JP3582634B2 - 固体撮像装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CCDやCMOSその他の固体撮像素子チップを用いた固体撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばビデオカメラを小型軽量化するために、固体撮像素子チップを、パッケージを用いずに、直接プリント配線板に実装するものが知られている。
【0003】
図13は、プリント配線板1に固体撮像素子チップ2を装着し、その電極パッドとプリント配線板1の電極バッドとを金ワイヤ3のワイヤボンディングにより電気的に接続したものである。しかし、このような実装方式では、ワイヤボンディングに必要なスペースが要求されることと、プリント配線板1のA面に固体撮像素子チップ2を装着するため、その上に撮像光学系を装着すると実装基板の厚さが厚くなるという問題がある。
【0004】
なお、以降の説明で、プリント配線板1における固体撮像素子チップ2に光が入射する側の面をA面、その反対側の面をB面と呼ぶことにする。
【0005】
これらの問題点を解決し、さらに小型化を図るために、図16に示したような構成のものが提案されている。すなわち、一部に貫通する開口部4aを有するプリント配線板4のB面に、電極パッドにはんだバンプを形成した固体撮像素子チップ6をフリップチップボンディングにより装着し、A面に、レンズ9,鏡筒10及び透光部材8からなる撮像光学系を装着するものである。このように、プリント配線板4の両面に、固体撮像素子チップ6と撮像光学系を分けて配置するので、実装基板の厚さが薄くなり、小型化を図ることができる。
【0006】
プリント配線板4に固体撮像素子チップ6を装着する場合は、図14(a)に示したように、プリント配線板4の電極パッドに予備はんだを施したり、はんだ付けを円滑にするためのフラックスを塗布したりして固体撮像素子チップ6にはんだバンプ5を載せ、加熱してはんだを溶融させて接合する。この後、C部を拡大した図14(b)に示したように、固体撮像素子チップ6の周縁部に封止樹脂7を注入し、硬化させるものである。
【0007】
この方式のものは、プリント配線板4に開口部4aがあるため、供給される封止樹脂7の量は制限され、したがって固体撮像素子チップ6の接合力を封止樹脂7のみで持たせることが困難であるので、はんだバンプ5を用いてはんだの接合強度(1バンプ当たり80g程度)を加えた形で接続の信頼性を保っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この方式のものでは、はんだ付け時にフラックスが固体撮像素子チップ6の受光面に飛散し、それがモニタ画面上にキズとして表示されたり、フラックスが溶融したときに発生するガスの粒子が受光面を汚染し、信頼性を損なうという問題を有していた。
【0009】
また、フリップチップボンディング方式の場合、バンプ数が多くなるに従って加える圧力も増加させなければならないが、多電極、例えば20電極程度以上になるとその圧力でチップが破壊されることがあるという問題もあった。
【0010】
また、プリント配線板4に開口部4aを形成する手段として、金型で打抜加工したり、ドリルで孔あけ加工したりするので、この際に発生する基材のクズが開口部の壁面(図15の4b)に付着し、製品として市場に出荷された後、振動等により移動ゴミとして受光面6aの色フィルタ上に落下することがあり、この場合も落下物(主として3〜5μm以上のゴミ)がモニタ画面上にキズとなって映し出される。
【0011】
また、プリント配線板4の内部を通して、図15に示す開口部4aの空間に水分が浸透した場合、プリント配線板4のA面に接着された撮像光学系の光学フィルタ等からなる透光部材8に結露が生じたり、カラーの固体撮像素子チップ6の受光面6aに設けられた色フィルタが吸湿し、モニタ画面上の像に色ムラが発生するという問題もあった。
【0012】
また、図16に示したように、プリント配線板4のA面に、レンズ9,鏡筒10及び透光部材8からなる撮像光学系を、B面に固体撮像素子チップ6をそれぞれ装着する場合、プリント配線板4のA,B両面にそれぞれ対角に2箇所ずつ銅箔等のパターンで形成された認識マーカー11,12と、光学系の認識マーカー(図示せず)及び固体撮像素子チップ6の認識マーカー13を合わせて装着するが、次のような精度上の問題がある。
【0013】
具体的に説明すれば、図17〜図19に示したように、B面の対角に2箇所、銅箔パターンからなる認識マーカー12を配置したプリント配線板4をステージに固定する。認識マーカー12としては、丸、四角、三角、十字等の任意のパターンが用いられる。また認識マーカー13を有する固体撮像素子チップ6をマウントノズル14に吸着する。そして、パターン認識装置15、カメラ16及びモニタ17を備えた装置により、被測定物18を測定する。
【0014】
(1)まず、プリント配線板4の認識マーカー12を認識する場合は、予めパターン認識装置15にインプットされている座標データを読み取り、プリント配線板4の認識マーカー12が含まれる位置にカメラ16を移動させる。次に、カメラ16を移動させて2箇所の認識マーカー12を撮像し、アライメントマーカーパターンをはっきり認識できるようにするため、画像を2値化処理した後、アライメントマーカーの位置を算出する。通常、アライメントマーカーを2箇所撮り、ICマウント機のメカ原点よりのそれぞれのXY座標を算出する。算出したアライメントマーカー座標と予めインプットされている設計上のアライメントマーカー位置を比較補正した後、固体撮像素子チップ6の中心が実装されるプリント配線板4の位置を決定する。
【0015】
(2)次に、固体撮像素子チップ6の認識マーカー13を認識する。固体撮像素子チップ6の四隅に近いアルミ配線4箇所をカメラ16で撮像し、2値化処理した後、4点の認識ポイントから固体撮像素子チップ6の中心位置を算出する。
【0016】
(3)そして、(1)で算出したプリント配線板4上の位置に、(2)で算出した固体撮像素子チップ6の中心位置が一致するようにマウントする。
【0017】
しかしながら、プリント配線板の孔と銅箔パターン及びA,B面の異なる銅箔パターン同士の位置精度は、それぞれ0.1mm程度あり、これらが累積されると、0.2mm程度の誤差が生ずると考えられる。つまり、図16において、開口部4aと認識マーカー11,12の位置関係及びA面とB面の認識マーカー同士の位置関係は、それぞれ0.1mm程度のばらつきを有しているため、0.2mmの累積誤差が生じる可能性があり、プリント配線板4の認識マーカーを基準にして装着する方式では、レンズ9の光軸と固体撮像素子チップ6の光学中心とを一致させるように精度よく組み立てることは大変困難であるという問題があった。
【0018】
さらには、図20(a)に示したように、一般的に市販されている固体撮像素子チップ6の受光面6aとボンディングパッド19の中心との間隔Tは通常0.3〜0.4mm程度のものが多く、開口部4aの寸法は、間隔Tを基に間隔Tの範囲内になるように設計するため、必然的に、開口部4aの端部と受光面6aの端部との距離は非常に小さいものとなる。
【0019】
図20(b)は、プリント配線板4の認識マーカーを基準にして固体撮像素子チップ6を装着した場合を示したもので、前記のように固体撮像素子チップ6の受光面6aの端部と開口部4aの端部とは0.1mm程度のずれが発生する可能性があるので、これにレンズ位置のずれが合わされると、レンズを透過した光が開口部4aの端部に掛かる可能性がある。このような状態では、モニタ上に映し出された画像が欠けるという問題が生ずる。また、この問題は、レンズが広角になるに従って厳しいものとなる。
【0020】
本発明は、上記従来技術の問題点を解決しようとするものであり、固体撮像素子チップや撮像光学系をプリント配線板へ実装する際に、フラックスの影響がなく、開口部の切りくずの発生や水分の浸透を防止して固体撮像装置の信頼性を高め、さらに、プリント配線板の開口部に対する固体撮像素子チップ及び撮像光学系の位置精度を高め、光軸を正確に一致させるようにした固体撮像装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の固体撮像装置は、一主面に受光面を有しパッド部に金バンプが形成された固体撮像素子チップと、一部に貫通する開口部と該開口部の近傍に金メッキが施された複数のパッドを有し、前記開口部に前記固体撮像素子チップの受光面が位置合わせされ前記金メッキが施されたパッドと金バンプが接合されて前記固体撮像素子チップが一方の面に装着されたプリント配線板と、前記プリント配線板の他方の面に装着され、前記固体撮像素子チップに入射する入射光を結像するための撮像レンズ及び光学フィルタを含む撮像光学系とを備え、前記開口部の壁面にメッキを施したり、前記開口部の壁面に感光性の有機被膜を塗布することを特徴とするものである。
【0022】
上記構成によれば、接合部分に金メッキが施されたパッドと金バンプが用いられているので、はんだバンプを用いる場合のようなフラックスの影響はなく、さらに、開口部の壁面に、メッキや感光性の有機被膜を設けると、開口部の切りくずの発生はなく、また水分の浸透を防ぐことができ、固体撮像装置の信頼性を高めることができる。
【0023】
なお、プリント配線板の代りに、樹脂配線パッケージを用いてもよい。その樹脂配線パッケージの一方の側の段差部分内に固体撮像素子チップを装着したり、樹脂配線パッケージの外周に段差を設け、撮像光学系のレンズホルダがその段差に嵌合するようにすれば、光軸を容易に合わせることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1及び図1のD部を拡大して示した図2は、本発明の実施の形態1における固体撮像装置を示したものである。図1,図2において、21は、電子部品22が実装され、一部に貫通する開口部21aとこの開口部21aの近傍に金メッキが施された複数のパッド23を有するプリント配線板、24はプリント配線板21のB面に、開口部21aに受光面24aが位置合わせされて装着された、CCDやCMOS等からなる固体撮像素子チップであり、パッド部に形成された金バンプ25がプリント配線板21の金メッキされたパッド23に接合されている。26はプリント配線板21のA面に開口部21aに位置合わせされて装着(樹脂接着剤により接着)された撮像光学系であり、固体撮像素子チップ24に入射する入射光を結像するためのレンズ27を有する鏡筒28及び光学フィルタ等からなる透光部材29で構成されている。
【0028】
なお、30は、装着された固体撮像素子チップ24の周縁部とプリント配線板21間をシールする封止樹脂であり、固体撮像素子チップ24の金バンプ25による機械的接合力を支援するとともに、受光面24aを外気から保護する役目を果たす。
【0029】
図3及び図4は、固体撮像素子チップ24の金バンプ25をプリント配線板21の金メッキされたパッド23に接合する方法を示したものである。図3の方法は、ヒートステージ31上にプリント配線板21を載置して加熱し、マウントツール32に吸着した固体撮像素子チップ24の受光面24aをプリント配線板21の開口部21aに位置合わせし、固体撮像素子チップ24に超音波と圧力を加えて金バンプ25と金メッキされたパッド23とを金属接合する。
【0030】
また、図4の方法は、プリント配線板21を加熱する代りに固体撮像素子チップ24を加熱するもので、プリント配線板21の開口部21aに受光面24aを位置合わせした固体撮像素子チップ24に、マウントツール32を介して超音波と圧力と熱を加え、金バンプ25と金メッキされたパッド23とを金属接合するものである。
【0031】
固体撮像素子チップ24をプリント配線板21に装着した後、図1に示したように、固体撮像素子チップ24の周縁部とプリント配線板21との間に封止樹脂を充填し、硬化させて、固体撮像素子チップ24の機械的接合強度を高めるとともに、受光面24aを外気から保護する。
【0032】
図3,図4における金バンプ25と金メッキされたパッド23との接合方法は、熱と圧力と超音波を併用したものであるが、接合する電極数が多くなると、それだけ圧力も大きくする必要がある。そのため、その圧力によって固体撮像素子チップ24が破壊される可能性が生じる。このような場合は、次のような接合方法が有効である。
【0033】
ここでは図示していないが、固体撮像素子チップ24の金バンプ25に導電接着剤を塗着した後、プリント配線板21の開口部21aに受光面24aを位置合わせして金メッキが施されたパッド23と金バンプ25とを接続させる。さらに、固体撮像素子チップ24の周縁部に封止樹脂を充填して硬化する。このようにすると、マウントツール32を介して固体撮像素子チップ24に加える圧力は比較的小さくて済むので、固体撮像素子チップ24を破壊することはない。なお、導電接着剤の硬化は、封止樹脂の硬化と同時でもよいし、別々でもよい。
【0034】
プリント配線板21のB面に固体撮像素子チップ24を装着し、その周縁部に封止樹脂30を充填して硬化した後、プリント配線板21のA面に撮像光学系26を位置合わせして接着剤33により接着することにより、図1の固体撮像装置が完成する。
【0035】
このように構成された本実施の形態1によれば、プリント配線板21と固体撮像素子チップ24の接続部分が、金メッキが施されたパッドと金バンプによる超音波溶接や導電接着剤による接着であるから、従来のはんだバンプを用いた場合のように固体撮像素子チップ24の受光面24aをフラックスの飛散や蒸気により汚染するという問題を完全になくすことができる。
【0036】
図1の固体撮像装置では、プリント配線板21の開口部21aにおける空間は外気から遮断された構成となっている。しかしながら、プリント配線板21の開口部21aは、金型による打抜加工やドリルによる孔あけ加工で形成され、その際発生する基材のクズが開口部の壁面に付着し、製品として市場に出荷された後、振動等により落下したり、さらには、プリント配線板21の内部を通して、開口部21aの空間に水分が浸透するなどの不具合が発生する可能性のあることは、従来技術の説明で述べた。
【0037】
そこで、図5に示したように、開口部21aの壁面に、銅や金、その他の金属メッキを施す。このようにすれば、壁面に付着した基材のくずはメッキ35により固定されてしまい、後で振動等により落下することはなくなる。また、プリント配線板21の内部を通って浸透しようとする水分も、メッキ35により遮断されるので、開口部21aの空間はより高い密閉性を保持することになる。
【0038】
開口部21aの壁面に形成するメッキ35のパターンは、図6(a)のようにしてもよい。また、金属被膜のメッキの代りに、図6(b)のように感光性の有機被膜(例えばプリント配線板によく使用される感光性レジストなど)36を形成しても同様の効果が得られる。
【0039】
(実施の形態2)
図7及び図7のE部を拡大して示した図8は、本発明の実施の形態2における固体撮像装置を示したものである。ここでは、プリント配線板の代りに樹脂配線パッケージ41が使用されている。樹脂配線パッケージ41は金型を用いて樹脂成形されているので、形状寸法公差は数10μmと高精度に作製される。42は樹脂配線パッケージ41の成形時に同時に形成された配線導体である。なお、図1,図2と同一のものには同一符号を付してある。
【0040】
樹脂配線パッケージ41も一部に貫通する開口部41aとこの開口部41aの近傍に金メッキが施された複数のパッド42aを有している。固体撮像装置の組立方法としては、まず、樹脂配線パッケージ41のB面に、固体撮像素子チップ24を、その受光面24aを開口部41aに位置合わせし、金メッキが施されたパッド42aと金バンプ25とを例えば超音波溶接により接合して装着した後、固体撮像素子チップ24の周縁部と樹脂配線パッケージ41との隙間に封止樹脂30を充填、硬化して、封止する。次に、樹脂配線パッケージ41のA面に、レンズ27,鏡筒28及び透光部材29からなる撮像光学系26を接着剤33により接着する。なお、樹脂配線パッケージにおける金メッキが施されたパッドと金バンプの接続方法として、プリント配線板の場合と同様の超音波溶接や導電性接着剤による方法が適用できることは言うまでもない。
【0041】
このように構成された本実施の形態2でも、従来のはんだバンプを用いた場合に固体撮像素子チップ24の受光面24aをフラックスの飛散や蒸気により汚染するという問題を完全になくすことができ、しかも、樹脂配線パッケージ41は樹脂成形によるものであるから、開口部41aの壁面はメッキや樹脂被膜を形成しなくても、くずの発生や水分の浸透は生じない。
【0042】
(実施の形態3)
図9は、本発明の実施の形態3における固体撮像装置を示したものである。固体撮像素子チップ24が装着された樹脂配線パッケージ45には、その外周に段差46が設けられており、これに対し、レンズ47を保持するレンズホルダ48側に、段差46に嵌合する嵌合部49を形設したものである。50はレンズ押さえである。このような構成において、段差46と嵌合部49とを精密ハメアイにすることにより、樹脂配線パッケージ45の開口部45aの中心位置とレンズ47の光軸との位置精度を高く設定することができる。
【0043】
(実施の形態4)
プリント配線板のA面に撮像光学系を、B面に固体撮像素子チップをそれぞれ装着する場合、従来は、プリント配線板のA,B両面にそれぞれ対角に2箇所ずつ形成した銅箔等のパターンからなる認識マーカーを画像認識して位置合わせしたが、本実施の形態4では、プリント配線板に設けた開口部を直接画像認識して位置合わせの精度を高めるようにしている。
【0044】
図10は、撮像光学系26,プリント配線板21及び固体撮像素子チップ24の関係を示しており、符号は図1のそれに合わせている。本発明では、プリント配線板21の開口部21aを直接画像認識することを特徴としている。
【0045】
開口部21aを画像認識する場合、図11(a)に示したように、プリント配線板21とその開口部21aの明暗差をカメラ55で撮像し、その信号を2値化することにより認識する。図11(b)は開口部21aの壁面に金属メッキ35を施したもので、これにより、開口部21aの縁を鮮明に認識することができる。さらに、図11(c)に示したように、プリント配線板21の裏面に照明56や赤外線を当てて、通常のカメラ55や赤外線カメラで撮像すると、より鮮明に認識することができる。
【0046】
外に、図12に示したように、開口部21aの近傍に設けた銅箔その他のパターンや特殊な切欠き等を認識するようにしてもよい。図12(a)〜(c)は、開口部21aの縁部に形成した銅箔パターン、図12(d),(e)は、四隅に切欠きを有する開口部やその切欠部に形成した認識パターン、図12(f),(g)は、開口部の対角上の近傍に形成した小孔や認識パターン等の例を示したものである。これらの銅箔パターンや切欠き、あるいは認識パターンを画像認識することは、実質的に開口部21aを認識することに等しい。
【0047】
以上のように、プリント配線板21の開口部21aを直接画像認識するとともに、固体撮像素子チップ24や撮像光学系26の装着面を認識して位置合わせすることにより、開口部21a及び固体撮像素子チップ24の各中心位置と撮像光学系26の光軸とを高精度に一致させることができる。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1,2に係る発明によれば、接合部分に金メッキが施されたパッドと金バンプが接合される構成となっているので、はんだバンプを用いる場合のようなフラックスの影響はなく、しかも、開口部の壁面に、メッキや感光性の有機被膜を設けると、開口部の切りクズの発生はなく、また水分の浸透を防ぐことができ、固体撮像装置の信頼性を著しく高めることができる。
【0049】
また、請求項3,4に係る発明によれば、プリント配線板の代りに、樹脂配線パッケージを用いるので、開口部の壁面にメッキや感光性の被膜を設けなくても切りくずの発生や水分の浸透を防ぐことができるとともに、撮像光学系の光軸を開口部や固体撮像素子チップ中心位置に高精度に合わせることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における固体撮像装置の断面図
【図2】図1のD部の拡大断面図
【図3】プリント配線板の金メッキされたパッドと固体撮像素子チップの金バンプとの接合方法を示す図
【図4】プリント配線板の金メッキされたパッドと固体撮像素子チップの金バンプとの他の接合方法を示す図
【図5】本発明の実施の形態1におけるプリント配線板の開口部壁面にメッキを施した変形例の断面図
【図6】プリント配線板の開口部壁面に形成した他のメッキパターン及び有機被膜の例を示す断面図
【図7】本発明の実施の形態2における固体撮像装置の断面図
【図8】図7のE部の拡大断面図
【図9】本発明の実施の形態3における固体撮像装置の断面図
【図10】本発明の実施の形態4における製造方法を示す斜視図
【図11】プリント配線板の開口部の画像認識方法を示す図
【図12】画像認識する開口部の種々の例を示す図
【図13】従来例におけるプリント配線板への固体撮像素子チップの実装方法を示す図
【図14】他の従来例におけるプリント配線板への固体撮像素子チップの実装方法を示す図
【図15】他の従来例における問題点を説明する図
【図16】従来例における撮像光学系,プリント配線板,固体撮像素子チップの位置合わせを示す斜視図
【図17】従来例における位置合わせのための認識パターンを説明する図
【図18】従来例における画像認識を説明する図
【図19】画像認識装置の説明図
【図20】従来例における光軸のずれを説明する図
【符号の説明】
21 プリント配線板
21a 開口部
23 金メッキされたパッド
24 固体撮像素子チップ
24a 受光面
25 金バンプ
26 撮像光学系
27 レンズ
28 鏡筒
29 透光部材
30 封止樹脂
31 ヒートステージ
32 マウントツール
33 接着剤
35 メッキ
36 有機被膜
41,45 樹脂配線パッケージ
41a,45a 開口部
46 段差
48 レンズホルダ
49 嵌合部
55 カメラ
56 照明

Claims (4)

  1. 一主面に受光面を有しパッド部に金バンプが形成された固体撮像素子チップと、一部に貫通する開口部と該開口部の近傍に金メッキが施された複数のパッドを有し、前記開口部に前記固体撮像素子チップの受光面が位置合わせされ前記金メッキが施されたパッドと金バンプが接合されて前記固体撮像素子チップが一方の面に装着されたプリント配線板と、前記プリント配線板の他方の面に装着され、前記固体撮像素子チップに入射する入射光を結像するための撮像レンズ及び光学フィルタを含む撮像光学系とを備え、前記開口部の壁面にメッキを施したことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 一主面に受光面を有しパッド部に金バンプが形成された固体撮像素子チップと、一部に貫通する開口部と該開口部の近傍に金メッキが施された複数のパッドを有し、前記開口部に前記固体撮像素子チップの受光面が位置合わせされ前記金メッキが施されたパッドと金バンプが接合されて前記固体撮像素子チップが一方の面に装着されたプリント配線板と、前記プリント配線板の他方の面に装着され、前記固体撮像素子チップに入射する入射光を結像するための撮像レンズ及び光学フィルタを含む撮像光学系とを備え、前記開口部の壁面に感光性の有機被膜を塗布したことを特徴とする固体撮像装置。
  3. 一主面に受光面を有しパッド部に金バンプが形成された固体撮像素子チップと、一部に貫通する開口部と該開口部の近傍に金メッキが施された複数のパッドを有し、前記開口部に前記固体撮像素子チップの受光面が位置合わせされ前記金メッキが施されたパッドと金バンプが接合されて前記固体撮像素子チップが一方の側の段差部分内に装着された樹脂配線パッケージと、前記樹脂配線パッケージの他方の側に装着され、前記固体撮像素子チップに入射する入射光を結像するための撮像レンズ及び光学フィルタを含む撮像光学系とを備えたことを特徴とする固体撮像装置。
  4. 前記樹脂配線パッケージの外周に段差を設け、撮像光学系のレンズホルダを前記段差に嵌合する形状にしたことを特徴とする請求項3記載の固体撮像装置。
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