JP2002034962A - 移動型x線装置 - Google Patents

移動型x線装置

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JP2002034962A JP2000223420A JP2000223420A JP2002034962A JP 2002034962 A JP2002034962 A JP 2002034962A JP 2000223420 A JP2000223420 A JP 2000223420A JP 2000223420 A JP2000223420 A JP 2000223420A JP 2002034962 A JP2002034962 A JP 2002034962A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作ハンドルの進行方向の操作力を確実に検
知し、さらに、垂直な荷重に対しても強く、また、操作
ハンドルの力を緩めた時、中立位置に円滑に復帰させる
ことができる移動型X線装置を提供する。 【解決手段】 操作ハンドル3の両端に取付けられたラ
ジアル軸受7が、ハンドル保持台2bの軸受スロット2
cのガイド上を転がり、両端上部に、滑りやすい材料の
潤滑性ストッパブロック9が固定されて、操作ハンドル
3が進行方向に移動する。操作ハンドル3の両端に設け
られた弾性体5がその隙間より厚いものが使われ、ハン
ドル保持台2a側に設けられた面圧力センサ6を圧迫す
る。面圧力センサ6からの圧力信号により、駆動モータ
を制御し後輪を駆動する。操作ハンドル3を離せば、弾
性体5の弾力により、操作ハンドル3は元の中立位置に
戻る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動型X線装置に
係わり、特に、操作ハンドルの力に応答して前進または
後退する動力駆動型の台車からなる回診用X線装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】図5に従来のコードレスコンデンサ方式
の回診用X線撮影装置を示す。この装置は、X線管17
と、それを保持するアーム13と、台車1上で旋回可能
な支柱14と、その支柱14に沿ってアーム13が上下
する上下移動部と、旋回自在の前輪11およびかじ取り
不能の後輪12を備え、台車1に取り付けられたハンド
ル保持台2に設けられた操作ハンドル3を前後に操作す
ることによって、駆動モータ18で前進または後退する
制御器を含む台車1とから構成されている。そして、X
線管17の支持機構と回転機構を備えて、水平方向に伸
縮するアーム13が、支柱14上をスムースに垂直移動
し、バランスが取れる機構に設計され、被検者の撮影部
位に応じてあらゆる方向と空間的な位置に、X線管17
のコリメータ(X線放射口)がむけられる。この回診用
X線撮影装置の重量は、450kg以上になることがあ
るので、動力の助けなしに台車1を動かすことは非常に
難しい。一般に台車1の後部には固定したかじ取り不能
の一対の後輪12が設けられ、台車1の前部は一対のキ
ャスターすなわち旋回自在の前輪11によって支持され
ている。後輪12は一般的に台車1に装着された駆動モ
ータ18により駆動される。そして、台車1には自動車
用バッテリとインバータで主回路100〜120V、6
0Hzを内部電源とし、高電圧変圧器とコンデンサを備
えている。その制御回路はソリッドシステム化され、撮
影操作は自動プログラム化したワンタッチ式の装置が多
く使用されている。また、台車1はゴムタイヤなどを用
い病室、手術室、エレベータでの出入りが自在であるよ
うに設計され、その他ブレーキシステム、カセッテボッ
クス、付属装置を備えている。この回診用X線撮影装置
は移動型装置として小型・軽量で移動操作性の良いこと
が重要であり、病院内でベッドルーム、技工室、手術
室、小児室、レントゲン室、乳児室等に容易に移動し
て、手軽に現場でX線撮影用として使用される。
【0003】図6に移動型X線装置の制御ブロック図を
示す。図6の上部に台車1が示されており、左後輪12
aおよび右後輪12bがそれぞれ左駆動モータ18aお
よび右駆動モータ18bによって駆動される。左駆動モ
ータ18aはモータ速度電力制御部22で、右駆動モー
タ18bはモータ速度電力制御部23によって個別に制
御される。モータ速度電力制御部22および23には対
応する左側および右側センサ信号処理回路24および2
5から制御信号が供給される。これら2つの電子回路
は、対応する力によるホール効果センサ21からの信号
を、2つのモータ速度電力制御器22および23に加え
るのに適した信号に調整するものである。操作ハンドル
3は比較的堅いが可撓性のあるバネ部材26を介して台
車1に接続されている。台車1両側に接続された2個所
のバネ部材26は、堅い板バネで構成され、そのバネ部
材26を設けたことにより、操作ハンドル3を押したり
引いたりするような操作ハンドル3に加えられる力に応
じて、操作ハンドル3を僅かに前後方向に変位させるこ
とができる。操作ハンドル3の両端には操作ハンドル3
と共に動く一対の線形の磁石20がそれぞれ取り付けら
れている。一方、一対のホール効果センサ21が台車1
に取付けられ、それぞれ対応する磁石20に隣接して配
置される。そして、ホール効果センサ21は電源(図示
しない)にそれぞれ接続されている。ホール効果センサ
21が磁石20に対して中心位置にあるとき、ホール効
果センサ21の出力信号はゼロ・レベルになり、磁石2
0をずらすと、ホール効果センサ21の出力信号は正の
最大値と負の最大値の間でほぼ線形に変化する。センサ
信号の符号すなわち極性は、操作ハンドル3の変位の方
向を表し、センサ信号の大きさは変位量に比例する。操
作ハンドル3を前後に操作することで、バネ部材26の
バネ作用により、操作ハンドル3は比較的容易に変位さ
せることができるとともに、操作ハンドル3を離したと
き、中性位置または中心位置にすばやく復帰させること
ができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の移動型X線装置
は以上のように構成されており、操作ハンドル3はその
両端をバネ部材26の板バネなどで保持し、その板バネ
で重力方向の荷重を支えながら、操作力がゼロの時に
は、操作ハンドル3を中立位置に復帰させる機構であ
り、また、操作力の検知には、操作ハンドル3に取付け
られた磁石20の位置をホール効果センサ21で検出す
る方法(もしくは、操作ハンドル3を支える板バネにひ
ずみゲージを貼り付ける方法もある)を用いているが、
板バネを弱くすると進行方向に垂直な方向の荷重に対し
て弱くなり、座屈して機能を果たせなくなる。歪みゲー
ジを使用した方法であると、ひずみゲージを損傷してし
まい、中立位置に操作ハンドル3が完全に復帰しないと
いう問題がある。また、板バネを強くすると操作力の検
知分解能が大きくなってしまい、操作性が悪くなるとい
う問題がある。
【0005】また、上記の問題を解決するために図7に
示すような面圧力センサ6を用いた機構のものもある。
(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図を示
す。操作ハンドル3を台車1の前進方向に押すと、穴付
ボルト8が軸受スロット2c上に沿って紙面の右側に移
動し、Y型形状の一方のセンタリング機構部4cだけが
螺旋状バネであるセンタリング機構4aに逆らってY型
の形状が開く。この時他方のY型のセンタリング機構4
bは、上部で90度曲げられたハンドル保持台2bの部
分で動くことができない。また、操作ハンドル3を台車
1の後退方向に引っ張ると、上記の動作と反対方向にな
る。そして、操作ハンドル3の操作する力を緩めると、
引張りバネのセンタリング機構部4aの元に引き戻す力
によって、穴付ボルト8の頭部が元に戻され、操作ハン
ドル3が元の中立位置に戻る。面圧力センサ6は、ハン
ドル保持台2aに操作ハンドル3が挿入される水平位置
のハンドル保持台2a側に設けられ、台車1の上部両側
の前進方向の位置と後退方向の位置にそれぞれ設けられ
ている。そして、その面圧力センサ6に対向する位置の
操作ハンドル3側に弾性体5が設けられ、操作ハンドル
3の力を一様に面圧力センサ6に伝達するようにしてい
る。そして、操作ハンドル3を押して弾性体5を面圧力
センサ6に強く押さえた状態で、操作ハンドル3に固定
されたラジアル軸受7が軸受スロット2cの突当たり面
になるように設計され、面圧力センサ6は圧迫された圧
力に比例して出力信号を出す。しかし、この面圧力セン
サ6を押す弾性体5と引張りバネを用いたセンタリング
機構部4a、4b、4c、4dを同時に具備する機構の
ものは、部品数が多くなって、信頼性が低下し、コスト
も高くなるという問題がある。また、操作ハンドル3が
原点位置で面圧力センサ6と弾性体5との間に隙間が必
要になり、それによって通常走行中、操作者に不自然な
感じを与えていた。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、操作ハンドルの進行方向の操作力を確
実に検知し、さらに、垂直な荷重に対しても強く、ま
た、操作ハンドルの力を緩めた時、操作ハンドルを中立
位置に円滑に復帰させることができる移動型X線装置を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明の移動型X線装置は、独立に駆動される一対の
駆動車輪を有し操作ハンドルに加えられた操作力に応じ
て左右の車輪の駆動モータを制御する移動型X線装置に
おいて、前記装置を進行方向に前進または後退操作する
ための操作ハンドルと、前記操作ハンドルを水平に両端
で保持し前記装置の進行方向に平行なガイドを備え操作
力の大きさと方向を前記装置に伝えるハンドル保持台
と、前記操作ハンドルの両端に取付けられ重力方向の荷
重を支え前記ハンドル保持台の平行なガイド上を移動す
る軸受と、前記ハンドル保持台に取付けられ前記操作ハ
ンドルの左右両端の前後の操作力を検出する圧力センサ
と、前記操作ハンドルと前記圧力センサとの間に挟ま
れ、操作力が加わった時前記圧力センサに操作力を伝達
し、操作力が加わらない時操作ハンドルを中立位置に保
つ弾性体と、前記圧力センサからの信号をうけて装置の
車輪を駆動する駆動モータの速度制御をする制御回路と
を備えるものである。
【0008】また、請求項2記載の移動型X線装置は、
前記操作ハンドルの両端に取付けられ前記ハンドル保持
台との間に挟まれて動きを規制し潤滑を良くするための
潤滑性ストッパブロックを備えるものである。
【0009】本発明の移動型X線装置は上記のように構
成されており、操作ハンドルに加わる操作力のうち、重
力方向に関しては、操作ハンドルの両端に取付けてられ
たラジアル軸受がハンドル保持台で支持される構造に
し、水平面内の進行方向に対して横垂直な方向の力に関
しては、操作ハンドルの両端上部に固定され潤滑性のよ
い材料で作られた潤滑性ストッパブロックが、ハンドル
保持台の両端内壁に当ることによって荷重を支える構造
としている。また、バネを利用したセンター復帰機構を
なくする代わりに、操作ハンドルと面圧力センサの間に
あって、操作力を緩やかに面圧力センサに伝える弾性体
シートを、操作ハンドルと面圧力センサ間の距離よりも
厚さを大きくして、操作ハンドル両端の前後に貼り、そ
れらの弾性力の差によって中立位置に復帰する機構とし
ている。そのため、操作ハンドルは、その両端に取り付
けられたラジアル軸受がハンドル保持台のガイド上を転
がりながら重力方向の荷重を支え、かつ、その両端には
ハンドル保持台との間に摺動可能な潤滑性ストッパブロ
ックが固定されているため、大荷重を支持しながら、進
行方向にスムーズに変位でき、原点復帰力を小さくする
ことができる。また、操作ハンドルの前後方向に貼り付
けられた弾性体シートは隙間より厚いため、操作中に面
圧力センサから離れることがなくなる。一方、操作力が
加わらない場合は、操作ハンドル前後の弾性体シートの
反発力のつりあう位置(中立位置)にハンドルは維持さ
れる。その中立位置を自動検出して随時補正をする制御
を行うことにより原点が多少移動しても、出荷時の操作
性を維持することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の移動型X線装置の一実施
例を図1、図2を参照しながら説明する。図1は本装置
の操作ハンドル3が台車1に取付けられた構造を示し、
(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図を示
す。図2は装置の制御ブロック図を示す。本移動型X線
装置は、台車1と、台車1を前進又は後退させるための
操作ハンドル3と、台車1の上部両側に取り付けられた
ハンドル保持台2aと、ハンドル保持台2aに取付けら
れたハンドル保持台2bと、操作ハンドル3の両端に穴
付ボルト8で取付けられ、ハンドル保持台2bの軸受ス
ロット2c上を水平に転がることのできる2個のラジア
ル軸受7と、操作ハンドル3両端の上部に固定されハン
ドル保持台2bとの間に摺動可能な潤滑性ストッパブロ
ック9と、ハンドル保持台2a側に取付けられた左右前
後の4個の面圧力センサ6と、それに対向して操作ハン
ドル3側に取付けられ操作ハンドル3と面圧力センサ6
間の距離よりも厚さが大きい弾性体5と、左右前後の面
圧力センサ6からの信号を受けて左右の後輪12の左右
駆動モータ18a、bの速度制御を行うコントロール基
板27と、左右駆動モータ18a、bの回転速度を検出
する左右パルスエンコーダ19a、bとから構成されて
いる。
【0011】操作ハンドル3は、両端に2個のラジアル
軸受7が穴付ボルト8で取付けられて、ハンドル保持台
2aに固定されたハンドル保持台2bの軸受スロット2
c上を、台車1の進行方向の前後に操作することによっ
てスライドする。従って、操作ハンドル3に下向きに加
えられる力は、穴付ボルト8からラジアル軸受7によっ
て、軸受スロット2cの面に伝達される。軸受スロット
2cはハンドル保持台2bに設けられており、ハンドル
保持台2aに固定されているので、操作ハンドル3の下
向きの力は、ハンドル保持台2aに伝わる。また、操作
ハンドル3の左右両端の上部に、潤滑性の良い材料から
なる潤滑性ストッパブロック9が取付けられ、ハンドル
保持台2bの側内壁面に対して、横水平方向の滑りを良
くしているので、操作ハンドル3が進行方向に円滑にス
ライドすることができる。ハンドル保持台2aは、台車
1の上部両側に固定され、前方に突出しており、その側
面にハンドル保持台2bが固定されている。そのハンド
ル保持台2bに設けられた軸受スロット2cに、前記操
作ハンドル3の両端に穴付ボルト8によって取付けられ
たラジアル軸受7が保持されてスライドする。潤滑性ス
トッパブロック9は、操作ハンドルの両端上部に固定さ
れた潤滑性のよい材料で作られたもので、水平面内の進
行方向に対し横垂直な方向の力に関して、潤滑性ストッ
パブロック9が、ハンドル保持台2bの両側内壁に当る
ことによって荷重を支え、進行方向の滑りを良くする構
造としている。面圧力センサ6は、ハンドル保持台2a
の左右前後に弾性体5に対応して4個取付けられ、操作
ハンドル3の進行方向の操作力が、操作ハンドル3に取
付けられた弾性体5を介して、伝達され、その力に応じ
て出力信号をコントロール基板27に出す。
【0012】図3に、コントロール基板27上に設けら
れたセンサ出力回路を示す。前進圧力センサ6af、6
bfと後退圧力センサ6ab、6bbとが、ブリッジ回
路の2辺を構成するように接続され、操作ハンドル3の
操作力の進行方向の圧力により、そのインピーダンスが
変化する。図4に、ブリッジ回路のセンサ出力Flの特
性を示す。センサ出力Flは操作力に応じて変動し、そ
の値がCPUで監視される。横軸は操作ハンドル3から
の操作力を示し、縦軸はブリッジ回路のセンサ出力Fl
を示す。操作力に対しセンサ出力Flはリニアな特性を
示す。特性直線の上下に示す2直線は、変動幅を示し、
センサ出力F1の一定時間の変動が微小で、その変動幅
内であれば実線で示すデータとして処理される。そし
て、操作ハンドル3の中立位置が経年変化によって変わ
り、その変動が微小である場合、操作力が加わっていな
いとみなし、その時の値がセンサ出力Floとして処理
され、長期にわたって実線で示す特性によって動作す
る。弾性体5は、操作ハンドル3の両端の前後方向に貼
り付けられ、弾性力を有するシートで、操作ハンドル3
と面圧力センサ6の隙間より厚い寸法のものが使われ
る。そのため、弾性体5が、操作中に面圧力センサ6か
ら離れることがなくなる。一方、操作力が加わらない場
合は、前後に設けられた弾性体5のシートの反発力のつ
りあう位置(中立位置)に操作ハンドル3は維持される。
コントロール基板27は、面圧力センサ6からの信号を
受けて、ブリッジ回路のセンサ出力Flの信号と、左右
駆動モータ18a、bの回転速度を検出する左右パルス
エンコーダ19a、bからの信号とによって、左右駆動
モータ18a、bを制御駆動する。
【0013】図2の制御ブロック回路図を用いてその制
御を説明する。図2の上部に台車1が示されており、左
後輪12a及び右後輪12bがそれぞれ左駆動モータ1
8a及び右駆動モータ18bによって駆動される。左駆
動モータ18aと右駆動モータ18bはコントロール基
板27によって個別に制御される。そして、操作ハンド
ル3を操作すると、その両端に取り付けられたラジアル
軸受7が、ハンドル保持台2bの軸受スロット2cのガ
イド上を転がりながら重力方向の荷重を支え、その両端
にはハンドル保持台2bとの間に摺動可能な潤滑性スト
ッパブロック9が固定されているため、大荷重を支持し
ながら進行方向にスムーズに変位することができる。ま
た操作ハンドル3の前後方向に貼り付けられた弾性体5
により、操作中に面圧力センサ6から離れることがな
い。一方、操作力が加わらない場合は、弾性体5の反発
力の釣り合う位置(中立位置)にハンドルは維持され
る。一方、コントロール基板27内で、対応する左側及
び右側の前進用及び後退用の圧力センサ(6af、6a
b、6bf、6bb)を2つのブリッジ回路にして構成
されたセンサ出力回路によって、制御信号が制御回路に
供給される。これら2つの電子回路は、対応する力によ
る左前進用、左後退用圧力センサ6af、6abおよび
右前進用、右後退用圧力センサ6bf、6bbからの信
号を、左駆動モータ18aおよび右駆動モータ18bに
加えるのに適した信号に調整するものである。そして、
左駆動モータ18aおよび右駆動モータ18bからの回
転速度をそれぞれ左パルスエンコーダ19aおよび右パ
ルスエンコーダ19bによって検知し、その信号をコン
トロール基板27に帰還して適切な駆動速度になるよう
に制御が行われる。
【0014】
【発明の効果】本発明の移動型X線装置は上記のように
構成されており、操作ハンドルの両端に取り付けられた
ラジアル軸受が、ハンドル保持台の軸受スロットのガイ
ド上を転がりながら、操作ハンドルに加えられた重力方
向の荷重を支え、かつ、その両端に滑りやすい材料でで
きた潤滑性ストッパブロックが固定され、ハンドル保持
台の内側面にスライドするので、大荷重を支持しなが
ら、進行方向にスムーズに操作ハンドルを押すことがで
きる。そして、操作ハンドルの前後方向に、隙間より厚
い弾性体シートが貼り付けられ、操作中に面圧力センサ
から離れることがなく、操作ハンドルの弾性体シートで
面圧力センサを損傷することなく押すことができる。そ
して、操作ハンドルを押さない時には、操作ハンドル前
後の弾性体シートの反発力の釣り合う中立位置にハンド
ルは戻る。また、その位置を自動検出して随時補正制御
を行うことにより、操作ハンドルの中立位置が経年変化
によって多少移動しても、初期の操作性を維持し、長期
にわたって安定した操作性を維持することができる。さ
らに、部品点数が減ることによって、装置の信頼性が向
上し、製造コストも下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の移動型X線装置の一実施例を示す図
である。
【図2】 本発明の移動型X線装置の駆動制御回路を示
す図である。
【図3】 本発明の移動型X線装置の圧力センサの接続
回路を示す図である。
【図4】 本発明の移動型X線装置の操作力とセンサ出
力との関係を示す図である。
【図5】 移動型X線装置の外観を示す図である。
【図6】 従来の移動型X線装置の駆動制御回路を示す
図である。
【図7】 従来の移動型X線装置の操作機構を示す図で
ある。
【符号の説明】
1…台車 2、2a、2b…ハンドル保持台 2c…軸受スロット 3…操作ハンドル 4a、4b、4c、4d…センタリング機構部 5…弾性体 6…面圧力センサ 7…ラジアル軸受 8…穴付ボルト 9…潤滑性ストッパブロック 9a…潤滑板 17…X線管 18…駆動モータ 20…磁石 21…ホール効果センサ 26…バネ部材 27…コントロール基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿久津 好二 京都市中京区西ノ京桑原町1番地 株式会 社島津製作所内 (72)発明者 門脇 利生 京都市中京区西ノ京桑原町1番地 株式会 社島津製作所内 Fターム(参考) 4C093 AA30 CA16 EA02 EC04 EC53

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】独立に駆動される一対の駆動車輪を有し操
    作ハンドルに加えられた操作力に応じて左右の車輪の駆
    動モータを制御する移動型X線装置において、前記装置
    を進行方向に前進または後退操作するための操作ハンド
    ルと、前記操作ハンドルを水平に両端で保持し前記装置
    の進行方向に平行なガイドを備え操作力の大きさと方向
    を前記装置に伝えるハンドル保持台と、前記操作ハンド
    ルの両端に取付けられ重力方向の荷重を支え前記ハンド
    ル保持台の平行なガイド上を移動する軸受と、前記ハン
    ドル保持台に取付けられ前記操作ハンドルの左右両端の
    前後の操作力を検出する圧力センサと、前記操作ハンド
    ルと前記圧力センサとの間に挟まれ、操作力が加わった
    時前記圧力センサに操作力を伝達し、操作力が加わらな
    い時操作ハンドルを中立位置に保つ弾性体と、前記圧力
    センサからの信号をうけて装置の車輪を駆動する駆動モ
    ータの速度制御をする制御回路とを備えることを特徴と
    する移動型X線装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の移動型X線装置において、
    前記操作ハンドルの両端に取付けられ前記ハンドル保持
    台との間に挟まれて動きを規制し潤滑を良くするための
    潤滑性ストッパブロックを備えたことを特徴とする移動
    型X線装置。
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