JP3575405B2 - 移動型x線装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動型X線装置に係わり、特に、操作ハンドルの力に応答して前進または後退する動力駆動型の台車からなる回診用X線装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5に従来のコードレスコンデンサ方式の回診用X線撮影装置を示す。この装置は、X線管17と、それを保持するアーム13と、台車1上で旋回可能な支柱14と、その支柱14に沿ってアーム13が上下する上下移動部と、旋回自在の前輪11およびかじ取り不能の後輪12を備え、台車1に取り付けられたハンドル保持台2に設けられた操作ハンドル3を前後に操作することによって、駆動モータ18で前進または後退する制御器を含む台車1とから構成されている。
そして、X線管17の支持機構と回転機構を備えて、水平方向に伸縮するアーム13が、支柱14上をスムースに垂直移動し、バランスが取れる機構に設計され、被検者の撮影部位に応じてあらゆる方向と空間的な位置に、X線管17のコリメータ(X線放射口)がむけられる。
この回診用X線撮影装置の重量は、450kg以上になることがあるので、動力の助けなしに台車1を動かすことは非常に難しい。一般に台車1の後部には固定したかじ取り不能の一対の後輪12が設けられ、台車1の前部は一対のキャスターすなわち旋回自在の前輪11によって支持されている。後輪12は一般的に台車1に装着された駆動モータ18により駆動される。
そして、台車1には自動車用バッテリとインバータで主回路100〜120V、60Hzを内部電源とし、高電圧変圧器とコンデンサを備えている。その制御回路はソリッドシステム化され、撮影操作は自動プログラム化したワンタッチ式の装置が多く使用されている。
また、台車1はゴムタイヤなどを用い病室、手術室、エレベータでの出入りが自在であるように設計され、その他ブレーキシステム、カセッテボックス、付属装置を備えている。
この回診用X線撮影装置は移動型装置として小型・軽量で移動操作性の良いことが重要であり、病院内でベッドルーム、技工室、手術室、小児室、レントゲン室、乳児室等に容易に移動して、手軽に現場でX線撮影用として使用される。
【0003】
図6に移動型X線装置の制御ブロック図を示す。図6の上部に台車1が示されており、左後輪12aおよび右後輪12bがそれぞれ左駆動モータ18aおよび右駆動モータ18bによって駆動される。左駆動モータ18aはモータ速度電力制御部22で、右駆動モータ18bはモータ速度電力制御部23によって個別に制御される。モータ速度電力制御部22および23には対応する左側および右側センサ信号処理回路24および25から制御信号が供給される。これら2つの電子回路は、対応する力によるホール効果センサ21からの信号を、2つのモータ速度電力制御器22および23に加えるのに適した信号に調整するものである。操作ハンドル3は比較的堅いが可撓性のあるバネ部材26を介して台車1に接続されている。台車1両側に接続された2個所のバネ部材26は、堅い板バネで構成され、そのバネ部材26を設けたことにより、操作ハンドル3を押したり引いたりするような操作ハンドル3に加えられる力に応じて、操作ハンドル3を僅かに前後方向に変位させることができる。
操作ハンドル3の両端には操作ハンドル3と共に動く一対の線形の磁石20がそれぞれ取り付けられている。一方、一対のホール効果センサ21が台車1に取付けられ、それぞれ対応する磁石20に隣接して配置される。そして、ホール効果センサ21は電源(図示しない)にそれぞれ接続されている。ホール効果センサ21が磁石20に対して中心位置にあるとき、ホール効果センサ21の出力信号はゼロ・レベルになり、磁石20をずらすと、ホール効果センサ21の出力信号は正の最大値と負の最大値の間でほぼ線形に変化する。センサ信号の符号すなわち極性は、操作ハンドル3の変位の方向を表し、センサ信号の大きさは変位量に比例する。
操作ハンドル3を前後に操作することで、バネ部材26のバネ作用により、操作ハンドル3は比較的容易に変位させることができるとともに、操作ハンドル3を離したとき、中性位置または中心位置にすばやく復帰させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の移動型X線装置は以上のように構成されており、操作ハンドル3はその両端をバネ部材26の板バネなどで保持し、その板バネで重力方向の荷重を支えながら、操作力がゼロの時には、操作ハンドル3を中立位置に復帰させる機構であり、また、操作力の検知には、操作ハンドル3に取付けられた磁石20の位置をホール効果センサ21で検出する方法(もしくは、操作ハンドル3を支える板バネにひずみゲージを貼り付ける方法もある)を用いているが、板バネを弱くすると進行方向に垂直な方向の荷重に対して弱くなり、座屈して機能を果たせなくなる。歪みゲージを使用した方法であると、ひずみゲージを損傷してしまい、中立位置に操作ハンドル3が完全に復帰しないという問題がある。また、板バネを強くすると操作力の検知分解能が大きくなってしまい、操作性が悪くなるという問題がある。
【0005】
また、上記の問題を解決するために図7に示すような面圧力センサ6を用いた機構のものもある。(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図を示す。操作ハンドル3を台車1の前進方向に押すと、穴付ボルト8が軸受スロット2c上に沿って紙面の右側に移動し、Y型形状の一方のセンタリング機構部4cだけが螺旋状バネであるセンタリング機構4aに逆らってY型の形状が開く。この時他方のY型のセンタリング機構4bは、上部で90度曲げられたハンドル保持台2bの部分で動くことができない。また、操作ハンドル3を台車1の後退方向に引っ張ると、上記の動作と反対方向になる。そして、操作ハンドル3の操作する力を緩めると、引張りバネのセンタリング機構部4aの元に引き戻す力によって、穴付ボルト8の頭部が元に戻され、操作ハンドル3が元の中立位置に戻る。
面圧力センサ6は、ハンドル保持台2aに操作ハンドル3が挿入される水平位置のハンドル保持台2a側に設けられ、台車1の上部両側の前進方向の位置と後退方向の位置にそれぞれ設けられている。そして、その面圧力センサ6に対向する位置の操作ハンドル3側に弾性体5が設けられ、操作ハンドル3の力を一様に面圧力センサ6に伝達するようにしている。そして、操作ハンドル3を押して弾性体5を面圧力センサ6に強く押さえた状態で、操作ハンドル3に固定されたラジアル軸受7が軸受スロット2cの突当たり面になるように設計され、面圧力センサ6は圧迫された圧力に比例して出力信号を出す。
しかし、この面圧力センサ6を押す弾性体5と引張りバネを用いたセンタリング機構部4a、4b、4c、4dを同時に具備する機構のものは、部品数が多くなって、信頼性が低下し、コストも高くなるという問題がある。
また、操作ハンドル3が原点位置で面圧力センサ6と弾性体5との間に隙間が必要になり、それによって通常走行中、操作者に不自然な感じを与えていた。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、操作ハンドルの進行方向の操作力を確実に検知し、さらに、垂直な荷重に対しても強く、また、操作ハンドルの力を緩めた時、操作ハンドルを中立位置に円滑に復帰させることができる移動型X線装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため本発明の移動型X線装置は、独立に駆動される一対の駆動車輪を有し操作ハンドルに加えられた操作力に応じて左右の車輪の駆動モータを制御する移動型X線装置において、前記装置を進行方向に前進または後退操作するための操作ハンドルと、前記操作ハンドルを水平に両端で保持し前記装置の進行方向に平行なガイドを備え操作力の大きさと方向を前記装置に伝えるハンドル保持台と、前記操作ハンドルの両端に取付けられ重力方向の荷重を支え前記ハンドル保持台の平行なガイド上を移動する軸受と、前記ハンドル保持台に取付けられ前記操作ハンドルの左右両端の前後の操作力を検出する圧力センサと、前記操作ハンドルと前記圧力センサとの間に挟まれ、操作力が加わった時前記圧力センサに操作力を伝達し、操作力が加わらない時操作ハンドルを中立位置に保つ弾性体と、前記圧力センサからの信号をうけて装置の車輪を駆動する駆動モータの速度制御をする制御回路とを備えるものである。
【0008】
また、請求項2記載の移動型X線装置は、前記操作ハンドルの両端に取付けられ前記ハンドル保持台との間に挟まれて動きを規制し潤滑を良くするための潤滑性ストッパブロックを備えるものである。
【0009】
本発明の移動型X線装置は上記のように構成されており、操作ハンドルに加わる操作力のうち、重力方向に関しては、操作ハンドルの両端に取付けてられたラジアル軸受がハンドル保持台で支持される構造にし、水平面内の進行方向に対して横垂直な方向の力に関しては、操作ハンドルの両端上部に固定され潤滑性のよい材料で作られた潤滑性ストッパブロックが、ハンドル保持台の両端内壁に当ることによって荷重を支える構造としている。また、バネを利用したセンター復帰機構をなくする代わりに、操作ハンドルと面圧力センサの間にあって、操作力を緩やかに面圧力センサに伝える弾性体シートを、操作ハンドルと面圧力センサ間の距離よりも厚さを大きくして、操作ハンドル両端の前後に貼り、それらの弾性力の差によって中立位置に復帰する機構としている。
そのため、操作ハンドルは、その両端に取り付けられたラジアル軸受がハンドル保持台のガイド上を転がりながら重力方向の荷重を支え、かつ、その両端にはハンドル保持台との間に摺動可能な潤滑性ストッパブロックが固定されているため、大荷重を支持しながら、進行方向にスムーズに変位でき、原点復帰力を小さくすることができる。
また、操作ハンドルの前後方向に貼り付けられた弾性体シートは隙間より厚いため、操作中に面圧力センサから離れることがなくなる。
一方、操作力が加わらない場合は、操作ハンドル前後の弾性体シートの反発力のつりあう位置(中立位置)にハンドルは維持される。その中立位置を自動検出して随時補正をする制御を行うことにより原点が多少移動しても、出荷時の操作性を維持することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の移動型X線装置の一実施例を図1、図2を参照しながら説明する。図1は本装置の操作ハンドル3が台車1に取付けられた構造を示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図を示す。図2は装置の制御ブロック図を示す。
本移動型X線装置は、台車1と、台車1を前進又は後退させるための操作ハンドル3と、台車1の上部両側に取り付けられたハンドル保持台2aと、ハンドル保持台2aに取付けられたハンドル保持台2bと、操作ハンドル3の両端に穴付ボルト8で取付けられ、ハンドル保持台2bの軸受スロット2c上を水平に転がることのできる2個のラジアル軸受7と、操作ハンドル3両端の上部に固定されハンドル保持台2bとの間に摺動可能な潤滑性ストッパブロック9と、ハンドル保持台2a側に取付けられた左右前後の4個の面圧力センサ6と、それに対向して操作ハンドル3側に取付けられ操作ハンドル3と面圧力センサ6間の距離よりも厚さが大きい弾性体5と、左右前後の面圧力センサ6からの信号を受けて左右の後輪12の左右駆動モータ18a、bの速度制御を行うコントロール基板27と、左右駆動モータ18a、bの回転速度を検出する左右パルスエンコーダ19a、bとから構成されている。
【0011】
操作ハンドル3は、両端に2個のラジアル軸受7が穴付ボルト8で取付けられて、ハンドル保持台2aに固定されたハンドル保持台2bの軸受スロット2c上を、台車1の進行方向の前後に操作することによってスライドする。従って、操作ハンドル3に下向きに加えられる力は、穴付ボルト8からラジアル軸受7によって、軸受スロット2cの面に伝達される。軸受スロット2cはハンドル保持台2bに設けられており、ハンドル保持台2aに固定されているので、操作ハンドル3の下向きの力は、ハンドル保持台2aに伝わる。また、操作ハンドル3の左右両端の上部に、潤滑性の良い材料からなる潤滑性ストッパブロック9が取付けられ、ハンドル保持台2bの側内壁面に対して、横水平方向の滑りを良くしているので、操作ハンドル3が進行方向に円滑にスライドすることができる。
ハンドル保持台2aは、台車1の上部両側に固定され、前方に突出しており、その側面にハンドル保持台2bが固定されている。そのハンドル保持台2bに設けられた軸受スロット2cに、前記操作ハンドル3の両端に穴付ボルト8によって取付けられたラジアル軸受7が保持されてスライドする。
潤滑性ストッパブロック9は、操作ハンドルの両端上部に固定された潤滑性のよい材料で作られたもので、水平面内の進行方向に対し横垂直な方向の力に関して、潤滑性ストッパブロック9が、ハンドル保持台2bの両側内壁に当ることによって荷重を支え、進行方向の滑りを良くする構造としている。
面圧力センサ6は、ハンドル保持台2aの左右前後に弾性体5に対応して4個取付けられ、操作ハンドル3の進行方向の操作力が、操作ハンドル3に取付けられた弾性体5を介して、伝達され、その力に応じて出力信号をコントロール基板27に出す。
【0012】
図3に、コントロール基板27上に設けられたセンサ出力回路を示す。前進圧力センサ6af、6bfと後退圧力センサ6ab、6bbとが、ブリッジ回路の2辺を構成するように接続され、操作ハンドル3の操作力の進行方向の圧力により、そのインピーダンスが変化する。
図4に、ブリッジ回路のセンサ出力Flの特性を示す。センサ出力Flは操作力に応じて変動し、その値がCPUで監視される。横軸は操作ハンドル3からの操作力を示し、縦軸はブリッジ回路のセンサ出力Flを示す。操作力に対しセンサ出力Flはリニアな特性を示す。特性直線の上下に示す2直線は、変動幅を示し、センサ出力F1の一定時間の変動が微小で、その変動幅内であれば実線で示すデータとして処理される。そして、操作ハンドル3の中立位置が経年変化によって変わり、その変動が微小である場合、操作力が加わっていないとみなし、その時の値がセンサ出力Floとして処理され、長期にわたって実線で示す特性によって動作する。
弾性体5は、操作ハンドル3の両端の前後方向に貼り付けられ、弾性力を有するシートで、操作ハンドル3と面圧力センサ6の隙間より厚い寸法のものが使われる。そのため、弾性体5が、操作中に面圧力センサ6から離れることがなくなる。一方、操作力が加わらない場合は、前後に設けられた弾性体5のシートの反発力のつりあう位置(中立位置)に操作ハンドル3は維持される。
コントロール基板27は、面圧力センサ6からの信号を受けて、ブリッジ回路のセンサ出力Flの信号と、左右駆動モータ18a、bの回転速度を検出する左右パルスエンコーダ19a、bからの信号とによって、左右駆動モータ18a、bを制御駆動する。
【0013】
図2の制御ブロック回路図を用いてその制御を説明する。図2の上部に台車1が示されており、左後輪12a及び右後輪12bがそれぞれ左駆動モータ18a及び右駆動モータ18bによって駆動される。左駆動モータ18aと右駆動モータ18bはコントロール基板27によって個別に制御される。そして、操作ハンドル3を操作すると、その両端に取り付けられたラジアル軸受7が、ハンドル保持台2bの軸受スロット2cのガイド上を転がりながら重力方向の荷重を支え、その両端にはハンドル保持台2bとの間に摺動可能な潤滑性ストッパブロック9が固定されているため、大荷重を支持しながら進行方向にスムーズに変位することができる。また操作ハンドル3の前後方向に貼り付けられた弾性体5により、操作中に面圧力センサ6から離れることがない。一方、操作力が加わらない場合は、弾性体5の反発力の釣り合う位置(中立位置)にハンドルは維持される。一方、コントロール基板27内で、対応する左側及び右側の前進用及び後退用の圧力センサ(6af、6ab、6bf、6bb)を2つのブリッジ回路にして構成されたセンサ出力回路によって、制御信号が制御回路に供給される。これら2つの電子回路は、対応する力による左前進用、左後退用圧力センサ6af、6abおよび右前進用、右後退用圧力センサ6bf、6bbからの信号を、左駆動モータ18aおよび右駆動モータ18bに加えるのに適した信号に調整するものである。そして、左駆動モータ18aおよび右駆動モータ18bからの回転速度をそれぞれ左パルスエンコーダ19aおよび右パルスエンコーダ19bによって検知し、その信号をコントロール基板27に帰還して適切な駆動速度になるように制御が行われる。
【0014】
【発明の効果】
本発明の移動型X線装置は上記のように構成されており、操作ハンドルの両端に取り付けられたラジアル軸受が、ハンドル保持台の軸受スロットのガイド上を転がりながら、操作ハンドルに加えられた重力方向の荷重を支え、かつ、その両端に滑りやすい材料でできた潤滑性ストッパブロックが固定され、ハンドル保持台の内側面にスライドするので、大荷重を支持しながら、進行方向にスムーズに操作ハンドルを押すことができる。
そして、操作ハンドルの前後方向に、隙間より厚い弾性体シートが貼り付けられ、操作中に面圧力センサから離れることがなく、操作ハンドルの弾性体シートで面圧力センサを損傷することなく押すことができる。
そして、操作ハンドルを押さない時には、操作ハンドル前後の弾性体シートの反発力の釣り合う中立位置にハンドルは戻る。また、その位置を自動検出して随時補正制御を行うことにより、操作ハンドルの中立位置が経年変化によって多少移動しても、初期の操作性を維持し、長期にわたって安定した操作性を維持することができる。
さらに、部品点数が減ることによって、装置の信頼性が向上し、製造コストも下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の移動型X線装置の一実施例を示す図である。
【図2】本発明の移動型X線装置の駆動制御回路を示す図である。
【図3】本発明の移動型X線装置の圧力センサの接続回路を示す図である。
【図4】本発明の移動型X線装置の操作力とセンサ出力との関係を示す図である。
【図5】移動型X線装置の外観を示す図である。
【図6】従来の移動型X線装置の駆動制御回路を示す図である。
【図7】従来の移動型X線装置の操作機構を示す図である。
【符号の説明】
1…台車
2、2a、2b…ハンドル保持台
2c…軸受スロット
3…操作ハンドル
4a、4b、4c、4d…センタリング機構部
5…弾性体
6…面圧力センサ
7…ラジアル軸受
8…穴付ボルト
9…潤滑性ストッパブロック
9a…潤滑板
17…X線管
18…駆動モータ
20…磁石
21…ホール効果センサ
26…バネ部材
27…コントロール基板
Claims (2)
- 独立に駆動される一対の駆動車輪を有し操作ハンドルに加えられた操作力に応じて左右の車輪の駆動モータを制御する移動型X線装置において、前記装置を進行方向に前進または後退操作するための操作ハンドルと、前記操作ハンドルを水平に両端で保持し前記装置の進行方向に平行なガイドを備え操作力の大きさと方向を前記装置に伝えるハンドル保持台と、前記操作ハンドルの両端に取付けられ重力方向の荷重を支え前記ハンドル保持台の平行なガイド上を移動する軸受と、前記ハンドル保持台に取付けられ前記操作ハンドルの左右両端の前後の操作力を検出する圧力センサと、前記操作ハンドルと前記圧力センサとの間に挟まれ、操作力が加わった時前記圧力センサに操作力を伝達し、操作力が加わらない時操作ハンドルを中立位置に保つ弾性体と、前記圧力センサからの信号をうけて装置の車輪を駆動する駆動モータの速度制御をする制御回路とを備えることを特徴とする移動型X線装置。
- 請求項1記載の移動型X線装置において、前記操作ハンドルの両端に取付けられ前記ハンドル保持台との間に挟まれて動きを規制し潤滑を良くするための潤滑性ストッパブロックを備えたことを特徴とする移動型X線装置。
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