JP3573432B2 - 遊星歯車式耳組み装置の制御方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、無杼織機用の遊星歯車式耳組み装置の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
無杼織機では、よこ入れの度によこ糸が切断されるため、織布におけるよこ糸の端部がほつれないようにするために耳組織を形成する必要があり、そのための構成として遊星歯車式耳組み装置が用いられている。ところで、よこ入れ不良が発生したとき、織機を停止させ、織機を逆転して不良糸を口出しし、不良糸を除去した後、織機の再起動が可能な位置まで織機の主軸を逆転するが、織機の再起動が可能な位置までの逆転時に、たて糸および耳組み糸が正常なよこ糸の拘束を解除するため、よこ糸が縮むという不具合がある。
【0003】
これに対し、特開昭62−206059号公報は、不良糸を除去した後の織機の逆転時に耳組み糸によるよこ糸の拘束を解除しないようにすることを開示している。すなわち、その技術は、具体的には不良糸除去後の織機の逆転にあたり、耳組み装置を織機の主軸と切り離すことによって、耳組み糸によって正常なよこ糸の拘束を継続するものである。
【0004】
また、実開平5−22583号公報は、上記従来技術と同様の目的のために、遊星歯車式耳組み装置の駆動軸にクラッチを設け、織機の逆転時、正確には最初の逆転からクラッチを解除することにより、耳組み糸が逆転中に開口しないようにすることを開示している。
【0005】
上記2つの従来技術によると、遊星歯車式耳組み装置を織機の主軸と切り離すために、遊星歯車式耳組み装置の駆動軸にクラッチを設けているので、織機の逆転終了後にそのクラッチを接続状態とするとき、位相合わせの必要性から、クラッチの接続作業が煩雑になる、という欠点がある。
【0006】
一方、特開昭61−207646号公報には、よこ糸測長ドラムの駆動軸に設けられたクラッチの接続を織機の起動直後に自動的に行うために、クラッチをオンの状態に設定しながら、織機を再起動することを開示している。しかし、このようなクラッチの接続方法では、織機の再起動後、織機の主軸の回転速度が低いうちに、衝撃のない状態でしかも確実にクラッチをかみ合わせる必要があるため織機の再起動位置がクラッチのかみ合い位置の少し手前に制限されてしまう。
【0007】
この理由から、このようなクラッチの接続方法を前記2つの従来技術(特開昭62−206059号や実開平5−22583号公報の技術)に適用すると、織機の再起動位置が最大開口位置より少し手前の位置に規制されてしまう。そうなると、織機の再起動時に、筬打ち力の不足によって、織り段が生じやすくなり、織布の品質を低下させることにもなる。このため、上記のクラッチの接続方法の技術は、そのまま遊星歯車式耳組み装置の制御に利用できないことになる。
【0008】
【発明の目的】
したがって、本発明の目的は、織機を起動可能な角度まで逆転したときに、織布の品質を低下させることなく、よこ糸の縮みを防止することである。
【0009】
【発明の解決手段】
上記目的のもとに、本発明の制御方法は、開口装置の開口軸と同期回転する専用の駆動モータで駆動される遊星歯車式耳組み装置において、織機の停止後、織機の再起動位置までの開口軸の逆転に際し、開口軸と同期させて専用の駆動モータを逆転させ、逆転の途中での所定の開口位置で駆動モータの同期制御を中断して、駆動モータを停止状態とし、織機の再起動後、開口軸が上記同期制御を中断した織機サイクルにおける上記所定の開口位置となったときに、開口軸に対する駆動モータの同期制御を回復させている。このように、織機の停止後、織機の再起動位置までの開口軸の逆転の途中における所定の開口位置で、駆動モータの停止は、開口軸と専用の駆動モータとの同期制御を中断することである。また、織機の再起動後、開口軸が上記同期制御を中断した織機サイクルにおける上記所定の開口位置となったときに、駆動モータは、開口軸に対して同期制御を回復させる。これにより、開口装置と遊星歯車式耳組み装置とは、同期状態を確保する。そして、この制御により、織布の品質を低下させることなく、耳組み糸によるよこ糸の保持によって、よこ糸の縮みを防止し、また織機を再起動するための作業を簡素化することができる。
【0010】
上記のように、遊星歯車式耳組み装置の駆動モータは、開口装置の開口軸と常に同期回転する。例えば、織機の開口装置がピックファインディング機能を有しており、逆転時にピックファインディング用のモータで駆動される場合、すなわち、開口装置の逆転が、織機の原動モータとは別に設けられた補助モータで行われる場合、開口装置の逆転時織機の主軸は停止したままであるから、遊星歯車式耳組み装置の駆動モータは、常時開口軸と同期回転するように構成される。また開口装置がピックファインディング機能を有しない場合、すなわち開口装置の開口軸と織機の主軸とは常に連結状態にあるので、遊星歯車式耳組み装置の駆動モータは、常に、開口装置の開口軸、言い替えれば、織機の主軸と同期している。
【0011】
また前記所定の開口位置は、所定の織機サイクルにおける開口位置を意味し、通常最大開口位置として設定される。ただし、織機の停止原因別に対応して、所定の織機サイクルは異なっている。例えば、よこ止めの場合、所定の開口位置は通常、織機の停止位置から1つ前の織機サイクル(よこ入れ不良のサイクル)における開口位置(最大開口位置)であり、またたて止めの場合、所定の開口位置は、停止位置の織機サイクルにおける開口位置(最大開口位置)である。
【0012】
【実施例1】
この実施例1は、ピックファインディング機能を有しない織機を対象とし、遊星歯車式耳組み装置の駆動モータを制御装置によって、織機の主軸の回転角度を入力しながら、同期回転させる例である。なお、所定の開口位置は、最大開口位置であり、このときの主軸の回転角度180度として設定されている。
【0013】
図1は、本発明の方法を遊星歯車式耳組み装置1の制御装置2および織機5の主軸コントローラ3によって実現する例を示している。
【0014】
遊星歯車式耳組み装置1は、駆動モータ4によって駆動されるようになっている。すなわち、駆動モータ4の回転は、回転体6に伝達され、この回転体6によって支持された一対の遊星歯車7に公転運動を与える。このとき、公転中の遊星歯車7は、中心に固定された太陽歯車8にかみ合って自転することによって、遊星歯車7と一体に支持されたボビンからの耳組み糸9のねじれを防止し、公転運動によって、耳組み糸9に開口運動を与えていく。もちろん、この耳組み糸9の開口運動は、たて糸10の開口運動と同期しており、たて糸10の開口内によこ入れされたよこ糸11の両端部を耳組み糸9で保持し、耳組織を形成していく。
【0015】
一方、制御装置2は、織機5の主軸コントローラ3と連動し、また織機5の主軸12の回転角度を検出しながら、これに同期する状態で駆動モータ4の回転を制御する。主軸コントローラ3は、起動信号や停止信号などを入力しながら、織機5の原動モータ13の回転を制御していく。原動モータ13は、主軸12を回転させることによって、開口装置14の開口軸16をはじめとし、その他の主運動装置・補助運動装置15を駆動していく。
【0016】
そして、主軸12の回転は、エンコーダ17によって検出され、制御装置2の内部のデコーダ18を介して主軸12の回転角度の信号として位置指令器19に入力される。この位置指令器19は、駆動モータ4を駆動するために、主軸12の回転角度の信号の他、データバス20、インターフェース21を介して主軸コントローラ3から必要な信号を入力するほか、メモリ22、CPU23および位置パターン設定器24などからも必要なデータを入力して、偏差カウンタ25のアップ入力端に指令信号を出力する。
【0017】
偏差カウンタ25は、その指令信号に基づいて、駆動増幅器26を駆動し、所定の速度で必要な回転量だけ駆動モータ4を駆動することによって、駆動モータ4の回転を織機5の主軸12の回転に追従させる。なお、駆動モータ4の回転はエンコーダ27によって検出され、フィードバック制御のために、回転速度信号として駆動増幅器26に、また回転量に対応するパルス列信号として偏差カウンタ25のダウン入力端にそれぞれ送り返されるようになっている。
【0018】
次に、図2は、よこ入れ不良の発生時において、主軸12の回転角度に対応して必要な動作の順序を示しており、また図3は、よこ入れ不良の発生時に、時間軸上で、原動モータ13や駆動モータ4の回転状況などを示している。
【0019】
織機5の運転に先立って、位置パターン設定器24によって、3つの位置パターンが予めCPU23に入力される。第1の位置パターンは、正常な製織運転中に、耳組み糸9の開口運動をたて糸10の開口運動と同期した状態で行わせるために、織機5の主軸12の回転角度に対応して、駆動モータ4の目標の回転角度を設定する指令データとして入力される。また、第2の位置パターンは、主軸12の逆転時に、主軸12の回転角度が2回目の180度となったときから、再び180度となるまで、遊星歯車式耳組み装置1の駆動モータ4の回転角度を維持する指令データとして入力される。さらに、第3の位置パターンは、主軸12の逆転時に、主軸12の回転角度が最初に180度となったときから再び180度となるまで、遊星歯車式耳組み装置1の駆動モータ4の回転角度を維持する指令データとして入力される。
【0020】
これらの位置パターンが入力された時点で、CPU23は、入力された3つの位置パターンを取り込んでメモリ22に格納する。織機5の運転中、第1の位置パターンがCPU23によってメモリ22から読み出され、位置指令器19の一方の入力に与えられる。位置指令器19は、織機5の主軸12の回転角度の信号をエンコーダ17およびデコーダ18を介して入力し、第1の位置パターンに基づいて遊星歯車式耳組み装置1の駆動モータ4が主軸12の回転角度に対応した目標の回転角度となるように、それに見合うパルス列信号を偏差カウンタ25のアップ入力に出力する。
【0021】
そこで、偏差カウンタ25は、その偏差に基づいて駆動増幅器26を制御し、駆動モータ4を所定の速度で、偏差に対応する回転量だけ回転させる。駆動モータ4の回転状態は、エンコーダ27によって検出され、速度のフィードバック信号として、駆動増幅器26に送り込まれるほか、回転量に対応するパルス列信号として、偏差カウンタ25のダウン入力に帰還される。したがって、駆動モータ4は、常に偏差を減少させる方向に回転することにより、主軸12の回転に同期しながら、それに追従していく。
【0022】
織機5の運転中に、よこ入れ不良が検出されたとき、制御装置2および主軸コントローラ3は、図2および図3で示す順序で必要な動作を行っていく。すなわち、よこ入れ不良が検出されたとき、停止信号が図示しない織機制御装置から主軸コントローラ3に与えられる。主軸コントローラ3は、主軸12を制動し、慣性運転を経て、主軸12を所定の回転角度例えば200度で停止させる。もちろん、この間によこ入れは行われない。この停止が、よこ入れ不良に対応しているため、よこ止めである旨の信号が主軸コントローラ3からインターフェース21を介してCPU23に送り込まれる。
【0023】
そこで、CPU23は、第1の位置パターンの他に、第2の位置パターンを位置指令器19へ出力する。織機5が停止した後、主軸コントローラ3は、主軸12を380度程度逆転させることによって、よこ入れ不良の発生した織機サイクルの180度で停止させ、よこ入れ不良のよこ糸11を取り出しやすい状態すなわち口出し状態とする。主軸12の逆転と同時に、位置指令器19は、主軸12の回転角度についての信号を入力しながら、遊星歯車式耳組み装置1の駆動モータ4を第1の位置パターンに基づいて逆転させ、不良のよこ糸11を口出し状態とする。不良のよこ糸11の口出し後、手動または自動操作によって、不良のよこ糸11がたて糸10の開口内から除去される。
【0024】
不良のよこ糸11が除去されたら、主軸コントローラ3は、主軸12を逆転させ、よこ入れ不良の発生の織機サイクルの1つ前の織機サイクルの300度の位置で停止させる。不良のよこ糸11が口出し状態となったとき、主軸12は、380度程度の逆転中に2回目の180度に達したことになるので、位置指令器19は、主軸12が2度目の180度となったことにより、この時点から第2の位置パターンに従って動作する。すなわち、主軸12の回転角度が2度目の180度となってから、再び180度となるまで、現在の遊星歯車式耳組み装置1の駆動モータ4の回転角度を維持するために、その間、位置指令器19は、デコーダ18からの回転角度信号が変化してもパルス列信号を出力せず、駆動モータ4を停止させたままの状態に設定する。したがって、その間、遊星歯車式耳組み装置の駆動モータ4は、停止状態に置かれる。このようにして、開口軸16の逆転の途中において、主軸12の所定の開口位置(180度)で、駆動モータ4は、開口軸16との同期制御を中断させられる。この結果、不良のよこ糸11が除去された後の逆転時に、たて糸10は、よこ入れ不良の発生前に正常によこ入れされたよこ糸11の拘束を解除するが、耳組み糸9は、正常によこ入れされたよこ糸11を拘束しつづけて、その縮みを防止している。
【0025】
その後、起動信号が手動または図示しない織機制御装置側から主軸コントローラ3へ出力されるため、織機5の原動モータ13は、起動状態に設定される。起動後、主軸12の回転角度が180度となるまで、位置指令器19は、パルス列信号を出力せず、駆動モータ4を停止したままの状態としているが、主軸12の回転角度が180度となったとき、第1の位置パターンに基づいてパルス列信号を発生し、駆動モータ4を起動させる。このようにして、織機サイクルにおける上記所定の開口位置(180度)となったときに、駆動モータ4は、開口軸16に対する同期制御を回復させ、再び主軸12の回転に同期して駆動される。したがって遊星歯車式耳組み装置1は、駆動モータ4の始動後に、新たによこ入れされたよこ糸11を保持していく。
【0026】
織機5の停止の原因がたて糸切れであったとき、たて止めである旨の信号が主軸コントローラ3からCPU23に出力される。そこで、CPU23は、第3の位置パターンを位置指令器19へ出力することによって、必要な動作を行なわせる。図4は、たて止め時の動作を示している。たて糸切れの停止信号が発生したら、よこ止めの場合と同様に、次の織機サイクルの200度近くで主軸12が停止する。その後、停止信号が発生した織機サイクルの起動角度まで逆転し、たて止めの修復に必要な動作が完了した後、原動モータ13が起動する。
【0027】
この逆転起動過程で、停止信号が発生された織機サイクルの次の織機サイクルの180度で遊星歯車式耳組み装置1は、停止状態に設定され、同期制御を中断させられる。また起動過程で、主軸12の回転角度が180度になったとき、遊星歯車式耳組み装置1は、動作を開始して、同期制御を回復する。すなわち、位置指令器19は、主軸12が逆転されるとき、第1の位置パターンに基づいて駆動モータ4を逆転させるが、主軸12が最初に180度を通過したときに、第2の位置パターンに基づいて駆動モータ4を制御する。これによって、位置指令器19は、主軸12が再び180度を通過するまでは、デコーダ18からの回転角度信号の変化にかかわらずパルス列信号を出力しない。つまり、織機5の起動により主軸12が180度を通過するまで、駆動モータ4は停止したままとなる。したがって、このたて止まりの場合でも、正しくよこ入れされたよこ糸11は、遊星歯車式耳組み装置1の耳組み糸9によって保持されている。また、遊星歯車式耳組み装置1が主軸12との同期が解除されるときの主軸12の回転角度と、同期が回復するときの主軸12の回転角度とが常に一致しているため、たて止まりに必要な動作の過程で、駆動モータ4と主軸12の同期とが正確に保たれている。
【0028】
【実施例2】
この実施例2は、ピックファインディング機能を有する織機を対象としており、遊星歯車式耳組み装置の駆動モータの制御装置が開口軸の回転角度を入力しながら、駆動モータの回転を制御する例である。
【0029】
図4に示すように、開口装置14は、クラッチ28を介して主軸12に連結されており、またクラッチ29を介してピックファインディング用のモータ30に連結されている。そして、位置指令器19の入力側のエンコーダ17は、開口装置14の開口軸16の回転角度を検出することによって、前記実施例1と同様の制御を行う。
【0030】
例えば、よこ入れ不良が検出されたとき、停止信号が出力される。織機5の主軸12は、慣性運転の後、回転角度約200度近くで停止する。開口装置14の逆転に際して、主軸12と開口軸16との連結をクラッチ28によって分断し、クラッチ29を動作させて、ピックファインディング用のモータ30と開口軸16とを連結状態とする。その後、モータ30のみを回転させて、開口装置14だけ逆転する。このとき、主軸12は、回転していない。
【0031】
開口軸16の逆転中に、開口軸16が2回目の180度となったとき、位置指令器19は、第2の位置パターンに基づいて動作し、開口軸16が2回目の180度となったときから、再び180度となるまで、パルス列信号を出力せず、駆動モータ4を停止させたままの状態とする。開口軸16が2回目の180度に達したことによって、口出しが完了したとき、不良のよこ糸11が織り前から除去される。その後、開口軸16がさらに1つ前の織機サイクルにおける200度となるまですなわち開口軸16を340度逆転させる。この位置で開口軸16を主軸12と連結する。この間、遊星歯車式耳組み装置1の駆動モータ4は、停止状態に置かれている。
【0032】
主軸12と開口軸16との連結後、織機5を起動する。織機5の起動後、開口軸16の回転角度が180度となるまで、位置指令器19は、パルス列信号を出力せず、回転角度が180度となったとき、第1の位置パターンに基づいてパルス列信号を出力して、駆動モータ4を駆動する。したがって、駆動モータ4は、再び開口軸16の回転に同期して駆動されるようになる。なお、上記した実施例では、所定の開口位置を、所定の織機サイクルにおける最大開口位置としているが、最大開口位置に限定する必要はない。要するに、逆転時に、耳組み糸9によるよこ糸11への拘束が、よこ糸11の縮みが発生するまで解除されない程度の開口位置であればよいのである。
【0033】
【他の実施態様】
例えば、よこ止め時に、不良のよこ糸11を除去した後、織機5を再起動位置まで逆転するにあたり、遊星歯車式耳組み装置1の駆動モータ4の回転極性を反転させ、その後、織機5の再起動にあたり、回転極性をもとに戻すようにしてもよい。これによれば、不良のよこ糸11を除去した後、織機5を再起動位置まで逆転するときには、遊星歯車式耳組み装置1が正転して、耳組み糸9が余計にねじられ、よこ糸11がより確実に拘束されることになるので、織り前に近い位置のよこ糸11の縮みを確実に防止できる。
【0034】
【発明の効果】
本発明では、織布の品質を低下させることなく、よこ糸の縮みを防止することができ、また織機を再起動するための作業が簡素化できるので、織機の停止時間を短くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施するための制御系のブロック線図である。
【図2】よこ止まりのときの織機サイクルの回転角に対応する必要な動作順序の説明図である。
【図3】よこ止まりのときの時間軸上での遊星歯車式耳組み装置の駆動モータおよび織機の原動モータの回転状況の説明図である。
【図4】たて止まりのときの織機サイクルの回転角に対応する必要な動作順序の説明図である。
【図5】他の実施例の制御系のブロック線図である。
【符号の説明】
1 遊星歯車式耳組み装置
2 制御装置
3 主軸コントローラ
4 駆動モータ
5 織機
9 耳組み糸
10 たて糸
11 よこ糸
12 主軸
13 原動モータ
14 開口装置
16 開口軸
19 位置指令器
Claims (1)
- 開口装置の開口軸と同期回転する専用の駆動モータで駆動される遊星歯車式耳組み装置において、
織機の停止後、織機の再起動位置までの開口軸の逆転に際し、開口軸と同期させて専用の駆動モータを逆転させ、逆転の途中での所定の開口位置で駆動モータの同期制御を中断して、駆動モータを停止状態とし、織機の再起動後、開口軸が上記同期制御を中断した織機サイクルにおける上記所定の開口位置となったときに、開口軸に対する駆動モータの同期制御を回復させることを特徴とする遊星歯車式耳組み装置の制御方法。
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