JP6408206B2 - 断熱パネル - Google Patents

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Description

本発明は、外壁材、屋根材、天井材、間仕切り材などとして使用される断熱パネルに関するものである。
従来、二枚の金属外皮の間に芯材が充填された断熱パネル、いわゆるサンドイッチパネルが、建物の外壁材や屋根材等に使用されており、建物の断熱性を高めるようにしている。このような断熱パネルは、建物の外側に施工されることがあるから、高い強度や耐風圧性能を有することが求められており、強度を向上させるための種々の工夫がなされている。例えば、断熱パネル全体の強度を向上させることを目的として、表面側の金属外皮を断面凹凸形状に形成した断熱パネルや(例えば、特許文献1等を参照)、二枚の金属外皮の間に補強リブを装着させた断熱パネル(例えば、特許文献2等を参照)などが提案されている。
特開平10−196009号公報 特許第5210139号公報
しかし、特許文献1に開示されているような断熱パネルの表面に凹凸を形成させる方法では、強度を向上させることはできるものの、一定以上の強度にするには限界がある。また、表面に凹凸を有する断熱パネルでは、壁面や天井面等をフラットな外観にすることができないという問題もあった。特に、昨今の建物においては、台風や竜巻等の強風にも十分耐え得る構造にすることが望まれており、このような観点からも、外壁や屋根をより高強度にすることが求められている。この点、特許文献2に開示されているような、補強リブを設けた断熱パネルでは、表面に凹凸を有する断熱パネルに比べれば、強度は充分高いものである。しかし、上記のような昨今の事情から、断熱パネルの強度は、さらに高くすることが望まれているのである。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、高い強度を有し、耐久性に優れる断熱パネルを提供することを目的とする。
本発明に係る断熱パネルは、
二枚の金属外皮の間に芯材が充填された断熱パネルにおいて、
一方の前記金属外皮の前記芯材側の面には、断面U字状の補強材が複数並べて設けられており、
隣り合う前記補強材は、その側端部どうしが互いに近接するように設けられており、
前記複数の前記補強材は、隣り合う前記補強材の側端部どうしが接着又は接合されて一体となって形成されており、
他方の前記金属外皮の前記芯材側の面にも断面U字状の補強材が複数並べて設けられていると共に、他方の前記金属外皮に設けた隣り合う前記補強材は、その側端部どうしが互いに近接するように設けられており、
一方の前記金属外皮側の前記補強材と他方の前記金属外皮側の前記補強材とが連結部材で連結している
ことを特徴とするものである。
本発明の断熱パネルは、少なくとも一方の金属外皮の芯材側の面には複数の補強材が、その側端部同士が近接するように設けられていることで、高い強度を有し、耐久性に優れるものである。そのため、上記断熱パネルを、例えば、外壁に設けたとしても、強風などによっても破壊や損傷が起こりにくいものであり、耐久性に優れる外壁を形成することができる。
本発明の断熱パネルの実施の形態の一例を示し、(a)はその斜視図、(b)及び(c)は断面図である。 本発明の断熱パネルの実施の形態の一例を示し、補強材に芯材が設けられた状態の一例を示す斜視図である。 (a)は、本発明の断熱パネルで使用される補強材の一例を示す斜視図であり、(b)は、本発明の断熱パネルで使用される補強材の他の一例を示す断面図である。 本発明の断熱パネルの実施の形態の一例を示し、この断熱パネルに施工用の取付具が設けられた状態を示す斜視図である。 本発明の断熱パネルを施工する際に使用する補強プレートの一例を示し、(a)は側面図、(b)は平面図を示す。 本発明の断熱パネルを施工する際に使用する取付プレートの一例を示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図を示す。 本発明の断熱パネルを施工する際に使用する係止部材の一例を示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図を示す。 本発明の断熱パネルに取付具が設けられた状態を示し、(a)は断熱パネルの正面図、(b)は(a)におけるX−X断面図である。 本発明の断熱パネルに取付具が設けられた状態を示し、(a)は断熱パネルの正面図、(b)は(a)におけるY−Y断面図である。 (a)、(b)は、本発明の断熱パネルを外壁に施工する様子を示す斜視図、(d)〜(e)は、施工の際に使用する自重受け部材を示し、(c)は正面図、(d)は、側面図、(e)は上面図である。 本発明の断熱パネルの外壁への施工状態を示す概略図である。 本発明の断熱パネルの実施の形態の一例を示し、(a)は断面図、(b)は(a)の断熱パネルにおける補強材の連結状態を示す一部分の斜視図である。 (a)、(b)はいずれも本発明の断熱パネルにおける補強材の連結状態の他例を示す一部分の斜視図である。 本発明の断熱パネルにおける補強材の連結状態の他例を示し、(a)は連結部材の概略図、(b)は補強材の一部分を示す概略図、(c)は断熱パネルにおける補強材の連結状態の他例を示す一部分の斜視図である。 本発明の断熱パネルにおける補強材の連結状態の他例を示す概略図であり、(a)は連結前の状態、(b)は連結後の状態を示す。
以下、本発明を実施するための形態を説明する。
図1は、本発明の断熱パネルAの実施の形態の一例を示すものであり、(a)は斜視図、(b)、(c)はそれぞれ、(a)におけるA−A線断面図、B−B線断面図を示している。
本実施形態の断熱パネルAは、少なくとも二枚の金属外皮1,2と、芯材3と、補強材4とを備えて形成され、例えば、外観が長方形の板状に形成される。このような断熱パネルAは、二枚の金属外皮1,2の間に芯材3が充填されており、いわゆるサンドイッチパネルと称される。
金属外皮1,2は、亜鉛めっき鋼板、塗装鋼板、ガルバリウム鋼板(登録商標)、ステンレス鋼板、アルミニウム板、チタン板などの金属板をロール成形加工や折り曲げ加工などで所望の形状に成形することにより得ることができる。また、金属外皮1,2の厚みは、例えば、0.25〜2.0mmにすることができる。二枚の金属外皮1,2は、断熱パネルAの表面板又は裏面板として形成されるが、本実施形態では、金属外皮1を表面板、金属外皮2を裏面板としている。従って、本実施形態の断熱パネルAを外壁等の外装材として使用する場合は、表面板(金属外皮1)を建物の屋外側、裏面板(金属外皮2)を屋内側に向けるようにして設けられる。また、図1のように、断熱パネルAが外観長方形に形成されている場合は、長手方向の一端を上端、長手方向の他端を下端として外壁に施工することができる。図1では、断熱パネルAの上端部及び下端部をそれぞれ符号「U」及び「D」を付しており、以下では、「上端部U」及び「下端部D」とする(以降の他の図においても同様である)。
補強材4は、平板状の固着部4aと、この固着部4aの両端から固着部4aに対して略垂直方向に突出する一対の突出片4b、4bとを有しており、断面略U字状(または、コ字状)に形成されている。その断面形状は、補強材4の全長にわたって一定である。
補強材4は、一方向に長く形成される長尺の部材として形成することができ(後述の図2も参照)、その長尺長さを、断熱パネルAの一辺の長さと同じ長さか、あるいは、それよりも短い長さに形成することができる。本実施形態の断熱パネルAでは、長尺に形成された補強材4の長手方向の長さは、図1(c)からもわかるように、断熱パネルAの長手方向の長さ(上端部Uから下端部Dまでの距離)よりもやや短く形成されている。より詳しくいうと、断熱パネルAの上下両端には後述するように耐火材5が配置されるので、補強材4の長尺長さは、それらの厚み分だけ短く形成されている。
補強材4は、例えば、厚み0.35〜3.2mm程度の金属板を折り曲げ加工することにより形成することができる。固着部4aの幅長さ、すなわち、一対の突出片4b、4b間の距離は、30〜150mmとすることができる。また、突出片4bの長さ、すなわち、固着部4aの基部から突出片4b先端までの長さは特に限定されないが、例えば、断熱パネルAの厚み(断熱パネルAの表面から裏面までの長さ)の半分の長さよりも短いことが好ましい。
補強材4は、図1に示すように、少なくとも裏面板となる金属外皮2の芯材3が配置されている側の面に複数設けられる。具体的には、補強材4は、その固着部4aが金属外皮2の芯材3側の面に接するようにして設けられ、補強材4の長手方向が断熱パネルAの長手方向に沿うように配置される。このように補強材4が配置されると、突出片4bの先端が芯材3側を向く。
図1(b)に示すように、補強材4は、金属外皮2に複数個設けられ、隣り合う補強材4,4の側端部どうしを対向させながら、互いに平行に並ぶように配置される。すなわち、補強材4は、突出片4bの外面と、この補強材4の隣に配置される補強材4の突出片4bの外面とを対向させながら、互いに平行に並ぶように配置される。
そして、隣り合う補強材4,4は、その側端部どうし、すなわち、補強材4の突出片4bどうしが互いに近接するように配置されている。一方の補強材4の突出片4bと、他方の補強材4の突出片4bとは、互いに接触していてもよいし、わずかに隙間を有していてもよい。要するに、上記の「隣り合う補強材4,4どうしが互いに近接する」とは、隣り合う補強材4,4どうしが接触していてもよいし、両者の間に隙間が形成されていてもよいことを示す。断熱パネルAの強度をより高くするという点では、図1(b)のように、隣り合う補強材4,4どうしは、両者が互いに接触していることが好ましい。尚、図1(b)では、金属外皮1,2間において、各補強材4に芯材3が嵌め込まれている構成を明確にするために、隣り合う芯材3,3間に空間が形成されているように描いているが、実際は、隣り合う芯材3,3どうしは、芯材3の膨らみによって接触している状態となることが多い。
複数の補強材4,4・・・は、断熱パネルAの一端から他端に至るまで連続して設けられていることが好ましい。図1の実施の形態の断熱パネルAでは、複数の補強材4,4・・・は、一方の長手端部から他方の長手端部に至るまで連続して設けられている。
尚、本実施形態では、補強材4は、断熱パネルAの長手方向に沿って長尺に形成されているが、補強材4は短尺の部材であってもよい。この場合は、複数の補強材4は断熱パネルAの長手方向に沿って設けられ、長手方向で隣り合う補強材4,4どうしが互いに接合されて設けられることになる。
芯材3は、断熱性に優れ、且つ耐火性にも優れる材料で形成されていることが好ましく、例えば、ロックウールやグラスウールなどの繊維状の無機材料で形成させることができる。
図2に示すように、芯材3は、細長いブロック状(角棒状)に固められて形成されており、このような形状の芯材3が、金属外皮1又は金属外皮2に設けられているすべての補強材4に嵌めこまれるように配置されている。従って、細長いブロック状に形成されている芯材3の長手側の少なくとも一つの面幅は、補強材4の固着部4aの幅と略同一の長さで形成される。上記ブロック状に固められて形成されている各々の芯材3の寸法等は、断熱パネルAの面積や厚み等に応じて適宜設定されるが、例えば、長さ300〜10000mm、幅30〜150mm、厚み20〜120mm、密度80〜200kg/mに形成される。尚、10000mm程度の長尺の芯材3を形成する場合は、複数本の短尺(例えば、2000mm以下)の芯材3を長手方向に接合して使用することができる。
ここで、図2に示すように、芯材3の厚みをL2、突出片4bの長さをL1とすると、L1は、L2の1/2から1/10の範囲にすることができる。この場合、突出片4bの先端が、他方の金属外皮1に接触することがないので、断熱パネルAのヒートブリッジ効果を起こさないようにすることができ、外壁等の断熱性を高めることができる。
断熱パネルAは、耐火材5を有していてもよく、この場合、本実施形態のように、断熱パネルAの四辺の周端部の略全長にわたって設けられる。このような耐火材5の断熱パネルAへの取り付けは、従来から知られている方法で行うことができる。
耐火材5は、芯材3よりも高い耐火性能を有するものであって、例えば、硫酸カルシウム2水和物を主成分とする石膏や珪酸カルシウムなどを用いて矩形板状に形成することができる。耐火材5の長手方向(縦寸法)の寸法は、断熱パネルAの長手方向の寸法と略同じであって、例えば、300〜10000mmにすることができ、また、耐火材5の幅寸法(断熱パネルAに設けた場合の前後方向の寸法)は断熱パネルAの厚み寸法と略同じであって、例えば、幅30〜150mmにすることができる。耐火材5の厚みは、例えば、5〜50mmとすることができる。また、耐火材5は市販の石膏ボードを所定の大きさに切断して形成させてもよい。
断熱パネルAの上端部U、下端部D及び両側端部の形状は特に限定されず、従来から知られている形状に形成され得る。本実施形態では、図1(b)に示すように、断熱パネルAの両側端部、すなわち、長手辺には、前突条部15及び後突条部25の2つの突起が形成されている。本形態では、前突条部15は、金属外皮1が長手辺側に折り曲げられると共に、これがさらに屈曲加工されることで形成されている。後突条部25は、金属外皮2が長手辺側に折り曲げられると共に、これがさらに屈曲加工されることで形成されている。
また、図1(c)に示すように断熱パネルAの上端部Uには上突条部12、下端部Dには下突条部14の突起がそれぞれ形成されている。上突条部12、下突条部14はいずれも、金属外皮1が曲げ加工されて形成されている。
本実施の形態の断熱パネルAは、二枚の金属外皮1,2の間に芯材3、補強材4、耐火材5を設けて、これらの各部材を一体化することにより形成することができ、例えば、以下のように製造することができる。
まず、所定の形状に加工した補強材4を準備し、この補強材4に、芯材3の側端部分を各々の補強材4に嵌め込む(図2参照)。この場合、芯材3の前面又は後面と、補強材4の固着部4aの裏面とを接着すると共に芯材3の各側面に補強材4の各突出片4bを添わせるようにすれば、芯材3の略全長にわたって補強材4を取り付けることができる。
上記のように芯材3を嵌め込んだ複数の補強材4を、裏面板となる金属外皮2の片側の面に固着させる。金属外皮2は、あらかじめ所定の形状に加工しておけばよい。補強材4を金属外皮2の裏面に固着させるにあたっては、補強材4の固着部4aを金属外皮2に固着させるようにする。この際、あらかじめ金属外皮2の裏面側には接着剤などを塗布しておけば上記固着が容易に行える。一つの補強材4を金属外皮2の裏面に固着させたら、次いで、その隣側に同様の手順にて別の補強材4を平行に固着させる。この際、例えば、隣り合う補強材4の突出片4bどうしが接触するように上記別の補強材4を配置させればよい。このような手順で、芯材3を嵌め込んだ複数の補強材4を金属外皮2の裏面側の面に順次、固着させていく。次いで、金属外皮2の裏面側四辺に、石膏等で形成された耐火材5を設けて芯材3の外周を囲むようにした後、他方の金属外皮1を金属外皮2と対向させるように固着させる。金属外皮1を固着させるにあたっては、金属外皮1の裏面側にあらかじめ接着剤などを塗布しておいて、芯材3に接着させればよい。このようにして、図1のような二枚の金属外皮1,2の間に芯材3が充填された断熱パネルAが得られる。尚、補強材4を設けた芯材3の横方向への配置数を増減させることによって、幅寸法(短手方向の寸法)が異なる断熱パネルAに対応することができる。
本実施形態の断熱パネルAでは、少なくとも一方の金属外皮2の芯材3側の面には、複数の補強材4,4,・・・が連設していることで、高い強度を有する断熱パネルAとなる。そのため、例えば、断熱パネルAが外壁に設けられている場合において、負圧等が生じると、建物内側の金属外皮1を引き剥がす力が作用してしまうが、そのような作用が生じたとしても、断熱パネルAの変形が生じにくいものとなる。従来のように、補強材4が金属外皮1に連設されておらずに、例えば、金属外皮1,2に交互に配置して設けられている場合は、負圧等の作用によって、建物内側に位置する金属外皮1は、凹凸状や波型形状に変形しやすい。それに対し、図1の断熱パネルAのように補強材4が金属外皮1に連設されている場合は、断熱パネルAの幅方向にわたって面全体で負圧荷重を分散させるようになるので、金属外皮1が凹凸状や波型形状に変形してしまうのが抑制される。特に、複数の補強材4,4,・・・の側端部どうしが接触するように設けられている場合は、上記変形がより起こりにくいものとなる。このように、図1の形態の断熱パネルAでは、補強材4によって強度が向上するので、例えば、外壁に設けたとしても、強風などによっても破壊や損傷が起こりにくいものであり、耐久性に優れる外壁を形成することができる。
図3には、断熱パネルAにおける補強材4の好ましい形態を示している。図3(a)では、金属外皮2に複数設けられている補強材4,4,・・・において、隣り合う補強材4,4どうしが互いに接着一体化されている。具体的には、隣接する補強材4,4において、一方の補強材4の突出片4bと、他方の補強材4の突出片4bとが、接着剤70によって接着することで、複数の補強材4,4,・・・が一体化されている。このように、図1の実施形態の断熱パネルAにおいて、隣り合う補強材4,4どうしを接着一体化させれば、補強材4による断熱パネルAの強度向上の効果をさらに高めることができる。補強材4が一体化されていることで、一つの補強材4に応力が生じて芯材3に負荷がかかったとしても、その補強材4の隣に配置されている補強材4に嵌め込まれている芯材3に負荷が分散されやすくなるので、強度向上の効果をさらに高まると考えることができる。
一方、図3(b)に示すように、複数の補強材4,4,・・・を成型等の手段によって、一体化させるようにしてもよい。この形態の補強材4は、隣り合う補強材4,4において、一方の補強材4の突出片4bの先端部と、これに隣接する他方の補強材4の突出片4bの先端とが接合部4cによって接合して形成されている。図3(b)に示すように、接合部4cは断面略U字状に形成されており、一方の補強材4の突出片4b先端と、他方の補強材4の突出片4b先端とを連結させている。接合部4cは、突出片4bの長手全長にわたって形成されている。上記のように複数の補強材4,4,・・・が連結された状態にするには、例えば、平板状の金属板を屈曲加工させたり、プレス成型加工させたりする方法が挙げられ、その他、補強材4,4どうしを溶接等によって接合させる方法であってもよい。このように複数の補強材4,4・・・を連結させることで、図3(a)の場合と同様、断熱パネルAの強度向上の効果をさらに高めることができる。図3(b)の形態のように、成型等の手段により複数の補強材4,4が一体化されている場合は、一方の補強材4の突出片4bが他方の補強材4の突出片4bとの間にわずかに隙間を有する。
この場合の断熱パネルAの製造にあっては、以下のように行うことができる。まず上記のように一体となって形成されている補強材4の各箇所に芯材3を嵌め込む。次いでこれを金属外皮2の裏面側に固着させる。その後、必要に応じて耐火材5を設けて芯材3の外周を囲むようにした後、他方の金属外皮1を金属外皮2と対向させるように固着させる。このようにして、断熱パネルAが得られる。
次に、断熱パネルAの施工例について説明する。断熱パネルAは外壁、屋根等の外装材として適用できるものであるが、ここでは、断熱パネルAを外壁材として使用する場合についての施工を説明する。断熱パネルAには、外壁に取り付け施工させるための各種の部材が取り付けられる。
図4は、上記の各種の部材が取り付けられてある断熱パネルAの裏面側からの斜視図、すなわち、金属外皮2側からの斜視図を示している。この断熱パネルAは、図1の断熱パネルAと同様に構成されている。すなわち、補強材4が金属外皮2に複数設けられており、図1同様、補強材4の長手方向が、断熱パネルAの長手方向、すなわち、上端部Uから下端部Dに向かう方向に沿うように配置されている。
図4に示すように、断熱パネルAの裏面側には、その上部(上端部U側)及び下部(下端部D側)の二箇所のそれぞれに複数の部材で構成される取付具6が設けられる。以下では、上部に設ける取付具6を取付具6A、下部に設ける取付具6を取付具6Bとする。取付具6A及び取付具6Bの構成及び断熱パネルAへの取り付け手順について、図4〜図9によって説明する。
取付具6Aは、補強プレート36と、取付プレート38とを有する。補強プレート36は、図5(a)、(b)に示すように、平坦状に形成されている補強平板部36aと、この補強平板部36aの両端に形成される断面略U字状の溝部36b,36bを有している。尚、図5(a)は補強プレート36の側面図、図5(b)は補強プレート36の平面図を示している。
図5(b)に示すように、補強プレート36は、平面視長方形に形成された部材であり、幅方向に長く形成されている。尚、補強プレート36の幅方向とは、補強平板部36aの面上において一対の溝部36b,36bを結ぶ方向と直交する方向をいう。図5(a)短手側の側面図であるが、この図からわかるように、補強プレート36の断面形状は、幅方向の全長にわたって一定に形成されている。
溝部36bは、平坦状の補強固着片36cと、この補強固着片36cの両端から補強固着片36cに対して略垂直に突出する補強支持片36d,36dを有する。図5(a)からもわかるように、一対の溝部36b,36bの補強固着片36cはいずれも同一平面上に形成されており、また、補強固着片36cは、補強平板部36aと平行に形成されている。
補強平板部36aには、複数の貫通孔36eとねじ孔36fとが形成されている。貫通孔36e、ねじ孔36fはそれぞれ、後述の固定具37、固定具39を打ち込むための孔として形成されている。本形態では、貫通孔36eの個数は4個であり、これらは補強プレート36の幅方向と平行になるように一列に並べて設けられている。一方、ねじ孔36fの個数は3個であり、これらも補強プレート36の幅方向と平行になるように一列に並べて設けられている。もちろん、貫通孔36eとねじ孔36fの個数はこれらに限定されるものではなく、補強プレート36や断熱パネルAの大きさに応じて適宜決められるものである。
図6(a)〜(c)には、取付プレート38を示している。取付プレート38は、平坦状に形成されている取付平板部38aと、この取付平板部38aの両端に形成される断面略U字状の取付溝部38b,38bを有しており、平面視長方形に形成された部材である。取付溝部38bは、平坦状の取付固着片38cと、この取付固着片38cの両端から取付固着片38cに対して略垂直に突出する取付支持片38d,38dを有する。そして、図6(c)からもわかるように、取付プレート38の短手方向に沿った切断面は、補強プレート36の断面と同形状に形成されている。尚、図6(b)は、取付プレート38の長手側の側面図、図6(c)は、取付プレート38の短手側の側面図を示している。取付平板部38aには、貫通孔38eとプレート孔38fがそれぞれ1個ずつ形成されている。
取付具6Bは、補強プレート36と、係止部材40とを有する。取付具6Bにおける補強プレート36は、取付具6Aの補強プレート36と同様の形状のものを使用できる。ただし、取付具6Bにおける補強プレート36は、取付具6Aの補強プレート36のサイズと異なっていてもよく、また、補強平板部36aの幅方向と直交する方向の長さも両者で異なっていても構わない。
図7(a)〜(c)には、係止部材40を示している。係止部材40は、Z字状のクリップであって、断面略ハット状の結合部40aと、断面略ハット状の係止部40bと、結合部40aの下端と係止部40bの上端との間に形成された断面略ハット状の傾斜部40cとを備えて形成されている。図7(a)の平面図からわかるように、係止部材40は平面視略長方形に形成されている。この平面図では、係止部40bの方が結合部40aよりも平面に対して高い位置にある。尚、図7(b)は係止部材40の長手側からの側面図、(c)は、係止部材40を、係止部40bを下端、結合部40aを上端になるように平面上に配置した時の係止部材40の上面図となる。係止部材40の結合部40aには、ボルト等の固定具を設けるための貫通孔40fが形成されている。
上記の補強プレート36、取付プレート38、係止部材40はいずれも金属板等で形成させることができ、例えば、金属板を曲げ加工して所定の形状にすることができる。
図8及び図9にはそれぞれ、取付具6A及び取付具6Bを設けた断熱パネルAを示している。図8(a)は、断熱パネルAの上部付近の正面図、(b)は図8(a)におけるX−X断面図である。また、図9(a)は、断熱パネルAの下部付近の正面図、(b)は図9(a)におけるY−Y断面図である。
断熱パネルAに取付具6Aを取り付けるにあたっては、まず、補強プレート36を、その長手方向を断熱パネルAの幅方向(短手方向)と略平行にして、裏面板である金属外皮2の外面(表面)の上部に配置させる。この際、図8(a)に示すように、補強プレート36の両端の溝部36bの下面、すなわち、補強固着片36cが、金属外皮2の面上に載置されるようにする(図4も参照)。そして、貫通孔36eを通して固定具37を金属外皮2及び断熱パネルA内の補強材4の固着部4aに打ち込むことによって、図8(b)に示すように、断熱パネルAに補強プレート36が取り付けられる。尚、金属外皮2の上部には、あらかじめ固定具37が挿通するための孔が形成されていてもよい。この場合、補強プレート36を配置させるにあたっては、金属外皮2に形成されている孔と、貫通孔36eとを重ね合わせるようにすればよい。
上記固定具37は、種々のボルト等を使用することが可能であるが、特に、ワンサイドボルトと称されるボルトであることが好ましく、この場合、より強固に取付プレート38が断熱パネルAに取り付けられる。
上記のように補強プレート36を金属外皮2に取り付けた後、その補強プレート36上に、図8に示すように、一対の取付プレート38を横方向に並べて取り付ける。具体的には、取付プレート38の長手方向が断熱パネルAの上下方向と略平行になるように、補強プレート36の外面(表面)に取付プレート38を配置させる。このとき、補強プレート36のねじ孔36fと、取付プレート38の貫通孔38eとが重なるようにすれば位置合わせが容易である。そして、ボルト等の固定具39を貫通孔38eから打ち込んでねじ孔36fを貫通させ、固定具39が金属外皮2及び断熱パネルA内の補強材4の固着部4aに打ち込まれるようにすればよい。これによって、図8(a)、(b)に示すように取付プレート38が補強プレート36を介して断熱パネルAに取り付けられる。上記のようにして取付プレート38を設けると、取付プレート38の上部は断熱パネルAの上端部Uよりも上側に突出するようになる。尚、固定具39を打ち込むに際しては、図8(a)に示すように、あらかじめ角座金39aを設けて、固定具39の頭部と補強平板部36aに角座金39aを介在させるようにしてもよい。
一方、断熱パネルAに取付具6Bを取り付けるにあたっては、まず、図9(a)に示すように、補強プレート36を、その長手方向を断熱パネルAの幅方向(短手方向)と略平行にして、裏面板である金属外皮2の外面(表面)の下部に配置させる。そして、貫通孔36eを通してワンサイドボルト等の固定具37を金属外皮2及び断熱パネルB内の補強材4の固着部4aに打ち込むことによって、断熱パネルAに補強プレート36が取り付けられる。尚、金属外皮2上には、あらかじめ固定具37が挿通するための孔が形成されていてもよい。この場合、補強プレート36を配置させるにあたっては、金属外皮2に形成されている孔と、貫通孔36eとを重ね合わせるようにすればよい。
上記のように補強プレート36を金属外皮2に取り付けた後、その補強プレート36上に一対の係止部材40を断熱パネルAの横方向に並べて取り付ける。具体的には、係止部材40の長手方向が断熱パネルAの上下方向と略平行になるように、かつ、係止部40bが、下端部D側に位置するように補強プレート36の外面(表面)に係止部材40を配置させる。このとき、補強プレート36のねじ孔36fと、係止部材40の貫通孔40fとが重なるようにすればよい。そして、ボルト等の固定具39を貫通孔40fから打ち込んでねじ孔36fを貫通させ、固定具39が金属外皮2及び断熱パネルA内の補強材4の固着部4aに打ち込まれるようにすればよい。これによって、図9(a)、(b)に示すように、係止部材40が補強プレート36を介して断熱パネルAに取り付けられる。尚、固定具39を打ち込むに際しては、あらかじめ角座金42を設けておき、図9(a)に示すように、固定具39の頭部と補強平板部36aに角座金42を介在させてもよい。上記のように係止部材40が設けられると、係止部材40の係止部40bは、傾斜部40cの傾斜と補強プレート36の厚みにより、金属外皮2の表面から離れた位置に配設される。
図8(b)や図9(b)に示すように、断熱パネルAの側端部には、パッキン50が設けられてもよい。この場合、断熱パネルAを外壁に施工した時に、幅方向で隣接する断熱パネルAどうしの水密性等を向上させることができる。また、図4に示すように、断熱パネルAの一方又は両方の側端面には、その全長にわたって角棒状に形成された目地部材41があらかじめ取り付けられていてもよい。尚、目地部材41は、後述(図11)の断熱パネルAの施工の際に取り付けるようにしてもよい。このような、目地部材41は、従来から断熱パネルAに適用されているような部材が使用される。尚、図9には、取付具6A及び取付具6B以外に、後述する自重受け部材35や自重受け用角座金43が図示されているが、これらは壁下地に取り付けられている部材であり、詳細については後述する。
上記のように、取付具6A及び取付具6Bが設けられた断熱パネルAは、例えば、建物の基礎31や二階以上の階の床部32などで構成され、スラブコンクリート等で形成され壁下地に取り付けられて施工される。以下、基礎31や二階以上の階の床部32に断熱パネルAを施工させる手順を図10及び図11によって説明する。
図10(a)は、建物の基礎31の一部を示す斜視図である。この形態における基礎31は、その上面に支持凸部31aと凹段部31bとが基礎31の長手方向の略全長にわたって形成されている。支持凸部31aは凹段部31bよりも屋内側に形成されており、支持凸部31aの上面は凹段部31bよりも上側に位置している。
そして、基礎31には下地部材33と定規部材34とが取り付けられる。下地部材33は金物などであって、載置片33aと垂下片33bとで断面略L字状で長尺に形成されている。定規部材34は金物などであって、取付片34aと支持片34bとで断面略L字状で長尺に形成されている。尚、下地部材33と定規部材34は長尺物だけでなく、短尺物(ピース状物)であってもよい。
基礎31の支持凸部31aの屋内側の上側角部に下地部材33が全長にわたって取り付けられる。この場合、支持凸部31aの屋内側面に垂下片33bが取り付けられ、支持凸部31aの上面に載置片33aが取り付けられる。また、支持凸部31aに取り付けられた下地部材33の載置片33aに定規部材34が取り付けられる。この場合、定規部材34の取付片34aと載置片33aとが溶接又はボルト等の固定具で固定される。また、定規部材34の支持片34bが取付片34aよりも屋外側に位置するように定規部材34の向きが決められる。尚、下地部材33は基礎31の全長にわたって取り付ける必要はなく、必要な部分にのみ設けてもよい。また、短尺物の下地部材33を用いる場合は、複数個の下地部材33を所定の間隔で並べて基礎31に取り付けることができる。さらに、短尺物の定規部材34を用いる場合は、複数個の定規部材34を所定の間隔で並べて下地部材33に取り付けることができる。
一方、図10(b)は、建物の床部32の一部を示す斜視図である。この形態の床部32にあっては、その屋外側の上側角部に下地部材33が全長にわたって取り付けられる。この場合、床部32の屋外側面に垂下片33bが取り付けられ、床部32の上面に載置片33aが取り付けられる。また、床部32に取り付けられた下地部材33の載置片33aに定規部材34が取り付けられる。この場合、定規部材34の取付片34aと載置片33aとが溶接又はボルト等の固定具で固定される。また、定規部材34の支持片34bが取付片34aよりも屋外側に位置するように定規部材34の向きが決められる。
図10(a)、(b)に示すように、基礎31及び床部32に取り付けた定規部材34には、自重受け部材35が取り付けられる。
図10(c)〜(e)は、その自重受け部材35を示しており、図10(c)は、自重受け部材35の正面図、図10(d)は、自重受け部材35の側面図、図10(e)は、自重受け部材35の上面図(平面図)を示している。自重受け部材35の自重受け部材35は金物など形成される部材である。
図10(c)〜(e)からわかるように、自重受け部材35は、接合片35aと受け片35bとで断面略L字状で短寸部材(ピース部材)に形成されている。接合片35aは、平板状の接合平板部35cと、この両端に形成される断面略U字状の接合凸部35d,35dとを有している。接合凸部35dは接合平板部35cの両側端において、接合平板部35cの基部から突出するように形成されている。また、接合平板部35cの、受け片35bが形成されている端部と逆側の端部には、その一部が矩形状に欠けて形成されており、この欠けている矩形状の部分が切欠き部35eとして形成されている。一方、受け片35bは、平板状の基板35fと、この基板35fの両端に形成される断面L字状の脚部35g,35gとを有しており、図10(c)〜(e)などからわかるように、全体として受け片35bは断面略ハット状に形成されている。
図10(a)、(b)に示すように、自重受け部材35は、定規部材34の支持片34bの屋外側面に、接合片35aの接合平板部35cを溶接等で固着することによって、定規部材34に取り付けられる。この場合、一対の接合凸部35dの下端部(受け片35b側の端部)が支持片34bの屋外側面に固着され、切欠き部35eが支持片34bの上端よりも上側に突出する。また、図10(a)に示すように、基礎31においては、受け片35bが凹段部31bの上面と定規部材34の下面との間に位置されており、図10(b)に示すように、床部32においては、脚部35gの上面が定規部材34の取付片34aの上面とほぼ同じ高さに位置されている。尚、受け片35bと取付片34aの高さの位置関係は、断熱パネルAの高さ方向の割り付けにより変化することがある。
図11は、図10(a)、(b)のような基礎31や床部32に断熱パネルAを施工させたときの、その施工状態の概略斜視図を示しており、例えば、建物の1階部分と2階部分の箇所に相当するものである。また、断熱パネルAの取付具6(6A,6B)が設けられている面、すなわち、断熱パネルAの金属外皮2側が建物の屋内側となる。このような施工構造は、以下のような手順で形成させることができる。
まず、基礎31に対しては、支持片34bが断熱パネルAの裏面板、すなわち、金属外皮2と、係止部材40の係止部40bとの間に差し込まれるように、断熱パネルAを配置する。また、断熱パネルAに設けられている一対の係止部材40,40の間に、上述のように定規部材34にあらかじめ取り付けておいた自重受け部材35の接合片35aを差し込むようにする。また、補強プレート36の屋内側面と接合片35aの屋外側面とを接触させる。
一方、床部32に対しては、まず、断熱パネルAの上端部Uから突出する一対の取付プレート38,38の屋内側面を定規部材34の支持片34bの屋外側面に接触させる。その後、支持片34bの屋内側から支持片34bと取付プレート38に設けたプレート孔38fとを貫通するようにボルト等を断熱パネルAの屋内側から打ち込み、支持片34bと取付プレート38とを結合させる。これによって、断熱パネルAの上端が床部32の定規部材34に取り付けられる。尚、支持片34bと取付プレート38とはボルトによる結合のみならず、例えば、溶接により接合するなどしてもよい。
次に、基礎31に設けた自重受け部材35に自重受け用角座金43を設ける。具体的には、図11(図9(a)、(b)も参照)に示すように、自重受け用角座金43が、一対の接合凸部35d,35dを架け渡しつつ切欠き部35eを跨ぐように、自重受け用角座金43を接合片35aの屋内側面に設ける。そして、この自重受け用角座金43の屋内側面から、固定具39を打ち込んで、自重受け用角座金43、切欠き部35eと、補強プレート36の貫通孔36eと、金属外皮2と、断熱パネルA内の補強材4の固着部4aとを貫通させる。これによって、自重受け部材35の接合片35aと断熱パネルAの金属外皮2や補強材4及び補強プレート36とが結合され、断熱パネルAの下端が基礎31の定規部材34に取り付けられる。上記のように断熱パネルAの下端が基礎31の定規部材34に取り付けられた状態における断熱パネルAの下端部については、図9にも図示している。この図かわらもわかるように、自重受け部材35に設けられる固定具39は、補強材4の固着部4aを貫通している。また、自重受け部材35は、二つの係止部材40,40の間に配置されて補強プレート36に固着されている。
尚、上記のようにして、基礎31や床部32等の壁下地に断熱パネルAが取り付けられると、断熱パネルAの上端面よりも上側に、床部32に設けた自重受け部材35の受け片35bが位置することになる。断熱パネルAの上端面と床部32に設けた自重受け部材35の受け片35bとの高さの位置関係は、断熱パネルAの高さ方向の割り付けにより変化することがある。また、床部32に設けた自重受け部材35は、床部32の定規部材34に取り付けた一対の取付プレート38,38の間に位置することになる。
また、図11に示すように、断熱パネルAの側端や上下端部には、目地部材41を配設させる。このようにして一枚の断熱パネルAを壁下地に取り付けることができる。
次いで、上記と同様にして断熱パネルAを基礎31及び床部32に固定しながら、壁の横方向に複数枚の断熱パネルAを順次並設していくことによって、一階部分の外壁を形成することができる。ここで、断熱パネルAの下方の凹段部31bにはフラッシング(水切り)が全長にわたって設けられてもよい。フラッシングの下面と凹段部31bとの間にはモルタルなどが充填されてもよい。
また、二階以上の階(中間部分)の外壁も上記と同様にして断熱パネルAを床部32に固定しながら、横方向に複数枚の断熱パネルAを順次並設していくことによって、二階以上部分の外壁を形成することができる。この場合、断熱パネルAは上下に隣り合う階に架け渡すようにして配設される。断熱パネルAの下端を下階の床部32に固定するにあたっては、基礎31に対する場合と同様に行うことができる。
次に、床部32に設けた定規部材34の自重受け部材35の受け片35bの屋内側面に角座金42を設け、この角座金42の屋内側面から、角座金42の挿入孔と、補強プレート36の貫通孔36eと、金属外皮2と、断熱パネルA内の補強材4の固着部4aとを貫通するように固定具37を打ち込む。これより、自重受け部材35の接合片35aと断熱パネルAの金属外皮2や補強材4及び補強プレート36とを結合し、断熱パネルAの下端部を床部32に設けた定規部材34に取り付けることができる。尚、断熱パネルAの上端部は、二階以上の階においても図11等に示す場合と同様にして上階の床部32に固定することができる。尚、この外壁において、隣り合う断熱パネルA,Aどうしの継ぎ目部分(目地部分)については、従来から採用されている構成を適用することが可能である。
上記のように外壁に設けられた断熱パネルAにあっては、補強材4及び金属外皮2と補強プレート36とを固定具37で連結するので、金属外皮2のみに補強プレート36を固定する場合に比べて、補強プレート36の取り付け強度を大きくすることができる。従って、芯材3や断熱パネルAを補強するための補強材4を利用して断熱パネルAへの補強プレート36の取り付け強度を高め、さらに、断熱パネルAの壁下地の取り付け強度を向上させることができる。しかも、補強プレート36が複数の補強材4にわたって取り付けられ、複数の補強材4が補強プレート36で連結されるので、補強材4にかかる荷重を分散して負担することができ、荷重集中をなくして断熱パネルAの破損等が発生しにくくなるものである。
断熱パネルAにおける補強材4が、図3の形態のように一体形成されている場合は、断熱パネルAの強度が高いので、断熱パネルAを施工するにあたっては、上記補強プレート36を、厚みの薄い材料で形成させることもできる。あるいは、大きな負圧等が生じにくいような箇所に施工される場合は、上記補強プレート36を設けずに断熱パネルAを施工することもできる。この場合は、断熱パネルAの裏面側に直接、取付プレート38を設けるようにすればよい。取付プレート38は、金属外皮2を介して補強材4と連結するように設ければ、その取り付けがより強固になるものであるが、この点、断熱パネルAには補強材4が幅方向にわたって連設されているので、取付プレート38を補強材4と連結させるための位置決めは容易である。従って、このような断熱パネルAでは、取付プレート38の取り付け位置の自由度が高いといえる。以上のように、補強材4が一体化されて形成されている場合の断熱パネルAにおいては、補強プレート36を軽量化することができたり、補強プレート36を不要にしたりできるので、断熱パネルAの施工がしやすいものであり、また、取付プレート38の取り付け位置の自由度も高いことによっても、施工性に優れるものである。
尚、上記の施工例において使用される取付具6の補強プレート36、取付プレート38、係止部材40(図5〜7)は使用可能な形態の一例を示したものであって、もちろん、これらの形態の部材に限定されるものではい。すなわち、サンドイッチパネルのような断熱パネルAを外壁等に施工させる際に、従来から使用されているような取付金具を、本発明の断熱パネルAに対しても適用できるものである。例えば、補強プレート36、取付プレート38は、図5や図6の形態の部材に限らず、例えば、平板短冊状に形成されたもの(すなわち、図5の補強平板部36aや図6の取付平板部38aのみで構成されるような部材)であっても構わない。また、係止部材40は、「Zファスナー」の名称で知られるような公知の部材を使用しても構わない。
図12(a)には、本発明の断熱パネルAの他の実施形態を示している。この形態の断熱パネルAでは、補強材4は、二枚の金属外皮1,2の双方の芯材3側の面に、複数の断面略U字状の補強材4,4,・・・が設けられている。いずれの金属外皮1,2においても、補強材4の形状及び配置は、図1の実施形態の断熱パネルAと同様である。すなわち、各々の金属外皮1,2の両方に、複数の補強材4,4・・・の各々が互いに平行に並ぶように配置され、かつ、隣り合う補強材4,4の側端部どうしが互いに近接するように設けられている。
上記のようにいずれの金属外皮1,2にも補強材4が設けられていることで、断熱パネルAの強度をさらに向上させることができる。このような断熱パネルAは、例えば、図2において、芯材3の補強材4が設けられている逆側の面にも同様に補強材4を設けておけば、あとは図1の断熱パネルAを製作する方法と同様の方法で製造することができる。
両方の金属外皮1,2にも補強材4が設けられている場合、金属外皮2に設けられている補強材4と、金属外皮1に設けられている一つの補強材4とは、連結部材7によって連結させることができる。具体的には、金属外皮2に設けられている一つの補強材4と、芯材を介してその補強材4に対向して配置されている金属外皮1側の補強材4とを、連結部材7によって連結させることができる。以下、連結部材7による補強材4,4どうしの連結について詳述する。
図12(b)は、芯材3を介して対向している補強材4が連結部材7によって連結されている状態を示す概略斜視図である。尚、図12(b)では、連結部材7による補強材4どうしの連結状態を明確に表すために、各々の補強材4に嵌め込まれている芯材3や、金属外皮1,2などは図示を省略している。
連結部材7としては、線状又は糸状に形成されている部材、シート状に形成されている部材、あるいは、薄板状に形成されている部材を使用することができる。連結部材7を形成する材料としては、金属、炭素繊維、樹脂などが挙げられる。例えば、連結部材7が線状又は糸状に形成されているのであれば、金属製のワイヤー、針金、金属棒、ピアノ線等の材料や、炭素繊維、アラミド繊維、高い強度と耐火性を有するスーパー繊維と称される合成繊維やその他の合成繊維等の繊維材料などが使用できる。
図12(a)、(b)は、連結部材7が線状又は糸状に形成されている部材である場合の実施形態を示している。以下、このような線状又は糸状に形成されている部材を「線状部材7a」という。そして、図12(b)に示すように、線状部材7aの一端を一方の補強材4の突出片4bに、線状部材7aの他端を他方の補強材4の突出片4bに固着させることで、補強材4,4どうしを線状部材7aで連結させることができる。線状部材7aを突出片4bに固着させるには、例えば、止め部材7fを使用することができる。止め部材7fは粘着テープであってもよいし、金属製の角板であってもよい。金属製の角板である場合は、突出片4bの外面又は内面にあらかじめ角板を設けておき、線状部材7aを突出片4bの外面と角板とで挟み込むようにすればよい。角板の固着は釘やビス等を使用することができる。あるいは、突出片4bの外面にあらかじめ線状部材7aを通すための孔を形成させておき、この孔を通して突出片4bに括り付けるようにしてもよい。これによって、線状部材7aを突出片4bに固着させることができる。
図13(a)、(b)は、他の形態の連結部材7で補強材4を連結させている例を示す概略斜視図を示している。
図13(a)では、連結部材7が炭素繊維等の材料によりシート状に形成されている場合の実施形態である。この場合は、シート状の連結部材7の一端を一方の補強材4の突出片4bに、他端を他方の補強材4の突出片4bに固着させることで、補強材4,4どうしを連結部材7で連結させることができる。連結部材7は、接着剤、ビス、釘などを使用して突出片4bに固着させることができる。
図13(b)のように、連結部材7は、補強材4と一体化されて形成されていてもよい。図13(b)の形態では、薄板状の連結部材7が、補強材4の突出片4bの先端の一部分から突出するように形成されており、突出片4bと連結部材7とが一体となっている。このように、連結部材7が突出片4bと一体化されている場合、連結部材7に相当する部位は、連結部71として形成されているということができる。上記のような連結部材7が一体化されている補強材4は、金属板等の切断加工や屈曲加工により形成することができる。連結部材7(連結部71)の先端は、逆側の補強材4の突出片4bの外面に接着剤等で固着させることが可能であり、これにより芯材3を介して対向している補強材4,4どうしを連結させることができる。あるいは、連結部71の先端部分を、補強材4の外側方向に略垂直に屈曲加工させて、その屈曲させた部分を他の補強材4の突出片4bに差し込むことによっても、補強材4,4どうしを連結させることができる。この場合、あらかじめ他の補強材4の突出片4bには、前記屈曲させた部分を差し込むことができるような切り込み口を形成させておけばよい。
尚、薄板状の連結部材7を別部材として形成させて、補強材4に設ける構成であっても構わない。この場合、図13(a)のシート状の連結部材7と同様の方法で補強材4に固着させることができる。
図14(a)は、連結部材7の他例を示している。この形態の連結部材7は、棒状に形成されており、連結部材7の両端部には、複数の係合部75を有している。このような係合部75を有する連結部材7を用いる場合は、図14(b)に示す形態の補強材4を使用する。この補強材4には、突出片4bの一部分が切り起こし加工されて、複数の引っ掛け部45がアーチ状に形成されている。引っ掛け部45は突出片4bの先端側から固着部4a側にかけて複数形成されており、補強材4の内側に突起するように切り起こされた引っ掛け部45と、補強材4の外側に突起するように切り起こされた引っ掛け部45とが交互に形成されている。このようにアーチ状の引っ掛け部45が複数形成されることで、突出片4bの突出方向に沿って、上記係合部75を有する連結部材7を挿入するための開口部45aが形成されることになる。引っ掛け部45は、補強材4をロール成型するときに同時に凹凸加工することで形成させることができる。
連結部材7は上記の引っ掛け部45が形成されている突出片4bに取り付けられるが、この際、上記開口部45aに連結部材7を挿入することで取り付けることができ、複数ある各々の係合部75が各々の引っ掛け部45に引っ掛かるように係止される。そして、図14(c)のように、連結部材7の一端にある係合部75が一つの補強材4の突出片4bに結合し、連結部材7の他端にある係合部75が他の補強材4の突出片4bに結合することで、補強材4どうしが連結部材7で連結される。尚、図14(c)では芯材3や金属外皮1,2等は省略して示している。
図15(a)、(b)に示すように、連結部材7は、一対の線状部材7a,7aと、両者を連結するための連結片7bを有して構成されるものであってもよい。この場合、一対の線状部材7a,7aのうちの一方は、金属外皮1側の補強材4の突出片4bに固着され、他方の線状部材7aは、金属外皮2側の補強材4の突出片4bに固着される。そして、一対の線状部材7a,7aは、連結片7bによって連結され、これによって、補強材4,4どうしが連結部材7で連結されるようになる。
図15(b)における連結片7bは、円筒状に形成された部材であって、連結片7bの一端は、徐々に円筒の径が小さくなるように形成されており、また、連結片7bの他端には、線状部材7aの先端部分が差し込まれるための空洞7cが形成されている。連結片7bは、一対の線状部材7a,7aのうちのいずれか一方に取り付けられて一体化されている。連結片7bに線状部材7aを固着させるには、例えば、接着剤などで一体化させてもよいし、線状部材7aを連結片7bに結束させて固着するようにしてもよい。連結片7bは、線状部材7aの突出片4bに固着されている端部とは逆側の端部に設けられる。
図15(a)、(b)に示すように、一方の補強材4の突出片4bには、連結片7bを有する線状部材7aが取り付けられている。そして、他方の補強材4に取り付けられている線状部材7aの先端が、連結片7bの空洞7c部分に差し込まれた状態となっており、これによって、図15(b)のように、一方の補強材4と他方の補強材4とが連結部材7によって連結される。尚、図15(a)では、線状部材7aの先端が、連結片7bの空洞7c部分に差し込まれるものであることをわかりやすくするために、補強材4どうしを連結させていない状態で示している。実際には、連結片7bを有していない補強材4を図15(a)のブロック矢印の方向側に移動させて、図15(b)のように、連結片7bに線状部材7aの先端が差し込まれることで、補強材4,4どうしが連結される。また、図15(a)、(b)はいずれも芯材3や金属外皮1,2等は省略して示している。
上記説明した種々の連結部材7は、一つの突出片4bに複数設けてもよく、この場合、突出片4bの長手方向に沿って所定の間隔をあけながら設けるようにすればよい。このような構成に形成することで、対向する補強材4,4どうしの連結をより強固にすることができる。
断熱パネルAの厚み方向で対向する補強材4,4どうしが連結部材7によって連結されていれば、例えば、断熱パネルAが外壁に設けられている場合において、負圧等が生じたとき、建物内側にある金属外皮1を引き剥がす力が作用してしまうが、そのような引き剥がす力が作用したとしても、断熱パネルAが破損しにくくなる。さらに、二枚の金属外皮1,2間に充填されている芯材3(例えば、ロックウール)にかかる負荷も低減され、その結果、全体として断熱パネルAの強度が向上する。また、仮に断熱パネルAに大きな負圧が作用すれば、断熱パネルAの変形や歪などによって芯材3が破断したり損傷したりすることはあり得るが、その場合においても、連結部材7で補強材4どうしが連結していることで、断熱パネルA自体の強度低下は少なくなる。従って、上記断熱パネルAによれば、強風などによっても破壊や損傷が起こりにくく、仮に芯材が破損したとしても、その強度低下を小さくすることができるので、耐久性に優れる外壁等を形成することができる。
また、このような断熱パネルAでは、充分な強度を有しているので、上述の補強プレート36を設ける必要もない。そのため、図12(a)に示すように、係止部材40のみを断熱パネルAに設けるだけで、外壁等に施工することができる。また、補強プレート36を設ける必要がないことで、補強材4の厚みを図1の形態の断熱パネルAよりも薄くすることができ、断熱パネルAの軽量化を図ることができる。また、補強プレート36を設ける必要がないことで、係止部材40の取り付け位置も自由に設定することができる。以上より、図12(a)の形態の断熱パネルAでは、その強度を一層向上させることができ、しかも、施工に使用する部材も減らすことができるので、施工性にも優れるものである。
特に、断熱パネルAに負圧がかかると、係止部材40付近の金属外皮2が波状に変形して、芯材3と金属外皮2との剥離が生じやすいものであるが、図1の断熱パネルAのように連結部材7で連結された補強材4が設けられていることで、そのような剥離が起こりにくくなる。
また、断熱パネルAが取付具6を有している場合は、最も負荷がかかりやすい箇所である係止部材40付近のみに連結部材7が設けられていれば、断熱パネルAの強度としては十分なものとなる。取付具6を断熱パネルAに設けると、それによって断熱パネルA自体が補強されることになっているからである。例えば、係止部材40が連結している芯材3に隣接している補強材4と、その芯材3が嵌め込まれている補強材4とが連結部材7で連結されていれば、その他の補強材4には連結部材7が設けられていなくても、断熱パネルAの破損等は起こりにくい。
連結部材7を有する断熱パネルAの製造にあっては、以下のように行うことができる。
まず、所定の形状に加工した補強材4を準備し、これらの補強材4に、芯材3の側端部分を嵌め込む(図2参照)。さらに、芯材3の逆側の側端部分に補強材4を嵌め込む。次いで、上記のように芯材3に嵌め込まれた一対の補強材4に連結部材7を取り付けて連結させるが、図12に示されているような線状部材7aや、図13(a)に示されているようなシート状の連結部材7であれば、対向する一対の突出片4b,4bを架け渡すように連結部材7を取り付ければよい。また、図13(b)に示されているように連結部材7が補強材4と一体的に形成されている場合、すなわち、補強材4が連結部71を有して形成されている場合は、連結部71の先端部を、反対側の補強材4の突出片4b外面に接着剤などで固着させればよい。このように、芯材3の両側端部に補強材4を嵌め込むと共に、その一対の補強材4どうしを連結部材7で連結させたものを複数準備して、各々を隣接させながら平行に配置させる。上記のように並設した後、両側から圧縮させて複数の補強材4を密着させるようにし、次いで、これを、あらかじめ所定形状に加工しておいた一方の金属外皮1,2いずれかの裏面側に固着させる。この際、あらかじめ金属外皮1,2の裏面側には接着剤などを塗布しておけば上記固着が容易に行える。次いで、石膏等で形成された耐火材5を設けて芯材3の外周を囲むようにした後、他方の金属外皮2を金属外皮1と対向させるように設けて固着させれば、二枚の金属外皮1,2の間に芯材3が充填された断熱パネルAが得られる。
また、補強材4が図14(c)の形態のように連結された断熱パネルAの製作は次のように行うことができる。まず、あらかじめ補強材4の突出片4bに連結部材7を取り付ける。連結部材7を突出片4bに取り付けるにあたっては、係合部75で引っ掛け部45をその突出側に押し出すように挿入すればよい。これにより、連結部材7の係合部75が補強材4の引っ掛け部45に引っ掛かるように係止され、連結部材7が補強材4に取り付けられる。次いで、この補強材4に芯材3を嵌め込む。さらに、連結部材7を取り付けていない補強材4を別途準備し、この補強材4を先の補強材4と反対側から芯材3に嵌め込むと共に、既に嵌め込まれている補強材4に取り付けられている連結部材7の係合部75を、引っ掛け部45に係止させるようにする。これによって、芯材3を介して対向する補強材4,4どうしが連結部材7で連結される。上記手順で、芯材3の両側端部に補強材4を嵌め込むと共に、一対の補強材4どうしを連結部材7で連結させたものを複数準備する。そして、これらを、あらかじめ所望の形状に加工しておいた金属外皮1の裏面側の面に互いに平行になるように固着させる。この固着方法は、図1の形態の断熱パネルAのときと同様の方法で行える。次いで、金属外皮1の裏面側四辺に、石膏等で形成された耐火材5を設けて芯材3の外周を囲むようにした後、他方の金属外皮2を金属外皮1と逆側の補強材4に固着させることで、断熱パネルAが得られる。
また、補強材4が図15のように補強材4が連結されている断熱パネルAは、例えば、以下の方法で製造することができる。まず、所定の形状に加工した補強材4を準備し、この補強材4に連結片7bを有する線状部材7aを取り付けた後、芯材3の一方の側端部分を図2のように補強材4に嵌め込む。次いで、芯材3の他方の側端部分に別の補強材4を、図15(a)のブロック矢印の方向に嵌め込むことで、一方の補強材4に取り付けてある線状部材7aが連結片7bに差し込まれ、これによって、補強材4どうしが連結される。このように、芯材3の両側端部に補強材4を嵌め込むと共に、一対の補強材4どうしを連結部材7で連結させたものを複数準備する。そして、これらを、あらかじめ所望の形状に加工しておいた金属外皮1の裏面側の面に互いに平行になるように固着させる。この固着方法は、図1の形態の断熱パネルAのときと同様の方法で行える。次いで、金属外皮1の裏面側四辺に、石膏等で形成された耐火材5を設けて芯材3の外周を囲むようにした後、他方の金属外皮2を金属外皮1と逆側の補強材4に固着させることで、図15(b)のように補強材4が連結された形態の断熱パネルAが得られる。
A 断熱パネル
1 金属外皮
2 金属外皮
3 芯材
4 補強材
7 連結部材

Claims (1)

  1. 二枚の金属外皮の間に芯材が充填された断熱パネルにおいて、
    一方の前記金属外皮の前記芯材側の面には、断面U字状の補強材が複数並べて設けられており、
    隣り合う前記補強材は、その側端部どうしが互いに近接するように設けられており、
    前記複数の前記補強材は、隣り合う前記補強材の側端部どうしが接着又は接合されて一体となって形成されており、
    他方の前記金属外皮の前記芯材側の面にも断面U字状の補強材が複数並べて設けられていると共に、他方の前記金属外皮に設けた隣り合う前記補強材は、その側端部どうしが互いに近接するように設けられており、
    一方の前記金属外皮側の前記補強材と他方の前記金属外皮側の前記補強材とが連結部材で連結している
    ことを特徴とする断熱パネル。
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