JPS6313904Y2 - - Google Patents
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- JPS6313904Y2 JPS6313904Y2 JP68183U JP68183U JPS6313904Y2 JP S6313904 Y2 JPS6313904 Y2 JP S6313904Y2 JP 68183 U JP68183 U JP 68183U JP 68183 U JP68183 U JP 68183U JP S6313904 Y2 JPS6313904 Y2 JP S6313904Y2
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Landscapes
- Coiling Of Filamentary Materials In General (AREA)
- Filamentary Materials, Packages, And Safety Devices Therefor (AREA)
- Winding, Rewinding, Material Storage Devices (AREA)
Description
本考案は、捩りを入れたワイヤをペイルパツク
に花模様状に積層収納する装填装置に関する。 一般に大容量のワイヤ収納容器としてペイルパ
ツクが使用されるが、ペイルパツクからのワイヤ
の取出しはワイヤループ積層体の上部ループから
順にペイルパツク外上方へ引出し、必要に応じて
ワイヤ矯正器で曲がりぐせを除去したのちコンジ
ツトチユーブで溶接トーチへ導くという順序で行
なう。この様にして取出したワイヤは取出し時に
ワイヤ1巻について360゜の捩りを受けるために溶
接トーチから出て溶接部へ向うワイヤの先端が反
り返り、溶接点で変動して溶接ビードが蛇行する
という欠点がある。そこでペイルパツクにワイヤ
を装填する際に予めワイヤに弾性限界の範囲内で
逆の捩りを与えておき、取出し時に、この時受け
る捩りと装填中保持していた捩りとを相殺させ、
こうして溶接トーチから出るワイヤの捩れをなく
す方法が実用化されている。 逆捩りを与えられたワイヤは上記利点を有する
反面、ペイルパツク内のワイヤには常時元に戻ろ
うとする力が働き、このためペイルパツク内に積
層収納する際ワイヤが飛びだし、整然と花模様状
に積層収納することが出来ず、ループが常に一定
せず不揃となり、かつペイルパツク内でのワイヤ
の装填嵩密度が変動する。また溶接に際してワイ
ヤを取出す時、これらが悪影響し、からみ、もつ
れ等が生じ、取出し不能になる。この場合には溶
接を中断しなければならず、溶接ビードには中断
による欠陥が発生する事もあり、溶接作業能率は
著しく低下して甚だ好ましくない。 上記ワイヤの取出し使用時のもつれ、からみ等
は、装填不良により積層ループが拘束されず、整
列花模様に巻かれず、上部ワイヤの一部が下部ワ
イヤにくい込み、取出し時に下部ワイヤが上部ワ
イヤと同時に取出されてもつれるケースと、装填
は極めて良好であつたが装填後のペイルパツクの
移動によつてワイヤがペイルパツクの底に向つて
沈み、この際ワイヤの沈降がまちまちでこのため
ワイヤが上下逆転しもつれの原因となるケースな
どがある。本考案では、これら装填時のワイヤ無
拘束による乱れと装填ペイルパツク移動時に発生
する沈みによる乱れに着目した。即ちペイルパツ
クにワイヤを積層収納する際、ワイヤが安定した
状態でペイルパツク内に収納される様押えローラ
ーを用いて、装填するワイヤループを規制すると
ともに、ワイヤを高密度でパツク内一定範囲に納
めることができるようにした。 ペイルパツク内ワイヤループの嵩密度を高く保
つためにワイヤ装填時にペイルパツクを振動させ
ることが考えられている。振動を与えながら装填
収納する方法はたしかに高密度が得られるが、パ
ツク収納時にワイヤ積層体上部にループ状で着地
するワイヤは自由状態で移動し、その上更に上記
振動が与えられるとワイヤの振動は著しくなり、
上部ワイヤが下部ワイヤにくい込んだりするケー
スが多くなつて、先に述べたもつれからみが多発
する。 本考案は最適嵩密度を得ることができ、更に装
填収納ワイヤが上下逆転しない捩り入りワイヤの
装填装置を考案した。その実施例を第1図に示
す。 第1図aは溶接用ワイヤ装填物の断面図であ
り、同図bは同図aにおけるA−A′線断面図で
ある。図に示す如くペイルパツク1は外筒2と、
下端が外筒2の底板部4に固着された内筒3を備
え(内筒3はなくてもよい)、これらは同心円状
に配置され、これらの内、外筒の間の空間にワイ
ヤが、弾性限界の範囲内で1ターン当り360゜の割
合で捩りを与えられたループ状にされて積層収納
される。このワイヤの積層収納状態は第1図aに
示すようにワイヤ積層体W′の外周部がペイルパ
ツク1の外筒2内壁と接し、又内筒を有する場合
はワイヤ積層体W′の内周部と内筒3外壁の間に
所定の間隙を有している。又積層されたワイヤの
各層における状態は第1図bに示すように花模様
を呈しており、その各ワイヤループLの中心はペ
イルパツク1の中心軸Cを中心とする円Bを描い
て収納されており、そして積層されたワイヤ全体
についてみると連続した各ワイヤループLの中心
が描く軌跡はペイルパツクの中心軸Cを軸とする
螺旋状になる。このように捩り入りワイヤがペイ
ルパツク内に積層収納され、更に一定範囲の嵩密
度であれば、ワイヤ取出し時におけるからみ、も
つれ等がなく、円滑にワイヤをペイルパツク外上
方へ取り出し得る。 本考案は、捩り入りワイヤのペイルパツク内に
おける積層収納状態が上記した理想的な状態にな
るようにワイヤをペイルパツク内に装填するに最
適なワイヤの装填装置を提供せんとするものであ
る。この目的を達成するため本考案装填装置の特
徴とするところは、溶接用ワイヤを送給するワイ
ヤ送給機構と、該ワイヤをペイルパツク内に挿通
案内しそして所定速度で回転するガイドパイプ
と、該ガイドパイプ下方に設けられワイヤ落下位
置規制用の突出部材を具備するガイド筒と、ペイ
ルパツクを載置するケーブルと、該テーブルを支
持しペイルパツクにワイヤが装填されるにつれて
降下する昇降機構を備え、ペイルパツクに捩り入
り溶接用ワイヤを花模様ループ状に積層収納する
ワイヤ装填装置において、ペイルパツク内に花模
様ループ状に装填される該ワイヤを押える押え込
みローラを具備した事にある。以下本考案を図面
に示す実施例を基づいて説明する。 第2図a,bは本考案装置の一例を示す全体側
面図であつて一部は断面で示しており、そしてb
図に上にa図を重ねて1つの図面を構成する。図
においてWは図示しないワイヤ供給源から送られ
てくるワイヤであり、ワイヤWは該ワイヤを数回
巻き付けられるワイヤ引取りキヤプスタン5と押
えローラ6とからなるワイヤ送給機構42により
ワイヤ供給源から引張り出されるとともにペイル
パツク1内へと送給される。キヤプスタン5はベ
ルト9を介して駆動モータ10により回転されそ
の回転速度はペイルパツク内に送られるワイヤW
の送給速度を決定する。11はワイヤWをキヤプ
スタン5からペイルパツク1まで案内するガイド
パイプであり、その入口12はワイヤ送給機構4
2のワイヤ出側に、出口13は水平面に対して傾
斜しペイルパツク1の内筒3と外筒2の間に入い
るように配置されている。ガイドパイプ11の上
部は回転軸14の中空内部に一体的に取付けら
れ、該回転軸14は固定支持架台24にベアリン
グを介して取付けられ、プーリ15,16ベルト
17、減速機18を介して前記駆動モータ10に
より所定速度で回転する。又ガイドパイプ11の
下部は、回転軸14を軸とする遊星歯車機構19
に取付けられた支筒20に螺旋状に巻き付いて取
付けられる。 遊星歯車機構19は、回転軸14に固定した一
対の円板21に、上下端に遊星歯車22を配した
複数本の遊星軸22aをベアリングを介して取付
けるとともに、該遊星歯車22,22とかみ合う
上部内歯車23aと下部内歯車23bを上下部に
設けている。上部内歯車23aは支持架台24に
固定し、又下部内歯車23bは回転軸14下端に
ベアリングを介して懸吊されたガイド筒25の支
持筒26に固定している。これにより支持筒26
は静止状態で回転軸14に支持懸吊される。遊星
歯車機構19の下部内歯車23bを上部に固定し
た支持筒26はその下部に、ガイドパイプの出口
13から出たワイヤをガイドするガイド筒25
を、ペイルパツク1の内筒3と外筒2との間に位
置する如く取付けている。ガイド筒25はその下
端部に、ガイドパイプの出口13から出てガイド
筒に巻付きながら螺旋状になつて落下しワイヤ積
層体W′の上端に着地するワイヤループの落下位
置を規制して外筒2内壁に接する様にするため突
出部材41を、斜め下方に突出させて取付けてい
る。又ガイド筒の支持筒26の下端部に、ワイヤ
の積層体内周位置を規制する垂下部材44を垂設
している。43は41と同様な垂下部材で、ガイ
ド筒25の下端部に、41とは直径方向で反対の
位置に取付けられる。部材41,43は舌片状の
もので、部材44は支柱状のものである。 ペイルパツク1は回転テーブル27上に載置さ
れている。該回転テーブルは昇降機構33の昇降
台34にベアリングを介して取付けられ、プーリ
28,29、ベルト30、減速機31を介して駆
動モータ32により所定の回転速度で回転する。
昇降機構33はワイヤWのガイドパイプ11の出
口13とペイルパツク内のワイヤ積層体W′上端
面との間の距離を一定に保持すべく、積層体
W′の高さが高くなるに従つて徐々にペイルパツ
クを所定速度で鉛直方向に降下させるためのもの
で、昇降台34の支持部材36,37′を軸38
で回動自在に交差させている。支持部材36,3
7はその両端において摺動可能な如く昇降台34
と基台35に取付けられ、又交差軸38は鉛直方
向にのみ移動可能に構成されている。40は昇降
機構の油圧シリンダである。ガイドパイプの入口
12附近に設けられた39は、昇降機構33に降
下指令を発するための検知手段で、本例では近接
スイツチであり、該近接スイツチ39は遊星歯車
機構の回転軸14上端の突起に近接して設けら
れ、該回転軸14の回転数を検知し、所定の回転
数毎に昇降機構33に降下指令を発信する。該発
信を受ける毎に昇降機構33は少しずつ昇降台を
降下させ、ガイドパイプ11の出口13とワイヤ
積層体W′上端との距離を常に一定に保つ。 第2図bおよびその一部を拡大した第3図に示
すとうり、本考案では上端を固定された逆L字型
の支柱46を設け、ペイルパツク1の外筒2の内
壁と内筒3の間に垂下させたこの支柱46の先端
に加圧押え込みローラ47を、ワイヤ積層体
W′の上部に接する様に固定させている。また加
圧押え込みローラ48を垂下部材44の中間にワ
イヤ積層体W′に接する位置に固定させる。これ
らの押え込みローラ47,48は第3図bなどか
ら明らかなようにペイルパツクの中心軸に関して
ほゞ対称の位置にあり、そしてローラ47はワイ
ヤ積層体W′の中央から外方の表面を、ローラ4
8は同内方の表面に当接し、これらのローラ4
7,48でワイヤ積層体W′の全表面を押圧する
(ワイヤ積層体は回転するから)。これにより、装
填されるワイヤの乱れを防ぎ、そしてペイルパツ
ク内に密に充填することができる。 第4図は押え込みローラ47,48の構造を示
す。ローラ48は一体のものであるが、ローラ4
7は2分割されておりその各半分が支柱46の下
端の両側に取付けられる。これは支柱46が外筒
2に接触せずかつワイヤの落下を防げないように
するためである。 この様に構成された本考案の装填装置により、
捩り入り溶接用ワイヤ(径1.2mm)を使用し、ペ
イルパツクの外径505mm、高さ830mmに装填する際
の操作について説明する。駆動モータ10により
回転する引取りキヤプスタン5に数回巻かれて送
給速度200mm/分で送られるワイヤWは、ガイド
パイプ11の入口12から回転軸14を中心とし
て回転するガイドパイプ11内へ挿入されてペイ
ルパツク1外筒2と内筒3の面に水平面に対して
傾斜して支持筒20に取付けられた出口13から
送り出される。回転軸14はその中空内部にガイ
ドパイプ11を一体的に取付け、またその下部に
おいて支持筒20を固定懸吊した遊星歯車機構1
9の軸となつているので、これらつまり14,1
1,21,22a,20は駆動モータ10により
駆動され上方から見て時計方向に一体的に回転す
る。ガイドパイプ11の出口13から回転しなが
ら送り出されるワイヤWは、時計方向回転する該
出口13とペイルパツク内のワイヤ積層体W′上
端面との間においてガイド筒25に螺旋状に巻き
付きながら順次下方へと移動し、ガイド筒下端部
に斜め下方に突出して取付けた突出部材41によ
りワイヤ積層体Wの上部面における落下位置を規
制され、該上端面上にペイルパツク筒内壁に常に
接するワイヤループを形成して着地する。つまり
ワイヤループはガイド筒25に案内されてその直
下へ落ちようとするが、突出部材41があるので
全体が該突出部材の突出方向へシフトされる。詳
しくは該部材41はワイヤループを外筒2の内壁
に接する様にし、反対側の部材43はワイヤルー
プを外筒内壁からのシフト分だけ大きく離れた状
態でしかも内筒3の外面より所定間隙離れたワイ
ヤ積層体W′内周部位置よりとび出さない様に規
制して積層体W′の上端面上に収める。この時回
転テーブル上のペイルパツク1は緩やかに(1分
間に1回転の速度)反時計方向に回転しているの
で、ワイヤ積層体W′の上端面に形成されるワイ
ヤループは順次ずれて(1秒に2.4ループのピツ
チでずれて着地する)。この様にしてできた積層
体W′の上端部を本考案では、第2図b突出部材
41の右側45゜に設けた加圧押え込みローラー4
8と反対側に設けた加圧押え込みローラ47で着
地したワイヤを直ちに押え込み、着地ワイヤの自
由運動をなくし、ワイヤを拘束規制して嵩密度を
3.0〜4.0g/cm3と重くして安定させ、整然とした
第1図bに示す花模様を描いて積層収納されるペ
イルパツク差をワイヤを得た。ここでいう嵩密度
とは、下記式により導いたものである。又各条件
での嵩密度と実際に溶接して取出し時にもつれた
回数を表−1に示す。 ρw=G/{(πR2−π(R−W)2}×H ρw=充填ワイヤ嵩密度(g/cm3) R=巻装体外径(cm) W=巻装体幅(cm) H=巻装体高さ(cm) G=巻装体重量(g)
に花模様状に積層収納する装填装置に関する。 一般に大容量のワイヤ収納容器としてペイルパ
ツクが使用されるが、ペイルパツクからのワイヤ
の取出しはワイヤループ積層体の上部ループから
順にペイルパツク外上方へ引出し、必要に応じて
ワイヤ矯正器で曲がりぐせを除去したのちコンジ
ツトチユーブで溶接トーチへ導くという順序で行
なう。この様にして取出したワイヤは取出し時に
ワイヤ1巻について360゜の捩りを受けるために溶
接トーチから出て溶接部へ向うワイヤの先端が反
り返り、溶接点で変動して溶接ビードが蛇行する
という欠点がある。そこでペイルパツクにワイヤ
を装填する際に予めワイヤに弾性限界の範囲内で
逆の捩りを与えておき、取出し時に、この時受け
る捩りと装填中保持していた捩りとを相殺させ、
こうして溶接トーチから出るワイヤの捩れをなく
す方法が実用化されている。 逆捩りを与えられたワイヤは上記利点を有する
反面、ペイルパツク内のワイヤには常時元に戻ろ
うとする力が働き、このためペイルパツク内に積
層収納する際ワイヤが飛びだし、整然と花模様状
に積層収納することが出来ず、ループが常に一定
せず不揃となり、かつペイルパツク内でのワイヤ
の装填嵩密度が変動する。また溶接に際してワイ
ヤを取出す時、これらが悪影響し、からみ、もつ
れ等が生じ、取出し不能になる。この場合には溶
接を中断しなければならず、溶接ビードには中断
による欠陥が発生する事もあり、溶接作業能率は
著しく低下して甚だ好ましくない。 上記ワイヤの取出し使用時のもつれ、からみ等
は、装填不良により積層ループが拘束されず、整
列花模様に巻かれず、上部ワイヤの一部が下部ワ
イヤにくい込み、取出し時に下部ワイヤが上部ワ
イヤと同時に取出されてもつれるケースと、装填
は極めて良好であつたが装填後のペイルパツクの
移動によつてワイヤがペイルパツクの底に向つて
沈み、この際ワイヤの沈降がまちまちでこのため
ワイヤが上下逆転しもつれの原因となるケースな
どがある。本考案では、これら装填時のワイヤ無
拘束による乱れと装填ペイルパツク移動時に発生
する沈みによる乱れに着目した。即ちペイルパツ
クにワイヤを積層収納する際、ワイヤが安定した
状態でペイルパツク内に収納される様押えローラ
ーを用いて、装填するワイヤループを規制すると
ともに、ワイヤを高密度でパツク内一定範囲に納
めることができるようにした。 ペイルパツク内ワイヤループの嵩密度を高く保
つためにワイヤ装填時にペイルパツクを振動させ
ることが考えられている。振動を与えながら装填
収納する方法はたしかに高密度が得られるが、パ
ツク収納時にワイヤ積層体上部にループ状で着地
するワイヤは自由状態で移動し、その上更に上記
振動が与えられるとワイヤの振動は著しくなり、
上部ワイヤが下部ワイヤにくい込んだりするケー
スが多くなつて、先に述べたもつれからみが多発
する。 本考案は最適嵩密度を得ることができ、更に装
填収納ワイヤが上下逆転しない捩り入りワイヤの
装填装置を考案した。その実施例を第1図に示
す。 第1図aは溶接用ワイヤ装填物の断面図であ
り、同図bは同図aにおけるA−A′線断面図で
ある。図に示す如くペイルパツク1は外筒2と、
下端が外筒2の底板部4に固着された内筒3を備
え(内筒3はなくてもよい)、これらは同心円状
に配置され、これらの内、外筒の間の空間にワイ
ヤが、弾性限界の範囲内で1ターン当り360゜の割
合で捩りを与えられたループ状にされて積層収納
される。このワイヤの積層収納状態は第1図aに
示すようにワイヤ積層体W′の外周部がペイルパ
ツク1の外筒2内壁と接し、又内筒を有する場合
はワイヤ積層体W′の内周部と内筒3外壁の間に
所定の間隙を有している。又積層されたワイヤの
各層における状態は第1図bに示すように花模様
を呈しており、その各ワイヤループLの中心はペ
イルパツク1の中心軸Cを中心とする円Bを描い
て収納されており、そして積層されたワイヤ全体
についてみると連続した各ワイヤループLの中心
が描く軌跡はペイルパツクの中心軸Cを軸とする
螺旋状になる。このように捩り入りワイヤがペイ
ルパツク内に積層収納され、更に一定範囲の嵩密
度であれば、ワイヤ取出し時におけるからみ、も
つれ等がなく、円滑にワイヤをペイルパツク外上
方へ取り出し得る。 本考案は、捩り入りワイヤのペイルパツク内に
おける積層収納状態が上記した理想的な状態にな
るようにワイヤをペイルパツク内に装填するに最
適なワイヤの装填装置を提供せんとするものであ
る。この目的を達成するため本考案装填装置の特
徴とするところは、溶接用ワイヤを送給するワイ
ヤ送給機構と、該ワイヤをペイルパツク内に挿通
案内しそして所定速度で回転するガイドパイプ
と、該ガイドパイプ下方に設けられワイヤ落下位
置規制用の突出部材を具備するガイド筒と、ペイ
ルパツクを載置するケーブルと、該テーブルを支
持しペイルパツクにワイヤが装填されるにつれて
降下する昇降機構を備え、ペイルパツクに捩り入
り溶接用ワイヤを花模様ループ状に積層収納する
ワイヤ装填装置において、ペイルパツク内に花模
様ループ状に装填される該ワイヤを押える押え込
みローラを具備した事にある。以下本考案を図面
に示す実施例を基づいて説明する。 第2図a,bは本考案装置の一例を示す全体側
面図であつて一部は断面で示しており、そしてb
図に上にa図を重ねて1つの図面を構成する。図
においてWは図示しないワイヤ供給源から送られ
てくるワイヤであり、ワイヤWは該ワイヤを数回
巻き付けられるワイヤ引取りキヤプスタン5と押
えローラ6とからなるワイヤ送給機構42により
ワイヤ供給源から引張り出されるとともにペイル
パツク1内へと送給される。キヤプスタン5はベ
ルト9を介して駆動モータ10により回転されそ
の回転速度はペイルパツク内に送られるワイヤW
の送給速度を決定する。11はワイヤWをキヤプ
スタン5からペイルパツク1まで案内するガイド
パイプであり、その入口12はワイヤ送給機構4
2のワイヤ出側に、出口13は水平面に対して傾
斜しペイルパツク1の内筒3と外筒2の間に入い
るように配置されている。ガイドパイプ11の上
部は回転軸14の中空内部に一体的に取付けら
れ、該回転軸14は固定支持架台24にベアリン
グを介して取付けられ、プーリ15,16ベルト
17、減速機18を介して前記駆動モータ10に
より所定速度で回転する。又ガイドパイプ11の
下部は、回転軸14を軸とする遊星歯車機構19
に取付けられた支筒20に螺旋状に巻き付いて取
付けられる。 遊星歯車機構19は、回転軸14に固定した一
対の円板21に、上下端に遊星歯車22を配した
複数本の遊星軸22aをベアリングを介して取付
けるとともに、該遊星歯車22,22とかみ合う
上部内歯車23aと下部内歯車23bを上下部に
設けている。上部内歯車23aは支持架台24に
固定し、又下部内歯車23bは回転軸14下端に
ベアリングを介して懸吊されたガイド筒25の支
持筒26に固定している。これにより支持筒26
は静止状態で回転軸14に支持懸吊される。遊星
歯車機構19の下部内歯車23bを上部に固定し
た支持筒26はその下部に、ガイドパイプの出口
13から出たワイヤをガイドするガイド筒25
を、ペイルパツク1の内筒3と外筒2との間に位
置する如く取付けている。ガイド筒25はその下
端部に、ガイドパイプの出口13から出てガイド
筒に巻付きながら螺旋状になつて落下しワイヤ積
層体W′の上端に着地するワイヤループの落下位
置を規制して外筒2内壁に接する様にするため突
出部材41を、斜め下方に突出させて取付けてい
る。又ガイド筒の支持筒26の下端部に、ワイヤ
の積層体内周位置を規制する垂下部材44を垂設
している。43は41と同様な垂下部材で、ガイ
ド筒25の下端部に、41とは直径方向で反対の
位置に取付けられる。部材41,43は舌片状の
もので、部材44は支柱状のものである。 ペイルパツク1は回転テーブル27上に載置さ
れている。該回転テーブルは昇降機構33の昇降
台34にベアリングを介して取付けられ、プーリ
28,29、ベルト30、減速機31を介して駆
動モータ32により所定の回転速度で回転する。
昇降機構33はワイヤWのガイドパイプ11の出
口13とペイルパツク内のワイヤ積層体W′上端
面との間の距離を一定に保持すべく、積層体
W′の高さが高くなるに従つて徐々にペイルパツ
クを所定速度で鉛直方向に降下させるためのもの
で、昇降台34の支持部材36,37′を軸38
で回動自在に交差させている。支持部材36,3
7はその両端において摺動可能な如く昇降台34
と基台35に取付けられ、又交差軸38は鉛直方
向にのみ移動可能に構成されている。40は昇降
機構の油圧シリンダである。ガイドパイプの入口
12附近に設けられた39は、昇降機構33に降
下指令を発するための検知手段で、本例では近接
スイツチであり、該近接スイツチ39は遊星歯車
機構の回転軸14上端の突起に近接して設けら
れ、該回転軸14の回転数を検知し、所定の回転
数毎に昇降機構33に降下指令を発信する。該発
信を受ける毎に昇降機構33は少しずつ昇降台を
降下させ、ガイドパイプ11の出口13とワイヤ
積層体W′上端との距離を常に一定に保つ。 第2図bおよびその一部を拡大した第3図に示
すとうり、本考案では上端を固定された逆L字型
の支柱46を設け、ペイルパツク1の外筒2の内
壁と内筒3の間に垂下させたこの支柱46の先端
に加圧押え込みローラ47を、ワイヤ積層体
W′の上部に接する様に固定させている。また加
圧押え込みローラ48を垂下部材44の中間にワ
イヤ積層体W′に接する位置に固定させる。これ
らの押え込みローラ47,48は第3図bなどか
ら明らかなようにペイルパツクの中心軸に関して
ほゞ対称の位置にあり、そしてローラ47はワイ
ヤ積層体W′の中央から外方の表面を、ローラ4
8は同内方の表面に当接し、これらのローラ4
7,48でワイヤ積層体W′の全表面を押圧する
(ワイヤ積層体は回転するから)。これにより、装
填されるワイヤの乱れを防ぎ、そしてペイルパツ
ク内に密に充填することができる。 第4図は押え込みローラ47,48の構造を示
す。ローラ48は一体のものであるが、ローラ4
7は2分割されておりその各半分が支柱46の下
端の両側に取付けられる。これは支柱46が外筒
2に接触せずかつワイヤの落下を防げないように
するためである。 この様に構成された本考案の装填装置により、
捩り入り溶接用ワイヤ(径1.2mm)を使用し、ペ
イルパツクの外径505mm、高さ830mmに装填する際
の操作について説明する。駆動モータ10により
回転する引取りキヤプスタン5に数回巻かれて送
給速度200mm/分で送られるワイヤWは、ガイド
パイプ11の入口12から回転軸14を中心とし
て回転するガイドパイプ11内へ挿入されてペイ
ルパツク1外筒2と内筒3の面に水平面に対して
傾斜して支持筒20に取付けられた出口13から
送り出される。回転軸14はその中空内部にガイ
ドパイプ11を一体的に取付け、またその下部に
おいて支持筒20を固定懸吊した遊星歯車機構1
9の軸となつているので、これらつまり14,1
1,21,22a,20は駆動モータ10により
駆動され上方から見て時計方向に一体的に回転す
る。ガイドパイプ11の出口13から回転しなが
ら送り出されるワイヤWは、時計方向回転する該
出口13とペイルパツク内のワイヤ積層体W′上
端面との間においてガイド筒25に螺旋状に巻き
付きながら順次下方へと移動し、ガイド筒下端部
に斜め下方に突出して取付けた突出部材41によ
りワイヤ積層体Wの上部面における落下位置を規
制され、該上端面上にペイルパツク筒内壁に常に
接するワイヤループを形成して着地する。つまり
ワイヤループはガイド筒25に案内されてその直
下へ落ちようとするが、突出部材41があるので
全体が該突出部材の突出方向へシフトされる。詳
しくは該部材41はワイヤループを外筒2の内壁
に接する様にし、反対側の部材43はワイヤルー
プを外筒内壁からのシフト分だけ大きく離れた状
態でしかも内筒3の外面より所定間隙離れたワイ
ヤ積層体W′内周部位置よりとび出さない様に規
制して積層体W′の上端面上に収める。この時回
転テーブル上のペイルパツク1は緩やかに(1分
間に1回転の速度)反時計方向に回転しているの
で、ワイヤ積層体W′の上端面に形成されるワイ
ヤループは順次ずれて(1秒に2.4ループのピツ
チでずれて着地する)。この様にしてできた積層
体W′の上端部を本考案では、第2図b突出部材
41の右側45゜に設けた加圧押え込みローラー4
8と反対側に設けた加圧押え込みローラ47で着
地したワイヤを直ちに押え込み、着地ワイヤの自
由運動をなくし、ワイヤを拘束規制して嵩密度を
3.0〜4.0g/cm3と重くして安定させ、整然とした
第1図bに示す花模様を描いて積層収納されるペ
イルパツク差をワイヤを得た。ここでいう嵩密度
とは、下記式により導いたものである。又各条件
での嵩密度と実際に溶接して取出し時にもつれた
回数を表−1に示す。 ρw=G/{(πR2−π(R−W)2}×H ρw=充填ワイヤ嵩密度(g/cm3) R=巻装体外径(cm) W=巻装体幅(cm) H=巻装体高さ(cm) G=巻装体重量(g)
【表】
この結果装填時に加圧押え込みローラーで嵩密
度を輪送後と同等にしておくともつれ発生回数は
著しく低下し溶接作業能率の向上が計れ大きな効
果を得た。前述した実施例の装置では、静止状態
で設けられたガイド筒とペイルパツクを配置する
回転テーブルを有する構造であるが、逆にガイド
筒を回転させてペイルパツクを載置するテーブル
を静止状態にした構造であつても前述と同様の効
果が得られるものである。 以上説明した様に本考案の溶接用ワイヤの装填
装置によれば、捩り入りワイヤのペイルパツク内
における積層収納状態は第1図に示す理想的な整
然とした花模様状態になる様に装填できかつ嵩密
度を充分大にすることができ、溶接に使用する場
合の引出時のからみ、もつれ現象も大幅に低下し
得て改善効果が著しい。
度を輪送後と同等にしておくともつれ発生回数は
著しく低下し溶接作業能率の向上が計れ大きな効
果を得た。前述した実施例の装置では、静止状態
で設けられたガイド筒とペイルパツクを配置する
回転テーブルを有する構造であるが、逆にガイド
筒を回転させてペイルパツクを載置するテーブル
を静止状態にした構造であつても前述と同様の効
果が得られるものである。 以上説明した様に本考案の溶接用ワイヤの装填
装置によれば、捩り入りワイヤのペイルパツク内
における積層収納状態は第1図に示す理想的な整
然とした花模様状態になる様に装填できかつ嵩密
度を充分大にすることができ、溶接に使用する場
合の引出時のからみ、もつれ現象も大幅に低下し
得て改善効果が著しい。
第1図はペイルパツクとその中に装填されたワ
イヤの説明図でaは縦断面図、bはaのA−
A′線でみた横断面図、第2図a,bは本考案の
実施例を示す説明図、第3図は第2図の要部拡大
図でaは縦断面図、bはaのA−A′線でみた横
断面図、第4図a,bは押え込みローラの説明図
で一部を断面で示す。 図面でWは溶接用ワイヤ、42はワイヤ送給機
構、11はガイドパイプ、26はガイド筒、27
は回転テーブル、1はペイルパツク、33は昇降
機構、47,48は押え込みローラである。
イヤの説明図でaは縦断面図、bはaのA−
A′線でみた横断面図、第2図a,bは本考案の
実施例を示す説明図、第3図は第2図の要部拡大
図でaは縦断面図、bはaのA−A′線でみた横
断面図、第4図a,bは押え込みローラの説明図
で一部を断面で示す。 図面でWは溶接用ワイヤ、42はワイヤ送給機
構、11はガイドパイプ、26はガイド筒、27
は回転テーブル、1はペイルパツク、33は昇降
機構、47,48は押え込みローラである。
Claims (1)
- 溶接用ワイヤを送給するワイヤ送給機構と、該
ワイヤをペイルパツク内に挿通案内しそして所定
速度で回転するガイドパイプと、該ガイドパイプ
下方に設けられワイヤ落下位置規制用の突出部材
を具備するガイド筒と、ペイルパツクを載置する
テーブルと、該テーブルを支持しペイルパツクに
ワイヤが装填されるにつれて降下する昇降機構を
備え、ペイルパツクに捩り入り溶接用ワイヤを花
模様ループ状に積層収納するワイヤ装填装置にお
いて、ペイルパツク内に花模様ループ状に装填さ
れる該ワイヤを押える押し込みローラを具備した
事を特徴とする溶接用ワイヤの装填装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP68183U JPS59106679U (ja) | 1983-01-07 | 1983-01-07 | 溶接用ワイヤの装填装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP68183U JPS59106679U (ja) | 1983-01-07 | 1983-01-07 | 溶接用ワイヤの装填装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59106679U JPS59106679U (ja) | 1984-07-18 |
JPS6313904Y2 true JPS6313904Y2 (ja) | 1988-04-19 |
Family
ID=30132430
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP68183U Granted JPS59106679U (ja) | 1983-01-07 | 1983-01-07 | 溶接用ワイヤの装填装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59106679U (ja) |
-
1983
- 1983-01-07 JP JP68183U patent/JPS59106679U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59106679U (ja) | 1984-07-18 |
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