク等のメモリ媒体に記録可能である。画像記録装置74はICメモリカード、フロッピーディスク、着脱自在のハードディスク等のメモリ媒体を駆動するドライバ装置であり、このドライバ装置により、該メモリ媒体への画像信号の書込みおよびそこからの画像信号の読出しが行なわれる。ドライバ装置即ち画像記録装置74によってかかるメモリ媒体から読み出された画像信号はインターフェイス回路70および出力端子コネクタ26を介して外部のパーソナルコンピュータ等(図示されない)に転送可能である。一方、ICメモリカード、フロッピーディスク、着脱自在のハードディスク等のメモリ媒体は画像記録装置74から取り出して、パーソナルコンピュータ等のドライバ装置に装填することも可能であり、この場合にはパーソナルコンピュータ等はそのドライバ装置によって画像信号を取り込むことができる。なお、インターフェイス回路70と記録装置制御回路72はシステムコントロール回路28からの指令信号に従って作動させられる。
【0026】
図2に示すように、液晶表示パネル22は液晶表示パネル駆動回路76を介してシステムコントロール回路28に接続され、ユーザが必要とするような撮影に伴う種々のデータや情報を表示するために使用され得る。また、システムコントロール回路28にはレリーズスイッチ16、スキャンスタートスイッチ23および電源スイッチ24等が接続される。後述するように、レリーズスイッチ16は撮影動作を実行させるためのスイッチとして機能し、スキャンスタートスイッチ23は記録済み電子現像型記録媒体RMからの画像信号読取り動作を実行させるためのスイッチとして機能し、また電源スイッチ24は電子現像型カメラの主電源のオン/オフ制御を行う。
【0027】
図3を参照すると、本発明の第1の実施形態で用いられる電子現像型記録媒体RMの一例が示され、この電子現像型記録媒体RMは静電情報記録媒体78および電荷保持媒体80から構成される。静電情報記録媒体78は基板78aと、電極層78bと、無機酸化物層78c、光導電層78dとからなる積層体構造を有し、光導電層78dは電荷発生層78dおよび電荷輸送層78dを重合させて構成される。なお、静電情報記録媒体78の全体は光透過性を有するものである。電荷保持媒体80は先に述べたように液晶表示素子として構成され、それは透明支持板80aと透明電極板80bとの間に液晶80cを封入して構成される。静電情報記録媒体78の電荷輸送層78dと電荷保持媒体80の液晶支持体80aとは微小なギャップをもって対向させられる。図3に示すように、静電情報記録媒体78と電荷保持媒体80との間には電源82によって所定電圧が印加されることになるが、電源82自体は電子現像型記録媒体RMの一部を構成するものではなく、記録媒体駆動回路46(図2)の一部を成すものである。
【0028】
電子現像型記録媒体RMへの給電制御は記録媒体駆動回路46によって制御され、給電状態のとき、静電情報記録媒体78の電極層78bと電荷保持媒体80の透明電極板80bとの間に所定電圧が印加される。このような電圧印加状態で静電情報記録媒体RMが露光されると、静電情報記録媒体78には被写体像の明度に応じた電荷分布が発生し、電荷保持媒体80の液晶80cにはその電荷分布に応じた電界強度が作用する。かくして、電荷保持媒体即ち液晶表示素子80には被写体像が顕像として現れる。要するに、静電情報記録媒体78で得られた電子的潜像が液晶表示素子80で直ちに現像される訳である。なお、電荷保持媒体80がメモリ性を有する液晶を用いた液晶表示素子として構成された場合には、そこに記録された可視像は電界を除去しても保持される。
【0029】
図4のグラフには、白色領域と黒色領域とからなるチャートを被写体像として静電情報記録媒体78に結像した際にそこに形成される明部領域と暗部領域との透過率変化特性が示される。即ち、同図のグラフにおいて、特性曲線Aは電圧印加時間に対する明部領域の透過率変化特性を示し、特性曲線Bは電圧印加時間に対する暗部領域の透過率変化を示す。詳述すると、静電情報記録媒体78の電極層78bと電荷保持媒体80の透明電極板80bとの間に所定の電圧を印加した状態でかかるチャートの被写体像を静電情報記録媒体78の受光面に結像させると、黒色領域に対応した暗部領域(遮光されている領域も含む)では、光導電層78dの電気抵抗は変化がなく大きいままとなるが、しかし明部領域では、光導電層78dの電気抵抗は暗部領域の電気抵抗より小さくなる。このため明部領域での印加電圧は暗部領域での印加電圧よりも大きくなるので、液晶表示素子80での明部領域と暗部領域との透過率変化特性は図4のグラフに示すようなものとなる。
【0030】
明部領域と暗部領域とでの透過率の差は液晶表示素子80に記録された画像のコントラストを示し、最大コントラストの明瞭な画像を得るためには、電源82による電圧印加を時間tで停止すればよい。このような最適電圧印加時間tより早めに電圧印加が停止されると、例えば時間tで電圧印加が停止されると、コントラストの小さな不鮮明な画像となる。一方、最適電圧印加時間tを過ぎると、明部領域と暗部領域とでの透過率の差が次第に小さくなり、例えば電圧印加時間tで得られるコントラストは電圧印加時間tで得られるコントラストのほぼ半分となる。
【0031】
したがって、以上の記載から明らかなように、画像記録時において必ず露光される領域の透過率変化を検出すれば、装填された電子現像型記録媒体RMが記録済みであるか否かを判別することができる。また、電子現像型記録媒体RMには画像記録の際には必ず電圧が印加されるので、遮光された領域における液晶の透過率変化を検出することによっても、装填された電子現像型記録媒体RMが未記録なものか否かが判別できる。
【0032】
図5を参照すると、本実施形態で用いられる電子現像型記録媒体RMの外観が示される。同図から明らかなように、電子現像型記録媒体RMの周囲縁に沿うマージン領域は矩形状フレーム84によって覆われ、この矩形状フレーム84の内側領域が画像記録領域86とされる。矩形状フレーム84の適当な箇所の両面には互いに整列された開口部が形成され、マージン領域の一部が露出させられ、この露出領域が検出領域88とされる。即ち、検出領域88の透過率を検出することにより、電子現像型記録媒体RMが記録済みであるか否かを判別する。
【0033】
再び、図2に戻ると、電子現像型記録媒体RMの装填位置の両側には光源90および光センサ92が互いに整列して配置され、電子現像型記録媒体RMがその装填位置に置かれたとき、その検出領域88が光源90と光センサ92との間に位置されるようになっている。なお、光源90と光センサ92との間にはシャッタ34が介在しているが、そこには孔34aが形成されているので、光源90から射出した光束は孔34aおよび検出領域88を経て光センサ92に検出され得るようになっている。光源90は電子現像型記録媒体への露光動作に伴って、上述の検出領域を露光させるためのものであり、例えば発光素子(LED)からなる。光源90は発光素子駆動回路94によって駆動され、発光素子回路94はシステムコントロール回路28により、レリーズスイッチ16の操作、即ち露光動作の開始に連動して光源90を所定時間(少なくとも図4におけるtより長い時間)点灯されるように構成されている。
【0034】
また、電子現像型記録媒体RMの装填位置の近傍には媒体検出センサ98が設けられ、この媒体検出センサ98はカメラ本体10のスロット11内の適当な箇所に配置される。媒体検出センサ98はコンタクトスイッチとして構成され、このコンタクトスイッチ98は電子現像型記録媒体RMの装填によりオンされ、その非装填時にはオフとされる。図2に示すように、コンタクトスイッチ98からのオン/オフ信号はシステムコントロール回路28に出力される。なお、言うまでもないが、媒体検出センサ98はコンタクトスイッチ以外のものでもよく、例えば光学的センサとしても構成され得る。
【0035】
上述したように、画像記録装置74で用いられるICメモリカード、フロッピーディスク、ハードディスク等のメモリ媒体はパーソナルコンピュータ等でも使用されるものであるから、そのようなメモリ媒体はパーソナルコンピュータのオペレーティングシステム(OS)に従って所定の態様でフォーマット化されて複数のファイルに区分される。図6には、例えば、OSがMS−DOS(マイクロソフト社の商品名)である場合、かかるメモリ媒体のフォーマット化が模式的に示されている。同図に示すように、ICメモリカード、フロッピーディスク、ハードディスク等のメモリ媒体の記憶領域は多数のファイルに区分され、またその一部はファイル管理データを格納するためのファット(FAT)領域およびディレクトリエントリ領域とされる。また、図7に示すように、各ファイルはヘッダ領域と、通常は使用されない未使用領域と、データ領域とに分かれ、データ領域には種々の情報データが格納され、またヘッダ領域にはそのファイルに関連したヘッダ情報データ、例えばファイルの属性、ヘッダ領域の長さ、データ領域のオフセット量(図7)等が格納される。このようにメモリ媒体の個々のファイルのヘッダ領域には種々のヘッダ情報データが格納されており、これらヘッダ情報データを見ることにより個々のファイルに画像信号が格納されているか否か(すなわち画像ファイルか否か)を判別することが可能である。
【0036】
本願発明によれば、電子現像型記録媒体RMの記録画像から読み出された画像信号をICメモリカード、フロッピーディスク、ハードディスク等のメモリ媒体のファイルに書き込んだりする場合、その書込みをどのファイルに行なうかを選択して指定することが可能であり、このようなファイルの選択指定は図2に示すようなファイル選択スイッチ(FS)75によって行なわれ、このとき該ファイルには所定のファイル名が与えられる。ファイル選択スイッチ75は例えば一連の通し番号を指示するようになったロータリスイッチとして構成され、そのロータリスイッチの回転位置を変えることにより、該メモリ媒体内のファイルのいずれか1つにはファイル名(この場合には番号等)が付与される。ファイル選択完了スイッチ(FD)77はファイル選択スイッチ75による任意のファイルの選択指定が完了した後に押下されるものであり、その押下によりファイルの選択指定が完了したという信号がシステムコントロール回路28に入力される。また、ファイル選択スイッチ75はICメモリカード、フロッピーディスク、ハードディスク等のメモリ媒体のファイルから画像信号を外部のパーソナルコンピュータに転送する際にどのファイル名のものから画像信号を転送するかを選択して指定する場合にも用いられ、その選択指定の後にファイル選択完了スイッチ77が押下されると、その押下によりファイルの選択指令が完了したという信号がシステムコントロール回路28に入力される。
【0037】
次に、図8、図9および図10に示すフローチャートを参照して、図1および図2に示した電子現像型カメラの作動について説明する。図8に示したフローチャートは電子現像型カメラ内に電子現像型記録媒体RMが装填されたか否かを検出する記録媒体検出ルーチンであり、この記録媒体検出ルーチンは例えば10ms毎に実行される割込みルーチンであり、その実行開始は電源スイッチ24をオンすることによって行われる。また、図9および図10に示したフローチャートは電子現像型カメラのメインルーチンであり、このメインルーチンも電源スイッチ24のオンによって実行される。
【0038】
先ず、図8に示した記録媒体検出ルーチンについて説明すると、ステップ801では、コンタクトスイッチ(CS)98がオンであるかオフであるかが判断される。即ち、電子現像型カメラ内に電子現像型記録媒体RMが装填されたか否かが判断される。コンタクトスイッチ98がオンのとき、即ち電子現像型記録媒体RMが装填されたとき、ステップ802に進み、そこで記録媒体検出フラグF1が“1”にセットされる。一方、コンタクトスイッチ98がオフのとき、即ち電子現像型カメラ内に電子現像型記録媒体RMが装填さていないとき、ステップ803に進み、そこで記録媒体検出フラグF1は“0”にリセットされる。ステップ802あるいはステップ803を経た後、記録媒体検出ルーチンは一旦終了するが、電源スイッチ24がオンされている限り、このルーチンは10ms毎に繰り返し実行されることになる。
【0039】
次に、図9および図10に示したメインルーチンについて説明すると、先ず、ステップ901では、記録媒体検出フラグF1が“1”であるか“0”であるかが判断される。即ち、電子現像型カメラ内に電子現像型記録媒体RMが装填されているか否かが判断され、もし電子現像型記録媒体RMが装填されていない場合には待機状態となって、ステップ901からは先に進むことはない。
【0040】
ステップ901でF1=1となったとき、即ち電子現像型記録媒体RMが装填されたとき、ステップ902に進み、その電子現像型記録媒体RMが記録済みであるか否かが判別される。もしステップ902において、電子現像型記録媒体RMが未記録であると判別されたときには、記録媒体判別フラグF2は“1”にセットされ、また電子現像型記録媒体RMが記録済みであると判別されたときには、記録媒体判別フラグF2は“0”にリセットされる。なお、電子現像型記録媒体RMが記録済みであるか否かの判別については図11を参照して後で詳しく説明する。
【0041】
ステップ903では、記録媒体判別フラグF2が“1”であるか“0”であるかが判断される。F2=1であるとき、即ち電子現像型記録媒体RMが未記録であるとき、ステップ904に進み、そこで記録媒体検出フラグF1が“1”であるか“0”であるかが再び判断される。もしF1=1であれば、即ち当初の電子現像型記録媒体RM(未記録)が装填された儘にされているならば、ステップ905に進み、そこでレリーズスイッチ(RS)16がオンされたか否かが判断される。もしレリーズスイッチ16がオフであるならば、ステップ904に戻される。要するに、ステップ904および905では、ユーザが未記録の電子現像型記録媒体RMを何等かの理由(例えば、撮影を中止するような場合)で電子現像型カメラから抜き出した場合が想定されており、その場合には、F=0となって、ステップ904からステップ901に戻り、このルーチンは次の電子現像型記録媒体RMの装填に対して備えることになる。
【0042】
ステップ904およびステップ905からなるルーチンが繰り返されている間に、ユーザが電子現像型カメラを被写体に向けてレリーズスイッチ16をオンすると、ステップ905からステップ906に進み、そこで一連の撮影動作が実行され、未記録の電子現像型記録媒体RMに被写体像の記録が行われる。なお、撮影動作については図12および図13を参照して後で詳しく説明する。ステップ906で一連の撮影動作が完了すると、ステップ907に進み、そこで記録媒体判別フラグF2が“1”から“0”に書き換えられ(この時点で電子現像型カメラに装填されている電子現像型記録媒体RMは記録済みのものとなる)、次いでステップ903に戻される。
【0043】
一方、ステップ903でF2=0であるとき、即ち電子現像型記録媒体RMが記録済みであるとき、ステップ908に進み、そこで電子現像型記録媒体RMが記録済みである旨、スキャンスタートスイッチ(SS)23のオンにより電子現像型記録媒体RMの記録画像の読取りが可能である旨、およびファイル選択スイッチ(FS)75によりファイル名(画像記録装置74内のハードディスク等のメモリ媒体)を選択して指示すべき旨が液晶表示パネル22に順次表示される。次いで、ステップ909に進み、そこでファイル指定完了スイッチ(FD)77がオンされた否かが判断される。即ち、ステップ909では、ユーザが電子現像型記録媒体RMの記録画像から読み出される画像信号を格納すべきファイルをファイル選択スイッチ75によって選択して指定し、その後にファイル指定完了スイッチ77が押下されるまで、待機状態となる。
【0044】
ステップ909でファイル指定完了スイッチ77が押下されると(このときファイル選択スイッチ75によって選択して指定された指定ファイルにはファイル名(番号)が付与れている)、ステップ910に進み、そこで画像記録装置74内のメモリ媒体のディレクトリエントリから情報が読み出され、次いでステップ911で該メモリ媒体に指定ファイル名と同一のファイル名があるか否かが判断される。もし指定ファイル名と同一のファイル名がある場合には、ステップ912に進み、そこで該メモリ媒体内には同一のファイル名が既にあり、指定ファイル名を変更すべきか否かが液晶表示パネル22に表示される。
【0045】
この場合、同一ファイル名のものには何らかの情報データ(画像信号を含む)が格納されており、もし指定ファイル名を変更しない場合にはそこに電子現像型記録媒体RMから読み出された画像信号が上書きされることになる。このような上書きを望まない場合には、指定ファイル名を変更することが必要であり、この指定ファイル名の変更はファイル選択スイッチ(FS)75の操作により行なわれる。即ち、ファイル選択スイッチ75によって先に指定したファイル以外のファイルを選択して指定することにより、ファイル名の変更が行なわれ、このファイル名変更操作はファイル指定完了スイッチ(FD)77を押下してオンすることにより完了する。また、指定ファイル名を変更しない場合には、ファイル選択スイッチ75を操作することなくファイル指定完了スイッチ77だけが押下されてオンされる。なお、ファイル指定完了スイッチ77のオンについてはユーザに予め知識として与えることもできるし、あるいは以上のような手順を液晶表示パネル22に順次表示するようにしてもよい。
【0046】
以上で述べたように、指定ファイル名を変更する場合でも、指定ファイル名を変更しない場合でも、最終的にはファイル指定完了スイッチ(FD)77が押下され、ステップ913ではそのようなファイル指定完了スイッチ77の押下即ちオンが監視される。ステップ913でファイル指定完了スイッチ77の押下確認されると、ステップ914に進み、そこで指定ファイル名の変更があったか否かが判断される。指定ファイル名の変更があったとき、ステップ910に戻り、ステップ910、911、912、913および914からなるルーチンが繰り返される。
【0047】
一方、ステップ911で記録媒体内に指定ファイル名と同一のファイル名がなかった場合、あるいはステップ914で指定ファイル名の変更がなかったとき、ステップ915に進み、そこでスキャンスタートスイッチ(SS)23のオンにより電子現像型記録媒体RMからの記録画像読取りが行なわれる旨が液晶表示パネル22に表示される。次いで、ステップ917に進み、そこでスキャンスタートスイッチ23がオンされたか否かが判断され、スキャンスタートスイッチ23がオンされるまで、ステップ915、916および917からなるルーチンが繰り返される。なお、かかるルーチンが繰り返し実行されている間に、何らかの理由により電子現像型記録媒体RMが電子現像型カメラから抜きだされた場合(例えば、撮影動作を行なうべく新たな未記録電子現像型記録媒体RMと交換するような場合)には、ステップ916からステップ901に戻される。
【0048】
ステップ917でスキャンスタートスイッチ23がオンされると、ステップ918に進み、そこで画像記録装置74内のメモリ媒体の記憶容量が十分であるか否かが判断される。もし記憶容量が十分であれば、ステップ919に進み、そこで該メモリ媒体のディレクトリエントリ領域およびFAT領域のファイル管理データが書き換えられ、次いでステップ920に進み、そこで該指定ファイルのヘッダ領域に必要なヘッダ情報データ例えばファイルの属性、ヘッダ領域の長さ、データ領域のオフセット量等が書き込まれる。
【0049】
続いて、ステップ921に進み、そこで一連の画像読取り動作が実行され、記録済みの電子現像型記録媒体RMからその記録画像が画像信号として読み取られ、この画像信号は順次上述の指定ファイルのデータ領域に書き込まれる。なお、記録画像の読取り動作については図14および図15を参照して後で詳しく説明する。ステップ921で一連の画像読取り動作が完了すると、ステップ922に進み、そこで記録媒体検出フラグF1が“0”になるまで待機状態となる。即ち、画像読取りが一旦終了した電子現像型記録媒体RMが電子現像型カメラから抜き取られるまで待機状態となる。かかる電子現像型記録媒体RMが抜き取られて、F=0となると、ステップ901に戻り、このルーチンは次の電子現像型記録媒体RMの装填に対して備えることになる。
【0050】
なお、ステップ918で画像記録装置74内のメモリ媒体の記憶容量が不十分であると判断されると、ステップ923に進み、そこで該メモリ媒体の記憶容量が不足である旨が液晶表示パネル22に表示され、次いでステップ924に進み、そこでICメモリカード、フロッピーディスク、ハードディスク等のメモリ媒体が交換されたか否かが判断され、メモリ媒体が交換されると、ステップ923からステップ910に戻される。
【0051】
図11には図10のステップ902で実行される記録媒体記録済み判別ルーチンが示される。
【0052】
ステップ1101では、光源即ち発光素子90が発光素子駆動回路94によってオンされ、次いでステップ1102では光センサ92が作動されてその出力信号がアンプ96によって増幅された後にシステムコントロール回路28内に取り込まれる。光センサ92によって受けられた光は発光素子90から射出されて電子現像型記録媒体RMの検出領域88を透過して来たものであるから、光センサ92からの出力信号は検出領域88の透過率情報を持つことになる。
【0053】
ステップ1103では、光センサ102からの出力信号に基づいて、透過率測定データMPが算出され、次いでステップ1104で光源90がオフされる。続いて、ステップ1105では、透過率測定データMPが基準透過率測定データRPと比較される。基準透過率測定データRPはシステムコントロール回路28内の読出し専用メモリ(ROM)に格納されるものであって、例えば図4において参照符合RLで示す透過率レベルに対応するものである。ここで、測定対象となっている電子現像型記録媒体RMが未記録のものであるとすると、透過率測定データMPは最低透過率レベルMLとほぼ同じレベルであるために、透過率測定データMPは基準透過率データRPよりも小さい筈である。一方、もし測定対象となっている電子現像型記録媒体が記録済みのものであるならば、透過率測定データMPは透過率レベルRLよりも大きくなっている筈である。
【0054】
ステップ1105で透過率測定データMPが基準透過率データRPよりも小さいと判断されたとき、即ち電子現像型記録媒体RMが未記録であると判断されたとき、ステップ1106に進み、そこで記録媒体判別フラグF2は“1”とされ、次いで図9のステップ903に戻る。一方、ステップ1105で透過率測定データMPが透過率レベルRLよりも大きいと判断されたとき、即ち測定対象となっている電子現像型記録媒体RMが記録済みであると判断された場合には、ステップ1107に進み、そこで記録媒体判別フラグF2は“0”とされ、次いで図9のステップ903に戻る。
【0055】
図12には図9のステップ906で実行される撮影動作ルーチンが示され、また図13にはその撮影動作のタイムチャートが示される。
【0056】
図9のフローチャートにおいて、ステップ904および905からなるルーチンが繰り返されている間に、ユーザがレリーズスイッチ16をオンすると、レリーズスイッチ(RS)16からオン信号が出力される(図13)。レリーズスイッチ16からオン信号が出力されると、ステップ1201では、測光センサ18から測光データが検出されてシステムコントロール回路28内に取り込まれる。次いで、ステップ1202ではその測光データに基づいて露出演算が実行される(図13)。
【0057】
ステップ1203では、露出演算が終了したか否かが判断され、露出演算が終了すると、ステップ1204に進み、そこで絞り30が全開状態から所定の設定開度まで絞られ、その設定開度は上述の露出演算の結果に基づいて行われる。続いて、ステップ1205では、クイックリターンミラー32がダウン位置からアップ位置に向かって移動させられる。ステップ1206では、所定時間が経過したか否かが判断され、その時間は絞り30の全開状態から設定開度までの移行並びにクイックリターンミラー32のダウン位置からアップ位置への移動に要する時間とされる。
【0058】
ステップ1206で所定時間が経過すると、ステップ1207に進み、そこで記録媒体活性化信号が記録媒体駆動回路46から出力され(図13)、これにより静電情報記録媒体78とその電荷保持媒体(液晶表示素子)80との間に所定電圧が印加され、また発光素子駆動回路94からはオン信号が出力され、これにより光源即ち発光素子90がオンされる。次いで、ステップ1208では、シャッタ34が開放され(図13)、かくして未記録の電子現像型記録媒体RMは露光される。即ち、電子現像型記録媒体RMには撮像光学系12を通して被写体像が結像され、その被写体像は電荷保持媒体即ち液晶表示素子80に顕像として現れる。
【0059】
ステップ1209では、電子現像型記録媒体RMへの適正な露出時間が経過したか否かが判断され、その露出時間も上述の露出演算結果に基づいて決められる。ステップ1209で露出時間が経過すると、ステップ1210に進み、そこでシャッタ34が閉じられる。続いて、ステップ1211では、電子現像型記録媒体RMへの適正な電圧印加時間が経過したか否かが判断され、適正な電圧印加時間が経過すると、ステップ1212に進み、そこで記録媒体駆動回路46から電子現像型記録媒体RMに対して出力された記録媒体活性化信号がオフされ、また発光素子駆動回路94からはオフ信号が出力されて、光源即ち発光素子90がオフされる。なお、図4を参照して説明したように、電子現像型記録媒体RMに対して適正な電圧印加時間を設定することにより、電子現像型記録媒体RMでは最大コントラストで被写体像を記録することが可能である。
【0060】
次に、ステップ1213では絞り30が再び全開状態に移行され、またステップ1214でクイックリターンミラー32がアップ位置からダウン位置に移動させられ、その後図9のステップ907に戻される。
【0061】
なお、上述したように、ステップ1207において、電子現像型記録媒体RMの静電情報記録媒体78とその電荷保持媒体(液晶表示素子)80との間に所定電圧が印加されるとき、光源即ち発光素子98が発光素子駆動回路94によってオンされ、またステップ1212において、電子現像型記録媒体RMの静電情報記録媒体78とその電荷保持媒体(液晶表示素子)80との間への電圧印加が停止されるとき、光源即ち発光素子98が発光素子駆動回路94によってオフされる。かくして、電子現像型記録媒体RMの検出領域88にはそれが記録済みであるという情報が書き込まれる。
【0062】
図14には図10のステップ921で実行される画像読取り動作ルーチンが示され、また図15にはその画像読取り動作のタイムチャートが示される。
【0063】
図9および図10に示すフローチャートにおいて、ステップ915、916および917からなるルーチンが繰り返されている間に、ユーザがスキャンスタートスイッチ(SS)23をオンすると、スキャンスタートスイッチ23からオン信号が出力され(図15)、これにより先に述べたような一連のルーチンが実行される。その後、図14のフローチャートのステップ1401に進み、そこでシャッタ34が開放状態とされ、次いでステップ1402では電源50がオンされ、続いてステップ1403では画像読取り機構48が順方向に駆動される。なお、画像読取り機構48が図2の実線位置から破線位置に向かって移動する場合の移動方向を順方向として、またその反対を逆方向として定義する。
【0064】
ステップ1405では、画像読取り機構48が電子現像型記録媒体RMに対して読取り開始位置に到達したか否かが判断される。即ち、画像読取り機構48のラインセンサ54が電子現像型記録媒体RMの画像記録領域に対して読取り走査開始位置に到達したか否かが判断される。ラインセンサ54が読取り走査開始位置に到達すると、ステップ1406に進み、そこで画像読取り機構48の駆動が一旦停止される。なお、画像読取り機構48の駆動源としてはステップモータあるいはサーボモータ等が用いられ、その駆動制御についてはスキャナ系駆動回路58からの駆動パルスをカウントすることにより行うことができる。
【0065】
ステップ1407では、ラインセンサ54に対する露光時間、即ちその撮像素子に対する適正な電荷蓄積時間(図15)が経過したか否かが判断される。かかる露光時間が経過すると、ステップ1408に進み、そこでラインセンサ54から画像信号が読み出され、これら画像信号は先に述べたようにアンプ62およびA/D変換64を経て適宜処理された後にメモリ68に一時的に格納され、次いで画像記録装置74内のICメモリカード、フロッピーディスク、着脱自在のハードディスク等のメモリ媒体の指定ファイルのデータ領域に順次格納される。
【0066】
ステップ1409では画像読取り機構48が順方向に駆動され、次いでステップ1410ではその画像読取り機構48が次の読取り位置に到達したか否が判断される。即ち、画像読取り機構48のラインセンサ48が次の読取り走査ラインまで到達したか否が判断される。ラインセンサ48が次の読取り走査ラインに到達すると、ステップ1411に進み、そこで画像読取り機構48の駆動が停止される。次に、ステップ1412では、電子現像型記録媒体RMの記録画像が全て読み取られたが否かが判断され、この段階では、記録画像の読取りは未だ完了していないので、ステップ1412からステップ1407に戻って、同様なルーチンが実行される。
【0067】
本実施形態では、例えば電子現像型記録媒体RMの記録画像に対する全水平方向走査線の数は2,000 本とされ、このためステップ1407からステップ1412までルーチンは2,000 回繰り返される。図12から明らかなように、画像読取り機構48はその画像読取り期間中に2,000 回にわたって順方向に間欠的に移動させられ、その間欠的移動時にラインセンサ54からの画像信号の読出が行われる。
【0068】
電子現像型記録媒体RMの記録画像に対する読取りが完了すると、ステップ1412からステップ1413に進み、そこでラインセンサ54の電源がオフされ、次いでステップ1414では光源50もオフされる。続いて、ステップ1415では、シャッタ34が閉鎖される。次に、ステップ1416では、画像読取り機構48が逆方向(即ち、図2において、破線位置から実線位置に向かって)に駆動させられ、ステップ1417で画像読取り機構48が初期位置に到達したかが判断される。画像読取り機構48が初期位置に到達すると、ステップ1418に進み、そこで画像読取り機構48の駆動が停止され、その後図9のステップ901に戻る。
【0069】
以上述べたように、本発明では、電子現像型記録媒体RMの記録画像から読み出された画像信号がICメモリカード、フロッピーディスク、着脱自在のハードディスク等のメモリ媒体のファイルのデータ領域に書き込まれたとき、そのファイルのヘッダ領域のヘッダ情報データを書き換えて、そこに格納された情報データが画像信号であることが明らかにされている。したがって、かかるメモリ媒体内に多数のファイルが含まれていても、個々のファイルに格納された情報データが画像信号であるかそれ以外のものであるかはそのヘッダ領域のヘッダ情報データにアクセルすることにより判断することができる。
【0070】
図16および図17を参照すると、画像記録装置74内のICメモリカード、フロッピーディスク、着脱自在のハードディスク等のメモリ媒体から画像信号をインターフェイス回路70および出力端子コネクタ26を介して外部のパーソナルコンピュータ等に転送するための画像信号転送ルーチンが示される。この画像信号転送ルーチンについては、例えば外部のパーソナルコンピュータから画像信号転送指令信号がインターフェイス回路70および出力端子コネクタ26を介して電子現像型カメラに出力された際に実行される割込みルーチンとして構成され得る。
【0071】
先ず、ステップ1601では、画像記録装置74内のメモリ媒体のディレクトリエントリ領域からファイル名データが取り込まれ、次いでステップ1602では、ファイル選択スイッチ75によって指定されたファイル名がかかるメモリ媒体内にあるか否かが判断される。もしメモリ媒体内に指定ファイルがある場合には、ステップ1603に進み、そこで該指定ファイルのヘッダ領域からヘッダ情報データが取り込まれる。次いで、ステップ1604に進み、そこで該指定ファイルが画像ファイルであるか否かが、即ちそのデータ領域内に格納されている情報データが画像信号であるか否かが判断される。
【0072】
もし指定ファイルが画像ファイルであるならば、ステップ1604からステップ1605に進み、そこで画像信号の転送が開始される。即ち、指定ファイルのデータ領域から画像信号が読み出され、その読出し画像信号がインターフェース回路70および出力端子コネクタ26を介して外部のパーソナルコンピュータに転送される。次いで、ステップ1606に進み、そこで画像信号の転送が完了したか否かが判断される。画像信号の転送が完了すると、この画像信号転送ルーチンは一旦終了するが、外部のパーソナルコンピュータから画像信号転送指令信号が更に電子現像型カメラに対して出力されていれば、該画像信号転送ルーチンは再び実行される。
【0073】
ステップ1602において、指定ファイル名がかかるメモリ媒体内にない場合には、ステップ1607に進み、そこで記録媒体検出フラグF1が“1”であるか“0”であるかが判断される。もしF1=1であれば、即ち電子現像型カメラ内に電子現像型記録媒体RMが装填されていれば、ステップ1608に進み、そこで図11に示した記録媒体記録済み判別ルーチンが実行される。記録媒体記録済み判別ルーチンが終了すると、ステップ1609に進み、そこで記録媒体判別フラグF2が“1”であるか“0”であるかが判断される。
【0074】
F2=0であるとき、即ち電子現像型記録媒体RMが記録済みであるとき、ステップ1609からステップ1610に進み、そこで画像記録装置74内のメモリ媒体の記憶容量が十分であるか否かが判断される。もし記憶容量が十分であれば、ステップ1611に進み、そこで該メモリ媒体のディレクトリエントリおよびFATのファイル管理データが書き換えられ、これによりかかるメモリ媒体内の任意のファイルに指定ファイル名が付与される。次いで、ステップ1612に進み、かかる指定ファイルのヘッダ領域に必要なヘッダ情報データ例えばファイルの属性、ヘッダ領域の長さ、データ領域のオフセット量等が書き込まれる。
【0075】
続いて、ステップ1613に進み、そこで図14に示した画像読取り作動ルーチンが実行され、これにより上述の指定ファイルのデータ領域には電子現像型記録媒体RMから読み取られた画像信号が順次格納される。画像読取り作動ルーチンが終了すると、ステップ1605に進み、そこでかかる指定ファイルのデータ領域からの画像信号の転送が上述したような態様で行なわれる。
【0076】
なお、ステップ1610で画像記録装置74内のメモリ媒体の記憶容量が不十分であると判断されると、ステップ1614に進み、そこで該メモリ媒体の記憶容量が不足である旨が液晶表示パネル22に表示され、次いでステップ1615に進み、そこでICメモリカード、フロッピーディスク、ハードディスク等のメモリ媒体が交換されたか否かが判断され、メモリ媒体が交換されると、ステップ1615からステップ1601に戻される。
【0077】
一方、ステップ1607において、もしF1=0であれば、即ち電子現像型カメラ内に電子現像型記録媒体RMが装填されていないとき、ステップ1616に進み、そこで画像信号の転送作動は禁止され、次いでステップ1617に進み、そこで転送すべき画像信号が無い旨が液晶表示パネル22に表示される。また、ステップ1609において、もしF2=1であるときも、即ち電子現像型記録媒体RMが未記録の場合にも、ステップ1616に進み、同様なルーチンが行なわれる。
【0078】
ステップ1604において、指定ファイルが画像ファイルでない場合、即ちそのデータ領域内に格納されている情報データが画像信号でない場合には、ステップ1618に進み、そこで画像記録装置74内のメモリ媒体には、指定ファイル名と同じファイル名であるが、しかし画像ファイルでないものがある旨および指定ファイル名を変更し得る旨が液晶表示パネル22に表示される。この場合、指定ファイル名と同一ファイル名のものには画像信号以外の情報データが格納されており、これはユーザによるファイル選択スイッチ(FS)75の誤操作等に起因し得るものである。かくして、電子現像型カメラ側では、指定ファイル名を変更し得る旨を液晶表示パネル22に表示することにより、ユーザに正しい指定を促すことになる。ファイル名の変更はファイル選択スイッチ75によって先の指定ファイル以外のファイルを選択して指定することにより行なわれ、このようなファイル名の変更操作はファイル指定完了スイッチ(FD)77を押下してオンすることにより完了する。また、指定ファイル名を変更しない場合には、ファイル選択スイッチ75を操作することなくファイル指定完了スイッチ77だけが押下されてオンされる。なお、ファイル指定完了スイッチ77の操作についてはユーザに予め知識として与えることもできるし、あるいは以上のような手順を液晶表示パネル22に順次表示するようにしてもよい。
【0079】
以上で述べたように、指定ファイル名を変更する場合でも、指定ファイル名を変更しない場合でも、最終的にはファイル指定完了スイッチ(FD)77が押下され、ステップ1619ではそのようなファイル指定完了スイッチ77の押下即ちオンが監視される。ステップ1619でファイル指定完了スイッチ77の押下が確認されると、ステップ1620に進み、そこで指定ファイル名の変更があったか否かが判断される。指定ファイル名の変更があったとき、ステップ1620からステップ1601に戻り、それ以後のルーチンは上述した通りである。また指定ファイル名の変更がなかったとき、ステップ1620からステップ1607に進み、それ以後のルーチンも上述した通りである。
【0080】
以上述べたように、本発明では、パーソナルコンピュータ等から画像信号の転送指令があったとき、画像記録装置74内のICメモリカード、フロッピーディスク、着脱自在のハードディスク等のメモリ媒体に指定ファイルが無い場合であっても、あるいは該指定ファイルに画像信号が格納されていない場合(即ち、そのファイルヘッダが画像信号を格納していないことを示す場合)であっても、電子現像型カメラに装填された電子現像型記録媒体RMが記録済であれば、そこの記録画像を画像信号として読み取ってパーソナルコンピュータ等に画像信号を転送することができる。
【0081】
図18には本発明による電子現像型カメラの第2の実施形態がブロック図として示され、このブロック図は図2に示した第1の実施形態のブロック図から光源即ち発光素子90、光センサ92、発光素子駆動回路94およびアンプ96を省いたものに相当する。なお、図18では、図2に示した構成要素と同様な構成要素には同じ参照符号が用いられる。図18に示すように、第2の実施形態では、電子現像型記録媒体RMが電子現像型カメラのカメラ本体10に装填されたとき、その検出領域88が待機位置の画像読取り機構48の光源50とスキャナ光学系52との間に介在するようにされる。要するに、第2の実施形態では、画像読取り機構48における光源50およびCCDラインセンサ54には図2の光源90および光センサ92の役割も担わせられる。
【0082】
第2の実施形態では、電子現像型カメラの作動自体は図8、図9および図10に示したフローチャートを参照して説明した場合と実質的に同じであるが、しかし記録媒体記録済み判定ルーチンおよび撮影作動ルーチンが幾分異なる。図19には第2の実施形態における記録媒体記録済み判別ルーチンが示され、また図20および図21のそれぞれには第2の実施形態における撮影作動ルーチンおよびそのタイムチャートが示される。
【0083】
図19の記録媒体記録済み判別ルーチンにおいて、先ず、ステップ1901では、照明光源50が照明光源駆動回路56によってオンされ、次いでステップ1902ではラインセンサ54が作動されてその出力信号がシステムコントロール回路28内に取り込まれる。ラインセンサ54によって受けられた光は照明光源50から射出されて電子現像型記録媒体RMの検出領域88を透過して来たものであるから、ラインセンサ50からの出力信号は検出領域88の透過率情報を持つことになる。
【0084】
ステップ1903では、ラインセンサ54に蓄積された電荷の総量が演算されて、透過率測定データMPが算出され、次いでステップ1904で照明光源50がオフされる。続いて、ステップ1905では、透過率測定データMPが基準透過率測定データRPと比較される。なお、基準透過率測定データRPは図11を参照して説明した場合と同様にシステムコントロール回路28の読出し専用メモリ(ROM)に格納されるものであって、例えば図4において参照符合RLで示す透過率レベルに対応するものである。ステップ1905で透過率測定データMPが基準透過率データRPよりも小さいと判断されたとき、即ち電子現像型記録媒体RMが未記録であるとき、ステップ1906に進み、そこで記録媒体判別フラグF2は“1”とされる。一方、ステップ1905で透過率測定データMPが透過率レベルRLよりも大幅に大きいと判断されたとき、即ち測定対象となっている電子現像型記録媒体RMが記録済みのものである場合には、ステップ1907に進み、そこで記録媒体判別フラグF2は“0”とされる。
【0085】
図20には第2の実施形態での撮影動作ルーチンが示され、また図21にはその撮影動作のタイムチャートが示される。図20の撮影作動ルーチンはそのステップ2007および2012を除けば図12に示したものと同様である。即ち、ステップ2007では、電子現像型記録媒体RMの静電情報記録媒体78とその電荷保持媒体(液晶表示素子)80との間に所定電圧が印加されるとき、照明光源50が照明光源駆動回路56によってオンされ(図21)、またステップ2012では、電子現像型記録媒体RMの静電情報記録媒体78とその電荷保持媒体(液晶表示素子)80との間への電圧印加が停止されるとき、照明光源50が照明光源駆動回路56によってオフされる(図21)。要するに、以上の点を除けば、図20に示したステップ2001ないしステップ2014のそれぞれは図12に示したステップ1201ないし1214に対応する。なお、第2の実施形態で行われる記録済み電子現像型記録媒体RMからの画像読取り動作については、図14の画像読取り作動ルーチンおよび図15のタイムチャートを参照して説明した場合と実質的に同じである。
【0086】
上述した実施形態の説明において、電子現像型カメラは一眼レフカメラの形式のものとされているが、しかしその他のタイプのカメラ例えばレンズシャッタ式カメラにも本発明を適用し得ることが理解されるべきである。なお、レンズシャッタ式カメラの場合には、上述した実施形態のように、画像読取り機構48の駆動時にシャッタを開放する必要がないことは言うまでもない。
【0087】
本発明において、電子現像型記録媒体RMが記録済みであるか否かを判別する方法として、更に別の方法を採用することも可能である。例えば、電子現像型記録媒体RMに画像を記録した後にユーザに適当なマークを筆記具等で施すようにすることも可能であり、この場合そのマークの存在を検出することにより、電子現像型記録媒体RMが記録済みであるか否かが判別される。その他の方法として、通常のオーディオカセットテープで再記録を防止するための機械的に除去可能な爪片がそのカセットに設けられるが、そのような爪片を電子現像型記録媒体RMに組み込む、該爪片の有無を検出することにより電子現像型記録媒体が未記録であるか記録済であるかを判別することも可能である。
【0088】
【発明の効果】
以上の記載から明らかように、本発明によれば、画像記録装置内のICメモリカード、フロッピーディスク、着脱自在のハードディスク等のメモリ媒体から画像信号を転送すべき指令が外部のパーソナルコンピュータ等によって発せられた場合、それに応じることができないという状況を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電子現像型カメラの第1の実施形態の外観を概略的に示す斜視図である。
【図2】図1に示した電子現像型カメラのブロック図である。
【図3】第1の実施形態で用いる電子現像型記録媒体の構成を概略的に示す断面図である。
【図4】図3に示した電子現像型記録媒体の透過率特性を示すグラフである。
【図5】本発明の第1の実施形態で用いられる電子現像型記録媒体の外観を示す概略図である。
【図6】図1のブロック図の画像記録装置内に装填されるICメモリカード、フロッピーディスク、着脱自在のハードディスク等のメモリ媒体のフォーマット化の一例を示す模式図である。
【図7】図6に示すファイルの1つを更に詳細に示す模式図である。
【図8】図1および図2に図示した電子現像型カメラに電子現像型記録媒体が装填されているか否かを検出するための記録媒体検出ルーチンを示すフローチャートである。
【図9】図1および図2に図示した電子現像型カメラの作動を説明するためのメインルーチンの一部を示すフローチャートである。
【図10】図1および図2に図示した電子現像型カメラの作動を説明するためのメインルーチンのその他の部分を示すフローチャートである。
【図11】図9および図10に示したメインルーチンの一部を成す記録媒体記録済み判別ルーチンを示すフローチャートである。
【図12】図9および図10のメインルーチンの一部を成す撮影動作ルーチンを示すフローチャートである。
【図13】図12の撮影作動ルーチンに関連したタイムチャートである。
【図14】図9および図10のメインルーチンの一部を成す画像読取り動作ルーチンを示すフローチャートである。
【図15】図14の画像読取り作動ルーチンに関連したタイムチャートである。
【図16】図1に示したブロック図の画像記録装置内のICメモリカード、フロッピーディスク、着脱自在のハードディスク等のメモリ媒体から画像信号を外部のパーソナルコンピュータ等に転送する際に実行される画像信号転送ルーチンの一部を示すフローチャートである。
【図17】図1に示したブロック図の画像記録装置内のICメモリカード、フロッピーディスク、着脱自在のハードディスク等のメモリ媒体から画像信号を外部のパーソナルコンピュータ等に転送する際に実行される画像信号転送ルーチンのその他の部分を示すフローチャートである。
【図18】本発明による電子現像型カメラの第2の実施形態のブロック図である。
【図19】図18の第2の実施形態におけるメインルーチンの一部を成す記録媒体記録済み判別ルーチンを示すフローチャートである。
【図20】図18の第2の実施形態におけるメインルーチンの一部を成す撮影動作ルーチンを示すフローチャートである。
【図21】図20の撮影動作ルーチンに関連したタイムチャートである。
【符号の説明】
10 カメラ本体
12 撮像光学系
16 レリーズスイッチ
18 測光センサ
22 液晶表示パネル
24 メインスイッチ
26 出力端子コネクタ
32 クイックリターンミラー
34 シャッタ
48 画像読取り機構
50 光源
52 スキャナ光学系
54 ラインセンサ
75 ファイル選択スイッチ
76 液晶表示パネル駆動回路
77 ファイル指定完了スイッチ
78 静電情報記録媒体
80 電荷保持媒体
82 電源
84 矩形状フレーム
86 画像記録領域
88 検出領域
90 光源(発光素子)
92 光センサ
94 発光素子駆動回路
96 アンプ
98 媒体検出センサ(コンタクトスイッチ)
RM 電子現像型記録媒体

Claims (5)

  1. 静電情報記録媒体と電荷保持媒体とからなる電子現像型記録媒体を用いる電子現像型カメラであって、
    前記電子現像型記録媒体の記録画像を画像信号として読み取る画像読取り手段と、
    前記画像読取り手段で読み取られた画像信号を一フレーム毎に区分して格納するための複数の区分格納領域を持つ情報格納手段と、
    前記情報格納手段の区分格納領域のうちの所定の区分格納領域から画像信号を外部に転送すべく該所定の区分格納領域を指定した際にその指定区分格納領域に画像信号が格納されている場合にその画像信号を外部に転送する第1の画像信号転送手段と、
    前記指定区分格納領域に画像信号が格納されていない場合に前記画像読取り手段によって前記電子現像型記録媒体の記録画像から画像信号を読み取って外部に転送するための第2の転送信号とを具備して成る電子現像型カメラ。
  2. 請求項1に記載の電子現像型カメラにおいて、更に、前記画像読取り手段によって前記電子現像型記録媒体の記録画像から画像信号を読み取る前に前記電子現像型記録媒体が未記録であるか記録済みであるかを判別する記録媒体記録済み判別手段を具備することを特徴とする電子現像型カメラ。
  3. 請求項2に記載の電子現像型カメラにおいて、更に、前記記録媒体記録済み判別手段によって前記電子現像型記録媒体が未記録であるか記録済みであるかを判別する前に前記電子現像型記録媒体の装填の有無を判別するための記録媒体検出手段を具備することを特徴とする電子現像型カメラ。
  4. 請求項1から3までのいずれか1項に記載の電子現像型カメラにおいて、更に、前記指定区分格納領域に画像信号が格納されていない場合に区分格納領域の指定を変更するための指定変更手段を具備することを特徴とする電子現像型カメラ。
  5. 請求項から4までのいずれか1項に記載の電子現像型カメラにおいて、前記記録媒体記録済み判別手段が前記電子現像型記録媒体の透過率を測定してその測定透過率を基準透過率と比較することによって該電子現像型記録媒体が未記録であるか記録済みであるかを判別することを特徴とする電子現像型カメラ。
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