JP3574980B2 - 外囲体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、断熱・防音効果の優れた、屋根あるいは、外壁に用いられる外囲体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、下地材と金属の屋根板との間にグラスウールなどの板状の断熱・防音材を充填配置する場合には、まず、下地材上に断熱・防音材を敷設し、しかる後に、この断熱・防音材の上から金属屋根板を結合するための吊子の下部ベースを下地材に固定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
断熱・防音材の上から吊子の下部ベースを下地材に固定すると、この吊子の取付部において、断熱・防音材がつぶれてしまい、下地材上に、断熱・防音材を平面状に連続して展開させることができず、充分な断熱・防音効果を得ることができなかった。
本発明は、上記問題点を解決することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、下地材(2)と、板状の断熱・防音材(26)と、下部ベース(8a)に一体的に垂直部(8b)が形成され、該垂直部(8b)の上端に矢尻状に係合体(8c)が形成された吊子(8)と、平板部(10a)の両側に該平板部(10a)に対して直角に立ち上り部(10c)(10d)が屈折形成され該両立ち上り部(10c)(10d)の上部に略同形の外側嵌合部(10e)と内側嵌合部(10f)が形成された長尺帯状の金属製外囲板(10)とを備え、前記吊子(8)の垂直部(8b)を前記下地材(2)上の互いに所定間隔を存する平行線Lに沿って複数配置し、該各吊子(8)の下部ベース(8a)を前記下地材(2)に固定し、前記断熱・防音材(26)に前記各吊子(8)の係合体(8c)を貫通させて、該断熱・防音材(26)を前記下地材(2)上に敷設し、前記垂直部(8b)の列と、この列と対向する垂直部(8b)の列との間に位置させて、前記断熱・防音材(26)上に前記外囲板(10)を載置し、該外囲板(10)の一側の内側嵌合部(10f)を対応する前記係合体(8c)に嵌合し、該外囲板(10)の他側の外側嵌合部(10e)を対応する係合体(8c)に、隣接する他の外囲板(10)の一側の内側嵌合部(10f)の上から嵌合し、前記断熱・防音材(26)上に複数の外囲板(10)を展開支持せしめたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の構成を外囲体を屋根として用いた添付図面に示す実施の形態を参照して詳細に説明する。
図1において、2は建物4の梁上に固設された下地材であり、木材或いは、コンクリート或いはデッキプレート等により構成されている。前記下地材2の上には、防水シート材から成るルーフィング(図示省略)が敷設されている。6はゴム、グラスウールその他の熱伝達防止材から成る断熱パッドであり、ルーフィングの上から下地材2上に敷設されている。
【0006】
8は鉄などから成る吊子であり、細長帯板状の下部ベース8aと、後述する外囲板10の横幅と略同一間隔Sを存して下部ベース8aに立設された3本の帯板状の垂直部8bと、該垂直部8bの上端に固設されたアングル板から成る矢尻形状の係合体8cとから構成されている。前記係合体8cは垂直部8bに溶接によって固着されている。
【0007】
前記下部ベース8aの両端aと、該両端に最も近い垂直部8cとの距離は垂直部8c間距離Sの1/2に設定されている。吊子8は、複数、下地材2上に用意され、各下部ベース8aが、棟12(図4参照)に対して水平方向に配列される。水平方向に複数列配列された各吊子8の係合体8cは、建物4の棟12に対して直角な互いに所定間隔を有する平行線L上に複数配置される。
【0008】
各、下部ベース8aは断熱パッド6を介して、ルーフィング6の上から下地材2に固定されている。前記係合体8cは、先細りの先端頂部14と、該頂部14の両側に下方に延びる傾斜面16,18と、斜め下向きV字状のあご部20,22とを備えている。
【0009】
10は、鉄や鋼板等の金属板から成る長尺帯状の外囲板であり、平板部10aの両側に傾斜部10bを介して該平板部10aに対して上向き直角方向に立ち上り部10c,10dが形成されている。前記立ち上り部10c,10dの上部には、図6に示すように、略同一形状の嵌合部10e,10fが形成され、一方の嵌合部10fには、凹入部24が屈曲形成されている。26はグラスウールなどから成る板状の断熱・防音材である。
次に、下地材2上に外囲板を屋根として組み立てる作業について説明する。
【0010】
まず、下地材2上に、図4に示すように棟12に対して水平な平行線上に複数個の吊子8の下部ベース8aを配置する。各平行線に沿って各平行線ごとに複数配列された吊子8の係合体8cは、図4に示すように、棟12に対して直角で互いに平行な線L上に配置される。該各吊子8の各下部ベース8aを、断熱パッドを介して、ビス28によって、ルーフィングの上から下地材2に固着する。このとき、吊子8は、あご部20,22が、棟12に対して直角な対応する平行線Lに対して対称と成る。
【0011】
次に、各吊子8の上から板状の断熱・防音材26を吊子8の係合体8cに突き刺し、貫通させて、断熱・防音材26を、下地材2上に平面状に敷設する。次に、外囲板10の一方の嵌合部10eを、図4中、最も左側の縦列の吊子8の係合体8cに嵌合し、この外囲板10の他方の嵌合部10fを、次の縦列の対応する吊子8の係合体8cに嵌合する。この時、外囲板10の平板部10aは、図1に示すように断熱・防音材26の上面に載置される。
【0012】
次に、外囲板10の他方の嵌合部10fが嵌合された縦列上の係合体8cと、これに隣接する図4中、右側の縦列上の係合体8cとの間に、他の外囲板10が配置され、この外囲板10の一方の嵌合部10eは、隣接する外囲板10の他方の嵌合部10fの上から対応する縦列上の係合体8cに嵌合される。そして、この、他の外囲板10の他方の嵌合部10fは、図1の中央部に図示する如く、対応する縦列上の係合体8cに嵌合される。
【0013】
このようにして、順次、一対の縦列の一方側の係合体8cと他方側の係合体8c間に外囲板10が図1の如く配置され、外囲板10の両側部が吊子8の係合体8cに嵌合し、各外囲板10は、係合体8cを介して結合される。外囲板10の嵌合部10e,10fは、吊子8の係合体8cに嵌合すると、先端近傍が係合体8cのあご部20,22に係合し、この係合によって、外囲板10の、吊子8の係合体8cからの離脱が阻止される。
【0014】
外囲板10の一方の嵌合部10eは、これに隣接する他の外囲板10の他方の嵌合部10fと密嵌するが、両者間に凹入部24の存在により隙間が形成され、この隙間によって、雨水の毛細管現象による進入を遮断し、外囲板24の内側に雨水が浸入するのを防止している。尚、本実施の形態では、図5に示すように、係合体8cの長手方向を、下部ベース8aの長手方向に対して直角な方向に設定したが、図7に示すように、係合体8cの長手方向を、下部ベース8aの長手方向と平行な方向に設定しても良い。
【0015】
【効果】
本発明は、上述の如く、吊子を断熱・防音材に貫通させて、下地材上に断熱、防音材を平面状に展開敷設し、この断熱・防音材上に外囲板を支持展開させたので、断熱・防音材に押しつぶされる箇所がなくなり、断熱・防音効果を向上させることができる効果が存する。又、吊子は、細長状の下部ベースに複数本の垂直部を立設し、各垂直部に係合体を設けたので、吊子の設置作業が容易となる等の効果が存する。
【図面の簡単な説明】
【図1】外囲体の断面図である。
【図2】外囲体の外観説明図である。
【図3】吊子の一部の外観図である。
【図4】屋根の下地材に吊子を固設した状態の外観説明図である。
【図5】吊子の外観図である。
【図6】外囲板接合部の正面図である。
【図7】吊子の他の実施の形態を示す外観図である。
【符号の説明】
2 下地材
4 建物
6 断熱パッド
8 吊子
8a 下部ベース
8b 垂直部
8c 係合体
10 外囲板
12 棟
14 先端頂部
16 傾斜面
18 傾斜面
20 あご部
22 あご部
24 凹入部
26 断熱・防音材
Claims (2)
- 下地材(2)と、板状の断熱・防音材(26)と、下部ベース(8a)に一体的に垂直部(8b)が形成され、該垂直部(8b)の上端に矢尻状に係合体(8c)が形成された吊子(8)と、平板部(10a)の両側に該平板部(10a)に対して直角に立ち上り部(10c)(10d)が屈折形成され該両立ち上り部(10c)(10d)の上部に略同形の外側嵌合部(10e)と内側嵌合部(10f)が形成された長尺帯状の金属製外囲板(10)とを備え、前記吊子(8)の垂直部(8b)を前記下地材(2)上の互いに所定間隔を存する平行線Lに沿って複数配置し、該各吊子(8)の下部ベース(8a)を前記下地材(2)に固定し、前記断熱・防音材(26)に前記各吊子(8)の係合体(8c)を貫通させて、該断熱・防音材(26)を前記下地材(2)上に敷設し、前記垂直部(8b)の列と、この列と対向する垂直部(8b)の列との間に位置させて、前記断熱・防音材(26)上に前記外囲板(10)を載置し、該外囲板(10)の一側の内側嵌合部(10f)を対応する前記係合体(8c)に嵌合し、該外囲板(10)の他側の外側嵌合部(10e)を対応する係合体(8c)に、隣接する他の外囲板(10)の一側の内側嵌合部(10f)の上から嵌合し、前記断熱・防音材(26)上に複数の外囲板(10)を展開支持せしめたことを特徴とする外囲体。
- 前記下部ベース(8a)を細長い板部材とし、この板部材に一体的且つ所定間隔を存して複数の垂直部(8b)を設け、前記下部ベース(8a)の両端と該下部ベース(8a)の両端に最も近い垂直部(8b)との距離を前記下部ベース(8a)上の複数の垂直部(8b)間の距離の1/2としたことを特徴とする請求項1に記載の外囲体。
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JP25680795A JP3574980B2 (ja) | 1995-09-08 | 1995-09-08 | 外囲体 |
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JP25680795A JP3574980B2 (ja) | 1995-09-08 | 1995-09-08 | 外囲体 |
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JP5027484B2 (ja) * | 2005-11-14 | 2012-09-19 | アーキヤマデ株式会社 | 屋根断熱化方法 |
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- 1995-09-08 JP JP25680795A patent/JP3574980B2/ja not_active Expired - Fee Related
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