JP3574678B2 - 車体騒音と走行抵抗を低減した車両の外幌構造 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は高速車両の騒音対策に関するものであって、更に詳しくは、車両間の連結部における車体騒音と走行抵抗を低減するための外幌に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、高速車両の開発に力が注がれており、時速300km台の営業運転が始まろうとしている。しかるに、沿線の騒音も高速になるにつれて問題となっており、車両とレ−ルが擦れる転動音と、車両と空気が衝突して車体騒音と走行抵抗とが大きくクロ−ズアップされている。
【0003】
そして、一般に速度を上げるに従って車体騒音と走行抵抗が高くなり、特に車両のつなぎ目、パンタグラフ、窓等の凹凸と空気との衝突音は速度を上げれば上げるほど大きくなることが知られている。
【0004】
本発明にあっては、このうちで特に影響の大きいと思われる車両のつなぎ目における改良によるものであるところ、図6は現在新幹線に用いられている外幌の一例であり、全体がゴム製の略断面三角形状をなす外幌21の基底部22を車両の縁端にボルト23にて締着されるものである。図中、24は車両側に取り付けられたコ字状のブラケットであり、これに添え板25、26をもってボルト23によって固着されるものである。
この例にあっては、外幌21の高さhは約22cm、基底部2の広がりwは約10cmであり、対向する外幌21の頂部27、27間は約6cmの隙間があけられている。
【0005】
本発明者等は、現在新幹線に装着されている外幌及びこれを改良してテストを繰り返したが、目標350km/hに対して約300km/h付近で外幌が外側にせり出し、破損することが確認された。この破損原因を推定すると、高速になるに従って外幌の外側が負圧になり、外幌本体が外側に引き出され、その後風圧で曲がり破損したものである。
このテストした外幌は車両つなぎ目の外縁周にゴム板、プラスチック板をつき合わせ状に備えたものであり、又、ウレタン発泡体を用いても同様の結果をもたらした。
【0006】
又、カ−ブ時にあっては、外幌がその内側でせばまることとなり、このため通常は外幌が隙間を持って取り付けられている。上記の例にあっても約6cmの隙間が形成されているが、このため走行時にあっては車体騒音と走行抵抗の低下は殆どないことが判明した。なぜならば、現在用いられている外幌は車体騒音と走行抵抗の低減を目的としたよりは、ホ−ムからの人や荷物の転落を防止することが主たる目的となっているからである。
【0007】
この他、高速車両用二重幌装置には、例えば実用平3−67266号が知られているが、外幌を特殊な構造としたものではなく、車体騒音と走行抵抗に対してはそれほど役に立つものとは言い難い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は高速車両の走行時にあっても常に接触して隙間の形成を防止し、車体騒音と走行抵抗を低減させた外幌構造を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は以上の目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、次の構造をもつ外幌を開発したものである。
即ち、本発明の要旨は、車両の連結部における対向する縁部に装着される外幌構造であって、車両端部に装着される平坦なA面部と、車両側面と略同一面となるB面部と、A面部と略平行なC面部とを有し、B面部の略中央が肉薄部となる断面溝型のゴムブロックと、前記溝型側にゴム膜を形成して膨満可能とした袋部とからなり、車両の走行時に袋部内に空気を導入して膨満し、対向するC面部を接触させて隙間をなくすと共に、車両がカーブにさしかかった際の車両の連結部がせまくなる側では、B面部の肉薄部が折り曲げ部となり、折り曲げ部よりA面部側のB面部をそのままにして、折り曲げ部よりC面部側のB面部が互いに接触するようにしたことを特徴とする車体騒音と走行抵抗を低減した車両の外幌構造を提供するものである。
【0010】
そして、好ましくは、袋部を構成するゴム膜及びゴムブロック内に合成繊維製の補強層を埋設した外幌構造であって、A面部に車両との装着用ブラケットを加硫接着させたものである。
【0011】
【作用】
従来の外幌にあっては、カ−ブ等によって車両の連結部がせまくなる場合、外幌が接触しないように予め隙間をもたせて装着する。このため、通常の走行では対向する外幌に隙間が常に開いた状態であり、車体騒音と走行抵抗の低減はそれほど効果があるものとは言えない。
【0012】
本発明は上記の構造を有する外幌構造に係るものであって、車両が高速にて走行する際に、ゴム袋内に空気を充填しゴム袋を膨満したものであって、相対する外幌にあって、走行時にC面部を接触させるものである。
このため、車両の連結部の隙間が実質的になくなり、この部位の空気との接触が低減し車体騒音と走行抵抗が減少することとなる。
【0013】
【実施例】
以下実施例をもって本発明の外幌を更に詳細に説明する。
図1は本発明の外幌の第1実施例を示す水平方向の断面図であり、図2は外幌の拡大図である。
ゴムブロック1は車両に装着されるA面と、この車両の側面に平行にのびるB面と、更にA面と平行なC面とよりなるものであり、内側にはB面の略中央が円溝2となっている。そして、この円溝2側にゴム膜3が形成されて全体として袋状をなしており、この袋部を構成するブロック1の表面及びゴム膜3には、その内部に例えば合成繊維製のコ−ド層4が埋設されている。
【0014】
ゴムブロック1のA面には断面コ字状のブラケット5が加硫接着されており、これは車両側に固定された受金具6との間で固着に供される。
そして、受金具6の突起7と、ブラケット5の孔8とを嵌め合わせ、次いで一方側の遊び孔を合致させてボルト9及びナット10を螺合させるものである。
ゴムブロック1の高さHは25cmであり、ゴム袋内に空気を充填した場合にはこの袋が略円形に膨満し、対向するゴムブロック1、1のC、C面が接触することとなる。
【0015】
尚、車両がカ−ブにさしかかった際には、車両の連結部が一方でひろがり、他方でせまくなる。外幌1はこのせまくなる側での挙動に大きな問題があるが、図3には本発明の外幌1のせまくなる側での変形の状態を示すものである。
図例でわかるように、本発明の外幌1、1にあっては、円溝2部が折り曲げ部となり、これより先のB面が接触することにより、走行中は常に外幌1、1が接触し、車体騒音と走行抵抗を低減できることとなったものである。
【0016】
尚、ゴム袋内の空気の圧力を車両の速度によって調整し、速度が上がれば空気圧も上げるように制御するのがよく、カ−ブに至っては隙間がせまくなる側のゴム袋内の圧力を下げることとするのが望ましい。
【0017】
図4は本発明の外幌の第1実施例の変形例を示す部分断面図である。
この例にあっては、ゴムブロック1、1が接する部位に、相互に嵌合する凹凸部11、12を形成して、常に安定した位置を保つようにしたものである。
【0018】
図5は本発明の第2実施例における水平方向の断面図であり、この例にあってはB面の裏側にV字状の溝21 を形成し、袋状部が略三角形状に膨満することとなり、又、このV溝21 の部分が折り曲げ部となるものである。
【0019】
【発明の効果】
本発明は、ゴム袋内に空気を充填しゴム袋を膨満したものであって、走行時に外幌のC面部を接触させるものである。このため、車両の連結部の隙間が常になくなり、車体騒音と走行抵抗が減少することとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の外幌の第1実施例を示す水平方向の断面図である。
【図2】図2は図1に示す外幌の拡大図である。
【図3】図3はカ−ブ時における外幌の変形の状態を示す断面図である。
【図4】図4は本発明の外幌の第1実施例の変形例を示す部分断面図である。
【図5】図5は本発明の外幌の第2実施例を示す水平方向の断面図である。
【図6】図6は従来の外幌の水平方向の断面図である。
【符号の説明】
A、B、C‥‥ゴムブロックの表面、
1‥‥ゴムブロック、
2、21 ‥‥B面の略中央の溝、
3‥‥ゴム膜、
4‥‥合成繊維製の補強層、
5‥‥ブラケット、
6‥‥受金具、
7‥‥受金具の突起、
8‥‥ブラケットの孔、
9‥‥ボルト、
10‥‥ナット、
11‥‥凹部、
12‥‥凸部。
Claims (3)
- 車両の連結部における対向する縁部に装着される外幌構造であって、車両端部に装着される平坦なA面部と、車両側面と略同一面となるB面部と、A面部と略平行なC面部とを有し、B面部の略中央が肉薄部となる断面溝型のゴムブロックと、前記溝型側にゴム膜を形成して膨満可能とした袋部とからなり、車両の走行時に袋部内に空気を導入して膨満し、対向するC面部を接触させて隙間をなくすと共に、車両がカーブにさしかかった際の車両の連結部がせまくなる側では、B面部の肉薄部が折り曲げ部となり、折り曲げ部よりA面部側のB面部をそのままにして、折り曲げ部よりC面部側のB面部が互いに接触するようにしたことを特徴とする車体騒音と走行抵抗を低減した車両の外幌構造。
- 袋部を構成するゴム膜及びゴムブロック内に合成繊維製の補強層を埋設した請求項第1項記載の車両の外幌構造。
- A面部に車両との装着用ブラケットを加硫接着させた請求項第1項記載の車両の外幌構造。
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