JP4555504B2 - 機能デバイスユニット及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体素子を実装して構成される機能デバイスユニットとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術の進歩に伴い、各種機能デバイスの複合化が進んでいる。半導体素子をはじめとする各種機能デバイスは、理想的には同一基板内にモノリシックに集積することが望ましい。しかし実際には、各機能デバイスの電磁気的特性や機械的特性を考慮すると、モノリシックに集積できない場合も多い。この場合には、各機能デバイスをバッチ式に実装し、それらを更に複合化するハイブリッド実装が用いられる。
【0003】
この様なハイブリッド実装の一例として、シリコン等の基台に凹部(キャビティ)を加工し、そのキャビティ内にLSI,発光ダイオード(LED),レーザダイオード(LD),フォトダイオード(PD)等の半導体素子を実装する構造がある。この実装構造は例えば、光学式エンコーダのセンサヘッド等に適用される。
【0004】
図1は、その様な半導体素子の実装構造例を示している。シリコン基板1に加工された凹部(キャビティ)2に、半導体素子3が搭載される。半導体素子3の端子は、ボンディングワイヤ5によって、キャビティ2の外側の面に形成された端子バッド4に接続される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図1に示す実装構造には、次のような問題がある。キャビティの段差が大きい場合には、ワイヤボンディングが難しいだけでなく、ワイヤが長いものとなる。従って振動等の外乱の影響を受けやすく、信頼性が低下する。電気的にもワイヤの大きな寄生容量の影響を受け、信号遅延等、性能劣化の原因となる。
【0006】
この発明は、信頼性向上及び性能向上を可能とした機能デバイスユニットとその製造方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る機能デバイスユニットは、表面に凹部が形成された絶縁性の基板と、前記基板の表面に、前記凹部の底面から側面を経て上面まで連続するようにパターン形成された配線層と、前記基板の前記凹部内にフリップチップ実装された半導体素子とを有することを特徴とする。
【0008】
この発明によると、半導体素子の実装用基台には、凹部が形成され、この凹部の底面から側面を経て上面にまで連続する配線層が形成される。この実装用基台に半導体素子がフリップチップ実装される。従って、得られる機能デバイスユニットは、ワイヤボンディングによる従来の実装法によるものと異なり、機械的な外乱の影響を受けることなく、信頼性が高いものとなる。また電気的には、信号遅延等が小さくなり、高性能化が図られる。
【0009】
この発明による機能デバイスは例えば、光学式エンコーダのセンサヘッドである。この場合、基板の凹部底部には光学格子を構成するスリットが加工され、半導体素子として受光素子チップが実装される。
【0010】
この発明に係る機能デバイスユニットの実装用基台の製造方法は、絶縁性の基板の表面に凹部を形成する工程と、前記凹部に前記基板とは異種材料からなる絶縁層を平坦に埋め込む工程と、前記絶縁層の埋め込みにより平坦化された基板上に、前記絶縁層上から前記凹部の外側まで連続する配線埋め込み用溝が形成されたレジストマスクを形成する工程と、前記レジストマスクの溝に露出する前記絶縁層をエッチング除去する工程と、前記レジストマスクが残された基板に導体層を堆積して、前記溝内に前記基板の前記凹部底面から側面を経て上面まで連続する配線層を形成する工程と、前記レジストマスク及び絶縁層を順次除去する工程とを有することを特徴とする。
【0011】
この発明の製造方法では、段差のある基板表面の配線層形成のために、絶縁層埋め込み工程と、リフトオフ工程とを用いている。即ち、凹部が形成された基板の表面を、絶縁層堆積により平坦化する。そして、平坦化された基板に、リソグラフィにより配線埋め込み用溝を形成してこれに導体層を埋め込む。導体層のパターニングは、下地の絶縁層及レジストマスクを除去する、いわゆるリフトオフによる。これにより、実装用基台の凹部の段差が大きい場合にも、確実に配線層を形成することが可能になる。
【0012】
この発明に係る機能デバイスの製造方法は、絶縁性の基板の表面に凹部を形成する工程と、前記凹部に前記基板とは異種材料からなる絶縁層を平坦に埋め込む工程と、前記絶縁層の埋め込みにより平坦化された基板上に、前記絶縁層上から前記凹部の外側まで連続する配線埋め込み用溝を持つレジストマスクを形成する工程と、前記レジストマスクの溝に露出する前記絶縁層をエッチング除去する工程と、前記レジストマスクが残された基板に導体層を堆積して、前記溝内に前記基板の前記凹部底面から側面を経て上面まで連続する配線層を形成する工程と、前記レジストマスク及び絶縁層を順次除去する工程と、前記基板の凹部内に少なくとも一つの半導体素子をフリップチップ実装する工程とを有することを特徴とする。
【0013】
この発明の方法によると、半導体素子を配線層が形成された基板凹部にフリップチップ実装することにより、信頼性が高く且つ高性能の機能デバイスユニットが得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の実施例を説明する。
図2は、この発明の実施の形態による機能デバイスユニットの断面構造を示している。実装用基台10は、高比抵抗で実質的に絶縁性であるシリコン基板11を用いて作られている。シリコン基板11の表面には凹部12が形成され、この凹部12の底面12aから側面12bを経て上面にまで連続する配線層13が形成されている。この様な実装用基台10に、半導体素子チップ14がフリップチップ実装されている。即ち半導体素子チップ14は、その表面に配置された端子パッドがバンプ15を介して配線層13の凹部底面12aにある端部に接続されるように、フェースダウンボンディングされている。
【0015】
この実施の形態の実装用基板10は、上述のように、凹部12の底面12aから上面にまで連続する配線層13が形成されている。この様な配線層13は、凹部12の段差が大きい場合、通常のリソグラフィ工程を利用した導体層のパターニング法では形成が困難である。そこでこの実施の形態では、この様な実装用基台10を次の方法で形成する。図3A,図3B〜図8A,図8Bがその製造工程を示す斜視図とそのI−I’断面図である。
【0016】
図3A及び図3Bに示すように、まずシリコン基板11に異方性エッチングにより凹部12を加工する。凹部12は、実装すべき半導体素子チップの厚み以上の段差のくぼみである。具体的にこの凹部12の加工には、KOH,TMAH,EDP等の水溶液を用いたウェットエッチングを利用する。或いは、ICP等の高密度プラズマエッチングを利用することもできる。このとき、凹部12の側面12bがテーパ面となるように、また凹部12の底面12aは後に導体層を成膜するに支障のない面粗さとなるように、加工条件を選択する。
【0017】
次に、図4A及び図4Bに示すように、基板11の全面に基板11とは異種材料の絶縁層21を形成する。具体的には、絶縁層21として、スピンコートにより形成される有機絶縁層(樹脂層,フォトレジスト層等)或いはCVDやスパッタで形成される無機絶縁層(SiO2層、SiN層等)を用いることができる。特にこの絶縁層材料としては、凹部に均一性よく埋め込むことが可能であり且つ、O2プラズマエッチングで除去が容易であるものが望ましく、この観点から塗布型絶縁層であるSOG層が最適である。
【0018】
続いて、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法を用いて絶縁層21を研磨し、図5A及び図5Bに示すように、凹部12に絶縁層21が平坦に埋め込まれた状態を形成する。このとき、絶縁層21が凹部12のエッジでめくれ上がることがないように、CMP条件を最適設定し、絶縁層21の面位置が丁度基板11の凹部12の外側の面と一致するようにする。
【0019】
その後、図6A及び図6Bに示すように、平坦化された基板上に、リソグラフィにより、レジストマスク22をパターン形成し、このレジストマスク22を利用して絶縁層21をエッチングする。レジストマスク22は、Si含有レジストのように、O2プラズマ耐性の優れたものを用いる。図示のようにレジストマスク22は、後に形成すべき配線パターンに対応する配線埋め込み用溝23が形成されたものとする。配線埋め込み用溝23は、凹部12の段差をまたぐパターンを有する。この溝23に露出する絶縁層21をほぼ垂直にエッチングする。
【0020】
この絶縁層エッチングには、シリコン基板11に対して選択比の大きいエッチング条件を用いる。具体的には例えば、O2プラズマを用いた反応性イオンエッチング(RIE)を利用する。これにより、基板11を殆どエッチングすることなく、溝23に露出した絶縁層21のみを除去することができる。凹部12が例えば数百μm程度と深い場合には、誘導結合プラズマを利用した低圧力の反応性イオンエッチング(ICP・RIE)等を利用することが有効である。
【0021】
次に、レジストマスク22を残したまま、図7A及び図7Bに示すように、導体層としてAl層24を堆積する。このとき、レジストマスク22の溝23を通して成膜されたAl層24は、凹部12の段差を横切るような、即ち凹部12の底面12aから側面12bを通り上面にまで連続する配線層13となる。Al層24の堆積には、ステップカバレージ(段差被覆性)の良好なスパッタ法やCVD法を用いてもよいが、凹部12の側面にあまり厚くAl層24が堆積されると、その後の絶縁層21のエッチング除去に支障をきたすおそれがある。従って、凹部12の側面12bには配線層として必要最小限の層厚のAl層が形成されるように、堆積条件を選択することが好ましい。
【0022】
その後、図8A及び図8Bに示すように、レジストマスク22を除去することにより、その上の不要なAl層24を同時にリフトオフする。更に凹部21内に残されている絶縁層21をエッチングにより除去して、実装用基台10が完成する。絶縁層21が有機絶縁膜の場合、有機溶剤を用いれば、他の部分をエッチングすることなく簡単に除去することができる。
【0023】
以上のようにこの実施の形態の方法によると、段差の大きい凹部12の底面12aから側面12bを経て上面にまで連続する配線層13を形成した実装用基台10を作ることができる。この様な実装用基台10に、図2に示すように半導体素子14をフリップチップ実装することにより、機械的信頼性及び電気的性能が優れた機能デバイスユニットが得られる。
【0024】
この発明が適用される具体的な機能デバイスとして例えば、光学式エンコーダのセンサヘッド(ピックアップ)がある。この場合、半導体素子チップ14は、受光素子チップとなる。光学式エンコーダのセンサヘッドに適用した場合の具体的な構成を、図9A,9B〜図11A,11Bを用いて説明する。図9A及び図9Bは、先に説明した製造工程に従って配線層13が形成された実装用基台10の斜視図とそのI−I’断面図を示している。
【0025】
この後、図10A及び図10Bに示すように、実装用基台10の裏面側から、リソグラフィとICP加工によって、凹部12の底に残るシリコン基板11を貫通する複数のスリット16を形成する。図10A及び図10Bは、図9A及び図9Bを表裏反転して示している。このスリット16は、実装用基台10に搭載される受光ICの受光面の前方に配置されてスケールからの透過光又は反射光を変調して受光素子に導く光学格子(インデックス格子)を構成するものである。
【0026】
この後、図11A及び図11Bに示すように、半導体素子14として受光素子チップを、その受光面をスリット16側に向けてフリップチップ実装する。受光素子チップは、好ましくは受光信号を処理する信号処理回路を含むものとする。また好ましくは、搭載された半導体素子14は、図11Bに示したように、樹脂17により封止する。
この様にして、薄く且つ高信頼性の光学式エンコーダのセンサヘッドを得ることができる。
【0027】
この発明は、上記実施の形態に限られるわけではなく、LSIチップやLEDチップ,LDチップ等を同様の構造で実装する場合にもこの発明を適用することができる。また上の実施の形態では、一つの半導体素子チップが実装された例を示したが、複数の素子が実装されるハイブリッド型デバイスにも同様にこの発明を適用できる。
【0028】
例えば、図12は、ハイブリッド型光学検出器ユニットに適用した例である。
実装用基台10は、上記各実施の形態と同様の構造を有し、同様の製造工程で作られる。この実装用基台10に、面発光型の半導体発光素子チップ(例えばLEDチップ)31、半導体受光素子チップ(例えば受光ICチップ)32、更に受光素子チップ32から出力される受光信号を処理する信号処理ICチップ33がフリップチップ実装される。凹部12の底部のLEDチップ31及び受光ICチップ32が搭載される部分には予め送光及び受光窓が開けられているものとする。素子が実装された凹部21は、一点鎖線で示したようにカバー34で覆われる。
この様にして、コンパクトにハイブリッド化した光学検出器ユニットが得られる。
【0029】
上記実施の形態では、実装基台材料として高比抵抗のシリコン基板11を用いたが、配線層13間のリークが無視できない場合には、図13に示すように、シリコン基板11の表面に絶縁膜18を形成すればよい。具体的に絶縁膜18としては、熱酸化によるシリコン酸化膜が用いられる。即ちシリコン基板11に凹部を形成した後に、基板全体を熱酸化して、シリコン酸化膜を形成すればよい。但し絶縁膜18は、基板全体を覆うことは必ずしも必要ではなく、少なくとも凹部12の底面12a、側面12b及び上面を覆うものとであればよい。
【0030】
この様に絶縁膜18で覆われたシリコン基板11に、先の実施の形態と同様の工程で配線層13を形成する。この様な絶縁膜18を形成すると、図10A及び図10Bに示すようなスリット16の形成工程で、絶縁膜17をシリコンエッチングのマスクとして利用することができる。
【0031】
またシリコン基板11の他に、他の適当な絶縁性の基板を用いることができる。配線層としてもAl以外の適当な導体材料を用いることが可能である。
【0032】
図11A及び図11Bに示すセンサヘッドは、受光素子チップ14の前方に、基板11を加工したスリット16による光学格子(インデックス格子)を配置している。この場合例えばA,AB,B,BBの4相変位信号を発生させるためには、図14に示すように、スリット16により、A,AB,B,BB相用のインデックス格子16A,16AB,16B,16BBを形成すると共に、受光素子チップ14には、各インデックス格子16A,16AB,16B,16BBに対応した位置に4個のフォトダイオードPD1〜PD4を設ければよい。
【0033】
これに対して、受光側にインデックス格子を用いないセンサヘッドの場合には、図15及び図16に示すように、受光素子チップ14には、例えば3λ/4(λ:スケールピッチ)のピッチで、A,BB,AB,B相の4相出力が得られるようにフォトダイオードPDをアレイ配列する。そして、シリコン基板11の底部には、図15に示すように、受光素子チップ14に対向する受光窓19を形成すればよい。
【0034】
【発明の効果】
以上述べたようにこの発明によれば、凹部底部から上面までの配線層の形成に、配線埋め込み用溝を形成してこれに導体層を埋め込む方法を採用して、実装用基台の凹部の段差が大きい場合にも、確実に配線層を形成することが可能になる。そしてこの様な実装用基台に半導体素子をフリップチップ実装することより、機械的信頼性及び電気的性能の優れた機能デバイスユニットを得ることができる

【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の半導体素子実装構造を示す断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態による半導体素子実装の構造を示す断面図である。
【図3A】 同実施の形態の実装用基台の凹部加工工程を示す斜視図である。
【図3B】 図3AのI−I’断面図である。
【図4A】 同実施の形態の実装用基台の絶縁層堆積工程を示す斜視図である。
【図4B】 図4AのI−I’断面図である。
【図5A】 同実施の形態の実装用基台の平坦化工程を示す斜視図である。
【図5B】 図5AのI−I’断面図である。
【図6A】 同実施の形態の実装用基台のリソグラフィ工程と絶縁層エッチング工程を示す斜視図である。
【図6B】 図6AのI−I’断面図である。
【図7A】 同実施の形態の実装用基台の配線層形成工程を示す斜視図である。
【図7B】 図7AのI−I’断面図である。
【図8A】 同実施の形態の実装用基台のリフトオフ工程を示す斜視図である。
【図8B】 図8AのI−I’断面図である。
【図9A】 光学式エンコーダのセンサヘッドに適用した実施の形態の実装用基台を示す斜視図である。
【図9B】 図9AのI−I’断面図である。
【図10A】 同実装用基台の凹部底部にスリットを加工した構造を示す斜視図である。
【図10B】 図10AのI−I’断面図である。
【図11A】 同実装用基台に受光ICを搭載したセンサヘッド構造を示す斜視図である。
【図11B】 図11AのI−I’断面図である。
【図12】 他の実施の形態によるハイブリッド型光学検出器ユニットを示す斜視図である。
【図13】 シリコン基板を用いた実装用基台の好ましい構成を示す図である。
【図14】 図11A及び図11Bに示すスリット16による光学格子と、受光素子チップ14のフォトダイオードの配置関係を示す図である。
【図15】 他のセンサヘッドに適用した場合の図11Bに対応する断面図である。
【図16】 図15の受光素子チップ14のフォトダイオードアレイ構成を示すレイアウトである。
【符号の説明】
10…実装用基台、11…シリコン基板、12…凹部、12…配線層、14…半導体素子チップ、15…バンプ、16…スリット、17…樹脂層、18…絶縁膜、21…絶縁層、22…レジストマスク、23…配線埋め込み用溝、24…Al層。

Claims (15)

  1. 表面に凹部が形成された絶縁性の基板と、
    前記基板の表面に、前記凹部の底部から側面を経て上面まで連続するようにパターン形成された配線層と、
    前記基板の前記凹部内にフリップチップ実装された半導体素子と
    を有し、
    前記半導体素子は受光素子チップであり、
    前記基板の前記凹部の底部には、前記受光素子チップの受光面に対向する光学格子を構成する複数のスリットが形成された光学式エンコーダのセンサヘッドを構成する
    ことを特徴とする機能デバイスユニット。
  2. 表面に凹部が形成された絶縁性の基板と、
    前記基板の表面に、前記凹部の底部から側面を経て上面まで連続するようにパターン形成された配線層と、
    前記基板の前記凹部内にフリップチップ実装された半導体素子と
    を有し、
    前記半導体素子は受光素子アレイが形成された受光素子チップであり、
    前記基板の前記凹部の底部には、前記受光素子チップの受光面に対向する受光窓が開けられた光学式エンコーダのセンサヘッドを構成する
    ことを特徴とする機能デバイスユニット。
  3. 前記基板はシリコン基板であり、その少なくとも凹部の底面、側面及び上面に絶縁膜が形成されている
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の機能デバイスユニット。
  4. 前記半導体素子は、樹脂封止されている
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の機能デバイスユニット。
  5. 表面に凹部が形成された絶縁性の基板と、
    前記基板の表面に、前記凹部の底部から側面を経て上面まで連続するようにパターン形成された配線層と、
    前記基板の前記凹部内にフリップチップ実装された半導体素子と
    を有し、
    前記基板の前記凹部内に、半導体発光素子チップ、受光素子チップ、及び受光素子チップの出力信号を処理する信号処理ICチップがフリップチップ実装されてハイブリッド型光検出器ユニットを構成する
    ことを特徴とする機能デバイスユニット。
  6. 絶縁性の基板の表面に凹部を形成する工程と、
    前記凹部に前記基板とは異種材料からなる絶縁層を平坦に埋め込む工程と、
    前記絶縁層の埋め込みにより平坦化された基板上に、前記絶縁層上から前記凹部の外側まで連続する配線埋め込み用溝が形成されたレジストマスクを形成する工程と、
    前記レジストマスクの溝に露出する前記絶縁層をエッチング除去する工程と、
    前記レジストマスクが残された基板に導体層を堆積して、前記溝内に前記基板の前記凹部底面から側面を経て上面まで連続する配線層を形成する工程と、
    前記レジストマスク及び絶縁層を順次除去する工程と
    を有することを特徴とする機能デバイスユニットの実装用基台の製造方法。
  7. 前記基板がシリコン基板であり、前記凹部を形成した後に、熱酸化によりシリコン酸化膜を形成する工程を有する
    ことを特徴とする請求項記載の実装用基台の製造方法。
  8. 前記絶縁層が有機絶縁層である
    ことを特徴とする請求項記載の実装用基台の製造方法。
  9. 前記絶縁層が無機絶縁層である
    ことを特徴とする請求項記載の実装用基台の製造方法。
  10. 絶縁性の基板の表面に凹部を形成する工程と、
    前記凹部に前記基板とは異種材料からなる絶縁層を平坦に埋め込む工程と、
    前記絶縁層の埋め込みにより平坦化された基板上に、前記絶縁層上から前記凹部の外側まで連続する配線埋め込み用溝を持つレジストマスクを形成する工程と、
    前記レジストマスクの溝に露出する前記絶縁層をエッチング除去する工程と、
    前記レジストマスクが残された基板に導体層を堆積して、前記溝内に前記基板の凹部底面から側面を経て上面まで連続する配線層を形成する工程と、
    前記レジストマスク及び絶縁層を順次除去する工程と、
    前記基板の凹部内に少なくとも一つの半導体素子をフリップチップ実装する工程と
    を有することを特徴とする機能デバイスユニットの製造方法。
  11. 前記基板がシリコン基板であり、前記凹部を形成した後のシリコン基板に、熱酸化によりシリコン酸化膜を形成する工程を有する
    ことを特徴とする請求項10記載の機能デバイスユニットの製造方法。
  12. 前記絶縁層が有機絶縁層である
    ことを特徴とする請求項10記載の機能デバイスユニットの製造方法。
  13. 前記絶縁層が無機絶縁層である
    ことを特徴とする請求項10記載の機能デバイスユニットの製造方法。
  14. 前記機能デバイスユニットが光学式エンコーダのセンサヘッドであり、前記半導体素子が受光素子チップであって、
    前記配線層が形成された基板の凹部底部に、前記半導体素子を実装する前に、光学格子を構成するスリットを加工する工程を有する
    ことを特徴とする請求項10記載の機能デバイスユニットの製造方法。
  15. 前記機能デバイスユニットが光学式エンコーダのセンサヘッドであり、前記半導体素子が受光素子アレイが形成された受光素子チップであって、
    前記配線層が形成された基板の凹部底部に、前記半導体素子を実装する前に、前記受光窓を形成する工程を有する
    ことを特徴とする請求項10記載の機能デバイスユニットの製造方法。
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