JPS63288252A - 織機における運転再開方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、送出し部から送り出された経糸について経糸
開口部で緯糸を通し布にして巻取り部で巻き取る織機に
関し、特にかかる織機において、不良糸を打ち込んだ場
合に行なうキズ戻き作業のあとに運転を再開する際の織
機における運転再開方法に関する。

［従来の技術］ 従来の織機の概略構成を示すと、第３図のようになるが
、この第３図に示すごとく、従来の織機では、送出し部
１から送り出された経糸２について、経糸開口機構３人
付き経糸開口部３で緯糸を通し布Ｃにして巻取り部４で
巻き取ることが行なわれる。この場合、送出し部１．経
糸開ロ機構３Ａ、巻取り部４のための陳動源は共通であ
る。

即ち共通の電動機Ｍに対し送出し部１は手廻し可能な変
速機５を介して接続され、経糸間口機構３Ａは減速機６
を介して接続され１巻取り部４は２つの減速機７．８を
介して接続されている。

そして、送出し部１側に、テンションローラ９を設け、
このテンションローラ９で経糸２の張力を検出し、この
検出張力量を変速レバー５Ａを通じ変速機５へ帰還させ
ることにより、送出し部１の送出しロール回転数を変化
させて、張力制御を行なっている。

ところで、かかる織機において、不良糸を打ち込んだ場
合は、緯糸をキズのあるところまで抜いてゆくキズ戻き
作業を行なって、その後運転を再開することが行なわれ
るが、この場合織段を生じさせないよう、織前線とオサ
面とを一致させ、その後送出し部１を逆転させて張力を
設定張力にセットするという作業が必要である。

そこで、従来は、かかるキズ戻き作業後の運転再開時に
、作業者が手動にて送出し装置１巻取り装置を逆転また
は正転操作させている。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら、このような従来の織機における運転再開
方法では１作業者が手動でしかも手の感触と目視に頼り
ながら運転再開作業を行なっているので、この運転再開
作業に熟練を要するほか。

織段が発生しやい上に作業能率が悪いという問題点があ
る。

本発明はこのような問題点を解決するためになされたも
ので、キズ戻き作業後の運転再開時に行なう動作を自動
化できるようにして、運転再開動作の高速化、高精度化
および高機能化をはかった、織機における運転再開方法
を提供することを目的とする。

［問題点を解決するための手段］ このため１本発明の織機における運転再開方法は、不良
糸を打ち込んだ場合に行なうキズ戻き作業のあとに運転
を再開するに際し、まず送出し部側に設定張力をかけて
停止させておき、ついで巻取り部を正転操作させてゆく
ことにより、上記送出し部側が上記巻取り部側に駆動さ
れて同送出し部側が正転を開始すると、上記巻取り部の
正転操作を停止させることを特徴としている。

［作　用］ 上述の本発明の織機における運転再開方法では、不良糸
を打ち込んだ場合に行なうキズ戻き作業のあとに運転を
再開するに際し、まず送出し部側に設定張力をかけて停
止させておく、ついで巻取り部を正転操作させてゆく、
その後、上記送出し部側が上記巻取り部側に駆動されて
同送出し部側が正転を開始すると、上記巻取り部の正転
操作を停止させることが行なわれる。

［発明の実施例］ 以下、図示する実施例につき本発明を具体的に説明する
。第１図は本発明の一実施例としての織機における運転
再開方法を実施するための装置を示す概略構成図である
。

さて、この織機は、第１図に示すごとく、可変速電動機
Ｍ、により減速機１０を介して駆動される送出し部１１
と、この送出し部１１から送り出された経糸１２につい
て緯糸を通し布Ｃをつくる経糸開口機４ｔｔ　１３　Ａ
付き経糸開口部１３と、この経糸開口部１３からの布Ｃ
を巻き取るため別の可変速電動機Ｍ２により減速機１５
Ａを介して駆動される巻取り部１４とをそなえている。

なお、経糸間口機構１３Ａ即ち機台側は減速機１５Ｂを
介し可変速電動機Ｍ６によって駆動されるようになって
いる。

また、可変速電動機Ｍ０．Ｍ工ＨＪの回転数をそれぞれ
検出する回転数センサ１６，１７．１８が設けられてお
り、回転数センサ１６からの信号は可変速電動機Ｍ□９
Ｍ２のための制御装置１９゜２０へ入力され、回転数セ
ンサ１７からの信号は制御装置１９および回転方向検出
回路２４へ入力され、回転数センサ１８からの信号は制
御装置２０へ入力されている。

なお、可変速電動機Ｍ、は制御装置２３によって制御さ
れるようになっている。

また、これらの制御装置２３，１９．２０は相互に同期
信号を受けて各可変速電動１ａＭ０．　Ｍ工。

Ｍ２の制御タイミングをとるようになっている。

さらに、経糸１２の張力を検出する張力センサ２１が設
けられており、この張力センサ２１から張力帰還信号は
制御装置１９へ入力されるほか。

比較器２２へも入力されるようになっている。

ところで、この比較器２２は張力センサ２１からの信号
が所定値（例えば機構上で決まる最低張力値）よりも大
きいうちはローレベル信号を制御装置２０へ出している
が、小さくなると、ハイレベル信号を制御装置２０へ出
すもので、比較器２２からハイレベル信号が出力される
と、制御装置２０は可変速電動機Ｍ２の作動を停止させ
るように作用する。

なお、この比較器は一実施例であり、上記作用のある回
路であれば、他の回路手段でもかまわない。

回転方向検出回路２４は、回転数センサ１７から信号を
受けて可変速電動１１Ｍ工の回転方向が正転方向のとき
にその旨の信号を制御装置２０へ出すもので、この回転
方向検出回路２４から可変速電動機Ｍ１が正転を開始し
た旨の信号が出力されると、制御装置２０は可変速電動
機Ｍ２の作動を停止させるように作用する。

上述の構成により１通常運転時は機台側即ち経糸開口機
構１３Ａ側は可変速電動機Ｍ０によって一定速運転を行
ない、送出し部１１側は張力センサ２１からの張力帰還
信号に基づく張力制御運転を行ない１巻取り部１４側は
回転数センサ１８からの信号に基づく速度制御を機台に
対応した運転速度で行なっている。

ところで、不良糸を打ち込んだ場合は、第２図（ａ）〜
（ｃ）の時刻ｔ□の部分で示すごとく、織機、即ち機台
、送出し部９巻取り部をとめて、緯糸をキズのあるとこ
ろまで抜いてゆくキズ戻き作業を行なう、かかるキズ戻
き作業は機台や送出し部１１あるいは巻取り部１４を任
意の回数だけ逆転寸動させることにより行なう［第２図
（ａ）〜（ｃ）の時刻ｔ２〜ｔ、の間参照］。

次に、かかるキズ戻き作業が終了して、運転を再開する
に際し、織前線とオサ而とを一致させ。

送出し部１１と巻取り部１４とを張力的に再度つなぐた
めのプリセット作業を行なうが、かかるプリセット動作
は次の要領で行なう。すなわち第２図（ｃ）の時刻ｔ４
の部分に示すごとく、この時刻ｔ４にて巻取り部１４の
逆転操作をスタートさせ、布Ｃの巻取りを逆転させる。

このときの逆転速度は予め設定された速度で行なう。こ
れにより布Ｃの張力は第２図（８）に示すごとくやがて
Ｏになる。その結果、送出し部１１側の張力帰還も第２
図（ｄ）に示すごとく減少し、機構上で決まる最低張力
値に保たれる。

なお１時刻し、〜ｔ、の部分の各機器の動作は一実施例
であり、均等な作用を得る動作であればよい。

このとき、この張力帰還を検出し、張力値が上記最低張
力値になったことが比較器２２にて検出されると、比較
器２２がその旨の出力を出し、制御装置２０からの制御
信号により巻取り部１４の逆転動作が停止せしめられる
［第２図（ｃ）の時刻し、の部分参照］。これにより巻
取り部１４は必要な量だけ自動的に逆転せしめられ、布
張力がＯとなったときに自動停止するのである。

その後は、第２図（ｂ）に示す時刻ｔ、−ｔ７の部分で
送出し部１１側を逆転させて経糸開口部１３より送出し
部１１に設定張力をかけ、電気的には機能を停止させて
おく。

そして、第２図（ｃ）の時刻ｔ、の部分で巻取り部１４
を低速で正転させて、布Ｃに張力をかける。これにより
、第２図（ｅ）の時刻ｔ、〜ｔ９の部分に示すように、
布Ｃに張力がかかり始めるが。

布張力が徐々に増加し経糸開口部１３を通じて送出し部
１１側に影響を与える（このとき送出し部側と巻取り部
側とが張力システムとしてつながったことになる）と、
送出し部１１側は一定張力制御をしているので、送出し
側の可変速電動ＩＭ□が正転し始める。このように、可
変速電動機Ｍ、即ち送出し部１１側が正転を開始すると
１回転方向検出回路２４からその旨の出力が出され、制
御装置２０からの制御信号により巻取り部１４の正転動
作が停止せしめられる［第２図（ｃ）の時刻ｔ、の部分
参照］、その結果、送出し部側と巻取り部側とがつなが
ったことになる。

その後は、第２図（ａ）〜（ｃ）の時刻しい。〜ｔｉＬ
の部分に示すごとく、機台、送出し部２巻取り部、即ち
織機全体を逆転させ１位置合わせを行なう。

このようにして、プリセット動作が完了する。

その後は時刻し、２にて可変速電動機Ｍ。１Ｍ１゜Ｍ２
を一斉に正転作動させ、機台側は一定速運転。

送出し部１１側は張力制御運転１巻取り部１４側は速度
制御（電流制御）運転をそれぞれ行なう。

これにより、異常発生前と同一の張力で運転されるので
ある。

なお、最終的に巻取側（右側）にて再起動前に最適張力
を与える場合は、前述の実施例によらずとも本発明の適
用が可能なものである。

また、可変速電動機Ｍ１の回転方向（速度）変化量の検
出はハード方式やソフト方式（マイクロコンピュータ方
式）いずれの場合でも容易に実現できる。

［発明の効果］ 以上詳述したように１本発明の織機における運転再開方
法によれば、不良糸を打ち込んだ場合に行なうキズ戻き
作業のあとに運転を再開するに際し、まず送出し部側に
設定張力をかけて停止させておき、ついで巻取り部を正
転操作させてゆくことにより、上記送出し部側が上記巻
取り部側に駆動されて同送出し部側が正転を開始すると
、上記巻取り部の正転操作を停止させることが行なわれ
るので、布の材質や張力等の要因に関係なく、シかも布
の張力を直接検出しなくても、キズ戻き作業後に布の張
力を自動的にＯにして織前線とオサ面とを一致させたあ
とに送出し側と巻取り側とをつなぐ運転再開時の作業の
自動化をはかることができ、これにより運転再開作業の
高速化、高精度化および高機能化をはかつて１人手によ
らずスピーディにしかも織段の発生がない効率のよい運
転再開作業が可能となる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１，２図は本発明の一実施例としての織機における運
転再開方法を示すもので、第１図は本方法を実施するた
めの装置を示す概略構成図、第２図はその作用を説明す
るためのタイムチャートであり、第３図は従来の織機を
示す概略構成図である。 図において、１０−減速機、１１−送出し部、１２−経
糸、１３−経糸開口部、１３Ａ−・−経糸開口機構、１
４−巻取り部、１５Ａ、１５Ｂ−減速機、１６〜１８−
回転数センサ、１９．２０−制御装置、２１−張力セン
サ、２２−比較器、２３−・−制御装置、２４一回転方
向検出回路、Ｃ−布。 Ｍ、、Ｍ、、Ｍ、−可変速電動機。 なお１図中、同一符号は同一、又は相当部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 可変速駆動する送出し部から送り出された経糸について
   経糸開口部で緯糸を通し布にして可変速駆動する巻取り
   部で巻き取る織機において、不良糸を打ち込んだ場合に
   行なうキズ戻き作業のあとに運転を再開するに際し、ま
   ず上記送出し部側に設定張力をかけて停止させておき、
   ついで上記巻取り部を正転操作させてゆくことにより、
   上記送出し部側が上記巻取り部側に駆動されて同送出し
   部側が正転を開始すると、上記巻取り部の正転操作を停
   止させることを特徴とする、織機における運転再開方法
   。