JP3576766B2 - 溶接用ワイヤの装填装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、溶接用ワイヤをペイルパックに装填する装置に係り、特にワイヤ捩り角度を均一かつ確実に与えて装填できる溶接用ワイヤの装填装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に大容量の溶接用ワイヤの収納容器としてペイルパックが使用される。溶接時の該ペイルパックからのワイヤの取り出しは、ワイヤループ積層体をその上部ループから順にペイルパック外方向へ取り出し、必要に応じてワイヤ矯正器で曲がり癖を除去したのちコンジットチューブで溶接トーチへ導くという順序で行う。ところがこのようにして取り出されたワイヤは取り出し時にワイヤ1巻き当たり360°の捩りを受けるため、溶接トーチから出て溶接されるワイヤ先端が反り返り、溶接点が変動して溶接ビードが蛇行するという欠点がある。
【0003】
従って、特開昭60−133919号公報や特公昭62−825号公報等に提案されているように、ペイルパックに溶接ワイヤを装填する時に予めワイヤに弾性限界の範囲内で逆の捩りを与え、この逆の捩りを持つ状態でペイルパックに装填しておき、取り出し時にはこのとき受ける前記捩りと装填中保持していた捩りとを相殺させ、溶接トーチから出るワイヤには捩りをなくす方法が実用化されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記ペイルパックの装填方法では、ワイヤ装填時に約360°の捩りと曲げおよびペイルパック内までの送給時に摩擦抵抗によるワイヤ長手方向の圧縮応力を受けて、ワイヤが塑性変形し十分かつ均一な捩り角度が得られなかった。また、ワイヤ送給機構部でワイヤがスリップしてワイヤの送給速度が変動し、均一な捩り角度が得られない場合があった。
【0005】
したがって、取り出し時、特に高速度で小脚長のすみ肉溶接するときに、わずかにワイヤ先端が振れて溶接点が変動して均一な脚長が得られないという問題があった。
そこで本発明は、ワイヤ捩り角度を均一かつ確実に与えてペイルパックに装填できる溶接用ワイヤの装填装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明の要旨とするところは、ペイルパックに捩り入り溶接用ワイヤをループ状に積層収納するための溶接用ワイヤの装填装置において、ワイヤを供給するワイヤ送給機構と、該ワイヤ送給機構のワイヤ出口に入口をペイルパック内に出口を有し下部が螺旋状のガイドパイプと、前記ガイドパイプを外面に支持して回転する支持筒とを配置し、該ガイドパイプの支持筒への巻き角度が300〜420°であることを特徴とする溶接用ワイヤの装填装置である。また、ここにおいてワイヤ送給機構は引き取りキャプスタンとプレッシャーローラからなり、該プレッシャーローラのワイヤ送給溝角度を20〜40°としたことも特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下本発明を図面に示す具体例に基づいて説明する。図1および図2は本発明装置の一例を示す全体側面図であって一部は断面を示す。図2の上部に図1をつなげて一つの図面を構成する。これらの図においてWは図示しない伸線機やボビン等のワイヤ供給源から送られてくる溶接用ワイヤであり、ワイヤWは該ワイヤWを数回巻き付ける引き取りキャプスタン2とプレッシャーローラ3とからなるワイヤ送給機構4によりワイヤ供給源から引張り出されるとともにペイルパック1内へと送給される。引き取りキャプスタン2はベルト5を介して駆動モータ6により駆動されて回転し、該回転速度はペイルパック1内に送られるワイヤWの送給速度を決定する。
【0008】
7はワイヤWを引き取りキャプスタン2からペイルパック1までガイドするガイドパイプであり、ガイドパイプの入り口8は回転軸10の位置でかつ引き取りキャプスタン2近傍に、また出口9は水平面に対して傾斜しペイルパック1内に入る。ガイドパイプ7の上部は回転軸10の中空内部に一体的に取り付けられ、該回転軸10は固定支持架台11にベアリングを介して取り付けられ、プーリ12、13、ベルト14、減速機15を介して前記駆動モータ6によりワイヤ送給速度と連動した速度で回転する。またガイドパイプ7の下部は、回転軸10を軸とする遊星歯車機構16に取り付けられた支持筒17の外面に螺旋状に巻き付けて取り付けられる。
【0009】
遊星歯車機構16は回転軸10に固定した一対の円板18に上下端に遊星歯車19を配した複数本の遊星軸19aをベアリングを介して取り付けるとともに該遊星歯車19とかみ合う上部内歯車20aと下部内歯車20bを上下部に設けている。上部内歯車20aは支持架台11に固定し、また下部内歯車20bは回転軸10下端にベアリングを介して懸吊されたガイド筒21の支持筒22に固定している。これにより支持筒22は静止状態で回転軸10に支持懸吊される。遊星歯車機構16の下部内歯車20bが上部に固定されている支持筒22は、その下部にガイドパイプの出口9から出たワイヤをガイドするガイド筒21がペイルパック1内中央に位置する如く取り付けられている。
【0010】
ガイド筒21はガイドパイプの出口9の回転径と略同径の円筒形状であって、その下端部円周の一部に突出部材23が半径方向を外方にかつ下り傾斜状に突出して取り付けられている。この突出部材23はガイドパイプの出口9から出てガイド筒に巻き付きながら螺旋状に落下するワイヤの落下位置を規制しワイヤ積層部W´上端に着地するワイヤループをペイルパック1内壁に接するようにするためのものである。
【0011】
ペイルパック1はターンテーブル24上に載置されていて、該ターンテーブル24は昇降機構25の昇降台26にベアリングを介して取り付けられ、プーリ27、28、ベルト29、減速機30を介して駆動モータ31により所定の回転速度で回転する。昇降装置25はワイヤWのガイドパイプの出口9とペイルパック1内のワイヤ積層部W´上端面との間の距離、即ちガイド筒21下端とワイヤ積層部上端面との間の距離を一定に保持すべく、積層部W´の高さが高くなるに従って徐々にペイルパック1を所定速度で鉛直方向に下降させる。
【0012】
上記装置において、ガイドパイプ7は図3に示すように、支持筒17への巻き角度θを300〜420°とする。また、図4に示すように、ワイヤ送給機構4においてワイヤWをガイドパイプ入り口8へ送給するプレッシャーローラ3のワイヤ送給溝32の角度αは20〜40°とする。
【0013】
このように構成された本発明の装填装置により、ペイルパック内に捩り入り溶接ワイヤを装填する操作について説明する。
駆動モータ6により回転する引き取りキャプスタン2に数回巻かれて送給される溶接用ワイヤWはガイドパイプ7の入り口8から回転軸10に送り込まれる。溶接用ワイヤはこの回転軸を中心として所定の回転速度で回転するガイドパイプ7内を通りペイルパック1の内に水平面に対して傾斜して支持筒17に取り付けられた出口9から送り出される。回転軸10はその中空内部にガイドパイプ7を一体的に取り付け、またその下部において支持筒17を固定懸吊した遊星歯車機構16の軸となっているので、回転軸10、ガイドパイプ7、円板18、遊星軸19aおよび支持筒17は駆動モータ6により駆動され、一体的に所定の回転速度で回転する。
【0014】
ガイドパイプ7の出口9から所定の回転速度で回転しながら送り出されるワイヤWは、回転する該出口9とペイルパック1内のワイヤ積層部W´上端面(装填開始時はペイルパック1底面)との間においてガイド筒21に螺旋状に巻き付きながら順次下方へと移動する。そしてガイド筒21下端に半径方向外方に突出して取り付けた突出部材23によりワイヤ積層部W´の上端面における落下位置を規制され、該上端面にペイルパック内壁に接するワイヤループを形成して着地する。つまりワイヤループはガイド筒21に案内されてその直下へ落ちようとするが、突出部材23があるので全体が該突出部材23側へシフトされ、該部材23はペイルパック1の内壁を指向しているのでループの該部材23と接触した部分がペイルパック1内壁に接触し、反対側の部分はペイルパック1内壁からそのシフト分だけ大きく離れた状態でワイヤ積層部W´の上面に収まる。このときターンテーブル上のペイルパック1は所定の回転速度でゆるやかに回転しているので、ワイヤ積層部W´の上端面に形成するワイヤループは順次その着地点が所定のピッチでずれる。その結果ワイヤWは整然とした花模様を描いて積層されることになる。またペイルパック1はガイドパイプ7の出口9とワイヤ積層部W´上端面との距離が一定となるように降下するので、ワイヤ落下状態は常に安定している。
【0015】
ワイヤWは、ワイヤ送給機構4とワイヤ積層部W´上端面の間において捩りを与えられることになるが、この間におけるワイヤ上端はワイヤ送給機構4に、また下端は積層部W´上端面に固定されているので、ガイドパイプ1回転につき理論上2π(360°)の捩りがワイヤに与えられる。しかし、ガイドパイプ7内で直線状のワイヤWを360°の捩りを与えながら支持筒17の外周に沿って円状にするので、ワイヤは捩り応力と曲げ応力さらにガイドパイプ7内の摩擦抵抗によってワイヤ送給抵抗が高くなり、ワイヤ長手方向の圧縮応力を受けて塑性変形し、ワイヤの捩り角度が溶接時にワイヤ先端が振れる限度である250°未満となる場合がある。そこでワイヤ捩り角度を250°以上とするためにガイドパイプ7の支持筒17への巻き角度θを300〜420°とする。ガイドパイプ7の支持筒17への巻き角度θが300°未満であると、ワイヤ積層部W´上面への着地時に急激にワイヤが曲げられてワイヤ送給抵抗が高くなり、ワイヤ長手方向の圧縮応力を受けて塑性変形して捩り角度が250°未満となる。逆にガイドパイプ7の支持筒17への巻き角度θが420°を超えると、ガイドパイプ7内での摩擦抵抗が大きく、ワイヤ送給抵抗が高くなってワイヤ長手方向の圧縮応力を受けて塑性変形して捩り角度が250°未満となる。
【0016】
また、図4に示したようにワイヤ送給機構4の引き取りキャプスタン2に巻かれた数ターンの内、最終ターンのガイドパイプ入り口8へ送給するワイヤWは、プレッシャーローラ3の外周に硬質ゴム等のリングが嵌められたプレッシャーローラ3のワイヤ送給溝32で押さえられて、ワイヤ積層部W´上面との間で捩りを与えられるが、該ワイヤ送給溝角度αは20〜40°であることが必要である。図5にプレッシャーローラ3のワイヤ送給溝32の拡大図を示す。図中、プレッシャローラ3の押しつけ力がPの場合のワイヤWとプレッシャローラ3の接触圧力RはP/(2 sin(α/2))となり、ワイヤ送給力Fは2μR(μは摩擦係数)で表される。したがって、ワイヤ送給溝角度αが小さいほどワイヤ送給力Fは大きくなる。しかし、ワイヤ送給溝角度αが20°未満であると、プレッシャーローラ3の押しつけ力Pの僅かな変動によってワイヤWがワイヤ径方向に塑性変形して、溶接時に溶接トーチ先端のコンタクトチップで詰まる場合がある。また、ワイヤ送給溝角度αが40°を超えるとワイヤ送給力Fが小さくなり、ワイヤWを十分に押さえきれずにワイヤWが引き取りキャプスタン2とプレッシャーローラ3間でスリップして、装填されたワイヤの捩り角度が250°未満となったり、装填ワイヤのループ径が小さくなって良好な積層状態とならず、溶接時に引き出されたワイヤの先端が振れて溶接位置が一定とならない場合が生じる。
【0017】
なお、ワイヤ送給機構4に送られるワイヤWが曲がっているとガイドパイプ7内で塑性変形しやすくなるので、ワイヤ矯正機等で真直に矯正された状態であることが好ましい。
【0018】
【実施例】
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明する。
まず、JIS Z3313 YFW−C50DRに規定されるワイヤ径1.2〜1.6mmのアーク溶接用フラックス入りワイヤを、図1、図2に示すワイヤ装填装置を用いて、ガイドパイプの支持筒への巻き角度θおよびプレッシャーローラのワイヤ送給溝角度αを種々変えて200kgペイルパックに装填した。その時の装填ワイヤの捩り角度の測定結果(N=5)を表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】
溶接時のワイヤ振れの調査は、ペイルパックから前記フラックス入りワイヤを取り出し、表2に示す条件で鋼種SM490A、板厚12.7mmに溶接長1500mmとし、図6(a)の斜視図に示すように水平すみ肉溶接を各2体表裏(合計6m)を行い、図6(b)の溶接部の断面図に示す下脚の脚長dの最大と最小の差を調べた。なお、評価基準は脚長差が0.5mm以下を○とし、0.5mmを超えたものを×とした。これらの結果を表1にまとめて示す。
【0021】
【表2】
【0022】
表1中試験No.1〜No.4が本発明例、試験No.5〜No.8が比較例である。
本発明例である試験No.1〜No.4は、ガイドパイプの支持筒への巻き角度θおよびワイヤ送給溝角度αともに本発明を満足するので、ペイルパックに装填されたワイヤの捩り角度が250°以上となって、高速度で小脚長のすみ肉溶接条件でペイルパックから引き出して溶接してもワイヤ狙い位置ずれが生じず溶接後の脚長差が少なく極めて満足な結果であった。
【0023】
比較例中試験No.5は、ガイドパイプの支持筒への巻き角度θが小さいのでワイヤ積層部上面への着地時に急激にワイヤが曲げられてワイヤ送給抵抗が高くなりワイヤ長手方向の圧縮応力を受けて塑性変形して捩り角度が250°未満となったので、溶接時にワイヤ先端がわずかに振れて脚長差が0.5mmを超えた。
【0024】
試験No.6は、ガイドパイプの支持筒への巻き角度θが大きいので、ガイドパイプ内での摩擦抵抗が大きくワイヤ送給抵抗が高くなってワイヤ長手方向の圧縮応力を受けて塑性変形して捩り角度が250°未満となったので、溶接時にワイヤ先端がわずかに振れて脚長差が0.5mmを超えた。
試験No.7は、ワイヤ送給溝角度αが小さいので、ワイヤが部分的にワイヤ径方向に塑性変形して溶接時にコンタクトチップに詰まって溶接が中断した。
【0025】
試験No.8はワイヤ送給溝角度αが大きいので、ワイヤを十分に押さえきれずに引き取りキャプスタンとプレッシャーローラ間でスリップして、装填されたワイヤの捩り角度が250°未満となって、溶接時にワイヤ先端がわずかに振れて脚長差が0.5mmを超えた。なお、No.8はワイヤ装填時に引き取りキャプスタンとプレッシャーローラ間でスリップしたので、ワイヤ積層部のループ径が小さくなった箇所が一部生じた。
【0026】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明の溶接用ワイヤの装填装置によれば、ワイヤの捩り角度を均一かつ確実に与えてペイルパックに装填できる。したがって、取り出し時にワイヤ先端が振れることがなく、高速度で小脚長のすみ肉溶接においても均一な脚長が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の一実施例を示す全体側面図で、一部断面図で示し、下部は図2に連続する。
【図2】本発明装置の一実施例を示す全体側面図で、一部断面図で示し、上部は図1に連続する。
【図3】本発明のガイドパイプの支持筒への巻き角度θを示す平面図
【図4】本発明のプレッシャーローラ溝角度αを示す断面図
【図5】本発明のプレッシャーローラのワイヤ送給溝の拡大図
【図6】本発明の実施例における(a)はすみ肉溶接を示す斜視図、(b)はすみ肉溶接部の脚長を示す断面図
【符号の説明】
1 ペイルパック
2 引き取りキャプスタン
3 プレッシャーローラ
4 ワイヤ送給機構
5 ベルト
6 駆動モータ
7 ガイドパイプ
8 ガイドパイプの入り口
9 ガイドパイプの出口
10 回転軸
11 固定支持架台
12、13 プーリ
14 ベルト
15 減速機
16 遊星歯車機構
17 支持軸
18 円板
19 遊星歯車
19a 遊星軸
20a 上部内歯車
20b 下部内歯車
21 ガイド筒
22 支持筒
23 突出部材
24 ターンテーブル
25 昇降機構
26 昇降台
27、28 プーリ
29 ベルト
30 減速機
31 駆動モータ
32 ワイヤ送給溝
W ワイヤ
W´ ワイヤ積層部
【発明が属する技術分野】
本発明は、溶接用ワイヤをペイルパックに装填する装置に係り、特にワイヤ捩り角度を均一かつ確実に与えて装填できる溶接用ワイヤの装填装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に大容量の溶接用ワイヤの収納容器としてペイルパックが使用される。溶接時の該ペイルパックからのワイヤの取り出しは、ワイヤループ積層体をその上部ループから順にペイルパック外方向へ取り出し、必要に応じてワイヤ矯正器で曲がり癖を除去したのちコンジットチューブで溶接トーチへ導くという順序で行う。ところがこのようにして取り出されたワイヤは取り出し時にワイヤ1巻き当たり360°の捩りを受けるため、溶接トーチから出て溶接されるワイヤ先端が反り返り、溶接点が変動して溶接ビードが蛇行するという欠点がある。
【0003】
従って、特開昭60−133919号公報や特公昭62−825号公報等に提案されているように、ペイルパックに溶接ワイヤを装填する時に予めワイヤに弾性限界の範囲内で逆の捩りを与え、この逆の捩りを持つ状態でペイルパックに装填しておき、取り出し時にはこのとき受ける前記捩りと装填中保持していた捩りとを相殺させ、溶接トーチから出るワイヤには捩りをなくす方法が実用化されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記ペイルパックの装填方法では、ワイヤ装填時に約360°の捩りと曲げおよびペイルパック内までの送給時に摩擦抵抗によるワイヤ長手方向の圧縮応力を受けて、ワイヤが塑性変形し十分かつ均一な捩り角度が得られなかった。また、ワイヤ送給機構部でワイヤがスリップしてワイヤの送給速度が変動し、均一な捩り角度が得られない場合があった。
【0005】
したがって、取り出し時、特に高速度で小脚長のすみ肉溶接するときに、わずかにワイヤ先端が振れて溶接点が変動して均一な脚長が得られないという問題があった。
そこで本発明は、ワイヤ捩り角度を均一かつ確実に与えてペイルパックに装填できる溶接用ワイヤの装填装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明の要旨とするところは、ペイルパックに捩り入り溶接用ワイヤをループ状に積層収納するための溶接用ワイヤの装填装置において、ワイヤを供給するワイヤ送給機構と、該ワイヤ送給機構のワイヤ出口に入口をペイルパック内に出口を有し下部が螺旋状のガイドパイプと、前記ガイドパイプを外面に支持して回転する支持筒とを配置し、該ガイドパイプの支持筒への巻き角度が300〜420°であることを特徴とする溶接用ワイヤの装填装置である。また、ここにおいてワイヤ送給機構は引き取りキャプスタンとプレッシャーローラからなり、該プレッシャーローラのワイヤ送給溝角度を20〜40°としたことも特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下本発明を図面に示す具体例に基づいて説明する。図1および図2は本発明装置の一例を示す全体側面図であって一部は断面を示す。図2の上部に図1をつなげて一つの図面を構成する。これらの図においてWは図示しない伸線機やボビン等のワイヤ供給源から送られてくる溶接用ワイヤであり、ワイヤWは該ワイヤWを数回巻き付ける引き取りキャプスタン2とプレッシャーローラ3とからなるワイヤ送給機構4によりワイヤ供給源から引張り出されるとともにペイルパック1内へと送給される。引き取りキャプスタン2はベルト5を介して駆動モータ6により駆動されて回転し、該回転速度はペイルパック1内に送られるワイヤWの送給速度を決定する。
【0008】
7はワイヤWを引き取りキャプスタン2からペイルパック1までガイドするガイドパイプであり、ガイドパイプの入り口8は回転軸10の位置でかつ引き取りキャプスタン2近傍に、また出口9は水平面に対して傾斜しペイルパック1内に入る。ガイドパイプ7の上部は回転軸10の中空内部に一体的に取り付けられ、該回転軸10は固定支持架台11にベアリングを介して取り付けられ、プーリ12、13、ベルト14、減速機15を介して前記駆動モータ6によりワイヤ送給速度と連動した速度で回転する。またガイドパイプ7の下部は、回転軸10を軸とする遊星歯車機構16に取り付けられた支持筒17の外面に螺旋状に巻き付けて取り付けられる。
【0009】
遊星歯車機構16は回転軸10に固定した一対の円板18に上下端に遊星歯車19を配した複数本の遊星軸19aをベアリングを介して取り付けるとともに該遊星歯車19とかみ合う上部内歯車20aと下部内歯車20bを上下部に設けている。上部内歯車20aは支持架台11に固定し、また下部内歯車20bは回転軸10下端にベアリングを介して懸吊されたガイド筒21の支持筒22に固定している。これにより支持筒22は静止状態で回転軸10に支持懸吊される。遊星歯車機構16の下部内歯車20bが上部に固定されている支持筒22は、その下部にガイドパイプの出口9から出たワイヤをガイドするガイド筒21がペイルパック1内中央に位置する如く取り付けられている。
【0010】
ガイド筒21はガイドパイプの出口9の回転径と略同径の円筒形状であって、その下端部円周の一部に突出部材23が半径方向を外方にかつ下り傾斜状に突出して取り付けられている。この突出部材23はガイドパイプの出口9から出てガイド筒に巻き付きながら螺旋状に落下するワイヤの落下位置を規制しワイヤ積層部W´上端に着地するワイヤループをペイルパック1内壁に接するようにするためのものである。
【0011】
ペイルパック1はターンテーブル24上に載置されていて、該ターンテーブル24は昇降機構25の昇降台26にベアリングを介して取り付けられ、プーリ27、28、ベルト29、減速機30を介して駆動モータ31により所定の回転速度で回転する。昇降装置25はワイヤWのガイドパイプの出口9とペイルパック1内のワイヤ積層部W´上端面との間の距離、即ちガイド筒21下端とワイヤ積層部上端面との間の距離を一定に保持すべく、積層部W´の高さが高くなるに従って徐々にペイルパック1を所定速度で鉛直方向に下降させる。
【0012】
上記装置において、ガイドパイプ7は図3に示すように、支持筒17への巻き角度θを300〜420°とする。また、図4に示すように、ワイヤ送給機構4においてワイヤWをガイドパイプ入り口8へ送給するプレッシャーローラ3のワイヤ送給溝32の角度αは20〜40°とする。
【0013】
このように構成された本発明の装填装置により、ペイルパック内に捩り入り溶接ワイヤを装填する操作について説明する。
駆動モータ6により回転する引き取りキャプスタン2に数回巻かれて送給される溶接用ワイヤWはガイドパイプ7の入り口8から回転軸10に送り込まれる。溶接用ワイヤはこの回転軸を中心として所定の回転速度で回転するガイドパイプ7内を通りペイルパック1の内に水平面に対して傾斜して支持筒17に取り付けられた出口9から送り出される。回転軸10はその中空内部にガイドパイプ7を一体的に取り付け、またその下部において支持筒17を固定懸吊した遊星歯車機構16の軸となっているので、回転軸10、ガイドパイプ7、円板18、遊星軸19aおよび支持筒17は駆動モータ6により駆動され、一体的に所定の回転速度で回転する。
【0014】
ガイドパイプ7の出口9から所定の回転速度で回転しながら送り出されるワイヤWは、回転する該出口9とペイルパック1内のワイヤ積層部W´上端面(装填開始時はペイルパック1底面)との間においてガイド筒21に螺旋状に巻き付きながら順次下方へと移動する。そしてガイド筒21下端に半径方向外方に突出して取り付けた突出部材23によりワイヤ積層部W´の上端面における落下位置を規制され、該上端面にペイルパック内壁に接するワイヤループを形成して着地する。つまりワイヤループはガイド筒21に案内されてその直下へ落ちようとするが、突出部材23があるので全体が該突出部材23側へシフトされ、該部材23はペイルパック1の内壁を指向しているのでループの該部材23と接触した部分がペイルパック1内壁に接触し、反対側の部分はペイルパック1内壁からそのシフト分だけ大きく離れた状態でワイヤ積層部W´の上面に収まる。このときターンテーブル上のペイルパック1は所定の回転速度でゆるやかに回転しているので、ワイヤ積層部W´の上端面に形成するワイヤループは順次その着地点が所定のピッチでずれる。その結果ワイヤWは整然とした花模様を描いて積層されることになる。またペイルパック1はガイドパイプ7の出口9とワイヤ積層部W´上端面との距離が一定となるように降下するので、ワイヤ落下状態は常に安定している。
【0015】
ワイヤWは、ワイヤ送給機構4とワイヤ積層部W´上端面の間において捩りを与えられることになるが、この間におけるワイヤ上端はワイヤ送給機構4に、また下端は積層部W´上端面に固定されているので、ガイドパイプ1回転につき理論上2π(360°)の捩りがワイヤに与えられる。しかし、ガイドパイプ7内で直線状のワイヤWを360°の捩りを与えながら支持筒17の外周に沿って円状にするので、ワイヤは捩り応力と曲げ応力さらにガイドパイプ7内の摩擦抵抗によってワイヤ送給抵抗が高くなり、ワイヤ長手方向の圧縮応力を受けて塑性変形し、ワイヤの捩り角度が溶接時にワイヤ先端が振れる限度である250°未満となる場合がある。そこでワイヤ捩り角度を250°以上とするためにガイドパイプ7の支持筒17への巻き角度θを300〜420°とする。ガイドパイプ7の支持筒17への巻き角度θが300°未満であると、ワイヤ積層部W´上面への着地時に急激にワイヤが曲げられてワイヤ送給抵抗が高くなり、ワイヤ長手方向の圧縮応力を受けて塑性変形して捩り角度が250°未満となる。逆にガイドパイプ7の支持筒17への巻き角度θが420°を超えると、ガイドパイプ7内での摩擦抵抗が大きく、ワイヤ送給抵抗が高くなってワイヤ長手方向の圧縮応力を受けて塑性変形して捩り角度が250°未満となる。
【0016】
また、図4に示したようにワイヤ送給機構4の引き取りキャプスタン2に巻かれた数ターンの内、最終ターンのガイドパイプ入り口8へ送給するワイヤWは、プレッシャーローラ3の外周に硬質ゴム等のリングが嵌められたプレッシャーローラ3のワイヤ送給溝32で押さえられて、ワイヤ積層部W´上面との間で捩りを与えられるが、該ワイヤ送給溝角度αは20〜40°であることが必要である。図5にプレッシャーローラ3のワイヤ送給溝32の拡大図を示す。図中、プレッシャローラ3の押しつけ力がPの場合のワイヤWとプレッシャローラ3の接触圧力RはP/(2 sin(α/2))となり、ワイヤ送給力Fは2μR(μは摩擦係数)で表される。したがって、ワイヤ送給溝角度αが小さいほどワイヤ送給力Fは大きくなる。しかし、ワイヤ送給溝角度αが20°未満であると、プレッシャーローラ3の押しつけ力Pの僅かな変動によってワイヤWがワイヤ径方向に塑性変形して、溶接時に溶接トーチ先端のコンタクトチップで詰まる場合がある。また、ワイヤ送給溝角度αが40°を超えるとワイヤ送給力Fが小さくなり、ワイヤWを十分に押さえきれずにワイヤWが引き取りキャプスタン2とプレッシャーローラ3間でスリップして、装填されたワイヤの捩り角度が250°未満となったり、装填ワイヤのループ径が小さくなって良好な積層状態とならず、溶接時に引き出されたワイヤの先端が振れて溶接位置が一定とならない場合が生じる。
【0017】
なお、ワイヤ送給機構4に送られるワイヤWが曲がっているとガイドパイプ7内で塑性変形しやすくなるので、ワイヤ矯正機等で真直に矯正された状態であることが好ましい。
【0018】
【実施例】
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明する。
まず、JIS Z3313 YFW−C50DRに規定されるワイヤ径1.2〜1.6mmのアーク溶接用フラックス入りワイヤを、図1、図2に示すワイヤ装填装置を用いて、ガイドパイプの支持筒への巻き角度θおよびプレッシャーローラのワイヤ送給溝角度αを種々変えて200kgペイルパックに装填した。その時の装填ワイヤの捩り角度の測定結果(N=5)を表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】
溶接時のワイヤ振れの調査は、ペイルパックから前記フラックス入りワイヤを取り出し、表2に示す条件で鋼種SM490A、板厚12.7mmに溶接長1500mmとし、図6(a)の斜視図に示すように水平すみ肉溶接を各2体表裏(合計6m)を行い、図6(b)の溶接部の断面図に示す下脚の脚長dの最大と最小の差を調べた。なお、評価基準は脚長差が0.5mm以下を○とし、0.5mmを超えたものを×とした。これらの結果を表1にまとめて示す。
【0021】
【表2】
【0022】
表1中試験No.1〜No.4が本発明例、試験No.5〜No.8が比較例である。
本発明例である試験No.1〜No.4は、ガイドパイプの支持筒への巻き角度θおよびワイヤ送給溝角度αともに本発明を満足するので、ペイルパックに装填されたワイヤの捩り角度が250°以上となって、高速度で小脚長のすみ肉溶接条件でペイルパックから引き出して溶接してもワイヤ狙い位置ずれが生じず溶接後の脚長差が少なく極めて満足な結果であった。
【0023】
比較例中試験No.5は、ガイドパイプの支持筒への巻き角度θが小さいのでワイヤ積層部上面への着地時に急激にワイヤが曲げられてワイヤ送給抵抗が高くなりワイヤ長手方向の圧縮応力を受けて塑性変形して捩り角度が250°未満となったので、溶接時にワイヤ先端がわずかに振れて脚長差が0.5mmを超えた。
【0024】
試験No.6は、ガイドパイプの支持筒への巻き角度θが大きいので、ガイドパイプ内での摩擦抵抗が大きくワイヤ送給抵抗が高くなってワイヤ長手方向の圧縮応力を受けて塑性変形して捩り角度が250°未満となったので、溶接時にワイヤ先端がわずかに振れて脚長差が0.5mmを超えた。
試験No.7は、ワイヤ送給溝角度αが小さいので、ワイヤが部分的にワイヤ径方向に塑性変形して溶接時にコンタクトチップに詰まって溶接が中断した。
【0025】
試験No.8はワイヤ送給溝角度αが大きいので、ワイヤを十分に押さえきれずに引き取りキャプスタンとプレッシャーローラ間でスリップして、装填されたワイヤの捩り角度が250°未満となって、溶接時にワイヤ先端がわずかに振れて脚長差が0.5mmを超えた。なお、No.8はワイヤ装填時に引き取りキャプスタンとプレッシャーローラ間でスリップしたので、ワイヤ積層部のループ径が小さくなった箇所が一部生じた。
【0026】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明の溶接用ワイヤの装填装置によれば、ワイヤの捩り角度を均一かつ確実に与えてペイルパックに装填できる。したがって、取り出し時にワイヤ先端が振れることがなく、高速度で小脚長のすみ肉溶接においても均一な脚長が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の一実施例を示す全体側面図で、一部断面図で示し、下部は図2に連続する。
【図2】本発明装置の一実施例を示す全体側面図で、一部断面図で示し、上部は図1に連続する。
【図3】本発明のガイドパイプの支持筒への巻き角度θを示す平面図
【図4】本発明のプレッシャーローラ溝角度αを示す断面図
【図5】本発明のプレッシャーローラのワイヤ送給溝の拡大図
【図6】本発明の実施例における(a)はすみ肉溶接を示す斜視図、(b)はすみ肉溶接部の脚長を示す断面図
【符号の説明】
1 ペイルパック
2 引き取りキャプスタン
3 プレッシャーローラ
4 ワイヤ送給機構
5 ベルト
6 駆動モータ
7 ガイドパイプ
8 ガイドパイプの入り口
9 ガイドパイプの出口
10 回転軸
11 固定支持架台
12、13 プーリ
14 ベルト
15 減速機
16 遊星歯車機構
17 支持軸
18 円板
19 遊星歯車
19a 遊星軸
20a 上部内歯車
20b 下部内歯車
21 ガイド筒
22 支持筒
23 突出部材
24 ターンテーブル
25 昇降機構
26 昇降台
27、28 プーリ
29 ベルト
30 減速機
31 駆動モータ
32 ワイヤ送給溝
W ワイヤ
W´ ワイヤ積層部
Claims (2)
- ペイルパックに捩り入り溶接用ワイヤをループ状に積層収納するための溶接用ワイヤの装填装置において、ワイヤを供給するワイヤ送給機構と、該ワイヤ送給機構のワイヤ出口に入口をペイルパック内に出口を有し下部が螺旋状のガイドパイプと、前記ガイドパイプを外面に支持して回転する支持筒とを配置し、該ガイドパイプの支持筒への巻き角度が300〜420°であることを特徴とする溶接用ワイヤの装填装置。
- ワイヤ送給機構は引き取りキャプスタンとプレッシャーローラからなり、該プレッシャーローラのワイヤ送給溝角度を20〜40°としたことを特徴とする請求項1記載の溶接用ワイヤの装填装置。
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