JP3377653B2 - 織機の開口制御装置 - Google Patents

織機の開口制御装置

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JP3377653B2 JP16995095A JP16995095A JP3377653B2 JP 3377653 B2 JP3377653 B2 JP 3377653B2 JP 16995095 A JP16995095 A JP 16995095A JP 16995095 A JP16995095 A JP 16995095A JP 3377653 B2 JP3377653 B2 JP 3377653B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、織機の主軸を駆
動源とせず、専用の駆動モータを介して綜絖枠を駆動す
るに際し、織機停止中において、綜絖枠を所定の開口状
態に適確にセットするための織機の開口制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】織機の綜絖枠を専用の駆動モータによっ
て駆動し、織機の停止中において、綜絖枠を所定の開口
状態にセットする技術が知られている(たとえば、特開
平3−107329号公報)。
【0003】このものは、所定の開口パターンに従っ
て、駆動モータを主軸に同期して回転制御する位置制御
系に対し、織機の停止中に作動し、駆動モータを所定の
目標位置にまで回転させるモータ制御部を付加して構成
されている。
【0004】モータ制御部は、たとえば、織機停止時の
主軸の回転角度(以下、クランク角という)に拘らず、
綜絖枠がワープライン上に来るように駆動モータを回転
させ、綜絖枠を完全な閉口状態にして、いわゆるレベリ
ング動作を実現することができる。なお、モータ制御部
は、織機が停止したときの綜絖枠の開口パターンを参照
し、綜絖枠が完全な閉口状態となるように、位置制御系
の偏差カウンタに対して駆動モータを駆動する駆動用パ
ルスを送出する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術による
ときは、駆動モータの回転量を検出するエンコーダ回路
にノイズが混入すると、駆動モータの回転位相が主軸に
対して正確に同期していないことがあり、偏差カウンタ
を含む位置制御系の動作が正常であるにも拘らず、レべ
リング動作が不正確になってしまうという問題が避けら
れなかった。
【0006】そこで、この発明の目的は、回転量検出カ
ウンタをモータ制御部に設けることによって、エンコー
ダ回路にノイズが混入しても、所定のレベリング動作等
を正確に実行することができる織機の開口制御装置を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めのこの発明の構成は、綜絖枠を駆動する専用の駆動モ
ータを主軸に同期して回転制御する位置制御系と、織機
の停止時において、位置制御系を主軸から切り離し、駆
動モータを介して綜絖枠を所定の開口状態にセットする
モータ制御部とを備えてなり、モータ制御部は、駆動モ
ータの回転量を検出する回転量検出カウンタを有し、綜
絖枠が所定の基準位置に到達したことによって回転量検
出カウンタがリセットされた後、回転量検出カウンタか
らの駆動モータの回転量に従って駆動モータを所定の目
標位置にまで回転させることをその要旨とする。
【0008】ここで、モータ制御部は、回転量検出カウ
ンタがリセットされるまでの所要回転量が少ない側に駆
動モータの駆動方向を選定することができる。
【0009】なお、モータ制御部は、綜絖枠をレべリン
グ状態にセットしてもよい。
【0010】また、モータ制御部は、綜絖枠を織機が停
止した際のクランク角に対応する開口状態にセットして
もよく、このときのモータ制御部は、綜絖枠を所定の開
口状態にセットした後、位置制御系を主軸に連動させて
もよい。
【0011】なお、モータ制御部は、綜絖枠をあらかじ
め指定する任意の開口状態にセットすることもできる。
【0012】
【作用】かかる発明の構成によるときは、モータ制御部
は、綜絖枠が所定の基準位置に到達したことによって回
転量検出カウンタがリセットされた後、回転量検出カウ
ンタの出力に従って駆動モータを目標位置にまで回転さ
せる。そこで、このときの駆動モータは、目標位置に正
確に到達させることができ、綜絖枠の開口状態を正確に
セットすることができる。なお、回転量検出カウンタを
リセットするための綜絖枠の基準位置は、たとえば、駆
動モータに連結するエンコーダの原点位置を示す基準信
号の他、綜絖枠のストロークの適当な基準位置を検出す
るセンサからの基準信号を介して検出することができ
る。
【0013】モータ制御部が駆動モータの駆動方向を適
切に選定することにより、駆動モータは、最短時間のう
ちに綜絖枠を所定の開口状態にセットすることができ、
その間における経糸の損傷を最少限に抑えることができ
る。
【0014】綜絖枠をレべリング状態にセットすれば、
経糸張力を最小にすることができ、経糸の伸びによる織
物欠点の発生を最少にすることができる。
【0015】綜絖枠を織機が停止した際のクランク角に
対応する開口状態にセットすれば、そのときの綜絖枠、
駆動モータは、主軸に対し、正確な同期関係を回復する
ことができる。そこで、その後、位置制御系を主軸に連
動させることにより、綜絖枠は、主軸に同期して駆動す
ることができる。
【0016】綜絖枠をあらかじめ指定する任意の開口状
態、たとえば、経糸の種類が綜絖枠ごとに異なる場合、
各綜絖枠のワープラインからの偏移量を適切に定めるこ
とにより、すべての経糸の伸びを等しくし、経糸の伸び
による織物欠点を最小に軽減させることが可能である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を以って発明の実施の
形態を説明する。
【0018】織機の開口制御装置は、駆動モータMを回
転制御する位置制御系10に対し、モータ制御部20を
付設してなる(図1)。
【0019】駆動モータMは、適当なギヤ機構、リンク
機構等の連結機構Ma を介して綜絖枠SWに連結されて
いる。ただし、連結機構Ma は、たとえば、駆動モータ
Mの1回転を綜絖枠SWの1ストロークに変換するもの
とし、したがって、駆動モータMは、1方向に連続回転
することにより、綜絖枠SWを上下に往復駆動すること
ができる。
【0020】織機の主軸MSには、エンコーダEN1 が
連結されており、エンコーダEN1は、クランク角θを
検出する。エンコーダEN1 からのクランク角θは、位
置制御系10の位置指令部11に入力されており、位置
指令部11の出力は、アンドゲート11a、オアゲート
11bを介して偏差カウンタ12の加算端子Uに接続さ
れている。また、偏差カウンタ12の出力は、制御増幅
器13を介して駆動モータMに接続されている。なお、
位置指令部11には、開口パターン設定器11cが付設
されており、開口パターン設定器11cには、クランク
角θの関数として、綜絖枠SWの開口パターンP(θ)
を設定することができる。
【0021】駆動モータMには、エンコーダEN2 が連
結されている。エンコーダEN2 の出力は、偏差カウン
タ12の減算端子Dに接続されている他、制御増幅器1
3、モータ制御部20の回転量検出カウンタ21に分岐
接続されている。なお、エンコーダEN2 は、駆動モー
タMが回転するとき、駆動モータMの回転量Pf を示す
パルス列からなる出力信号Sf を出力するものとする。
また、このときの出力信号Sf は、たとえば、駆動モー
タMの回転方向を示す2相パルス信号であって、駆動モ
ータMの原点位置を示す基準信号(0相信号)をも含む
ものとする。
【0022】モータ制御部20は、回転量検出カウンタ
21と演算器22とを縦続して構成されている。演算器
22には、図示しない織機制御回路からの停止信号Ss
が入力されている他、開口パターン設定器11cからの
開口パターンP(θ)、エンコーダEN1 からのクラン
ク角θが入力されている。演算器22の出力は、制御信
号S1 、駆動信号S2 として、それぞれアンドゲート1
1a、オアゲート11bに導かれている。
【0023】なお、綜絖枠SWは、一般に2枚以上の複
数枚が同時に使用されるが、ここでは、その1枚に対し
てのみ着目している。すなわち、位置制御系10、駆動
モータM、モータ制御部20は、連結機構Ma 、エンコ
ーダEN2 とともに、綜絖枠SWごとに配設されている
ものとする。
【0024】織機が正常に運転されているとき、エンコ
ーダEN1 は、主軸MSが回転することにより、クラン
ク角θを出力することができる。そこで、位置指令部1
1は、エンコーダEN1 からのクランク角θを入力し、
開口パターン設定器11cからの開口パターンP(θ)
と照合することにより、綜絖枠SWがクランク角θに対
応する所定の開口パターンP(θ)となるように、駆動
モータMに対する指令回転量Pfoを示す指令信号Sfoを
発生し、アンドゲート11a、オアゲート11bを介し
て偏差カウンタ12の加算端子Uに送出することができ
る。ただし、このときのアンドゲート11aは、演算器
22からの制御信号S1 により、開状態にあるものとす
る。また、指令信号Sfoは、指令回転量Pfoに相当する
パルス列からなるものとする。
【0025】一方、駆動モータMが回転すると、エンコ
ーダEN2 が出力信号Sf を発生し、エンコーダEN2
は、出力信号Sf を偏差カウンタ12の減算端子Dにフ
ィードバックすることができる。よって、偏差カウンタ
12は、位置指令部11からの指令信号Sfoとエンコー
ダEN2 からの出力信号Sf とを入力し、両者のパルス
数の差を計数することにより回転量偏差ΔP=Pfo−P
f を制御増幅器13に出力し、制御増幅器13を介し、
回転量偏差ΔP=0となるように駆動モータMを回転制
御することができる。すなわち、位置指令部11、偏差
カウンタ12、制御増幅器13を含む位置制御系10
は、主軸MSに同期して、綜絖枠SWが所定の開口パタ
ーンP(θ)となるように、駆動モータMを回転制御す
ることができる。
【0026】なお、制御増幅器13は、エンコーダEN
2 からの出力信号Sf を入力することにより、駆動モー
タMの回転速度をフィードバックし、系の速応性を高め
ることができる。また、制御増幅器13は、駆動モータ
Mの駆動電流をフィードバックすることにより、速応性
を一層向上させることができる。
【0027】モータ制御部20の回転量検出カウンタ2
1は、エンコーダEN2 からの出力信号Sf を入力し、
出力信号Sf のパルス列を計数して駆動モータMの回転
量Pf を検出する。ただし、回転量検出カウンタ21
は、出力信号Sf に含まれる基準信号によってリセット
されるものとし、したがって、回転量検出カウンタ21
が検出する回転量Pf は、駆動モータMの1回転ごと
に、駆動モータMの原点位置からの回転量に対応してお
り、0≦Pf <360(度)である。回転量検出カウン
タ21からの回転量Pf は、演算器22に入力されてい
る。
【0028】何らかの原因によって織機が停止すると、
図示しない織機制御回路において停止信号Ss が発生
し、演算器22に入力される。そこで、演算器22は、
停止信号Ss に対応して、図2のプログラムを起動させ
ることができる。
【0029】プログラムは、まず、制御信号S1 を出力
してアンドゲート11aを閉じ(図2のプログラムステ
ップ(1)、以下単に(1)のように記す)、位置制御
系10を主軸MSから切り離す。つづいて、プログラム
は、回転量検出カウンタ21からの現在の回転量Pf =
Pfaを読み取り、Pfa<180(度)であるか、Pfa≧
180(度)であるかにより、駆動モータMの駆動方向
を選定する(2)。すなわち、プログラムは、Pfa<1
80(度)であるときは、駆動モータMの駆動方向を逆
転方向とし、Pfa≧180(度)であるときは、駆動方
向を正転方向に選定することにより、回転量検出カウン
タ21がリセットされるまでの所要回転量が少ない側に
駆動方向を選定することができる。回転量検出カウンタ
21は、Pf =0(度)において、出力信号Sf の基準
信号によりリセットされるからである。
【0030】その後、プログラムは、所定のパルスレー
トのパルス列からなる駆動信号S2を出力し、駆動モー
タMを所定方向に駆動する(3)。駆動信号S2 は、オ
アゲート11bを介して偏差カウンタ12に送出され、
偏差カウンタ12、制御増幅器13は、駆動信号S2 の
パルス数に応じて駆動モータMを所定方向に駆動するこ
とができるからである。なお、このときの駆動信号S2
は、たとえば、駆動モータMを正転方向に駆動するとき
は、正極性のパルス列とし、逆転方向に駆動するとき
は、負極性のパルス列とする。また、偏差カウンタ12
は、駆動信号S2の極性を判別して回転量偏差ΔPを演
算するものとする。
【0031】駆動モータMが(360−Pfa)(度)だ
け正転方向に回転し、または、Pfa(度)だけ逆転方向
に回転すると、エンコーダEN2 からの基準信号が発生
し、回転量検出カウンタ21がリセットされる。すなわ
ち、回転量検出カウンタ21は、駆動モータMがエンコ
ーダEN2 からの基準信号の発生位置に対応する原点位
置に到達したことにより、換言すれば、綜絖枠SWが駆
動モータMの原点位置に対応する所定の基準位置に到達
したことにより、リセットすることができる。一方、プ
ログラムは、回転量検出カウンタ21がリセットされた
ことを検出して(4)、駆動モータMを停止させる
(5)。
【0032】つづいて、プログラムは、駆動モータMの
目標位置を設定し(5)、プログラムステップ(3)に
準じて駆動モータMを再駆動する(6)。その後、プロ
グラムは、回転量検出カウンタ21からの回転量Pf を
監視し、駆動モータMが目標位置に到達したことを検出
すると(7)、駆動モータMを停止させて(8)、終了
する。
【0033】なお、プログラムステップ(5)における
目標位置とは、たとえば、綜絖枠SWがワープライン上
に位置するときの駆動モータMの回転位置をいう。すな
わち、プラグラムは、プログラムステップ(5)ないし
(8)を実行することにより、回転量検出カウンタ21
の出力に従って綜絖枠SWをレべリング状態にセットし
て待機させることができる。また、このときのレベリン
グ位置は、極めて正確である。回転量検出カウンタ21
は、プログラムステップ(4)において、駆動モータM
が原点位置に到達することによってリセットされてお
り、したがって、仮に織機運転中にエンコーダEN2 の
回路にノイズが混入し、駆動モータMが主軸MSとの間
に正確な同期関係になかったとしても、駆動モータM
は、プログラムステップ(5)ないし(8)を介して、
その原点位置から目標位置にまで正確に駆動することが
できるからである。
【0034】ここで、プログラムステップ(6)におけ
る駆動モータMの駆動方向は、プログラムステップ
(2)に倣い、駆動モータMを原点位置から目標位置に
まで回転させるときの所要回転量が少ない側に選定する
ことが好ましい。
【0035】一方、このようにして綜絖枠SWをレべリ
ング状態にセットした織機を再起動するときは、それに
先き立ち、駆動モータMを再び主軸MSに同期させる必
要がある。すなわち、演算器22は、織機制御回路から
図示しない同期指令信号が入力されると、エンコーダE
N1 からのクランク角θ、開口パターン設定器11cか
らの開口パターンP(θ)を読み取り、図2のプログラ
ムステップ(5)以降を実行することにより、駆動モー
タMを主軸MSに同期させることができる。ただし、こ
のときのプログラムは、プログラムステップ(5)にお
いて、目標位置として、綜絖枠SWが現在のクランク角
θに対応する開口パターンP(θ)となるような駆動モ
ータMの回転位置を設定するものとし、さらに、駆動モ
ータMが目標位置に到達して停止した後(8)、制御信
号S1 を出力してアンドゲート11aを開き、位置制御
系10を主軸MSに連動させるものとする。
【0036】
【他の実施の形態】図2のプログラムは、織機が停止し
た際にも、プログラムステップ(5)における目標位置
として、綜絖枠SWが現在のクランク角θに対応する開
口パターンP(θ)になるような駆動モータMの回転位
置を設定することにより、綜絖枠SWを織機が停止した
際のクランク角θに対応する開口状態にセットすること
ができる。綜絖枠SWは、その後、主軸MSに連動して
任意の開口状態に駆動することが可能である。ただし、
このときのプログラムは、プログラムステップ(8)を
実行した後、制御信号S1 を出力してアンドゲート11
aを開き、位置制御系10を主軸MSに連動させるもの
とする。
【0037】また、図2のプログラムステップ(5)に
おける目標位置は、綜絖枠SWがあらかじめ指定する任
意の開口状態となるような駆動モータMの回転位置に設
定してもよい。織機が停止したとき、綜絖枠SWの開口
状態は、たとえば、すべての綜絖枠について、綜絖枠ご
との経糸の伸びを整合させるために、所定の最適の開口
状態にセットすることが好ましい場合があり、このよう
な要請に対し、容易に対処することができる。なお、こ
の場合の目標位置は、綜絖枠ごとに、あらかじめ演算器
22内に設定し、記憶しておけばよい。
【0038】以上の説明において、開口パターン設定器
11cには、開口パターンP(θ)に代えて、開口パタ
ーンP(n、θ)(ただし、n=1、2…no )を設定
してもよい(図3)。ここで、nは、開口パターンP
(n、θ)の1リピートを構成する複数の織機サイクル
の順序番号(以下、単にサイクル番号という)を示すも
のとする。
【0039】サイクル番号nは、クランク角θを入力す
る開口カウンタ11dによって計数することができる。
ただし、開口カウンタ11dは、一種のリバーシブルな
リングカウンタであって、クランク角θに基づき、主軸
MSの正方向の1回転ごとにサイクル番号nを1ずつイ
ンクリメントさせ、主軸MSの逆方向の1回転ごとにサ
イクル番号nを1ずつデクリメントさせるものとする。
また、開口カウンタ11dは、サイクル番号nがn=n
o +1に達したらn=1にリセットし、n=0に達した
らn=no にリセットすることにより、1≦n≦no の
範囲内においてサイクル番号nを計数するものとする。
開口カウンタ11dからのサイクル番号nは、位置指令
部11、演算器22に分岐入力されており、演算器22
からは、指定サイクル番号xが開口カウンタ11dに出
力されている。
【0040】織機が定常運転しているとき、位置指令部
11には、クランク角θの他に、開口カウンタ11dか
らのサイクル番号nが入力されている。そこで、位置指
令部11は、サイクル番号n、クランク角θを入力し、
開口パターン設定器11cからの開口パターンP(n、
θ)と照合することにより、駆動モータMに対する指令
回転量Pfoを発生し、綜絖枠SWが所定の開口パターン
P(n、θ)をとるように、駆動モータMを回転制御す
ることができる。
【0041】織機が停止すると、演算器22は、開口カ
ウンタ11dからのサイクル番号nを読み取り、停止時
のサイクル番号n=n1 として記憶する。演算器22
は、その後、駆動モータMを主軸MSに同期させる際、
または、綜絖枠SWを所定のクランク角θに対応する開
口状態にセットする際に、図2のプログラムステップ
(5)における目標位置として、綜絖枠SWが開口パタ
ーンP(n、θ)=P(n1 、θ)をとるような駆動モ
ータMの回転位置を設定すればよい。また、このとき、
演算器22は、開口カウンタ11dに対して指定サイク
ル番号x=n1 を送出することにより、開口カウンタ1
1dからのサイクル番号nをn=n1 にリセットし、織
機が再起動する際のサイクル番号nを停止前のそれに連
続させることができる。
【0042】なお、織機の停止原因が緯入れ不良の場合
は、織機を1サイクル分だけ逆転させ、不良緯糸を除去
しなければならない。また、織機は、緯入れ不良が発生
した後、約1サイクル分だけ惰性運転して停止するのが
普通である。よって、この場合の演算器22は、織機が
停止した時のサイクル番号n=n1 として、指定サイク
ル番号x=n1 −2を開口カウンタ11dに送出すると
ともに、開口パターンP(n、θ)=P(n1 −2、
θ)を使用して駆動モータMを主軸MSに同期させるこ
とにより、不良緯糸が緯入れされた際の開口位相に綜絖
枠SWを戻し、織機の停止の前後において織布の織組織
を連続させることができる。
【0043】なお、以上の各実施例において、回転量検
出カウンタ21は、エンコーダEN2 からの基準信号に
よってリセットするに代えて、綜絖枠SWのストローク
の適当な基準位置を検出するセンサを設け、このセンサ
からの基準信号によってリセットしてもよい。また、こ
のときのセンサは、綜絖枠SWの原点位置を検出しても
よい。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、モータ制御部に回転量検出カウンタを設け、綜絖枠
が所定の基準位置に到達したことによって回転量検出カ
ウンタがリセットされた後、回転量検出カウンタの出力
に従って駆動モータを所定の目標位置にまで回転させる
ことによって、駆動モータの最終の回転位置は、回転量
検出カウンタにより極めて正確にコントロールすること
ができるから、エンコーダ回路にノイズが混入し、駆動
モータの回転位相が主軸に対して正確に同期していない
場合であっても、所定のレべリング動作等を正確に実行
することができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体構成ブロック系統図
【図2】 プログラムフローチャート
【図3】 他の実施の形態を示す要部ブロック系統図
【符号の説明】
MS…主軸 SW…綜絖枠 M…駆動モータ Pf …回転量 θ…クランク角 10…位置制御系 20…モータ制御部 21…回転量検出カウンタ

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 綜絖枠を駆動する専用の駆動モータを主
    軸に同期して回転制御する位置制御系と、織機の停止時
    において、前記位置制御系を主軸から切り離し、前記駆
    動モータを介して綜絖枠を所定の開口状態にセットする
    モータ制御部とを備えてなり、該モータ制御部は、前記
    駆動モータの回転量を検出する回転量検出カウンタを有
    し、綜絖枠が所定の基準位置に到達したことによって前
    記回転量検出カウンタがリセットされた後、該回転量検
    出カウンタからの前記駆動モータの回転量に従って前記
    駆動モータを所定の目標位置にまで回転させることを特
    徴とする織機の開口制御装置。
  2. 【請求項2】 前記モータ制御部は、前記回転量検出カ
    ウンタがリセットされるまでの所要回転量が少ない側に
    前記駆動モータの駆動方向を選定することを特徴とする
    請求項1記載の織機の開口制御装置。
  3. 【請求項3】 前記モータ制御部は、綜絖枠をレべリン
    グ状態にセットすることを特徴とする請求項1または請
    求項2記載の織機の開口制御装置。
  4. 【請求項4】 前記モータ制御部は、綜絖枠を織機が停
    止した際のクランク角に対応する開口状態にセットする
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の織機の
    開口制御装置。
  5. 【請求項5】 前記モータ制御部は、綜絖枠を所定の開
    口状態にセットした後、前記位置制御系を主軸に連動さ
    せることを特徴とする請求項4記載の織機の開口制御装
    置。
  6. 【請求項6】 前記モータ制御部は、綜絖枠をあらかじ
    め指定する任意の開口状態にセットすることを特徴とす
    る請求項1または請求項2記載の織機の開口制御装置。
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