JP3591353B2 - カラー陰極線管およびその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、テレビジョン用受像機、コンピュータディスプレイ等の画像表示装置に用いられるカラー陰極線管およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の陰極線管は、図5に示すように、内面に蛍光面1を有するパネル2、内壁3に導電膜4およびその導電膜4に高電圧を印加するためのアノードボタン5を有するファンネル6からなるバルブ7と、パネル2内面の蛍光面1と対向する位置に設けられたシャドウマスク8を有するシャドウマスク構体9と、ファンネル6のネック部6a内に収納された電子銃10と、シャドウマスク構体9に設けられ、ファンネル内壁3の導電膜4とシャドウマスク構体9とを電気的に接触するコンタクト部11aを有する第1のスプリング11と、電子銃10の最終電極110に設けられ、ファンネル内壁3の導電膜4と最終電極110とを電気的に接触するコンタクト部12aを有する第2のスプリング12とを具備したものである。
【0003】
また、特開昭59−171439号公報に記載のものは、バルブ内の電極間でのスパーク時に発生する最大瞬間電流を低減して、TVセットの各回路部品の誤動作および破壊を防止するために、アノードボタン5と電子銃10との中間部の導電膜4aの比抵抗値を0.1〜10〔Ωcm〕にし、かつ、パネル2側の導電膜4bおよびネック部6a側の導電膜4cの比抵抗値を0.1〔Ωcm〕以下にしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなカラー陰極線管では、ファンネル内壁3に電子銃10の電子ビームが放射する方向に導電膜4c、導電膜4aおよび導電膜4bを順次形成しているため、導電膜4aと導電膜4cとの接合部Aおよび導電膜4aと導電膜4bとの接合部Bが階段状となり、すなわち、導電膜4aのそれぞれの端部が単一面上で接合されるのではなく、導電膜4aの一端部がファンネル内壁3上および導電膜4c上の2つの面上で接合し、また、導電膜4aの他端部もファンネル内壁3上および導電膜4b上の2つの面上で接合するため、接合部Aおよび接合部Bでの導通不良の問題、膜剥がれ落下によるシャドウマスク8の穴の目詰まりや管内放電等の問題および、ファンネル6の形状の異なる内壁3に比抵抗値の異なる導電膜4a、4b、4cをそれぞれ所定の広範囲に形成するため、製造工程が複雑になる問題を有していた。
【0005】
一方、近年、カラー陰極線管を有するTVセットから出る漏洩電界が人体に悪影響を与えることが懸念され、VLEF(Very Low Electric Field)規格(規格された電界値は、水平偏向周波数が2〜400〔kHz〕おいて1.0〔V/m〕以下)で規制する動きがある。
【0006】
本発明は、上記事情に基づいてなされたものであり、漏洩電界およびバルブ内の放電時に発生する最大瞬間電流を低減すると共に、比抵抗値の異なる導電膜間を安定に接合できるカラー陰極線管およびその製造方法を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の陰極線管は、内面に蛍光面を有するパネル、内壁に第1の導電膜および前記第1の導電膜に高電圧を印加するためのアノードボタンを有するファンネルからなるバルブと、前記パネル内面の蛍光面と対向する位置に設けられたシャドウマスクを有するシャドウマスク構体と、前記ファンネルのネック部内に収納された電子銃と、前記シャドウマスク構体に設けられ、前記ファンネル内壁の第1の導電膜と前記シャドウマスク構体とを電気的に接触するコンタクト部を有する第1のスプリングと、前記電子銃の最終電極に設けられ、前記ファンネル内壁の第1の導電膜と前記最終電極とを電気的に接触するコンタクト部を有する第2のスプリングとを具備したカラー陰極線管において、前記第1の導電膜上の前記アノードボタンから前記第1のスプリングのコンタクト部まで前記第1の導電膜の比抵抗値より小さい比抵抗値を有する第2の導電膜を形成したものである。
【0008】
この構成、すなわち、第1の導電膜上のみの単一面上のアノードボタンから第1のスプリングのコンタクト部まで第2の導電膜を形成しているので、比抵抗値の異なる導電膜間の接合力が強固になる。また、第2の導電膜の比抵抗値を第1の導電膜の比抵抗値より小さくすることにより、シャドウマスクへ衝突した時に発生する電子ビームの電流パルスがアノードボタンから低抵抗部である第2の導電膜を介して第1のスプリングのコンタクト部に容易に流れ、電界の放射が抑制されるので漏洩電界を低減できる。さらに、最終電極のコンタクト部と接触する高抵抗部である第1の導電膜によりバルブ内の電極間でのスパーク時に発生する最大瞬間電流を低減することができる。
【0009】
本発明の陰極線管の製造方法は、本発明のカラー陰極線管の製造方法において、ファンネル内壁の第1の導電膜を形成した後に、アノードボタンから第1のスプリングのコンタクト部までの前記第1の導電膜上に前記第1の導電膜の比抵抗値より小さい導電性塗料を塗布し、その後、前記導電性塗料を乾燥して第2の導電膜を形成する。
【0010】
この方法により、すなわち、第1の導電膜上のみの単一面上のアノードボタンから第1のスプリングのコンタクト部まで第2の導電膜を形成しているので、第1および第2の導電膜間を安定に接合することができ、かつそれぞれの導電膜を形成するための製造工程を簡素化することができる。また、第2の導電膜の比抵抗値を第1の導電膜の比抵抗値より小さくすることにより、第2の導電膜により漏洩電界が低減され、第1の導電膜によりバルブ内の電極間でのスパーク時に発生する最大瞬間電流を低減することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0012】
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態のカラー陰極線管は、パネル内面20に蛍光面21を有するパネル22、内壁23に第1の導電膜24および第1の導電膜24に高電圧を印加するためのアノードボタン25を有するファンネル26からなるバルブ27と、パネル内面20の蛍光面21と対向する位置に設けられたシャドウマスク28を有するシャドウマスク構体29と、ファンネル26のネック部26a内に収納された電子銃30とを備えている。また、第1のスプリング31は、シャドウマスク構体29に設けられ、ファンネル内壁23の第1の導電膜24とシャドウマスク構体29とを電気的に接触するコンタクト部31aを有している。また、第2のスプリング32は、電子銃30の最終電極30aに設けられ、ファンネル内壁23の第1の導電膜24と最終電極30aとを電気的に接触するコンタクト部32aを有している。さらに、第1の導電膜24上のアノードボタン25から第1のスプリング31のコンタクト部31aまで第1の導電膜24の比抵抗値より小さい比抵抗値を有する第2の導電膜33を形成している。上記構造により、アノードボタン25と第1のスプリング31のコンタクト部31aとは第2の導電膜33で電気的に接続されて低抵抗部となり、また、アノードボタン25と第2のスプリング32のコンタクト部32aとは第1の導電膜24で電気的に接続されて高抵抗部となる。
【0013】
第1の導電膜24はバルブ27内の放電時に発生する最大瞬間電流の低減を考慮して比抵抗値1〜3〔Ωcm〕に設定している。また、第2の導電膜33は漏洩電界の低減を考慮して比抵抗値0.05〜0.2〔Ωcm〕に設定している。
【0014】
第1のスプリング31および第2のスプリング32は、ステンレス材料からなる弾性金属板で形成され、それぞれのコンタクト部31a、32aが導電膜24、33を損傷しないように例えば球面状に形成されている。
【0015】
また、本発明のカラー陰極線管の製造方法は、カラー陰極線管の製造において、ファンネル内壁23に導電性塗料24a、33aを塗布し、導電膜24、33を形成する導電膜形成工程を示すものである。また、他の蛍光面形成工程、フリット工程等については周知工程で行っており説明を省略する。
【0016】
上記導電膜形成工程は、図2に示すように、ファンネル支持工程35、第1の塗布工程36、第1の乾燥工程37、第2の塗布工程38、第2の乾燥工程39および塗料除去工程40を順次行っている。
【0017】
次に図3の導電膜形成装置を用いて、上記導電膜形成工程を説明する。
【0018】
初めに、ファンネル支持工程35では、穴41aを有する支持台41上にファンネル26内面を上面側になるようファンネル26の外周面を設置する。
【0019】
次の第1の塗布工程36では、支持台41の上方に配置された注入ノズル42により、黒鉛,酸化チタンを主成分とした第1の導電性塗料24aを、ファンネル内壁23全域に注入して塗布する。この時、図1に示すようにアノードボタン25は第1の導電膜24の膜厚より突出している。そのため、アノードボタン25の突出先端部には第1の導電性塗料24aが付着しない。しかし、もしアノードボタン25の突出先端部に第1の導電性塗料24aが付着した場合には、この工程で除去する。
【0020】
次の第1の乾燥工程37では、支持台41の上方に配置されたエアーノズル43により、ファンネル内壁23全域に塗布された第1の導電性塗料24aにホットエアー44を吹き付けて、特にアノードボタン25と第1のスプリング31のコンタクト部31aとの間のファンネル26に塗布された第1の導電性塗料24aを、乾燥して第1の導電膜24を形成する。この時、第1の導電膜24の比抵抗値が1〜3〔Ωcm〕に設定されている。
【0021】
次の第2の塗布工程38では、塗布手段45により、ファンネル内壁23に形成された第1の導電膜24上のアノードボタン25から第1のスプリング31のコンタクト部31aまでの単一面上で、しかもネック部26aの屈曲に比べ屈曲の小さいファンネル内壁23上に第1の導電膜24の比抵抗値より小さい黒鉛を主成分とした第2の導電性塗料33aを塗布する。この時、アノードボタン25の突出先端部に第2の導電性塗料33aが付着する。
【0022】
また、塗布手段45は、第2の導電性塗料33aを塗布するための塗布具46と、塗布具46に第2の導電性塗料33aを供給するための塗料供給具47と、塗布具46を塗料供給具47からファンネル内壁23上の第1の導電膜24aまで移動して例えばアノードボタン25上の第1の導電膜24aに当接させ、次に塗布具46をアノードボタン25から第1のスプリング31のコンタクト部31aまでの間を移動させて、第2の導電性塗料33aを塗布するための移動機構(図示せず)とを備えている。また、塗布具46は、厚み2〜5mmの板状弾性体からなる保持部46aと、保持部46aの一端部に設けられた酢酸ビニールスポンジ等の吸湿性、耐久性に富んだ材料からなる塗布部46bとで構成されている。そして、本発明の実施の形態では、塗布部46bにより第2の導電性塗料33aを吸湿保持し、塗布具46を移動機構によりファンネル内壁23上を移動させて、第1の導電膜24上のアノードボタン25から第1のスプリング31のコンタクト部31aまで、厚さtが2〜6〔μm〕および幅Xが20〜40〔mm〕の第2の導電性塗料33aを塗布している。
【0023】
次の第2の乾燥工程39では、前記第1の乾燥工程37と同様のエアーノズル43を用い、第1の導電膜24上に塗布された第2の導電性塗料33aにホットエアー44を吹き付けて乾燥し第2の導電膜33を形成する。この時、アノードボタン25と第1のスプリング31のコンタクト部31aとの間の接触抵抗値が0.1〜1〔kΩ〕に設定されている。
【0024】
次の塗料除去工程40では、ファンネル26のネック部26aに塗布された第1の導電性塗料24aを除去し、図4に示すような第1の導電膜24および第2の導電膜33を有するファンネル26が製作される。また、塗料除去工程40はネック部26a内周面に洗浄水48を散布するための洗浄手段49と、ネック部26aに塗布された第1の導電性塗料24aをネック部26a端面から所定範囲Lまで機械的に除去するための除去手段27aとを備えている。
【0025】
なお、上記実施の形態では、塗料除去工程40を第2の乾燥工程39後に設けた場合で説明したが、これに限らず、塗料除去工程40を第1の乾燥工程37と第2の塗布工程38との間に設けてもよい。
【0026】
次に、上記本発明の作用効果について説明する。
【0027】
本発明の第1の実施の形態のカラー陰極線管およびその製造方法は、第1の導電膜24上のアノードボタン25から第1のスプリング31のコンタクト部31aまでの単一面上で、しかもネック部26aの屈曲に比べ屈曲の小さいファンネル内壁23上に第2の導電膜33を形成しているので、第1および第2の導電膜24、33間の接合力が強固になる。その結果、比抵抗値の異なる導電膜24、33間の導通不良、膜剥がれ落下によるシャドウマスク28の穴の目詰まりや管内放電等の問題が無くなり、さらにファンネル内壁23の実質的に平面部にある第1の導電膜上に第2の導電膜33を形成しているので、製造工程を簡素化することができる。
【0028】
また、第2の導電膜33を第1の導電膜24の比抵抗値より小さくすることにより、シャドウマスク28へ衝突した時に発生する電子ビームの電流パルスがアノードボタンから低抵抗部である第2の導電膜を介して第1のスプリングのコンタクト部に容易に流れ、電界の放射が抑制されるので漏洩電界を低減できる。さらに最終電極のコンタクト部と接触する高抵抗部の第1の導電膜24によりバルブ内の電極間でのスパーク時に発生する最大瞬間電流を低減することができる。
【0029】
また、第1の導電膜24の比抵抗値を1〜3〔Ωcm〕に設定することにより、例えば、アノードボタン25に20〜50〔kV〕の高電圧を印加しても、バルブ内の電極間でのスパーク時に発生する最大瞬間電流が低減され、TVセットの各回路部品の誤動作および破壊等を防止することができる。
【0030】
また、第2の導電膜33の比抵抗値を0.05〜0.2〔Ωcm〕に設定することにより、水平偏向周波数が2〜400〔kHz〕帯域にあるカラー陰極線管において、その帯域の漏洩電界の電界値を1.0〔V/m〕以下に低減することができる。その結果、VLEF規格を満足することができる。
【0031】
次に、本発明の効果を確認した実施例について説明する。
【0032】
図1に示す本発明の第1の実施の形態のカラー陰極線管(以下、「発明品」という)は、51cm(17インチ)のコンピュータ用陰極線管を用い、第1の導電膜24の比抵抗値を1.5〔Ωcm〕とし、第2の導電膜33の比抵抗値を0.1〔Ωcm〕とした。
【0033】
これと比較するために、図5に示す構成を用い、導電膜4bおよび導電膜4cを前記第2の導電膜33と同じ材料で比抵抗値を0.1〔Ωcm〕とし、また、導電膜4aを前記第1の導電膜24と同じ材料で比抵抗値を1.5〔Ωcm〕としたものも製作した(以下、「比較品」という)。
【0034】
そして、発明品および比較品について、アノードボタン25に25〔kV〕の高電圧を印加し、かつ水平偏向周波数が68.8〔kHz〕帯域(テレビジョン受像機の一般的な水平周波数帯域)で動作させた時の、漏洩電界の電界値、アノードボタンと第1のスプリングのコンタクト部との間の接続不良を30000本のサンプル数において調べ、また、バルブ内の放電時による最大瞬間電流を20本のサンプル数において調べたところ、下記のとおりの結果が得られた。なお、漏洩電界の電界値の測定はカラー陰極線管のパネル表面から30cm離れた正面において測定した。
【0035】
漏洩電界の電界値については、本発明品が0.7〜0.9〔V/m〕であったのに対し、比較品では0.6〜1.3〔V/m〕であった。すなわち、本発明品は、比較品と比較して、漏洩電界の電界値のVLF規格を満足でき、しかもその電界値のバラツキが小さいことがわかる。
【0036】
また、アノードボタンと第1のスプリングのコンタクト部との間の導通不良については、本発明品が0本であったのに対し、比較品では8本あった。すなわち、本発明品は、比較品と比較して、導電膜を介してアノードボタンと第1のスプリングとを接続した接続性能が向上していることがわかる。
【0037】
また、最大瞬間電流については、本発明品が約100Aであったのに対し、比較品では130Aあった。すなわち、本発明品は、比較品と比較して、バルブ内の放電時に発生する最大瞬間電流を低減できることがわかる。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、アノードボタンから第1のスプリングのコンタクト部までの間の第1の導電膜上に第2の導電膜を形成しているので、第1および第2の導電膜間の導通不良を防止できる。
【0039】
また、第2の導電膜の比抵抗値を第1の導電膜の比抵抗値より小さくすることにより、漏洩電界を電界値を1.0〔V/m〕以下に低減でき、かつTVセットの各回路部品の誤動作および破壊等を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のカラー陰極線管を示す断面図
【図2】同陰極線管の製造方法のブロック図
【図3】同陰極線管の製造方法を説明する図
【図4】同陰極線管のファンネル内面を拡大した図
【図5】従来のカラー陰極線管を示す断面図
【符号の説明】
21 蛍光面
22 パネル
24 第1の導電膜
25 アノードボタン
26 ファンネル
26a ネック部
27 バルブ
29 シャドウマスク構体
30 電子銃
30a 電子銃の最終電極
31 第1のスプリング
32 第2のスプリング

Claims (5)

  1. 内面に蛍光面を有するパネル、内壁に第1の導電膜および前記第1の導電膜に高電圧を印加するためのアノードボタンを有するファンネルからなるバルブと、前記パネル内面の蛍光面と対向する位置に設けられたシャドウマスクを有するシャドウマスク構体と、前記ファンネルのネック部内に収納された電子銃と、前記シャドウマスク構体に設けられ、前記ファンネル内壁の第1の導電膜と前記シャドウマスク構体とを電気的に接触するコンタクト部を有する第1のスプリングと、前記電子銃の最終電極に設けられ、前記ファンネル内壁の第1の導電膜と前記最終電極とを電気的に接触するコンタクト部を有する第2のスプリングとを具備したカラー陰極線管において、前記第1の導電膜上の前記アノードボタンから前記第1のスプリングのコンタクト部まで前記第1の導電膜の比抵抗値より小さい比抵抗値を有する第2の導電膜を形成したことを特徴とするカラー陰極線管。
  2. 第1の導電膜の比抵抗値を1〜3〔Ωcm〕に設定していることを特徴とする請求項1記載の陰極線管。
  3. 第2の導電膜の比抵抗値を0.05〜0.2〔Ωcm〕に設定していることを特徴とする請求項2記載の陰極線管。
  4. 第1の導電膜の材料が黒鉛、酸化チタンを主成分とし、かつ第2の導電膜の材料が黒鉛を主成分としたものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の陰極線管。
  5. 請求項1記載のカラー陰極線管の製造方法において、ファンネル内壁の第1の導電膜を形成した後に、アノードボタンから第1のスプリングのコンタクト部までの前記第1の導電膜上に前記第1の導電膜の比抵抗値より小さい導電性塗料を塗布し、その後、前記導電性塗料を乾燥して第2の導電膜を形成することを特徴とするカラー陰極線管の製造方法。
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